JP2020074167A - 検査支援装置および検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】予め設定されていない位置を検査する場合の利便性を向上すること。【解決手段】検査支援装置は、構造物の検査を支援する検査支援装置であって、構造物の二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、GIS表示機能を有し、図面データに基づいて二次元図面を表示する表示部と、操作を受け付ける操作受付部と、操作受付部が表示部に表示された二次元図面上の任意の位置を指定する操作を受け付けたことに応じて、二次元図面上の指定された指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む指定位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた指定位置の地図情報データであって、GIS表示機能による表示に用いられる地図情報データを生成するデータ生成部と、を備える。【選択図】図5
Description
本明細書に開示される技術は、検査支援装置に関する。
建築物や土木構造物等の構造物の検査に利用される検査支援装置が知られている。このような検査支援装置は、データ生成装置から検査に関するデータを取得する。データ生成装置は、構造物の検査位置を設定し、検査位置の情報と、各検査位置における検査項目や参照情報などの検査内容の情報とを含むデータを生成する。検査支援装置は、データ生成装置から取得したデータに基づいて、表示部に各検査位置における検査内容を表示する。検査者は、検査支援装置の表示部に表示される検査内容を参照しながら、データ生成装置により予め設定された各検査位置の検査を行う(例えば特許文献1参照)。
従来の装置は、予め設定された位置の検査のみに使用可能である。そのため、予め設定された位置以外の検査に使用することができない問題がある。また、仕上げ検査等のように、予め検査する位置を設定することができない種類の検査に使用することができない問題がある。そのため、例えば、従来の装置を用いて予め設定されていない位置を検査しようとすると、従来の装置では検査する位置がデータ生成装置により設定され、検査支援装置では設定することができないため、データ生成装置による設定を待つ必要があり、利便性の点で向上の余地がある。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される検査支援装置は、構造物の検査を支援する検査支援装置であって、前記構造物の二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示する表示部と、操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記二次元図面上の任意の位置を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の指定された指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む前記指定位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた前記指定位置の地図情報データを生成するデータ生成部と、を備える。本検査支援装置によれば、データ生成部は、操作受付部が、表示部に表示された構造物の二次元図面上の任意の位置を指定する操作を受け付けたことに応じて、指定された指定位置の地図情報データを生成する。地図情報データでは、指定位置に対応する座標に属性が関連付けられており、属性は検査結果を含む。そのため、検査者は、任意の位置で検査を行い、指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む属性情報とが関連付けられた地図情報データを、検査支援装置により生成することができる。これにより、検査者は、データ生成装置による検査位置や検査結果の設定を待つことなく検査を行うことができ、利便性を向上させることができる。
(2)上記検査支援装置において、前記データ生成部は、前記操作受付部が前記属性を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記属性を示す前記属性情報を取得する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、データ生成部は、検査結果などの属性を、操作受付部を介して取得して、地図情報データを生成することができる。
(3)上記検査支援装置において、前記表示部は、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、表示部は、図面データに基づいて二次元図面を表示するとともに、地図情報データに基づいて属性を表示する。そのため、属性のみを表示させたいときは、地図情報データに基づいて属性のみを表示させることができる。また、構造物の二次元図面のみを表示させたいときは、図面データに基づいて構造物の二次元図面のみを表示させることができる。また、属性と構造物の二次元図面の両方を表示させたいときは、地図情報データおよび図面データに基づいて属性と構造物の二次元図面の両方を表示させることができる。これにより、表示部に属性や構造物の二次元図面を表示するときの利便性を向上させることができる。また、属性は、構造物の二次元図面上の指定位置に対応する座標に関連付けられており、表示部に表示される属性は、二次元図面上の指定位置に表示される。そのため、二次元図面上のどの位置に属性が関連付けられているかを容易に把握することができる。
(4)上記検査支援装置において、前記属性は、アイコンを含み、前記表示部は、前記地図情報データに基づいて、前記アイコンを、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、アイコンにより二次元図面上の指定位置を容易に確認することができる。
(5)上記検査支援装置において、前記表示部は、前記操作受付部が前記アイコンを選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記アイコンが表示される前記指定位置に対応する前記属性としての前記検査結果を表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、アイコンを選択することで、指定位置における検査結果を確認することができる。
(6)上記検査支援装置において、前記属性は、複数種類の前記アイコンを含み、前記地図情報データは、前記二次元図面上の前記指定位置に対応する前記座標に、特定の種類の前記アイコンを関連付けることが可能なデータであり、前記表示部は、前記操作受付部が前記検査結果を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の前記指定位置に表示される前記アイコンの種類を切り替える構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、表示部に表示されるアイコンの種類により、アイコンを選択して検査結果を表示することなく、指定位置における検査結果を確認することができ、利便性を向上させることができる。
(7)上記検査支援装置において、前記複数種類の前記アイコンは、互いに表示色の異なる複数の前記アイコンを含み、前記表示部は、前記操作受付部が前記検査結果を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の前記指定位置に表示される前記アイコンの表示色を切り替える構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、表示部に表示されるアイコンの表示色により、アイコンを選択して検査結果を表示することなく、指定位置における検査結果を確認することができ、利便性を向上させることができる。
(8)上記検査支援装置において、さらに、撮影することにより画像を表す画像データを生成する撮影部を備え、前記図面データ取得部は、前記撮影部が前記二次元図面を表示するものを撮影することにより生成された前記画像データを、前記図面データとして取得する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、例えば構造物の設計データを持っていても、それを印刷したものに、メモや色分け等をしたものをベースに検査したい場合に、メモや色分け等をしたものを撮影することにより図面データを取得することができ、利便性を向上させることができる。
(9)上記検査支援装置において、さらに、前記属性としての前記検査結果を含む前記指定位置の検査帳票を表す検査帳票データを作成する検査帳票作成部を備える構成としてもよい。本検査支援装置によれば、検査帳票作成部により指定位置の検査帳票を示す検査帳票情報が作成されるので、ユーザは、自ら検査帳票情報を作成する必要がなく、利便性を向上させることができる。
(10)上記検査支援装置において、さらに、撮影により画像を表す画像データを生成する撮影部を備え、前記検査帳票には、前記撮影部が前記指定位置に位置する被写体を撮影することにより生成された前記属性としての前記画像が含まれる構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、検査帳票を確認することで、検査結果とともに、指定位置に位置する被写体の画像を確認することができる。
