JP5675625B2 - 送信ネットワーク診断用の分散型反射率測定装置及び方法 - Google Patents

送信ネットワーク診断用の分散型反射率測定装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば有線ネットワークである送信ネットワークを診断するための分散型反射率測定装置及び方法に関する。
本発明の分野は、具体的には、反射率測定を用いたケーブルネットワークのオンボード(onboard)診断に関する。
反射率測定は、ケーブルネットワークを介して信号を伝送し、反射された信号を測定することからなる。反射された信号のエコーの遅延時間及び振幅によって、前記ネットワークに存在する構造或いは電気的な故障に関する情報を得ることができる。更に一般的に言うと、故障の箇所を特定し、故障を評価することができ、場合により故障を予測することができる。従来の反射率測定方法として、TDR(時間領域反射率測定)及びFDR(周波数領域反射率測定)が周知である。
反射率測定の目的は、1本の伝送線或いは複数の伝送線の反射係数αを測定することによって、ブランチまたは欠陥(短絡或いは開回路)に該当する可能性の有る、1つ以上の伝送線の特性インピーダンスにおける急激な変化をリトレースすることである。
反射率測定の原理は、これらの伝送線における電圧波の伝搬に基づいており、既知の信号x(t)の電線路への送信と、該電線路から帰ってきた信号x(t)の測定からなる。信号の送信後の上記の測定は、上記電線路の特性インピーダンスの変動に起因する一連のエコーから成る。元の信号x(t)に関連するx(t)の測定は、電線路の応答の評価を与える。
図1は、以下の構成の反射率測定装置の操作全体の概略図である。
−− 波形発生器10、
−− デジタル/アナログ変換器11、
−− 診断される電線路13に接続された第1電気結合装置12と、
− から成る、送信部:
−− 診断される電線路13に接続された第2電気結合装置14、
−− アナログ/デジタル変換器15、
−− 信号平均化処理装置16と、
− から成る、受信部:
送信部から電線路13へ送信された信号x(t)は、信号の適用及び利用される反射率測定方法に特有の制約を受ける。係る制約は、反射率測定信号とターゲット信号間における干渉の問題に起因する。電気的結合は、全くの電気的な部分であって、インピーダンス整合、電気的保護、或いはその他の可能なフィルタリング等の機能を与えることによって、反射率測定装置(信号の送信、受信)及び電線路13の間のインターフェースを取るように機能する。
(t)及びx(t)の関係式は、
関係式: x(t)=x(t)*h(t);ただし、”*”は、畳み込み積を表す、
によって与えられる。周波数領域において、次の関係式が得られる:
Figure 0005675625
第1の近似として、h(t)は、(1)式に相当するディラックのインパルス関数の級数であると考えることができる:
Figure 0005675625
診断システムにおいて、反射率測定は、一般的にデジタルシステムによって行われる。標本化信号を作用させ、その最終結果、すなわち、パルス応答が、同様にサンプル抽出される(或いは、離散化される)。
テスト信号は、
ベクトル s = (s0, s1, …, sN-1); Nは、1周期に相当する抽出の数、
によって定義される。この信号は、信号の種類と当該システムによって行われる処理に基づいて、周期的に送信されたり、送信させないことができる。送信が周期Nの周期性である場合、サンプリング後に得られる測定信号は、次式によって与えられる:
Figure 0005675625
y = (y0, y1, …, yN-1); 離散化された測定信号;
nは、付加的な測定ノイズを表す。
Hは、離散化された電線路のパルス応答に相当するM×Nマトリックスである。
Figure 0005675625
Figure 0005675625
実際には、多くの場合、信号対雑音比が改善されるように、幾つかの測定を実行してその平均を求めることが好都合である。テスト信号は、実際に周期的に送信されるので、電線路の応答h が周期 T = NTe に対してゆっくりと変化すると考えられるのであれば、幾つかの測定に関して静的な状態であると考えることができる。そこで、最終的な測定信号は、
Figure 0005675625
M : 測定の数
y (m) : m番目の測定
によって得られる。
分散型反射率測定の目的は、有線ネットワークの幾つかの地点において幾つかの反射率測定を同時に実行して、トポロジーに関する不明確性を解決することである。
