JP6908548B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御装置に係り、特に燃焼室内に形成された混合気を着火する点火機能を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
環境保全と資源有効活用の観点から、自動車の更なる高効率化と排気清浄化が要求されている。高効率化の手段としては、内燃機関の高圧縮比化とダウンサイジングがある。高圧縮比化とダウンサイジングがされた内燃機関では、燃焼室内の圧力が上昇して混合気が高温化し、異常燃焼を誘発しやすい。このため、圧縮比を可変とする可変圧縮比制御、或いは異常燃焼を抑制するため排気ガスを還流する排気循環燃焼制御(EGR)、或いは気筒内混合気を希薄にして燃焼するというリーン燃焼制御が適用される傾向にある。これら複数の制御方法が、1つの内燃機関において複合的に組み合わせて使用されることもある。
排気清浄化の観点において、混合気の着火に失敗して失火現象を生じることは排気清浄化に悪影響を与えるので、この失火現象の対策が重要である。例えば、気筒内の混合気の流動によって点火プラグで発生する放電が吹き消え、これによって失火現象を生じることが知られている。上述したようなEGR制御やリーン燃焼制御が適用された内燃機関においては、燃焼室内の圧力の変動が大きく、また燃焼室内の気流の変化も大きいため、失火現象に対する対策が特に重要となる。
失火現象の抑制のため、例えば特許文献1では、内燃機関の運転条件などに基づいて、点火プラグの維持電流を適切に設定する技術が開示されている。しかし、この特許文献1の技術は、主に混合気の流速に応じて維持電流を設定するものであり、着火性能の向上のためには十分ではない。
特開2017−2791号公報
本発明の目的は、混合気への着火を良好に行って着火性能及び燃費性能を向上させた内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る内燃機関制御装置は、点火コイルと点火プラグを備えた内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、前記内燃機関の運転条件、又は前記点火プラグの点火に関連する物理量に基づいて、前記内燃機関の燃焼室に供給される混合気の着火に必要なエネルギー量を算出する目標供給エネルギー算出部と、前記エネルギー量に従い、前記点火プラグに供給する電流の波形に関する電流波形データを生成する電流波形生成部と、前記電流波形データに従って前記点火プラグに供給する電力を制御する電力制御部とを備える。
また、本発明の第2の態様に係る内燃機関制御装置は、点火コイルと点火プラグを備えた内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、前記内燃機関の運転条件、又は前記点火プラグの点火に関連する物理量に基づいて、前記内燃機関の燃焼室に供給される混合気の着火に必要なエネルギー量を算出するエネルギー算出部と、前記エネルギー算出部での算出結果に従い、前記点火プラグに供給する電流の波形に関する電流波形データを生成する電流波形生成部と、前記電流波形データに従って前記点火プラグに供給する電力を制御する電力制御部とを備える。前記電流波形生成部は、初期電流と、前記初期電流よりも大きい維持電流と、前記初期電流と前記維持電流との間での前記電流の単位時間当たりの変化の度合を示す電流変化率とを設定する。
本発明によれば、混合気への着火を良好に行って着火性能及び燃費性能を向上させた内燃機関の制御装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る燃料噴射制御装置を備えた内燃機関の基本構成を示すブロック図である。 ECU200の構成を示す機能ブロック図である。 電流波形生成部207のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。 最適な電流変化率Rccを設定することの意義について説明するグラフである。 異なる電流変化率Rccを有する電流パルスの特性の差を示すグラフである。 点火プラグ105の両電極の間の放電を示す概略図である。 目標供給エネルギー設定部206における目標供給エネルギーEtarの設定の方法(動作)の例を説明する概念図である 点火プラグ105の周囲の混合気の流速が所定の値の場合における、初期電流iiniと、点火プラグ105の放電路の伸び量との関係を示している。 点火コイル106の2次側コイル(図示せず)の2次電流や2次電圧の波形の例を示している。 放電路追従性Cと、他のファクターとの関係を示すグラフである。 加熱継続期間計算部2073での加熱継続期間Δtの計算の方法を説明する概略図である。 電流変化率設定部2074での電流変化率Rccの設定の方法(動作)を説明する概略図である。 補正部2075での補正の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による電流パルス波形データ及び放電電流の例を説明するグラフである。 第1の実施の形態による電流パルス波形データ及び放電電流の例を説明するグラフである。 第1の実施の形態による電流パルス波形データ及び放電電流の例を説明するグラフである。 第2の実施の形態を説明する概略図である。 第3の実施の形態を説明する概略図である。
