JP7225020B2 - 読取システム - Google Patents

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Description

本発明は、読取システムに関する。
現在、平面アンテナと読取装置とを用いて、物品に付されたパッシブタグから物品を識別するための物品識別情報を読み取る読取システムが知られている。平面アンテナは、2次元に広がる放射面を有する平板状のアンテナである。平面アンテナとしては、パッチアンテナと呼ばれるマイクロストリップアンテナの他、2次元通信を実現するための通信シートが知られている。
このような通信シートとして、例えば、特許文献1には、導電部と非導電部とを有する上層と、繊維構造体もしくは発泡樹脂シートからなる中層と、全面に導電性を有する下層との3つの層から構成される通信用シート構造体が記載されている。このような平面アンテナは、長手方向の長さが幅方向の長さよりも何倍も長い帯状に形成される場合がある。この場合、平面アンテナ上に物品が配置されているか否かだけでなく、平面アンテナ上のどの位置に物品が配置されているのかを知ることができると便利である。
特許第4908187号公報
しかしながら、特許文献1には、平面アンテナ上のどの位置に物品が配置されているのかを知るための手法が記載されていない。このため、平面アンテナ上に配置された物品の位置を特定する読取システムが望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、平面アンテナ上に配置された物品の位置を特定する読取システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る読取システムは、
電力を供給するための第1電波を放射し、物品に付された第1パッシブタグから前記物品を識別するための物品識別情報を含む第2電波を受信する放射面、を備える平面アンテナと、
前記放射面を含み前記物品が配置される配置平面に、平面視で前記放射面と重ならないように前記放射面が延びる第1方向に並べられ、前記第1電波を受信した場合、前記第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する複数の第2パッシブタグと、
前記平面アンテナに前記放射面から前記第1電波を放射させ、前記物品又は前記物品とともに前記配置平面に配置される付帯部材である中継部材が、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つである第3パッシブタグと前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナを介して前記第1パッシブタグから前記物品識別情報を読み取り、前記平面アンテナと前記中継部材とを介して前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取る読取装置と、を備える。
前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材であるシート状導電部材であり、
前記シート状導電部材は、前記物品に付されており、
前記シート状導電部材は、前記物品が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置されてもよい。
前記中継部材である前記付帯部材は、導電性を有しない部材である非導電部材であり、
前記非導電部材は、前記物品が載置された状態で前記配置平面上に配置されてもよい。
前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材であるシート状導電部材であり、
前記シート状導電部材は、導電性を有しない部材である非導電部材に付されており、
前記シート状導電部材は、前記物品が載置された前記非導電部材が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置されてもよい。
前記複数の第2パッシブタグは、給電点を中心に互いに反対方向に延びる2つのエレメントを備えるダイポールアンテナを備え、
前記読取装置は、前記中継部材が、前記第3パッシブタグが備える前記2つのエレメントのうち一方のエレメントと前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナと前記中継部材とを介して、前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取ってもよい。
前記第1電波は、前記第1電波による電界の振動方向が前記第1方向である直線偏波であり、
前記2つのエレメントが延びる方向は、前記第1方向と直交する方向であってもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る読取システムは、
電力を供給するための第1電波を放射し、物品に付された第1パッシブタグから前記物品を識別するための物品識別情報を含む第2電波を受信する放射面、を備える平面アンテナと、
前記放射面を含み前記物品が配置される配置平面に、平面視で前記放射面と重ならないように前記放射面が延びる第1方向に並べられ、前記第1電波を受信した場合、前記第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する複数の第2パッシブタグと、
シート状であり、導電性を有し、前記第1方向に延び、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つの第2パッシブタグに重ねられる部材である複数の第1シート状導電部材であって、1つの第2パッシブタグには1つの第1シート状導電部材が重ねられる前記複数の第1シート状導電部材と、
前記平面アンテナに前記放射面から前記第1電波を放射させ、前記物品又は前記物品とともに前記配置平面に配置される付帯部材である中継部材が、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つである第3パッシブタグに重ねられた前記第1シート状導電部材と前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナを介して前記第1パッシブタグから前記物品識別情報を読み取り、前記平面アンテナと前記中継部材と前記第3パッシブタグに重ねられた前記第1シート状導電部材とを介して前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取る読取装置と、を備える。
前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材である第2シート状導電部材であり、
前記第2シート状導電部材は、前記物品に付されており、
前記第2シート状導電部材は、前記物品が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置されてもよい。
前記中継部材である前記付帯部材は、導電性を有しない部材である非導電部材であり、
前記非導電部材は、前記物品が載置された状態で前記配置平面上に配置されてもよい。
前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材である第2シート状導電部材であり、
前記第2シート状導電部材は、導電性を有しない部材である非導電部材に付されており、
前記第2シート状導電部材は、前記物品が載置された前記非導電部材が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置されてもよい。
本発明によれば、平面アンテナ上に配置された物品の位置を特定することができる。
本発明の実施形態1に係る読取システムの構成図 本発明の実施形態1に係る通信シートの平面図 図2におけるA-A線の断面図 パッシブタグの平面図 本発明の実施形態1に係る中継部材配置の説明図 本発明の実施形態1に係る電磁界結合の説明図 本発明の実施形態2に係る中継部材配置の説明図 本発明の実施形態2に係る電磁界結合の説明図 本発明の実施形態3に係る中継部材配置の説明図 本発明の実施形態3に係る電磁界結合の説明図 本発明の実施形態4に係る中継部材配置の説明図 本発明の実施形態4に係る電磁界結合の説明図 本発明の実施形態5に係る中継部材配置の説明図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中において、同一又は対応する部分には、同一の符号を付す。
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係る読取システム1000の構成について説明する。読取システム1000は、制御装置10が、リーダライタ20と通信シート100とを介して、パッシブタグ300からタグ情報を読み取るシステムである。より詳細には、読取システム1000は、通信シート100上に配置された物品200に付されたパッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取り、物品200の近くに配置されたパッシブタグ300Aから位置識別情報を読み取るシステムである。なお、パッシブタグ300は、パッシブタグ300A、パッシブタグ300Zなどの総称である。
物品識別情報は、配置された物品200を識別するための情報である。位置識別情報は、物品200が配置された位置を識別するための情報である。つまり、読取システム1000は、配置された物品200を識別し、更に、物品200が配置された位置も識別するシステムである。ここで、位置識別情報は、中継部材を介して読み取り可能となる。中継部材は、物品200と付帯部材とのうちの少なくとも一方である。付帯部材は、物品とともに配置される部材である。中継部材は、通信シート100とパッシブタグ300Aとの双方と電磁界結合することにより、通信シート100とパッシブタグ300Aとの間の電波の送受信を中継する。以下、本実施形態では、中継部材が物品200である例について説明する。
図1に示すように、読取システム1000は、制御装置10と、リーダライタ20と、通信シート100と、絶縁シート150とを備える。リーダライタ20と通信シート100とは、通信ケーブル30により接続される。制御装置10とリーダライタ20とは、通信ケーブル50により接続される。通信ケーブル30は、例えば、高周波信号を伝送するための同軸ケーブルである。通信ケーブル50は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルである。
制御装置10は、リーダライタ20によるタグ情報の読み取り又は書き込みを制御する。制御装置10は、タグ情報の読み取りをリーダライタ20に指示し、読み出されたタグ情報をリーダライタ20から受信する。また、制御装置10は、タグ情報の書き込みをリーダライタ20に指示する。制御装置10は、例えば、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどの端末装置である。制御装置10は、例えば、プロセッサ11と、通信インターフェース12と、タッチスクリーン13と、フラッシュメモリ14とを備える。
