JP6905614B2 - 図面表示装置および図面表示システム - Google Patents

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本明細書に開示される技術は、図面表示装置に関する。
建築物や土木構造物等の構造物の施工検査に利用される端末装置が知られている。このような端末装置は、検査に関するデータを作成する検査サーバから取得したデータに基づいて、表示部に検査内容を表示する。検査員は、端末装置の表示部に表示される検査内容を参照しつつ各検査位置の施工検査を行う。このような端末装置において、検査内容とともに、構造物の二次元図面(以下、単に「図面」という)を表示部に表示可能な端末装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−217694号公報
従来の端末装置では、検査サーバにより作成されたデータに基づき、検査内容と構造物の図面とを表示部に表示させる。具体的には、検査サーバは、検査内容を表す検査データと、構造物の図面を表す図面データとから、検査内容と構造物の図面とを表示するための1つのデータを生成し、端末装置に送信する。端末装置は、この1つのデータに基づいて検査内容と構造物の図面とを表示させる。そのため、例えば、検査内容のみを表示したり、構造物の図面のみを表示したり、検査内容と構造物の図面との両方を表示したりする等、端末装置において表示部に表示される内容を切り替えることができず、利便性の点で向上の余地がある。なお、このような問題は、構造物の施工検査に利用される端末装置において、検査内容と構造物の図面とを表示する場合に限らず、構造物の図面を表示する図面表示装置において、構造物の各位置の属性と構造物の図面とを表示する場合にも共通する問題である。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される図面表示装置は、構造物の二次元図面を表示する図面表示装置であって、前記二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、前記構造物の各位置に対応する前記二次元図面上の座標を示す座標情報と、前記各位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた地図情報データを取得する地図情報データ取得部と、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の、前記属性に関連付けられた前記座標に対応する位置に表示する表示部と、を備える。本図面表示装置によれば、表示部は、図面データに基づいて構造物の二次元図面を表示するとともに、地図情報データに基づいて属性を表示する。そのため、属性のみを表示させたいときは、地図情報データに基づいて属性のみを表示させることができる。また、属性と構造物の二次元図面の両方を表示させたいときは、地図情報データおよび図面データに基づいて属性と構造物の二次元図面の両方を表示させることができる。これにより、表示部に属性や構造物の二次元図面を表示するときの利便性を向上させることができる。また、属性は、構造物の二次元図面上の座標に関連付けられており、表示部に表示される属性は、二次元図面上の、属性に関連付けられた座標に対応する位置に表示される。そのため、二次元図面上のどの位置に属性が関連付けられているかを容易に把握することができる。
(2)上記図面表示装置において、さらに、操作を受け付ける操作受付部を備え、前記属性情報は、アイコンを含む複数種類の前記属性を示す情報であり、前記表示部は、前記二次元図面上に前記属性としての前記アイコンを表示し、前記操作受付部が表示された前記アイコンを選択する前記操作を受け付けたことに応じて、選択された前記アイコンに関連付けられた前記座標に関連付けられた他の種類の前記属性を表示する構成としてもよい。本図面表示装置によれば、ユーザは、表示部に表示されたアイコンを選択する操作を行うことで、選択されたアイコンに関連付けられた座標に関連付けられた他の種類の属性を確認することができる。
(3)上記図面表示装置において、前記構造物の各位置は、前記構造物の検査位置を含み、前記属性は、前記検査位置における検査の際に参照する検査内容と、前記検査位置における検査結果との少なくとも一方を含む構成としてもよい。本図面表示装置によれば、ユーザは、検査位置に表示されたアイコンを選択する操作を行うことで、選択された検査位置における検査内容や検査結果を確認することができる。
(4)上記図面表示装置において、前記属性は、前記構造物の通芯と、前記通芯の座標に関連付けられて前記通芯を識別する通芯識別子と、を含み、前記表示部は、前記二次元図面の表示倍率を変更可能であり、前記二次元図面の前記表示倍率が変更されたことに応じて、前記通芯と前記通芯識別子との表示状態を更新する構成としてもよい。本図面表示装置によれば、構造物の二次元図面の表示倍率が変更された場合でも、通芯を二次元図面の表示倍率の変更に追従して表示することができ、かつ、表示状態にある通芯識別子を用いて通芯を識別することができる。
(5)上記図面表示装置において、前記属性は、画像を含み、前記地図情報データは、前記二次元図面上の1つの前記座標に、前記属性としての複数の前記画像を関連付けることが可能なデータである構成としてもよい。本図面表示装置によれば、構造物の二次元図面上の1つの座標に、例えば構造物の是正工事前後の画像や、同じ被写体を異なる角度から撮影した複数の画像等を保持することができ、利便性を向上させることができる。
(6)上記図面表示装置において、前記属性は、画像を含み、前記図面表示装置は、さらに、被写体を撮影することにより画像を表す画像情報を生成する撮影部と、前記属性情報としての前記画像情報を、前記被写体に対応する座標情報に関連付けて、前記地図情報データに追加するデータ更新部と、を備える構成としてもよい。本図面表示装置によれば、ユーザは、地図情報データに追加された画像情報により、画像情報に関連付けられた座標情報に対応する被写体の画像を確認することができる。
(7)上記図面表示装置において、前記属性情報は、画像と前記画像に対応するサムネイル画像とを含む複数種類の属性を示す情報であり、前記表示部は、前記二次元図面と、前記サムネイル画像に関連付けられた前記座標に関連付けられた他の種類の前記属性と、の少なくとも一方とともに、前記サムネイル画像を表示する構成としてもよい。本図面表示装置によれば、ユーザは、表示部に表示されるサムネイル画像により、構造物の二次元図面上の各座標に関連付けられた画像を確認することができる。また、サムネイル画像は、二次元図面や当該サムネイル画像に関連付けられた座標に関連付けられた他の種類の属性とともに表示部に表示されるので、二次元図面や他の種類の属性と、サムネイル画像に対応する画像とが対応するものであるか否かを確認することができる。