以下、添付図面を参照して本実施の形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った実施の形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
本実施の形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料噴射制御装置を備えた内燃機関の基本構成を示している。
<基本構成>
図1に示すように、第1の実施の形態の制御対象としての内燃機関100は、燃料噴射制御装置としてのECU200と、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ300とにより制御される。
内燃機関100は、気筒(シリンダ)内にピストン101、吸気バルブ102、排気バルブ103を備えている。内燃機関100は、一例としては、複数、例えば4個の気筒を有した内燃機関とすることができるが、図1は、複数の気筒のうちの1つの気筒のみを代表的に図示している。
ピストン101は、図示しないクランクシャフトが接続されている。クランクシャフトはメインシャフトとサブシャフトにより構成され、サブシャフトはコネクティングロッドを介してピストン101に連結されている。ここで、メインシャフトとサブシャフトの距離、或いはコネクティングロッドの長さは可変とする可変圧縮比機構を備えても良い。この可変圧縮比機構を備えることにより、ピストンのストローク量を変更することが可能となり、これによって燃焼室内圧力を可変とすることができる。
シリンダヘッドには点火プラグ105と点火コイル106が備えられている。更に、シリンダヘッドには、シリンダ内の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁107が設けられている。図示は省略するが、シリンダのウォータジャケットには冷却水の水温センサが備えられていてもよい。
また、吸気バルブ102の上流側には、内燃機関100に吸入される空気を導入するための吸気管110が設けられ、排気バルブ103の下流側には、シリンダから排出される排気ガスを排出するための排気管111が設けられている。
吸気管110には、吸気を冷却するインタークーラ112、アクセル開度に応じて吸気量を調節するスロットルバルブ113、吸気の流れを調節するためのサージタンク114、及び吸気流路の一部狭めて吸気流に乱れ(タンブル)を生じさせるタンブル制御バルブ(TCV)115が設けられている。
また、排気管111は、排気通路121に連通されており、この排気通路121には、三元触媒123と、空燃比センサ124と、タービン125bとが設けられている。三元触媒123は、排気ガスを浄化するためのものであり、空燃比センサ124は、排気ガスの空燃比を検出するセンサである。また、タービン125bは、排気ガスのエネルギーを利用してコンプレッサ125aを駆動するための駆動力を発生させる。
なお、排気通路121は、三元触媒123の下流側でEGR配管126に分岐されている。このEGR配管126は、排気ガスEGRガスとして吸気側に還流(再循環)させるための配管である。EGR配管126には、EGRを冷却するEGRクーラ127と、EGRガス量を調整するEGRバルブ128と、EGRバルブ128の前後の圧力を計測する圧力センサ133が備えられている。また、排気通路121の更に下流には、三元触媒123とは別の三元触媒129が備えられている。
吸気管110は、コンプレッサ125aの側において吸気通路130に連通されている。この吸気通路130には、空気流量を計測する質量流量計131と、吸気圧を調整する圧力調整バルブ132とが設けられている。前述のEGR配管126は、この吸気通路130に接続されている。また、吸気管110には、吸気側の混合ガス(吸気通路130から供給された吸入空気とEGRガスとを混合させたガス)の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ134が設けられている。
ECU200は、アクセル開度センサ300の検出信号や各種センサ信号に基づいて要求トルクを演算する。ECU200は各種センサの出力から得られる内燃機関100の運転状態に基づいて、圧力調整バルブ132の開度、スロットルバルブ113の開度、燃料噴射弁107の噴射パルス期間、点火プラグ105の点火時期、吸気バルブ102および排気バルブ103の開閉時期、EGRバルブ128の開度などの内燃機関100の主要な作動量を演算する。
混合ガスは、インタークーラ112、吸気管110、サージタンク114、及びタンブルバルブ115を通り吸気バルブ102を経て燃焼室R1内に流入する。この混合ガスは、燃料が燃料噴射弁107から噴射され、燃焼室R1内に混合気を形成する。混合気は所定の点火時期で点火プラグ105から発生される火花により着火・燃焼する。その混合器の燃焼による燃焼圧により、ピストン101が押し下げられ、内燃機関100の駆動力となる。
燃焼後の排気ガスは、排気バルブ103、排気管111、タービン125bを経て三元触媒123に送られ、三元触媒123内でNOx、CO、HC成分が浄化された後、排気通路121を経て三元触媒129で再度浄化されて外部に排出される。