プロセッサ11は、制御装置10の全体の動作を制御する。プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)を備える。通信インターフェース12は、通信ケーブル50によりリーダライタ20が備える第1通信インターフェース22と接続され、第1通信インターフェース22と通信する。タッチスクリーン13は、制御装置10のユーザインターフェースである。例えば、タッチスクリーン13は、ユーザに各種の情報を提示し、ユーザから各種の操作を受け付ける。フラッシュメモリ14は、各種の情報を記憶する。例えば、フラッシュメモリ14は、プロセッサ11が実行するプログラムと、このプログラムの実行により取得されたデータとを記憶する。
リーダライタ20は、制御装置10による制御に従って、パッシブタグ300からタグ情報を読み取る。また、リーダライタ20は、制御装置10による制御に従って、パッシブタグ300にタグ情報を書き込む。本実施形態では、リーダライタ20は、読取装置として機能する。以下、タグ情報の読み取りについて説明し、タグ情報の書き込みについては説明を省略する。なお、本実施形態では、タグ情報は、物品識別情報又は位置識別情報である。
リーダライタ20は、制御装置10からタグ情報の読み取りを指示する情報を受信した場合、電力を供給するための電波(以下、適宜「第1電波」という。)に応じた高周波信号を通信シート100に送信する。そして、リーダライタ20は、通信シート100が物品識別情報を含む電波(以下、適宜「第2電波」という。)を受信した場合、第2電波に応じた高周波信号を通信シート100から受信する。また、リーダライタ20は、通信シート100が位置識別情報を含む電波(以下、適宜「第3電波」という。)を受信した場合、第3電波に応じた高周波信号を通信シート100から受信する。リーダライタ20は、受信した高周波信号により示されるタグ情報を制御装置10に送信する。
リーダライタ20は、例えば、プロセッサ21と、第1通信インターフェース22と、第2通信インターフェース23と、電気回路24とを備える。プロセッサ21は、リーダライタ20の全体の動作を制御する。プロセッサ21は、例えば、CPU、ROM、RAM、RTCを備える。第1通信インターフェース22は、プロセッサ21による制御に従って、制御装置10が備える通信インターフェース12と通信する。第2通信インターフェース23は、通信ケーブル30により、通信シート100が備える電波インターフェースと接続される。電気回路24は、電波の送受信に関わる各種の回路である。電気回路24は、例えば、変調回路、復調回路、発振回路、電源回路を備える。
通信シート100は、2次元通信によるタグ情報の読み取りに用いられる電波を伝搬するシート状のアンテナである。シート状とは、2次元の面としての広がりを持ち、厚さが薄い形状をいう。通信シート100は、2次元に広がる放射面を有するアンテナであるため、平面アンテナ或いはアンテナシートとも呼ばれる。通信シート100は、リーダライタ20から供給された第1電波を、通信シート100の長手方向と通信シート100の幅方向とに伝播しつつ、通信シート100の表面から漏れさせる機能を有する。なお、通信シート100から放射される第1電波による電波強度は、放射面からの距離に大きく依存する。
次に、図2と図3とを参照して、通信シート100の構成について説明する。本実施形態では、鉛直方向上向きに延びる軸をZ軸、Z軸と直交する軸をX軸、Z軸とX軸とに直交する軸をY軸とする。また、X軸方向は通信シート100の長手方向であり、Y軸方向は通信シート100の幅方向であり、Z軸方向は通信シート100の厚さ方向である。図2は、通信シート100の平面図である。図3は、図2のA-A線における断面図である。
図2に示すように、通信シート100の形状は、帯状である。通信シート100の幅は、通信シート100の長さよりも短く、通信シート100の厚さよりも十分に長い。本実施形態では、通信シート100の幅は10cmであり、通信シート100の長さは100cmであり、通信シート100の厚さは5mmであるものとする。
通信シート100の一端には、通信シート100に電波(高周波信号)を供給するための電波インターフェース40が設けられる。電波インターフェース40の形状及び大きさは、電波インターフェース40と通信シート100との境界部分(以下、適宜「給電点」という。)において電波が反射しないように調整される。
また、通信シート100の他端には、電波を吸収するための電波吸収部60が設けられる。電波吸収部60の形状や大きさは、通信シート100の長手方向における端部において電波が反射しないように調整される。なお、通信シート100の幅は、通信シート100の幅方向における端部において電波が反射しないように、使用する電波の波長の半分の自然数倍に調整される。このように、効率的に電波を伝播させるために、通信シート100が備える各部において電波の反射が抑制される。
図3に示すように、通信シート100は、基本的に、カバー層104と、導体層101と、絶縁体層103と、導体層102と、カバー層105とが、順に重ねられて構成される。なお、導体層101と導体層102と絶縁体層103とが順に積層された層を、適宜、シート状媒体106と呼ぶ。シート状媒体106が主に電波を伝播する役割を担う。通信シート100が備える各層は、蒸着、スパッタリング、スプレー塗布などにより積層されてもよい。或いは、通信シート100が備える各層は、別個に形成された後、接着により積層されてもよい。
導体層101は、導電性を有し、開孔がメッシュ状に形成された層である。導体層101は、通信シート100の内部を伝搬する電波を開孔から漏れ出させて、浸出領域107を形成する機能を有する。開孔は、絶縁性を有する部分であり、例えば、空気である。開孔の形状は、例えば、正三角形である。正三角形の一辺の長さは、電波の波長よりも短いことが好適である。
導体層101は、導電性を有する素材を含んでいれば、どのような素材により構成されてもよい。例えば、導体層101は、銅、銀、アルミニウム、ステンレス、ニッケルなどの金属、各種の合金、導電糸が編み込み又は織り込まれた繊維構造体により構成されてもよい。導体層101は、例えば、蒸着、スパッタリング、スクリーン印刷などにより、絶縁体層103の一方の面に形成される。
導体層102は、導電性を有し、開孔を有しない層である。導体層102は、通信シート100の内部を伝搬する電波が通信シート100の裏面から漏れることを抑制する機能を有する。なお、通信シート100の裏面は、通信シート100が備える2つの面のうち、カバー層105が設けられた方の面である。一方、通信シート100の表面は、通信シート100が備える2つの面のうち、カバー層104が設けられた方の面である。通信シート100の表面を、適宜、放射面という。
導体層102は、導電性を有する素材を含んでいれば、どのような素材により構成されてもよい。例えば、導体層102は、銅、銀、アルミニウム、ステンレス、ニッケルなどの金属、各種の合金、導電糸が編み込み又は織り込まれた繊維構造体により構成されてもよい。導体層102は、例えば、蒸着、スパッタリング、スクリーン印刷などにより、絶縁体層103の他方の面に形成される。
絶縁体層103は、絶縁性を有する層である。絶縁体層103は、電波インターフェース40から供給された電波を、通信シート100が広がる方向、つまり、X-Y平面方向に伝搬する誘電体の層である。絶縁体層103は、電波の減衰が小さく、電波の伝送効率がよいことが好適である。伝送効率をよくするため、通信に用いられる電波の周波数において、比誘電率と誘電正接とが小さい絶縁体を採用することが好適である。
本実施形態では、電波の周波数が、UHF(Ultra High Frequency)帯の周波数、つまり、300MHzから3GHzの間の周波数(例えば、920MHz)であるものとする。例えば、絶縁体層103は、800MHzから5GHzでの比誘電率が、1.0から15であることが望ましく、1.0から5.0であることがより望ましく、1.0から3.0であることがさらに望ましい。また、絶縁体層103は、800MHzから5GHzでの誘電正接が、0.01以下であることが望ましく、0.001から0.01であることがより望ましい。
絶縁体層103の構成は、例えば、空気層を含んだ不織布などの繊維構造体、樹脂板、発泡樹脂などである。絶縁体層103の素材は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)である。なお、絶縁体層103は、空気により構成されてもよい。本実施形態では、絶縁体層103は、発泡ポリオレフィンにより構成される。
カバー層104は、導体層101の表面を覆う層である。カバー層104は、導体層101を保護する機能を有する。つまり、カバー層104は、例えば、水などの液体が導体層101の表面に付着すること、過度な圧力が導体層101の表面に加わること、導体層101の表面が傷つけられること、導体層101の表面に外部の導体と接触すること、導体層101が絶縁体層103から剥がれ落ちることなどを抑制する。絶縁体層103と導体層101とカバー層104とは、互いに密着するように固定される。カバー層104は、絶縁体により構成される。
カバー層104は、例えば、各種のフィルム、各種の樹脂により構成される。フィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、エチレン-ビニルアルコールフィルムである。樹脂は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂である。
カバー層105は、導体層102の表面を覆う層である。カバー層105は、導体層102を保護する機能を有する。カバー層105は、例えば、各種のフィルム、各種の樹脂により構成される。本実施形態では、カバー層105の素材はカバー層104の素材と同様であり、カバー層105のサイズはカバー層104の形状と同様である。
電波インターフェース40は、通信シート100に電波(高周波信号)を注入するためのインターフェースである。電波インターフェース40には、通信ケーブル30が接続される。通信ケーブル30は、内部導体31と、外部導体32と、を備える同軸ケーブルである。内部導体31は、信号電位が印加される導体であり、例えば、銅線により構成される。外部導体32は、接地電位が印加される導体であり、例えば、網組み銅線により構成される。内部導体31と外部導体32とは絶縁される。
電波インターフェース40は、導体層41と、導体層42と、絶縁体層43と、電極44と、電極45と、コネクタ46と、を備える。導体層41は、絶縁体層43の一方の表面に形成された層であり、導体により構成された層である。導体層42は、絶縁体層43の他方の表面に形成された層であり、導体により構成された層である。絶縁体層43は、導体層41と導体層42とに挟まれた層であり、絶縁体により構成された層である。
