JP6908479B2 - Mems製造システムおよびmems製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS製造システムおよびMEMS製造方法に関し、特に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)に形成されるデバイス構造の3次元による取得に有効な技術に関する。
近年、プリンターヘッドやプロジェクタのミラーデバイスなど様々な分野にMEMSデバイスが用いられている。MEMSデバイスの開発では、例えば半導体製造技術を利用して試作することが広く行われている。
MEMSデバイスは、最終的に完成したデバイス特性が所望のものとなっていることが重要である。このデバイス特性は、作製したデバイス構造に依存する。
この種のデバイス構造を高精度に形成する技術としては、例えば試作品の画像の角度を変えて複数枚取得し、試作品の3次元形状を測定し、当該3次元形状と設計のCADデータとを寸法比較した差データに基づいてデバイスの加工データを変更する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、デバイス構造の他の形成技術としては、2次元情報であるデバイスのゲート長の測定を行い、測定した結果から特性を算出して、次の工程にフィードバックを行う技術がある(例えば特許文献2参照)。
特開2004−209626号公報 特開平07−302826号公報
しかしながら、上述した半導体製造技術を利用した試作技術では、開発試作に1年以上の長期間を要することが多く、短期間で製品をリリースできなかったり、開発費がかさんだりという課題がある。
特に、デバイス作製プロセスが完了してデバイスが完成してからその特性を測定し、初めて作製したデバイスが所望の特性を有しているかが判明する。このような試作のフィードバックの遅れは、試作期間長期化の理由のひとつとなっている。
また、上記した特許文献1の技術では、複数枚の画像を取得する際、角度を変更するためにステージを傾けることが考えられるが、撮影対象と撮影部との間の角度が設定どおりにならない可能性がある。その結果、測定した3次元形状に誤差が生じて高精度なデバイス構造を形成できない恐れがある。
特許文献2の技術では、3次元立体形状であるデバイス構造を1か所のゲート長に代表させているために、例えばFIB(Focused Ion Beam)などによる加工などのようにエッジが明確に表れていない場合に誤差が生じる可能性がある。
試作期間短縮化のための製作途中でのデバイス特性予想を高精度化するためには、デバイス特性予測を行うモデル構造である作製したデバイスの構造を3次元で正確に取得する必要がある。
本発明の目的は、MEMSに形成されるデバイスの3次元立体形状を高精度に取得することにより、製作途中のデバイス特性を高精度に予想することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的なMEMS製造システムは、画像取得部および製造処理部を有する。画像取得部は、MEMSの画像情報を取得する。製造処理部は、画像取得部が取得した画像情報からMEMSに形成されるデバイスの3次元画像を生成して、生成した3次元画像を解析してデバイスの特性を予測し、MEMSの製造レシピを修正する。
また、画像取得部は、MEMSを載置するステージを有する。製造処理部は、ステージ制御部、ステージ角算出部、および3Dデータ生成部を有する。ステージ制御部は、MEMSを載置したステージの傾斜角度を設定する第1のステージ傾斜角度および第1のステージ傾斜角度と異なる傾斜角度である第2のステージ傾斜角度に基づいて、ステージを傾斜させる。
ステージ角算出部は、ステージ制御部がステージを第1のステージ傾斜角度に設定した際に画像取得部が取得したステージの傾斜角度算出用の画像である第1の画像およびステージ制御部がステージを第2のステージ傾斜角度に設定した際に画像取得部が取得したステージの傾斜角度算出用の画像である第2の画像からステージの傾斜角度をそれぞれ算出する。
3Dデータ生成部は、画像取得部がステージを第1のステージ傾斜角度に設定した際に取得したデバイスの画像である第3の画像および画像取得部がステージを第2のステージ傾斜角度に設定した際に取得したデバイスの画像である第4の画像からデバイスの3次元データを生成する。
この3Dデータ生成部は、デバイスの3次元データを生成する際にステージ制御部により設定された第1のステージ傾斜角度、ステージ制御部により設定された第2のステージ傾斜角度、取得した第1の画像、および取得した第2の画像から算出する補正値を用いる。
特に、3Dデータ生成部は、ステージ制御部が設定した第1のステージ傾斜角度とステージ角算出部が第1の画像から算出したステージの傾斜角度との差およびステージ制御部が設定した第2のステージ傾斜角度とステージ角算出部が第2の画像から算出したステージの傾斜角度との差をそれぞれ算出して、算出したそれぞれの傾斜角度の差を補正値として用いる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)形状の誤差が少ない、高精度なデバイスの3次元画像を取得することができる。
(2)MEMSの開発期間を短縮することができる。
