JP6908920B2 - だし汁の定量供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、濃縮だしと湯を所定の割合で希釈して、粉末だしの風味を付加した、うどんやそばなどのだし汁を提供するだし汁の定量供給装置であり、詳しくは、種類の異なる複数の濃縮だしを使用してだし汁を提供するだし汁の定量供給装置である。
食堂などにおいて、うどんやそばを提供する場合、予めだし汁を作りおきしておくと、時間とともに煮詰まり風味がなくなる。そこで、だし汁を必要に応じて必要な量を随時提供できるように、混合部を設けて、混合部において、粉末だしパックに湯を浸透させて粉末だしの風味を付加させた湯と濃縮だし容器から汲み上げた濃縮だしを所定の割合で希釈する方式のだし汁の定量供給装置が具現化されている。
特許第5435425号公報
従来のだし汁の定量供給装置は、1つの濃縮だし容器に入れられた濃縮だしを使用して
1種類のだし汁を提供する方式のものであり、複数の濃縮だし容器に入れられた複数の濃縮だしを使用できるだし汁の定量供給装置は具現化されていない。
複数の濃縮だしを使用するだし汁の定量供給装置に要求される性能で最も重要であることは、市販されている濃縮だしには、大豆や天然塩や魚類や甲殻類などの色々な成分が含まれた風味豊かなものであるが、食物アレルギーの人にとっては食してはならない成分も含まれているので、前回使用した種類の異なる濃縮だしを混同させてはならない。
具体的には、甲殻類が含まれているだし汁を提供した後に、今回は甲殻類が含まれていない濃縮だしを使用して甲殻類アレルギーの人に提供する場合に、前回の濃縮だしが混合部内に付着して残り、甲殻類成分が混同されただし汁を提供することがあってはならないということである。
また、食堂などの厨房は狭いので、だし汁の定量供給装置は小型であることが要求され、また、安価であることも要求される。
これらの要求を満足するだし汁の定量供給装置は具現化されていない。
湯を貯留する湯タンクと、
濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げるための配管と、
濃縮だしポンプと、
湯と濃縮だしを混合するための混合部と、
混合部に濃縮だしを投入するための濃縮だし投入管を有し、
濃縮だし容器から汲み上げた濃縮だしと湯タンクに貯留された湯を所定の割合で混合し、だし汁を提供するだし汁の定量供給装置であって、
配管と濃縮だしポンプと濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、
濃縮だし容器毎に配管系統を割り付け、
濃縮だしポンプを停止してから湯だけが注がれている状態を設けることにより、
前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と混合することを特徴とする。
濃縮だし投入管の外周に、湯を貯留する湯貯留部を設け、濃縮だし投入管の肉厚部に、外側から内側へ貫通する配湯孔を設け、濃縮だし投入管の外周に注がれた湯を濃縮だし投入管の内部に流入させることにより、濃縮だし投入管の内部に付着した濃縮だしを混合部の底面部に流すことを特徴とする。
濃縮だし投入管の外周に湯を流すことにより、濃縮だし投入管の吐出口の外周に付着した濃縮だしを混合部の底面部に流すことを特徴とする。
濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げる方向に濃縮だしポンプを回転させて濃縮だし投入管に濃縮だしを供給して停止させた直後に、濃縮だしを濃縮だし容器に戻す方向に濃縮だしポンプを所定時間回転させることにより、濃縮だしポンプの吐出側に垂れ下がった濃縮だしを、濃縮だしポンプの内部に収容することを特徴とする。
濃縮だし選択信号に基づき、複数の濃縮だしポンプを時分割で起動し、複数の種類の濃縮だしを時分割で混合部に吐出して湯と混合することを特徴とする。
湯を貯留する湯タンクと、
濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げるための配管と、
濃縮だしポンプと、
湯と濃縮だしを混合するための混合部と、
混合部に濃縮だしを投入するための濃縮だし投入管を有し、
濃縮だし容器から汲み上げた濃縮だしと湯タンクに貯留された湯を所定の割合で混合し、だし汁を提供するだし汁の定量供給装置であって、
配管と濃縮だしポンプと濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、
濃縮だし容器毎に配管系統を割り付け、
濃縮だしポンプを停止してから湯だけが注がれている状態を設けることにより、
前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と混合することを特徴とするので、