(8)上記図面表示装置において、さらに、操作を受け付ける操作受付部を備え、前記表示部は、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記サムネイル画像を選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記サムネイル画像に対応する前記画像を表示する構成としてもよい。本図面表示装置によれば、ユーザは、表示部に表示されたサムネイル画像を選択する操作を行うことで、サムネイル画像に対応する画像を詳細に確認することができる。
(9)上記図面表示装置において、前記属性は、画像を含み、前記図面表示装置は、さらに、前記表示部に表示された前記画像に付加画像を追加する付加画像追加部を備え、前記表示部は、前記画像への前記付加画像の追加に応じて、前記付加画像が追加された後の前記画像を表示する構成としてもよい。本図面表示装置によれば、付加画像追加部を用いて付加画像を追加することで、画像に含まれる特定の内容を容易に他人に伝達することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、データ生成装置と図面表示装置とを備える図面表示システム、図面表示方法、それらの方法、装置またはシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することが可能である。
検査システム10の構成を示すブロック図である。 検査システム用データD100のファイル構造を示す説明図である。 図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。 検査が実施される前の図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。 検査が実施される前の選択検査位置における検査画面HSの一例を示す説明図である。 構造物を構成する各部材の断面図の一例を示す説明図である。 1回目の検査が実施された後の選択検査位置における検査画面HSの一例を示す説明図である。 検査結果画像PH1の表示画面を示す説明図である。 2回目の検査が実施された後の選択検査位置における検査画面HSの一例を示す説明図である。 検査が実施された後の選択検査位置における検査画面HSの一例を示す説明図である。 新たな検査位置が設定される前の図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。 新たな検査位置が設定された後の図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.検査システム10の構成:
図1は、本実施形態における検査システム10の構成を示すブロック図である。検査システム10は、建築物や土木構造物等の構造物の検査業務を支援するためのものであり、データ生成装置100と、図面表示装置200と、図面データ保管サーバ300と、検査システム用データ保管サーバ400と、を備える。各装置やサーバは、ネットワークNWを介して互いに接続されている。データ生成装置100は、例えばパーソナルコンピュータ等である。図面表示装置200は、例えばタブレット型端末やスマートフォン等である。検査システム10は、図面表示システムの一例である。
データ生成装置100は、構造物の検査業務を管理する装置であり、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、操作部140と、表示部150とを備える。記憶部120は、例えばハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)やROM、RAM等により構成されており、データ生成装置100を制御するための各種プログラム、例えば、後述する検査システム用データD100(図2参照)を生成するためのプログラムを記憶する。通信部130は、無線通信方式または有線通信方式により、外部装置と通信を行うインターフェースである。操作部140は、例えばキーボードやマウス等により構成され、ユーザの操作を受け付ける。表示部150は、例えば液晶ディスプレイ等により構成される。制御部110は、例えば中央制御ユニット(以下、「CPU」という)等により構成されており、記憶部120から読み出したプログラムに従って、データ生成装置100の各部を制御する。制御部110は、地図情報データ生成部の一例であり、通信部130は、図面データ取得部および本体通信部の一例である。
図面表示装置200は、構造物の検査を支援する装置であり、具体的には、検査を実施する検査者が操作する作業端末である。図面表示装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、表示部240と、撮影部250と、地磁気センサ260と、GPS受信部270とを備える。記憶部220は、例えばHDDやROM、RAM等により構成されており、図面表示装置200を制御するための各種プログラムを記憶する。通信部230は、無線通信方式または有線通信方式により、外部装置と通信を行うインターフェースである。表示部240は、例えば液晶ディスプレイ等により構成され、図面等を表示する。本実施形態では、表示部240は、タッチパネルを有し、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部としても機能する。撮影部250は、被写体を撮影することにより画像を表す画像データを生成するカメラである。地磁気センサ260は、撮影部250の向きを特定する情報を取得するセンサである。GPS受信部270は、上空にある衛星20が送信する信号を受信することにより、自己の現在位置を特定する情報(緯度、経度および高度)を取得する装置である。制御部210は、例えばCPU等により構成されており、記憶部220から読み出したプログラムに従って、図面表示装置200の各部を制御する。制御部210は、データ更新部および付加画像追加部の一例であり、通信部230は、端末通信部の一例であるとともに図面データ取得部および地図情報データ取得部の別例であり、表示部240または制御部210と表示部240との組み合わせは、表示部の一例であり、表示部240は、操作受付部の一例であり、画像データは、画像情報の一例である。
図面データ保管サーバ300は、構造物の二次元図面(以下、単に「図面」という)を表す図面データD301(図2参照)を保管する装置である。図面データD301は、例えば構造物の各階の平面図や床伏図等を表すデータであり、例えばDXF形式のデータである。図面データ保管サーバ300には、図面データD301が予め記憶されている。
