JP6907642B2 - 定着ベルト、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着ベルト、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着ベルト、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機やレーザービームプリンターなどの画像形成装置で採用される定着装置は、通常、加熱された定着ベルトを、未定着のトナー画像を担持している記録媒体に当接させて、トナー画像を記録媒体に定着させる。当該定着装置では、例えば、無端状の定着ベルトを支持する二以上のローラの一つが、当該定着ベルトを加熱するための加熱ローラとなっている。上記定着ベルトの熱容量は比較的小さいため、上記定着装置は、定着性に優れており、例えば、画像形成の高速化に有利である。
上記定着装置には、基材、弾性層および表層の3層構造の定着ベルトを有し、上加圧ローラと定着ベルトとが構成するニップ部の出口側(記録媒体の搬送方向の下流側)の曲率を大きくし、表層の材料にPFAなどのフッ素樹脂を用いて定着ベルトの表面性を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2012−108545号公報
さらに、上記画像形成装置では、通常、高速化も求められており、そのためには、上記ニップ部での定着ベルトの曲率を小さくすること、例えば、上記加圧ローラに対向する位置で定着ベルトを張設するローラの径を大きくすること、が有効である。しかしながら、ローラ径が大きくなると出口側の曲率は小さくなり、このように、画像形成の高速化(大型化)と上記の曲率を高めることとは、一般に両立させることが難しく、トレードオフの関係にある。
また、上記表層の材料は、離型性の観点からフッ素樹脂であることが好ましい。当該表層の表面性の改質、例えば離型性の向上、は、通常、表層の表面にフッ素原子(F基)をいかに多く配置できるか、であり、それによって表層の非粘着性(高接触角、低表面エネルギー)が決まる。しかしながら、フッ素樹脂製の表層では、フッ素原子は表面に偏在しやすいこともあり、当該表面に導入できるF基、および、F基に代わるべき他の置換基は、既にほとんど存在しない。このため、PFAの改質による非粘着性の向上は困難である。このように、画像形成の高速化が求められている現状においてフッ素樹脂製の表層を有する定着ベルトの分離性と定着性とを両立させることには、検討の余地が残されている。
本発明は、電子写真方式の画像形成におけるトナー画像の定着において、高速での画像形成においてもトナー画像の定着と記録媒体の分離の両方に優れる定着を可能とする技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、表層(以下、「離型層」とも言う)の表面に特定の凹凸形状を付与することにより表層の非粘着性が高まることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、耐熱性樹脂製の基層、上記基層上に配置されている弾性材料製の弾性層、および上記弾性層上に配置されているフッ素樹脂製の離型層を有する定着ベルトにおいて、上記離型層は、第1の凹凸形状と上記第1の凹凸形状の表面に形成される第2の凹凸形状とを含む表面形状を有し、上記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで5.0〜100μmで表され、上記第2の凹凸形状は、最大高さ粗さで0.5〜0.9μmで表される定着ベルト、を提供する。
また、本発明は、無端状の上記定着ベルトと、上記定着ベルトを無端状に支持するための二以上のローラと、上記ローラに支持されている上記定着ベルトを加熱するための加熱装置と、上記二以上のローラのうちの一つのローラに向けて相対的に付勢されるように配置されている加圧ローラと、を有し、上記定着ベルトを介して上記加圧ローラによって付勢される上記ローラのローラ径が50mm以上である定着装置、を提供する。
さらに、本発明は、記録媒体上に担持されている未定着のトナー画像を加熱および加圧によって上記記録媒体に定着させるための上記定着装置を有する電子写真方式の画像形成装置、を提供する。
本発明によれば、高速での画像形成においてもトナー画像の定着性と記録媒体の分離性の両方に優れる定着ベルトを提供することができ、この定着ベルトを用いることにより、電子写真方式の画像形成において、高速での画像形成においてもトナー画像の定着と記録媒体の分離のいずれもが良好な定着を実現することである。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す図である。 図2Aは、本発明の一実施の形態に係る定着ベルトの構成を模式的に示す図であり、図2Bは、図2A中のB部を拡大して示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る定着ベルトは、耐熱性樹脂製の基層、上記基層上に配置されている弾性材料製の弾性層、および上記弾性層上に配置されているフッ素樹脂製の離型層を有する。上記定着ベルトは、その離型層が後述の特定の表面形状を有する以外は、基層、弾性層および離型層がこの順で重なるように配置されている公知の定着ベルトと同様に構成することができる。
上記基層は、耐熱性樹脂製である。「耐熱性樹脂製」とは、基層を構成する主な材料が耐熱性樹脂であることを意味し、「耐熱性」とは、電子写真方式の画像形成におけるトナー画像の記録媒体への定着に上記定着ベルトを用いる際の温度(例えば150〜220℃)において十分に安定しており所期の物性を発現することを意味する。
上記耐熱性樹脂は、定着ベルトの上記の使用温度において実質的な変性および変形を生じない樹脂から適宜に選ばれ、一種でもそれ以上でもよい。上記耐熱性樹脂の例には、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミドおよびポリエーテルエーテルケトンが含まれる。中でも、耐熱性の点から、ポリイミドが好ましい。
