JP6906718B1 - 伝送路長検出装置及びネットワーク通信装置 - Google Patents

伝送路長検出装置及びネットワーク通信装置 Download PDF

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Abstract

通信ネットワークにおける伝送路(2)の電圧変化を観測し、電圧変化に基づいて、伝送路(2)の全体の静電容量である総静電容量を算出する第1の静電容量算出部(21)と、伝送路(2)の特性インピーダンスを測定し、特性インピーダンスから伝送路(2)の単位長さ当りの静電容量を算出する第2の静電容量算出部(22)と、第1の静電容量算出部(21)により算出された総静電容量を、第2の静電容量算出部(22)により算出された単位長さ当りの静電容量によって除算することにより、伝送路(2)の電気長を算出する電気長算出部(23)とを備えるように、伝送路長検出装置(3)を構成した。

Description

本開示は、伝送路の電気長を算出する伝送路長検出装置と、伝送路長検出装置を備えるネットワーク通信装置とに関するものである。
ネットワーク通信装置が信号の送受信に用いる通信ネットワークとして、既存の通信ネットワークが利用されることがある。ネットワーク通信装置が送受信する信号の伝送速度は、通信ネットワークを集中定数線路として扱うことが可能な範囲での伝送速度に決定されることがある。当該伝送速度を決定するためには、伝送路の電気長を測定する必要がある。
伝送路の電気長を測定する方法として、TDR(Time Domain Reflectometry)法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。TDR法は、測定対象の伝送路の一端から、ステップ波を伝送路に与えることによって、当該伝送路の他端によって反射されたステップ波の反射波を伝送路の一端において観測し、ステップ波を与えた時刻から反射波を観測した時刻までの時間に基づいて、伝送路の電気長を算出するものである。
特開2013−024729号公報
既存の通信ネットワークの伝送路に分岐点がなく、通信ネットワークが1本の伝送路によって構成されていれば、TDR法を用いることによって、伝送路の電気長を算出することができる。しかし、通信ネットワークが途中で分岐しているために、複数の線路端において、ステップ波がそれぞれ反射されることによって、複数の反射波が生じている場合、電気長の算出に用いることが可能な観測対象の反射波を特定することが困難である。このため、通信ネットワークが途中で分岐している場合、TDR法では、伝送路の電気長を測定することができないことがあるという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、通信ネットワークが途中で分岐しているか否かにかかわらず、伝送路の電気長を測定することができる伝送路長検出装置を得ることを目的とする。
本開示に係る伝送路長検出装置は、通信ネットワークにおける伝送路の電圧変化を観測し、電圧変化に基づいて、伝送路の全体の静電容量である総静電容量を算出する第1の静電容量算出部と、伝送路の特性インピーダンスを測定し、特性インピーダンスから伝送路の単位長さ当りの静電容量を算出する第2の静電容量算出部と、第1の静電容量算出部により算出された総静電容量を、第2の静電容量算出部により算出された単位長さ当りの静電容量によって除算することにより、伝送路の電気長を算出する電気長算出部とを備えている。
本開示によれば、通信ネットワークが途中で分岐しているか否かにかかわらず、伝送路の電気長を測定することができる。
実施の形態1に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。 実施の形態1に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 伝送路長検出装置3の一部の処理手順を示すフローチャートである。 定電流Iの供給点における電圧Vの変化を示す説明図である。 ステップ信号の供給点における電圧V’の変化を示す説明図である。 定電流Iの供給点における電圧Vの変化を示す説明図である。 実施の形態1に係る伝送路長検出装置3を含む他の通信システムを示す構成図である。 実施の形態2に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。 実施の形態2に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 実施の形態3に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。 実施の形態3に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。
図1に示す通信システムは、ネットワーク通信装置1、伝送路2及び伝送路長検出装置3を備えている。