また、排気ガスの一部は、EGRガスとしてEGR配管126、EGRクーラ127、EGRバルブ128を経て吸気通路130に導入され、この導入領域で吸入空気とEGRガスとが合流される。吸入空気とEGRガスからなる混合ガスは、吸気管110等を通過して燃焼室R1に到達する。
図2は、第1の実施の形態のECU200の構成を、機能ブロック図により示している。
ECU200は、入力回路201、CPU202、RAM203、ROM204、入出力ポート205、目標供給エネルギー設定部206、電流波形生成部207、各種駆動回路208〜213、及び電力制御部214から大略構成されている。
入力回路201は、各種センサから検出信号の入力を受けるインタフェース回路である。CPU202は、ECU200の全体の制御を司る演算制御回路である。RAM203は入出力される各種データを一時記憶するための記憶部である。ROM204は、演算処理内容を記述した制御プログラムを記憶する。入出力ポート205は、入力回路201から入力される検出信号をRAM203を介して(一時記憶させた後)CPU202に入力させるとともに、CPU202、RAM203、ROM204から転送された信号を各種駆動回路208〜213に向けて出力する機能を有する。入力回路201に送られる検出信号のうち、アナログ信号で入力される検出信号は、入力回路201に設けられたA/D変換器(図示せず)によりデジタル信号に変換されてから入力される。
目標供給エネルギー設定部206は、内燃機関の与えられた運転条件、及び点火プラグ105の点火に関連する物理量に従い、点火プラグ105に供給すべきエネルギーの量としての目標供給エネルギーEtarを設定する機能を有する。電流波形生成部207は、設定された目標供給エネルギーEtarに従い、点火プラグ105に供給するパルス状の電流の波形に関する電流波形データを生成する機能を有する。
駆動回路208〜213は、一例として、圧力調整バルブ駆動回路208、スロットルバルブ駆動回路209、可変バルブ機構(VTC)駆動回路210、噴射弁駆動回路211、点火信号出力回路212、及びEGRバルブ駆動回路213を備える。圧力調整バルブ駆動回路208は、圧力調整バルブ132を駆動するアクチュエータである。また、スロットルバルブ駆動回路209は、スロットルバルブ113を駆動するアクチュエータである。VTC駆動回路210は、吸気バルブ102及び排気バルブ103を駆動するアクチュエータ(弁駆動回路)である。噴射弁駆動回路211は、燃料噴射弁107を駆動するアクチュエータである。点火信号出力回路212は、点火プラグ105を点火させるための点火信号を出力する。EGRバルブ駆動回路213は、EGRバルブ128を駆動するアクチュエータ(弁駆動回路)である。また、電力制御部213は、電流波形生成部207で生成された電流波形データに従った電力を点火プラグ105に供給するための電流制御及び電圧制御を行う制御回路である。
<電流波形生成部207>
図3は、電流波形生成部207のより詳細な構成の一例を示すブロック図である。電流波形生成部207は、一例として、維持電流設定部2071、初期電流設定部2072、加熱継続期間計算部2073、電流変化率設定部2074、及び補正部2075を備えている。これにより、電流波形生成部207は、図3の右下に示すように、初期電流iini、電流変化率Rcc、及び維持電流itarを有する電流波形を生成するための電流波形データを生成する。初期電流iiniは、電流パルス波形の立ち上がりにおける電流である。また、維持電流itarは、当該電流パルス波形の少なくとも後段において維持され、電流上昇の目標値となる電流であり、初期電流iiniよりも大きい電流である。また、電流変化率Rccは、初期電流iiniから維持電流itarへと電流値が増大する場合における電流の単位時間当たりの変化の度合(傾き)を表している。初期電流iini、維持電流itar、電流変化率Rccが順次決定されることにより電流波形データが生成される。
維持電流設定部2071は、目標供給エネルギー設定部206で設定された目標供給エネルギーEtarに従って、上述の維持電流itarを設定する。
目標供給エネルギー設定部206は、前述のように、内燃機関100に与えられた運転条件、及び点火プラグ105の点火に関連する物理量に従い、点火プラグ105に供給すべきエネルギーの量としての目標供給エネルギーEtarを設定する機能を有する。ここでは、点火プラグ105の点火に関連する物理量として、点火プラグ105を通過する混合気の圧力に関する圧力情報、混合気の温度情報、混合気の組成情報、及び混合気の流速情報が入力される。これ以外の物理量が含まれていても良いし、その組み合わせは任意である。
初期電流設定部2072は、内燃機関100に与えられた運転条件、及び点火プラグ105の点火に関連する物理量に従い、点火プラグ105に供給すべき電流パルスの初期値である初期電流iiniを設定する機能を有する。
加熱継続期間計算部2073は、内燃機関100に与えられた運転条件、点火プラグ105の点火に関連する物理量、及び維持電流設定部2071で設定された維持電流itarに従い、電流パルス波形の立ち上がりから、維持電流itarに達するまでの間の時間である加熱継続期間Δtを計算する機能を有する。