幾つかの反射率計が前記ネットワークに接続されており、テスト信号を同時に送信しているときに、分散型反射率測定は、ネットワークの幾つかの地点において、診断測定を同時に実行させることができる。この方法によって解決される問題は、他の反射率計のテスト信号による各反射率計の測定妨害という問題であって、受信された信号の処理が要求される。このように、分散型反射率測定は、ネットワークの構造に関する特定の不明確性を解決させることができる。この不明確性に関する問題は、Yネットワークの事例を参考にして説明できる。このようなネットワークでは、欠陥が検出されたとき、測定位置から同一の欠陥を分離する距離は既知であるが、同一の欠陥がどのブランチで生じているのかを常に決定することができない。特に、分散型反射率測定は、関心のある信号だけを保護するように、種々の反射率計から来る信号を識別する処理を実行することによって、この種の不明確性が解決されるのを可能にする。識別アルゴリズムは、上記の機能性が得られることを可能にする処理として説明される。
図2に示されるように、p個の反射率計がネットワーク20に接続され、テスト信号を同時に送信する。各反射率計は、自己のテスト信号に関連するエコーを測定するが、他の反射率計のテスト信号も同様に測定する。これらの他のテスト信号は、測定を使用不可にする付加雑音を含む。こうした外乱は「干渉雑音」と呼ばれており、そのため、外乱除去が求められる。
信号源S,・・・,Sp−1は、種々のテスト信号をネットワーク20へ送信する。信号源Sに相当する反射率計21は、ネットワーク20によってフィルタリング処理されたこれらのテスト信号全ての合計Σを受信する。Hp1,p2は、反射率計p及びp間における信号の経路の伝達関数を表す。
本願明細書の末尾の引用文献1には、Mタイプの擬似ランダム・シーケンス(若しくは「最大長シーケンス」)をテスト信号として使用し、種々の反射率計によって生成されたシーケンス間の相互相関を最小化することから成る、反射率測定方法が記載されている。次の後処理(検出アルゴリズム)は、STDR(シーケンス時間領域反射率測定)方法と同様に、整合フィルタリングの適用を含む。
引用文献1に記載されたこのような反射率測定方法は、特に、次の不都合がある:
− 他の反射率計の寄与を完全にキャンセルすることができず、残留ノイズが残る。
− Mシーケンス(若しくは、最大長LFSR(論理フィードバックシフトレジスタ))の使用が求められる。いくつかのアプリケーションにおいて、当該アプリケーションの制限が原因で、マルチキャリア信号等のテスト信号は、必要になる可能性がある。
本発明の目的は、測定精度を向上することによって、上記の不都合が解消されることを可能にする、いわゆる、加重平均分散型反射率測定装置及び方法である。
本発明は、ネットワークを診断するための分散型反射率測定装置に関し、該分散型反射率測定装置は、少なくとも1つの伝送線と、前記ネットワークに接続された幾つかの反射率計と、を備え、反射率計は、
−− 少なくとも1つのテスト信号sを有する第1メモリと、
−− 各反射率計の識別を可能にする重み付け係数Mを有する第2メモリと、
−− ベクトル を与え、係数 βm を有する、N個のサンプルから成るテスト信号 の第1乗算器と、
−− 上記の伝送線に接続された、デジタル/アナログ変換器と、を備える、
− 伝送部と、
Figure 0005675625
−− 後処理及び解析モジュールと、を備える、
− 受信部
とを含む、ことを特徴としている。
一つのアプリケーションにおいて、測定の数が
Figure 0005675625
上記の反射率計が同期させられている場合、上記のベクトルは互いに垂直であって、すなわち、
Figure 0005675625
反射率計が同期させられていない場合、重み付けベクトルは、次の条件を満足する:
Figure 0005675625
上記の本発明の装置は、有利には、ネットワークのオンライン診断用の分散型反射率測定装置である。
同様に、本発明は、ネットワークのオンライン診断用の分散型反射率測定方法に関し、
該分散型反射率測定方法は、少なくとも1つの伝送線と、前記ネットワークに接続された幾つかの反射率計と、を備え、
上記の反射率計のうちの一つにおいて実施され、
− 伝送時に、
−− 測定m用のメモリに格納された係数 βm をテスト信号 s に乗じて、ベクトル を与えるステップと、
−− 伝送線にリンクした信号x(t)を供給するデジタル/アナログ変換ステップと、を含み、
− 受信時に、