図1に示す通信システムでは、複数のネットワーク通信装置1が伝送路2に接続されている。複数のネットワーク通信装置1と伝送路2とによって、通信ネットワークが形成されている。
図1に示す通信システムでは、複数のネットワーク通信装置1のそれぞれが、伝送路2の線路端に接続されている。しかし、これは一例に過ぎず、伝送路2に対するネットワーク通信装置1の接続位置については、特に制限がない。
当該通信ネットワークは、バス型のネットワーク、又は、スター型のネットワーク等であってもよいし、全く分岐がない1本の伝送路であってもよい。ただし、当該通信ネットワークは、既存の通信ネットワークであり、伝送路2の線路長及び伝送路2の接続形態のそれぞれが不明である。
ネットワーク通信装置1は、送受信部11、ドライバIC(Integrated Circuit)12及びレシーバIC13を備えている。
送受信部11は、送信信号を、ドライバIC12を介して、伝送路2に出力する。
送受信部11は、伝送路2を伝送されてきた信号を、レシーバIC13を介して、受信する。
ドライバIC12は、送受信部11から出力された送信信号を伝送路2に出力する。
レシーバIC13は、伝送路2を伝送されてきた信号を受信し、当該信号を送受信部11に出力する。
伝送路長検出装置3は、第1の静電容量算出部21、第2の静電容量算出部22、電気長算出部23及び表示部24を備えている。
図2は、実施の形態1に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
第1の静電容量算出部21は、スイッチ21a、定電流源21b、電圧参照回路21c及び静電容量算出処理部21dを備えている。
第1の静電容量算出部21は、通信ネットワークにおける伝送路2の電圧変化を観測し、電圧変化に基づいて、伝送路2の全体の静電容量である総静電容量Ctotalを算出する。
即ち、第1の静電容量算出部21は、伝送路2に定電流Iを供給したときの、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測し、電圧変化から伝送路2の総静電容量Ctotalを算出する。
第1の静電容量算出部21は、総静電容量Ctotalを示す第1の容量情報を電気長算出部23に出力する。
スイッチ21aの一端は、後述するプローブ25と接続され、スイッチ21aの他端は、定電流源21b及び電圧参照回路21cのそれぞれと接続されている。
スイッチ21aは、電気長算出部23の後述するスイッチ制御部23aから出力された制御信号がオン指令を示していれば、閉状態になる。
スイッチ21aは、スイッチ制御部23aから出力された制御信号がオフ指令を示していれば、開状態になる。
定電流源21bは、定電流Iを、スイッチ21a及びプローブ25を介して、伝送路2に供給する電流源である。
電圧参照回路21cは、定電流源21bから定電流Iが出力されているときに、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測する。
電圧参照回路21cは、定電流Iの供給点での電圧Vが、0[V]から参照電圧REF[V]に変化するまでに要する時間Δtを計測し、時間Δtを静電容量算出処理部21dに出力する。
静電容量算出処理部21dは、例えば、図2に示す第1の静電容量算出処理回路31によって実現される。
静電容量算出処理部21dは、既値である定電流Iと時間Δtとを乗算し、定電流Iと時間Δtとの乗算結果を、参照電圧REFによって除算することにより、総静電容量Ctotalを算出する。
静電容量算出処理部21dは、総静電容量Ctotalを示す第1の容量情報を電気長算出部23の後述する電気長算出処理部23bに出力する。
第2の静電容量算出部22は、スイッチ22a、ステップ信号源22b、アナログデジタル変換器(以下、「ADC」と称する)22c及び静電容量算出処理部22dを備えている。
スイッチ22aの一端は、プローブ25と接続され、スイッチ22aの他端は、ステップ信号源22b及びADC22cのそれぞれと接続されている。
スイッチ22aは、スイッチ制御部23aから出力された制御信号がオン指令を示していれば、閉状態になる。
スイッチ22aは、スイッチ制御部23aから出力された制御信号がオフ指令を示していれば、開状態になる。
ステップ信号源22bは、ステップ信号を、スイッチ22a及びプローブ25を介して、伝送路2に供給する信号源である。ステップ信号は、信号レベルが0から1に急峻に変化する信号である。
ステップ信号源22bから伝送路2にステップ信号が供給されることにより、伝送路2の分岐点によって反射されたステップ信号の反射波、又は、伝送路2の線路端によって反射されたステップ信号の反射波が、伝送路2に対するステップ信号の供給点に戻ってくる。
ADC22cは、ステップ信号の供給点における電圧をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
ADC22cは、デジタル信号を静電容量算出処理部22dに出力する。