電極44は、導体層41とカバー層104とを跨ぐように配置された平板状の電極である。電極45は、導体層42とカバー層105とを跨ぐように配置された平板状の電極である。コネクタ46は、導体層41の一方の表面上に設けられ、通信ケーブル30が差し込まれるコネクタである。コネクタ46は、導体により構成される。
内部導体31は、導体層41と導体層42と絶縁体層43とにより構成される基板に設けられた貫通孔を通り、導体層42と接続される。一方、外部導体32は、コネクタ46と接続される。従って、内部導体31と導体層42と電極45とが電気的に接続され、外部導体32とコネクタ46と導体層41と電極44とが電気的に接続される。つまり、電極45には、信号電位が印加され、電極44には、接地電位が印加される。そして、電極45と電極44との間に供給された電波(高周波信号)が、通信シート100を伝搬する。
電波吸収部60は、供給された電波を吸収する。電波吸収部60は、通信シート100を伝搬した電波が通信シート100の他端で反射することを抑制する。電波吸収部60は、電波吸収体61と、導体板62と、を備える。電波吸収体61は、供給された電波を吸収して、熱エネルギーに変換する。導体板62は、例えば、断面の形状がコの字型の板状の導体である。
ここで、リーダライタ20から通信シート100に高周波信号が供給されると、高周波信号に応じた電波が通信シート100の内部を伝達する。そして、通信シート100の内部を伝達する電波が通信シート100の表面から浸出することによって、近接場が生じる。より詳細に説明すると、電波は、導体層101と導体層102との間の絶縁体層103内を、電波インターフェース40から電波吸収部60に向けて伝播する。そして、絶縁体層103内を伝播する電波は、導体層101に形成されたメッシュ状の開孔から浸出することによって、導体層101のごく近傍の浸出領域107に漏れ出す。この浸出した電波(エバネッセント波)は、遠方へは伝搬されず、導体層101のごく近傍の浸出領域107内において近接場を形成する。
浸出領域107は、通信シート100内を伝搬する電波が通信シート100の一方の面(放射面)から漏れ出る領域である。基本的には、パッシブタグ300が、浸出領域107内に配置されるときに、リーダライタ20とパッシブタグ300との通信が可能となり、タグ情報の読み取りが可能となる。なお、本実施形態では、通信シート100から浸出領域107に漏れ出る電波は、基本的に、この電波による電界の振動方向がX軸方向である直線偏波であるものとする。
絶縁シート150は、絶縁性を有し、シート状の部材である。絶縁シート150は、通信シート100と並列に配置される。ここで、物品200は、通信シート100と絶縁シート150とに跨がるように配置される。そして、通信シート100が備える表面の高さと絶縁シート150が備える表面の高さとが一致する。つまり、絶縁シート150は、通信シート100との高さ合わせに用いられる部材である。なお、物品200が配置される平面、つまり、通信シート100が備える表面と絶縁シート150が備える表面とを含む平面は、後述する配置平面400である。
絶縁シート150の表面には、位置識別情報を記憶するパッシブタグ300が絶縁シート150の長手方向に沿って等間隔で設けられる。位置識別情報は、パッシブタグ300が配置された位置を識別するための情報であればどのような情報でもよい。例えば、パッシブタグ300を識別するための情報(以下「タグ識別情報」とする。)とパッシブタグ300が配置された位置を特定可能な情報との対応関係を示す情報がフラッシュメモリ14に記憶されている場合、位置識別情報はタグ識別情報でもよい。位置識別情報は、例えば、数値やアルファベットにより構成される文字列を示す情報である。
図1には、位置識別情報を記憶するパッシブタグ300として、パッシブタグ300Aのみを示している。本実施形態では、絶縁シート150の表面の上にパッシブタグ300Aが配置された例について説明する。ただし、絶縁シート150の表面とパッシブタグ300Aの表面とが同じ高さになるように、絶縁シート150の表面側にパッシブタグ300Aが埋め込まれていてもよい。
物品200は、管理対象の物品である。物品200は、どのような種類の物品であってもよい。物品200は、例えば、金属を含む物品、液体を含む物品、高誘電体材料を含む物品である。金属を含む物品は、例えば、飲料水入りの缶である。液体を含む物品は、例えば、飲料水入りのペットボトル又はビンである。本実施形態では、物品200が、電波の電波を中継するための中継部材として機能する。従って、物品200は、水分を多く含む物品であり、電磁界結合しやすい物品であるものとする。
物品200には、物品識別情報を記憶するパッシブタグ300Zが貼り付けられる。物品識別情報は、物品200を識別するための情報であればどのような情報でもよい。例えば、パッシブタグ300Zを識別するためのタグ識別情報と物品200を特定可能な情報との対応関係を示す情報がフラッシュメモリ14に記憶されている場合、物品識別情報はタグ識別情報でもよい。物品識別情報は、例えば、数値やアルファベットにより構成される文字列を示す情報である。
次に、図4を参照して、パッシブタグ300の構成について説明する。図4に示すように、パッシブタグ300は、シート状のタグである。パッシブタグ300は、例えば、両面テープにより、物品200又は絶縁シート150に貼り付けられる。パッシブタグ300は、RFID(Radio Frequency Identification)システムにおける無線IC(Integrated Circuit)タグのうち、電池を内蔵しないタグである。パッシブタグ300は、リーダライタ20から第1電波を受信すると、第1電波を動力源として、物品識別情報を含む第2電波、又は、位置識別情報を含む第3電波を放射する。
本実施形態では、リーダライタ20は、920MHzの周波数の電波を用いた電波方式により、パッシブタグ300からタグ情報を読み取るものとする。本実施形態では、パッシブタグ300は、ダイポールタイプのアンテナを備える。図4に示すように、パッシブタグ300は、基材310と、給電点320と、ダイポールアンテナ330と、ICチップ340とを備える。なお、図示は省略するが、パッシブタグ300の表面は、絶縁性を有する層によりコーティングされているものとする。
基材310は、ダイポールアンテナ330やICチップ340を支持するシート状の部材である。基材310は、例えば、透明な絶縁体により構成される。給電点320は、第1電波に対応する交流信号をICチップ340からダイポールアンテナ330に供給し、第2電波又は第3電波に対応する交流信号をダイポールアンテナ330からICチップ340に供給するための端子対である。
ダイポールアンテナ330は、2つの導体、つまり、2つのエレメントが、左右対称に設けられた線状アンテナである。ダイポールアンテナ330は、給電点320を中心にして互いに反対方向に延びる、エレメント331とエレメント332とを備える。エレメント331は、パッシブタグ300の幅方向に蛇行しながら、パッシブタグ300の長手方向に延びた形状であり、パッシブタグ300の厚さ方向における長さが短い形状である。エレメント331は、エレメント332と同様の形状である。エレメント331とエレメント332とは、給電点320を中心にして、左右対称に配置される。
ダイポールアンテナ330は、第1電波を受信するときに、エレメント331とエレメント332との間に発生する電位差により生じた電流を、給電点320を介してICチップ340に供給する。また、ダイポールアンテナ330は、第2電波又は第3電波を放射するときに、給電点320を介してICチップ340から供給された電流に従って、エレメント331とエレメント332との間に電位差を発生させる。ICチップ340は、第1電波から電力を得る機能、タグ情報を記憶する機能、タグ情報を含む第2電波又は第3電波を放射する機能などを有する。
パッシブタグ300の長手方向におけるエレメント331の長さと、パッシブタグ300の長手方向におけるエレメント332の長さとは、放射及び受信する電波の波長の約1/4である。つまり、パッシブタグ300の長手方向におけるダイポールアンテナ330の長さは、放射及び受信する電波の波長の約1/2である。ここで、パッシブタグ300の長手方向におけるエレメント331の2つの端部のうち、給電点320から遠い方の端部を端部350とする。また、パッシブタグ300の長手方向におけるエレメント332の2つの端部のうち、給電点320から遠い方の端部を端部360とする。この場合、端部350から端部360までの長さは、放射及び受信する電波の波長の約1/2である。
次に、図5と図6とを参照して、読取システム1000の機能について説明する。図5は、主に、中継部材である物品200の配置を説明するための図である。図6は、主に、物品200と通信シート100とパッシブタグ300Aとの電磁界結合を説明するための図である。
まず、通信シート100は、第1電波を放射し、第2電波と第3電波とを受信する放射面108、を備える。放射面108は、カバー層104の表面である。第1電波は、第1パッシブタグと第2パッシブタグとに電力を供給するための電波である。第1パッシブタグは、第2電波を放射するパッシブタグ300である。第2電波は、物品200を識別するための物品識別情報を含む電波である。第1パッシブタグは、具体的には、パッシブタグ300Zである。
第2パッシブタグは、第3電波を放射するパッシブタグ300である。第3電波は、第2パッシブタグの第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む電波である。第1方向は、放射面108が延びる方向、つまり、X軸方向である。第2パッシブタグは、具体的には、パッシブタグ300A、パッシブタグ300B、パッシブタグ300C、パッシブタグ300D、パッシブタグ300E、パッシブタグ300Fである。
図5に示すように、第2パッシブタグは、物品200が配置される配置平面400に、平面視で放射面108と重ならないように放射面108が延びる第1方向に並べられる。平面視とは、例えば、Z軸の正の方向から見ることを意味する。第2パッシブタグの配置間隔は、例えば、物品200の配置時に少なくとも1つの第2パッシブタグから位置識別情報が読み取り可能となるように調整される。例えば、第2パッシブタグの配置間隔は、物品200のX軸方向における長さ以下に設定される。
第2パッシブタグは、第1電波を受信した場合、第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する。例えば、パッシブタグ300Aは、パッシブタグ300Aの第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する。また、パッシブタグ300Bは、パッシブタグ300Bの第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する。
ここで、第2パッシブタグは、物品200が重ねられないときに第1電波を受信せず、物品200が重ねられたときに第1電波を受信する位置及び角度で配置される。例えば、第2パッシブタグは、2つのエレメントが延びる方向が第1方向と直交する方向となる角度、つまり、長手方向がY軸方向となる角度で配置される。第2パッシブタグは、この角度で配置されることにより、物品200が配置されない場合に、X軸方向の直線偏波である第1電波を受信しにくくなる。
