JP6907584B2 - シートトレイおよび画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートを支持するシートトレイおよびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンタや複写機などの画像形成装置では、用紙などのシートがシートを支持するトレイ(シートトレイ)から搬送路を搬送され、搬送路の途中に設けられた画像形成部により、その搬送中のシートに画像が形成される。
トレイの一例として、装置本体の側面に片持ち状態で支持されるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このトレイは、装置本体の側面から延出する基端側載置台と、基端側載置台の先端部に連結された先端側載置台とを備えている。先端側載置台は、基端側載置台上に折り畳まれた位置と先端側載置台に対して展開して基端側載置台の延出方向に延びる位置とに回動可能に設けられている。また、先端側載置台の先端部には、2個の受けレバーが取り付けられている。受けレバーは、先端側載置台の先端縁に沿った収納位置と先端縁に対して傾斜して延出する受け位置とに回動可能に設けられている。
かかる構成により、先端側載置台が基板側載置台上に折り畳まれ、各受けレバーが収納位置に位置する非使用状態で、トレイのサイズがコンパクトになる。一方、先端側載置台が基端側載置台に対して展開し、各受けレバーが受け位置に位置する使用状態では、基端側載置台の延出方向に長尺なシートを基端側載置台、先端側載置台および各受けレバー上に支持することができる。
特開平5−278868号公報
しかしながら、トレイを非使用状態から使用状態に遷移させるために、先端側載置台を基端側載置台に対して展開させる操作と各受けレバーを収納位置から受け位置に回動させる操作との2操作が必要になる。また、トレイを使用状態から非使用状態に遷移させる際にも、先端側載置台を基端側載置台に対して折り畳む操作と各受けレバーを受け位置から収納位置に回動させる操作との2操作が必要になる。
本発明の目的は、1操作で非使用状態から使用状態に遷移または使用状態から非使用状態に遷移させることができる、シートトレイおよび画像形成装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係るシートトレイは、第1方向および第1方向と直交する第2方向の両方向に延びる第1面が形成され、第1面に沿って第1方向に延びる第1ガイド部を有する第1トレイと、第1面と平行に延びる第2面が形成され、第1ガイド部と係合する第2ガイド部を有し、第2ガイド部が第1ガイド部に対してスライドすることにより、第2面が第1面に対して第1面と直交する直交方向に重なる第1収納位置と第1収納位置から第1面と第2面との重なりが小さくなるよう第1方向の一方側に引き出された引出位置とに変位する第2トレイと、第2トレイに対して第2面側に設けられて、直交方向に延びる回動軸に軸支され、回動軸から第2トレイの第1方向の一方側の端縁までの距離よりも長くかつ第2面と平行に延びる第3面を有し、回動軸を中心とする回動により、第3面が第2面に対して直交方向に重なる第2収納位置と、第3面と第2面との重なりが小さくなるよう第2方向と交差する方向に延びる展開位置とに変位する回動トレイと、第1トレイに設けられ、第1方向に延びるレールと、回動トレイの回動を許容するよう回動トレイと係合する第1係合部およびレールに沿って移動可能にレールと係合する第2係合部を有するリンク部材とを備え、レールは、第2トレイを第1収納位置から引出位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第1当接部を有している。
この構成によれば、第2トレイの第2ガイド部が第1トレイの第1ガイド部に対してスライドすることにより、第2トレイが第1収納位置と引出位置とに変位する。第2トレイが第1収納位置に位置する状態では、第1トレイの第1面と第2トレイの第2面とが第1面と直交する直交方向に大きく重なる。第2トレイが引出位置に位置する状態では、第1収納位置と比較して、第1面と第2面との重なりが小さくなり、第1面および第2面を直交方向に見た面積が拡大する。
また、第2トレイの第2面側には、回動トレイが設けられている。回動トレイは、直交方向に延びる回動軸に軸支され、その回動軸を中心とする回動により、第2収納位置と展開位置とに変位する。また、回動トレイは、回動軸から第2トレイの第1方向の一方側の端縁までの距離よりも長くかつ第2面と平行に延びる第3面を有している。回動トレイが第2収納位置に位置する状態では、第3面が第2面に対して直交方向に大きく重なる。回動トレイが展開位置に位置する状態では、第2収納位置と比較して、第2面と第3面との重なりが小さくなり、第2面および第3面を直交方向に見た面積が拡大する。
よって、第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ第1収納位置および第2収納位置に位置する非使用状態から、第2トレイを引出位置に変位させ、回動トレイを展開位置に変位させることにより、第1面、第2面および第3面を直交方向に見た面積を拡大させることができる。その結果、第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態において、第1トレイ、第2トレイおよび回動トレイにより、第1方向に長尺なシートを安定して支持することができる。