(11)上記検査支援装置において、さらに、前記二次元図面の表示画像を取得する表示画像取得部と、前記表示画像に第1の付加画像を追加する第1付加画像追加部と、を備え、前記検査帳票には、前記表示画像取得部により取得された前記二次元図面の前記指定位置を含む前記表示画像であって、前記第1付加画像追加部により前記指定位置に対応する領域に前記第1の付加画像が追加された前記表示画像が含まれる構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、検査帳票を確認することで、検査結果とともに、二次元図面上の指定位置を確認することができる。特に、検査帳票に含まれる表示画像には、第2付加画像追加部により第2の付加画像が追加されているので、第2の付加画像が追加されていない場合に比べて、二次元図面上の指定位置を容易に確認することができる。
(12)上記検査支援装置において、前記属性は、画像を含み、前記地図情報データは、前記二次元図面上の前記指定位置に対応する前記座標に、前記属性としての複数の前記画像を関連付けることが可能なデータである構成としてもよい。本検査支援装置によれば、指定位置に関連付けて、例えば是正工事前後の画像や、同じ被写体を異なる角度から撮影した複数の画像等を保持することができる。
(13)上記検査支援装置において、前記属性情報は、画像と前記画像に対応するサムネイル画像とを含む複数種類の属性を示す情報であり、前記表示部は、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて前記属性を表示し、前記二次元図面と、前記指定位置における他の種類の前記属性と、の少なくとも一方とともに、前記サムネイル画像を表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、表示部に表示されるサムネイル画像により、指定位置に対応する座標に関連付けられた画像を確認することができる。また、サムネイル画像は、二次元図面や指定位置における他の種類の属性とともに表示部に表示されるので、二次元図面や指定位置における他の種類の属性と、指定位置に対応する座標に関連付けられた画像とが対応するものであるか否かを確認することができる。
(14)上記検査支援装置において、前記表示部は、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記サムネイル画像を選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記サムネイル画像に対応する前記画像を表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、表示部に表示されるサムネイル画像を選択する操作を行うことで、サムネイル画像に対応する画像を詳細に確認することができる。
(15)上記検査支援装置において、さらに、前記表示部に表示された前記画像に第2の付加画像を追加する第2付加画像追加部を備え、前記表示部は、前記画像への前記第2の付加画像の追加に応じて、前記第2の付加画像が追加された後の前記画像を表示する構成としてもよい。本検査支援装置によれば、ユーザは、第1付加画像追加部を用いて第1の付加画像を追加することで、第1の付加画像を追加しない場合に比べて、画像に含まれる特定の内容を容易に他人に伝達することができる。
(16)本明細書に開示される検査システムは、構造物の検査を支援する検査システムであって、検査支援装置と、データ表示装置と、を備え、前記検査支援装置は、前記構造物の二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示する表示部と、操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記二次元図面上の任意の位置を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の指定された指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む前記指定位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた前記指定位置の地図情報データを生成するデータ生成部と、前記図面データと前記地図情報データとを前記データ表示装置に送信する端末通信部を有し、前記データ表示装置は、前記検査支援装置から送信される前記図面データと前記地図情報データとを受信する本体通信部と、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する本体表示部と、を有する。本検査システムによれば、データ生成部は、操作受付部が、表示部に表示された構造物の二次元図面上の任意の位置を指定する操作を受け付けたことに応じて、指定された指定位置の地図情報データを生成する。地図情報データでは、指定位置に対応する座標に属性が関連付けられており、属性は検査結果を含む。そのため、検査者は、任意の位置で検査を行い、指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む属性情報とが関連付けられた地図情報データを、検査支援装置により生成することができる。これにより、検査者は、データ生成装置による検査位置や検査結果の設定を待つことなく検査を行うことができ、利便性を向上させることができる。また本検査システムによれば、データ生成装置は、構造物の二次元図面と指定位置における属性とを表示する本体表示部を有するので、ユーザは、本体表示部に表示される属性の位置により、検査支援装置で指定された指定位置を確認することができる。
(17)上記検査システムにおいて、複数の前記検査支援装置を備え、前記本体通信部は、各前記検査支援装置から前記地図情報データを受信する構成としてもよい。本検査システムによれば、ユーザは、本体表示部に表示される属性の位置により、複数の検査支援装置でそれぞれ指定された指定位置をまとめて確認することができ、利便性を向上させることができる。
(18)上記検査システムにおいて、前記データ表示装置は、さらに、前記属性としての前記検査結果を含む前記指定位置の検査帳票を表す検査帳票データを作成する検査帳票作成部を備える構成としてもよい。本検査システムによれば、検査帳票作成部により指定位置の検査帳票を示す検査帳票情報が作成されるので、ユーザは、自ら検査帳票情報を作成する必要がなく、利便性を向上させることができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、検査支援方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することが可能である。
A.実施形態:
A−1.検査システム10の構成:
図1は、本実施形態における検査システム10の構成を示すブロック図である。検査システム10は、建築物や土木構造物等の構造物の検査を支援するためのものであり、データ生成装置100と、複数の検査支援装置200と、検査システム用データ保管サーバ400と、を備える。各装置やサーバは、ネットワークNWを介して互いに接続されている。データ生成装置100は、例えばパーソナルコンピュータ等である。検査支援装置200は、例えばタブレット型端末やスマートフォン等である。検査システム10は、図面表示システムの一例である。図1には、3つの検査支援装置200が示されているが、検査システム10に含まれる検査支援装置200の数は、2つまたは4つ以上でもよい。データ生成装置100は、データ表示装置の一例である。
A−1.検査システム10の構成:
図1は、本実施形態における検査システム10の構成を示すブロック図である。検査システム10は、建築物や土木構造物等の構造物の検査を支援するためのものであり、データ生成装置100と、複数の検査支援装置200と、検査システム用データ保管サーバ400と、を備える。各装置やサーバは、ネットワークNWを介して互いに接続されている。データ生成装置100は、例えばパーソナルコンピュータ等である。検査支援装置200は、例えばタブレット型端末やスマートフォン等である。検査システム10は、図面表示システムの一例である。図1には、3つの検査支援装置200が示されているが、検査システム10に含まれる検査支援装置200の数は、2つまたは4つ以上でもよい。データ生成装置100は、データ表示装置の一例である。
データ生成装置100は、構造物の検査を管理する装置であり、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、操作部140と、表示部150とを備える。記憶部120は、例えばハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)やROM、RAM等により構成されており、データ生成装置100を制御するための各種プログラム、例えば、後述する検査システム用データD100(図2参照)を生成するためのプログラムを記憶する。通信部130は、無線通信方式または有線通信方式により、外部装置と通信を行うインターフェースである。操作部140は、例えばキーボードやマウス等により構成され、ユーザの操作を受け付ける。表示部150は、例えば液晶ディスプレイ等により構成される。制御部110は、例えば中央制御ユニット(以下、「CPU」という)等により構成されており、記憶部120から読み出したプログラムに従って、データ生成装置100の各部を制御する。制御部110は、検査帳票作成部の一例であり、通信部130は、本体通信部の一例であり、表示部150または制御部110と表示部150との組み合わせは、本体表示部の一例である。