検査システム用データ保管サーバ400は、検査システム用データD100を保管する装置である。検査システム用データ保管サーバ400には、データ生成装置100により生成された検査システム用データD100が記憶される。
図2は、検査システム用データD100のファイル構造を示す説明図である。検査システム用データD100は、システムデータD101と個別現場データD102とを含む。システムデータD101は、個別現場データD102を管理するためのデータであり、検査対象となる全ての構造物に共通に用いられる。システムデータD101は、例えば梁アイコンAG、柱アイコンAC(図4参照)またはこれらの色違いアイコン(図10参照)等を表示するためのアイコン画像データD201を含む。
個別現場データD102は、構造物の建設現場毎に設定されるデータである。個別現場データD102は、例えば配筋検査や鉄骨ボルト検査等、構造物に対して実施される検査の種類毎に設定される複数の検査種類別データD202を含む。各検査種類別データD202は、図面データD301と、地図情報データD302とを含む。地図情報データD302は、構造物の位置データD401と属性データD402とが互いに関連付けられたデータであり、例えばShape形式のデータである。具体的には、地図情報データD302は、位置データD401と、属性データD402と、対応関係データD403とを含む。
位置データD401は、構造物の各位置に対する図面上の座標を示すデータであり、具体的には、図面データD301に含まれる座標データが流用される。位置データD401は、座標情報の一例である。属性データD402は、構造物の各位置の属性を示すデータであり、具体的には、IDデータD501と、アイコンデータD502と、通芯データD503と、通芯識別データD504と、検査データD506と、画像データD507と、断面図データD508とを含む。属性データD402は、属性情報の一例である。
IDデータD501は、属性データD402の識別番号を示すデータである。アイコンデータD502は、図面表示装置200の表示部240にアイコンを表示するためのデータであり、例えば、システムデータD101に含まれるアイコン画像データD201により表示可能な複数種類のアイコンから特定の種類のアイコンを選出するデータが含まれる。通芯データD503は、図面表示装置200の表示部240に構造物の通芯を表示するためのデータである。通芯識別データD504は、通芯を識別する通芯識別子を表示するためのデータである。検査データD506は、構造物に設定された所定の検査位置における検査内容および検査結果を示すデータである。画像データD507は、画像および画像を縮小したサムネイル画像を示すデータであり、例えば図面表示装置200の撮影部250によって生成される。断面図データD508は、構造物を構成する各部材の断面図(図6参照)を示すデータである。断面図には、例えば構造物が鉄筋コンクリート造の建築物である場合における梁や柱の断面図が含まれる。識別番号、アイコン、通芯、通芯識別子、検査内容、検査結果、画像、サムネイル画像、および断面図は、属性の一例である。
対応関係データD403は、属性データD402と位置データD401とを関連付けるデータである。つまり、属性データD402の示す特定の種類のアイコン(以下、単に「アイコン」という)や通芯等の属性は、対応関係データD403により、位置データD401の示す図面上の座標に関連付けられる。
図面表示装置200の制御部210(図1)は、GIS(Geographic Information System)表示機能を有しており、位置情報をキーにして、空間に関する情報と位置に関する情報を、重ね合わせて表示部240に表示させる機能を有している。具体的には、図面表示装置200は、画像データD507に基づいて図面を表示するとともに、地図情報データD302に基づいて属性を表示する。上述したように、アイコンや通芯等の属性は、図面上の座標に関連付けられている。そのため、アイコンや通芯等の属性は、表示部240に表示される際に、その属性に関連付けられた座標に対応する図面上の位置に重ねて表示される。
A−2.検査支援処理:
次に、本実施形態の検査システム10における検査支援処理の動作例を説明する。検査支援処理は、検査システム用データD100を作成する支援準備処理と、作成された検査システム用データD100に基づいて図面表示装置200の表示部240に構造物の図面や属性を表示し、検査員の検査を支援する支援実施処理と、を含む。
(1)支援準備処理
支援準備処理は、データ生成装置100(図1)により実施される。データ生成装置100の制御部110は、操作部140を介した操作に応じてユーザからの検査システム用データD100の作成指示を受け付けると、通信部130を介して図面データ保管サーバ300から検査対象となる構造物の図面データD301を取得し、図面データD301を用いて地図情報データD302を生成することにより、検査種類別データD202を生成する。
具体的には、データ生成装置100の制御部110は、操作部140を介した操作に応じてユーザから入力される内容に従って、地図情報データD302を生成する。構造物では、部材毎に検査の必要な検査位置と各検査位置の検査内容とが予め定められている。ユーザは、図面データD301に基づき表示部150に表示された図面上で検査位置の座標を読み取り、検査位置の座標を示すデータをデータ生成装置100に入力する。制御部110は、ユーザが座標を読み取って入力した検査位置の座標を示すデータから位置データD401を生成する。また、ユーザは、各検査位置に関連付けてアイコンの種類や検査内容を特定するデータを入力する。制御部110は、ユーザから入力されるデータから属性データD402を生成する。なお、複数の検査内容が予め用意されている場合には、複数の検査内容から1の検査内容を選択することで検査内容を特定してもよい。
通芯については、ユーザは、図面上で通芯の座標を読み取り、通芯の座標を示すデータをデータ生成装置100に入力する。データ生成装置100の制御部110は、通芯の座標を示すデータから位置データD401を生成する。また、通芯識別子については、ユーザは、通芯の座標に関連付けられて通芯識別子の位置データD401を設定する。具体的には、通芯の位置データD401から選択された1の位置データD401が、通芯識別子の位置データD401として設定する。
図面表示装置200の制御部210は、生成した位置データD401と属性データD402とを関連付ける対応関係データD403を生成し、位置データD401と、属性データD402と、対応関係データD403とを含む地図情報データD302を生成する。データ生成装置100の制御部110は、地図情報データD302を生成すると、図面データ保管サーバ300から取得した図面データD301と、生成した地図情報データD302とを含む検査種類別データを生成する。制御部110は、現場毎、フロア毎、および、各現場において実施される検査種類毎に検査種類別データD202を生成し、個別現場データD102を生成する。制御部110は、通信部130を介して生成した個別現場データD102を検査システム用データ保管サーバ400に保管させる。