実施の形態1によるMEMS製造システムにおける構成の一例を示す説明図である。 図1のMEMS製造システムが有する計算機における構成の一例を示す説明図である。 図1のMEMS製造システムによるMEMS製造における全体処理の一例を示すフローチャートである。 図3のステップS104の処理における詳細なフローチャートである。 図4のステップS205の処理およびステップS208の処理における厳密な位置合わせ処理の一例を示す説明図である。 図4のステップS212の処理によるステージ角1およびステージ角2の傾斜角度の測定原理の一例を示す説明図である。 実施の形態2によるMEMSに形成されたデバイスの画像データ取得の一例を示すフローチャートである。 図7に続く処理の一例を示したフローチャートである。
実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
〈MEMS製造システムの構成例〉
以下、実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態1によるMEMS製造システムにおける構成の一例を示す説明図である。
MEMS製造システム10は、SEM装置11、計算機12、および表示入力装置13を有する。画像取得部であるSEM装置11は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)からなり、試料であるMEMS50の観察領域の画像情報を取得する。
SEM装置11は、試料であるMEMS50を外気から遮断する真空チャンバ15が設けられている。この真空チャンバ15内には、MEMS50を載置するとともに該MEMS50を移動させるステージ16が設けられている。
MEMS50は、例えば半導体のシリコン基板、ガラス基板、あるいは有機材料などに機械要素部品のセンサ、アクチュエータ、および電子回路などを有する構造のデバイスである。
真空チャンバ15内の上部には、電子銃17および荷電粒子検出部18がそれぞれ設けられている。電子銃17は、電子ビームBEMを放出する。この電子銃17から出射された電子ビームBEMの照射位置は、図示しない走査コイルによって制御される。
電子銃17の下方には、図示しない電子光学系が真空チャンバ15内に格納されている。荷電粒子検出部18は、電子銃17による電子ビームBEMの照射によりMEMS50から出射される荷電粒子を検出する。真空チャンバ15は、例えば定盤19上に載置されている。
製造処理部である計算機12は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどからなる。この計算機12は、ステージ16の動作などのSEM装置11における動作制御を行い、該SEM装置11が取得した荷電粒子を取り込み、電子ビームBEMを走査する、言い換えれば照射された領域について、MEMS50のSEM画像を生成する。
また、計算機12は、画像解析による3次元データ、すなわち3次元画像の生成、点群データのCADモデル化、CADモデルによる特性計算と設計データによる製造特性との比較を行う処理、および次工程へのフィードバックなどの処理を実行する。
表示入力装置13は、計算機12に接続されており、SEM画像や画像解析結果などの該計算機12が生成した画像を表示するとともに、画像条件、解析条件、計算条件などの様々な情報を入出力するインターフェースである。
〈計算機の構成例〉
図2は、図1のMEMS製造システム10が有する計算機12における構成の一例を示す説明図である。
計算機12は、図2に示すように、処理部20、SEM制御部21、および記憶装置22を有する。処理部20は、MEMS50の表面形状を計測して解析して、その解析結果を次工程にフィードバックする。
具体的には、MEMS50の表面形状を3次元によって計測して取得し、取得した3次元データを解析する。そして、その解析結果に基づいて、MEMS50の特性を予測して、予測した特性と設計データによる製造特性とを比較し、その比較結果を次の製造工程にフィードバックする。
処理部20は、受け付け部23、画像認識部24、3D(3次元)データ生成部25、CADモデル作成部26、特性算出部27、特性比較部28、製造レシピフィードバック部29、製造レシピ生成部30、ステージ角算出部31、およびステージ角比較部32を有する。
受け付け部23は、図1の表示入力装置13から入力されるMEMS50の設計データを受け付ける。画像認識部24は、SEM装置11によって得られた画像を認識する。3Dデータ生成部25は、MEMS50の3次元データ、すなわち3次元画像を生成する。
CADモデル作成部26は、3Dデータ生成部25が生成するMEMS50の3次元データからCADモデルを生成する。特性算出部27は、CADモデル作成部26が生成するCADモデルからMEMS50の特性を算出する。また、特性算出部27は、設計データに基づいたCADモデルにおける特性を算出する。
特性比較部28は、特性算出部27が算出した特性を比較して、その比較結果を出力する。製造レシピ修正部となる製造レシピフィードバック部29は、特性算出部27から出力される比較結果を製造レシピにフィードバックする。
製造レシピ生成部30は、受け付け部23が受け付けた設計データに基づいて、MEMS50の製造レシピを生成する。ステージ角算出部31は、基準マークデータ、および測定条件データなどから図1のステージ16の角度であるステージ角を算出する。