ただし、物品200が配置された場合、物品200による第1電波の伝播機能により、第1電波に起因する2つのエレメント間の電位差が大きくなり、第2パッシブタグは、第2パッシブタグが第1電波を受信可能となる。例えば、物品200が配置された場合、エレメント331が浸出領域107の内部に配置され、エレメント332が浸出領域107の外部に配置される場合と同様に、エレメント331とエレメント332との電位差が大きくなり、第2パッシブタグが第1電波を受信可能になる。
また、第2パッシブタグは、通信シート100の幅方向における2つの端部のうち第2パッシブタグに近い方の端部である近端まで、ある程度離れた距離に配置される。この距離が近すぎると、第1電波に起因する2つのエレメント間の電位差が大きくなり、物品200が配置されない場合においても、第2パッシブタグが第1電波を受信する可能性がある。例えば、エレメント331が浸出領域107の内部に配置され、エレメント332が浸出領域107の外部に配置される場合、エレメント331とエレメント332との電位差が大きくなり、第2パッシブタグが第1電波を受信する可能性がある。
一方、この距離が遠すぎると、仮に、物品200が配置されたとしても、第1電波が通信シート100から第2パッシブタグまで到達せず、第2パッシブタグが第1電波を受信できない可能性が高い。そこで、通信シート100から第2パッシブタグまでの距離が適切な範囲になるように、第2パッシブタグが配置される。第2パッシブタグは、第1電波を受信した場合、第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する。
リーダライタ20は、通信シート100に放射面108から第1電波を放射させる。リーダライタ20は、中継部材が第3パッシブタグと放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置平面400上に配置された場合、物品識別情報と位置識別情報とを読み取る。具体的には、この場合、リーダライタ20は、通信シート100を介して第2電波を受信し、第1パッシブタグから物品識別情報を読み取る。また、この場合、リーダライタ20は、通信シート100と中継部材とを介して第3電波を受信し、第3パッシブタグから位置識別情報を読み取る。なお、本実施形態では、中継部材は、物品200である。第3パッシブタグは、複数の第2パッシブタグのうち中継部材と重なる1つの第2パッシブタグである。以下、図6を参照して、第3パッシブタグがパッシブタグ300Aである場合を例にして、説明する。
図6の上方に、物品200が配置されない場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置されない場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値を超える。この閾値は、例えば、浸出領域107の厚みであるD1である。従って、この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができない。このため、パッシブタグ300Zは、起動せず、第2電波を放射しない。
また、物品200が配置されない場合、中継部材である物品200により第1電波が中継されない。従って、この場合、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができない。このため、パッシブタグ300Aは、起動せず、第3電波を放射しない。同様に、他の第2パッシブタグも、起動せず、第3電波を放射しない。
次に、図6の下方に、物品200が配置された場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置されると、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値以下となる。この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができる。このため、パッシブタグ300Zは、起動し、物品識別情報を含む第2電波を放射する。
一方、通信シート100は、パッシブタグ300Zから放射された第2電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取ることができる。なお、物品識別情報の適切な読み取りを実現するため、パッシブタグ300Zは、パッシブタグ300Zが備えるダイポールアンテナが延びる方向が、第1電波の偏波方向である第1方向と一致することが好ましい。
また、物品200が配置されると、中継部材である物品200により、第1電波が中継される。つまり、物品200と放射面108との接触部分において、物品200と放射面108とが電磁界結合する。また、物品200とパッシブタグ300Aとの接触部分において、物品200とパッシブタグ300Aとが電磁界結合する。より詳細には、物品200とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとが電磁界結合する。
このため、放射面108が放射した第1電波は、物品200と放射面108との接触部分、物品200の内部、物品200とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとの接触部分という経路で、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントまで到達する。なお、本実施形態では、物品200と放射面108とが接触し、物品200とパッシブタグ300Aとが接触している例について説明するが、接触でなく近接でもよい。近接の場合も、電磁界結合するためである。
一方、物品200とパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとは電磁界結合しない。このため、放射面108が放射した第1電波は、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントには到達しない。その結果、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとの間に電位差が生じる。従って、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができる。つまり、パッシブタグ300Aは、起動し、第3電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Aから放射された第3電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから位置識別情報を読み取ることができる。なお、他の第2パッシブタグは、起動せず、第3電波を放射しない。
図6には、y10とy11とy12とy13とが示されている。y10は、パッシブタグ300AのY軸方向の長さである。y11は、パッシブタグ300Aと放射面108との間の距離である。y11は、物品200が配置されないときにパッシブタグ300Aが第1電波を受信せず、物品200が配置されたときにパッシブタグ300Aが第1電波を十分な強度で受信する範囲内の値に設定される。この範囲は、例えば、数cmから数十cmの範囲である。
y12は、放射面108と物品200との接触部分のY軸方向の長さである。y12は、放射面108と物品200とができるだけ強く電磁界結合するように、なるべく長い方が望ましい。y12は、例えば、数cm以上であることが望ましい。
y13は、パッシブタグ300Aと物品200との接触部分のY軸方向の長さである。上述したように、パッシブタグ300Aが第1電波を受信するためには、パッシブタグ300Aが備える2つのエレメント間に第1電波による電位差が生じることが望ましい。つまり、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントが物品200と接触し、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントが物品200と接触しないことが望ましい。そこで、y13は、y10の半分以下、好ましくは、y10の1/3程度であることが望ましい。
ここで、物品200が放射面108とパッシブタグ300Aとに重なるように配置される場合において、パッシブタグ300Zから第2電波が放射されるタイミングと、パッシブタグ300Aから第3電波が放射されるタイミングとは、時間的に大きな差異がないと考えられる。つまり、リーダライタ20は、物品識別情報と位置識別情報とをほぼ同時に読み取ることが可能となる。そこで、制御装置10は、例えば、物品識別情報と位置識別情報とをほぼ同時に取得した場合、物品識別情報と位置識別情報とを取得した時刻を示す取得時刻情報と物品識別情報と位置識別情報とが対応付けられたレコードを生成することが好適である。このレコードは、どのタイミングでどの物品200がどの位置に配置されたのかを示すレコードである。
制御装置10は、生成したレコードを少なくとも1つ含む物品管理情報を記憶することが好適である。制御装置10がレコードを追加又は削除するタイミングは、適宜、調整することが可能である。例えば、制御装置10は、定期的に、物品識別情報と位置識別情報との読み取りを試み、物品識別情報と位置識別情報との読み取り状況が変化したときに、レコードを追加又は削除することが好適である。なお、通信シート100と絶縁シート150との上に複数の物品200が配置されたとしても、配置タイミングに差があれば、物品識別情報と位置識別情報とが誤って対応付けられる可能性は低いと考えられる。
本実施形態では、第1パッシブタグが付された物品200が第3パッシブタグと放射面108とに平面視で重なるように配置された場合、通信シート100を介して第1パッシブタグから物品識別情報が読み取られ、通信シート100と物品200とを介して第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる。従って、本実施形態によれば、通信シート100上に配置された物品200の位置を特定することができる。
また、本実施形態では、物品200が、通信シート100と第3パッシブタグとの双方と電磁界結合し、第1電波と第3電波との伝播を中継する中継部材として機能する。このため、本実施形態によれば、中継部材として機能する部材を用意せずに済むため、簡単な構成で物品200の位置を特定することができる。
また、本実施形態では、物品200が、第3パッシブタグが備えるダイポールアンテナ330の一方のエレメントと放射面108とに平面視で重なるように配置される。このため、本実施形態によれば、第1電波による2つのエレメント間の電位差が確保され、位置識別情報の適切な読み取りが期待できる。
