JP6817736B2 - 情報共有支援システム、情報共有支援方法、及びプログラム - Google Patents

情報共有支援システム、情報共有支援方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報共有支援システム、情報共有支援方法、及びプログラムに関する。
建物又は建物に付帯する設備の維持管理などの業務では、対象とされる建物の状況を把握し、状況に関する情報の共有が必要とされる。情報の共有の手段として、図面、設備台帳、故障履歴、修繕履歴、写真、報告書などを利用する情報共有方法が一般的に利用されている。上記の情報共有方法により共有される情報は、それぞれが独立したものとして扱われている。例えば、プロパティマネージャ(以下PM)は、ビルメンテナンス事業者(以下BM)から提供される上記の情報をそれぞれ取得して、取得した情報を自身の知識と経験をもとに関連付けて、建物の状況をイメージしている。
関連する情報共有を実現するための技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−14316号公報 特開2010−102595号公報
しかしながら、知識と経験をもとに建物などの状況をイメージすることを必要とする情報共有方法では、主観的な判断がその過程に含まれることがあり、関係者間における周囲の状況の理解に齟齬が生じる場合がある。上記の文献に記載の情報共有方法では、共有しやすい形態で情報が提供されないことがある。
本発明が解決しようとする課題は、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を共有可能にする情報共有支援システム、情報共有支援方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様の情報共有支援システムは、複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得する取得部と、特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、共有させるための情報を、前記取得部により取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出する抽出処理部と、前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成する閲覧画像情報生成部であって、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させる閲覧画像情報生成部と、を備える。
また、上記の情報共有支援システムにおいて、前記空間モデルは、中空の球体の表面の一部又は全部を成す。
また、上記の情報共有支援システムにおいて、前記空間モデルは、実空間における前記観測点の位置に対応する3次元仮想空間における位置に、前記球体の中心が配置される。
また、上記の情報共有支援システムにおいて、前記抽出処理部は、前記検索条件に、前記空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報と、前記共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを含める。
また、上記の情報共有支援システムにおいて、前記抽出処理部は、前記共有させるための情報として、前記実空間における観測点の周囲が撮像された画像情報と、前記画像情報と異なる種別の情報とを含む
また、上記の情報共有支援システムにおいて、前記閲覧画像情報生成部は、前記共有させるための情報を、前記共有させるための情報に付与されている位置情報に基づいて前記空間モデルに割り付けて、前記空間モデルの所定の範囲を切り出して前記画像情報を生成する。
本発明の一態様の情報共有支援方法は、複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得するステップと、特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、共有させるための情報を、前記取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出するステップと、前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成し、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させるステップと、を含む。
本発明の一態様の情報共有支援システムのコンピュータに、複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得するステップと、特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、共有させるための情報を、前記取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出するステップと、前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成し、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させるステップと、を実施させるためのプログラムである。