前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と濃縮だしを混合できる小型で安価なだし汁の定量供給装置を得ることができる。
濃縮だし投入管の外周に、湯を貯留する湯貯留部を設け、濃縮だし投入管の肉厚部に、外側から内側へ貫通する配湯孔を設け、濃縮だし投入管の外周に注がれた湯を濃縮だし投入管の内部に流入させることにより、濃縮だし投入管の内部に付着した濃縮だしを混合部の底面部に流すことを特徴とするので、濃縮だし投入管の内部に付着しやすい濃縮だしを使用する場合でも、前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と濃縮だしを混合できるだし汁の定量供給装置を得ることができる。
また、濃縮だしを投入した後に、濃縮だし投入管の内部に湯だけが注がれている状態が設けられていることは、食物アレルギーの人にとって、前回の濃縮だしが内部に残留していないことが理解し易いものであり、精神的安心を与えることができる。
濃縮だし投入管の外周に湯を流すことにより、濃縮だし投入管の吐出口の外周に付着した濃縮だしを混合部の底面部に流すことを特徴とするので、濃縮だし投入管の外周に付着しやすい濃縮だしを使用する場合でも、前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と濃縮だしを混合できるだし汁の定量供給装置を得ることができる。
また、濃縮だしを投入した後に、濃縮だし投入管の外周に湯だけが注がれている状態が設けられていることは、食物アレルギーの人にとって、前回の濃縮だしが外周にも残留していないことが理解し易いものであり、精神的安心を与えることができる。
濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げる方向に濃縮だしポンプを回転させて濃縮だし投入管に濃縮だしを供給して停止させた直後に、濃縮だしを濃縮だし容器に戻す方向に濃縮だしポンプを所定時間回転させることにより、濃縮だしポンプの吐出側に垂れ下がった濃縮だしを、濃縮だしポンプの内部に収容することを特徴とするので、濃縮だしポンプの吐出側に垂れ下がりやすい濃縮だしを使用する場合でも、種類の異なる複数の濃縮だしを混同することなく、湯と濃縮だしを混合できるだし汁の定量供給装置を得ることができる。
また、濃縮だし供給配管をクランプ機構などで挟み込んで垂れを防止する必要はないので、だし汁の定量供給装置の製造原価を安くできる。
濃縮だし選択信号に基づき、複数の濃縮だしポンプを時分割で起動し、複数の種類の濃縮だしを時分割で混合部に吐出して湯と混合することにより、複数の種類のだし汁を提供することを特徴とするので、種類の異なる複数の濃縮だしを混同することなく、湯と濃縮だしを混合できる小型で安価なだし汁の定量供給装置を得ることができる。
図1は、本発明のだし汁定量供給装置(1)の構成を説明するため正面図である。 図2は、本発明のだし汁定量供給装置(1)の構成を説明するため側面図である。 図3は、混合部(4)の形状を説明するため側面図であり、図3(a)は上面図、図3(b)は側面断面図、図3(c)側面断面図である。 図4は、混合部(4)において湯と粉末だしと濃縮だしが混合される様子を説明するための図である。 図5は、本発明のだし汁定量供給装置(1)の制御の機能を説明するための図である。 図6は、本発明のだし汁定量供給装置(1)の制御のタイミングを説明するための図である。 図7は、混合部(70)の形状を説明するための図であり、図7(a)は湯貯留部(73)の上面図であり、図7(b)は混合部(70)の側面断面図である。 図8は、混合部(70)の濃縮だし投入管が洗浄される様子を説明するための図である。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)の構成を図1と図2と図3と図4を用いて説明する。だし汁の定量供給装置(1)は、本体部(2)と正面カバー部(3)からなり(図1は、正面カバー部(3)を外した状態である)、本体部(2)の正面には、混合部(4)を脱着可能に装着するための混合部装着部(5)と器(46)を置くための器台(6)が設けられている。
また、本体部(2)の側面には、第1濃縮だし容器(47)と第2濃縮だし容器(48)を保持するための濃縮だし容器保持台(7)が設けられている。
また、本体部(2)の内部には、湯Aを加熱保温して貯留する湯タンク(8)が設けられており、湯タンク(8)には、水道水を供給するための給水管(9)と、湯タンク(8)に貯留した湯Aを混合部(4)に投入するための湯配管(10)と、湯タンク(8)に残った湯Aを排出するための排水管(11)が接続されており、給水管(9)には給水電磁弁(12)が設けられており、湯配管(10)には湯電磁弁(13)が設けられており、排水管(11)には排水弁(14)が設けられている。