また、本実施形態では、第3パッシブタグが備えるダイポールアンテナ330が延びる方向が、第1電波の偏波方向である第1方向と直交する。このため、本実施形態によれば、物品200が配置されていないときに、第2パッシブタグから誤って位置識別情報が読み取られることを抑制することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、中継部材が物品200である例について説明した。中継部材は、物品200とともに配置平面400に配置される付帯部材であってもよい。本実施形態では、中継部材である付帯部材が、物品200に付されるシート状導電部材500である例について説明する。以下、本実施形態では、主に、実施形態1と異なる部分について説明する。
シート状導電部材500は、シート状であり、導電性を有する部材である。シート状導電部材500は、物品200に付される。シート状導電部材500は、物品200が配置平面400上に配置されるときに、物品200と配置平面400との間に配置される。つまり、物品200は、シート状導電部材500が物品200の下方に配置されるように配置される。シート状導電部材500は、例えば、金属箔、金属蒸着膜、透明導電膜、金属ナノ材料塗布膜などである。シート状導電部材500の素材は、例えば、アルミニウム、鉄、銅などの単体金属、合金、金属酸化物などである。本実施形態では、シート状導電部材500は、導電性と透明性とを有するITO(Indium Tin Oxide)であるものとする。
シート状導電部材500は、放射面108と第3パッシブタグとの双方と、十分に電磁的結合することが望まれる。従って、図7に示すように、物品200が配置平面400に配置されたときに、シート状導電部材500が放射面108と第3パッシブタグとの双方に平面視で重なるように、シート状導電部材500の大きさ、形状、物品200への取り付け位置などが調整される。
また、シート状導電部材500は、第1パッシブタグからの物品識別情報の読み取りを阻害しないことが好適である。例えば、物品200が配置平面400に配置されたときに、シート状導電部材500と第1パッシブタグとが平面視で重ならないように、シート状導電部材500の大きさ、形状、物品200への取り付け位置などが調整されることが好適である。
図8の上方に、物品200が配置されない場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置されない場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値を超える。従って、この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第2電波を放射しない。
また、物品200が配置されない場合、中継部材であるシート状導電部材500により第1電波が中継されない。従って、この場合、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第3電波を放射しない。同様に、他の第2パッシブタグも、起動せず、第3電波を放射しない。
次に、図8の下方に、物品200が配置された場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置される場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値以下となる。この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、物品識別情報を含む第2電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Zから放射された第2電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取ることができる。
また、物品200が配置される場合、中継部材であるシート状導電部材500により、第1電波が中継される。つまり、シート状導電部材500と放射面108との接触部分において、シート状導電部材500と放射面108とが電磁界結合する。また、シート状導電部材500とパッシブタグ300Aとの接触部分において、シート状導電部材500とパッシブタグ300Aとが電磁界結合する。より詳細には、シート状導電部材500とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとが電磁界結合する。
このため、放射面108が放射した第1電波は、シート状導電部材500と放射面108との接触部分、シート状導電部材500の内部、シート状導電部材500とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとの接触部分という経路で、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントまで到達する。
一方、シート状導電部材500とパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとは電磁界結合しない。このため、放射面108が放射した第1電波は、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントには到達しない。その結果、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとの間に電位差が生じる。従って、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、第3電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Aから放射された第3電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから位置識別情報を読み取ることができる。なお、他の第2パッシブタグは、起動せず、第3電波を放射しない。
図8には、y10とy11とに加え、y14とy15とが示されている。y14は、放射面108とシート状導電部材500との接触部分のY軸方向の長さである。y14は、放射面108とシート状導電部材500とができるだけ強く電磁界結合するように、なるべく長い方が望ましい。y14は、例えば、数cm以上であることが望ましい。
y15は、パッシブタグ300Aとシート状導電部材500との接触部分のY軸方向の長さである。上述したように、パッシブタグ300Aが第1電波を受信するためには、パッシブタグ300Aが備える2つのエレメント間に第1電波による電位差が生じることが望ましい。つまり、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントがシート状導電部材500と接触し、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントがシート状導電部材500と接触しないことが望ましい。そこで、y15は、y10の半分以下、好ましくは、y10の1/3程度であることが望ましい。
本実施形態では、シート状導電部材500が第3パッシブタグと放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置された場合、通信シート100とシート状導電部材500とを介して第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる。従って、本実施形態によれば、通信シート100上に配置された物品200の位置を特定することができる。
また、本実施形態では、シート状導電部材500が、通信シート100と第3パッシブタグとの双方と電磁界結合し、第1電波と第3電波との伝播を中継する中継部材として機能する。このため、本実施形態によれば、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくい場合においても、物品200の位置を特定することができる。
つまり、本実施形態は、物品200に電波を伝播する能力が低い場合、言い換えれば、物品200自体が電磁界結合しにくい場合に、特に有効である。なお、物品200に金属又は水分が含まれない場合、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくいと考えられる。
なお、本実施形態では、少なくともシート状導電部材500が中継部材として機能すればよい。言い換えれば、本実施形態において、シート状導電部材500だけでなく、物品200も中継部材として機能してもよい。
(実施形態3)
実施形態2では、中継部材である付帯部材が、物品200に付されるシート状導電部材500である例について説明した。本実施形態では、中継部材である付帯部材が、物品200とともに配置平面400に配置される非導電部材600である例について説明する。以下、本実施形態では、主に、実施形態1,2と異なる部分について説明する。
非導電部材600は、導電性を有しない部材である。非導電部材600は、物品200が載置された状態で配置平面400上に配置される。非導電部材600は、例えば、物品200を載置するためのトレイ、物品200を内部に収納して載置する箱である。
非導電部材600は、放射面108と第3パッシブタグとの双方と、十分に電磁的結合することが望まれる。従って、図9に示すように、物品200が配置平面400に配置されたときに、非導電部材600が放射面108と第3パッシブタグとの双方に平面視で重なるように、非導電部材600の大きさ、形状、物品200の載置位置などが調整される。
図10の上方に、物品200が載置された非導電部材600が配置されない場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置されない場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値を超える。従って、この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第2電波を放射しない。
また、物品200が配置されない場合、中継部材である非導電部材600により第1電波が中継されない。従って、この場合、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第3電波を放射しない。同様に、他の第2パッシブタグも、起動せず、第3電波を放射しない。
次に、図10の下方に、物品200が載置された非導電部材600が配置された場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が配置されると、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値以下となる。この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、物品識別情報を含む第2電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Zから放射された第2電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取ることができる。