ポリイミドは、その前駆体であるポリアミド酸の、200℃以上の加熱による、または触媒を用いることによる、脱水、環化(イミド化)反応を進めることによって得ることができる。ポリアミド酸は、テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とを溶媒に溶解し、混合・加熱による重縮合反応によって製造してもよいし、市販品を用いてもよい。上記ジアミン化合物およびテトラカルボン酸二無水物の例には、特開2013−25120号公報の段落0123〜0130に記載の化合物が含まれる。
上記基層における上記耐熱性樹脂の含有量は、上記基層を形成するのに十分な量であればよく、例えば、50質量%以上であることが好ましく、60〜75質量%であることがより好ましく、76〜90質量%であることがさらに好ましい。
上記基層は、本実施形態の効果が得られる範囲において、耐熱性樹脂以外の成分をさらに含んでいてもよい。たとえば、上記基層は、前述したフィラーをさらに含有していてもよい。上記フィラーは、例えば、基層の硬さ、伝熱性および導電性の少なくともいずれかの向上に寄与する成分である。当該フィラーは、一種でもそれ以上でもよく、その材料の例には、カーボンブラック、ケッチェンブラック、ナノカーボンおよび黒鉛が含まれる。
上記基層における上記フィラーの含有量は、多すぎると基層の靱性が低くなって定着ベルトの定着性および分離性が低くなることがあり、また、少なすぎると、例えば適度な導電性の付与などのフィラーによる所期の効果が不十分となることがある。このような観点から、上記基層における上記フィラーの含有量は、3質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましく、5質量%以上であることがさらに好ましい。また、上記の観点から、上記基層における上記フィラーの含有量は、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。
上記弾性層は、定着ニップ部における定着ベルトの表面と、未定着のトナー画像を担持する記録媒体との接触性の向上に寄与する弾性を有する層であり、弾性材料製である。「弾性材料製」とは、弾性層を構成する主な材料が弾性材料であることを意味し、「弾性」とは、電子写真方式の画像形成におけるトナー画像の記録媒体への定着において、定着ベルトが未定着トナー画像を有する記録媒体の表面に対して十分に接する変形を定着ベルトに付与することを意味する。
上記弾性材料は、一種でもそれ以上でもよく、例えば、20Hzでの損失正接tanδ(貯蔵弾性率に対する損失弾性率の比)が0.1以下である材料である。当該弾性材料の例には、弾性樹脂材料が含まれ、その例には、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマーおよびゴム材料が含まれる。中でも、上記弾性材料は、所期の弾性の他に耐熱性の観点から、シリコーンゴムであることが好ましい。
上記シリコーンゴムは、一種でもそれ以上でもよい。上記シリコーンゴムの例には、ポリオルガノシロキサンまたはその加熱硬化物、および、特開2009−122317号公報に記載の付加反応型シリコーンゴム、が含まれる。当該ポリオルガノシロキサンの例には、特開2008−255283号公報に記載の、両末端がトリメチルシロキサン基で封鎖され、側鎖にビニル基を有するジメチルポリシロキサン、が含まれる。
当該弾性層の厚さは、例えば、伝熱性および弾性を十分に発現させる観点から、5〜300μmであることが好ましく、50〜250μmであることがより好ましく100〜200μmであることがさらに好ましい。
上記弾性層は、本実施形態の効果が得られる範囲において、上記の弾性樹脂材料以外の成分をさらに含んでいてもよい。たとえば、上記弾性材料は、弾性層の伝熱性を高めるための伝熱性のフィラーをさらに含んでいてもよい。当該フィラーの材料の例には、シリカ、金属シリカ、アルミナ、亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、カーボンおよび黒鉛が含まれる。上記フィラーの形態は、限定されず、例えば、球状粉末、不定形粉末、扁平粉末または繊維である。
上記弾性材料における上記弾性樹脂材料の含有量は、伝熱性と弾性とを両立させる観点から、例えば60〜100体積%であることが好ましく、75〜100体積%であることがより好ましく、80〜100体積%であることがさらに好ましい。
また、例えば上記離型層は、定着ニップ部における定着ベルトの表面からの記録媒体上の溶融トナー層に対する分離性の向上に寄与する離型性を有する層であり、トナー成分に対する適度な離型性を有する。上記離型層は、定着時に記録媒体に当接する定着ベルトの外表面を構成する。上記離型層は、フッ素樹脂製である。「フッ素樹脂製」とは、離型層を構成する主な材料がフッ素樹脂であることを意味する。
上記フッ素樹脂の例には、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)およびテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)が含まれる。
上記離型層の厚さは、例えば、熱の伝達、弾性層の変形への追従および離型性の発現の観点から、5〜40μmであることが好ましく、10〜35μmであることがより好ましく、20〜30μmであることがさらに好ましい。
上記離型層は、本実施形態の効果が得られる範囲において、上記フッ素樹脂以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。たとえば、上記離型層は、潤滑材粒子をさらに含んでいてもよい。当該潤滑材粒子の例には、フッ素樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子およびシリカ粒子が含まれる。
上記離型層の材料における上記フッ素樹脂の含有量は、伝熱性、および、弾性層の変形に十分に追従する柔軟性、の観点から、70〜100体積%であることが好ましい。