本発明によれば、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を共有可能にする情報共有支援システム、情報共有支援方法、及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る情報共有支援システムの構成図である。 実施形態に係る空間モデルの一例を示す図である。 実施形態に係る撮像装置100の構成図である。 実施形態に係る正距円筒図法による画像について示す図である。 実施形態に係る端末装置200の構成図である。 実施形態に係る情報共有支援装置400のハードウェア構成図である。 実施形態に係る情報共有支援装置400の機能構成図である。 実施形態に係る空間モデル情報411の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る収集情報412の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る提供情報413の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る情報共有支援装置400において情報を共有するための処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る提供情報413を生成する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る観測点の周囲の状況を表示する閲覧画像の一例を示す図である。 実施形態に係る取得情報を表示する閲覧画像の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る収集情報を取得する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るリスト表示から観測点を選択する処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る提供情報の有無を一覧にして示す一覧画像の表示の一例を示す図である。 実施形態に係る提供情報の有無を一覧にして示す一覧画像の表示の一例を示す図である。 実施形態に係る閲覧画像を表示させる処理の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る情報共有支援システムの構成図である。
[情報共有支援システム]
情報共有支援システム1は、撮像装置100と、端末装置200と、管理装置300と、情報共有支援装置400とを備える。撮像装置100、端末装置200、管理装置300、及び、情報共有支援装置400は、ネットワークNWを介して接続されている。
最初に、情報共有支援システム1の概要について説明する。情報共有支援システム1は、実空間内の対象範囲10に関する情報の共有を支援する。例えば、対象範囲10には、実在する建物2の一部又は全部が含まれる。さらに、対象範囲10には、上記の建物に設けられた設備、什器などが含まれる。対象範囲10は、その範囲が予め決定される。例えば、対象範囲10における位置は、直交座標系(X,Y,Z)を用いて特定される。対象範囲10内に、幾つかの観測点(不図示)が設けられる。例えば、観測点Pは、観測点Pの周囲の状況を共有するように、その位置が決定される。以下の説明では、観測点Pを単に観測点という。
情報共有支援システム1は、この観測点を基準にして、その周囲の状況の共有を支援する。情報共有支援システム1により共有される情報には、観測点の周囲画像が含まれる。観測点の周囲画像とは、撮像装置100が観測点において撮像して得た画像、又は、観測点において撮像して得た複数の画像の組のことである。例えば、観測点の位置は、撮像装置100の光学系の位置に基づいて決定される。周囲画像の詳細については後述する。なお、観測点の周囲画像は、ユーザU1が撮像装置100を操作して撮像したものであってもよく、撮像装置10が予め定められタイミングで撮像したものであってもよい。
情報共有支援システム1は、観測点の周囲画像を利用して、端末装置200などを操作する複数のユーザ間で、対象の施設10の状況を共有できるように支援する。例えば、撮像装置100によって撮像された画像のデータと、管理装置300などからのデータ(情報)とを、情報共有支援装置400が収集する。情報共有支援装置400は、収集したデータを、端末装置200からの要求に応じて、当該端末装置200の表示部に表示させる。ユーザU2は、上記の複数のユーザの一例である。
情報共有支援システム1は、上記のように情報の共有に係る処理を行うに当たり、空間モデルという概念を利用する。これにより、情報共有支援システム1は、周囲の状況および事象が発生している位置などの情報を共有可能にする。
ここで、空間モデルについて説明する。空間モデルとは、観測点を基準にして、その観測点から視認できる範囲の状況が射影される仮想の面を有するものである。仮想の面は、観測点に関連付けて予め定められる。情報共有支援システム1は、観測点から視認できる範囲の状況を、上記の観測点から見込む方向を維持するように空間モデルに射影する。本実施形態では、空間モデルを仮想の構造体として定義する。情報共有支援システム1は、空間モデルを利用して、観測点の周囲の状況に係る情報を管理する。
図2は、実施形態に係る空間モデルの一例を示す図である。例えば、空間モデルは、中空の球体として形成される。情報共有支援システム1は、球体の表面に、観測点の位置から見込む各被写体の像を射影する。球体の中心Cに視点を置くことにより、球体の表面に射影された被写体の像を球体の中心Cから見込む方向と、実空間において観測点P(図1)の位置から被写体を見込む方向とが一致する。
上記の説明では、画像を一例として示したが、空間モデルに対応付ける情報の種類は、これに限らない。情報共有支援システム1は、画像に加えて、各種情報を空間モデルに対応付けてもよい。例えば、情報共有支援システム1は、空間モデルを中空の球体として形成し、球体の表面に収集情報などの各種情報を関連付ける。上記の収集情報とは、観測点の周囲の状況を共有するために収集された情報のことである。上記の収集情報には、観測点の周囲を撮像して得た画像情報、画像情報と異なる種別の情報などが含まれる。画像情報と異なる種別の情報として、例えば、観測点の周囲の状況を示すテキスト(文字情報)が含まれていてもよい。