また、物品200が載置された非導電部材600が配置されると、中継部材である非導電部材600により、第1電波が中継される。つまり、非導電部材600と放射面108との接触部分において、非導電部材600と放射面108とが電磁界結合する。また、非導電部材600とパッシブタグ300Aとの接触部分において、非導電部材600とパッシブタグ300Aとが電磁界結合する。より詳細には、非導電部材600とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントが電磁界結合する。
このため、放射面108が放射した第1電波は、非導電部材600と放射面108との接触部分、非導電部材600の内部、非導電部材600とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとの接触部分という経路で、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントまで到達する。
一方、非導電部材600とパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとは電磁界結合しない。このため、放射面108が放射した第1電波は、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントには到達しない。その結果、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとの間に電位差が生じる。従って、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、第3電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Aから放射された第3電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから位置識別情報を読み取ることができる。なお、他の第2パッシブタグは、起動せず、第3電波を放射しない。
図10には、y10とy11とに加え、y16とy17とが示されている。y16は、放射面108と非導電部材600との接触部分のY軸方向の長さである。y16は、放射面108と非導電部材600とができるだけ強く電磁界結合するように、なるべく長い方が望ましい。y16は、例えば、数cm以上であることが望ましい。
y17は、パッシブタグ300Aと非導電部材600との接触部分のY軸方向の長さである。上述したように、パッシブタグ300Aが第1電波を受信するためには、パッシブタグ300Aが備える2つのエレメント間に第1電波による電位差が生じることが望ましい。つまり、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントが非導電部材600と接触し、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントが非導電部材600と接触しないことが望ましい。そこで、y17は、y10の半分以下、好ましくは、y10の1/3程度であることが望ましい。
本実施形態では、非導電部材600が第3パッシブタグと放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置された場合、通信シート100と非導電部材600とを介して第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる。従って、本実施形態によれば、通信シート100上に配置された物品200の位置を特定することができる。
また、本実施形態では、非導電部材600が、通信シート100と第3パッシブタグとの双方と電磁界結合し、第1電波と第3電波との伝播を中継する中継部材として機能する。このため、本実施形態によれば、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくい場合においても、物品200の位置を特定することができる。なお、例えば、物品200の底の面積が小さい場合、又は、物品200に金属成分又は水分があまり含まれない場合、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくいと考えられる。
なお、本実施形態では、少なくとも非導電部材600が中継部材として機能すればよい。言い換えれば、本実施形態において、非導電部材600だけでなく、物品200も中継部材として機能してもよい。つまり、非導電部材600と物品200とが電磁界結合し、物品200が第1電波と第3電波とを中継する機能の一部を担っていてもよい。
(実施形態4)
実施形態3では、中継部材である付帯部材が、物品200とともに配置平面400に配置される非導電部材600である例について説明した。本実施形態では、中継部材である付帯部材が、物品200が載置される非導電部材610に付されたシート状導電部材510である例について説明する。非導電部材610は、非導電部材610A、非導電部材610B、非導電部材610C、非導電部材610D、非導電部材610E、非導電部材610Fの総称である。シート状導電部材510は、シート状導電部材510A、シート状導電部材510B、シート状導電部材510C、シート状導電部材510D、シート状導電部材510E、シート状導電部材510Fの総称である。以下、本実施形態では、主に、実施形態1-3と異なる部分について説明する。
非導電部材610は、導電性を有しない部材である。非導電部材610は、物品200が載置された状態で配置平面400上に配置される。ただし、非導電部材610は、物品200とともに運ばれるのではなく、通信シート100と絶縁シート150とが敷設された床、台などに固定された支持部材611により支持される。支持部材611は、例えば、バネなどの弾性部材である。
ここで、非導電部材610には、シート状導電部材510が付される。そして、支持部材611は、非導電部材610に物品200が載置されていないときに、シート状導電部材510が配置平面400から閾値以上離れており、非導電部材610に物品200が載置されているときに、シート状導電部材510が配置平面400と接触するように、非導電部材610を上下移動可能に支持する。非導電部材610は、例えば、物品200を載置するためのトレイである。
シート状導電部材510は、シート状であり、導電性を有する部材である。シート状導電部材510は、非導電部材610に付される。シート状導電部材510は、物品200が載置された非導電部材610が配置平面400上に配置されるときに、物品200と配置平面400との間に配置される。本実施形態では、シート状導電部材510は非導電部材610の下面に付される例について説明するが、シート状導電部材510は非導電部材610の上面に付されてもよい。シート状導電部材510として、シート状導電部材500と同様のものを採用することができる。
シート状導電部材510は、放射面108と第3パッシブタグとの双方と、十分に電磁界結合することが望まれる。従って、図11に示すように、シート状導電部材510が放射面108と第3パッシブタグとの双方に平面視で重なるように、シート状導電部材510の大きさ、形状、非導電部材610への取り付け位置などが調整される。
また、シート状導電部材510は、第1パッシブタグからの物品識別情報の読み取りを阻害しないことが好適である。例えば、物品200が載置された非導電部材610が配置平面400に配置されたときに、シート状導電部材510と第1パッシブタグとが平面視で重ならないように、シート状導電部材510の大きさ、形状、非導電部材610への取り付け位置などが調整されることが好適である。
図12の上方に、物品200が非導電部材610Aに載置されない場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が載置されない場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値を超える。従って、この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第2電波を放射しない。
また、物品200が載置されない場合、中継部材であるシート状導電部材510Aにより第1電波が中継されない。従って、この場合、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第3電波を放射しない。同様に、他の第2パッシブタグも、起動せず、第3電波を放射しない。
次に、図12の下方に、物品200が非導電部材610Aに載置された場合における、物品200、通信シート100、絶縁シート150等の側面図を示す。物品200が非導電部材600Aに載置された場合、物品200に付されたパッシブタグ300Zと通信シート100が備える放射面108との距離が閾値以下となる。この場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、物品識別情報を含む第2電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Zから放射された第2電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取ることができる。
また、物品200が非導電部材610Aに載置されると、中継部材であるシート状導電部材510Aにより、第1電波が中継される。つまり、シート状導電部材510Aと放射面108との接触部分において、シート状導電部材510Aと放射面108とが電磁界結合する。また、シート状導電部材510Aとパッシブタグ300Aとの接触部分において、シート状導電部材510Aとパッシブタグ300Aとが電磁界結合する。より詳細には、シート状導電部材510Aとパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとが電磁界結合する。
このため、放射面108が放射した第1電波は、シート状導電部材510Aと放射面108との接触部分、シート状導電部材510Aの内部、シート状導電部材510Aとパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとの接触部分という経路で、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントまで到達する。
一方、シート状導電部材510Aとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとは電磁界結合しない。このため、放射面108が放射した第1電波は、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントには到達しない。その結果、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとの間に電位差が生じる。従って、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、第3電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Aから放射された第3電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから位置識別情報を読み取ることができる。なお、他の第2パッシブタグは、起動せず、第3電波を放射しない。