静電容量算出処理部22dは、例えば、図2に示す第2の静電容量算出処理回路32によって実現される。
静電容量算出処理部22dは、ADC22cから出力されたデジタル信号に基づいて、伝送路2の特性インピーダンスZを特定する。
静電容量算出処理部22dは、特性インピーダンスZから伝送路2の単位長さ当りの静電容量CULを算出する。
静電容量算出処理部22dは、単位長さ当りの静電容量CULを示す第2の容量情報を電気長算出部23の電気長算出処理部23bに出力する。
電気長算出部23は、スイッチ制御部23a及び電気長算出処理部23bを備えている。
電気長算出部23は、第1の静電容量算出部21により算出された総静電容量Ctotalを、第2の静電容量算出部22により算出された単位長さ当りの静電容量CULによって除算することにより、伝送路2の電気長Eを算出する。
スイッチ制御部23aは、例えば、図2に示すスイッチ制御回路33によって実現される。
スイッチ制御部23aは、オン指令を示す制御信号、又は、オフ指令を示す制御信号をスイッチ21aに出力する。
また、スイッチ制御部23aは、オン指令を示す制御信号、又は、オフ指令を示す制御信号をスイッチ22aに出力する。
電気長算出処理部23bは、例えば、図2に示す電気長算出処理回路34によって実現される。
電気長算出処理部23bは、静電容量算出処理部21dから出力された第1の容量情報が示す総静電容量Ctotalを、静電容量算出処理部22dから出力された第2の容量情報が示す単位長さ当りの静電容量CULによって除算することにより、伝送路2の電気長Eを算出する。
電気長算出処理部23bは、伝送路2の電気長Eを表示部24に表示させるための表示信号を表示部24に出力する。
表示部24は、例えば、液晶ディスプレイによって実現される。
表示部24は、電気長算出処理部23bから出力された表示信号に従って伝送路2の電気長Eを表示する。
プローブ25は、定電流源21bから出力された定電流I、又は、ステップ信号源22bから出力されたステップ信号を伝送路2に供給するための器具である。
図1では、伝送路長検出装置3の一部の構成要素である静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a及び電気長算出処理部23bのそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、伝送路長検出装置3の一部が、第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33及び電気長算出処理回路34によって実現されるものを想定している。
第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33及び電気長算出処理回路34のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
伝送路長検出装置3の一部の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図3は、伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a及び電気長算出処理部23bにおけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ41に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
次に、図1に示す通信システムの動作について説明する。
図4は、伝送路長検出装置3の一部の処理手順を示すフローチャートである。
まず、スイッチ制御部23aは、オン指令を示す制御信号をスイッチ21aに出力することにより、スイッチ21aを閉状態にする(図4のステップST1)。
また、スイッチ制御部23aは、オフ指令を示す制御信号をスイッチ22aに出力することにより、スイッチ22aを開状態にする(図4のステップST1)。
定電流源21bは、定電流Iを、スイッチ21a及びプローブ25を介して、伝送路2に供給する(図4のステップST2)。
電圧参照回路21cは、定電流源21bから定電流Iが出力されているときに、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測する。
伝送路2に対する定電流Iの供給点は、プローブ25の設置点である。定電流Iの供給点における電圧Vは、図5に示すように、定電流Iの供給が開始されると、0[V]から時間の経過に伴って単調に上昇する。電圧Vは、参照電圧REF[V]よりも大きくなり、その後、一定の電圧になる。
図5は、定電流Iの供給点における電圧Vの変化を示す説明図である。
電圧参照回路21cは、定電流Iの供給点での電圧Vが、0[V]から参照電圧REF[V]に変化するまでに要する時間Δtを計測する(図4のステップST3)。
電圧参照回路21cは、時間Δtを静電容量算出処理部21dに出力する。