以下、情報共有支援システム1に係る各装置について説明する。
[撮像装置]
撮像装置100の構成の一例について説明する。図3は、実施形態に係る撮像装置100の構成図である。撮像装置100は、その周囲を撮影し、得られる周囲画像を出力する。
撮像装置100は、光学系111と、光学系112と、撮像部121と、撮像部122と、信号処理部130と、受付部140と、制御部150と、出力部160とを備える。
光学系111と光学系112は、それぞれが魚眼系レンズを成し、それぞれ180度以上の画角で撮影可能とする。光学系111と光学系112は、光学系111の光軸と光学系112の光軸が略平行になるように、撮像装置100の筐体などに支持される。光学系111の光軸方向と光学系112の光軸方向は、反対方向に向けられている。
撮像部121は、光学系111と対になるように設けられ、光学系111の画角の範囲内の対象物(被写体)を撮像する。撮像部122は、光学系112と対になるように設けられ、光学系112の画角の範囲内の対象物(被写体)を撮像する。
信号処理部130は、撮像部121が撮像して得られた画像と、撮像部122が撮像して得られた画像とを合成することにより、撮像された画像から、正距円筒図法に基づいた画像又は全周囲画像などの合成画像を生成する。
受付部140は、ユーザの撮像を指示する操作を受け付ける。
制御部150は、受付部140によって受け付けた撮像の指示に基づいて、撮像部121と撮像部122に撮像させる。制御部150は、撮像部121と撮像部122が互いに同期して撮像するように、各撮像部を制御する。制御部150は、撮像部121と撮像部122とにより撮像された結果に基づいて、信号処理部130により合成画像を生成させる。制御部150は、出力部160から、信号処理部130によって生成された合成画像を出力させる。
例えば、撮像装置100が合成画像として出力する周囲画像には、正距円筒図法による画像、全天周画像などの全方向の画像が含まれていることが望ましい。図4は、実施形態に係る正距円筒図法による画像について示す図である。正距円筒図法は、前述の図2に示すような球体の表面を展開し、その表面を長方形に射影して示す図法である。球体の緯度経度は、長方形内内で直角かつ等間隔に交差するように各部の尺度が調整される。これと反対に、撮像装置100は、円筒の側面に描かれた正距円筒図法による画像を、図2に示す球体の表面に射影する。球体の表面に射影された画像は、球体の内側からみれば全天周画像となる。つまり、撮像装置100により撮像された画像を、球体の表面として形成された空間モデルに射影することにより、観測点の周囲に画像情報を有する。撮像装置100は、正距円筒図法による画像と全天周画像の少なくとも何れかの画像の一部又は全部を出力する。このような撮像装置100であれば、1回の操作で全周囲を纏めて撮影することができ、周囲を漏れなく撮影できる。
つまり、撮像装置100は、画像を合成するためのユーザの手間を省き、更に、画像の空間方向の連続性の品質を高めることができる。また、撮像装置100は、全周囲を1回の操作で撮影することで、撮影に係る時間を短縮する。また、上記のような撮像装置100であれば、撮影漏れなどによる部分的な欠損が生じる虞がない。これらに起因して、ユーザの作業効率が高まる。
なお、上記の撮像装置100に代えて、広角レンズ又は標準レンズを用いる一般的なカメラを利用してもよい。一般的なカメラによって取得した画像の画角は、広角レンズ又は標準レンズを用いると、その画角が40度から60度以下に制限される。広角レンズ又は標準レンズを使用して全周囲を撮影する場合には、全周囲を複数回に分割して撮像することが必要になる。このような撮影方法で撮像された画像については、それらを組み合わせる合成処理を施すとよい。全周囲を複数回に分割して撮像した画像の合成方法は、一般的な手法を適用できる。
以下の実施形態の説明では、撮像装置100は、正距円筒図法による画像を、対象の周囲画像として出力するものとする。撮像装置100は、上記の対象の周囲画像を情報共有支援装置400に対して送信する。
[端末装置]
図5は、実施形態に係る端末装置200の構成図である。端末装置200は、例えば、CPU200Aと、RAM(Random Access Memory)200Bと、不揮発性記憶装置200Cと、可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dと、入出力装置200Eと、通信インターフェース200Fとを備える。端末装置200は、CPU200Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図5に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU200Aは、不揮発性記憶装置200Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムをRAM200Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM200Bは、CPU200Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置200Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)などである。可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dには、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)、SDカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置200Eは、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、表示装置などを含む。通信インターフェース200Fは、ネットワークNWに接続され、端末装置200における通信を制御する。