(2)支援実施処理
支援実施処理は、図面表示装置200(図1)により実施される。以下では、支援実施処理の一例として、鉄筋コンクリート造の建築物の梁および柱の配筋検査を行う場面における動作例について説明する。図面表示装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて検査者から検査開始の指示を受け付けると、支援実施処理を開始する。制御部210は、検査開始の指示に併せて、現場を特定する現場情報、および、検査者を特定する検査者情報を受け付ける。制御部210は、受け付けた現場情報に基づいて、通信部230を介して検査システム用データ保管サーバ400から検査対象となる構造物の個別現場データD102を読み出し、記憶部220に記憶させる。つまり、制御部210は、通信部230を介して、検査システム用データ保管サーバ400から図面データD301および地図情報データD302を含む個別現場データD102を取得する。記憶部220には、予めシステムデータD101が記憶されている。制御部210は、予め記憶されたシステムデータD101と、取得されえた個別現場データD102とにより検査システム用データD100を取得する。
制御部210は、支援実施処理を開始すると、検査者から入力される検査の種類を特定する検査種類情報と構造物のフロアを特定するフロア情報とに基づいて、個別現場データD102に含まれる複数の検査種類別データD202から1の検査種類別データD202を選択する。制御部210は、選択した検査種類別データD202に含まれる図面データD301に基づいて、表示部240に構造物の図面30(図4参照)を表示させる。
図3は、図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。図3には、図面表示装置200の表示部240に図面30の全体が表示された状態が示されている。図面表示画面HFは、ヘッダ領域HUと、図面表示領域HZと、を含む。ヘッダ領域HUは、検査者情報に基づく検査者コード(例えば、123456)と、検査種類情報に基づく検査識別子(例えば、配筋検査 梁、柱)と、フロア情報に基づくフロア識別子(例えば、07F)と、を表示する領域である。図面表示領域HZは、図面30を表示する領域である。
図面表示装置200の制御部210は、図面30の表示倍率と表示位置とを変更可能である。具体的には、制御部210は、表示部240を介した操作に応じて図面30を任意の倍率に拡大・縮小して表示させ、または、図面30をスクロールして表示させることが可能である。例えば、制御部210は、検査者から図面30の拡大指示を受け付けると、表示部240に図面30の一部を拡大して表示させる。
図4は、拡大された図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。本実施形態では、図面表示画面HFに図面30の全体が表示された状態以外の状態では、図4に示すように、制御部210は、表示部240に図面30を表示させるとともに、GIS表示機能により、地図情報データD302に基づいて属性を表示させる。具体的には、制御部210は、アイコンデータD502に基づいて梁アイコンAG(AG1〜AG5)と柱アイコンAC(AC1,AC2)とを表示させ、通芯データD503に基づいて通芯AS(AS1〜AS3)を表示させ、通芯識別データD504に基づいて通芯識別子AM(AM1〜AM3)を表示させる。
図面表示装置200の制御部210は、通芯データD503に基づいて、通芯ASを、通芯ASに関連付けられた図面30上の座標に対応する位置に表示させる。そのため、制御部210は、図面30の表示倍率が変更されたことに応じて、通芯ASの表示状態を更新する。具体的には、制御部210は、図面30が拡大または縮小された場合には、その拡大または縮小に追従させて、通芯ASが表示される位置を更新する。また、通芯識別子AMは、対応する通芯ASの座標に対応する位置に関連付けられている。そのため、制御部210は、図面30の表示倍率が変更されたことに応じて、通芯識別子AMの表示状態を更新する。本実施形態では、通芯識別子AMは、対応する通芯ASが表示部240の外周部と交差する位置のいずれか一方の周囲に表示される。
梁アイコンAGおよび柱アイコンACは、梁アイコンAGおよび柱アイコンACに関連付けられた図面30上の座標が示す位置に表示される。この結果、梁アイコンAGおよび柱アイコンACは、梁アイコンAGおよび柱アイコンACに対応する図面30上の検査位置に表示される。梁アイコンAGおよび柱アイコンACには、検査対象部材の種類を示す「柱」、「梁」等の表示が含まれ、対応する検査位置の検査状況により表示色が決定される。例えば、対応する検査位置の検査状況が「未確認」であると、表示色は黄色となり、対応する対応する検査位置の検査状況が「合格」であると、表示色は青色となり、対応する検査位置の検査状況が「不合格」であると、表示色は赤色となり、対応する検査位置の検査状況が「確認」であると、表示色は緑色となる。なお、図4では、全ての検査位置の検査状況が「未確認」であり、全ての梁アイコンAGおよび柱アイコンACが黄色に表示されている。
また、表示部240は、図面30上に現在位置マークAZを表示する。図面表示装置200の制御部210は、地磁気センサ260とGPS受信部270とから、撮影部250の向きを特定する情報と図面表示装置200の現在位置を特定する情報とを取得し、これらの情報を図面30上における座標と向きとを示す情報に変換する。表示部240は、変換した位置と向きとを示す情報に基づいて現在位置マークAZを表示する。検査者は、現在位置マークAZを利用して図面30上の複数の検査位置から所望の検査位置を決定する際の参考にすることができる。
図面表示装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて所望の検査位置(以下、「選択検査位置」という。)に表示された梁アイコンAG1へのタップを受け付けたことに応じて、表示部240に選択検査位置における検査画面HSを表示させる。図5は、選択検査位置における検査画面HSの一例を示す説明図である。図5は、検査が実施される前の検査画面HSを示す。検査画面HSは、選択検査位置に対応する検査データD506に基づいて表示される。検査画面HSは、前述したヘッダ領域HUに加え、部材表示領域HBと、検査結果表示領域HKと、検査項目表示領域HCと、画像取得領域HPと、機能表示領域HDと、を含む。部材表示領域HBは、検査対象部材の種類を示す識別子(例えば、梁)と、検査対象部材の種別を示す符号(例えば、SG5)と、通芯ASを基準とした検査位置を示す識別子(例えば、X通:1−2 Y通:A−A 1通り側)と、を表示する領域である。