また、本体部(2)には、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBを汲み上げて混合部(4)に投入するための第1濃縮だしポンプ(15)と、
第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCを汲み上げて混合部(4)に投入するための第2濃縮だしポンプ(16)が設けられている。
湯タンク(8)の底部から湯配管(10)が混合部(4)の上部に配設されており、途中に、湯電磁弁(13)が設けられている。
また、第1濃縮だしポンプ(15)の吸引側から第1濃縮だし容器(47)まで、第1濃縮だし吸引配管(17)が配設されており、
第2濃縮だしポンプ(16)の吸引側から第2濃縮だし容器(48)まで、第1濃縮だし吸引配管(18)が配設されている。
また、第1濃縮だしポンプ(15)の吐出側から混合部(4)の第1濃縮だし投入管(20)まで、第1濃縮だし供給配管(24)が配設されており、
第2濃縮だしポンプ(16)の吐出側から混合部(4)の第2濃縮だし投入管(21)まで、第2濃縮だし供給配管(25)が配設されている。
また、第1濃縮だし供給配管(24)は配管接続部(51)から抜き取ることができ、
第2濃縮だし供給配管(25)は配管接続部(52)から抜き取ることができる。
図3と図4を用いて混合部(4)を説明する。
混合部(4)の底面部(27)から上方に向けて円柱形状の濃縮だし投入複合管(19)が設けられており、濃縮だし投入複合管(19)には第1濃縮だし投入管(20)と第2濃縮だし投入管(21)が配設され、第1濃縮だし投入管(20)の下端は曲げられて、濃縮だし投入複合管(19)の肉厚部を外側へ貫通して第1濃縮だし投入口(22)が設けられ、第2濃縮だし投入管(21)の下端は曲げられて、濃縮だし投入複合管(19)の肉厚部を外側へ貫通して第2濃縮だし投入口(23)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(20)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(51)が設けられ、第2濃縮だし投入管(21)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(52)が設けられている。
また、混合部(4)の底面部(27)には、だし汁を器(46)に注ぐためのだし排出口(26)が設けられている。
また、混合部(4)の側面内部には、第1プレート(28)が段差部(53)の上に乗せられ、底面部(27)と第1プレート(28)の間には空間部(54)が形成されており、第1濃縮だし投入口(22)と第2濃縮だし投入口(23)は空間部(54)に位置している。
また、第1プレート(28)の上方には、第2プレート(29)が、第2プレート押さえ(33)により、図1に示すハンドルレバー(30)に吊り下げられており、
レバー取手(31)を人が手で押し下げると、第2プレート(29)が下方へ移動する構造となっている。
また、第1プレート(28)には複数の穴が設けられており、第2プレート(29)には複数の穴が設けられている。
図4に示すように、第1濃縮だし供給配管(24)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第1濃縮だし投入管(20)へ接続されており、また、第2濃縮だし供給配管(25)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第2濃縮だし投入管(21)へ接続されている。
また、湯タンク(8)からの湯配管(10)が、混合部(4)の蓋(図示せず)に設けられた注入口(57)に接続されており、湯Aは注入口(57)から混合部(4)に注がれる。
湯Aは、第2プレート(29)の複数の穴を通過して粉末だしパック(49)に注がれ、第1プレート(28)の上に置かれている濾紙製の粉末だしパック(49)の内部を通過し、粉末だしDの風味が付加され、第1プレート(28)の下方の空間部(54)に一時的に溜まる。
濃縮だしは、第1濃縮だしBは、第1濃縮だし投入管(20)を通って第1濃縮だし投入口(22)から空間部(54)に投入され、第2濃縮だしCは、第2濃縮だし投入管(21)を通って第2濃縮だし投入口(23)から空間部(54)に投入され、空間部(54)において、粉末だしDの風味が付加された湯Aと濃縮だしが混合されて、だし汁となって、だし汁排出口(26)から排出される。
続いて、図5を用いて、本発明のだし汁の定量供給装置(1)の制御装置(34)の機能を説明する。
操作部(35)は、だし汁の定量供給装置(1)を操作して、だし汁を作る為の、複数のスイッチ(図示せず)や表示装置(図示せず)からなっており、正面カバー部(3)に設けられている。