図5を参照して、実施形態に係る端末装置200の機能構成について説明する。端末装置200は、受付処理部211と、データ取得部212と、表示制御部213とを備える。これらの機能部は、例えば、CPU200Aがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
受付処理部211は、入出力装置200Eによって検出されたユーザの操作を受け付ける。例えば、受付処理部211は、入出力装置200Eにより表示された画像上のボタンなどを選択する操作を検出して、ユーザの操作として受け付ける。受付処理部211は、検出したユーザの操作に基づいて、情報を共有するための要求を情報共有支援装置400宛に送信する。
データ取得部212は、情報共有支援装置400から送信された情報を取得する。情報共有支援装置400から取得する情報には、特定の観測点に対応する取得情報が含まれる。
表示制御部213は、情報共有支援装置400から送信された情報に基づいて、入出力装置200Eにおける表示部に表示させる画像を生成する。例えば、表示制御部213は、特定の観測点に対応する取得情報に基づいた閲覧画像を生成して、表示部に表示させる。
なお、端末装置200は、受付処理部211、データ取得部212、及び、表示制御部213の一部又は全部を、Webシステムに適用されるブラウザを利用して実現してもよい。端末装置200は、予め定められたユーザに限り、その利用を許可するものとしてもよい。
[管理装置]
管理装置300は、対象範囲に含まれる建物2に関する情報を管理するコンピュータである。例えば、図1に示すように、管理装置300は、記憶部310と、制御部320とを備える。
記憶部310には、建物2に関する各種図面、建物2に付帯する設備を特定するための属性情報、建物2及び付帯する設備の保守点検の履歴情報などが格納されている。例えば、建物2に関する各種図面には、建物2の構造図、フロアごとの平面図、設備配置図、配管図、電源系統図などの各種図面の一部又は全部が含まれる。
制御部320は、記憶部310が参照する情報と、情報共有支援装置400が参照する情報とが一致するように情報を共有する。例えば、記憶部310に格納している情報と情報共有支援装置400に格納されている情報とが一致するように、情報を同期させてもよい。制御部320は、情報共有支援装置400からの要求を受け付けて、要求に応じて情報共有支援装置400に格納された情報の同一性を確保する。なお、制御部320と情報共有支援装置400は、上記の情報の同期を、予め定められた計画に従い実施するようにしてもよい。或いは、制御部320と情報共有支援装置400からアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置などの外部記憶装置を設けておき、外部記憶領域に、上記の情報を格納することにより、情報の同一性を確保してもよい。
[情報共有支援装置]
図6は、実施形態に係る情報共有支援装置400のハードウェア構成図である。情報共有支援装置400は、例えば、CPU400Aと、RAM400Bと、不揮発性記憶装置400Cと、可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dと、入出力装置400Eと、通信インターフェース400Fとを備える。情報共有支援装置400は、CPU400Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図6に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU400Aは、不揮発性記憶装置400Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムをRAM400Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM400Bは、CPU400Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置400Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROMなどである。可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dには、DVDやCD、SDカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置400Eは、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、表示装置などを含む。通信インターフェース400Fは、ネットワークNWに接続され、情報共有支援装置400における通信を制御する。なお、通信インターフェース400Fは、Webシステムに適用されるWebサーバとしての機能を有していてもよい。
図7は、実施形態に係る情報共有支援装置400の機能構成図である。情報共有支援装置400は、記憶部410と、制御部420とを備える。
記憶部410は、RAM400B又は不揮発性記憶装置400Cに設けられた記憶領域である。記憶部410は、情報共有支援装置400からアクセス可能なNAS装置などの外部記憶装置によって実現されてもよい。