検査結果表示領域HKは、検査結果を表示する領域であり、具体的には、図面30において選択検査位置に表示された梁アイコンAG1と同一のアイコンを表示するアイコン表示欄HK1と、検査結果を入力する検査結果入力欄HK2と、を表示する領域である。検査結果は、他の種類の属性の一例である。検査結果入力欄HK2には、「未確認」、「合格」、「不合格」、「確認」が記載されたマルチウインドウ(不図示)を示す画面が関連付けられている。検査者は、検査結果入力欄HK2に検査結果を入力するときは、検査結果入力欄HK2をタップし、表示されるマルチウインドウから検査結果を選択することで、検査結果を入力することができる。
検査項目表示領域HCは、検査内容の一例である検査項目を表示する領域であり、具体的には、検査種類に応じた検査項目を表示する項目表示欄HC1と、各検査項目が検査されたか否かを示す検査確認欄HC2と、検査した内容を記載可能な検査内容記載欄HC3と、表示部240に表示されていない検査項目を表示させるためのスクロールバーHC4と、を表示する領域である。検査項目は、他の種類の属性の別例である。検査確認欄HC2には、対応する検査項目が未検査であることを示す「未」表示領域と、対応する検査項目が検査済であることを示す「確」表示領域(図7参照)とを含み、各検査項目に対して「未」表示領域と「確」表示領域のいずれか一方の表示領域が表示状態となる。検査者は、表示部240の検査確認欄HC2をスワイプすることで、表示状態の表示領域を切り替えることができる。
画像取得領域HPは、検査結果としての画像を取得するための領域であり、具体的には、画像表示欄HP1と、カメラアイコンHP2と、を表示する領域である。画像表示欄HP1は、選択検査位置に対応する画像データD507のサムネイル画像を表示する欄であり、複数のサムネイル画像を同時に表示可能である。カメラアイコンHP2は、画像データD507の取得を指示するためのアイコンである。具体的には、カメラアイコンHP2には、「撮影部250で撮影する」内容と、「記憶部220から選択する」内容とが記載されたマルチウインドウ(不図示)を示す画面が関連付けられている。図面表示装置200の制御部210は、検査者により「撮影部250で撮影する」内容が選択されると、撮影部250を起動し、検査者が撮影部250を用いて撮影した被写体の画像データを、被写体に対応する座標に関連付けて地図情報データD302に追加する。具体的には、制御部210は、被写体の画像データを、被写体に対応する地図情報データD302の画像データD507として記憶部220に記憶させる。また、制御部210は、検査者により「記憶部220から選択する」内容が選択されると、検査システム用データD100とは別に記憶部220に記憶されている画像データを、選択検査位置に対応する地図情報データD302に追加する。
機能表示領域HDは、保存アイコンHD1と、位置図表示アイコンHD2と、施工資料表示アイコンHD3と、戻るアイコンHD4と、を表示する領域である。保存アイコンHD1は、検査結果表示領域HKと検査項目表示領域HCとに入力された内容の保存を指示するためのアイコンである。位置図表示アイコンHD2は、表示部240の表示を、検査画面HSから図面表示画面HFに切り替えることを指示するためのアイコンである。施工資料表示アイコンHD3は、表示部240に、図6に示す断面図DA等の施工資料の表示を指示するためのアイコンである。戻るアイコンHD4は、検査結果表示領域HKや検査項目表示領域HCにおいて入力された内容を、入力前の内容に戻すことを指示するためのアイコンである。
図7は、1回目の検査が実施された後の検査画面HSを示す。1回目の検査では、検査項目表示領域HCに表示された全ての検査項目に対して検査が行われる。その結果、検査確認欄HC2では、全ての検査項目に対して「確」表示領域が表示状態となり、必要に応じて検査内容記載欄HC3に検査した内容が記載される。本実施形態では、1回目の検査において、「継手」の検査項目において不備が検出されたものとする。そのため、検査結果表示領域HKの検査結果入力欄HK2には、「不合格」が入力され、アイコン表示欄HK1では、アイコンの表示色が赤色となる。また、1回目の検査では、撮影部250を用いて不備のあった「継手」の画像である検査結果画像PH1(図8参照)が撮影される。図面表示装置200の制御部210は、検査結果画像PH1の画像データを選択検査位置に対応する地図情報データD302の画像データD507として記憶部220に記憶させる。制御部210は、検査結果画像PH1の画像データD507に基づいて、表示部240に検査結果画像PH1のサムネイル画像HP3を表示させる。これにより、画像取得領域HPの画像表示欄HP1に、検査結果画像PH1のサムネイル画像HP3が表示される。すなわち、表示部240には、選択検査位置における検査内容および検査結果とともにサムネイル画像HP3が表示される。制御部210は、表示部240を介した操作に応じて画像表示欄HP1に表示されたサムネイル画像HP3へのタップを受け付けると、サムネイル画像HP3に対応する検査結果画像PH1を表示部240に表示させる。
図8は、検査結果画像PH1の表示画面を示す。表示画面には、検査結果画像PH1の他に、検査結果画像PH1に文字や記号などの指示画像の追加を指示する追加アイコンAT1と、検査結果画像PH1の削除を指示する削除アイコンAT2とが含まれる。指示画像は、付加画像の一例である。図面表示装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて追加アイコンAT1へのタップを受け付けると、検査者の表示部240を介した操作に基づいて指示画像を追加する。具体的には、検査者が検査結果画像PH1上に矢印画像TK1を記載すると、制御部210は、その矢印画像TK1を示す指示画像を追加する。また、検査者が検査結果画像PH1上に文字画像TK2を入力すると、制御部210は、その文字画像TK2を示す指示画像を追加する。制御部210は、指示画像の追加を終了すると、指示画像が追加された検査結果画像PH1を上書きして保存する(図9参照)。そのため、次回以降に表示部240に検査結果画像PH1が表示される場合には、指示画像が追加された後の検査結果画像PH1が表示される。
1回目の検査の終了後、1回目の検査結果に基づいて、構造物に是正工事を行う是正業者により是正工事が行われる。是正業者は、選択検査位置における検査画面HSの検査項目表示領域HCに表示された内容から、是正の対象が「継手」であることを理解することができる。また、是正業者は、画像取得領域HPのサムネイル画像HP3に追加された矢印画像TK1や文字画像TK2により、是正の詳細な内容を理解することができる。是正業者による是正工事後、検査者は構造物の選択検査位置の検査を再び実施する。