設定操作部(36)は、だし汁の定量供給装置(1)の湯温設定や第1濃縮だしポンプ(15)などの作動条件を設定する為のものであり、正面カバー部(3)を開けた本体部(2)に設けられている。
湯タンク制御部(37)は、フロートセンサ(図示せず)や湯温センサ(図示せず)などのセンサと給水電磁弁(12)とヒーター(図示せず)などを制御して、湯Aを加熱して保温するための回路である。
駆動部(40)は、湯電磁弁(13)や第1濃縮だしポンプ(15)や第2濃縮だしポンプ(16)などを駆動する回路である。
演算部(38)は、だし汁の定量供給装置(1)の制御をするための、予め定められたシーケンスを実行する、主にワンチップマイコンからなる回路である。操作部(35)と設定操作部(36)と湯タンク制御部(37)と駆動部(40)の制御を行う。
記憶部(39)は、主に、ROMとRAMからなり、だし汁の定量供給装置(1)の制御をするための作動条件パラメータや実行途中のデータ等を記憶する。
次に、本発明のだし汁定量供給装置(1)の動作について図6を用いて説明する。
図6は、演算部(38)が、予め定められたシーケンスを実行して、だし汁を作る動作のタイムチャートである。最下位の絞るタイミング(45)は、人がハンドルレバー(30)を押し下げて、第2プレート(29)を押し下げて、粉末だしパック(49)に圧力をかけて絞る動作を示しており、
最上段の濃縮だし選択信号(41)は、人が操作部(35)の選択スイッチ(図示せず)により指示された信号であり、図6タイムチャートの前半の濃縮だし選択信号(41)がHの時は、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBが選択された場合を示し、後半の濃縮だし選択信号(41)がLの時は、第2濃縮だし容器(47)の第2濃縮だしCが選択された場合を示している。
湯電磁弁起動信号(42)は、湯電磁弁(13)を開閉する信号であり、湯電磁弁起動信号(42)がHの時に湯電磁弁(13)は開く。
また、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)は、第1濃縮だしポンプ(15)を起動する信号であり、第1濃縮だしポンプ正転信号(43)がHの時、第1濃縮だしポンプ(15)は第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBを汲み上げて第1濃縮だし投入管(20)に供給する方向に正転する。
第2濃縮だしポンプ正転信号(44)は、第2濃縮だしポンプ(16)を起動する信号であり、第2濃縮だしポンプ正転信号(44)がHの時、第2濃縮だしポンプ(16)は第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCを汲み上げて第2濃縮だし投入管(21)に供給する方向に正転する。
また、第1濃縮だしポンプ逆転信号(55)は、第1濃縮だしポンプ(15)を起動する信号であり、第1濃縮だしポンプ逆転信号(55)がHの時、第1濃縮だしポンプ(15)は、第1濃縮だしBを第1濃縮だし容器(47)に戻す方向に逆転する。
また、第2濃縮だしポンプ逆転信号(56)は、第2濃縮だしポンプ(16)を起動する信号であり、第2濃縮だしポンプ逆転信号(56)がHの時、第2濃縮だしポンプ(16)は、第2濃縮だしCを第2濃縮だし容器(48)に戻す方向に逆転する。
また、各信号の起動時間幅、YT10とYT11と1DT10と2DT10と1GT10と2GT10とt11とt12とt21とt22は、作動条件パラメータとして所定の時間が設定されて記憶部(39)に記憶されており、設定操作部(36)により変更可能である。
続いて、図6のタイムチャートの左から右に流れる、だし汁の定量供給装置(1)の動作を説明する。
器(46)が器台(6)に置かれて準備が整って、第1濃縮だしが選択され、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、 演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(4)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、粉末だしパック(49)の内部に浸透して、粉末だしDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(4)の内部の湯Aの量は、だし汁排出口(26)から排出される量よりも、上方から注ぎ込まれる量の方が多いので、第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1DT10)だけ、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させる。