そして、第1トレイには、第1方向に延びるレールが設けられており、レールと回動トレイとの間には、第1係合部および第2係合部を有するリンク部材が架設されている。第1係合部は、回動トレイの回動を許容するよう回動トレイと係合している。第2係合部は、レールに沿って移動可能にレールと係合している。レールには、第2トレイが第1収納位置から引出位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第1当接部が設けられている。そのため、第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ第1収納位置および第2収納位置に位置する非使用状態から、第2トレイが引出位置に向けて変位されると、その途中で第2係合部が第1当接部に当接する。この当接後、第2トレイがさらに変位されると、リンク部材がそれ以上に変位せず、回動トレイが回動軸を中心に回動することにより第2収納位置から展開位置に変位する。よって、第2トレイを第1収納位置から引出位置に変位させる1操作でシートトレイを非使用状態から第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態に遷移させることができる。
また、本発明の他の局面に係るシートトレイは、第1方向および第1方向と直交する第2方向の両方向に延びる第1面が形成され、第1面に沿って第1方向に延びる第1ガイド部を有する第1トレイと、第1面と平行に延びる第2面が形成され、第1ガイド部と係合する第2ガイド部を有し、第2ガイド部が第1ガイド部に対してスライドすることにより、第2面が第1面に対して第1面と直交する直交方向に重なる第1収納位置と第1収納位置から第1面と第2面との重なりが小さくなるよう第1方向の一方側に引き出された引出位置とに変位する第2トレイと、第2トレイに対して第2面側に設けられて、直交方向に延びる回動軸に軸支され、回動軸から第2トレイの第1方向の一方側の端縁までの距離よりも長くかつ第2面と平行に延びる第3面を有し、回動軸を中心とする回動により、第3面が第2面に対して直交方向に重なる第2収納位置と、第3面と第2面との重なりが小さくなるよう第2方向と交差する方向に延びる展開位置とに変位する回動トレイと、第1トレイに設けられ、第1方向に延びるレールと、回動トレイの回動を許容するよう回動トレイと係合する第1係合部およびレールに沿って移動可能にレールと係合する第2係合部を有するリンク部材とを備え、レールは、第2トレイを引出位置から第1収納位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第2当接部を有している。
この構成によれば、一の局面に係るシートトレイと同様、第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態において、第1トレイ、第2トレイおよび回動トレイにより、第1方向に長尺なシートを安定して支持することができる。
そして、第1トレイには、第1方向に延びるレールが設けられており、レールと回動トレイとの間には、第1係合部および第2係合部を有するリンク部材が架設されている。第1係合部は、回動トレイの回動を許容するよう回動トレイと係合している。第2係合部は、レールに沿って移動可能にレールと係合している。レールには、第2トレイが引出位置から第1収納位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第2当接部が設けられている。そのため、第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態から、第2トレイが第1収納位置に向けて変位されると、その途中で第2係合部が第2当接部に当接する。この当接後、第2トレイがさらに変位されると、リンク部材がそれ以上に変位せず、回動トレイが回動軸を中心に回動することにより展開位置から第2収納位置に変位する。よって、第2トレイを引出位置から第1収納位置に変位させる1操作でシートトレイを使用状態から第2トレイおよび回動トレイがそれぞれ第1収納位置および第2収納位置に位置する非使用状態に遷移させることができる。
なお、本発明は、シートトレイの形態で実現することができるだけでなく、たとえば、シートトレイを備える画像形成装置の形態で実現することもできる。
すなわち、本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートを支持するシートトレイと、シートトレイから搬送されるシートに画像を形成する画像形成部とを備え、シートトレイは、第1方向および第1方向と直交する第2方向の両方向に延びる第1面が形成され、第1面に沿って第1方向に延びる第1ガイド部を有する第1トレイと、第1面と平行に延びる第2面が形成され、第1ガイド部と係合する第2ガイド部を有し、第2ガイド部が第1ガイド部に対してスライドすることにより、第2面が第1面に対して第1面と直交する直交方向に重なる第1収納位置と第1収納位置から第1面と第2面との重なりが小さくなるよう第1方向の一方側に引き出された引出位置とに変位する第2トレイと、第2トレイに対して第2面側に設けられて、直交方向に延びる回動軸に軸支され、回動軸から第2トレイの第1方向の一方側の端縁までの距離よりも長くかつ第2面と平行に延びる第3面を有し、回動軸を中心とする回動により、第3面が第2面に対して直交方向に重なる第2収納位置と、第3面と第2面との重なりが小さくなるよう第2方向と交差する方向に延びる展開位置とに変位する回動トレイと、第1トレイに設けられ、第1方向に延びるレールと、回動トレイの回動を許容するよう回動トレイと係合する第1係合部およびレールに沿って移動可能にレールと係合する第2係合部を有するリンク部材とを備え、レールは、第2トレイを第1収納位置から引出位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第1当接部、または、第2トレイを引出位置から第1収納位置まで変位する途中で第2係合部が当接する第2当接部を有している。