図9は、2回目の検査が実施された後の検査画面HSを示す。2回目の検査では、1回目の検査結果において不備が検出された「継手」の検査項目に対して検査が行われる。検査項目表示領域HCの「継手」の検査項目に対する検査内容記載欄HC3では、再確認が行われたことを示す内容が記載される。また、2回目の検査では、撮影部250を用いて是正工事後の「継手」の画像である是正画像が撮影される。検査者は、検査結果画像PH1のサムネイル画像HP3を参照して、是正画像を検査結果画像PH1に似せて撮影することができる。図面表示装置200の制御部210は、是正画像の画像データを地図情報データD302の画像データD507として記憶部220に記憶させる。つまり、制御部210は、1つの選択検査位置に対応する図面30上の1つの座標に、属性としての検査結果画像PH1と是正画像との両方の画像を関連付けて記憶部220に記憶させる。
図面表示装置200の制御部210は、検査結果画像PH1の画像データに基づいて、表示部240に検査結果画像PH1のサムネイル画像HP3を表示させるとともに、是正画像の画像データに基づいて、表示部240に是正画像のサムネイル画像HP4を表示させる。表示部240は、画像取得領域HPの画像表示欄HP1に、検査結果画像PH1のサムネイル画像HP3と、是正画像のサムネイル画像HP4とを同時に表示する。本実施形態では、2回目の検査において、「継手」の検査項目における不備が解消したものとする。そのため、検査結果表示領域HKの検査結果入力欄HK2の入力が、「不合格」から「合格」に更新され、検査画面HSにおけるアイコン表示欄HK1のアイコンの表示色が青色に変化する。そのため、図10に示すように、表示部240の表示を、検査画面HSから図面表示画面HFに切り替えると、選択検査位置の梁アイコンAG1の表示色が青色に変更される。なお、図9のサムネイル画像HP4に示すように、是正画像にも不備が解消したことを示す指示画像が追加されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の図面表示装置200では、表示部240は、図面データD301に基づいて構造物の図面30を表示するとともに、地図情報データD302に基づいて属性を表示する。そのため、表示部240に図面30のみを表示させたいときは、図面データD301に基づいて図面30のみを表示させ、表示部240に属性のみを表示させたいときは、地図情報データD302に基づいて属性のみを表示させ、表示部240に図面30と属性との両方を表示させたいときは、図面データD301および地図情報データD302に基づいて図面30と属性との両方を表示させることができる。これにより、表示部240に図面30や属性を表示するときの利便性を向上させることができる。
属性は、図面30上の座標に関連付けられており、表示部240に図面30とともに表示される属性は、図面30上の、属性に関連付けられた座標に対応する位置に表示される。そのため、図面30上のどの位置に属性が関連付けられているかを容易に把握することができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、表示部240に図面30とともに属性としてのアイコンが表示されるため、ユーザは、表示部240に表示されたアイコンをタップすることで、選択されたアイコンが表示された位置の他の属性を確認することができる。具体的には、検査位置に表示された梁アイコンAGあるいは柱アイコンACをタップすることで、検査位置における属性としての検査内容や検査結果を確認することができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、表示部240に図面30とともに属性としての通芯ASおよび通芯識別子AMが表示される。通芯ASは、図面30上の座標に基づいて表示される。そのため、通芯ASは、図面30が拡大または縮小されたときは、図面30の拡大または縮小に追従して表示される。また、通芯識別子AMは、図面30上の通芯ASの座標に基づいて表示される。そのため、図面30上に通芯ASが表示されるときは、通芯ASに関連付けて通芯識別子AMが表示される。
図3に示すように、図面30上にも通芯および通芯識別子が記載されている。しかし、図面30に記載される通芯は、図面30の拡大または縮小に追従して線幅が変更されてしまい、見づらい問題がある。また、図面30に記載される通芯識別子は、一般に図面30の端に表示されるので、図面30が拡大されたときには、図面30に表示されず、通芯を識別することができない問題がある。本実施形態の図面表示装置200では、通芯ASは、図面30上の座標に基づいて表示されるので、図面30が拡大または縮小して表示された場合でも、通芯ASの線幅を一定に保つことができる。また、通芯識別子AMは、図面30が拡大されたときでも表示されるので、図面30が拡大または縮小して表示された場合でも、通芯ASを識別することができる。これにより、表示部240に図面30を表示するときの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、撮影部250等で撮影された画像が図面30上の座標に関連付けられるので、図面30上の各位置に対応させて、画像を保持することができる。特に、本実施形態の図面表示装置200では、図面30上の1つの座標に、複数の画像を関連付けることができるので、図面30上の各位置に対応させて、例えば是正工事前の検査結果画像PH1と是正工事後の是正画像を保持することができ、あるいは、同じ被写体を異なる角度から複数回撮影することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、図面表示装置200の制御部210は、撮影部250で撮影された画像の画像データを、被写体に対応する座標に関連付けて地図情報データD302に追加する。そのため、ユーザは、地図情報データD302に追加された画像データにより、画像データに関連付けられた座標に対応する被写体の画像を確認することができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、属性にサムネイル画像が含まれ、検査画面HSにおいて、他の属性である検査内容や検査結果とともに表示される。そのため、検査者は、表示部240に表示されるサムネイル画像により、どのような画像が撮影されているかを確認することができるとともに、検査内容や検査結果と撮影された画像との関係、例えば、検査内容や検査結果と撮影された画像とが対応するものであるか否かを確認することができる。また、ユーザは、表示部240に表示されたサムネイル画像をタップすることで、選択されたサムネイル画像に対応する画像を詳細に確認することができる。