Figure 0005675625
−− 後処理及び解析ステップと、
を含む、
ことを特徴としている。
本発明の方法は、ネットワークのオンライン診断用の分散型反射率測定方法において有利である。本発明の方法は、複雑性が相当に低い、反射率測定信号用の新規の検出アルゴリズムを提案する。このアルゴリズムは、オンボードシステムへの加重平均反射率測定の容易な統合を可能にする。
本発明の装置及び方法は、2つの主な効果を奏する:
− 他のテスト信号に起因する干渉は、ネットワーク上に存在する他の反射率計に対応している。既知の先行技術の他の方法を利用しても、この干渉は単に減衰するに過ぎないのに対して、本発明によれば、この干渉を完全に除去することができる。
− テスト信号は、本発明の方法から全く独立して使用され、アプリケーションの制約に基づいて選択することができる。そのような特徴は、特に、オンライン診断、すなわち、測定対象のシステムが機能していながら、ネットワークが診断される場合に有利である。そのようなアプリケーションにおいて、反射率測定と測定対象のシステム(例えば、マルチキャリア反射率計)との間の干渉を制限するように、ある制限に適合する特定のテスト信号を利用することが、実際に可能になる。
本発明の装置及び方法は、多種多様な利用、特に、自動車と航空電子工学の分野などに利用することができる。
周知の先行技術の反射率測定診断装置のブロック図である。 分散型反射率測定装置のネットワーク接続図である。 本発明の加重平均反射率測定装置のブロック図である。 本発明の方法を実施するために用いられるネットワークの概略図である。 図4のネットワークの3つの反射率計から得られた結果を示す。 図4のブランチlの短絡の検出を示す。
以下、次の記号が使用される:
a : 実数若しくは複素スカラー量
a : 実ベクトル若しくは複素ベクトル
ak : ベクトル若しくは信号a の第k成分
a(t) : 実数若しくは複素連続信号
A(f) : 連続信号a(t)のフーリエ変換
A : 実行列若しくは複素行列
Figure 0005675625
図3に示す本発明の装置は、以下を含む:
−− N個のサンプルから成る少なくとも1つのテスト信号s を有する第1メモリ30と、
−− 各反射率計の識別を可能にする重み付け係数Mを有する第2メモリ31と、
−− 測定mに対応する係数 βm を有しベクトルx を与える、テスト信号s の第1乗算器32と、
−− 物理系34、すなわち、伝送線35、に接続され他の信号源及びノイズからの寄与を表す構成要素Σ36に関連する信号x(t)を与えるデジタル/アナログ変換器(DAC)33とを備える
− 伝送部と、
Figure 0005675625
を生成する平均化モジュールと、
−− 後処理及び解析モジュール40とを備える、
− 受信部。
変換器33及び37はそれぞれ、
− 第1メモリ30及び第1乗算器32の間、ならびに
− 第2乗算器38及び平均化モジュール39の間
に移設することができる。
シングルソースの有線についての診断の場合、測定は、M個の測定結果 (y 0, …, y M-1) において生じる一連のMシーケンス (x 0, …, x M-1) に対応している。
次に、上記のM個の測定結果の平均が、関係式(3)に従って計算される:
Figure 0005675625
M : 測定の数
y (m) : m番目の測定
本発明の方法は、一連の重み付け係数 (β0, …, βM-1) の挿入から成る。これらの係数は、送信シーケンスに適用され、次の関係式が得られる:
Figure 0005675625
ここで、s=(s1, s2, …, sN)T は、元のテスト信号を表し、s’は、元のテスト信号の2周期に相当する(従って、サンプル数は、2Nである)。各送信シーケンスは、周期の仮定を維持できるように元のテスト信号の2周期を有している。実際には、もし、x m x m-1 に対して異なると、第1周期は過渡的状態に相当する。そこで、第2周期において、伝送線の定常状態の応答を測定することができる。送信された信号の正確な周期は、2.N.Mサンプルである。
関係式(4)はマトリックスに表現できる。このために、次の表記が導入される:
− 反射率計pに対応する重み付けベクトル:
Figure 0005675625
− 伝送マトリックスは、当該シングルソースによって伝送された信号を有している:
Figure 0005675625
これにより、関係式(4)は、次の式に対応する:
Figure 0005675625
− 受信マトリックスは、M個の測定を含む。これは、伝送マトリックスXと同様に定義される:
Figure 0005675625
ここで、上記マトリックスの各行は、M個の測定のうちの1つに相当する。
Figure 0005675625
Figure 0005675625
ここに、H’は、伝送線の応答を有する畳み込みに対応するN×2Nマトリックスである:
Figure 0005675625
Figure 0005675625
Figure 0005675625
Figure 0005675625
ここに、マトリックスNは付加的な観測雑音を表し、Hは巡回行列であって、関係式(2)に示されるような伝送線の応答を表す。加重平均演算は、次のように記載することができる:
Figure 0005675625
(7)式を(8)式に代入すると、次の式が得られる:
Figure 0005675625

ここに、β=b T b である。実際に、関係式(2)における結果と同様の結果が得られる。雑音の表現だけ異なっており、信号対雑音比が大きくなる。
Figure 0005675625
以下、種々の反射率計がどのように相互作用するかを検討し、重み付け係数が検証される条件を導出する。
信号源間の相互作用
信号源間に同期が無いと考えられる場合、種々の信号源から発せられるテスト信号に重み付けする係数と、平均化係数との間のタイムラグは、全く任意となる。したがって、信号源間の非同期化に関わらずに、信号の識別を確実に行えるようにするためには、重み付けベクトルは、p≠pについて、次の条件を満たす必要がある:
Figure 0005675625
Figure 0005675625
他方、種々の信号源が同期されていれば、すなわち、d=0であれば、ベクトルは、互いに直交する必要がある:
Figure 0005675625
ベクトル s に含まれるテスト信号は、引用文献1及び3に記載されているような方法に反して、任意となる可能性がある。この方法は、従って、引用文献4に記載されたSTDR型の反射率測定方法、または引用文献2に記載されたようなマルチキャリア反射率測定法に同様に用いることができる。いくつかのベクトル族は、条件(10)及び/または(11)を満たす。
重み付け係数の選択
重み付け係数の選択は、条件(10)及び/または(11)を満たす必要があるが、信号対雑音比の観点から、重み付け係数の影響を同様に考慮しなければならない。条件(11)に対応する同期システムと条件(10)に対応する非同期システムとして、2つの場合が区別される。
それぞれの場合において、実行される測定の最小数Mminが規定される。アプリケーションで選択される測定の数Mは、正しく実行される識別操作のために、
Figure 0005675625
同期システム
この場合は、重み付けベクトルが2つ1組で直交する必要があるので、最も簡単な場合となる。この条件に適合するためにアダマール関数が用いることができるが、他の選択も同様に用いることができる。
Figure 0005675625
Figure 0005675625
Figure 0005675625
によって与えられ、ここに、Hはp次のアダマール行列であって、次式によって帰納的に定義される:
Figure 0005675625
信号源の数に等しい測定数(Mmin=P)は、直交性が達成されるのに十分である。
非同期システム
この場合は、サンプルの任意の数の巡回置換が適用される場合、重み付けベクトルが直交性を維持する必要がある。そこで、重み付け係数の選択に関して、2つの解が存在し得る。
第1の解は、サインカーブから成る。例えば、次式のように表される:
Figure 0005675625
要求される測定の数は、反射率計の数の2倍(Mmin=2p)だけである。一方、サインカーブのデメリットは、信号対雑音比のゲインが標準の平均値ほどは良く無く、他方、システムの実現のために乗算器が要求されることである。実際には、重み付け係数が2値関数(1 or −1)によって与えられる場合、単一の条件で置き換えることができ、その条件によって、実行が簡略化される。
第2の解において、乗算器を不要にするため、2値関数のラドゥマシェ関数が用いられる。このとき、重み付け係数は、次のように定義される:
Figure 0005675625
ここで、Mmin=2p−1である。そのため、測定の数は、信号源の数によって指数関数的に変化する。従って、更なる測定が求められると、反射率計のかなりの数により問題と成り得る。
本願発明の方法の実施