検査支援装置200は、構造物の検査を支援する装置であり、具体的には、検査を実施する検査者が操作する作業端末である。検査支援装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、表示部240と、撮影部250と、地磁気センサ260と、GPS受信部270とを備える。記憶部220は、例えばHDDやROM、RAM等により構成されており、検査支援装置200を制御するための各種プログラムを記憶する。通信部230は、無線通信方式または有線通信方式により、外部装置と通信を行うインターフェースである。表示部240は、例えば液晶ディスプレイ等により構成され、図面等を表示する。本実施形態では、表示部240は、タッチパネルを有し、ユーザによる操作を受け付ける操作受付部としても機能する。撮影部250は、撮影により画像を表す画像データを生成するカメラである。地磁気センサ260は、撮影部250の向きを特定する情報を取得するセンサである。GPS受信部270は、上空にある衛星20が送信する信号を受信することにより、自己の現在位置を特定する情報(緯度、経度および高度)を取得する装置である。制御部210は、例えばCPU等により構成されており、記憶部220から読み出したプログラムに従って、検査支援装置200の各部を制御する。制御部210は、データ生成部、検査帳票作成部、表示画像取得部、第1付加画像追加部、および、第2付加画像追加部の一例であり、通信部230は、図面データ取得部および端末通信部の一例であり、表示部240または制御部210と表示部240との組み合わせは、表示部の一例であり、表示部240は、操作受付部の一例である。
検査システム用データ保管サーバ400は、検査システム用データD100を保管する装置である。検査システム用データ保管サーバ400には、データ生成装置100により生成された検査システム用データD100が記憶される。
図2は、検査システム用データD100のファイル構造を示す説明図である。検査システム用データD100は、システムデータD101と個別現場データD102とを含む。システムデータD101は、個別現場データD102を管理するためのデータであり、検査対象となる全ての構造物に共通に用いられる。システムデータD101は、例えばアイコンAY1(図5、図9参照)等の形状が等しく、互いに表示色の異なる複数のアイコンを含む複数種類のアイコンを表示するためのアイコン画像データD201を含む。
個別現場データD102は、構造物の建設現場毎に設定されるデータである。個別現場データD102は、例えば配筋検査や鉄骨ボルト検査等、建設中の構造物に対して実施される検査や、例えば仕上げ検査等、建設後の構造物に対して実施される検査などの検査の種類毎に設定される複数の検査種類別データD202を含む。各検査種類別データD202は、図面データD301と、地図情報データD302とを含む。図面データD301は、構造物の二次元図面(以下、単に「図面」という)を表すデータを表すデータであり、例えば構造物の各階の平面図や床伏図等である。地図情報データD302は、構造物の位置データD401と属性データD402とが互いに関連付けられたデータであり、例えばShape形式のデータである。具体的には、地図情報データD302は、位置データD401と、属性データD402と、対応関係データD403とを含む。
位置データD401は、構造物の各位置に対応する図面上の座標を示すデータである。位置データD401は、座標情報の一例である。属性データD402は、構造物の各位置の属性を示すデータであり、具体的には、IDデータD501と、アイコンデータD502と、通芯データD503と、通芯識別データD504と、検査データD506と、画像データD507とを含む。属性データD402は、属性情報の一例である。
IDデータD501は、属性データD402の識別番号を示すデータである。アイコンデータD502は、検査支援装置200の表示部240にアイコンを表示するためのデータであり、例えば、システムデータD101に含まれるアイコン画像データD201により表示可能な複数種類のアイコンから特定の種類のアイコンを選出するデータが含まれる。通芯データD503は、検査支援装置200の表示部240に構造物の通芯を表示するためのデータである。通芯識別データD504は、通芯を識別する通芯識別子を表示するためのデータである。検査データD506は、構造物の各位置における検査内容および検査結果を示すデータである。画像データD507は、画像および画像を縮小したサムネイル画像を示すデータであり、例えば検査支援装置200の撮影部250によって生成される。識別番号、アイコン、通芯、通芯識別子、検査内容、検査結果、画像、およびサムネイル画像は、属性の一例である。
対応関係データD403は、属性データD402と位置データD401とを関連付けるデータである。つまり、属性データD402の示す特定の種類のアイコン(以下、単に「アイコン」という)や通芯等の属性は、対応関係データD403により、位置データD401の示す図面上の座標に関連付けられる。
検査支援装置200の制御部210(図1)は、GIS(Geographic Information System)表示機能を有しており、位置情報をキーにして、空間に関する情報と位置に関する情報を、重ね合わせて表示部240に表示させる機能を有している。具体的には、検査支援装置200は、画像データD507に基づいて図面を表示するとともに、地図情報データD302に基づいて属性を表示する。同様に、データ生成装置100の制御部110は、GIS表示機能を有しており、データ生成装置100は、画像データD507に基づいて図面を表示するとともに、地図情報データD302に基づいて属性を表示する。上述したように、アイコンや通芯等の属性は、図面上の座標に関連付けられている。そのため、アイコンや通芯等の属性は、表示部150、240に表示される際に、その属性に関連付けられた座標に対応する図面上の位置に重ねて表示される。
A−2.検査支援処理:
次に、本実施形態の検査システム10における検査支援処理の動作例を説明する。検査支援処理は、図面データD301を準備する図面準備処理と、準備された図面データD301に基づいて検査システム用データD100を生成する支援準備処理と、生成された検査システム用データD100に基づいて複数の検査支援装置200の表示部240に構造物の図面や属性を表示し、各検査支援装置200を利用する各検査員の検査を支援する支援実施処理と、検査後に検査帳票を作成する帳票作成処理とを含む。
次に、本実施形態の検査システム10における検査支援処理の動作例を説明する。検査支援処理は、図面データD301を準備する図面準備処理と、準備された図面データD301に基づいて検査システム用データD100を生成する支援準備処理と、生成された検査システム用データD100に基づいて複数の検査支援装置200の表示部240に構造物の図面や属性を表示し、各検査支援装置200を利用する各検査員の検査を支援する支援実施処理と、検査後に検査帳票を作成する帳票作成処理とを含む。
(1)図面準備処理
図面準備処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じてユーザからの図面データD301の準備指示を受け付けると、撮影部250を起動する。制御部210は、ユーザが撮影部250を用いて紙の図面を撮影することにより生成した画像データを、検査支援装置200の記憶部220に記憶させる。制御部210は、画像データを記憶させる際に、ユーザから現場を特定する現場情報と、構造物のフロアを特定するフロア情報とを受け付け、これらの情報と画像データとを関連付ける。制御部210は、画像データを、現場情報により特定される現場の、フロア情報により特定されるフロアにおける図面データD301として取得する。制御部210は、現場毎、および、フロア毎に図面データD301を取得する。紙の図面は、二次元図面を表示するものの一例である。
図面準備処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じてユーザからの図面データD301の準備指示を受け付けると、撮影部250を起動する。制御部210は、ユーザが撮影部250を用いて紙の図面を撮影することにより生成した画像データを、検査支援装置200の記憶部220に記憶させる。制御部210は、画像データを記憶させる際に、ユーザから現場を特定する現場情報と、構造物のフロアを特定するフロア情報とを受け付け、これらの情報と画像データとを関連付ける。制御部210は、画像データを、現場情報により特定される現場の、フロア情報により特定されるフロアにおける図面データD301として取得する。制御部210は、現場毎、および、フロア毎に図面データD301を取得する。紙の図面は、二次元図面を表示するものの一例である。
図面データD301を取得した1つの検査支援装置200の制御部210は、取得した図面データD301を他の検査支援装置200に送信する。これにより、複数の検査支援装置200において、同一の図面データD301が共有される。また、図面データD301を取得した1つの検査支援装置200の制御部210は、検査システム用データ保管サーバ400を介して、取得した図面データD301をデータ生成装置100に送信する。データ生成装置100の制御部110は、通信部130を介して図面データD301を取得し、記憶部120に記憶させる。