本発明によれば、1操作で非使用状態から使用状態に遷移または使用状態から非使用状態に遷移させることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの左前側から見た斜視図である。 マルチパーパストレイの右上側から見た斜視図であり、カバートレイが開き、第1スライドトレイが露出位置に位置し、第2スライドトレイが引出位置に位置し、2個の回動トレイがそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する状態を示す。 第1スライドトレイ、第2スライドトレイおよび2個の回動トレイの下側から見た平面図であり、第1スライドトレイが露出位置に位置し、第2スライドトレイが引出位置に位置し、2個の回動トレイがそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する状態を示す。 図3に示される切断面線A−Aにおける第1スライドトレイ、第2スライドトレイおよび2個の回動トレイの断面図である。 図3に示される切断面線B−Bにおける第1スライドトレイ、第2スライドトレイおよび2個の回動トレイの断面図である。 第2スライドトレイおよび2個の回動トレイの下側から見た平面図であり、第2スライドトレイがスライド収納位置に位置し、2個の回動トレイがそれぞれ第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する状態を示す。 第1スライドトレイ、第2スライドトレイおよび2個の回動トレイの下側から見た平面図であり、第2スライドトレイがスライド収納位置に位置し、2個の回動トレイがそれぞれ第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する状態を示す。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<画像形成装置>
図1に示されるように、画像形成装置の一例であるプリンタ1は、略直方体形状の筐体2を備えている。
筐体2の底部には、給紙トレイ3が設けられている。給紙トレイ3は、複数枚のシートを積層状態で支持することができる。筐体2の正面には、マルチパーパストレイ4(シートトレイの一例)が設けられている。マルチパーパストレイ4は、筐体2の正面に沿って閉じた位置(図1に実線で示される位置)とその位置から手前側に倒伏して開いた位置(図1に二点鎖線で示される位置)とに変位可能に設けられている。マルチパーパストレイ4は、開いた状態で、複数枚のシートを積層状態で支持することができる。筐体2の上面には、排紙トレイ5が形成されている。給紙トレイ3またはマルチパーパストレイ4に支持されているシートは、給紙トレイ3またはマルチパーパストレイ4から筐体2内に1枚ずつ送り出され、筐体2内を排紙トレイ5に向けて搬送される。シートが筐体2内を搬送される間に、筐体2内に収容されている画像形成部6により、シートに画像(カラー画像またはモノクロ画像)が形成される。画像形成部6による画像形成の方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。画像が形成されたシートは、排紙トレイ5上に排出される。
なお、マルチパーパストレイ4が設けられている正面側をプリンタ1の「前側」とし、その反対側を「後側」と規定する。そして、水平面に載置されたプリンタ1を「前側」から見た状態を基準に、プリンタ1の「上側」、「下側」、「左側」および「右側」を規定する。以下の説明で使用される方向は、マルチパーパストレイ4のカバートレイ11(図2参照)が開いた位置での方向であり、各図では、その方向が矢印で示されている。
<マルチパーパストレイ>
マルチパーパストレイ4は、図2に示されるように、カバートレイ11、第1スライドトレイ12(第1トレイの一例)、第2スライドトレイ13(第2トレイの一例)および2個の回動トレイ14,15を備えている。
<カバートレイ>
カバートレイ11は、マルチパーパストレイ4の基端部である。カバートレイ11は、図2に示されるように、マルチパーパストレイ4が閉じた位置で外面が筐体2の正面(前面)の一部を構成する外側トレイ21Aと、外側トレイ21Aに対してその内面側に隙間を開けて積み重なる内側トレイ21Bとを備えている。
外側トレイ21Aは、略矩形板状をなしている。外側トレイ21Aの基端側(マルチパーパストレイ4が開いた状態での後側)の端部には、左揺動軸部22および右揺動軸部23が形成されている。左揺動軸部22および右揺動軸部23は、それぞれ外側トレイ21Aの左側面から左側および右側面から右側に突出している。左揺動軸部22および右揺動軸部23が筐体2に回動可能に保持されることにより、カバートレイ11は、筐体2に片持ち状態で揺動可能に支持されている。
外側トレイ21Aの内面には、左右方向の中央部に、左ガイドレール24および右ガイドレール25が形成されている。左ガイドレール24および右ガイドレール25は、それぞれ外側トレイ21Aの左右方向の中央を挟んだ左側および右側に設けられ、互いに平行をなして左右方向と直交する方向(前後方向)に延びる突条をなしている。
内側トレイ21Bは、図2に示されるように、外側トレイ21Aよりも小サイズの略矩形板状をなしている。
内側トレイ21Bには、左右方向の中央部を挟んだ左右両側に、それぞれ左右方向に延びるガイド溝31,32が厚さ方向に貫通して形成されている。内側トレイ21B上には、一対のシート幅ガイド33が設けられている。一対のシート幅ガイド33は、それらの間の中央を基準に、それぞれガイド溝31,32に沿って互いに同じ移動量で近接/離間可能に構成されている。一対のシート幅ガイド33の間隔は、マルチパーパストレイ4上に支持されるシートの左右方向の幅に合わせて調節される。そして、シートは、一対のシート幅ガイド33間に前側から差し込まれて、マルチパーパストレイ4上に中央基準で載置される。