分散型反射率測定方法の適切な機能は、種々の反射率計を同期するクロックの精度に依存することである。実際のところ、上記の理論は、クロックが同じ周波数を有することを前提としている。実際に、発振器の周波数に関する誤差は、避けられない。システムの正しい動作を確保するためには、次の条件が必要である:
Figure 0005675625
Figure 0005675625
本発明の加重平均分散型反射率測定方法について、3つの計測ノードで接続された同軸線路l、l、l、l及びlのネットワーク上で試験を行った。図4に示すように、3つの反射率計R、R及びRは、ネットワークに接続されている。同軸線路lは、開回路の末端である。全ての同軸線路の特性インピーダンスは50Ωである。そのため、各分岐点(または“Y”)においてインピーダンス分離が存在する。上記の同軸線路l〜lのそれぞれの長さは、0.6m、2m、3m、1.5mである。
各反射率計のテスト信号は、100MHzの周波数で送信された64サンプルの擬似乱数列である。受信した信号は、600MHzの周波数でサンプリングされる。平均化された測定の数は、M=32である。種々の反射率計間の同期は、この測定において前提にされないので、重み付け係数は、アダマール関数によって定義される。図5の反射率のデータ41、42、43はそれぞれ、3つの反射率計R、R及びRから得られる。2次的なエコーの数のため、ネットワークの識別はむしろ困難であることが、観察される。分析的な後処理は、例えば、ネットワークから該ネットワークのトポロジーを抽出するため、この結果に適用することができる。他方、干渉雑音が存在しない。
コンピュータ読み取り可能な結果を解析するため、障害(線路lの末端前方1mの短絡)が、ネットワークに設けられる。新たに得られた反射率のデータと、図5に示された元の反射率のデータとの差41’、42’、43’を算出される。得られた結果は、図6に示されている。
この種類の操作は、オンラインの診断法(すなわち、測定対象のシステムの操作時における連続的な診断法)の場合、容易に行うことができる。障害に関する情報は、各曲線の第1ピークによって与えられる。図4のネットワークの略図に関して、短絡が“Y”から50cmに位置していると分かっているので、信号源に関する第1のピークの位置は、次のように対応する:
− 反射率計Rに関して、Lr1=l+l+0.5=3.1m
− 反射率計Rに関して、Lr2=l+0.5=2.5m
− 反射率計Rに関して、Lr3=l+l+0.5=5.5m
Figure 0005675625
値は、測定系における伝搬遅延に相当し、図5の第1ピークによって与えられ、約6ナノ秒に相当する。従って、上記のtの値は、次のようになる:
Figure 0005675625
元のネットワークの構造が分かっているので、上記の3つの情報によって、ネットワーク上の障害の正確な位置を知ることができる。3つのピークのマイナス側の極性は、インピーダンスの落ち込みを示す。最後に、強度差は、信号が通過する“Ys”の数によって説明される。実際に、反射率計Rに関して信号が通過する“Ys”の数は1つなのに対して、反射率計R及びRの信号が2つの“Ys”を通過する。
このように、各信号の経路に関する正確な認識は、ピーク強度の理解の向上を可能とし、不明確な障害において大いに利益がある。
(引用文献1) FR 2,907,910
(引用文献2) "Multicarrier reflectometry", by S. Naik, C.M.Furse, and B. Farhang-Boroujeny (Sensors Journal IEEE, 6(3):812-818, June 2006). (引用文献3) "Distributed reflectometry-based diagnosis for complex wired networks" by N. Ravot, F. Auzanneau, Y. Bonhomme, M.O. Carrion, and F. Bouillant (EMC: Safety, Reliability and Security of Communication and Transportation Syst, EMC Workshop, Paris, June 2007). (引用文献4) "Analysis of spread spectrum time domain reflectometry for wire fault location", by P. Smith, C. Furse, and J. Gunther (Sensors Journal IEEE, 5(6): 1469-1478, Dec. 2005).