記憶部410は、空間モデル情報411、収集情報412、提供情報413、ユーザ情報414などの情報を格納する。
空間モデル情報411は、観測点ごとに設けられた空間モデルに関する情報を含む。図8は、実施形態に係る空間モデル情報411の内容の一例を示す図である。例えば、観測点に対して原則的に一つの空間モデルが割り付けられる。空間モデル情報411には、空間モデルに関する情報が含まれる。例えば、空間モデル情報411には、空間モデルID、エリアID、実空間上の位置、半径などの情報が含まれる。空間モデル情報411には、空間モデルごとの情報が含まれる。
空間モデルIDは、観測点に対して割り付けられた空間モデルを識別するための識別情報である。例えば、空間モデルIDは、観測点を識別するための観測点ID(観測点識別情報)であってもよく、観測点の座標値、又は、座標値に基づいて生成された値であってもよい。
エリアIDは、空間モデルを含むエリアを識別するための識別情報である。例えば、エリアIDは、建物における階数、同一階におけるゾーン、テナント、部屋などのように、所望の規則に従って建物内を複数のエリアに区分した場合に、区分された各エリアの識別番号などの情報を含む。例えば、エリアを建物の層(階)に対応させた場合、エリアIDが建物における階数を示し、1階を1Fとして、2階を2Fとして示してもよい。また、例えば、大分類、中分類、小分類のように、エリアの区分を階層化してもよい。例えば、
テナントによる分類を大分類とし、テナントが利用する階による分類を中分類とし、テナントが利用する会議室(部屋)による分類を小分類とする。上記のような規則に従えば、「テナントA」−「1F」−「第1会議室」などのように区分することができ、エリアIDを利用して、区分された対象のそれぞれを、容易に識別することができる。
実空間上の位置は、エリア毎に決定される直交座標系における観測点の位置を示す。半径は、空間モデルの大きさを示す情報である。例えば、半径(R1)を2mとし、観測点の床面からの高さを1.5mとすると、空間モデルの下部は、床下側に張り出した状態に配置される。或いは、半径(R1)を0.5mとし、観測点の床面からの高さを1.5mとすると、空間モデルは、床上に浮いた状態に配置される。
図7に戻り、収集情報412について説明する。収集情報412は、観測点の周囲の状況として収集した各種情報を含む。提供情報413は、観測点の周囲の状況として収集された情報から抽出された情報を含む。収集情報412、及び、提供情報413のより具体的な説明は後述する。
ユーザ情報414は、情報共有支援システム1の利用が許可されたユーザの情報である。例えば、情報共有支援システム1は、許可されたユーザに限り、その利用が許可される。ユーザ情報414は、ユーザID、パスワード、ユーザ属性情報などのデータを含む。ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザ属性情報は、ユーザが所属する団体、企業、組織など、情報を共有可能な範囲を決定するための基礎情報を含む。なお、ユーザ情報414は、情報共有支援システム1のアカウント情報と兼ねてもよく、端末装置200の利用を許可するユーザを識別するための情報として利用してもよい。さらに、ユーザが共有できる情報の範囲(共有範囲)を、ユーザ毎に設定可能にしてもよい。この場合、ユーザ情報414は、ユーザIDに対応する共有範囲についての情報を含む。例えば、共有範囲は、ユーザが所属する団体、組織などに対応する範囲を特定するユーザ属性情報の共通性に基づいて決定される。
制御部420は、指定情報取得部421と、周囲画像取得部422と、抽出処理部423と、提供情報生成部424と、閲覧画像情報生成部425と、表示画像情報生成部426と、ユーザ管理部427とを備える。指定情報取得部421と周囲画像取得部422は、取得部の一例である。
指定情報取得部421は、端末装置200におけるユーザの操作の検出結果を、端末装置200から取得する。例えば、上記のユーザの操作の検出結果には、上記の閲覧画像における所定の位置の位置情報と、上記の閲覧画像における所定の位置に対応するユーザなどのコメント中に記載されたテキスト(以下、単にテキストという。)などの情報が含まれる。指定情報取得部421は、端末装置200から取得した情報を、記憶部410における収集情報412に追加する。
周囲画像取得部422は、実空間における観測点の周囲画像、実空間の状態を示す図面などを取得して、同様に収集情報412に追加する。
ここで、収集情報412の内容に一例について説明する。図9は、実施形態に係る収集情報412の内容の一例を示す図である。収集情報412には、空間モデルごとに収集された画像情報、テキストなどの情報が含まれる。
例えば、収集情報412は、空間モデルID(観測点ID)、収集情報ID、有効フラグ、データ種別、データ識別ID(ファイル名)、日時(時刻)、管理情報、基準方向(θ0)、ユーザIDなどの情報を含む。
空間モデルIDは、空間モデル情報の空間モデルIDに対応する。
収集情報IDは、上記の観測点を原点とした極座標系によって示される空間モデル上の点の位置を識別するための識別情報である。例えば、対象の位置の座標を(R1,θ1,φ1)とする場合に、座標系の各軸の値に対して重みを付け加算の結果として、「R1θ1φ1」のような値が算出されてもよい。
有効フラグは、収集情報としての有効性を示す情報である。例えば、収集情報が利用できない状況にある場合に無効とされ、利用できる状況にある場合に有効とされる。収集情報が利用できない状況とは、データが損傷していると判定された場合、新しい情報が収集されて情報が陳腐化した場合、などの場合が含まれる。