静電容量算出処理部21dは、電圧参照回路21cから時間Δtを受けると、以下の式(1)に示すように、既値である定電流Iと時間Δtとを乗算し、定電流Iと時間Δtとの乗算結果を、参照電圧REF[V]によって除算することにより、総静電容量Ctotal[F]を算出する(図4のステップST4)。

Figure 0006906718
静電容量算出処理部21dは、総静電容量Ctotalを示す第1の容量情報を電気長算出処理部23bに出力する。
スイッチ制御部23aは、オフ指令を示す制御信号をスイッチ21aに出力することにより、スイッチ21aを開状態にする(図4のステップST5)。
また、スイッチ制御部23aは、オン指令を示す制御信号をスイッチ22aに出力することにより、スイッチ22aを閉状態にする(図4のステップST5)。
ステップ信号源22bは、ステップ信号を、スイッチ22a及びプローブ25を介して、伝送路2に供給する(図4のステップST6)。
ステップ信号源22bから伝送路2にステップ信号が供給されることにより、伝送路2の分岐点によって反射されたステップ信号の反射波、又は、伝送路2の線路端によって反射されたステップ信号の反射波が、伝送路2に対するステップ信号の供給点に戻ってくる。伝送路2に対するステップ信号の供給点は、プローブ25の設置点である。
ステップ信号の供給点における電圧V’は、時間の経過に伴って、図6のように変化する。
図6は、ステップ信号の供給点における電圧V’の変化を示す説明図である。
ステップ信号源22bから伝送路2にステップ信号が供給されたのち、伝送路2の分岐点によって反射されたステップ信号の反射波が、ステップ信号の供給点に戻ってくるまでの間の電圧V’は、Vである。
伝送路2の分岐点によって反射されたステップ信号の反射波が、ステップ信号の供給点に戻ってくると、電圧V’は、VからVtestに上昇する。
また、伝送路2の伝送路2の線路端が例えば開放端であれば、開放端によって反射されたステップ信号の反射波が、ステップ信号の供給点に戻ってくると、電圧V’は、Vtestから2×Vに上昇する。
ADC22cは、ステップ信号の供給点における電圧V’をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
ADC22cは、デジタル信号を静電容量算出処理部22dに出力する。
静電容量算出処理部22dは、ADC22cから出力されたデジタル信号に基づいて、伝送路2の特性インピーダンスZ[Ω]を特定する(図4のステップST7)。
以下、静電容量算出処理部22dによる特性インピーダンスZの特定処理を具体的に説明する。
静電容量算出処理部22dは、ADC22cから出力されたデジタル信号の波形を観測することにより、伝送路2にステップ信号が供給されたときの電圧Vを特定する。即ち、静電容量算出処理部22dは、伝送路2にステップ信号が供給された時点から、分岐点によって反射されたステップ信号の反射波が供給点に戻ってくることによって、ステップ信号の供給点の電圧V’が上昇する前までの期間の電圧Vを特定する。
また、静電容量算出処理部22dは、ADC22cから出力されたデジタル信号の波形を観測することにより、分岐点によって反射されたステップ信号の反射波が、ステップ信号の供給点に戻ってきたときの電圧Vtestを特定する。即ち、静電容量算出処理部22dは、分岐点によって反射されたステップ信号の反射波が供給点に戻ってくることによって、ステップ信号の供給点の電圧V’が上昇した時点から、線路端によって反射されたステップ信号の反射波が供給点に戻ってくることによって、ステップ信号の供給点の電圧V’が上昇する前までの期間の電圧Vtestを特定する。
静電容量算出処理部22dは、電圧V及び電圧Vtestを、以下の式(2)に代入することによって、伝送路2の特性インピーダンスZを算出する。

Figure 0006906718
式(2)において、Rは、ステップ信号源22bとADC22cとの接続点から、プローブ25までのケーブルの抵抗であり、例えば、50[Ω]である。
次に、静電容量算出処理部22dは、以下の式(3)に示すように、特性インピーダンスZから伝送路2の単位長さ当りの静電容量CUL[F/m]を算出する(図4のステップST8)。

Figure 0006906718
式(3)において、vは、電波伝搬速度[m/s]、εは、伝送路2の比誘電率である。
電波伝搬速度v及び比誘電率εのそれぞれは、静電容量算出処理部22dの内部メモリに格納されていてもよいし、伝送路長検出装置3の外部から与えられるものであってもよい。
静電容量算出処理部22dは、単位長さ当りの静電容量CULを示す第2の容量情報を電気長算出処理部23bに出力する。
電気長算出部23は、静電容量算出処理部21dから第1の容量情報を取得し、静電容量算出処理部22dから第2の容量情報を取得する。
電気長算出部23は、以下の式(4)に示すように、第1の容量情報が示す総静電容量Ctotalを、第2の容量情報が示す単位長さ当りの静電容量CULによって除算することにより、伝送路2の電気長E[m]を算出する(図4のステップST9)。