上記離型層は、第1の凹凸形状と上記第1の凹凸形状の表面に形成される第2の凹凸形状とを含む表面形状を有する。このように離型層は、第1の凹凸形状として周期的な大きな粗さを有し、その中に、第2の凹凸形状として小さい粗さを有している。定着ベルトは、紙などの記録媒体を搬送し、紙にトナー画像を定着させ,定着したトナー画像と定着ベルトとを分離させる役割を有している。周期的な大きな粗さである第1の凹凸形状により、定着ベルトとトナー画像との間に空気が入りやすくなるため離型効果が大きくなる。第1の凹凸形状によるこのような効果は、ニップ部の出口で特に発揮される。
上記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで5.0〜100μmで表される。第1の凹凸形状が小さすぎる場合、定着ベルトとトナー画像との間に空気が入りにくいため、定着ベルトとトナー画像との接触面積が大きくなり、トナー画像(それを担持する記録媒体)の分離不良になりやすい。逆に、第1の凹凸形状が大きすぎる場合、定着ベルトとトナー画像との間に空気が入りすぎて、定着ベルトとトナー画像との接触面積が小さくなり、定着不良が起こりやすい。
上記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで10μm以上であることが、分離性を高める観点から好ましく、30μm以上であることがより好ましい。また、上記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで55μm以下であることが、定着性を高める観点から好ましい。
上記第2の凹凸形状は、周期的な大きな粗さである第1の凹凸形状の中に形成される小さい粗さである。第2の凹凸形状は、定着ベルトとトナー画像との間に空気をためやすくする。
上記第2の凹凸形状は、最大高さ粗さで0.5〜0.9μmで表される。第2の凹凸形状が大きすぎ、あるいは小さすぎると、定着ベルトとトナー画像との間に空気を溜める効果が不十分となって分離性が不十分になることがある。上記離型層が有する表面形状が、上記第1の凹凸形状のみからなる場合では、定着ベルトとトナー画像との間にためる空気が少なく、上記第2の凹凸形状のみからなる場合では。定着ベルトとトナー画像との間に空気が入りにくいため分離性が不十分と(離型効果が小さく)なる。
上記第1、第2の凹凸形状を表す最大高さ粗さは、Rzは、JIS B0601(2001年)に準じて測定される、基準長さ(λc)における粗さ曲線の山高さの最大値と谷深さの最大値との和である。具体的には、基準長さにおける輪郭曲線の山高さZpの最大値Rpと谷深さZvの最大値Rvとの和(Rz=Rp+Rv)である。
上記第1、第2の凹凸形状を表す表面粗さRzは、測定装置として表面粗さ測定機「サーフコム1400D」(株式会社東京精密製、「サーフコム」は同社の登録商標)を用い、カットオフ値を1μm、評価長さLを8mm、測定速度を0.06mm/秒とする条件によって測定することが可能であり、例えば100点の任意の測定箇所の測定値のRzの平均値で表される。第1の凹凸形状を表すRzは、上記の測定方法において、カットオフ値を0.1μとしてそれ以下の凹凸を除いて測定することによって求められ、第2の凹凸形状を表すRzは、カットオフ値を0.1μとしてそれ以上の凹凸を除いて測定することによって求められる。
上記第1、第2の凹凸形状は、樹脂皮膜の表面を粗す公知の方法によって離型層の表面に適宜に形成することが可能である。上記第1、第2の凹凸形状は、凹凸の転写などの公知の方法によって形成することが可能であるが、離型層の製法に関わらずに所望の表面粗さを実現する観点から、ブラスト処理で形成することが好ましい。ブラスト処理による第1、第2の凹凸形状は、第1の凹凸形状を形成するブラスト処理を行い、次いで第2の凹凸形状を形成するブラスト処理を行うことによってそれぞれ適切に形成することが可能である。
ブラスト処理によって第1または第2の凹凸形状を形成する場合では、上記第1、第2の凹凸形状における粗さと周期の比は、ほぼ1(例えば0.8〜1.2)であることが、離型層にブラスト処理による貫通孔が形成されることを防止する観点から好ましい。上記比は、例えば、球状のガラスビーズを用いることによって実現することが可能である。
上記定着ベルトは、基層、弾性層および離型層をこの順に有する定着ベルトの表面に上記第1の凹凸形状を形成する工程と、第1の凹凸形状を有する上記離型層の表面に上記第2の凹凸形状を形成する工程とを含む方法によって製造することが可能である。
第1の凹凸形状を形成する工程は、前述したように、ブラスト処理によって行うことができ、あるいは、離型層の表面に凹凸を転写する方法や、離型層中にフッ素樹脂の結晶を発生、成長させる方法、離型層の表面を機械的に研磨する方法などの公知の方法によって行うことが可能である。
第2の凹凸形状を形成する工程は、離型層の表面における、第1の凹凸形状を表すRzで表される形状の表面に第2の凹凸を形成することが可能な公知の方法によって行うことが可能であり、前述したようにブラスト処理によって行うことが、所望の大きさの凹凸を第1の凹凸形状の表面全体に形成する観点から好ましい。
なお、ブラスト処理により形成する場合の第1、第2の凹凸形状の大きさは、投射材の種類、大きさ、投射時の圧力、距離、角度などの諸条件によって適宜に調整することが可能である。
上記定着ベルトの製造方法は、上記の凹凸形状を形成する工程以外の他の工程をさらに含んでいてもよく、その例には、基層を作製する工程、基層上に弾性層を作製する工程、および、弾性層上に、上記第1および第2の凹凸形状を含まない離型層の材料による層を作製する工程、が含まれる。これらの他の工程は、これらの層を作製可能な公知の方法によって行うことが可能である。たとえば、上記基層は、上記耐熱性樹脂またはその前駆体と上記フィラーとを含有する材料組成物の成形または硬化によって作製することが可能である。