(2)支援準備処理
支援準備処理は、データ生成装置100(図1)により実施される。データ生成装置100の制御部110は、操作部140を介した操作に応じてユーザからの検査システム用データD100の生成指示を受け付けると、通信部130を介して検査支援装置200から検査対象となる構造物の図面データD301を取得し、図面データD301を用いて地図情報データD302を生成することにより、検査種類別データD202を生成する。
支援準備処理は、データ生成装置100(図1)により実施される。データ生成装置100の制御部110は、操作部140を介した操作に応じてユーザからの検査システム用データD100の生成指示を受け付けると、通信部130を介して検査支援装置200から検査対象となる構造物の図面データD301を取得し、図面データD301を用いて地図情報データD302を生成することにより、検査種類別データD202を生成する。
具体的には、データ生成装置100の制御部110は、操作部140を介した操作に応じてユーザから入力される内容に従って、地図情報データD302を生成する。ユーザは、図面データD301に基づいて表示部150に表示された図面上の任意の点を座標原点に設定し、座標原点において直交する2つの座標軸を設定し、各座標軸方向における基準長さを設定する。ユーザは、設定した座標原点、座標軸、および基準長さを示すデータをデータ生成装置100に入力する。制御部110は、ユーザが入力する座標原点、座標軸、および基準長さを示すデータを、図面データD301に関連付けて記憶させる。制御部110は、座標原点、座標軸、および基準長さを示すデータを基準として、位置データD401を生成する。
データ生成装置100の制御部110は、属性データD402として通芯データD503と通芯識別データD504とを生成する。通芯については、ユーザは、図面上で通芯の座標を読み取り、通芯の座標を示すデータをデータ生成装置100に入力する。制御部110は、通芯の座標を示すデータから位置データD401を生成する。ユーザは、通芯の幅や表示色を設定し、通芯の幅や表示色を示すデータをデータ生成装置100に入力する。制御部110は、ユーザから入力されるデータから通芯データD503を生成する。
通芯識別子については、データ生成装置100の制御部110は、通芯の座標に関連付けて通芯識別子の位置データD401を生成する。具体的には、制御部110は、通芯の位置データD401から選択された1の位置データD401を通芯識別子の位置データD401として生成する。ユーザは、通芯識別子の形状や表示色を設定し、通芯識別子の形状や表示色を示すデータをデータ生成装置100に入力する。制御部110は、ユーザから入力されるデータから通芯識別データD504を生成する。なお、本実施形態では、データ生成装置100の制御部110は、属性データD402としての検査データD506を生成しない。
検査支援装置200の制御部210は、生成した位置データD401と属性データD402とを関連付ける対応関係データD403を生成し、位置データD401と、属性データD402と、対応関係データD403とを含む地図情報データD302を生成する。データ生成装置100の制御部110は、地図情報データD302を生成すると、検査支援装置200から取得した図面データD301と、生成した地図情報データD302とを含む検査種類別データD202を生成する。制御部110は、現場毎、フロア毎、および、各現場において実施される検査種類毎に検査種類別データD202を生成し、個別現場データD102を生成する。制御部110は、通信部130を介して生成した個別現場データD102を検査システム用データ保管サーバ400に保管させる。
(3)支援実施処理
支援実施処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。以下では、支援実施処理の一例として、構造物の仕上げ検査を行う場合における動作例について説明する。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて検査者から検査開始の指示を受け付けると、支援実施処理を開始する。制御部210は、検査開始の指示に併せて、現場情報と、検査者を特定する検査者情報とを受け付ける。制御部210は、受け付けた現場情報に基づいて、通信部230を介して検査システム用データ保管サーバ400から検査対象となる構造物の個別現場データD102を読み出し、記憶部220に記憶させる。つまり、制御部210は、通信部230を介して、検査システム用データ保管サーバ400から図面データD301を含む個別現場データD102を取得する。記憶部220には、予めシステムデータD101が記憶されている。制御部210は、予め記憶されたシステムデータD101と、取得されえた個別現場データD102とにより検査システム用データD100を取得する。
支援実施処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。以下では、支援実施処理の一例として、構造物の仕上げ検査を行う場合における動作例について説明する。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて検査者から検査開始の指示を受け付けると、支援実施処理を開始する。制御部210は、検査開始の指示に併せて、現場情報と、検査者を特定する検査者情報とを受け付ける。制御部210は、受け付けた現場情報に基づいて、通信部230を介して検査システム用データ保管サーバ400から検査対象となる構造物の個別現場データD102を読み出し、記憶部220に記憶させる。つまり、制御部210は、通信部230を介して、検査システム用データ保管サーバ400から図面データD301を含む個別現場データD102を取得する。記憶部220には、予めシステムデータD101が記憶されている。制御部210は、予め記憶されたシステムデータD101と、取得されえた個別現場データD102とにより検査システム用データD100を取得する。
検査支援装置200の制御部210は、支援実施処理を開始すると、検査者から入力される検査の種類を特定する検査種類情報とフロア情報とに基づいて、個別現場データD102に含まれる複数の検査種類別データD202から1の検査種類別データD202を選択する。制御部210は、選択した検査種類別データD202に含まれる図面データD301に基づいて、表示部240に構造物の図面30(図3参照)を表示させる。
図3は、図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。図面表示画面HFは、ヘッダ領域HUと、図面表示領域HZと、を含む。ヘッダ領域HUは、フロア情報に基づくフロア識別子(例えば、05F)を表示する領域である。図面表示領域HZは、図面30を表示する領域である。
検査支援装置200の制御部210は、図面30の表示倍率と表示位置とを変更可能である。具体的には、制御部210は、表示部240を介した操作に応じて図面30を任意の倍率に拡大・縮小して表示させ、または、図面30をスクロールして表示させることが可能である。図3では、図面30の一部が拡大されて表示されている。
本実施形態では、紙の図面を撮影して生成された図面データD301に基づいて図面30が表示される。そのため、図面30上には、紙の図面において着色された部分に対応した着色領域AX(AX1、AX2)が表示される。
図3に示すように、検査支援装置200の制御部210は、表示部240に図面30を表示させるとともに、GIS表示機能により、地図情報データD302に基づいて属性を表示させる。具体的には、制御部210は、通芯データD503に基づいて通芯AS(AS1〜AS7)を表示させ、通芯識別データD504に基づいて通芯識別子AM(AM1〜AM7)を表示させる。
検査支援装置200の制御部210は、通芯データD503に基づいて、通芯ASを、通芯ASに関連付けられた図面30上の座標に対応する位置に表示させる。そのため、制御部210は、図面30の表示倍率が変更されたことに応じて、通芯ASの表示状態を更新する。具体的には、制御部210は、図面30が拡大または縮小された場合には、その拡大または縮小に追従させて、通芯ASが表示される位置を更新する。また、通芯識別子AMは、対応する通芯ASの座標に対応する位置に関連付けられている。そのため、制御部210は、図面30の表示倍率が変更されたことに応じて、通芯識別子AMの表示状態を更新する。本実施形態では、通芯識別子AMは、対応する通芯ASが表示部240の外周部と交差する位置のいずれか一方の周囲に表示される。
また、表示部240は、図面30上に現在位置マークAZを表示する。検査支援装置200の制御部210は、地磁気センサ260とGPS受信部270とから、撮影部250の向きを特定する情報と検査支援装置200の現在位置を特定する情報とを取得し、これらの情報を図面30上における向きと位置とを示す情報に変換する。表示部240は、変換した向きと位置とを示す情報に基づいて現在位置マークAZを表示する。検査者は、現在位置マークAZを利用して検査者の現在地に対応する図面30上の位置を把握することができる。