電流変化率設定部2074は、維持電流設定部2071で設定された維持電流itar、初期電流設定部2072で設定された初期電流iini、及び加熱継続期間計算部2073で計算された加熱継続期間Δtに基づき、電流変化率Rcc=di/dtを設定する。
補正部2075は、維持電流設定部2071で設定された維持電流itar、加熱継続期間計算部2073で計算された加熱継続期間Δt等により達成可能と予想されるエネルギーである達成可能エネルギーEを計算し、この達成可能エネルギーEと、前述の目標供給エネルギーEtarとを比較する。そして、補正部2075は、この比較の結果に従い、維持電流itarや電流変化率Rccなどの物理量を補正する。
本実施の形態の内燃機関制御装置は、点火プラグ105に与える電流を設定する場合に、適切な電流変化率Rccを設定することで、点火プラグ105の放電路の長さを確保するとともに、十分なギャップ間供給エネルギーを確保し、これにより、混合気への着火を良好に行って着火性能及び燃費性能を向上させることができる。
図4及び図5を参照して、最適な電流変化率Rccを設定することの意義について説明する。図4は、異なる電流変化率Rccを有する電流パルス波形の例と、それにより得られる各種物理量の変化を示すグラフであり、図5は、異なる電流変化率Rccを有する電流パルス(1)〜(3)の特性の差を示すグラフである。
図4の一番上のグラフは、点火プラグ105に流れる電流パルスの波形(1)〜(3)を示している。(1)は第1の比較例の電流パルス波形であり、電流変化率Rccが非常に大きい波形である。(3)は第2の比較例の電流パルス波形であり、電流変化率Rccが小さく、緩やかに維持電流itarに到達する波形である。(2)が、第1の実施の形態で採用される電流パルス波形の一例である。
図6に示すように、点火プラグ105の両電極の間の放電路の長さは、両電極間の電圧や電流によって変化し、更に混合気の流速によって変化し得る。
図4の2番目のグラフに示すように、点火プラグ105の放電路の伸びは、(2)の波形が最も大きくなり得ることが判る。放電路の伸びが大きくなることにより、例えば燃焼室内の圧力が高い場合などにおいても、着火性能を維持することができる。(3)の波形では、初回の放電での放電路の伸びに電流の増加が追い付かず、小さい放電路の伸びの後再放電が発生してしまう。その結果、放電路の伸びは(1)、(2)の波形の半分程度となってしまい、好ましくない。
一方、図4の3番目のグラフに示すように、点火プラグ105のギャップ間電圧は、(1)の波形と(2)の波形とで殆ど差が無い。また、図4の一番下のグラフに示すように、点火プラグ105のギャップ間発生エネルギーに関しては、(2)の波形は、(1)の波形に比べ電流変化率が小さいにも拘わらず、(1)の波形と略同等である。図5に示すように、初回の放電における比較においても、(2)の波形は、放電路の伸びが(1)の波形よりも大きく、ギャップ間発生エネルギーに関しても、(1)の屁系と殆ど見劣りしない。このように、適切な大きさの電流変化率Rccを有する電流パルス波形を生成することで、ギャップ間発生エネルギーを確保しつつ、放電路の伸びを大きくすることができ、これにより混合気への着火を良好に行って着火性能及び燃費性能を向上させることができる。
<目標供給エネルギー設定部206の動作>
目標供給エネルギー設定部206における目標供給エネルギーEtarの設定の方法(動作)の一例を説明する。
目標供給エネルギーEtarは、混合気への自着火及び火炎核成長を実現するのに必要なエネルギーを定めた以下の理論式により定義することができる。
Figure 0006908548
ただし、ρは混合気の密度、cは比熱、Ttarは目標温度、Tadvは点火時期温度、Lは放電路の円筒径(電極径)、dは電極間距離、hは定数、Tplugはプラグ温度、EFLは火炎成長エネルギーを示す。
目標供給エネルギー設定部206における目標供給エネルギーEtarの設定の方法(動作)の別の例を図7を参照して説明する。目標供給エネルギーEtarは、一例として、図7に示すような目標供給エネルギーマップに従って結成することができる。異なる空燃比又はEGR率毎に複数のマップが設けられており、個々のマップは、エンジン回転数と図示平均有効圧(IMEP)との組み合わせ毎に規定された目標供給エネルギーEtarのデータを有している。このマップによれば、空燃比又はEGR率が定まり、次いで回転数とIMEPが定まることにより、一意に目標供給エネルギーTtarを決定することができる。
<維持電流設定部2071の動作>
次に、維持設定部2071での維持電流itarの設定の方法(動作)の一例を説明する。
一例として、点火プラグ105の電極間電圧をV、電極間距離をd、電極間の混合気の流速をu、内燃機関100の気筒の圧力をp、c、α、βを定数とした場合、目標供給エネルギーEtarと維持電流itarは、次の式[数2]に示す関係を有する。目標供給エネルギーEtarが決まると、この数式に従って維持電流itarを定めることができる。
Figure 0006908548
また、電極間電圧V、電極間距離d、電極間の混合気の流速u、内燃機関100の気筒の圧力pなどに従って放電路の伸び量は予測することができ、この放電路の伸び量に基づいて、維持電流itarを定めることも可能である。