ステージ角比較部32は、ステージ角算出部31が算出したステージ角と予め設定される設定値とを比較して、その比較結果が設定値の範囲以内であるか否かを判定する。SEM制御部21は、SEM装置11の動作を制御する。このSEM制御部21は、受け付け部33、ステージ制御部34、および画像制御部35を有する。画像認識部24およびステージ制御部34によって位置合わせ処理部が構成される。
受け付け部33は、表示入力装置13から入力される測定条件データを受け付ける。ステージ制御部34は、測定条件データに基づいて、ステージ16の移動を制御する。画像制御部35は、測定条件データに基づいて、SEM装置11から画像を読み込み、該画像および画像取得時の条件などを画像データとして記憶装置22に格納する。
格納部である記憶装置22は、様々なデータを格納するメモリであり、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリなどに例示される不揮発性メモリなどからなる。記憶装置22は、主に製造レシピ、3D化モデル、CAD化モデル、特性計算モデル、設計データ、測定条件データ、基準マークデータ、画像データ、3Dデータ、算出結果データ、および比較データなどを格納する。
製造レシピは、製造レシピ生成部30が生成するデータであり、作成するデバイス、すなわちMEMS50を作成する際に、該MEMS50を製造する製造装置に対する加工条件などを示したデータである。例えばエッチング処理を行う製造装置の場合には、エッチング条件などであり、成膜処理を行う製造装置の場合には、いわゆる膜デポ条件などである。
エッチング条件は、例えばエッチング場所の座標、エッチング時の印加電圧、およびエッチング時間などの条件である。膜デポ条件は、例えば成膜の種類、ガスの種類、成膜場所の座標、および成膜時の印加電圧や時間などの条件である。
3D化モデルは、画像データから3次元データを算出する算出モデルである。CAD化モデルは、特性算出部27が特性を算出する際に適した形式の素子モデルである。特性計算モデルは、MEMS50の基板上に形成される素子の特性を算出するためのモデルである。
設計データは、寸法データなどの作成するMEMS50の設計に関わるデータである。測定条件データは、3Dデータ生成部25が生成する3次元データを算出するデータである。
この測定条件データは、例えば画像取得の際のステージ16のステージ角、座標などによって表される測定箇所の場所、撮影時の画像の倍率、位置合わせの場所、測定すべき基準マークのデータなどからなる。
基準マークデータは、基板に形成される基準マークの形状、位置座標、および寸法などのデータである。基準マークは、基準点であり、後述するステージ16の傾斜角度を算出する際に用いられる。画像データは、SEM装置11が取り込んだ撮像画像すなわちSEM画像と該撮像画像を取得した際の撮像条件とからなるデータであり、上述した画像制御部35が記憶装置22に格納する。
3Dデータは、3Dデータ生成部25が画像データから算出するMEMS50に形成されるデバイスの3次元データである。算出結果データは、特性算出部27が算出するMEMS50に形成されるデバイス特性の算出結果のデータである。比較データは、特性算出部27が算出するMEMS50のデバイス特性と設計データに基づいたCADモデルにおけるデバイス特性との比較結果のデータである。
〈MEMSシステムの処理例〉
続いて、MEMS製造システム10によるMEMS50の製造処理の一例について説明する。
図3は、図1のMEMS製造システムによるMEMS製造における全体処理の一例を示すフローチャートである。この図3の処理は、例えばMEMS50のレイヤの製造毎に繰り返し行われる。
まず、表示入力装置13から設計データが入力される(ステップS101)。入力された設計データは、受け付け部23が受け付けた後、記憶装置22に格納される。製造レシピ生成部30は、入力された設計データに基づいて、MEMS50の製造レシピを生成して(ステップS102)、生成した製造レシピを記憶装置22に格納する。
そして、デバイス作製工程に移行する(ステップS103)。このデバイス作製工程においては、記憶装置22に格納される製造レシピに基づいて、MEMS50が製作される工程である。
デバイス作製工程では、MEMS50は例えば半導体製造技術を利用して半導体製造装置などを用いて半導体基板にエッチングや成膜処理などが上述したようにレイヤ毎に施されることにより製作される。
続いて、ステップS103の処理にてMEMS50に形成されたデバイスの3次元表面形状の画像データを取得する(ステップS104)。なお、このステップS104の処理については、後述する図4にて詳しく説明する。
そして、取得した画像データの画像解析を行い(ステップS105)、その解析結果に基づいて3次元の画像を生成する。このステップS105の処理では、3Dデータ生成部25がステップS104の処理にて取得した画像データからSEM画像、測定時のステージ角、および倍率を読み込み、記憶装置22に格納される3Dデータに基づいてCADモデルを作成して、作成したCADモデルを記憶装置22に格納する。
続いて、CADモデル作成部26が点群データのCADモデル化を行う(ステップS106)。このステップS106の処理は、CADモデル作成部26がステップS105の処理による記憶装置22に格納されている3Dデータを読み込み、該3DデータをCADモデルに入力し、3Dデータに基づいてCADモデルを作成して、該CADモデルを記憶装置22に格納する。