また、本実施形態の図面表示装置200では、表示部240に表示された画像に指摘画像を追加することができるので、画像に含まれる不備部分の周囲に指摘画像を追加しておくことで、指摘画像を追加しない場合に比べて、図面を利用して修正者などの他人に不備の内容を容易に伝達することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
B−1..第1の変形例:
上記実施形態では、例えば検査位置が部材毎に予め定められているように、検査位置がデータ生成装置100により設定され、図面表示装置200により設定されない例を説明したが、例えば検査者が検査中に予め定められた検査位置と異なる位置において不備を検出した場合のように、図面表示装置200により検査位置が設定される場合がある。以下では、このような場合に実施される支援実施処理について説明する。
図11は、検査者による検査において、検査者が予め設定された構造物の検査位置とは異なる位置で不備を検出した場合の図面表示画面HFである。図11では、図面30上の現在位置マークAZの位置が図4と異なっており、その他の表示については図4の表示と同様であるため、その他の表示については重複した説明を省略する。
検査者は、不備を検出すると、現在位置マークAZに基づいて表示部240の不備に対応する不備位置をロングタップする。図面表示装置200の制御部210は、不備位置の図面30上の座標を読み取って位置データD401を取得する。また、制御部210は、属性データ生成画面(不図示)を表示する。属性データ生成画面には、検査対象部材の種類や不備の内容等を入力する入力欄が設けられている。本変形例では、検査対象部材として「床」が入力されたものとする。制御部210は、属性データ生成画面に対する入力に基づいて属性データD402を生成する。制御部210は、位置データD401と属性データD402とを関連付ける対応関係データD403を生成し、不備位置における地図情報データD302を生成する。地図情報データD302が生成されることで不備位置に新たな検査位置が設定される。そのため、図12に示すように、新たに設定された検査位置に対応する図面30上の位置に、「床」の表示を含む床アイコンAFが表示される。
以上説明したように、図11および図12に示す変形例では、図面表示装置200により検査位置を設定することができる。そのため、図11および図12に示す変形例によれば、検査者が検査中に検出した不備に基づいて検出位置を設定して、検査や是正工事等の必要な処理を実施することができる等、利便性をさらに向上させることができる。
B−2.その他の変形例:
上記実施形態では、構造物の図面30を表示する本願発明を、構造物の検査業務に用いられるシステムや装置に適用した例を示したが、これに限られず、図面30を表示するシステムや装置に広く適用することができる。
上記実施形態では、検査システム10は、データ生成装置100と、図面表示装置200とに加えて、図面データ保管サーバ300と、検査システム用データ保管サーバ400とを備える例を示したが、図面データ保管サーバ300と検査システム用データ保管サーバ400とが、1つのサーバにより構成されていてもよい。また、画像データD507が、例えばデータ生成装置100で生成される等、データ生成装置100に取得されて記憶部120に記憶されている場合には、図面データ保管サーバ300は必ずしも必要ではない。また、検査システム用データD100が、データ生成装置100から図面表示装置200に送信され、図面表示装置200により受信される場合には、検査システム用データ保管サーバ400は必ずしも必要ではない。
上記実施形態では、構造物の各位置の属性としてアイコンや検査内容や検査結果等を挙げて説明したが、属性は上記の例に限られない。また、属性は、必ずしも上記の例の全てを含まなくてもよい。例えば、アイコンは、必ずしも表示される必要はなく、図面30上の検査対象部材がタップされることで、検査内容や検査結果が表示部240に表示されるようにしてもよい。また、検査内容と検査結果では、必ずしも両方が表示される必要はなく、いずれか一方のみが表示部240に表示されるようにしてもよい。また、図面では、必ずしも構造物の各位置に複数の図面が関連付けられている必要はなく、1つの図面が関連つけられていてもよければ、図面が関連付けられていなくてもよい。
上記実施形態では、表示部240に属性を表示するときに、属性としてのアイコンが、図面30上の属性に関連付けられた座標に対応する位置に表示される例を示した。ここで、「座標に対応する位置に表示」とは、座標が示す位置、つまり、座標を示す位置データD401により特定される位置に表示されることのみを示すのではなく、引き出し線等により位置データD401により特定される位置に関連付けられて位置データD401により特定される位置の周囲に表示されることをも含む。
上記実施形態では、表示部240に通芯識別子AMを表示するときに、通芯識別子AMが、対応する通芯ASが表示部240の外周部と交差する位置のいずれか一方の周囲に表示される例を示したが、対応する通芯ASに関連付けて表示されれば、表示部240における表示位置は、これに限られない。
上記実施形態では、表示部240にサムネイル画像を表示するときに、サムネイル画像が検査内容や検査結果とともに表示される例を示したが、これに限られず、サムネイル画像が図面30とともに表示されるようにしてもよい。また、サムネイル画像が、検査内容や検査結果とともに表示され、かつ、図面30とともに表示されるようにしてもよい。
上記実施形態では、付加画像を追加された画像が上書き保存される例を示した。つまり、追加された付加画像が画像と一体として保存される例を示した。しかし、これに限られず、追加された付加画像が画像とは別に保存されてもよい。
上記実施形態では、図面表示装置200の表示部240が、操作受付部を兼ねている例を示したが、図面表示装置200は、表示部240とは別に操作受付部を備えていてもよい。
上記実施形態では、検査位置の地図情報データD302が生成される例を示したが、地図情報データD302が生成される図面30上の位置は、必ずしも検査位置に限られず、例えば、検査が実施されない位置の地図情報データD302が生成されてもよい。
上記実施形態では、図面表示画面HFにおいて、図面30の全体が表示された状態以外の状態において、図面30とともに属性が表示される例を示したが、これに限られず、図面30の全体が表示された状態において、図面30とともに属性が表示されてもよい。
上記実施形態では、構造物の図面として二次元図面のみを用いる例を示したが、二次元図面と三次元図面とを用いてもよい。すなわち、図面表示装置200の表示部240に、構造物の三次元図面と二次元図面とが切替可能に表示されており、ユーザが必要に応じて図面表示装置200の表示部240に構造物の二次元図面を表示させ、上記の検査支援処理を実施させてもよい。