なお、この数式[数2]から分かるように、目標供給エネルギーEtarが一定である場合においては、気筒の圧力pが小さいほど、維持電流itarを小さい値に設定することができる。また、混合気の流速uが小さいほど、維持電流itarを小さい値に設定することができる。また、目標供給エネルギー設定部206には、内燃機関の運転条件としてエンジン回転数を入力することもできる。この場合、維持電流設定部2071は、エンジン回転数が小さいほど、維持電流itarを小さい値に設定することができる。
また、目標供給エネルギー設定部206には、内燃機関の運転条件としてタンブル制御バルブ115の開度を入力することできる。この場合、維持電流設定部2071は、タンブル制御バルブ115の開度が大きいほど、維持電流itarを小さい値に設定することができる。更に、維持電流定部2071は、流速uspが小さいほど、維持電流itarを小さい値に設定することができる。
<初期電流設定部2072の動作>
続いて、初期電流設定部2072での初期電流iiniの設定の方法を、図8〜図10を参照して説明する。図8は、点火プラグ105の周囲の混合気の流速が所定の値の場合における、初期電流iiniと、点火プラグ105の放電路の伸び量との関係を示している。
この図8の例では、初期電流iiniが小さい領域では、初期電流iiniが増加するに従って放電路の伸び量も増加するが、初期電流iiniがある値以上になると、放電路の伸び量は飽和する。このため、図8の例では、放電路の伸び量の飽和が見られない範囲において、他のファクターも考慮して初期電流iiniを決定することができる。例えば、図9に示すように、点火コイル106の2次側コイル(図示せず)の2次電流や2次電圧の波形も考慮して、初期電流iiniを決定することも可能である。また、初期電流iiniは、放電路追従性Cも考慮しつつ決定することができる。放電路追従性Cとは、放電路の長さが、混合気の圧力の変化に追従して放電路の長さが変動する度合(しやすさ)を示した数値である。放電路追従性Cは、図10に示すように、気筒の温度T、圧力pなどの関数として、例えば以下の式で表すことができる。
Figure 0006908548
ここで、Crefは定数、uspは点火プラグ105の周囲の混合気の流速[m/s]、Tは基準温度、Poは基準圧力である。
放電路追従性Cが大きい場合、初期電流iiniも大きく設定することができ、放電路追従性Cが小さい場合、初期電流iiniも小さく設定することができる。図10に示すように、放電路追従性Cは、気筒の温度Tが大きいほど大きくなり、圧力pが大きいほど大きくなる。このため、初期電流設定部2072は、圧力pが小さいほど、初期電流iiniを小さい値に設定することができる。また、エンジン回転数に関しても同様であり、初期電流設定部2072は、エンジン回転数が小さいほど、初期電流iiniを小さい値に設定することができる。また、タンブル制御バルブ115の開度についても同様であり、初期電流設定部2072は、タンブル制御バルブ115の開度が大きいほど、初期電流iiniを小さい値に設定することができる。更に、初期電流設定部2072は、流速uspが小さいほど、電流変化率Rccを小さい値に設定することができる。
また、上述の[数3]からも明らかなように、初期電流設定部2072は、点火プラグ105の周囲の流速が小さいほど、初期電流iiniを小さい値に設定することができる。
<加熱継続期間計算部2073の動作>
次に、加熱継続期間計算部2073での加熱継続期間Δtの計算の方法を、図11を参照して説明する。前述の通り、加熱継続期間計算部2073は、内燃機関100に与えられた運転条件、点火プラグ105の点火に関連する物理量に加え、維持電流設定部2071で設定された維持電流itarもファクターとして加熱継続期間Δtを計算する。具体的には、図11に示すように、維持電流itarから特定される放電路の伸び量L、エンジン回転数やタンブル制御バルブ115の開度から特定される点火プラグ105の周囲の流速usp、及び温度や圧力の情報から特定される放電路追従性Cに基づいて、加熱継続期間Δtは、次の式により特定される。
Figure 0006908548
<電流変化率設定部2074の動作>
電流変化率設定部2074での電流変化率Rccの設定の方法(動作)を、図12を参照して説明する。
電流変化率Rccは、図12に示すように、加熱継続期間計算部2073で求められた加熱継続期間Δtと、維持電流itar、及び初期電流iiniとに基づいて、以下の式に基づいて決定することができる。
Figure 0006908548
なお、電流変化率Rccは、維持電流itarと上記の関係にあるので、電流変化率設定部2074は、圧力pが大きいほど、電流変化率Rccを大きい値に設定することができる。また、電流変化率設定部2074は、気筒の温度Tが高いほど、電流変化率Rccを大きい値に設定することができる。また、電流変化率設定部2074は、エンジン回転数が大きいほど、電流変化率Rccを大きい値に設定することができる。加えて、電流変化率設定部2074は、タンブル制御バルブ115の開度が大きいほど、電流変化率Rccを小さい値に設定することができる。更に、電流変化率設定部2074は、流速uspが大きいほど、電流変化率Rccを小さい値に設定することができる。