検査者は、構造物において不備を検出した場合、表示部240の不備に相当する位置を指定してタップする。検査者は、検査者の現在地において不備を検出したときは、現在位置マークAZが示す位置をタップすればよい。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて図面表示領域HZの任意の位置(以下、「指定位置」という)へのタップを受け付けたことに応じて、表示部240に検査画面HSを表示させる。
図4は、検査画面HSの一例を示す説明図である。検査画面HSは、指定位置における地図情報データを生成するための画面であり、指定位置における検査内容および検査結果を表示するための画面を兼ねる。図4は、不備の検出時における検査画面HSの一例を示す説明図である。検査画面HSは、前述したヘッダ領域HUに加え、状態表示領域HTと、是正区分表示領HKと、是正内容表示領域HCと、画像取得領域HPと、機能表示領域HDと、を含む。
状態表示領域HTは、検査画面HSが編集されている編集状態であることを表示する領域である。是正区分表示領HKは、検査結果を表示する領域であり、アイコンを表示するアイコン表示欄HK1と、検査結果を入力する検査結果入力欄HK2と、を表示する領域である。アイコン表示欄HK1に表示されるアイコンは、予め定められた形状のアイコンであり、検査結果入力欄HK2に入力される検査結果により表示色が決定される。例えば、検査結果入力欄HK2に入力される検査結果が「合格」であると、表示色は緑色となり、検査結果入力欄HK2に入力される検査結果が「不合格」であると、表示色は赤色となる。検査結果入力欄HK2には、「合格」、「不合格」が記載されたマルチウインドウ(不図示)が関連付けられている。検査者は、検査結果入力欄HK2に検査結果を入力するときは、検査結果入力欄HK2をタップし、表示されるマルチウインドウから検査結果を指定することで、検査結果を入力する。
是正内容表示領域HCは、是正に関する諸事項を入力するための領域であり、具体的には、是正に関する各項目を表示する項目表示欄HC1と、各項目に対する内容を入力可能な項目内容記載欄HC2とを表示する領域である。検査者は、表示部240を介した操作により、項目表示欄HC1の各項目に対応する内容を項目内容記載欄HC2に入力する。
画像取得領域HPは、検査結果としての画像を取得するための領域であり、具体的には、指摘画像表示欄HP1と、指摘画像取得用アイコンHP2と、合格画像表示欄HP3と、合格画像取得用アイコンHP4とを表示する領域である。指摘画像表示欄HP1は、指定位置における不備が是正される前の状態(以下、「不備状態」という)において撮影された画像である指摘画像のサムネイル画像を表示する欄である。指摘画像取得用アイコンHP2は、指摘画像を表す画像データの取得を指示するためのアイコンである。合格画像表示欄HP3は、指定位置における不備が是正された後の状態(以下、「是正状態」という)において撮影された画像である合格画像のサムネイル画像を表示する欄である。合格画像取得用アイコンHP4は、合格画像を表す画像データの取得を指示するためのアイコンである。
指摘画像取得用アイコンHP2および合格画像取得用アイコンHP4には、「撮影部250で撮影する」内容と、「記憶部220から選択する」内容とが記載されたマルチウインドウ(不図示)が関連付けられている。検査支援装置200の制御部210は、検査者により「撮影部250で撮影する」内容が選択されると、撮影部250を起動し、検査者が撮影部250を用いて指定位置に位置する被写体を撮影することにより生成された画像データを取得する。また、制御部210は、検査者により「記憶部220から選択する」内容が選択されると、検査システム用データD100とは別に記憶部220に記憶されている画像データを、指定位置に対応する画像データとして取得する。
機能表示領域HDは、保存アイコンHD1と、戻るアイコンHD2とを表示する領域である。戻るアイコンHD2は、是正区分表示領HKと、是正内容表示領域HCと、画像取得領域HPとに入力された内容を、入力前の内容に戻すことを指示するためのアイコンである。保存アイコンHD1は、是正区分表示領HKと是正内容表示領域HCと画像取得領域HPとに入力された内容の保存を指示するためのアイコンである。検査支援装置200の制御部210は、指定位置に地図情報データD302が生成されていない状態で保存アイコンHD1へのタップを受け付けると、位置データD401と属性データD402と対応関係データD403とを生成することにより、地図情報データD302を生成する。
具体的には、検査支援装置200の制御部210は、図面30上の指定位置に対応する座標を読み取り、読み取った座標を示す位置データD401を生成する。制御部210は、検査画面HSに入力された内容から指定位置の属性を示す属性データD402を生成し、詳細には、IDデータD501と、アイコンデータD502と、検査データD506とを生成する。制御部210は、構造物において指定位置が指定された順番(例えば、1番目)に基づいて識別番号(例えば、1)を設定し、識別番号を示すIDデータD501を生成する。また、制御部210は、検査画面HSのアイコン表示欄HK1に表示されたアイコンに基づいてアイコンデータD502を生成する。さらに、制御部210は、検査画面HSの是正区分表示領HKと是正内容表示領域HCとに入力された内容に基づいて検査データD506を生成する。
検査支援装置200の制御部210は、生成した位置データD401と属性データD402とを関連付ける対応関係データD403を生成し、指定位置における地図情報データD302を生成する。これにより、指定位置に検査位置が設定され、図5に示すように、表示部240の表示が検査画面HSから図面表示画面HFに切り替えられると、指定位置における地図情報データD302に基づいて、検査画面HSのアイコン表示欄HK1に表示されたアイコンと同一のアイコンAY1が、図面30上の指定位置に表示される。
指定位置における地図情報データD302を生成後、指摘画像PH1(図7参照)の画像データが取得される。検査支援装置200の制御部210は、図面表示画面HF(図5)に表示されたアイコンAY1へのタップを受け付けたことに応じて、アイコンAY1に対応する検査画面HSを表示部240に表示させ、検査画面HS(図4)に表示された指摘画像取得用アイコンHP2へのタップを受け付けたことに応じて、指摘画像PH1の画像データが取得される。制御部210は、取得された指摘画像PH1の画像データを、指定位置に対応する地図情報データD302の画像データD507として記憶部220に記憶させる。
図6は、指摘画像PH1の画像データを取得した後の検査画面HSの一例を示す説明図である。検査支援装置200の制御部210は、指摘画像PH1の画像データD507に基づいて、表示部240に指摘画像PH1のサムネイル画像HP5を表示させる。これにより、画像取得領域HPの指摘画像表示欄HP1に、指摘画像PH1のサムネイル画像HP5が表示される。すなわち、表示部240には、指定位置における検査結果とともにサムネイル画像HP5が表示される。検査結果は、他の種類の属性の一例である。制御部210は、表示部240を介した操作に応じて指摘画像表示欄HP1に表示されたサムネイル画像HP5へのタップを受け付けると、サムネイル画像HP5に対応する指摘画像PH1を表示部240に表示させる。
図7は、指摘画像PH1の表示画面の一例を示す説明図である。表示画面には、指摘画像PH1の他に、指摘画像PH1に文字や記号などの指示画像の追加を指示する追加アイコンAT1と、指摘画像PH1の削除を指示する削除アイコンAT2とが含まれる。指示画像は、第2の付加画像の一例である。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて追加アイコンAT1へのタップを受け付けると、検査者の表示部240を介した操作に基づいて指示画像を追加する。具体的には、検査者が指摘画像PH1上に矢印画像TK1を記載すると、制御部210は、その矢印画像TK1を示す指示画像を追加する。また、検査者が指摘画像PH1上に文字画像TK2を入力すると、制御部210は、その文字画像TK2を示す指示画像を追加する。制御部210は、指示画像の追加を終了すると、指示画像が追加された指摘画像PH1を上書きして保存する(図8参照)。そのため、次回以降に表示部240に指摘画像PH1が表示される場合には、指示画像が追加された後の指摘画像PH1が表示される。
データ生成装置100の制御部110は、検査支援装置200の表示部240を介した操作に応じて、指定位置における地図情報データD302が生成されると、通信部130を介して検査支援装置200から地図情報データD302を受信する。具体的には、検査支援装置200の制御部210は、指定位置における地図情報データD302が生成された後に、表示部240を介した操作に応じて検査システム用データ保管サーバ400との同期指示を受け取ると、検査システム用データ保管サーバ400と同期し、指定位置における地図情報データD302を検査システム用データ保管サーバ400に送信して保管させる。制御部110は、一定期間毎に検査システム用データ保管サーバ400から地図情報データD302を読み出しており、これにより、指定位置における地図情報データD302を受信する。