図12には、y10とy11とに加え、y18とy19とが示されている。y18は、放射面108とシート状導電部材510Aとの接触部分のY軸方向の長さである。y18は、放射面108とシート状導電部材510Aとができるだけ強く電磁界結合するように、なるべく長い方が望ましい。y18は、例えば、数cm以上であることが望ましい。
y19は、パッシブタグ300Aとシート状導電部材510Aとの接触部分のY軸方向の長さである。上述したように、パッシブタグ300Aが第1電波を受信するためには、パッシブタグ300Aが備える2つのエレメント間に第1電波による電位差が生じることが望ましい。つまり、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントがシート状導電部材510Aと接触し、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントがシート状導電部材510Aと接触しないことが望ましい。そこで、y19は、y10の半分以下、好ましくは、y10の1/3程度であることが望ましい。
本実施形態では、シート状導電部材510Aが第3パッシブタグと放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置された場合、通信シート100とシート状導電部材510Aとを介して第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる。従って、本実施形態によれば、通信シート100上に配置された物品200の位置を特定することができる。
また、本実施形態では、シート状導電部材510Aが、通信シート100と第3パッシブタグとの双方と電磁界結合し、第1電波と第3電波との伝播を中継する中継部材として機能する。このため、本実施形態によれば、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくい場合においても、物品200の位置を特定することができる。なお、例えば、物品200に金属又は水分が含まれない場合、又は、物品200の底の面積が小さい場合、物品200が第3パッシブタグと放射面108とに電磁界結合しにくいと考えられる。
なお、本実施形態では、少なくともシート状導電部材510Aが中継部材として機能すればよい。言い換えれば、本実施形態において、シート状導電部材510Aだけでなく、物品200と非導電部材610とが中継部材として機能してもよい。つまり、非導電部材610とシート状導電部材510Aとが電磁界結合し、又は、非導電部材610が通信シート100と第3パッシブタグとの双方と電磁結合し、非導電部材610が第1電波と第3電波とを中継する機能の一部を担っていてもよい。また、非導電部材610と物品200とが電磁界結合し、物品200が第1電波と第3電波とを中継する機能の一部を担っていてもよい。
(実施形態5)
実施形態1-4では、位置識別情報を含む第3電波を中継部材により中継させるために、中継部材を第3パッシブタグと放射面108とに重ねる例について説明した。本実施形態では、図13に示すように、中継部材であるシート状導電部材500を、第3パッシブタグに重ねられたシート状導電部材520と放射面108とに重ねる例について説明する。以下、本実施形態では、主に、実施形態1-4と異なる部分について説明する。シート状導電部材520は、シート状導電部材520A、シート状導電部材520B、シート状導電部材520C、シート状導電部材520D、シート状導電部材520E、シート状導電部材520Fの総称である。
シート状導電部材520は、シート状であり、導電性を有し、第1方向に延び、第2パッシブタグに重ねられる部材である。1つの第2パッシブタグには、1つのシート状導電部材520が重ねられる。つまり、シート状導電部材520と第2パッシブタグとは一対一で重ねられる。シート状導電部材520は、第2パッシブタグが備える一方のエレメントに重ねられ、この一方のエレメントと電磁界結合する。つまり、シート状導電部材520は、この一方のエレメントとシート状導電部材500との間の電波の送受信を中継する。シート状導電部材520は、この一方のエレメントの見かけ上の面積を拡張し、シート状導電部材500の第1方向における配置のずれを吸収する役割を担う。
具体的には、例えば、シート状導電部材520Aは、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントに重ねられ、この一方のエレメントと電磁界結合する。同様に、例えば、シート状導電部材520Bは、パッシブタグ300Bが備える一方のエレメントに重ねられ、この一方のエレメントと電磁界結合する。
リーダライタ20は、通信シート100に放射面108から第1電波を放射させる。リーダライタ20は、中継部材であるが第3パッシブタグに重ねられたシート状導電部材520と放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置平面400上に配置された場合、物品識別情報と位置識別情報とを読み取る。具体的には、この場合、リーダライタ20は、通信シート100を介して第2電波を受信し、第1パッシブタグから物品識別情報を読み取る。また、この場合、リーダライタ20は、通信シート100と中継部材とシート状導電部材520とを介して第3電波を受信し、第3パッシブタグから位置識別情報を読み取る。なお、本実施形態では、中継部材は、シート状導電部材500である。第1シート状導電部材は、例えば、シート状導電部材520に対応する。第2シート状導電部材は、例えば、シート状導電部材500に対応する。
本実施形態における位置識別情報の読み取り方法は、シート状導電部材500を、第3パッシブタグではなく、第3パッシブタグに重ねられたシート状導電部材520に重ねる点を除き、基本的に、実施形態2と同様である。つまり、物品200が配置されない場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第2電波を放射しない。また、物品200が配置される前は、中継部材であるシート状導電部材500により第1電波が中継されない。このため、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができず、第3電波を放射しない。同様に、他の第2パッシブタグも、起動せず、第3電波を放射しない。
一方、物品200が配置された場合、パッシブタグ300Zは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、第2電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Zから放射された第2電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから物品識別情報を読み取ることができる。
また、物品200が配置された場合、中継部材であるシート状導電部材500とシート状導電部材520とにより、第1電波が中継される。つまり、シート状導電部材500と放射面108との接触部分において、シート状導電部材500と放射面108とが電磁界結合する。また、シート状導電部材500とシート状導電部材520との接触部分において、シート状導電部材500とシート状導電部材520とが電磁界結合する。また、シート状導電部材520とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとは、常時、電磁界結合する。
このため、放射面108が放射した第1電波は、シート状導電部材500と放射面108との接触部分、シート状導電部材500の内部、シート状導電部材500とシート状導電部材520との接触部分、シート状導電部材520の内部、シート状導電部材520とパッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとの接触部分という経路で、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントまで到達する。
一方、シート状導電部材520とパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとは電磁界結合しない。このため、放射面108が放射した第1電波は、パッシブタグ300Aが備える他方のエレメントには到達しない。その結果、パッシブタグ300Aが備える一方のエレメントとパッシブタグ300Aが備える他方のエレメントとの間に電位差が生じる。従って、パッシブタグ300Aは、放射面108から放射された第1電波を十分な強度で受信することができ、第3電波を放射する。一方、通信シート100は、パッシブタグ300Aから放射された第3電波を受信することができ、リーダライタ20は、パッシブタグ300Zから位置識別情報を読み取ることができる。なお、他の第2パッシブタグは、起動せず、第3電波を放射しない。
本実施形態では、シート状導電部材500が第3パッシブタグに重ねられたシート状導電部材520と放射面108とに平面視で重なるように物品200が配置された場合、通信シート100とシート状導電部材500とシート状導電部材520とを介して第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる。従って、本実施形態によれば、通信シート100上に配置された物品200の位置を特定することができる。また、本実施形態によれば、シート状導電部材500を備える物品200の第1方向における配置位置が多少ずれた場合であっても、位置識別情報の読み取りが可能である。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した実施形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、上述した実施形態で説明した構成要素の個数は、適宜、調整することができる。また、本発明において採用可能な素材、サイズ、電気的特性などが、上記実施形態において示したものに限定されないことは勿論である。
実施形態1-4では、第2パッシブタグが第1方向と直交する方向に延びる方向で配置され、第2パッシブタグが備える一方のエレメントと中継部材とが平面視で重なる例について説明した。第2パッシブタグが配置される方向と、第2パッシブタグと中継部材との重なり方とは、この例に限定されない。つまり、物品200が配置されないときに、第2パッシブタグからの位置識別情報の読み取りができず、物品200が配置されたときに、第2パッシブタグからの位置識別情報の読み取りができればよい。