Figure 0006906718
電気長算出処理部23bは、伝送路2の電気長Eを表示部24に表示させるための表示信号を表示部24に出力する。
表示部24は、電気長算出処理部23bから出力された表示信号に従って伝送路2の電気長Eを表示する。
伝送路2の電気長Eが分かれば、通信ネットワークを集中定数線路として扱うことが可能な範囲において、ネットワーク通信装置1が送受信する信号の伝送速度[m/s]を決定することが可能である(実施の形態2を参照)。
以上の実施の形態1では、通信ネットワークにおける伝送路2の電圧変化を観測し、電圧変化に基づいて、伝送路2の全体の静電容量である総静電容量を算出する第1の静電容量算出部21と、伝送路2の特性インピーダンスを測定し、特性インピーダンスから伝送路2の単位長さ当りの静電容量を算出する第2の静電容量算出部22と、第1の静電容量算出部21により算出された総静電容量を、第2の静電容量算出部22により算出された単位長さ当りの静電容量によって除算することにより、伝送路2の電気長を算出する電気長算出部23とを備えるように、伝送路長検出装置3を構成した。したがって、伝送路長検出装置3は、通信ネットワークが途中で分岐しているか否かにかかわらず、伝送路2の電気長を測定することができる。
図1に示す伝送路長検出装置3では、第1の静電容量算出部21が、総静電容量Ctotalを算出してから、第2の静電容量算出部22が、単位長さ当りの静電容量CULを算出している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の静電容量算出部22が、単位長さ当りの静電容量CULを算出してから、第1の静電容量算出部21が、総静電容量Ctotalを算出するようにしてもよい。
図1に示す伝送路長検出装置3では、第1の静電容量算出部21が、伝送路2に定電流Iを供給したときの、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測し、電圧変化から伝送路2の総静電容量Ctotalを算出している。しかし、これは一例に過ぎず、第1の静電容量算出部21は、伝送路2に供給していた定電流Iの供給を停止したときの、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測し、電圧変化から伝送路2の総静電容量Ctotalを算出するようにしてもよい。
以下、第1の静電容量算出部21による総静電容量Ctotalの算出処理を具体的に説明する。
定電流源21bは、伝送路2に供給していた定電流Iの供給を停止する。
電圧参照回路21cは、伝送路2に供給していた定電流Iの供給を停止したときに、伝送路2に対する定電流Iの供給点での電圧変化を観測する。定電流Iの供給点における電圧Vは、図7に示すように、定電流Iの供給が停止されると、時間の経過に伴って単調に下降する。電圧Vは、参照電圧REF[V]よりも小さくなり、その後、0[V]になる。
図7は、定電流Iの供給点における電圧Vの変化を示す説明図である。
電圧参照回路21cは、定電流Iの供給点での電圧Vが、参照電圧REF[V]から0[V]に変化するまでに要する時間Δtを計測する。
電圧参照回路21cは、時間Δtを静電容量算出処理部21dに出力する。
静電容量算出処理部21dは、電圧参照回路21cから時間Δtを受けると、式(1)に示すように、既値である定電流Iと時間Δtとを乗算し、定電流Iと時間Δtとの乗算結果を、参照電圧REF[V]によって除算することにより、総静電容量Ctotal[F]を算出する。
図1に示す伝送路長検出装置3では、第2の静電容量算出部22が、伝送路2にステップ信号を供給したときに、伝送路2の分岐点、又は、伝送路2の線路端によって反射されて、伝送路2に対するステップ信号の供給点に戻ってくるステップ信号の反射波から、伝送路2の特性インピーダンスZを特定している。しかし、これは一例に過ぎず、第2の静電容量算出部22は、伝送路2にパルス信号を供給したときに、伝送路2の分岐点、又は、伝送路2の線路端によって反射されて、伝送路2に対するパルス信号の供給点に戻ってくるパルス信号の反射波から、伝送路2の特性インピーダンスZを特定するようにしてもよい。ただし、第2の静電容量算出部22は、パルス信号の信号レベルが1になる時間が、時間Δtよりも長いパルス信号を伝送路2に供給するものとする。
図1に示す伝送路長検出装置3では、電気長算出部23が、伝送路2の電気長Eを算出している。しかし、電気長Eの算出対象は、導電性を有するものであれば、伝送路2に限るものではない。したがって、電気長算出部23は、例えば、金属製の配管の電気長Eを算出するようにしてもよい。
図1に示す通信システムでは、ネットワーク通信装置1と伝送路長検出装置3とが別々の装置である。しかし、これは一例に過ぎず、図8に示すように、ネットワーク通信装置1が、伝送路長検出装置3を含んでいてもよい。
図8は、実施の形態1に係る伝送路長検出装置3を含む他の通信システムを示す構成図である。
実施の形態2.