図11は、表示部150に表示された図面30を表示する図面表示画面HFの一例を示す説明図である。上述したように、データ生成装置100の制御部110は、GIS表示機能を有しており、制御部110は、表示部150に図面30を表示させるとともに、地図情報データD302に基づいて、二次元図面上の指定位置に、例えばアイコンAY1等の属性を表示させる。図11では、データ生成装置100は、図面表示画面HFに図面30の一部が拡大されて表示された状態において、アイコンAY1等を表示させている。
データ生成装置100の制御部110は、各検査支援装置200が生成した指定位置における地図情報データD302を、一定期間毎に検査システム用データ保管サーバ400を介して一括して受信し、上記の処理を実施する。そのため、表示部150には、複数の検査支援装置200から集計された指定位置におけるアイコンが同時に表示される。具体的には、表示部150には、図5に示されるアイコンAY1が表示されるとともに、他の検査支援装置200により生成された地図情報データD302に基づいて、アイコンAY2が表示される。制御部110は、各検査支援装置200において生成された指定位置における地図情報データD302を反映させるように個別現場データD102を更新し、更新された個別現場データD102を検査システム用データ保管サーバ400に保管させる。更新された個別現場データD102は、検査支援装置200と検査システム用データ保管サーバ400との同期により各検査支援装置200に読み出され、各検査支援装置200における検査システム用データD100が更新される。
指摘画像PH1の画像データD507の取得後、構造物に是正工事を行う是正業者により是正工事が行われる。是正工事は、検査画面HSに表示された特定の是正業者により行われる。是正業者は、指定位置における検査画面HSの是正内容表示領域HCに表示された内容から、指摘項目と指摘内容と指示とを理解することができる。また、是正業者は、画像取得領域HPの指摘画像表示欄HP1に表示されたサムネイル画像HP5、およびサムネイル画像HP5に追加された矢印画像TK1や文字画像TK2により、詳細な指摘内容を理解することができる。是正業者による是正工事後、検査者は構造物の指定位置に対する再検査を実施する。以下、再検査を実施する検査者を、確認者と呼ぶ。
図8は、再検査が実施された後の検査画面HSの一例を示す説明図である。再検査では、是正画像の画像データが取得される。検査支援装置200の制御部210は、検査画面HSに表示された合格画像取得用アイコンHP4へのタップを受け付けたことに応じて、合格画像PH2(図10参照)の画像データが取得される。確認者は、指摘画像PH1のサムネイル画像HP5を参照して、是正画像を指摘画像PH1に似せて撮影することができる。制御部210は、取得された是正画像の画像データを、指定位置に対応する地図情報データD302の画像データD507として記憶部220に記憶させる。つまり、制御部210は、1つの指定位置に対応する図面30上の1つの座標に、属性としての指摘画像PH1と是正画像との両方の画像を関連付けることができる。
検査支援装置200の制御部210は、指摘画像PH1の画像データに基づいて、表示部240に指摘画像PH1のサムネイル画像HP5を表示させるとともに、合格画像PH2の画像データに基づいて、是正画像のサムネイル画像HP6を表示させる。本実施形態では、是正工事において、指定位置の不備が解消したものとする。そのため、是正区分表示領HKの検査結果入力欄HK2の入力が、「不合格」から「合格」に更新され、アイコン表示欄HK1のアイコンの表示色が青色に更新される。そのため、図9に示すように、表示部240の表示を、検査画面HSから図面表示画面HFに切り替えると、図面30上の指定位置に表示されるアイコンAY1の表示色が青色に更新される。すなわち、是正区分表示領HKの検査結果入力欄HK2の内容に応じて、制御部210は指定位置における地図情報データD302のアイコンデータD502を更新し、図面30上の指定位置に表示されるアイコンAY1の種類、詳細にはアイコンAY1の表示色を青色に切り替える。なお、図8のサムネイル画像HP6に示すように、是正画像にも指定位置の不備が解消したことを示す指示画像が追加されていてもよい。
検査支援装置200の制御部210は、表示部240に表示された指定位置の検査画面HSのうちの検査結果入力欄HK2の入力が「不合格」から「合格」に更新されると、表示部240を介した操作に応じて、指定位置における地図情報データD302をデータ生成装置100に送信する。データ生成装置100の制御部110は、通信部130を介して指定位置における地図情報データD302を受信すると、指定位置における地図情報データD302を更新する。これにより、表示部150に表示された図面30上の指定位置におけるアイコンAY1の表示色が赤色から青色に切り替えられる。
(4)帳票作成処理
帳票作成処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて確認者から検査帳票CH(図10参照)を表す検査帳票データの作成指示を受け付けると、帳票作成処理を実施する。制御部210は、検査種類別データD202に基づいて検査帳票データを作成する。図10は、検査帳票CHの一例を示す説明図である。検査帳票CHには、目次欄CMと、結果表示欄CYと、図面表示欄CGと、指定位置表示欄CIとを含む。
帳票作成処理は、検査支援装置200(図1)により実施される。検査支援装置200の制御部210は、表示部240を介した操作に応じて確認者から検査帳票CH(図10参照)を表す検査帳票データの作成指示を受け付けると、帳票作成処理を実施する。制御部210は、検査種類別データD202に基づいて検査帳票データを作成する。図10は、検査帳票CHの一例を示す説明図である。検査帳票CHには、目次欄CMと、結果表示欄CYと、図面表示欄CGと、指定位置表示欄CIとを含む。
目次欄CMは、現場情報に基づく現場識別子(例えば、○○建物)と、フロア情報に基づくフロア識別子(例えば、05F)と、検査種類情報に基づく検査識別子(例えば、仕上げ検査)と、検査結果を示す表示(例えば、合格(完了))とを表示する欄である。結果表示欄CYは、主に是正に関する各項目を表示する欄であり、例えばIDデータD501に基づく識別番号(例えば、1)や検査データD506に基づく指摘項目、指摘内容等を表示する欄である。図面表示欄CGは、画像データD507に基づく画像を表示する欄であり、具体的には指摘画像PH1と合格画像PH2とを表示する欄である。
指定位置表示欄CIは、図面30の表示画像PH3を表示する欄である。制御部210は、表示部240を介した操作に応じて表示部240に表示された図面30の表示画像PH3を取得可能である。制御部210は、確認者の操作により指定位置を含む範囲の表示画像PH3を取得すると、表示画像PH3上の指定位置に対応する領域TR、すなわちアイコンAY1が表示された領域TRに、指定位置を識別する識別画像TK3を追加する。識別画像は、第1の付加画像の一例である。制御部210は、識別画像TK3の追加を終了すると、識別画像TK3が追加された表示画像PH3を上書きし、指定位置表示欄CIに貼り付ける。
以上説明したように、本実施形態では、検査者は、構造物の任意の位置で検査を行い、構造物において不備を検出した場合、表示部240を介した操作に応じて、表示部240の不備に相当する位置を指定してタップする。本実施形態の検査支援装置200では、タップを受け付けたことに応じて、タップにより指定された指定位置の地図情報データD302を生成する。地図情報データD302では、指定位置に対応する座標に属性が関連付けられており、属性は検査結果を含む。そのため、検査者は、指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む属性情報とが関連付けられた地図情報データD302を、データ生成装置100により生成することができる。これにより、検査者は、従来技術のように、データ生成装置100による検査位置や検査結果の設定を待つことなく検査を行うことができ、利便性を向上させることができる。
属性は、表示部240を介した操作に応じて取得されるので、例えば検査者が実施した検査の検査結果を反映した地図情報データD302を生成することができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、表示部240は、図面データD301に基づいて構造物の図面30を表示するとともに、地図情報データD302に基づいて属性を表示する。そのため、表示部240に図面30のみを表示させたいときは、図面データD301に基づいて図面30のみを表示させ、表示部240に属性のみを表示させたいときは、地図情報データD302に基づいて属性のみを表示させ、表示部240に図面30と属性との両方を表示させたいときは、図面データD301および地図情報データD302に基づいて図面30と属性との両方を表示させることができる。これにより、表示部240に図面30や属性を表示するときの利便性を向上させることができる。