上記実施形態では、図面表示装置200の表示部240に現在位置マークAZを表示する例を示したが、現在位置マークAZはかならずしも表示される必要はない。また、上記実施形態では、現在位置マークAZを表示するために、地磁気センサ260とGPS受信部270とを用いる例を示したが、これに限られず、他の手法により現在位置マークAZが表示されてもよい。
10:検査システム 30:二次元図面 100:データ生成装置 110:制御部 120:記憶部 130:通信部 140:操作部 150:表示部 200:図面表示装置 210:制御部 220:記憶部 230:通信部 240:表示部 250:撮影部 300:図面データ保管サーバ 400:検査システム用データ保管サーバ AC:柱アイコン AG:梁アイコン AM:通芯識別子 AS:通芯 D100:検査システム用データ D202:検査種類別データ D301:図面データ D302:地図情報データ D401:位置データ D402:属性データ D506:検査データ D507:画像データ HP3、HP4:サムネイル画像

Claims (7)

  1. 建築物の二次元図面を表示する図面表示装置であって、
    前記二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、
    前記建築物の各位置に対応する前記二次元図面上の座標を示す座標情報と、前記各位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた地図情報データであって、GIS表示機能による表示に用いられる地図情報データを取得する地図情報データ取得部と、
    GIS表示機能を有し、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の、前記属性に関連付けられた前記座標に対応する位置に表示する表示部と、
    操作を受け付ける操作受付部と、を備え
    前記属性情報は、アイコンを含む複数種類の前記属性を示す情報であり、
    前記表示部は、
    前記二次元図面上に前記属性としての前記アイコンを表示し、
    前記操作受付部が表示された前記アイコンを選択する前記操作を受け付けたことに応じて、選択された前記アイコンに関連付けられた前記座標に関連付けられた他の種類の前記属性を表示し、
    前記建築物の各位置は、前記建築物の検査位置を含み、
    前記属性は、前記検査位置における検査の際に参照する検査内容と、前記検査位置における検査結果との少なくとも一方を含む、図面表示装置。
  2. 請求項1に記載の図面表示装置であって、
    前記属性は、画像を含み、
    前記地図情報データは、前記二次元図面上の1つの前記座標に、前記属性としての複数の前記画像を関連付けることが可能なデータである、図面表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の図面表示装置であって、
    前記属性は、画像を含み、
    前記図面表示装置は、さらに、
    被写体を撮影することにより画像を表す画像情報を生成する撮影部と、
    前記属性情報としての前記画像情報を、前記被写体に対応する座標情報に関連付けて、前記地図情報データに追加するデータ更新部と、を備える、図面表示装置。
  4. 請求項に記載の図面表示装置であって、
    前記属性情報は、画像と前記画像に対応するサムネイル画像とを含む複数種類の属性を示す情報であり、
    前記表示部は、前記二次元図面と、前記サムネイル画像に関連付けられた前記座標に関連付けられた他の種類の前記属性と、の少なくとも一方とともに、前記サムネイル画像を表示する、図面表示装置。
  5. 請求項に記載の図面表示装置であって、さらに、
    操作を受け付ける操作受付部を備え、
    前記表示部は、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記サムネイル画像を選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記サムネイル画像に対応する前記画像を表示する、図面表示装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の図面表示装置であって、
    前記属性は、画像を含み、
    前記図面表示装置は、さらに、
    前記表示部に表示された前記画像に付加画像を追加する付加画像追加部を備え、
    前記表示部は、前記画像への前記付加画像の追加に応じて、前記付加画像が追加された後の前記画像を表示する、図面表示装置。
  7. 建築物の二次元図面を表示する図面表示システムであって、
    データ生成装置と、
    図面表示装置と、を備え、
    前記データ生成装置は、
    前記二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、
    前記建築物の各位置に対応する前記二次元図面上の座標を示す座標情報と、前記各位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた地図情報データであって、GIS表示機能による表示に用いられる地図情報データを生成する地図情報データ生成部と、
    前記図面データと前記地図情報データとを前記図面表示装置に送信する本体通信部と、を有し、
    前記図面表示装置は、
    前記データ生成装置から送信される前記図面データと前記地図情報データとを受信する端末通信部と、
    GIS表示機能を有し、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の、前記属性に関連付けられた前記座標に対応する位置に表示する表示部と、
    操作を受け付ける操作受付部と、を有し
    前記属性情報は、アイコンを含む複数種類の前記属性を示す情報であり、
    前記表示部は、
    前記二次元図面上に前記属性としての前記アイコンを表示し、
    前記操作受付部が表示された前記アイコンを選択する前記操作を受け付けたことに応じて、選択された前記アイコンに関連付けられた前記座標に関連付けられた他の種類の前記属性を表示し、
    前記建築物の各位置は、前記建築物の検査位置を含み、
    前記属性は、前記検査位置における検査の際に参照する検査内容と、前記検査位置における検査結果との少なくとも一方を含む、図面表示システム。
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