実施の形態2では、ネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号の出力周期を決定する出力周期決定部26を備えている伝送路長検出装置3について説明する。
図9は、実施の形態2に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。図9において、図1及び図8と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図10は、実施の形態2に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図10において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
出力周期決定部26は、例えば、図10に示す出力周期決定回路35によって実現される。
出力周期決定部26は、電気長算出部23の電気長算出処理部23bにより算出された電気長Eに基づいて、ネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号の出力周期を決定する。
出力周期決定部26は、決定した出力周期を示す周期情報をネットワーク通信装置1の送受信部11に出力する。
図9に示す通信システムでは、出力周期決定部26が、図8に示す通信システムに適用されている。しかし、これは一例に過ぎず、出力周期決定部26が、図1に示す通信システムに適用されていてもよい。
図9では、伝送路長検出装置3の一部の構成要素である静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a、電気長算出処理部23b及び出力周期決定部26のそれぞれが、図10に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、伝送路長検出装置3の一部が、第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33、電気長算出処理回路34及び出力周期決定回路35によって実現されるものを想定している。
第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33、電気長算出処理回路34及び出力周期決定回路35のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
伝送路長検出装置3の一部の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a、電気長算出処理部23b及び出力周期決定部26におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図3に示すメモリ41に格納される。そして、図3に示すプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
次に、図9に示す通信システムの動作について説明する。ただし、出力周期決定部26以外は、図1又は図8に示す通信システムと同様であるため、ここでは、主に、出力周期決定部26の動作について説明する。
電気長算出処理部23bは、伝送路2の電気長Eを算出すると、電気長Eを示す情報を出力周期決定部26に出力する。
出力周期決定部26は、電気長算出処理部23bから電気長Eを示す情報を受けると、電気長Eを以下の式(5)に代入し、式(5)が成立する最小の波長λを算出する。λは、ネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号vの波長である。
図9に示す伝送路長検出装置3では、出力周期決定部26が、式(5)が成立する最小の波長λを算出している。しかし、式(5)が成立する波長λであれば、最小の波長λに限るものではなく、出力周期決定部26は、例えば、最小の波長λよりも数パーセント大きな波長を算出するようにしてもよい。

Figure 0006906718
次に、出力周期決定部26は、波長λを以下の式(6)に代入することによって、ネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号の周波数fを算出する。

Figure 0006906718
出力周期決定部26は、信号の周波数fを算出すると、周波数fを以下の式(7)に代入することによって、ネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号の出力周期Tを算出する。

Figure 0006906718
出力周期決定部26は、信号の出力周期Tを示す周期情報をネットワーク通信装置1の送受信部11に出力する。
ネットワーク通信装置1の送受信部11は、出力周期決定部26から周期情報を受けると、ドライバIC12を介して、伝送路2に出力する送信信号の出力周期を、周期情報が示す出力周期Tに設定する。送信信号の出力周期の設定は、送信信号の伝送速度の設定に相当する。
以降、送受信部11は、設定した出力周期Tによって、送信信号を、ドライバIC12を介して、伝送路2に出力する。例えば、送信信号が“101”であれば、送受信部11は、“1”を送信してから、出力周期Tを経過した時点で“0”を送信し、“0”を送信してから、出力周期Tを経過した時点で“1”を送信する。
以上の実施の形態2では、電気長算出部23により算出された電気長に基づいて、伝送路2に接続されているネットワーク通信装置1から伝送路2に出力される信号の出力周期を決定する出力周期決定部26を備えるように、伝送路長検出装置3を構成した。したがって、伝送路長検出装置3は、通信ネットワークが途中で分岐しているか否かにかかわらず、伝送路2の電気長を測定することができるほか、ネットワーク通信装置1から出力される信号の伝送速度を、通信ネットワークを集中定数線路として扱うことが可能な範囲での伝送速度に決定することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続を検出する異常検出部27を備える伝送路長検出装置3について説明する。