また、電流変化率設定部2074は、電流変化率Rccを設定する場合において、点火プラグ105の放電路の伸び量が最大となる時点よりも前に、目標供給エネルギー算出部(206)により算出した目標供給エネルギー量Etarに相当する電流及び電圧を点火プラグ105に供給するよう、電流変化率Rccを設定することが好ましい。すなわち、点火プラグ105の放電路の伸び量が最大となる前に、目標供給エネルギー量Etarを点火プラグ105に流すように電流を制御するのが好ましい。このように電流変化率Rccが設定されることにより、放電路の伸びを安定的に大きくすることができ、失火の発生を確実に防止することができる。電力制御部214は、この設定された電流波形データに従って電流を供給する。
<補正部2075の動作>
以上のようにして、目標供給エネルギーEtar、維持電流itar、初期電流iini、加熱継続期間Δt、電流変化率Rccが得られたら、補正部2075において、得られた値の補正が行われる。
図13は、補正部2075における補正の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS11では、設定された各種数値により達成可能なエネルギーである達成可能エネルギーEが計算される。一例として、達成可能エネルギーEは、E=V×itar×Δtにより計算し得る。
続いて、ステップS12、S13では、達成可能エネルギーEと、前述の目標供給エネルギーEtarとを比較して、両者の大小関係を判定する。もし、Eo=Etar(又はE≒Etar)であれば、補正を行わず(ステップS14)、補正部2075は、得られた数値をそのまま電流波形データとして出力する。
一方、E>Etarである場合(S12のYes)、補正部2075は維持電流itarに補正を行い、補正値itar’を新たな維持電流とする(ステップS15)。補正値itar’は、例えばitar’=max(Itar×Etar/E、ilim,b)に設定される(ただし、ilim,bは維持電流itarの下限値である)。これにより、維持電流itarはより低い値に補正され、達成可能エネルギーEも目標供給エネルギーEtarと略等しい値に調整される。
<Etarである場合(S13のYes)、補正部2075は維持電流itarに補正を行い、補正値itar’を新たな維持電流とする(ステップS16)。補正値itar’は、例えばitar’=min(Itar×Etar/E、ilim,u)に設定される(ただし、ilim,uは維持電流itarの上限値である)。これにより、維持電流itarはより大きい値に補正され、達成可能エネルギーEも目標供給エネルギーEtarと略等しい値に調整される。
ステップs15又はS16で維持電流itarの補正がなされると(itar→itar’)続いてステップS17で電流変化率Rccの補正が行われる。ここでは、新たに得られた維持電流itarの補正値itar’を用いて、電流変化率Rcc’=(itar’−iini)/(a×Δt)が新たな電流変化率Rccとされる。
以上、補正部2075における補正の動作についての一例を説明した。上記の例では、維持電流itar及び電流変化率Rccについて補正を行う場合を説明したが、これに代えて、初期電流iini、維持電流itar及び電流変化率Rccについて補正を行う構成を採用することも可能である。電流変化率Rccについてのみ補正を行うことも可能である。
図14〜図16に、この第1の実施の形態による電流パルス波形データ及び放電電流の例を説明する。なお、図14〜図16は、点火コイル106の1次側のコイルが、直列接続された第1コイルと第2コイルとからなり、放電電流は第1コイルに、重ね電流は第2コイルに印加される場合の動作を示している。
図14は、エンジン回転速度が徐々に増加する場合の波形を示しており、図15は、負荷が徐々に増大する場合の波形を示しており、図16は、空燃比が変化する場合の波形を示している。
図14は、エンジン回転速度が増加するのに従って、加熱継続期間Δtが徐々に減っていく様子を示している。図15は負荷が徐々に増加するのに従って、初期電流iiniが徐々に増大する様子を示している。図16は、空燃比が増加するに従って、維持電流itarが増大していく様子を示している。
<第1の実施の形態の効果>
以上説明したように、第1の実施の形態の内燃機関制御装置によれば、目標供給エネルギー算出部206において、所定のファクターに基づいて、内燃機関の燃焼室において着火に必要なエネルギー量が算出され、電流波形生成部207において、このエネルギー量に従って点火プラグに供給する電流の波形に関するデータが生成される。そして、この電流波形データに従って電力制御部213において電力の制御がなされる。これによれば、点火プラグに供給する電流の波形が最適化され、混合気への着火を良好に行って着火性能及び燃費性能を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る内燃機関制御装置を、図17を参照して説明する。この第2の実施の形態の基本構成は、第1の実施の形態と同様であるので(図1〜図3)、重複する説明は省略する。ただし、この第2の実施の形態では、目標供給エネルギー設定部206における目標供給エネルギーEtarの設定の方法が第1の実施の形態とは異なっている。