第1濃縮だしポンプ(15)が正転されると、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBは汲み上げられて、第1濃縮だし投入管(20)に供給され、第1濃縮だし投入口(22)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出され、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第1濃縮だしポンプ(15)を正転している時間(1DT10)よりも、湯電磁弁(13)を開いている時間(YT10)のほうを長くして、湯電磁弁(13)を開いてから第1濃縮だしポンプ(15)を正転させるまでに遅延時間(t11)を設けるとともに、第1濃縮だしポンプ(15)を停止してから湯電磁弁(13)を閉じるまでに遅延時間(t12)を設けることにより、遅延時間(t11)と遅延時間(t12)の間は湯Aだけが注がれている状態としている。
また、本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第1濃縮だしポンプ(15)の正転を停止させた後に、時間1GT10だけ逆転させて、第1濃縮だしポンプ(15)の吐出側の口に付着している第1濃縮だしBを第1濃縮だしポンプ(15)の内部に収容し、第1濃縮だし供給配管(24)に垂れ落ちないようにしている。
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、粉末だしパック(49)の内部に残った湯Aをを絞って器(46)に注ぐことにより、粉末だしDの風味が十分に付加された第1濃縮だしBのだし汁が完成する。
また、第2濃縮だしCが選択された場合は、器(46)が器台(6)に置かれて準備が整って、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT11)だけ湯電磁弁(13)を開く。
湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留された湯Aは混合部(4)の上方の注入口(57)から内部に注がれ、第2プレート(29)の複数の穴から下方に流れ、
粉末だしパック(49)の内部に浸透して、粉末だしDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(4)の内部の湯Aの量は、だし汁排出口(26)から排出される量よりも、上方から注ぎ込まれる量の方が多いので、第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(2DT10)だけ、第2濃縮だしポンプ(16)を正転させる。
第2濃縮だしポンプ(16)が正転されると、第2濃縮だし容器(48)の第2濃縮だしCは汲み上げられて、第2濃縮だし投入管(21)に供給され、第2濃縮だし投入口(23)から底面部(27)の空間部(54)へ吐出されて、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第2濃縮だしポンプ(16)を正転している時間(2DT10)よりも、湯電磁弁(13)を開いている時間(YT11)のほうを長くして、湯電磁弁(13)を開いてから第2濃縮だしポンプ(16)を正転させるまでに遅延時間(t21)を設けるとともに、第2濃縮だしポンプ(16)を停止してから湯電磁弁(13)を閉じるまでに遅延時間(t22)を設けることにより、遅延時間(t21)と遅延時間(t22)の間は湯Aだけが注がれている状態としている。
また、本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第2濃縮だしポンプ(16)の正転を停止させた後に、時間2GT10だけ逆転させて、第2濃縮だしポンプ(16)の吐出側の口に付着している第2濃縮だしCを第2濃縮だしポンプ(16)の内部に収容し、第2濃縮だし供給配管(25)に垂れ落ちないようにしている。
続いて、人が、だし汁排出口(26)から注がれているだし汁の量が少なくなったことを見計らって、ハンドルレバー(30)を押し下げて、粉末だしパック(49)の内部に残った湯Aを絞って器(46)に注ぐことにより、粉末だしDの風味が十分に付加された第2濃縮だしCのだし汁が完成する。
続いて、混合部(4)とは異なる形状の混合部(70)を、図7と図8を用いて説明する。混合部(70)は、だし汁の定量供給装置(1)に混合部(4)の代用として装着されるものである。