データ種別は、画像、テキストなど、データの種別を示す情報である。例えば、ファイル名の拡張子を流用してもよい。
データ識別IDは、収集情報をファイルとして扱う場合のファイル名など、収集情報として扱うデータを識別するための識別情報である。
日時は、収集情報に関連する日時を示す情報である。例えば、データ種別が画像である場合の日時は、画像の撮影日時、画像情報が格納された日時、などである。データ種別がテキストである場合の日時は、テキストを含むフィアルが格納又は更新された日時などである。又は、上記の日時として、ファイルが投稿された時刻、ユーザがコメント中に記載した時刻、ファイルの投稿が検出された時刻など各種時刻から適宜選択されてもよい。
管理情報は、収集情報の内容に対するステータスなどの情報である。例えば、収集情報の種類が画像情報である場合、最新の情報であるか否かのフラグ、更新の要否のフラグなどを含む。収集情報の種類がテキストである場合、その内容に応じた対応策の進捗などを含む。対応策の進捗は、対策方針の検討中、対策方針が決定された後に、対策についての対応準備中、対応中、対応済み、などの各種段階を示すものであってもよい。
基準方向(θ0)は、情報の種別が画像情報である場合に適用される。例えば、周囲画像取得部422は、空間モデルに画像を割り付ける際に、画像の方向が3次元仮想空間における方向が合うように、鉛直方向のz軸(図2)周りに画像を回転して、画像の方向を調整する。基準方向(θ0)は、調整が必要となる場合の補正角であり、補正を行わない場合には、その値を0にする。
ユーザIDは、収集情報412に情報を書き込む処理を実施させたユーザの識別情報であり、前述のユーザ情報414のユーザIDに対応する。
データの幾つかの例について説明する。例えば、指定情報取得部421は、空間モデルIDを「1001」、収集情報IDを「Rθ1φ1」、データ識別IDを「FP001」として参照される画像のデータを、ユーザU1の操作に基づいて撮像装置100から取得して、ユーザIDを「U1」とし、上記の各データを収集情報412に追加する。
例えば、周囲画像取得部422は、実空間における観測点の周囲画像を、撮像装置100などから取得して、収集情報412に追加する。図に示すように、周囲画像取得部422は、空間モデルIDを「1001」、収集情報IDを「Rθ1φ1」、データ識別IDを「FD002」として参照される図面のデータを、管理装置300から取得して、上記の各データを収集情報412に追加する。
例えば、周囲画像取得部422は、実空間の状態を示す図面を、管理装置300などから取得して、収集情報412に追加する。図に示すように、周囲画像取得部422は、空間モデルIDを「1001」、収集情報IDを「Rθ1φ1」、データ識別IDを「FT003」として参照されるテキストのデータを、ユーザU2の操作に基づいて端末装置200から取得して、ユーザIDを「U2」とし、上記の各データを収集情報412に追加する。
図7に戻り、抽出処理部423について説明する。抽出処理部423は、端末装置200から指示された検索条件に基づいて決定される範囲に含まれる情報を抽出する。抽出処理部423は、上記の抽出において、収集情報412に格納されている情報に付与されている識別情報を参照する。上記の付与されている識別情報には、収集情報412に格納されている情報の位置を示す空間モデルID、収集情報IDなどの識別情報が含まれる。つまり、抽出処理部423は、端末装置200から指示される特定の空間モデルの全周囲のうちから、閲覧画像として選択する範囲を、上記の指示に基づいて決定する。
提供情報生成部424は、上記の閲覧画像として選択する範囲に基づいて、観測点に対応する提供情報413を生成する。
ここで、提供情報413の内容の一例について説明する。図10は、実施形態に係る提供情報413の内容の一例を示す図である。提供情報413は、前述の収集情報412から抽出された情報が含まれる。提供情報413には、収集情報412に下記の情報が追加される。
例えば、提供情報413は、空間モデルID(観測点ID)、収集情報ID、有効フラグ、データ種別、データ識別ID(ファイル名)、日時(時刻)、管理情報、基準方向(θ0)、表示範囲などの情報を含む。表示範囲は、空間モデルの全周囲のうちから閲覧画像の範囲として選択する範囲を示す情報である。抽出処理部423が選択処理を実施することにより、実際に表示させるための情報が選択される。その結果、提供情報413として選択された情報の個数は、収集情報412に格納されている情報の個数より少なくなる。
なお、図10に示すように、抽出処理の結果として得られた共有させるための情報は、各空間モデルに対応付けられている。上記の通り、抽出処理部423は、指定情報取得部421により取得された情報により決定される空間モデル内の所定の範囲を切り出してもよい。例えば、抽出処理部423は、空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報を、情報の検索条件に含める。抽出処理部423は、上記の検索条件に基づいて、収集情報412のうちから、共有させるための情報を抽出する。
例えば、提供情報生成部424は、提供情報413の表示範囲を参照して、閲覧画像の範囲を識別して閲覧画像における所定の位置を、観測点を基準に形成される空間モデル上の位置に対応付ける。提供情報生成部424は、上記により範囲が識別された閲覧画像に対応する観測点に対応する提供情報を生成する。観測点に対応する提供情報には、指定情報取得部421が取得したテキストと、上記のテキストに対応する空間モデルにおける位置情報とが含まれる。
図7に戻り、説明を続ける。閲覧画像情報生成部425は、上記周囲画像に基づいて範囲が識別された閲覧画像を表示させるための情報(閲覧画像情報)を生成する。閲覧画像の表示の例について後述する。