そして、特性算出部27は、ステップS106の処理による3DデータによるCADモデルを読み込み、記憶装置22から読み出した特性計算モデルによって実構造デバイスの特性を算出した後(ステップS107)、算出結果を該記憶装置22に格納する。また、特性算出部27は、設計データに基づいたCADモデルにおいても同様に実構造デバイスの特性を算出して、その算出結果を記憶装置22に格納する。
続いて、特性比較部28は、ステップS107の処理にて算出された3Dデータに基づくデバイスの特性と記憶装置22に格納される設計データによるデバイスの特性とを比較する(ステップS108)。
製造レシピフィードバック部29は、特性比較部28の比較結果に基づいて、次工程となる次のレイヤの製造工程を修正し、該修正結果に基づいて、記憶装置22に格納されている製造レシピを修正する(ステップS109)。
以上により、MEMS製造における全体の製造処理が終了となる。
〈3次元画像の生成例〉
続いて、図3のステップS104の処理について説明する。
図4は、図3のステップS104の処理における詳細なフローチャートである。
まず、図3のステップS103の処理によってMEMS50のデバイスが作成された後、SEM制御部21のステージ制御部34は、表示入力装置13から入力される測定条件データからステージ角1を読み込み、読み込んだステージ角1の傾斜角度となるようにステージ16を設定するように制御する(ステップS201)。ステージ角1は、第1のステージ傾斜角度である。
ステージ制御部34は、同様に記憶装置22から基準となる基準マークデータを読み出し、読み出した基準マークデータに基づいて、その基準マークを撮像すべき場所までステージ16を平面移動するように制御する(ステップS202)。
ステップS202の処理にてステージ16が平面移動すると、画像制御部35は、SEM装置11によってMEMS50に形成されている基準マークの画像を撮像して取得する(ステップS203)。この画像が第1の画像となる。
画像制御部35は、取得した画像を記憶装置22に格納する。この基準マークは、測定条件データに基づいて、撮影倍率、撮像位置などが設定されて撮像される。
続いて、ステージ制御部34は、評価を行う撮像対象のデバイスを撮像するようにステージ16を平面移動させる制御を行う(ステップS204)。このステップS204の処理では、ステージ制御部34が測定条件データから撮像するデバイスの位置を取得してステージ16を移動させる。
ステージ16の平面移動が終了すると、ステージ制御部34、画像制御部35、および画像認識部24は、厳密な位置合わせ処理を実行する(ステップS205)。このステップS205の処理では、画像認識部24が測定条件データからデバイスの厳密な位置を取得すると共に、画像制御部35が測定条件データから撮影倍率を取得して設定する。そして、画像認識部24により位置合わせすべきデバイスの画像を認識して厳密な位置合わせを行う。
厳密な位置合わせ処理が終了すると、画像制御部35が測定条件データに基づいて、デバイスをSEM装置11にて撮影して画像を取得し(ステップS206)、取得した画像を記憶装置22に格納する。この画像が第3の画像となる。
続いて、ステージ制御部34は、測定条件データからステージ角2を取得して、取得したステージ角2の角度となるようにステージ16を設定する(ステップS207)。ここで、ステージ角2は、ステップS201の処理において設定したステージ角1とは異なる傾斜角度である。ステージ角2は、第2のステージ傾斜角度である。
ステージ角2の角度にステージ16を設定すると、ステージ制御部34は、再びデバイスの画像を取得して厳密な位置合わせ処理を実行する(ステップS208)。
厳密な位置合わせが終了すると、ステップS206の処理と同様にデバイスをSEM装置11にて撮影して画像を取得し(ステップS209)、取得した画像を記憶装置22に格納する。この画像が第4の画像となる。
続いて、ステージ制御部34は、記憶装置22から基準マークデータを読み出し、読み出した基準マークデータに基づいて、その基準マークを撮像すべき場所までステージ16を平面移動するように制御する(ステップS210)。
ステップS210の処理にてステージ16が平面移動すると、画像制御部35は、SEM装置11によってMEMS50に形成されている基準マークの画像を再び撮像して取得する(ステップS211)。この画像が第2の画像となる。
画像制御部35は、取得した画像を記憶装置22に格納する。この基準マークは、測定条件データに基づいて、撮影倍率、撮像位置などが設定されて撮像される。
ステージ角算出部31は、ステップS203の処理およびステップS211の処理にてそれぞれ取得した基準マークの画像からステージ角1およびステージ角2を算出して(ステップS212)、算出したステージ角1およびステージ角2の角度を記憶装置22に格納する。
以上により、図3のステップS104の処理が終了となる。
その後、図3のステップS105の処理である3Dデータ生成部25が対象のデバイスの3次元画像を生成する3次元再構築処理を実行する。この3次元再構築処理では、3次元画像を生成する際のパラメータの1つとしてステージ16の傾斜角度が用いられる。