なお、一対のシート幅ガイド33のうちの右側のシート幅ガイド33のみが図2に示され、左側のシート幅ガイド33の図示が省略されている。また、図2では、右側のシート幅ガイド33が右端に配置されている状態と中央側の端に配置されている状態とが共に実線で示されている。
<第1スライドトレイ>
第1スライドトレイ12は、カバートレイ11よりも小サイズの略矩形板状をなしている。第1スライドトレイ12の左右方向の中央部には、図3に示されるように、中央ガイド部41,42(第1ガイド部の一例)が設けられている。中央ガイド部41,42は、それぞれカバートレイ11の左ガイドレール24および右ガイドレール25を左右両側および上側から覆う断面形状(断面略コ字状)に形成されている。これにより、中央ガイド部41,42がそれぞれ左ガイドレール24および右ガイドレール25に案内されつつ、第1スライドトレイ12がカバートレイ11(図2参照)の外側トレイ21Aと内側トレイ21Bとの間に収容される収容位置とその収容位置よりも前側の位置であってカバートレイ11から露出する露出位置との間でスライド可能となっている。
第1スライドトレイ12の左端部および右端部には、それぞれ左ガイド部43および右ガイド部44(第1ガイド部の一例)が設けられている。左ガイド部43は、第1スライドトレイ12から上側に立ち上がり、右側に屈曲して延びる断面略L字状をなしている。右ガイド部44は、第1スライドトレイ12から上側に立ち上がり、左側に屈曲して延びる断面略L字状をなしている。
また、左ガイド部43および右ガイド部44の各前端部には、それぞれ左右方向の内側に突出する第1抜け止め部45,46が形成されている。
<第2スライドトレイ>
第2スライドトレイ13は、図2に示されるように、第1スライドトレイ12よりも小サイズの略矩形板状をなしている。第2スライドトレイ13の左右方向の中央部には、図4に示されるように、中央ガイド部51(第2ガイド部の一例)が設けられている。中央ガイド部51は、第1スライドトレイ12の中央ガイド部41,42の間に嵌合している。
また、第2スライドトレイ13の左端部および右端部には、それぞれ左ガイド部52および右ガイド部53(第2ガイド部の一例)が設けられている。左ガイド部52および右ガイド部53は、左右方向および前後方向に延びる板状をなし、それぞれ第1スライドトレイ12の上面54(第1面の一例)と左ガイド部43および右ガイド部44との間に入り込んでいる。
これにより、中央ガイド部51が第1スライドトレイ12の中央ガイド部41,42に案内され、左ガイド部52および右ガイド部53がそれぞれ第1スライドトレイ12の左ガイド部43および右ガイド部44に案内されつつ、第2スライドトレイ13の下面55(第2面の一例)が第1スライドトレイ12の上面54の上側に重なるスライド収納位置(第1収納位置の一例)とそのスライド収納位置から下面55と第1スライドトレイ12の上面54との重なりが小さくなるよう前側に引き出された引出位置との間でスライド可能となっている。
また、左ガイド部52および右ガイド部53の各後端部には、それぞれ左側および右側に突出する第2抜け止め部56,57が形成されている。第2スライドトレイ13がスライド収納位置から引出位置までスライド変位されると、第2抜け止め部56,57がそれぞれ第1スライドトレイ12の左ガイド部43の第1抜け止め部45および右ガイド部44の第1抜け止め部46に後側から当接する。これにより、第2スライドトレイ13が引出位置を越えて前側にスライドされることが阻止される。
<回動トレイ>
回動トレイ14,15は、図2および図3に示されるように、第2スライドトレイ13の前端部に中央ガイド部51を挟んで左右方向に対称に設けられて、第2スライドトレイ13の下面55に回動可能に軸支されている。
具体的には、回動トレイ14,15は、一方向に延びる板状をなしている。第2スライドトレイ13の下面55の前端部には、図3に示されるように、中央ガイド部51から左側および右側にほぼ等しい距離を開けた位置に、それぞれ左回動軸81および右回動軸82(回動軸の一例)が形成されている。
左側の回動トレイ14は、一端部に左回動軸81が遊びを有して挿通されることにより、第2スライドトレイ13の下面55に回動可能に軸支されている。回動トレイ14の上面83(第3面の一例。図2参照)は、第2スライドトレイ13の下面55と平行に延び、その長手方向に左回動軸81の中心と第2スライドトレイ13の前端縁との間の前後方向の距離D1よりも長い寸法D2を有している。そして、回動トレイ14は、左回動軸81を中心とする回動により、左回動軸81から左側に延びて上面83が第2スライドトレイ13の下面55に下側から重なる第1回動収納位置(第2収納位置の一例)と、上面83と下面55との重なりが小さくなるよう左回動軸81から左前側に延びる第1展開位置(展開位置の一例)とに変位可能となっている。
右側の回動トレイ15は、一端部に右回動軸82が遊びを有して挿通されることにより、第2スライドトレイ13の下面55に回動可能に軸支されている。回動トレイ15の上面84(第3面の一例。図2参照)は、第2スライドトレイ13の下面55と平行に延び、その長手方向に右回動軸82の中心と第2スライドトレイ13の前端縁との間の前後方向の距離D1よりも長い寸法D2を有している。そして、回動トレイ15は、右回動軸82を中心とする回動により、右回動軸82から右側に延びて上面84が第2スライドトレイ13の下面55に下側から重なる第2回動収納位置と、上面84と下面55との重なりが小さくなるよう右回動軸82から右前側に延びる第2展開位置とに変位可能となっている。
回動トレイ14,15の前端縁に沿って、それぞれ壁状部85,86が下側に突出して形成されている。