表示画像情報生成部426は、記憶部410に格納された提供情報の有無を、観測点に対応させて表示する一覧画像情報を生成する。提供情報の有無の表示の例について後述する。
ユーザ管理部427は、ユーザ情報414に、利用を許可するユーザの情報を書き込む。例えば、利用を許可するユーザの情報には、ユーザID、パスワード、ユーザ属性情報などのデータが含まれる。ユーザ管理部427は、情報の共有範囲を決定するための判定規則等の情報を、ユーザ情報414に含めて格納してもよい。
より具体的な場合を例示する。例えば、全社的に共通する情報を閲覧する場合には、地域に関係なく情報の共有が必要とされる。これに対し、各地方固有の情報は、その地方内のユーザが共有するだけで十分であることもある。この場合には、ユーザ管理部427は、ユーザが所属する地方の情報をキーにして、当該地域を共有範囲として制限してもよい。この場合、抽出処理部423は、上記の地域を共有範囲として制限する規則に従い、情報を抽出する。
また、例えば、プロパティマネージャ(以下PM)とビルメンテナンス事業者(以下BM)のように立場が異なる企業間が、共通する対象物の情報を共有する場合がある。このような場合には、ユーザ管理部427は、ユーザ情報414などを参照してユーザが所属する団体、企業などの情報をキーにして、情報の共有範囲を決定してもよい。
例えば、ユーザ管理部427は、情報を投稿した投稿者のユーザIDに対応するユーザ属性情報と、閲覧者のユーザIDに対応するユーザ属性情報とを比較して、予め定められた共通性がある場合に、閲覧可能としてもよい。例えば、投稿者と閲覧者が同じ企業の社員である場合には、対応する情報を閲覧可能とする。この場合、抽出処理部423は、上記の投稿者と閲覧者のユーザ属性情報の共通性に基づいて決定される範囲を共有範囲として制限する規則に従い、情報を抽出する。
[情報を共有するための処理]
次に、情報共有支援装置400において情報を共有するための処理について説明する。
図11は、実施形態に係る情報共有支援装置400において情報を共有するための処理の手順を示すフローチャートである。例えば、情報共有支援装置400は、情報共有支援システム1の利用が許可されたユーザによる端末装置200の操作に応じて以下の処理を実施する。
指定情報取得部421は、端末装置200におけるユーザの操作において選択されたモードについて判定する(S11)。S11においてリストモードが選択された場合、制御部420は、リスト表示からの選択による処理(S30)を実施して、処理をS19に進める。リストモードの処理の詳細については第2の実施形態として後述する。
S11において個別モードが選択された場合、指定情報取得部421は、端末装置200からの要求に対応する観測点の位置を取得する(S12)。
次に、指定情報取得部421は、上記の観測点に対応する空間モデルが存在するか否かを判定する(S13)。
対応する空間モデルが存在しない場合(S13:NO)、指定情報取得部421は、空間モデルを生成し(S14)、処理をS16に進める。
対応する空間モデルが存在する場合(S13:YES)、指定情報取得部421は、周辺画像の変更が要求されているか否かを判定する(S15)。
周辺画像の変更が要求されていない場合(S15:NO)、制御部420は、処理をS19に進める。
次に、S14の処理を終えた後、又は、S15における判定の結果により周辺画像の変更が要求されている場合(S15:YES)、周囲画像取得部422は、周辺画像を取得する(S16)。
次に、周囲画像取得部422は、S16において取得した周辺画像を、空間モデルに合成する(S17)。
次に、周囲画像取得部422は、S17において合成した空間モデルを、記憶部410の空間モデル情報411に書き込み、登録する(S18)。
次に、S18の処理若しくはS30の処理を終えた後、又は、S15における判定の結果により周辺画像の変更が要求されていない場合(S15:NO)、制御部420は、空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報に基づいて、観測点に対応する提供情報413を生成する(S19)。
図12は、実施形態に係る提供情報413を生成する処理の一例を示すフローチャートである。
例えば、抽出処理部423は、空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報に基づいて、共有させるための情報を、空間モデルに関連する収集情報テーブルから抽出する(S191)。
次に、提供情報生成部424は、共有させるための情報の空間モデル上の位置を、閲覧画像上の位置に対応付ける(S192)。
次に、閲覧画像情報生成部425は、閲覧画像上の位置の位置情報に基づいて、提供情報を含む閲覧画像を表示させるための閲覧画像情報を生成する(S193)。収集情報を含む閲覧画像の表示の例は後述する。
図11に戻り、説明を続ける。次に、指定情報取得部421は、情報の投稿が要求されているか否かを判定する(S20)。
情報の投稿が要求されている場合(S20:YES)、指定情報取得部421は、閲覧画像における所定の位置の位置情報を取得し、閲覧画像における所定の位置に対応するテキストなどの情報を取得して(S21)、対応する記憶部410の収集情報テーブルに取得した情報を書き込む。
次に、S21の処理を終えた後、又は、S20における判定の結果により情報の投稿が要求されていない場合(S20:NO)、指定情報取得部421は、収集情報の閲覧を継続するか否かを判定する(S22)。
収集情報の閲覧を継続する場合(S22:YES)、指定情報取得部421は、処理をS11に進める。
収集情報の閲覧を継続しない場合(S22:NO)、制御部420は、情報の閲覧を終了して、図示する一連の処理を終える。