属性は、図面30上の指定位置に対応する座標に関連付けられており、表示部240に図面30とともに表示される属性は、図面30上の指定位置に表示され、具体的には、属性としてのアイコンAY1が、図面30上の指定位置に表示される。そのため、図面30上のどの位置に属性が関連付けられているかを容易に把握することができる。また、ユーザは、表示部240に表示されたアイコンAY1をタップすることで、選択されたアイコンAY1が表示された指定位置における検査結果を確認することができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、検査者から入力された指定位置における検査結果により、指定位置に表示されるにおけるアイコンAY1の種類、詳細にはアイコンAY1の表示色を切り替える。そのため、検査者あるいは確認者は、表示部240に表示されるアイコンの表示色により、アイコンAY1をタップしてアイコンAY1が表示された指定位置における検査結果を表示することなく、指定位置における検査結果を確認することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、ユーザが撮影部250を用いて紙の図面を撮影することにより生成した画像データを、図面データD301として取得するので、例えばユーザが構造物の設計データを持っておらず、紙などに出力された二次元図面のみを持っているときでも、図面データD301を取得することができる。また、構造物の設計データを持っていても、それを印刷したものに、メモや色分け等をしたものをベースに検査したい場合に、メモや色分け等をしたものを撮影することにより図面データD301を取得することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、表示部240を介した操作に応じて検査支援装置200の制御部210が検査帳票CHを表す検査帳票データを作成するので、ユーザは、自ら検査帳票情報を作成する必要がなく、利便性を向上させることができる。
検査帳票CHは、構造物において検出された不備の検査結果を含むため、検査帳票CHにより構造物において検出された不備を確認することができる。また、検査帳票CHには、指定位置に位置する被写体の画像が含まれるため、検査帳票CHにより構造物において検出された不備を、視覚的に確認することができる。
さらに、検査帳票CHには、表示部240に指定位置が表示された状態の図面30の表示画像PH3が含まれるため、検査帳票CHにより構造物において不備が検出された図面30上の指定位置を確認することができる。特に、表示画像PH3には、表示画像PH3上の指定位置に対応する領域TR、すなわちアイコンAY1が表示された領域TRに、指定位置を識別する識別画像TK3が追加されているので、識別画像TK3が追加されていない場合に比べて、図面30上の指定位置を容易に確認することができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、撮影部250等で撮影された画像が図面30上の座標に関連付けられるので、図面30上の各位置に対応させて、画像を保持することができる。特に、本実施形態の検査支援装置200では、図面30上の1つの座標に、複数の画像を関連付けることができるので、図面30上の各位置に対応させて、例えば是正工事前の指摘画像PH1と是正工事後の合格画像PH2を保持することができ、あるいは、同じ被写体を異なる角度から複数回撮影することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、属性にサムネイル画像が含まれ、検査画面HSにおいて、他の属性である検査結果とともに表示される。そのため、検査者は、表示部240に表示されるサムネイル画像により、どのような画像が撮影されているかを確認することができるとともに、検査内容や検査結果と撮影された画像との関係、例えば、検査結果と撮影された画像とが対応するものであるか否かを確認することができる。また、ユーザは、表示部240に表示されたサムネイル画像をタップすることで、選択されたサムネイル画像に対応する画像を詳細に確認することができる。
また、本実施形態の検査支援装置200では、表示部240に表示された画像に指示画像を追加することができるので、例えば指摘画像PH1に含まれる不備部分の周囲に指示画像を追加しておくことで、指示画像を追加しない場合に比べて、図面を利用して修正者などの他人に不備の内容を容易に伝達することができる。
また、本実施形態では、データ生成装置100の制御部110は、通信部130が検査支援装置200から指定位置の地図情報データD302を受信したことに応じて、表示部150に表示された二次元図面上の指定位置にアイコンAY1を表示する。これにより、データ生成装置100を使用する管理者は、表示部150に表示されるアイコンAY1により、検査支援装置200で指定された指定位置を把握することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、データ生成装置100の制御部110は、複数の検査支援装置200のそれぞれから指定位置の地図情報データD302を受信し、表示部150に表示する。そのため、データ生成装置100を使用する管理者は、例えば複数の検査者が複数の検査支援装置200を用いて同時に実施する検査の進行状況および検査結果をまとめて把握することができ、利便性を向上させることができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、構造物の図面として二次元図面のみを用いる例を示したが、二次元図面と三次元図面とを用いてもよい。すなわち、検査支援装置200の表示部240に、構造物の三次元図面と二次元図面とが切替可能に表示されており、ユーザが必要に応じて検査支援装置200の表示部240に構造物の二次元図面を表示させ、上記の検査支援処理を実施させてもよい。
上記実施形態では、検査システム10は、データ生成装置100と、検査支援装置200とに加えて、検査システム用データ保管サーバ400とを備える例を示したが、これに限られない。例えば、検査システム用データD100が、データ生成装置100から検査支援装置200に送信され、検査支援装置200により受信される場合には、検査システム用データ保管サーバ400は必ずしも必要ではない。
上記実施形態では、データ生成装置100は、検査に用いられる図面データD301を、撮影部250を用いた撮影により生成する例を示したが、これに限られない。例えば、検査システム10が、図面データD301を保管する専用サーバを備えており、データ生成装置100が、この専用サーバから図面データD301を取得してもよい。なお、検査システム用データ保管サーバ400が、図面データD301を保管する専用サーバを兼ねてもよい。
上記実施形態では、検査支援装置200の表示部240が、操作受付部を兼ねている例を示したが、検査支援装置200は、表示部240とは別に操作受付部を備えていてもよい。
上記実施形態では、構造物の各位置の属性としてアイコンや検査結果等を挙げて説明したが、属性は上記の例に限られない。属性は、検査結果を含むものの、上記の例の検査結果以外の例を含まなくてもよい。例えば、アイコンは、必ずしも表示される必要はなく、図面30上の指定位置近傍がタップされることで、指定位置における検査結果が表示部240に表示されるようにしてもよい。なお、検査結果とは、検査画面HSの検査結果入力欄HK2に入力される内容の他、検査画面HSの項目表示欄HC1における指摘事項、指摘内容、および、指示の項目に対して入力された項目内容記載欄HC2の内容をも含む。さらに、図面では、必ずしも構造物の各位置に複数の図面が関連付けられている必要はなく、1つの図面が関連付けられていてもよければ、図面が関連付けられていなくてもよい。
上記実施形態では、表示部240に属性を表示するときに、属性としてのアイコンが、図面30上の指定位置に表示される例を示した。ここで、「指定位置に表示」とは、指定位置に表示されることのみを示すのではなく、引き出し線等により指定位置に関連付けられた位置に表示されることをも含む。
上記実施形態では、検査者から入力された指定位置における検査結果により、指定位置に表示されるにおけるアイコンAY1を、形状が等しく、表示色を切り替える例を示したが、これに限られない。例えば、例えば表示色が等しく、互いに形状の異なるアイコンに切り替えられてもよければ、形状および表示色の異なるアイコンに切り替えられてもよい。
上記実施形態では、指定位置の検査帳票CHがデータ生成装置100により作成される例を示したが、これに限られず、検査支援装置200により実施されてもよい。また、指定位置の検査帳票CHに記載される内容として検査結果や指定位置に位置する被写体の画像等を挙げて説明したが、検査帳票CHに記載される内容は上記の例に限られない。検査帳票CHに記載される内容は、検査結果を含むものの、上記の例の検査結果以外の例を含まなくてもよい。例えば、指定位置に位置する被写体の画像は、必ずしも検査帳票CHに記載される必要はなく、また、表示部240に指定位置が表示された状態の図面30の表示画像PH3も、必ずしも検査帳票CHに記載される必要はない。
上記実施形態では、表示部240にサムネイル画像を表示するときに、サムネイル画像が検査結果とともに表示される例を示したが、これに限られず、サムネイル画像が図面30とともに表示されるようにしてもよい。また、サムネイル画像が、検査結果とともに表示され、かつ、図面30とともに表示されるようにしてもよい。
上記実施形態では、指示画像を追加された指摘画像PH1が上書き保存される例を示した。つまり、追加された付加画像が指摘画像PH1と一体として保存される例を示した。しかし、これに限られず、追加された付加画像が指摘画像PH1とは別に保存されてもよい。同様に、上記実施形態では、識別画像TK3を追加された表示画像PH3が上書き保存される例を示した。つまり、追加された識別画像TK3が表示画像PH3と一体として保存される例を示した。しかし、これに限られず、追加された識別画像TK3が表示画像PH3とは別に保存されてもよい。