第2スライドトレイ13の下面55には、カバー91,92が取り付けられており、回動トレイ14,15は、それぞれ第2スライドトレイ13の下面55とカバー91,92とに挟まれている。カバー91,92は、左右対称な構成を有している。回動トレイ14,15がそれぞれ第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する状態では、図7に示されるように、壁状部85,86が第2スライドトレイ13の前端縁に当接し、カバー91,92により、それぞれ左側の回動トレイ14の壁状部85を除く部分のほぼ全域および右側の回動トレイ15の壁状部86を除く部分のほぼ全域が覆われる。
<リンク部材>
回動トレイ14,15にそれぞれ対応づけて、図3、図5および図6に示されるように、リンク部材101,102が設けられている。
リンク部材101は、図3および図6に示されるように、左側の回動トレイ14の下側かつ左回動軸81の右側の位置から後側に長く延びる略長方形板状をなしている。第2スライドトレイ13がスライド収納位置に位置し、回動トレイ14が第1回動収納位置に位置する状態において、リンク部材101は、カバー91の右側をカバー91を後側に越える位置まで延びている。
リンク部材101の前端部には、図3および図5に示されるように、第1係合部103が設けられている。第1係合部103は、リンク部材101から上側に延出する円柱状をなしている。第1係合部103は、左回動軸81の中心よりも前側かつ右側の位置で、回動トレイ14の回動を許容するよう回動トレイ14と係合している。
リンク部材101の後端部には、第2係合部104が設けられている。第2係合部104は、リンク部材101から下側に延出する円柱状をなしている。第2係合部104の下端は、上下方向において、第1スライドトレイ12の下面とほぼ同じ位置に位置している。
リンク部材102は、図3および図6に示されるように、右側の回動トレイ15の下側かつ右回動軸82の左側の位置から後側に長く延びる略長方形板状をなしている。第2スライドトレイ13がスライド収納位置に位置し、回動トレイ15が第2回動収納位置に位置する状態において、リンク部材102は、カバー92の左側をカバー92を後側に越える位置まで延びている。
リンク部材102の前端部には、第1係合部105が設けられている。第1係合部105は、リンク部材101から上側に延出する円柱状をなしている。第1係合部105は、右回動軸82の中心よりも前側かつ左側の位置で、回動トレイ15の回動を許容するよう回動トレイ15と係合している。
リンク部材101の後端部には、第2係合部106が設けられている。第2係合部106は、リンク部材101から下側に延出する円柱状をなしている。第2係合部106の下端は、上下方向において、第1スライドトレイ12の下面とほぼ同じ位置に位置している。
第1スライドトレイ12には、図3および図7に示されるように、レール111,112が左右方向に間隔を空けて設けられている。
左側のレール111は、図3に示されるように、左側のリンク部材101と左右方向に同じ位置において、第1スライドトレイ12を厚さ方向(上下方向)に貫通して前後方向に延びるスリットに形成されている。また、レール111は、リンク部材101の第2係合部104の直径よりも大きな幅を有している。レール111には、その第2係合部104がレール111内を前後方向に移動可能に挿通されている。言い換えれば、リンク部材101の第2係合部104は、レール111に沿って移動可能にレール111と係合している。レール111の前端部は、左側の回動トレイ14が第1展開位置に位置するときに第2係合部104が当接する第1当接部113として形成されている。一方、レール111の後端部は、回動トレイ14が第1回動収納位置に位置するときに第2係合部104が当接する第2当接部114として形成されている。
右側のレール112は、右側のリンク部材102と右右方向に同じ位置において、第1スライドトレイ12を厚さ方向(上下方向)に貫通して前後方向に延びるスリットに形成されている。また、レール112は、リンク部材102の第2係合部106の直径よりも大きな幅を有している。レール112には、その第2係合部106がレール112内を前後方向に移動可能に挿通されている。言い換えれば、リンク部材102の第2係合部106は、レール112に沿って移動可能にレール112と係合している。レール112の前端部は、右側の回動トレイ15が第2展開位置に位置するときに第2係合部106が当接する第1当接部115として形成されている。一方、レール112の後端部は、回動トレイ15が第2回動収納位置に位置するときに第2係合部106が当接する第2当接部116として形成されている。
<トレイ動作>
第2スライドトレイ13がスライド収納位置に位置し、回動トレイ14,15がそれぞれ第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する非使用状態では、図7に示されるように、左側のリンク部材101の第2係合部104がレール111の第2当接部114に当接し、右側のリンク部材102の第2係合部106がレール112の第2当接部116に当接している。
非使用状態から、第2スライドトレイ13が引出位置に向けてスライドされると、そのスライドに伴って、第2係合部104,106がそれぞれレール111,112内を前側に移動する。第2スライドトレイ13が引出位置に位置する前、つまり第2スライドトレイ13が引出位置に向けてスライド変位する途中で、第2係合部104,106がそれぞれレール111の第1当接部113およびレール112の第1当接部115に当接する。
その状態から、第2スライドトレイ13が引出位置に向けてさらにスライドされると、第2係合部104,106がそれぞれ第1当接部113,115から後側に向かう力を受ける。第2係合部104が受ける力は、第1係合部103を介して回動トレイ14に伝達され、回動トレイ14を下側から見て時計回りに回動させる。一方、第2係合部106が受ける力は、第1係合部105を介して回動トレイ15に伝達され、回動トレイ15を下側から見て反時計回りに回動させる。