その際、ステップS212の処理にて算出したステージ角1の角度とステップS201の処理にて設定されたステージ角1の角度との差および同じくステップS212の処理にて算出したステージ角2の角度とステップS207の処理にて設定されたステージ角2の角度との差の絶対値をステージ16の傾斜角度の補正値として用いることにより、精度の高いステージ16の傾斜角度を得ることができる。
このように、高精度のステージ16の傾斜角度を用いて3次元画像を生成することにより、ステージ16の傾斜角度の誤差に伴う形状の誤差を低減した精度の高い3次元画像を生成することができる。
〈厳密な位置合わせ処理〉
続いて、上述した厳密な位置合わせ処理について説明する。
図5は、図4のステップS205の処理およびステップS208の処理における厳密な位置合わせ処理の一例を示す説明図である。
まず、図4のステップS205の処理では、図5(a)に示すように、ステージ16がステージ角1の傾斜角にて取得したデバイスDVの画像の原点G1とデバイスDVの画像における仮想軸Axisとが一致するように位置合わせを行う。
また、図4のステップS208の処理では、図5(b)に示すように、ステージ16がステージ角2の傾斜角にて取得したデバイスDV1の画像の原点G1とデバイスDV1の仮想軸Axisとが一致するように位置合わせを行う。
原点G1は、仮想軸Axis上に設けられる。図5の例では、デバイスが四角形の額縁状からなり、原点G1は、仮想軸Axis上に位置するデバイスDVの1つのコーナ部の頂点に設定される。
そして、図5(c)に示すように、ステージ角1にて撮像されたデバイスDVとステージ角2にて撮像されたデバイスDV1との原点G1がそれぞれ一致するように厳密な位置合わせ処理を実行する。すなわち厳密な位置合わせ処理は、2枚の画像の仮想軸上の点を精密に合わせるように位置合わせを行う処理である。
SEM装置11が有するステージ16のユーセントリック機構によってステージ16をチルトさせた場合、図5(d)に示すように、実線にて示すステージ角1の傾斜角度にて取得したデバイスDVの画像と点線にて示すステージ角2の傾斜角度にて取得したデバイスDVの画像との位置がずれてしまうことになる。
このように位置がずれた2つの画像から3次元画像を生成した場合には、ノイジーな画像などが生成されてしまう恐れがある。
一方、図4のステップS205、ステップS208の処理にて厳密な位置合わせ処理が行われた場合には、図5(e)に示すように、ステージ角1の傾斜角にて取得したデバイスDVの原点G1とステージ角2の傾斜角にて取得したデバイスDV1の原点G1とを一致させることにより、2つの画像のずれを低減することができる。
よって、画像のずれが少ない2つの画像から3次元画像を生成することにより、ノイズの少ない高精度な3次元画像を生成することができる。
続いて、ステージ角算出部31によるステージ角1およびステージ角2の角度の算出技術について説明する。
図6は、図4のステップS212の処理によるステージ角1およびステージ角2の傾斜角度の測定原理の一例を示す説明図である。
ここで、図6(a)および図6(b)に示すように、基準マークMa,Mb,McがそれぞれMEMS50の基板上に形成されているものとする。ステージ16の傾斜角度、基準マークMa,Mb,Mcの相対位置関係は、以下に示す式1および式2に従う。
これら式1および式2を用いることにより、設定角度、すなわちステージ角1およびステージ角2の角度、および基準マークMa,Mbの高さなどを高精度に算出することができる。
Figure 0006908479
以上により、誤差の少ないステージ16の傾斜角度を3次元画像の生成に用いることが可能となり、その結果、ノイズが少ない、すなわち形状の誤差が少ない、高精度な3次元画像を生成することができる。また、形状の誤差が少ない高精度な3次元画像を用いることにより、精度の高いデバイスの特性を算出することができる。
さらに、算出した精度の高いデバイスの特性と設計データとを比較して、その比較結果を次の製造工程に迅速にフィードバックすることができる。次工程の製造工程を直ちに修正することができるので、MEMS50の開発期間を短縮することができる。また、取得した精度の高いデバイスの特性を用いて次工程の製造工程を直ちに修正することにより、的確な製造工程へのフィードバックを可能とすることができる。
(実施の形態2)
〈概要〉
前記実施の形態1では、算出した2つのステージ角度の差を補正に用いてデバイスの3次元画像を生成する技術について説明した。本実施の形態2においては、ステージの傾斜角度を修正することにより、デバイスの3次元画像を生成する技術について説明する。
〈ステージの傾斜角度の修正〉
本実施の形態2においては、上述したようにステージの傾斜角度の差が許容値以内となるようにステージの傾斜角を修正する技術について説明する。
図7は、本実施の形態2によるMEMS50に形成されたデバイスの画像データ取得の一例を示すフローチャートである。図8は、図7に続く処理の一例を示したフローチャートである。
この図7は、前記実施の形態1の図4に示す処理の他の処理例を示したものである。
なお、MEMS製造システム10の構成は、前記実施の形態1の図1および図2と同様であるので、説明は省略する。また、図1のMEMS製造システムによるMEMS50の製造における全体処理についても、前記実施の形態1の図3と同様であるので、説明は省略する。