上記定着ベルトは、電子写真方式の画像形成装置における定着装置に適用される。上記定着ベルトを有する画像形成装置は、上記の定着ベルトを有する以外は、記録媒体上の未定着のトナー画像を、定着ベルトを用いる加熱および加圧によって上記記録媒体に定着させるための定着装置を有する公知の画像形成装置と同様に構成することができる。上記定着ベルトは、電子写真方式の高速での画像形成に用いることができ、それよりも低速の画像形成にも用いることができる。高速の画像形成における「高速」とは、例えばA4版の記録媒体で60枚/分以上の印刷速度を意味し、より具体的には、A4版の記録媒体で60〜80枚/分の印刷速度とも言える。
上記定着装置は、無端状の定着ベルトと、上記定着ベルトを無端状に支持するための二以上のローラと、上記ローラに支持されている上記定着ベルトを加熱するための加熱装置と、上記二以上のローラのうちのローラ一つに向けて相対的に付勢されるように配置されている加圧ローラとを有する。上記定着装置は、上記の無端状の定着ベルトとして本実施の形態の上記定着ベルトを有する以外は、公知のいわゆる二軸ベルト式定着装置と同様に構成することができる。
上記二以上のローラは、その少なくとも一つに上記加熱装置を内蔵していてもよく、例えば上記定着ベルトを加熱するための加熱ローラを含んでいてもよい。当該加熱ローラは、例えば、アルミニウム製などの伝熱性のスリーブと、当該スリーブの内側に配置されるハロゲンヒータなどの加熱源とを有する。当該スリーブの外周面は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂製の層によって被覆されていてもよい。
なお、上記加熱装置は、ローラ外に配置される加熱装置、すなわち、支持されている当該定着ベルトが形成する無端軌道の内周側または外周側に当該無端軌道に向けて配置される加熱装置、であってもよいし、ローラに内蔵される加熱装置とローラ外に配置される加熱装置との両方を含んでいてもよい。
上記二以上のローラのうちの上記加熱ローラ以外のローラは、一以上あればよく、所望の他の機能に応じて適宜に構成することが可能である。
上記定着ベルトを介して上記加圧ローラによって付勢される上記ローラのローラ径は、高速の画像形成に対応可能な観点から大きいことが好ましく、例えば50mm以上である。上記ローラ径が大きいと、定着時における定着ニップ部での定着ベルトから記録媒体が分離しにくくなり、高速での画像形成における当該分離が困難になる傾向があり、上記定着装置では、上記定着ベルトの優れた分離性および定着性、ならびに所望の画像形成速度に応じて、上記ローラ径を適宜に設定することが可能である。たとえば、上記ローラ径は、画像形成の高速化の観点、および、定着時における記録媒体に対する定着ベルトの定着性の向上の観点から、60mm以上であることがより好ましい。
上記定着ベルトは、上記二以上のローラに、張った状態、すなわち所定の張力がかかった状態で支持される。上記張力は、大きすぎると、弾性層の弾性などのような、定着ベルトの記録媒体への密着性に寄与する物性の定着ニップ部における発現が不十分となることがある。上記密着性の観点から、上記張力は、45N以下であることが好ましく、50N以下であることがより好ましい。上記張力は、定着ベルトが上記ローラによって支持されることによって形成する無端軌道の形状を維持するのに十分な大きさであればよく、例えば20N以上であればよい。上記張力は、例えば、上記二以上のローラ間の距離によって調整することが可能である。
上記定着ベルトを有する画像形成装置は、上記の定着ベルトを有する以外は、記録媒体上の未定着のトナー画像を、定着ベルトを用いる加熱および加圧によって上記記録媒体に定着させるための定着装置を有する公知の画像形成装置と同様に構成することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態をさらに説明する。
図1に示されるように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。
制御部100は、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御するための装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)などを備えて構成される。操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部および操作部として機能する。画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路などを備える。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41、中間転写ユニット42、および二次転写ユニット43などを備える。
画像形成ユニット41は、Y成分、M成分、C成分、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415などを備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo−conductor)である。
帯電装置414は、例えばコロナ放電を用いる非接触式の帯電装置である。帯電装置414は、感光体ドラム413に接触して帯電させる接触式の帯電装置であってもよい。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成されている。現像装置412は、二成分現像剤用の現像装置であり、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容している。ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接可能に配置されている弾性ブレードなどのドラムクリーニングブレードを有している。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラ422、バックアップローラ423Aを含む複数の支持ローラ423、およびベルトクリーニング装置426などを備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラ423にループ状に張架される。複数の支持ローラ423のうちの少なくとも一つは駆動ローラで構成され、その他は従動ローラで構成される。ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接可能に配置されている弾性ブレードなどのベルトクリーニングブレードを有している。