そして、図3に示されるように、第2スライドトレイ13の第2抜け止め部56,57がそれぞれ第1スライドトレイ12の第1抜け止め部45,46に後側から当接すると、第2スライドトレイ13のそれ以上のスライド変位が阻止されて、第2スライドトレイ13が引出位置に到達する。それと同時に、回動トレイ14,15の回動が停止し、回動トレイ14,15がそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する。
一方、使用状態から、第2スライドトレイ13がスライド収納位置に向けてスライドされると、そのスライドに伴って、第2係合部104,106がそれぞれレール111,112内を後側に移動する。第2スライドトレイ13がスライド収納位置に位置する前、つまり第2スライドトレイ13がスライド収納位置に向けてスライド変位する途中で、第2係合部104,106がそれぞれレール111の第2当接部114およびレール112の第2当接部116に当接する。
その状態から、第2スライドトレイ13がスライド収納位置に向けてさらにスライドされると、第2係合部104,106がそれぞれ第1当接部113,115から前側に向かう力を受ける。第2係合部104が受ける力は、第1係合部103を介して回動トレイ14に伝達され、回動トレイ14を下側から見て反時計回りに回動させる。一方、第2係合部106が受ける力は、第1係合部105を介して回動トレイ15に伝達され、回動トレイ15を下側から見て時計回りに回動させる。
そして、図3に示されるように、第2スライドトレイ13がスライド収納位置に到達すると、回動トレイ14,15の回動が停止し、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15の非使用状態に戻る。
<作用効果>
以上のように、第2スライドトレイ13の中央ガイド部51、左ガイド部52および右ガイド部53がそれぞれ第1スライドトレイ12の中央ガイド部41,42、左ガイド部43および右ガイド部44に対してスライドすることにより、第2スライドトレイ13がスライド収納位置と引出位置とに変位する。第2スライドトレイ13がスライド収納位置に位置する状態では、第1スライドトレイ12の上面54と第2スライドトレイ13の下面55とが上面54と直交する上下方向に大きく重なる。第2スライドトレイ13が引出位置に位置する状態では、スライド収納位置と比較して、上面54と下面55との重なりが小さくなり、上面54および下面55を上下方向に見た面積が拡大する。
第2スライドトレイ13の下面55側には、回動トレイ14,15が設けられている。左側の回動トレイ14は、上下方向に延びる左回動軸81に軸支され、その左回動軸81を中心とする回動により、第1回動収納位置と第1展開位置とに変位する。右側の回動トレイ15は、上下方向に延びる右回動軸82に軸支され、その右回動軸82を中心とする回動により、第2回動収納位置と第2展開位置とに変位する。回動トレイ14は、左回動軸81の中心と第2スライドトレイ13の前端縁との間の前後方向の距離D1よりも長くかつ下面55と平行に延びる上面83を有し、回動トレイ15は、右回動軸82の中心と第2スライドトレイ13の前端縁との間の前後方向の距離D1よりも長くかつ下面55と平行に延びる上面84を有している。
回動トレイ14,15がそれぞれ第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する状態では、それらの上面83,84が第2スライドトレイ13の下面55に対して上下方向に大きく重なる。回動トレイ14,15がそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する状態では、第2スライドトレイ13の下面55と回動トレイ14の上面83および回動トレイ15の上面84との重なりが小さくなり、下面55および上面83,84を上下方向に見た面積が拡大する。
よって、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれスライド収納位置、第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する非使用状態から、第2スライドトレイ13を引出位置に変位させ、回動トレイ14,15をそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に変位させることにより、第1スライドトレイ12、第2スライドトレイ13、回動トレイ14および回動トレイ15を上下方向に見た面積を拡大させることができる。その結果、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態において、第1スライドトレイ12、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15により、前後方向に長尺なシートを安定して支持することができる。
そして、第1スライドトレイ12には、前後方向に延びるレール111,112が設けられている。レール111と回動トレイ14との間には、第1係合部103および第2係合部104を有するリンク部材101が架設されている。第1係合部103は、回動トレイ14の回動を許容するよう回動トレイ14と係合している。第2係合部104は、レール111に沿って移動可能にレール111と係合している。レール111には、第2スライドトレイ13がスライド収納位置から引出位置まで変位する途中で第2係合部104が当接する第1当接部113が設けられている。また、レール112と回動トレイ15との間には、第1係合部105および第2係合部106を有するリンク部材102が架設されている。第1係合部105は、回動トレイ15の回動を許容するよう回動トレイ15と係合している。第2係合部106は、レール112に沿って移動可能にレール112と係合している。レール112には、第2スライドトレイ13がスライド収納位置から引出位置まで変位する途中で第2係合部106が当接する第1当接部115が設けられている。