まず、図7において、図3のステップS103の処理によってMEMS50のデバイスが作製された後、図2のSEM制御部21のステージ制御部34は、表示入力装置13から入力される測定条件データからステージ16の傾斜角度であるステージ角1を読み込み、読み込んだステージ角1の傾斜角度となるようにステージ16を設定するように制御する(ステップS301)。
ステージ制御部34は、同様に記憶装置22から基準マークデータを読み出し、読み出した基準マークデータに基づいて、その基準マークを撮像すべき場所までステージ16を平面移動するように制御する(ステップS302)。
図1のステージ16の平面移動後、図2の画像制御部35は、SEM装置11によってMEMS50に形成されている基準マークの画像を撮像して取得する(ステップS303)。これらステップS301〜ステップS303の処理は、図4のステップS201〜S203の処理と同じである。
続いて、図2のステージ角算出部31は、取得した基準マークの画像、記憶装置22に格納されている基準マークデータ、および測定条件データなどからステージ角1の角度を算出する(ステップS304)。また、ステージ角算出部31は、算出したステージ角1の角度を記憶装置22に格納する。
そして、図2のステージ角比較部32は、ステージ角算出部31が算出したステージ16の傾斜角度と予め設定された許容値である設定値とを比較し、算出した傾斜角度が設定値の範囲内であるか否かを判定する(ステップS305)。
ステップS305の処理にて、ステージ角比較部32が算出した傾斜角度が設定値の範囲外であると判定すると、ステージ制御部34は、ステージ角1が設定値の範囲内となるようにステージ16の傾斜角度を調整した後(ステップS306)、再びステップS303の処理を実行する。
また、ステップS305の処理にて、ステージ角比較部32が算出した傾斜角度が設定値の範囲内であると判定した際には、ステージ制御部34が評価を行う撮像対象のデバイスを撮像するようにステージ16を平面移動させる制御を行う(ステップS307)。
ステージ16の平面移動が終了すると、ステージ制御部34、画像制御部35、および画像認識部24は、厳密な位置合わせ処理を実行する(ステップS308)。
厳密な位置合わせ処理が終了すると、画像制御部35が測定条件データに基づいて、デバイスをSEM装置11にて撮影して画像を取得し(ステップS309)、取得した画像を記憶装置22に格納する。
これらステップS307〜ステップS309の処理については、図4のステップS204〜ステップS206の処理と同様である。
続いて、図8において、ステージ制御部34は、測定条件データからステージ角2を取得して、取得したステージ角2の角度となるようにステージ16を設定する(ステップS310)。
ステージ制御部34は、記憶装置22から基準マークデータを読み出し、読み出した基準マークデータに基づいて、その基準マークを撮像すべき場所までステージ16を平面移動するように制御する(ステップS311)。
ステージ16の平面移動後、画像制御部35は、SEM装置11によってMEMS50に形成されている基準マークの画像を撮像して取得する(ステップS312)。ステップS310の処理は、図4のステップS207の処理と同じであり、ステップS312の処理は、図4のステップS211の処理と同じである。
そして、ステージ角算出部31は、取得した基準マークの画像、記憶装置22に格納されている基準マークデータ、および測定条件データなどからステージ角2の角度を算出する(ステップS313)。また、ステージ角算出部31は、算出したステージ角2の角度を記憶装置22に格納する。
ステージ角比較部32は、ステージ角算出部31が算出したステージ16の傾斜角度と予め設定された許容値である設定値とを比較し、算出した傾斜角度が設定値の範囲内であるか否かを判定する(ステップS314)。
ステップS314の処理にて、ステージ角比較部32が算出した傾斜角度が設定値の範囲外の場合、ステージ制御部34は、ステージ角2が設定値の範囲内となるようにステージ16を角度を再調整した後(ステップS315)、再びステップS312の処理を実行する。
また、ステップS305の処理にて、ステージ角比較部32が算出した傾斜角度が設定値の範囲内である場合には、ステージ制御部34が評価を行う撮像対象のデバイスを撮像するようにステージ16を平面移動させる制御を行う(ステップS316)。
ステージ16の平面移動が終了すると、ステージ制御部34、画像制御部35、および画像認識部24は、厳密な位置合わせ処理を実行する(ステップS317)。厳密な位置合わせが終了すると、対象のデバイスをSEM装置11にて撮影して画像を取得する(ステップS318)。
その後、図3のステップS105の処理において、3Dデータ生成部25が、対象のデバイスの3次元画像を生成する3次元再構築処理を実行する。この3次元再構築処理では、前記実施の形態1で述べたように3次元画像を生成する際のパラメータの1つとしてステージ16の傾斜角度が用いられる。
ここで、ステップS318の処理にて取得した対象のデバイスの画像は、予め設定された許容値以内にてそれぞれ取得されたものである。よって、3次元画像を生成する際に用いるステージ16の傾斜角度は、誤差が少ない、言い換えればステージ16の傾斜角度が精密に制御された予め設定された誤差の範囲内に収まる角度である。