混合部(70)の底面部(27)から上方に向けて第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)が配設され、第1濃縮だし投入管(71)の下端は曲げられて肉厚部を外側へ貫通して第1濃縮だし投入口(77)が設けられ、第2濃縮だし投入管(72)の下端は曲げられて肉厚部を外側へ貫通して第2濃縮だし投入口(78)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(71)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(79)が設けられ、 第2濃縮だし投入管(72)の上端には配管を差し込んで保持するための配管接続部(80)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)の外周に、第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)を橋渡しするように湯貯留部(73)が設けられており、湯貯留部(73)は底面(81)と側面(82)により囲まれた空間部を形成し、底面(81)には、第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部の外周に接して、配湯穴(76a)と配湯穴(76b)と配湯穴(76c)と配湯穴(76d)がけられており、また、第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部の外周に接して、配湯穴(76e)と配湯穴(76f)と配湯穴(76g)と配湯穴(76h)が設けられている。
また、第1濃縮だし投入管(71)には、肉厚部を貫通して外周から内周へ下降した勾配で、配湯孔 (74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)が設けられており、第2濃縮だし投入管(72)には、肉厚部を貫通して外周から内周へ下降した勾配で、配湯孔 (75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)が設けられている。
また、配湯孔 (74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)と
配湯孔 (75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)の外周側は
湯貯留部(73)の底面(81)よりも高い位置に設けられている。
また、混合部(70)の底面部(27)には、だし汁を器(46)にいれるためのだし排出口(26)が設けられている。
また、混合部(70)の側面内部には、第1プレート(28)が段差部(53)の上に乗せられ、底面部(27)と第1プレート(28)の間には空間部(54)を形成されており、第1濃縮だし投入口(77)と第2濃縮だし投入口(78)は空間部(54)に位置している。
また、第1プレート(28)の上方には、第2プレート(29)が、第2プレート押さえ(33)により、ハンドルレバー(30)に吊り下げられており、
レバー取手(31)を人が手で押し下げると、第2プレート(29)が下方へ移動する構造となっている。
また、第1プレート(28)には複数の穴が設けられており、第2プレート(29)には複数の穴が設けられている。
図8に示すように、第1濃縮だし供給配管(24)が、混合部(70)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第1濃縮だし投入管(71)へ接続されており、また、第2濃縮だし供給配管(25)が、混合部(70)の蓋(図示せず)に設けられた穴を通されて第2濃縮だし投入管(72)へ接続されている。
また、湯タンク(8)からの湯配管(10)が、混合部(10)の蓋(図示せず)に設けられた注入口(57)に接続され、湯Aは注入口(57)から混合部(70)に注がれる。
混合部(70)の上方から注がれた湯Aは、第2プレート(29)の複数の穴を通過して粉末だしパック(49)に注がれ、第1プレート(28)の上に置かれている濾紙製の粉末だしパック(49)の内部を通過し、粉末だしDの風味が付加され、第1プレート(28)の下方の空間部(54)に一時的に溜まる。
濃縮だしは、第1濃縮だしBは、第1濃縮だし投入管(71)を通って第1濃縮だし投入口(77)から空間部(54)に投入され、第2濃縮だしCは、第2濃縮だし投入管(72)を通って第2濃縮だし投入口(78)から空間部(54)に投入され、空間部(54)において、粉末だしDの風味が付加された湯Aと濃縮だしが混合されて、だし汁となって、だし汁排出口(26)から排出される。
続いて、混合部(70)をだし汁定量供給装置(1)に装着して、だし汁を作る場合の混合部(70)の様子を図6のタイムチャートの前半部に沿って説明する。
器(46)が器台(6)に置かれて準備が整って、だし注出スイッチ(図示せず)が押されると、演算部(38)は、所定の時間(YT10)だけ湯電磁弁(13)を開く。