そのため、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれスライド収納位置、第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する非使用状態から、第2スライドトレイ13が引出位置に向けて変位されると、その途中で第2係合部104,106がそれぞれ第1当接部113,115に当接する。この当接後、第2スライドトレイ13がさらに変位されると、リンク部材101,102がそれ以上に変位せず、回動トレイ14が左回動軸81を中心に回動することにより第1回動収納位置から展開位置に変位し、回動トレイ15が右回動軸82を中心に回動することにより第2回動収納位置から展開位置に変位する。よって、第2スライドトレイ13をスライド収納位置から引出位置に変位させる1操作でマルチパーパストレイ4を非使用状態から第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれ引出位置および展開位置に位置する使用状態に遷移させることができる。
また、レール111には、第2スライドトレイ13が引出位置からスライド収納位置まで変位する途中で第2係合部104が当接する第2当接部114が設けられ、レール112には、第2スライドトレイ13が引出位置からスライド収納位置まで変位する途中で第2係合部106が当接する第2当接部116が設けられている。
そのため、第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれ引出位置、第1展開位置および第2展開位置に位置する使用状態から、第2スライドトレイ13がスライド収納位置に向けて変位されると、その途中で第2係合部104,106がそれぞれ第2当接部114,116に当接する。この当接後、第2スライドトレイ13がさらに変位されると、リンク部材101,102がそれ以上に変位せず、回動トレイ14が左回動軸81を中心に回動することにより第1展開位置から第1回動収納位置に変位し、回動トレイ15が右回動軸82を中心に回動することにより第2展開位置から第2回動収納位置に変位する。よって、第2スライドトレイ13を引出位置からスライド収納位置に変位させる1操作でマルチパーパストレイ4を使用状態から第2スライドトレイ13および回動トレイ14,15がそれぞれスライド収納位置、第1回動収納位置および第2回動収納位置に位置する非使用状態に遷移させることができる。
また、第1スライドトレイ12に第1抜け止め部45,46が設けられ、第2スライドトレイ13に第2抜け止め部56,57が設けられている。第2スライドトレイ13がスライド収納位置から引出位置に向けてスライドされる際、第2抜け止め部56,57がそれぞれ第1抜け止め部45,46に後側から当接すると、第2スライドトレイ13のそれ以上のスライド変位が阻止されて、第2スライドトレイ13が引出位置に到達する。それと同時に、回動トレイ14,15の回動が停止し、回動トレイ14,15がそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する。これにより、リンク部材101,102からそれぞれ回動トレイ14,15に過大な力が加わることを抑制でき、ひいては回動トレイ14,15からそれぞれ左回動軸81および右回動軸82に過大な力が加わることを抑制できる。よって、回動トレイ14,15、左回動軸81、右回動軸82およびリンク部材101,102などの破損を抑制することができる。
また、マルチパーパストレイ4には、カバー91,92が設けられており、回動トレイ14および回動トレイ15がそれぞれ第1展開位置および第2展開位置に位置する状態で、回動トレイ14および回動トレイ15の各一部は、第2スライドトレイ13とカバー91,92との間に挟まれる。そのため、回動トレイ14および回動トレイ15の強度が上がり、回動トレイ14,15が下側に撓み変形することを抑制できる。
カバー91,92は、それぞれリンク部材101,102を避けて、それらに重ならないように設けられている。これにより、カバー91,92およびリンク部材101,102が設けられていることによる厚みの増大を抑制でき、マルチパーパストレイ4の厚みを小さく抑えることができる。
また、レール111,112は、第1スライドトレイ12を上下方向に貫通するスリットに形成されている。そして、第2係合部104,106がそれぞれレール111,112を貫通して設けられている。そのため、レール111,112と第2係合部104,106との係合が外れにくい。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタ1を取り上げたが、本発明が適用される画像形成装置は、単機能のプリンタ1に限らず、画像形成機能および画像読取機能を有するファクシミリ装置や複合機であってもよい。
本発明が適用される装置は、画像形成装置に限らず、本発明は、シートを支持するシートトレイを備える各種の装置に適用できる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:プリンタ
4:マルチパーパストレイ
6:画像形成部
12:第1スライドトレイ
13:第2スライドトレイ
14,15:回動トレイ
41,42:中央ガイド部
43:左ガイド部
44:右ガイド部
45,46:第1抜け止め部
51:中央ガイド部
52:左ガイド部
53:右ガイド部
54:上面
55:下面
56,57:第2抜け止め部
81:左回動軸
82:右回動軸
83:上面
84:上面
91,92:カバー
101,102:リンク部材