Claims (16)

  1. Figure 0005675625
  2. 一つのアプリケーションにおいて、測定の数が、次式である、
    ことを特徴とする、請求項1の分散型反射率測定装置。
    Figure 0005675625
  3. 2つの反射率計が相互に同期されている場合において、次式の通り、重み付けベクトルが互いに直交することを特徴とする、請求項2の分散型反射率測定装置。
    Figure 0005675625
    但し、p1及びp2は前記有線ネットワークの第1及び第2反射率計に対応する。
  4. 最小の測定数Mminが反射率計の数pに等しく、重み付け係数が
    Figure 0005675625
    であって、Hがp次のアダマール行列であることを特徴とする、請求項3の分散型反射率測定装置。
  5. 2つの反射率計が互いに同期させられていない場合において、重み付けベクトルは、次の条件を満足することを特徴とする、請求項2の分散型反射率測定装置。
    Figure 0005675625
  6. 最小の測定数Mminは反射率計の数pの2倍に等しく、重み付け係数が正弦曲線で表されることを特徴とする、請求項2の分散型反射率測定装置。
  7. 最小の測定数minが、Mmin=2p−1であり、
    重み付け係数が、ラドゥマシェ関数
    Figure 0005675625
    であることを特徴とする、請求項5の分散型反射率測定装置。
  8. 有線ネットワークのオンライン診断用の分散型反射率測定装置として構成されることを特徴とする、請求項1の分散型反射率測定装置。
  9. Figure 0005675625
  10. 一つのアプリケーションにおいて、測定の数が、次式である、
    ことを特徴とする、請求項9の分散型反射率測定方法。
    Figure 0005675625
  11. 反射率計が相互に同期されている場合において、次式の通り、重み付けベクトルが互いに直交することを特徴とする、請求項10の分散型反射率測定方法。
    Figure 0005675625
    但し、p1及びp2は前記有線ネットワークの第1及び第2反射率計に対応する。
  12. 最小の測定数Mminが反射率計の数pに等しく、重み付け係数が
    Figure 0005675625
    であって、Hがp次のアダマール行列であることを特徴とする、請求項11の分散型反射率測定方法。
  13. 2つの反射率計が互いに同期させられていない場合において、重み付けベクトルは、次の条件を満足することを特徴とする、請求項10の分散型反射率測定方法。
    Figure 0005675625
  14. 最小の測定数Mminは反射率計の数pの2倍に等しく、重み付け係数が正弦曲線で表されることを特徴とする、請求項13の分散型反射率測定方法。
  15. 最小の測定数minが、Mmin=2p−1であり、
    重み付け係数が、ラドゥマシェ関数
    Figure 0005675625
    であることを特徴とする、請求項13の分散型反射率測定方法。
  16. ネットワークのオンライン診断用の分散型反射率測定方法であることを特徴とする、請求項9の分散型反射率測定方法。
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