このように、高精度に制御されたステージ16の傾斜角度を3次元画像の生成に用いることにより、ノイズが少ない、すなわち形状の誤差が少ない、高精度な3次元画像を得ることができる。また、形状の誤差が少ない高精度な3次元画像を用いることにより、精度の高いデバイスの特性を算出することができる。
さらに、算出した精度の高いデバイスの特性と設計データとを比較して、その比較結果を次の製造工程に迅速にフィードバックすることができる。
このように、次工程の製造工程を直ちに修正することができるので、MEMS50の開発期間を短縮することができる。また、取得した精度の高いデバイスの特性を用いて次工程の製造工程を直ちに修正することにより、的確な製造工程へのフィードバックを可能とすることができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10 MEMS製造システム
11 SEM装置
12 計算機
13 表示入力装置
15 真空チャンバ
16 ステージ
17 電子銃
18 荷電粒子検出部
19 定盤
20 処理部
21 SEM制御部
22 記憶装置
23 受け付け部
24 画像認識部
25 3Dデータ生成部
26 CADモデル作成部
27 特性算出部
28 特性比較部
29 製造レシピフィードバック部
30 製造レシピ生成部
31 ステージ角算出部
32 ステージ角比較部
33 受け付け部
34 ステージ制御部
35 画像制御部
50 MEMS

Claims (4)

  1. SEM装置と、計算機と、を備え、
    前記SEM装置は、MEMSを載置するステージと、前記ステージの傾斜角度を設定し前記傾斜角度に基づいて前記ステージを傾斜させるステージ制御部とを有し、前記ステージ上の前記MEMSに対する電子ビームの照射に基づいた荷電粒子を検出して、前記MEMSの画像情報を取得し、
    前記計算機は、
    前記MEMSに係わる設計データを入力して格納し、
    前記設計データに基づいて、前記MEMSの製造レシピを生成して格納し、
    前記製造レシピに基づいて、前記MEMSのデバイス作製工程で前記MEMSのデバイスが作製された後、前記SEM装置によって、前記MEMSに形成されたデバイスの画像情報を取得し、
    取得した前記画像情報から、前記デバイスの3次元画像を生成し、
    前記デバイスの3次元画像からCADモデルを生成し、
    前記デバイスの前記3次元画像に基づいたCADモデルから、前記デバイスの特性を算出し、
    算出した前記デバイスの特性と、前記設計データが有するデバイスの特性とを比較した結果に基づいて、前記デバイスの特性が前記設計データが有する前記デバイスの特性となるように、前記製造レシピを修正し、
    前記計算機は、前記画像情報を取得して前記3次元画像を生成する際に、
    前記ステージ制御部によって、前記MEMSを載置した前記ステージの傾斜角度を第1のステージ傾斜角度に設定し、
    前記ステージ制御部によって、前記第1のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されている基準マークを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、前記基準マークを撮像した画像である第1の画像を取得し、
    前記ステージ制御部によって、前記第1のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されているデバイスを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、位置合わせを実行し、前記デバイスを撮像した画像である第3の画像を取得し、
    前記ステージ制御部によって、前記MEMSを載置した前記ステージの傾斜角度を前記第1のステージ傾斜角度とは異なる第2のステージ傾斜角度に設定し、
    前記SEM装置によって、位置合わせを実行し、前記デバイスを撮像した画像である第4の画像を取得し、
    前記ステージ制御部によって、前記第2のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されている前記基準マークを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、前記基準マークを撮像した画像である第2の画像を取得し、
    前記第1のステージ傾斜角度に設定した際の前記第1の画像から前記ステージの傾斜角度φ1を算出し、前記第2のステージ傾斜角度に設定した際の前記第2の画像から前記ステージの傾斜角度φ2を算出し、
    前記傾斜角度φ1と前記第1のステージ傾斜角度との差、および、前記傾斜角度φ2と前記第2のステージ傾斜角度との差を算出して、前記ステージの傾斜角度に関する補正値とし、前記第1のステージ傾斜角度に設定した際の前記デバイスの前記第3の画像、および前記第2のステージ傾斜角度に設定した際の前記デバイスの前記第4の画像から、前記デバイスの3次元画像を生成する際に、前記補正値を用いて生成し、
    前記計算機は、前記第3の画像および前記第4の画像に係わる前記位置合わせを行う際には、前記第3の画像に撮像された前記デバイスの仮想軸に設定された原点と、前記第4の画像に撮像された前記デバイスの仮想軸に設定された原点との位置が一致するように、前記ステージ制御部によって前記ステージを移動させる、
    MEMS製造システム。