103,105:第1係合部
104,106:第2係合部
111,112:レール
113,115:第1当接部
114,116:第2当接部
D1:距離
D2:寸法

Claims (10)

  1. 第1方向および前記第1方向と直交する第2方向の両方向に延びる第1面が形成され、前記第1面に沿って前記第1方向に延びる第1ガイド部を有する第1トレイと、
    前記第1面と平行に延びる第2面が形成され、前記第1ガイド部と係合する第2ガイド部を有し、前記第2ガイド部が前記第1ガイド部に対してスライドすることにより、前記第2面が前記第1面に対して前記第1面と直交する直交方向に重なる第1収納位置と前記第1収納位置から前記第1面と前記第2面との重なりが小さくなるよう前記第1方向の一方側に引き出された引出位置とに変位する第2トレイと、
    前記第2トレイに対して前記第2面側に設けられて、前記直交方向に延びる回動軸に軸支され、前記回動軸から前記第2トレイの前記第1方向の前記一方側の端縁までの距離よりも長くかつ前記第2面と平行に延びる第3面を有し、前記回動軸を中心とする回動により、前記第3面が前記第2面に対して前記直交方向に重なる第2収納位置と、前記第3面と前記第2面との重なりが小さくなるよう前記第2方向と交差する方向に延びる展開位置とに変位する回動トレイと、
    前記第1トレイに設けられ、前記第1方向に延びるレールと、
    前記回動トレイの回動を許容するよう前記回動トレイと係合する第1係合部および前記レールに沿って移動可能に前記レールと係合する第2係合部を有するリンク部材とを備え、
    前記レールは、前記第2トレイを前記第1収納位置から前記引出位置まで変位する途中且つ前記回動トレイが前記展開位置に位置するときに前記第2係合部が当接する第1当接部を有している、シートトレイ。
  2. 第1方向および前記第1方向と直交する第2方向の両方向に延びる第1面が形成され、前記第1面に沿って前記第1方向に延びる第1ガイド部を有する第1トレイと、
    前記第1面と平行に延びる第2面が形成され、前記第1ガイド部と係合する第2ガイド部を有し、前記第2ガイド部が前記第1ガイド部に対してスライドすることにより、前記第2面が前記第1面に対して前記第1面と直交する直交方向に重なる第1収納位置と前記第1収納位置から前記第1面と前記第2面との重なりが小さくなるよう前記第1方向の一方側に引き出された引出位置とに変位する第2トレイと、
    前記第2トレイに対して前記第2面側に設けられて、前記直交方向に延びる回動軸に軸支され、前記回動軸から前記第2トレイの前記第1方向の前記一方側の端縁までの距離よりも長くかつ前記第2面と平行に延びる第3面を有し、前記回動軸を中心とする回動により、前記第3面が前記第2面に対して前記直交方向に重なる第2収納位置と、前記第3面と前記第2面との重なりが小さくなるよう前記第2方向と交差する方向に延びる展開位置とに変位する回動トレイと、
    前記第1トレイに設けられ、前記第1方向に延びるレールと、
    前記回動トレイの回動を許容するよう前記回動トレイと係合する第1係合部および前記レールに沿って移動可能に前記レールと係合する第2係合部を有するリンク部材とを備え、
    前記レールは、前記第2トレイを前記引出位置から前記第1収納位置まで変位する途中且つ前記回動トレイが前記第2収納位置に位置するときに前記第2係合部が当接する第2当接部を有している、シートトレイ。
  3. 請求項1に記載のシートトレイであって、
    前記レールは、前記第2トレイを前記引出位置から前記第1収納位置まで変位する途中且つ前記回動トレイが前記第2収納位置に位置するときに前記第2係合部が当接する第2当接部を有している、シートトレイ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシートトレイであって、
    前記第1ガイド部は、第1抜け止め部を有し、
    前記第2ガイド部は、前記第2トレイが前記引出位置に位置する状態で、前記第1抜け止め部に対して前記第1方向の前記一方側と反対側から当接する第2抜け止め部を有している、シートトレイ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートトレイであって、
    前記第2トレイに取り付けられ、前記第2面との間で前記回動トレイを挟むカバーをさらに備える、シートトレイ。
  6. 請求項5に記載のシートトレイであって、
    前記カバーは、前記リンク部材を避けて設けられている、シートトレイ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のシートトレイであって、
    前記レールは、前記第1トレイを前記直交方向に貫通するスリットに形成されている、シートトレイ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のシートトレイであって、
    前記回動トレイは、2個備えられている、シートトレイ。
  9. 請求項8に記載のシートトレイであって、
    前記第2ガイド部は、前記第2トレイにおける前記第2方向の両端部および中央部に設けられており、
    2個の前記回動トレイは、それぞれ前記第2方向の中央部の前記第2ガイド部に対して前記第2方向の一方側および他方側に前記回動軸を有している、シートトレイ。
  10. シートを支持するシートトレイと、
    前記シートトレイから搬送されるシートに画像を形成する画像形成部とを備え、
    前記シートトレイは、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシートトレイである、画像形成装置。
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