二次転写ユニット43は、例えば二次転写ローラ431を備える。二次転写ユニット43は、二次転写ローラを含む複数の支持ローラに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成であってもよい。
定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。定着部60は、無端状の定着ベルト61と、定着ベルト61を無端状に支持するための二本のローラ64、65と、ローラ64、65に支持されている定着ベルト61を加熱するための加熱装置63と、ローラローラ64に対して相対的に付勢されるように配置されている加圧ローラ62とを有する。
ローラ64は、定着ベルト61を介して加圧ローラ62に対向して配置されており、そのローラ径は、50mm以上である。ローラ64、65は、定着ベルト61を45Nの張力で無端軌道上に支持している。たとえば、ローラ64は駆動ローラであり、ローラ65は従動ローラである。加熱装置63は、例えばハロゲンランプや抵抗発熱体などで構成されており、ローラ65に内蔵されている。加圧ローラ62は、ローラ64に対して接近離脱自在に配置されている。ローラ64に支持されている定着ベルト61に加圧ローラ62が圧接することにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップ部が形成される。用紙Sは、記録媒体に相当し、例えば規格用紙、特殊用紙などである。
なお、加熱装置63には、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)方式の加熱装置を採用してもよい。また、定着器F内には、エアを吹き付けることにより、定着ベルト61または加圧ローラ62から用紙Sを分離させるエア分離ユニットがさらに配置されていてもよい。定着部60は、上記の定着装置に相当する。
定着ベルト61は、図2Aに示されるように、無端状のベルトであり、図2Bに示されるように、基層611、弾性層612および離型層613がこの順で積み重ねられて構成されている。基層611はポリイミド製のベルトであり、基層611中にはカーボンブラックが分散されている。弾性層612は、例えばシリコーンゴム製の弾性を有する層であり、離型層613は、例えばペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)の層である。
離型層613の表面には、例えばRzで50μmで表される第1の凹凸形状と、その表面に形成されている、Rzで0.5μmで表される第2の凹凸形状とを含む表面形状が形成されている。このように、離型層613の表面には、比較的大きな凹凸(うねり)と、その表面を覆う比較的小さな凹凸とが形成されている。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、および第2の搬送部57などを備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙Sが予め設定された種類ごとに収容される。第1の搬送部53は、中間搬送ローラ部54、ループローラ部55、およびレジストローラ部56を含む複数の搬送ローラ部を備える。第2の搬送部57は、複数の搬送ローラ部が配置されたスイッチバック経路58および裏面用搬送路59を備える。
画像形成装置1において、自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において必要に応じて所定の画像処理が施される。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動用モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御する。それにより、感光体ドラム413は、一定の周速度で回転する。帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射し、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。現像装置412は、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー画像を形成する。
一方、中間転写ベルト421は、駆動ローラとなる支持ローラ423が回転することにより、矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラ422によって中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接されることにより、一次転写ニップ部が形成され、感光体ドラム413上の各色のトナー画像は、中間転写ベルト421に各色トナー画像が順次重なるように一次転写される。感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーは、ドラムクリーニング装置415における、感光体ドラム413の表面に当接する上記弾性ブレードによって一次転写後に当該表面から除去される。
他方、中間転写ベルト421を介して、二次転写ローラ431がバックアップローラ423Aに圧接されることにより、二次転写ニップ部が形成される。給紙部51または第2の搬送部57から給紙された用紙Sは、二次ニップ転写部に搬送される。用紙Sの傾きおよび幅方向の位置(片寄り)は、第1の搬送部53により搬送される過程で補正される。
二次転写ニップ部を用紙Sが通過する際、中間転写ベルト421に担持されているトナー画像が用紙Sに二次転写される。トナー画像が転写された用紙Sは、定着部60に向けて搬送される。二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニング装置426における、中間転写ベルト421の表面に当接する上記弾性ブレードによって当該表面から除去される。