上記実施形態では、検査支援装置200の表示部240に現在位置マークAZを表示する例を示したが、現在位置マークAZはかならずしも表示される必要はない。また、上記実施形態では、現在位置マークAZを表示するために、地磁気センサ260とGPS受信部270とを用いる例を示したが、これに限られず、他の手法により現在位置マークAZが表示されてもよい。
10:検査システム 30:二次元図面 100:データ生成装置 200:検査支援装置 210:制御部 220:記憶部 230:通信部 240:表示部 250:撮影部 400:検査システム用データ保管サーバ AM:通芯識別子 AS:通芯 AY1:アイコン D100:検査システム用データ D202:検査種類別データ D301:図面データ D302:地図情報データ D401:位置データ D402:属性データ D506:検査データ D507:画像データ HP5、HP6:サムネイル画像
Claims (18)
- 構造物の検査を支援する検査支援装置であって、
前記構造物の二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、
GIS表示機能を有し、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示する表示部と、
操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が前記表示部に表示された前記二次元図面上の任意の位置を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の指定された指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む前記指定位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた前記指定位置の地図情報データであって、GIS表示機能による表示に用いられる地図情報データを生成するデータ生成部と、を備える、検査支援装置。 - 請求項1に記載の検査支援装置であって、
前記データ生成部は、前記操作受付部が前記属性を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記属性を示す前記属性情報を取得する、検査支援装置。 - 請求項1または請求項2に記載の検査支援装置であって、
前記表示部は、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する、検査支援装置。 - 請求項3に記載の検査支援装置であって、
前記属性は、アイコンを含み、
前記表示部は、前記地図情報データに基づいて、前記アイコンを、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する、検査支援装置。 - 請求項4に記載の検査支援装置であって、
前記表示部は、前記操作受付部が前記アイコンを選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記アイコンが表示される前記指定位置に対応する前記属性としての前記検査結果を表示する、検査支援装置。 - 請求項4または請求項5に記載の検査支援装置であって、
前記属性は、複数種類の前記アイコンを含み、
前記地図情報データは、前記二次元図面上の前記指定位置に対応する前記座標に、特定の種類の前記アイコンを関連付けることが可能なデータであり、
前記表示部は、前記操作受付部が前記検査結果を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の前記指定位置に表示される前記アイコンの種類を切り替える、検査支援装置。 - 請求項6に記載の検査支援装置であって、
前記複数種類の前記アイコンは、互いに表示色の異なる複数の前記アイコンを含み、
前記表示部は、前記操作受付部が前記検査結果を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の前記指定位置に表示される前記アイコンの表示色を切り替える、検査支援装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の検査支援装置であって、さらに、
撮影することにより画像を表す画像データを生成する撮影部を備え、
前記図面データ取得部は、前記撮影部が前記二次元図面を表示するものを撮影することにより生成された前記画像データを、前記図面データとして取得する、検査支援装置。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の検査支援装置であって、さらに、
前記属性としての前記検査結果を含む前記指定位置の検査帳票を表す検査帳票データを作成する検査帳票作成部を備える、検査支援装置。 - 請求項9に記載の検査支援装置であって、さらに、
撮影により画像を表す画像データを生成する撮影部を備え、
前記検査帳票には、前記撮影部が前記指定位置に位置する被写体を撮影することにより生成された前記属性としての前記画像が含まれる、検査支援装置。 - 請求項9または請求項10に記載の検査支援装置であって、さらに、
前記二次元図面の表示画像を取得する表示画像取得部と、
前記表示画像に第1の付加画像を追加する第1付加画像追加部と、を備え、
前記検査帳票には、前記表示画像取得部により取得された前記二次元図面の前記指定位置を含む前記表示画像であって、前記第1付加画像追加部により前記指定位置に対応する領域に前記第1の付加画像が追加された前記表示画像が含まれる、検査支援装置。 - 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の検査支援装置であって、
前記属性は、画像を含み、
前記地図情報データは、前記二次元図面上の前記指定位置に対応する前記座標に、前記属性としての複数の前記画像を関連付けることが可能なデータである、検査支援装置。 - 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の検査支援装置であって、
前記属性情報は、画像と前記画像に対応するサムネイル画像とを含む複数種類の属性を示す情報であり、
前記表示部は、
前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて前記属性を表示し、
前記二次元図面と、前記指定位置における他の種類の前記属性と、の少なくとも一方とともに、前記サムネイル画像を表示する、検査支援装置。 - 請求項13に記載の検査支援装置であって、
前記表示部は、前記操作受付部が前記表示部に表示された前記サムネイル画像を選択する前記操作を受け付けたことに応じて、前記サムネイル画像に対応する前記画像を表示する、検査支援装置。 - 請求項13または請求項14に記載の検査支援装置であって、さらに、
前記表示部に表示された前記画像に第2の付加画像を追加する第2付加画像追加部を備え、
前記表示部は、前記画像への前記第2の付加画像の追加に応じて、前記第2の付加画像が追加された後の前記画像を表示する、検査支援装置。 - 構造物の検査を支援する検査システムであって、
検査支援装置と、
データ表示装置と、を備え、
前記検査支援装置は、
前記構造物の二次元図面を表す図面データを取得する図面データ取得部と、
GIS表示機能を有し、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示する表示部と、
操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が前記表示部に表示された前記二次元図面上の任意の位置を指定する前記操作を受け付けたことに応じて、前記二次元図面上の指定された指定位置に対応する座標を示す座標情報と、検査結果を含む前記指定位置の属性を示す属性情報と、が互いに関連付けられた前記指定位置の地図情報データであって、GIS表示機能による表示に用いられる地図情報データを生成するデータ生成部と、
前記図面データと前記地図情報データとを前記データ表示装置に送信する端末通信部を有し、
前記データ表示装置は、
前記検査支援装置から送信される前記図面データと前記地図情報データとを受信する本体通信部と、
GIS表示機能を有し、前記図面データに基づいて前記二次元図面を表示するとともに、前記地図情報データに基づいて、少なくとも1つの前記属性を、前記二次元図面上の前記指定位置に表示する本体表示部と、を有する、検査システム。 - 請求項16に記載の検査システムであって、
複数の前記検査支援装置を備え、
前記本体通信部は、各前記検査支援装置から前記地図情報データを受信する、検査システム。 - 請求項16または請求項17に記載の検査システムであって、
前記データ表示装置は、さらに、
前記属性としての前記検査結果を含む前記指定位置の検査帳票を表す検査帳票データを作成する検査帳票作成部を備える、検査システム。
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JP2022030893A (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-18 | 株式会社インフォマティクス | 構造物管理業務支援システム |
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