この第2の実施の形態では、目標供給エネルギーEtarを求めるために、基準供給エネルギーマップを備えている。基準供給エネルギーマップは、目標供給エネルギーEtarを求める基準となる、基準供給エネルギーEbaseを求めるためのマップデータである。基準供給エネルギーマップは、エンジン回転数と図示平均有効圧(IMEP)との組み合わせ毎に規定される基準供給エネルギーEbaseの値の集合であり、1組のエンジン回転数の値と図示平均有効圧の値とが決まると、1つの基準供給エネルギーEbaseの値が決定される。その後、目標供給エネルギーEtarは、例えばこの基準供給エネルギーEbaseの値に、空燃比A/F、EGR率YEGR、及び点火時期温度TADVの関数Fの値を乗算した値として算出することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態に係る内燃機関制御装置を、図18を参照して説明する。この第3の実施の形態の基本構成は、第1の実施の形態と同様であるので(図1〜図3)、重複する説明は省略する。ただし、この第3の実施の形態では、維持電流設定部2071における維持電流itarの設定の方法が第1の実施の形態とは異なっている。
この第3の実施の形態では、維持電流Itarを求めるために、標準維持電流マップを備えている。標準維持電流マップは、標準電流itarを求める基準となる、標準維持電流ibaseを求めるためのマップデータである。標準維持電流マップは、例えば異なる空燃比又はEGR率毎に、異なるマップとされており、個々のマップは、エンジン回転数と図示平均有効圧(IMEP)との組み合わせ毎に規定される標準維持電流ibaseの値の集合である。1組のエンジン回転数の値と図示平均有効圧の値とが決まると、1つの標準維持電流iaseの値が決定される。その後、標準電流itarは、例えばこの標準維持電流ibaseの値に、所定の変数を乗算した値として算出することができる。
[その他]
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…内燃機関、 101…ピストン、 102…吸気バルブ、 103…排気バルブ、 105…点火プラグ、 106…点火コイル、 107…燃料噴射弁、 110…吸気管、 111…排気管、 112…インタークーラ、 113…スロットルバルブ、 114…サージタンク、 115…タンブル制御バルブ、 121…排気通路、 123、129…三元触媒、 124…空燃比センサ、 125a…コンプレッサ、 125b…タービン、 126…EGR配管、 127…EGRクーラ、 128…EGRバルブ、 130…吸気通路、 131…質量流量計、 132…圧力調整バルブ、 133…圧力センサ、 134…酸素濃度センサ、 201…入力回路、 205…入出力ポート、 206…目標供給エネルギー設定部、 207…電流波形生成部、 208…圧力調整バルブ駆動回路、 209…スロットルバルブ駆動回路、 210…可変バルブ機構(VTC)駆動回路、 211…噴射弁駆動回路、 212…点火信号出力回路、 213…EGRバルブ駆動回路、 、214…電力制御部、 300…アクセル開度センサ。

Claims (21)

  1. 点火コイルと点火プラグを備えた内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、
    前記内燃機関の運転条件、又は前記点火プラグの点火に関連する物理量に基づいて、前記内燃機関の燃焼室に供給される混合気の着火に必要なエネルギー量を算出する目標供給エネルギー算出部と、
    前記エネルギー量に従い、前記点火プラグに供給する電流の波形に関する電流波形データを生成する電流波形生成部と、
    前記電流波形データに従って前記点火プラグに供給する電力を制御する電力制御部と、
    前記電流波形生成部で設定した電流波形データにより必要なエネルギーを得られるか否かに従い、前記電流波形データを補正する補正部
    を備えたことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記電流波形生成部は、前記電流が維持電流に達する場合までの前記電流の単位時間当たりの変化の度合を示す電流変化率を設定する電流変化率設定部を更に備える、請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記電流波形生成部は、前記電流の初期値である初期電流を設定する初期電流設定部を更に備えた、請求項1又は2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記電流波形生成部は、前記電流の目標値である維持電流を設定する維持電流設定部を更に備えた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記電流波形生成部は、前記電流による加熱が継続される加熱継続期間を計算する加熱継続期間計算部を更に備える、請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記電力制御部は、前記点火プラグの放電路の伸び量が最大となる前に、前記目標供給エネルギー算出部により算出したエネルギー量を前記点火プラグに流すように電流を制御する、請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  7. 前記物理量は前記内燃機関の気筒の圧力であり、