図11は、実施の形態3に係る伝送路長検出装置3を含む通信システムを示す構成図である。図11において、図1、図8及び図9と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図12は、実施の形態3に係る伝送路長検出装置3の一部のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図12において、図2及び図10と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
異常検出部27は、例えば、図10に示す異常検出回路36によって実現される。
異常検出部27は、第1の静電容量算出部21により算出された総静電容量Ctotalと、第2の静電容量算出部22により測定された特性インピーダンスZと、第2の静電容量算出部22により算出された単位長さ当りの静電容量CULとを取得する。
異常検出部27は、総静電容量Ctotalと、特性インピーダンスZと、単位長さ当りの静電容量CULとから、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続を検出する。
伝送路2の配線異常としては、伝送路2の断線又は短絡等が該当する。伝送路2に対する不正接続は、伝送路2に対して、コンピュータ又は通信装置等が不正に接続された場合が該当する。
図11に示す通信システムでは、電気長算出部23により電気長Eが算出された当初は、伝送路2の配線異常等が無いものとする。異常検出部27は、その後に発生した配線異常等を検出する。
図11に示す通信システムでは、異常検出部27が、図9に示す通信システムに適用されている。しかし、これは一例に過ぎず、異常検出部27が、図1又は図8に示す通信システムに適用されていてもよい。
図11では、伝送路長検出装置3の一部の構成要素である静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a、電気長算出処理部23b、出力周期決定部26及び異常検出部27のそれぞれが、図12に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、伝送路長検出装置3の一部が、第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33、電気長算出処理回路34、出力周期決定回路35及び異常検出回路36によって実現されるものを想定している。
第1の静電容量算出処理回路31、第2の静電容量算出処理回路32、スイッチ制御回路33、電気長算出処理回路34、出力周期決定回路35及び異常検出回路36のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
伝送路長検出装置3の一部の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
伝送路長検出装置3の一部が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、静電容量算出処理部21d、静電容量算出処理部22d、スイッチ制御部23a、電気長算出処理部23b、出力周期決定部26及び異常検出部27におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図3に示すメモリ41に格納される。そして、図3に示すプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
次に、図11に示す通信システムの動作について説明する。ただし、異常検出部27以外は、図1、図8又は図9に示す通信システムと同様であるため、ここでは、主に、異常検出部27の動作について説明する。
異常検出部27は、第1の静電容量算出部21により算出された総静電容量Ctotalと、第2の静電容量算出部22により測定された特性インピーダンスZと、第2の静電容量算出部22により算出された単位長さ当りの静電容量CULとを取得する。
異常検出部27は、総静電容量Ctotalを初期総静電容量Ctotal’として、内部メモリに格納し、特性インピーダンスZを初期特性インピーダンスZ’として、内部メモリに格納する。
また、異常検出部27は、単位長さ当りの静電容量CULを初期静電容量CUL’として、内部メモリに格納する。
その後、異常検出部27は、第1の静電容量算出部21により新たに算出された総静電容量Ctotalと、第2の静電容量算出部22により新たに測定された特性インピーダンスZと、第2の静電容量算出部22により新たに算出された単位長さ当りの静電容量CULとを繰り返し取得する。
異常検出部27は、総静電容量Ctotalと、特性インピーダンスZと、単位長さ当りの静電容量CULとを取得する毎に、取得した総静電容量Ctotalと初期総静電容量Ctotal’との差分ΔCtotalを算出する。
また、異常検出部27は、取得した特性インピーダンスZと初期特性インピーダンスZ’との差分ΔZを算出し、取得した単位長さ当りの静電容量CULと初期静電容量CUL’との差分ΔCULを算出する。
異常検出部27は、差分ΔCtotalと第1の閾値Thとを比較し、差分ΔCtotalが第1の閾値Thよりも大きければ、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続が有ると判定する。
異常検出部27は、差分ΔZと第2の閾値Thとを比較し、差分ΔZが第2の閾値Thよりも大きければ、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続が有ると判定する。
異常検出部27は、差分ΔCULと第3の閾値Thとを比較し、差分ΔCULが第3の閾値Thよりも大きければ、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続が有ると判定する。
異常検出部27は、差分ΔCtotalが第1の閾値Th以下であり、差分ΔZが第2の閾値Th以下であり、かつ、差分ΔCULが第3の閾値Th以下であれば、伝送路2の配線異常、及び、伝送路2に対する不正接続のそれぞれが無いと判定する。