湯電磁弁(13)が開かれると、湯タンク(8)に貯留されている湯Aは、混合部(70)の上方の注入口(57)から注がれて、湯Aの一部分は第1濃縮だし投入管(71)と第2濃縮だし投入管(72)の外周に設けられた湯貯留部(73)の側面(82)と底面(81)により形成された空間に溜まりながら、第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部に設けられた、配湯孔(74a)と配湯孔(74b)と配湯孔(74c)と配湯孔(74d)から、第1濃縮だし投入管(71)の内部に流入して、第1濃縮だし投入口(77)から混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)に注ぎ込む。
また、第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部に設けられた配湯孔(75a)と配湯孔(75b)と配湯孔(75c)と配湯孔(75d)から、第2濃縮だし投入管(72)の内部に流入して、第2濃縮だし投入口(78)から混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)に注ぎ込む。
また、湯Aは、湯貯留部(73)の底面(81)の配湯穴(76a)と配湯穴(76b)と配湯穴(76c)と配湯穴(76d)から第1濃縮だし投入管(71)の肉厚部の外周を流れて混合部(70)の空間部(54)に注ぎ込み、配湯穴(76e)と配湯穴(76f)と配湯穴(76g)と配湯穴(76h)から第2濃縮だし投入管(72)の肉厚部の外周を流れて混合部(70)の空間部(54)に注ぎ込む。
また、混合部(70)の上方の注入口(57)から注がれた湯Aの大部分は湯貯留部(73)には入らず、第2プレート(29)に注がれて、粉末だしパック(49)の内部に浸透して、粉末だしDの風味が付加されて、第1プレート(28)の複数の穴から空間部(54)へ流れ込む。
この時、混合部(70)の内部の湯Aの量は、だし汁排出口(26)から排出される量よりも、上方から注ぎ込まれる量の方が多いので、第2プレート(29)の少し上方まで貯まる。
この間に、演算部(38)は、所定の時間(1DT10)だけ、第1濃縮だしポンプ(15)を正転させる。
第1濃縮だしポンプ(15)が正転されると、第1濃縮だし容器(47)の第1濃縮だしBは汲み上げられて、第1濃縮だし投入管(71)に供給され、第1濃縮だし投入口(77)から空間部(54)へ吐出されて、空間部(54)に貯まっている湯Aと混合されて、
だし汁となってだし排出口(26)から排出されて器(46)の注がれる。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)では、第1濃縮だしポンプ(15)を正転している時間(1DT10)よりも、湯電磁弁(13)を開いている時間(YT10)のほうを長くし、湯電磁弁(13)を開いてから第1濃縮だしポンプ(15)を正転させるまでに遅延時間(t11)を設けるとともに、第1濃縮だしポンプ(15)を停止してから湯電磁弁(13)を閉じるまでに遅延時間(t12)を設けて、濃縮だしが吐出される前後に湯Aだけが混合部(70)に注がれる状態を作っており、 第1濃縮だしBを使用している場合は、遅延時間(t12)の間に、第1濃縮だし投入管(71)の内部と外周に付着している濃縮だしを、湯Aと一緒に混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)へ流して、だし汁としてだし汁排出口(26)から器(46)に注ぐことができる。
また、第2濃縮だしCを使用している場合は、遅延時間(t22)の間に、第2濃縮だし投入管(72)の内部と外周に付着している濃縮だしを、湯Aと一緒に混合部(70)の底面部(27)の空間部(54)へ流して、だし汁としてだし汁排出口(26)から器(46)に注ぐことができる。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)は、第1濃縮だし容器(47)と第1濃縮だし吸引配管(17)と第1濃縮だしポンプ(15)と第1濃縮だし供給配管(24)と第1濃縮だし投入管(71)を1つの配管系統として配管接続し、第2濃縮だし容器(48)と第2濃縮だし吸引配管(18)と第2濃縮だしポンプ(16)と第2濃縮だし供給配管(25)と第2濃縮だし投入管(72)をもう1つの配管系統として配管接続している。
また、3種類の濃縮だしを使用する場合は、第3濃縮だし吸引配管(図示せず)と第3濃縮だしポンプ(図示せず)と第3濃縮だし供給配管(図示せず)と第3濃縮だし投入管(図示せず)を1つの配管系統として増設して対応するものである。
この場合、第3の混合部は、第3濃縮だし投入管(図示せず)も含めて橋渡しするようにした第3の湯貯留部(図示せず)を設けたものを装着する。