例えば、中継部材により、浸出領域107が通信シート100の幅方向に部分的に拡張されたものと見做すことができる場合がある。この場合、第2パッシブタグが第1方向に延びる方向で配置され、第2パッシブタグの2つのエレメントと中継部材とが平面視で重なってもよい。この場合、物品200が配置されないときは、第2パッシブタグが浸出領域107の外部に配置され、物品200が配置されたときは、第2パッシブタグが浸出領域107の内部に配置されたと見做すことができる。同様に、実施形態5において、第2パッシブタグが第1方向に延びる方向で配置され、第2パッシブタグの2つのエレメントとシート状導電部材520とが重ねられ、シート状導電部材520と中継部材とが平面視で重なってもよい。
実施形態5では、シート状導電部材520を用いる場合において、中継部材がシート状導電部材500である例について説明した。シート状導電部材520を用いる場合において、中継部材が、物品200、非導電部材600、非導電部材610、シート状導電部材510などであってもよい。この場合、例えば、第1シート状導電部材は、シート状導電部材520に対応し、第2シート状導電部材は、シート状導電部材510に対応する。
実施形態1-5では、1つの物品200が配置された場合、1つの第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られる例について説明した。1つの物品200が配置された場合、2つ以上の第3パッシブタグから位置識別情報が読み取られてもよい。かかる構成であれば、物品識別情報とともに取得された複数の位置識別情報に基づいて、物品200が配置された位置を精度良く特定することが可能である。
実施形態1-5では、2つの部材が接触した場合に、2つの部材が電磁界結合し、電波の伝播が中継される例について説明した。2つの部材が電磁界結合すれば、2つの部材が接触しなくてもよい。例えば、2つの部材が近接すればよい。近接とは、例えば、2つの部材間の距離が、2つの部材が電磁界結合する程度に、極めて近いことを意味する。例えば、近接とは、2つの部材間の距離が、数mmから数cm程度であることを意味する。
実施形態1では、制御装置10がリーダライタ20を制御して、タグ情報を読み取る例について説明した。制御装置10の機能がリーダライタ20の機能として組み込まれていてもよい。また、実施形態1では、タグ情報の片面読み取りが可能な通信シート100を用いてタグ情報を読み取る例について説明した。タグ情報の両面読み取りが可能な通信シートを用いてタグ情報を読み取ってもよい。このような通信シートは、例えば、通信シート100において、開孔を有しない導体層102に代えて、開孔を有する導体層101を採用することで生成可能である。この場合、通信シートの両面に浸出領域107が形成される。
実施形態1では、通信シート100が光を透過させない層を備え、通信シート100全体として光を透過させない例について説明した。通信シート100として、全体として光を透過させるものを採用することができる。この場合、例えば、通信シート100が備える全ての層を、透明な素材により構成される層、又は、開孔を有する層により構成すればよい。このように光を透過させる通信シート100は、例えば、コンビニエンスストアなどの展示棚に配置して無線タグが付された商品を管理する場合、照明の光を透過させることができるため、利便性が高いと考えられる。
実施形態1では、メッシュ状の開孔の形状が正三角形である例について説明した。メッシュ状の開孔の形状は、正三角形に限定されないことは勿論である。メッシュ状の開孔の形状は、例えば、正三角形以外の三角形、三角形以外の多角形(長方形、正方形、平行四辺形、菱形、五角形、六角形など)、円形、楕円形などであってもよい。
10 制御装置、11,21 プロセッサ、12 通信インターフェース、13 タッチスクリーン、14 フラッシュメモリ、20 リーダライタ、22 第1通信インターフェース、23 第2通信インターフェース、24 電気回路、30,50 通信ケーブル、31 内部導体、32 外部導体、40 電波インターフェース、41,42,101,102 導体層、43,103 絶縁体層、44,45 電極、46 コネクタ、60 電波吸収部、61 電波吸収体、62 導体板、100 通信シート、104,105 カバー層、106 シート状媒体、107 浸出領域、108 放射面、150 絶縁シート、200 物品、300,300A,300B,300C,300D,300E,300F,300Z パッシブタグ、310 基材、320 給電点、330 ダイポールアンテナ、331,332 エレメント、340 ICチップ、350,360 端部、400 配置平面、500,510,510A,510B,510C,510D,510E,510F,520,520A,520B,520C,520D,520E,520F シート状導電部材、600,610,610A,610B,610C,610D,610E,610F 非導電部材、611 支持部材、1000 読取システム

Claims (10)

  1. 電力を供給するための第1電波を放射し、物品に付された第1パッシブタグから前記物品を識別するための物品識別情報を含む第2電波を受信する放射面、を備える平面アンテナと、
    前記放射面を含み前記物品が配置される配置平面に、平面視で前記放射面と重ならないように前記放射面が延びる第1方向に並べられ、前記第1電波を受信した場合、前記第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する複数の第2パッシブタグと、
    前記平面アンテナに前記放射面から前記第1電波を放射させ、前記物品又は前記物品とともに前記配置平面に配置される付帯部材である中継部材が、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つである第3パッシブタグと前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナを介して前記第1パッシブタグから前記物品識別情報を読み取り、前記平面アンテナと前記中継部材とを介して前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取る読取装置と、を備える、
    読取システム。
  2. 前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材であるシート状導電部材であり、
    前記シート状導電部材は、前記物品に付されており、
    前記シート状導電部材は、前記物品が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置される、
    請求項1に記載の読取システム。
  3. 前記中継部材である前記付帯部材は、導電性を有しない部材である非導電部材であり、
    前記非導電部材は、前記物品が載置された状態で前記配置平面上に配置される、
    請求項1に記載の読取システム。
  4. 前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材であるシート状導電部材であり、
    前記シート状導電部材は、導電性を有しない部材である非導電部材に付されており、
    前記シート状導電部材は、前記物品が載置された前記非導電部材が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置される、
    請求項1に記載の読取システム。
  5. 前記複数の第2パッシブタグは、給電点を中心に互いに反対方向に延びる2つのエレメントを備えるダイポールアンテナを備え、
    前記読取装置は、前記中継部材が、前記第3パッシブタグが備える前記2つのエレメントのうち一方のエレメントと前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナと前記中継部材とを介して、前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取る、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の読取システム。
  6. 前記第1電波は、前記第1電波による電界の振動方向が前記第1方向である直線偏波であり、
    前記2つのエレメントが延びる方向は、前記第1方向と直交する方向である、
    請求項5に記載の読取システム。
  7. 電力を供給するための第1電波を放射し、物品に付された第1パッシブタグから前記物品を識別するための物品識別情報を含む第2電波を受信する放射面、を備える平面アンテナと、
    前記放射面を含み前記物品が配置される配置平面に、平面視で前記放射面と重ならないように前記放射面が延びる第1方向に並べられ、前記第1電波を受信した場合、前記第1方向における位置を識別するための位置識別情報を含む第3電波を放射する複数の第2パッシブタグと、
    シート状であり、導電性を有し、前記第1方向に延び、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つの第2パッシブタグに重ねられる部材である複数の第1シート状導電部材であって、1つの第2パッシブタグには1つの第1シート状導電部材が重ねられる前記複数の第1シート状導電部材と、
    前記平面アンテナに前記放射面から前記第1電波を放射させ、前記物品又は前記物品とともに前記配置平面に配置される付帯部材である中継部材が、前記複数の第2パッシブタグのうちの1つである第3パッシブタグに重ねられた前記第1シート状導電部材と前記放射面とに平面視で重なるように、前記物品が前記配置平面上に配置された場合、前記平面アンテナを介して前記第1パッシブタグから前記物品識別情報を読み取り、前記平面アンテナと前記中継部材と前記第3パッシブタグに重ねられた前記第1シート状導電部材とを介して前記第3パッシブタグから前記位置識別情報を読み取る読取装置と、を備える、
    読取システム。
  8. 前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材である第2シート状導電部材であり、
    前記第2シート状導電部材は、前記物品に付されており、
    前記第2シート状導電部材は、前記物品が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置される、
    請求項7に記載の読取システム。
  9. 前記中継部材である前記付帯部材は、導電性を有しない部材である非導電部材であり、
    前記非導電部材は、前記物品が載置された状態で前記配置平面上に配置される、
    請求項7に記載の読取システム。
  10. 前記中継部材である前記付帯部材は、シート状であり導電性を有する部材である第2シート状導電部材であり、
    前記第2シート状導電部材は、導電性を有しない部材である非導電部材に付されており、
    前記第2シート状導電部材は、前記物品が載置された前記非導電部材が前記配置平面上に配置されるときに、前記物品と前記配置平面との間に配置される、
    請求項7に記載の読取システム。
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