  2. 請求項1記載のMEMS製造システムにおいて、
    前記MEMSの基板上には、前記基準マークとして、基準マークMa,Mbを有し、基準マークMaと基準マークMbは同じ高さ位置にあって既知の距離x1を有し、
    前記計算機は、前記ステージの傾斜角度φ1およびφ2を算出する際には、前記画像情報における、基準マークMaと基準マークMbとの距離D1から、前記ステージの傾斜角度φ1およびφ2を、φ=sin −1 (D1/x1)に基づいて算出する、
    MEMS製造システム。
  3. SEM装置と、計算機と、を備えるMEMS製造システムにおけるMEMS製造方法であって、
    前記SEM装置は、MEMSを載置するステージと、前記ステージの傾斜角度を設定し前記傾斜角度に基づいて前記ステージを傾斜させるステージ制御部とを有し、前記ステージ上の前記MEMSに対する電子ビームの照射に基づいた荷電粒子を検出して、前記MEMSの画像情報を取得し、
    前記計算機が実行するステップとして、
    前記MEMSに係わる設計データを入力して格納するステップ、
    前記設計データに基づいて、前記MEMSの製造レシピを生成して格納するステップ、
    前記製造レシピに基づいて、前記MEMSのデバイス作製工程で前記MEMSのデバイスが作製された後、前記SEM装置によって、前記MEMSに形成されたデバイスの画像情報を取得するステップ、
    取得した前記画像情報から、前記デバイスの3次元画像を生成するステップ、
    前記デバイスの3次元画像からCADモデルを生成するステップ、
    前記デバイスの前記3次元画像に基づいたCADモデルから、前記デバイスの特性を算出するステップ、
    算出した前記デバイスの特性と、前記設計データが有するデバイスの特性とを比較した結果に基づいて、前記デバイスの特性が前記設計データが有する前記デバイスの特性となるように、前記製造レシピを修正するステップを有し、
    前記画像情報を取得するステップおよび前記3次元画像を生成するステップは、
    前記ステージ制御部によって、前記MEMSを載置した前記ステージの傾斜角度を第1のステージ傾斜角度に設定するステップ、
    前記ステージ制御部によって、前記第1のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されている基準マークを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、前記基準マークを撮像した画像である第1の画像を取得するステップ、
    前記ステージ制御部によって、前記第1のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されているデバイスを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、位置合わせを実行し、前記デバイスを撮像した画像である第3の画像を取得するステップ、
    前記ステージ制御部によって、前記MEMSを載置した前記ステージの傾斜角度を前記第1のステージ傾斜角度とは異なる第2のステージ傾斜角度に設定し、
    前記SEM装置によって、位置合わせを実行し、前記デバイスを撮像した画像である第4の画像を取得するステップ、
    前記ステージ制御部によって、前記第2のステージ傾斜角度に設定された前記ステージに載置された前記MEMSに形成されている前記基準マークを撮像するように前記ステージを平面移動させ、前記SEM装置によって、前記基準マークを撮像した画像である第2の画像を取得するステップ、
    前記第1のステージ傾斜角度に設定した際の前記第1の画像から前記ステージの傾斜角度φ1を算出し、前記第2のステージ傾斜角度に設定した際の前記第2の画像から前記ステージの傾斜角度φ2を算出するステップ、
    前記傾斜角度φ1と前記第1のステージ傾斜角度との差、および、前記傾斜角度φ2と前記第2のステージ傾斜角度との差を算出して、前記ステージの傾斜角度に関する補正値とし、前記第1のステージ傾斜角度に設定した際の前記デバイスの前記第3の画像、および前記第2のステージ傾斜角度に設定した際の前記デバイスの前記第4の画像から、前記デバイスの3次元画像を生成する際に、前記補正値を用いて生成するステップを有し、
    前記計算機が前記第3の画像および前記第4の画像に係わる前記位置合わせを行う際には、前記第3の画像に撮像された前記デバイスの仮想軸に設定された原点と、前記第4の画像に撮像された前記デバイスの仮想軸に設定された原点との位置が一致するように、前記ステージ制御部によって前記ステージを移動させる、
    MEMS製造方法。
  4. 請求項3記載のMEMS製造方法において、
    前記MEMSの基板上には、前記基準マークとして、基準マークMa,Mbを有し、基準マークMaと基準マークMbは同じ高さ位置にあって既知の距離x1を有し、
    前記計算機が前記ステージの傾斜角度φ1およびφ2を算出する際には、前記画像情報における、基準マークMaと基準マークMbとの距離D1から、前記ステージの傾斜角度φ1およびφ2を、φ=sin −1 (D1/x1)に基づいて算出する、
    MEMS製造方法。
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