    前記電流変化率設定部は、前記気筒の圧力が大きいほど、前記電流変化率を大きい値に設定する、請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  8. 前記物理量は前記内燃機関の気筒の温度であり、
    前記電流変化率設定部は、前記気筒の温度が高いほど、前記電流変化率を大きい値に設定する、請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  9. 前記内燃機関の運転条件はエンジン回転数であり、
    前記電流変化率設定部は、前記エンジン回転数が大きいほど、前記電流変化率を大きい値に設定する、請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  10. 前記内燃機関の運転条件はタンブル制御バルブの開度であり、
    前記電流変化率設定部は、前記タンブル制御バルブの開度が大きいほど、前記電流変化率を小さい値に設定する、請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  11. 前記内燃機関の運転条件は点火プラグ周囲の流速であり、
    前記電流変化率設定部は、前記流速が大きいほど、前記電流変化率を小さい値に設定する、請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  12. 前記物理量は気筒の圧力であり、
    前記初期電流設定部は、前記気筒の圧力が小さいほど、前記初期電流を小さい値に設定する、請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  13. 前記内燃機関の運転条件はエンジン回転数であり、
    前記初期電流設定部は、前記エンジン回転数が小さいほど、前記初期電流を小さい値に設定する、請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  14. 前記内燃機関の運転条件はタンブル制御バルブの開度であり、
    前記初期電流設定部は、前記タンブル制御バルブの開度が大きいほど、前記初期電流を小さい値に設定する、請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  15. 前記内燃機関の運転条件は点火プラグ周囲の流速であり、
    前記初期電流設定部は、前記点火プラグ周囲の流速が小さいほど、前記初期電流を小さい値に設定する、請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  16. 前記物理量は前記内燃機関の気筒の圧力であり、
    前記維持電流設定部は、前記気筒の圧力が小さいほど、前記維持電流を小さい値に設定する、請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  17. 前記内燃機関の運転条件はエンジン回転数であり、
    前記維持電流設定部は、前記エンジン回転数が小さいほど、前記維持電流を小さい値に設定する、請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  18. 前記内燃機関の運転条件はタンブル制御バルブの開度であり、
    前記維持電流設定部は、前記タンブル制御バルブの開度が大きいほど、前記維持電流を小さい値に設定する、請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  19. 前記内燃機関の運転条件は点火プラグ周囲の流速であり、
    前記維持電流設定部は、前記点火プラグ周囲の流速が小さいほど、前記維持電流を小さい値に設定する、請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  20. 点火コイルと点火プラグを備えた内燃機関を制御する内燃機関制御装置において、
    前記内燃機関の運転条件、又は前記点火プラグの点火に関連する物理量に基づいて、前記内燃機関の燃焼室に供給される混合気の着火に必要なエネルギー量を算出するエネルギー算出部と、
    前記エネルギー算出部での算出結果に従い、前記点火プラグに供給する電流の波形に関する電流波形データを生成する電流波形生成部と、
    前記電流波形データに従って前記点火プラグに供給する電力を制御する電力制御部と
    前記電流波形生成部で設定した電流波形データにより必要なエネルギーを得られるか否かに従い、前記電流波形データを補正する補正部と
    を備え、
    前記電流波形生成部は、初期電流と、前記初期電流よりも大きい維持電流と、前記初期電流と前記維持電流との間での前記電流の単位時間当たりの変化の度合を示す電流変化率とを設定する
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  21. 前記電力制御部は、前記点火プラグの放電路の伸び量が最大となる前に、前記エネルギー算出部により算出したエネルギー量を前記点火プラグに流すように電流を制御する、請求項20に記載の内燃機関制御装置。
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