定着部60は、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー画像を定着させる。定着ベルト61、加圧ローラ62および加熱装置63などの駆動制御は、制御部100によって行われる。
加熱装置63によって定着ベルト61が加熱され、その結果、定着ベルト61が幅方向にわたって所定の定着温度(例えば170℃)で均一となる。定着温度とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱エネルギーを供給し得る温度であり、画像形成される用紙Sの紙種などによって異なる。
両面印刷の場合では、第2の搬送部57は、用紙Sをスイッチバック経路58に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路59に搬送することにより用紙Sを反転させ、第1の搬送部53(ループローラ部55の上流)に供給する。そして、再度、二次転写ニップ部に用紙Sを供給して所望のトナー画像を用紙Sに転写させ、次いで定着部60において当該トナー画像を用紙Sに定着させる。
こうして所望の画像が形成された用紙Sは、排紙ローラ52aを備えた排紙部52により画像形成装置1の機外に排紙される。
定着ベルト61は、高速の画像形成においても、トナー画像の用紙Sへの定着性と、定着ニップ部における用紙Sの分離性とに優れる。その理由は、以下のように考えられる。
定着ベルト61には、用紙Sを搬送する機能と、用紙Sに未定着のトナー画像を定着させる機能と、定着したトナー画像と定着ベルト61を分離させる機能とが要求される。定着ベルト61は、その表面に周期的な大きな粗さ(第1の凹凸形状)を有し、その中に小さい粗さ(第2の凹凸形状)を有している。第1の凹凸形状は、定着ベルト61とトナー画像の間に空気を適度に導入し、第2の凹凸形状は、導入された空気を溜めやすい。このため、高速(例えば、A4版で60〜80枚/分)の画像形成であっても定着性を十分に発現しつつも上記の分離機能も十分に、特にニップ部の出口で発現する。
なお、画像形成速度がより低い画像形成方法では、定着ベルト61は、前述の三層構造による定着性の向上効果、および、離型層の材料による分離性の向上効果、を十分に発現する。よって、画像形成装置1は、上記の高速よりも低い速度での画像形成においても、良好な画像を形成することが可能である。
以上の説明から明らかように、本実施の形態の定着ベルトは、耐熱性樹脂製の基層、上記基層上に配置されている弾性材料製の弾性層、および上記弾性層上に配置されているフッ素樹脂製の離型層を有し、上記離型層が第1の凹凸形状と上記第1の凹凸形状の表面に形成される第2の凹凸形状とを含む表面形状を有し、上記第1の凹凸形状が最大高さ粗さで5.0〜100μmで表され、上記第2の凹凸形状が最大高さ粗さで0.5〜0.9μmで表される。また、本実施の形態の定着装置は、無端状の上記の定着ベルトと、上記定着ベルトを無端状に支持するための二以上のローラと、上記ローラに支持されている上記定着ベルトを加熱するための加熱装置と、上記二以上のローラのうちの一つのローラに向けて相対的に付勢されるように配置されている加圧ローラと、を有し、上記定着ベルトを介して上記加圧ローラによって付勢される上記ローラのローラ径が50mm以上である。さらに、本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式であって、記録媒体上に担持されている未定着のトナー画像を加熱および加圧によって上記記録媒体に定着させるための上記の定着装置を有する。よって、電子写真方式の画像形成におけるトナー画像の定着において、高速での画像形成においてもトナー画像の定着と記録媒体の分離の両方に優れる定着を実現することができる。
また、上記第1の凹凸形状が最大高さ粗さで10〜55μmで表されることは、分離性を高める観点からより一層効果的である。
また、上記耐熱性樹脂はポリイミドであり、上記弾性材料はシリコーンゴムであり、上記フッ素樹脂は、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂であることは、部材耐久性の観点、画像定着安定性および画像分離性の観点からより一層効果的である。
また、上記定着ベルトが45N以下の張力で上記二以上のローラによって支持されていることは、上記定着性および分離性の両方の向上の観点からより一層効果的である。
本発明を、以下の実施例および比較例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例などに限定されない。
[実施例1]
ポリアミド酸と、それに対して8質量%のカーボンブラックとを含有するワニスを円筒金型の外側に回転塗布し、次いで300〜450℃で乾燥させ、またイミド化して、内径99mm、長さ360mm、厚み70μmの円筒形のポリイミド管状物(基材ベルト)を製造した。上記ポリアミド酸は、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジアミンの脱水縮合による重合物である。
次いで、上記基材ベルトの内側に、外径99mmのステンレス製の円筒状の芯金を密着させ、当該基材ベルトの外側に、厚さ30μmのPFAチューブを内周面上に保持する円筒金型を被せ、このようにして上記芯金と上記円筒金型を同軸で保持するとともに、両者の間にキャブティを形成した。次いで、当該キャビティにシリコーンゴム材料を注入し、加熱硬化して、厚さ200μmのシリコーンゴムによる弾性層を作製した。
なお、上記シリコーンゴムのゴム硬度(タイプA)は30°であり、引張強度は1.5MPaであり、熱伝導率は0.7W/(m・K)であり、伸びは250%である。
なお、上記シリコーンゴムのゴム硬度は、厚さ10.0mmの測定用のゴムシートを用いて、JIS K6301に従い、デュロメータAにより測定される。上記ゴムシートは、上記弾性層の製造条件と同じ条件で作製される。