第1の閾値Th、第2の閾値Th及び第3の閾値Thのそれぞれは、異常検出部27の内部メモリに格納されていてもよいし、伝送路長検出装置3の外部から与えられるものであってもよい。
異常検出部27は、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続が有ると判定すると、その旨を示す判定結果を表示部24に表示させる。
異常検出部27は、伝送路2の配線異常、及び、伝送路2に対する不正接続のそれぞれが無いと判定すると、その旨を示す判定結果を表示部24に表示させる。
以上の実施の形態3では、第1の静電容量算出部21により算出された総静電容量と、第2の静電容量算出部22により測定された特性インピーダンスと、第2の静電容量算出部22により算出された単位長さ当りの静電容量とから、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続を検出する異常検出部27を備えるように、伝送路長検出装置3を構成した。したがって、伝送路長検出装置3は、通信ネットワークが途中で分岐しているか否かにかかわらず、伝送路2の電気長を測定することができるほか、伝送路2の配線異常、又は、伝送路2に対する不正接続を検出することができる。
実施の形態1〜3に係る通信システムでは、第2の静電容量算出部22が、ステップ信号を伝送路2に供給するステップ信号源22bを備えている。しかし、これは一例に過ぎず、第2の静電容量算出部22が、ネットワーク通信装置1の送受信部11からステップ信号を模擬したデータパターンを取得し、データパターンを示す信号をステップ信号として伝送路2に供給するようにしてもよい。ステップ信号を模擬したデータパターンとは、例えば、0111・・・・のようなデータパターンである。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示は、伝送路の電気長を算出する伝送路長検出装置に適している。
また、本開示は、伝送路長検出装置を備えるネットワーク通信装置に適している。
1 ネットワーク通信装置、2 伝送路、3 伝送路長検出装置、11 送受信部、12 ドライバIC、13 レシーバIC、21 第1の静電容量算出部、21a スイッチ、21b 定電流源、21c 電圧参照回路、21d 静電容量算出処理部、22 第2の静電容量算出部、22a スイッチ、22b ステップ信号源、22c ADC、22d 静電容量算出処理部、23 電気長算出部、23a スイッチ制御部、23b 電気長算出処理部、24 表示部、25 プローブ、26 出力周期決定部、27 異常検出部、31 第1の静電容量算出処理回路、32 第2の静電容量算出処理回路、33 スイッチ制御回路、34 電気長算出処理回路、35 出力周期決定回路、36 異常検出回路、41 メモリ、42 プロセッサ。

Claims (8)

  1. 通信ネットワークにおける伝送路の電圧変化を観測し、前記電圧変化に基づいて、前記伝送路の全体の静電容量である総静電容量を算出する第1の静電容量算出部と、
    前記伝送路の特性インピーダンスを測定し、前記特性インピーダンスから前記伝送路の単位長さ当りの静電容量を算出する第2の静電容量算出部と、
    前記第1の静電容量算出部により算出された総静電容量を、前記第2の静電容量算出部により算出された単位長さ当りの静電容量によって除算することにより、前記伝送路の電気長を算出する電気長算出部と
    を備えた伝送路長検出装置。
  2. 前記電気長算出部により算出された電気長に基づいて、前記伝送路に接続されているネットワーク通信装置から前記伝送路に出力される信号の出力周期を決定する出力周期決定部を備えたことを特徴とする請求項1記載の伝送路長検出装置。
  3. 前記第1の静電容量算出部により算出された総静電容量と、前記第2の静電容量算出部により測定された特性インピーダンスと、前記第2の静電容量算出部により算出された単位長さ当りの静電容量とから、前記伝送路の配線異常、又は、前記伝送路に対する不正接続を検出する異常検出部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の伝送路長検出装置。
  4. 前記第1の静電容量算出部は、前記伝送路に定電流を供給したときの、前記伝送路に対する前記定電流の供給点での電圧変化を観測し、前記電圧変化から前記伝送路の総静電容量を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の伝送路長検出装置。
  5. 前記第1の静電容量算出部は、前記伝送路に供給していた定電流の供給を停止したときの、前記伝送路に対する前記定電流の供給点での電圧変化を観測し、前記電圧変化から前記伝送路の総静電容量を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の伝送路長検出装置。
  6. 前記第2の静電容量算出部は、前記伝送路にステップ信号を供給したときに、前記伝送路の分岐点、又は、前記伝送路の線路端によって反射されて、前記伝送路に対する前記ステップ信号の供給点に戻ってくる前記ステップ信号の反射波から、前記伝送路の特性インピーダンスを特定し、前記特性インピーダンスから前記伝送路の単位長さ当りの静電容量を算出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の伝送路長検出装置。
  7. 前記第2の静電容量算出部は、前記ステップ信号を前記伝送路に供給するステップ信号源を備えていることを特徴とする請求項6記載の伝送路長検出装置。
  8. 通信ネットワークの伝送路に信号を出力する一方、前記伝送路を伝送されてきた信号を受信する送受信部と、
    前記伝送路の電気長を算出する伝送路長検出装置とを備え、
    前記伝送路長検出装置が、請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の伝送路長検出装置であることを特徴とするネットワーク通信装置。
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