本発明のだし汁の定量供給装置(1)は、濃縮だしを汲み上げる配管と濃縮だしポンプと濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、濃縮だし容器毎に(濃縮だし毎に)配管系統を割り付けることにより、種類の異なる複数の濃縮だしを混同することなく、湯と混合するだし汁の定量供給装置(1)である。
図1では、本発明のだし汁の定量供給装置(1)の横に、第1濃縮だし容器(47)と第2濃縮だし容器(48)を置いているが、厨房の広さの都合により、流し台の下などに置いた場合でも濃縮だしを汲み上げることはできる性能の濃縮だしポンプを用いている。
1 だし汁の定量供給装置
2 本体部
3 正面カバー部
4 混合部
5 混合部装着部
6 器台
7 濃縮だし容器保持台
8 湯タンク
9 給水管
10 湯配管
11 排水管
12 給水電磁弁
13 湯電磁弁
14 排水弁
15 第1濃縮だしポンプ
16 第2濃縮だしポンプ
17 第1濃縮だし吸引配管
18 第2濃縮だし吸引配管
19 濃縮だし投入複合管
20 第1濃縮だし投入管
21 第2濃縮だし投入管
22 第1濃縮だし投入口
23 第2濃縮だし投入口
24 第1濃縮だし供給配管
25 第2濃縮だし供給配管
26 だし汁排出口
27 底面部
28 第1プレート
29 第2プレート
30 ハンドルレバー
31 レバー取手
32 レバー支点
33 第2プレート押さえ
34 制御装置
35 操作部
36 設定操作部
37 湯タンク制御部
38 演算部
39 記憶部
40 駆動部
41 濃縮だし選択信号
42 湯電磁弁起動信号
43 第1濃縮だしポンプ正転信号
44 第2濃縮だしポンプ正転信号
45 絞るタイミング
46 器
47 第1濃縮だし容器
48 第2濃縮だし容器
49 粉末だしパック
50 上面
51 配管接続部
52 配管接続部
53 段差部
54 空間部
55 第1濃縮だしポンプ逆転信号
56 第2濃縮だしポンプ逆転信号
57 注入口
70 混合部
71 第1濃縮だし投入管
72 第2濃縮だし投入管
73 湯貯留部
74a 配湯孔
74b 配湯孔
74c 配湯孔
74d 配湯孔
75a 配湯孔
75b 配湯孔
75c 配湯孔
75d 配湯孔
76a 配湯穴
76b 配湯穴
76c 配湯穴
76d 配湯穴
76e 配湯穴
76f 配湯穴
76g 配湯穴
76h 配湯穴
77 第1濃縮だし投入口
78 第2濃縮だし投入口
79 配管接続部
80 配管接続部
81 底面
82 側面
A 湯
B 第1濃縮だし
C 第2濃縮だし
D 粉末だし
E 注がれた湯

Claims (5)

  1. 湯を貯留する湯タンクと、
    濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げるための配管と、
    濃縮だしポンプと、
    湯と濃縮だしを混合するための混合部と、
    前記混合部に濃縮だしを投入するための濃縮だし投入管を有し、
    前記濃縮だし容器から汲み上げた濃縮だしと前記湯タンクに貯留された湯を所定の割合で混合し、だし汁を提供するだし汁の定量供給装置であって、
    前記配管と前記濃縮だしポンプと前記濃縮だし投入管を1つの系統とした配管系統を複数設け、
    前記濃縮だし容器毎に前記配管系統を割り付け、
    前記濃縮だしポンプを停止してから湯だけが注がれている状態を設けることにより、
    前回使用した濃縮だしを残留させて種類の異なる濃縮だしを混同することなく、湯と混合することを特徴とするだし汁の定量供給装置。

  2. 前記濃縮だし投入管の外周に、湯を貯留する湯貯留部を設け、前記濃縮だし投入管の肉厚部に、外側から内側へ貫通する配湯孔を設け、前記濃縮だし投入管の外周に注がれた湯を前記濃縮だし投入管の内部に流入させることにより、前記濃縮だし投入管の内部に付着した濃縮だしを前記混合部の底面部に流すことを特徴とする前記請求項1のだし汁の定量供給装置。
  3. 前記濃縮だし投入管の外周に湯を流すことにより、前記濃縮だし投入管の吐出口の外周に付着した濃縮だしを前記混合部の底面部に流すことを特徴とする前記請求項2のだし汁の定量供給装置。
  4. 前記濃縮だし容器の濃縮だしを汲み上げる方向に前記濃縮だしポンプを回転させて前記濃縮だし投入管に濃縮だしを供給して停止させた直後に、濃縮だしを前記濃縮だし容器に戻す方向に前記濃縮だしポンプを所定時間回転させることにより、前記濃縮だしポンプの吐出側に垂れ下がった濃縮だしを、前記濃縮だしポンプの内部に収容することを特徴とする前記請求項1または、前記請求項2、または前記請求項3のだし汁の定量供給装置。
  5. 濃縮だし選択信号に基づき、前記濃縮だしポンプを時分割で起動し、複数の種類の濃縮だしを時分割で前記混合部に吐出して湯と混合することを特徴とする前記請求項1または、前記請求項2、または前記請求項3、または前記請求項4のだし汁の定量供給装置。
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