上記シリコーンゴムの引張強度は、上記基材ベルトのそれと同様に、上記ゴムシートを用いて、テンシロン万能引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製)により測定される。上記シリコーンゴムの伸びは、上記ゴムシートを用いて、テンシロン万能引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製)により測定される。上記シリコーンゴムの熱伝導率は、上記ゴムシートを用いて、QTM迅速熱伝導率計(京都電子工業株式会社製)により測定される。
得られた積層ベルトを直圧式手動ブラスト装置(FD−5−501型、株式会社不二製作所製)内に、PFA層を外側にして固定し、投射材(メディア)としてほぼ球状のガラスビーズ(代表粒径:5μm)を当該PFA層に向けて飛ばし、当該PFA層の表面に比較的大きな第1の凹凸形状を形成した。次いで、メディアをほぼ球状のジルコニアビーズ(代表粒径:0.5μm)に代え、さらに上記PFA層の表面をブラスト処理し、上記第1の凹凸形状を有する上記PFA層の表面全体に、比較的小さな第2の凹凸形状を形成した。こうして、ポリイミド製の基層、シリコーンゴム製の弾性層およびPFA製の離型層をこの順で重ねて有し、第1および第2の凹凸形状を含む表面形状を有する無端形状の定着ベルト1を得た。
定着ベルト1の表面形状を、表面粗さ測定機「サーフコム1400D」(東京精密工業株式会社製)を用い、カットオフ値を1μm以下または1μm以上とし、評価長さLを8mm、測定速度を0.06mm/秒の条件で、任意の100点の最大高さ粗さRzを測定し、その平均値を求めた。定着ベルト1における、カットオフ値を1μm以下として求められたRzの平均値Rz(1)は5.1μmであり、カットオフ値を1μm以上として求められたRzの平均値Rz(2)は0.5μmであった。
[実施例2〜6および比較例1〜6]
上記ジルコニアビーズに、代表粒径が0.9μmであるジルコニアビーズを用いる以外は定着ベルト1の作製と同様にして、定着ベルト2を作製した。また、上記ガラスビーズおよびジルコニアビーズの両方に、それぞれ代表粒径が20μmであるガラスビーズおよび代表粒径が0.7μmであるジルコニアビーズを用いる以外は定着ベルト1の作製と同様にして、定着ベルト3を作製した。定着ベルト2のRz(1)は5.2μmであり、Rz(2)は0.9μmであった。また、定着ベルト3のRz(1)は17.0μmであり、Rz(2)は0.7μmであった。
さらに、上記ガラスビーズに代表粒径がそれぞれ40μm、50μmおよび100μmであるガラスビーズを用いる以外は定着ベルト3の作製と同様にして、定着ベルト4〜6をそれぞれ作製した。定着ベルト4のRz(1)は32.0μmであり、Rz(2)は0.7μmであった。定着ベルト5のRz(1)は55.0μmであり、Rz(2)は0.7μmであった。定着ベルト6のRz(1)は98.3μmであり、Rz(2)は0.7μmであった。
また、ジルコニアビーズによるブラスト処理を行わない以外は定着ベルト2の作製と同様にして、定着ベルトC1を作製した。さらに、ガラスビーズによるブラスト処理を行わない以外は定着ベルト2の作製と同様にして、定着ベルトC2を作製した。定着ベルトC1のRz(1)は5.2μmであり、Rz(2)は0μmであった。定着ベルトC2のRz(1)は0μmであり、Rz(2)は0.9μmであった。
また、上記ガラスビーズに代表粒径が4.5μmであるガラスビーズを用いる以外は定着ベルト1の作製と同様にして、定着ベルトC3を作製した。また、ジルコニアビーズに、代表粒径が1.2μmであるジルコニアビーズを用いる以外は、定着ベルトC3の作製と同様にして、定着ベルトC4を作製した。定着ベルトC3のRz(1)は4.7μmであり、Rz(2)は0.4μmであった。定着ベルトC4のRz(1)は4.7μmであり、Rz(2)は1.0μmであった。
さらに、上記ガラスビーズに、代表粒径が150μmであるガラスビーズを用いる以外は定着ベルト1および2の作製と同様にして、定着ベルトC5、C6をそれぞれ作製した。定着ベルトC5のRz(1)は115.0μmであり、Rz(2)は0.5μmであった。定着ベルトC6のRz(1)は113.0μmであり、Rz(2)は0.9μmであった。
[評価]
定着ベルト1〜6およびC1〜C6のそれぞれを、図1に示されるような二軸ベルト式定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の定着ベルトとして設置する。定着ニップ部を構成するローラであって、定着ベルトを支持する側の(加圧ローラに対向して配置される)ローラのローラ径は60mmである。各定着ベルトについて、定着ベルトの表面温度を180℃とし、A4サイズの普通紙に、当該普通紙の搬送方向に対して垂直方向に5cm幅のマゼンタ色の帯状ベタ画像のトナー画像(トナー付着量:8g/m)を転写し、当該普通紙を60枚/分の速度で縦方向に定着ニップ部に通し、上記帯状画像の定着画像を上記普通紙に形成した。
(1)分離性
上記の帯状のベタ画像の定着時におけるそれぞれの定着ベルトと上記普通紙との分離性を下記の基準により判定する。
A:普通紙がカールすることなく分離する
B:普通紙が少しカールするが問題ないレベル
C:普通紙にシワが出た
D:普通紙が分離できない(通紙ジャムする)
(2)定着性
上記の帯状のベタ画像を目視にて観察し、定着性を以下の基準により判定する。なお、定着不良による画像欠陥とは、コールドオフセットによる画像欠陥(外観のざらつき)またはホットオフセットによる画像欠陥(通紙ジャムの発生)である。
a:ベタ画像に定着不良による欠陥が見られない
b:細かな定着欠陥が見られるが問題ないレベル
c:分離ができないため定着性が評価できない
d:ベタ画像に定着不良による欠陥が見られる
定着ベルト1〜6およびC1〜C6のそれぞれの表面形状および評価結果を表1に示す。表1中、「rM1」はガラスビーズの代表粒径を表し、「rM2」はジルコニアビーズの代表粒径を表す。
Figure 0006907642
表1から明らかなように、定着ベルト1〜6は、いずれも、二軸ベルト式の定着装置を用いる高速の画像形成装置において、定着性および分離性のいずれにも十分な性能を示している。これに対して定着ベルトC1〜C6は。いずれも、分離性および定着性の少なくともいずれかが不十分である。よって、定着ベルトの表面を構成する離型層が比較的大きな第1の凹凸形状と、その表面に形成される比較的小さな第2の凹凸形状との両方を含む表面形状を有し、第1の表面形状がRzで5〜100μmであり、第2の凹凸形状がRzで0.5〜0.9μmであることにより、上記の分離性および定着性を両立させられることがわかる。
また、定着ベルト3〜56によれば、第1の凹凸形状がRzで5.2μmよりも大きく17.0μm未満、例えば10μm以上であると分離性がより高まり、第1の凹凸形状が32.0μm未満、例えば30μm以上であると、分離性がより一層高まっている。
対して、定着ベルトC1〜C4は、いずれも、分離性が不十分であり、かつそのために定着性が評価できない。定着ベルトC1、C2については、定着ベルトC1は第2の凹凸形状を有しておらず、定着ベルトC2は第2の凹凸形状を有していないため、いずれも定着時における記録媒体と定着ベルトとの間の空気層の形成が不十分であるため、と考えられる。定着ベルトC3、C4は、いずれも、第1の凹凸形状が小さすぎて、記録媒体と定着ベルトとの間に空気が入りにくく、このため、第2の凹凸形状を有していたとしても定着ベルトと未定着トナー画像との接触面積が大きくなり、分離性が不十分となったもの、と考えられる。
また、定着ベルトC5、C6は、いずれも、分離性は良好であるものの定着性が不十分である。これは、第1の凹凸形状が大きすぎ、記録媒体と定着ベルトとの間に空気が入り過ぎ、このために定着ベルトと未定着トナー画像との接触が不十分となり、その結果、定着性が不十分になったもの、と考えられる。
本発明によれば、二軸ベルト式の定着装置を有する高速機による電子写真方式の画像形成において、定着ベルトの定着性と、定着ベルトの記録媒体に対する分離性との両方を高めることができる。よって、本発明によれば、電子写真方式の画像形成装置におけるさらなる高速化、高性能化および省力化が期待され、当該画像形成装置のさらなる普及が期待される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
11 自動原稿給紙装置
12 原稿画像走査装置
12a CCDセンサー
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
41 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
43 二次転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a〜51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラ
53 第1の搬送部
54 中間搬送ローラ部
55 ループローラ部
56 レジストローラ部
57 第2の搬送部
58 スイッチバック経路
59 裏面用搬送路
60 定着部
61 定着ベルト
62 加圧ローラ
63 加熱装置
64、65 ローラ
100 制御部
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラ
423 支持ローラ
423A バックアップローラ
426 ベルトクリーニング装置
431 二次転写ローラ
611 基層
612 弾性層
613 離型層
D 原稿
F 定着器
S 用紙

Claims (6)

  1. 転写ユニットを通過した記録媒体を挟持して、前記記録媒体に担持されている未定着のトナー画像を前記記録媒体に定着させる定着ベルトであって、 前記定着ベルトは耐熱性樹脂製の基層、前記基層上に配置されている弾性材料製の弾性層、および前記弾性層上に配置されているフッ素樹脂製の離型層を有、 前記離型層は、第1の凹凸形状と前記第1の凹凸形状の表面に形成される第2の凹凸形状とを含む表面形状を有し、 前記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで5.0〜100μmで表され、 前記第2の凹凸形状は、最大高さ粗さで0.5〜0.9μmで表される、 定着ベルト。
  2. 前記第1の凹凸形状は、最大高さ粗さで10〜55μmで表される、請求項1に記載の定着ベルト。
  3. 前記耐熱性樹脂はポリイミドであり、前記弾性材料はシリコーンゴムであり、前記フッ素樹脂は、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂である、請求項1または2に記載の定着ベルト。
  4. 無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを無端状に支持するための二以上のローラと、前記ローラに支持されている前記定着ベルトを加熱するための加熱装置と、前記二以上のローラのうちの一つのローラに向けて相対的に付勢されるように配置されている加圧ローラと、を有し、前記定着ベルトを介して上記加圧ローラによって付勢される上記ローラのローラ径が50mm以上である定着装置において、 前記定着ベルトは、請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着ベルトである、定着装置。
  5. 前記定着ベルトは、45N以下の張力で前記二以上のローラによって支持されている、請求項4に記載の定着装置。
  6. トナー画像を記録媒体に転写する転写ユニットと、該転写ユニットを通過した記録媒体上に担持されている未定着のトナー画像を加熱および加圧によって前記記録媒体に定着させるための定着装置と、を有する電子写真方式の画像形成装置において、 前記定着装置は、請求項4または5に記載の定着装置である、画像形成装置。
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