上記の処理により、情報共有支援システム1は、観測点の周囲の状況を共有可能にする。
観測点の周囲の状況を表示する閲覧画像と、観測点周りの方向の選択について説明する。図13は、実施形態に係る観測点の周囲の状況を表示する閲覧画像の一例を示す図である。
図13において9つの閲覧画像が示されている。上段の左から右方向に順に、PICLU、PICCU、PICRUの3つの画像を示す。中段の左から右方向に順に、PICL、PICCC、PICCRの3つの画像を示す。下段の左から右方向に順に、PICLD、PICCD、PICRDの3つの画像を示す。
図13の中央に位置する画像PICCCには、観測点から水平方向に定めた基準方向の周囲の状況が示されている。つまり、画像PICCCには、観測点の位置で、基準方向に体の正面を向けて立った状態で確認できる状況が示されている。
図13において画像PICCCの右に示される画像PICCRは、上記の基準方向に直交し、観測点から水平方向に定めた方向の周囲の状況が示されている。つまり、画像PICCRには、観測点の位置で、基準方向に体の正面を向けて立った状態で、顔を右方向に転回して見える状況が示されている。
図13において画像PICCCの上に示される画像PICCUは、観測点から鉛直方向(上方向)の周囲の状況が示されている。つまり、画像PICCUには、観測点の位置で、基準方向に体の正面を向けて立った状態で、顔を上方向に転回して見える状況が示されている。
他の画像についても、上記の各画像と同様に観測点の周囲の状況を複数の閲覧画像を選択することで、漏れなく表示させることができる。なお、上記の例では、各画像を切り替えて表示するものとして説明したが、閲覧画像に表示させる方向を連続的に変化させることにより、表示する範囲を連続的に調整するものとしてもよい。
上記の通り、観測点を中心とする周囲の状況を収集情報として持つことにより、観測点にいない人同士であるとしても、観測点の周囲の状況を視覚的に共有することが可能なる。
図14は、実施形態に係る取得情報を表示する閲覧画像の一例を示す図である。
符号Z200は、端末装置20に表示された閲覧画像の表示領域を示す。領域Z200には、収集情報である画像情報が、背景画像として表示されている。閲覧画像は、閲覧画像情報生成部425によって生成される。端末装置200は、閲覧画像をその表示部に表示させるとともに、閲覧画像に対するユーザの操作を検出して情報共有支援装置400宛に通知する。このような操作を通して閲覧画像は遂次更新される。
領域Z200内に、OBJ201、OBJ202、OBJ203、OBJ204などのオブジェクトが表示されている。さらに、領域Z200内に、領域Z210、領域Z220、領域Z230、領域Z240などの情報表示領域が設けられている。
OBJ201、OBJ202、OBJ203などのオブジェクトは、背景画像の一部に示されている対象物に関連付けられた情報があることを示すピンである。ユーザは、マウスなどを利用してピンを選択することにより、対応する情報を開いて表示させることができる。例えば、OBJ201は、テーブルと椅子のセットに対応付けられている。OBJ202は、天井に設けられている空気調和設備の室内機に対応付けられている。OBJ203は、天井に設けられている照明装置に対応付けられている。
なお、OBJ201、OBJ202、OBJ203などのピンは、それを示すアイコンの形又は色などの視覚的特徴により識別可能に表示されてもよい。例えば、閲覧画像情報生成部425は、収集情報412を参照して、ピンに対応する対象物に関連付けられた情報の種類、上記の情報から特定されたステータスなどの情報が示す内容を示すように、上記のアイコンの色を設定してもよい。例えば、閲覧画像情報生成部425は、情報が示す内容をクラス分けして、異なる色をアイコンの色として割り付ける。これにより、ユーザは、情報が示す内容の違いを、画像に表示されたピンの色から認識することができる。
OBJ204のオブジェクトは、背景画像の表示範囲内に、他の空間モデルが存在することを示す。例えば、ユーザは、マウスなどを利用してオブジェクトOBJ204を選択することにより、OBJ204に対応する他の空間モデルの情報の表示に切り替えることができる。上記の操作により、ユーザは、あたかも、他の観測点を移動したかの如く、その観測点に対応する情報を閲覧することができる。
領域Z200のうち符号210の領域には、対象領域の平面図とその範囲内にあるオブジェクトOBJ211、OBJ212、OBJ213が示されている。OBJ211、OBJ212、OBJ213のそれぞれは、観測点の位置を示すピンである。OBJ211、OBJ212、OBJ213などのピンを、マウスなどを利用して選択することにより、それぞれに対応する他の空間モデルの情報の表示に切り替えることができる。上記の操作により、ユーザは、あたかも、他の観測点を移動したかの如く、その観測点に対応する情報を閲覧することができる。
なお、OBJ211、OBJ212、OBJ213などのピンは、それを示すアイコンを視覚的特徴により識別可能に表示されてもよい。例えば、アイコンの色、形、模様、透明度、重ね表示などを、アイコンの視覚的特徴としてもよく、また、上記のこれらの組み合わせを、アイコンの視覚的特徴としてもよい。重ね表示とは、同一又は異なるアイコンを重ねて表示した状態のことである。例えば、単に同じアイコンを2重、3重に表示してもよく、基本となるアイコン上に、バッチとして、アイコンより小さなオブジェクトを重ねて表示してもよい。
例えば、閲覧画像情報生成部425は、収集情報412を参照して、対応する撮像装置(カメラ)の性能、撮像時に選択した観測点の位置、撮影時期、収集情報を登録したユーザ、撮影した画像の主たる目的や用途などの一部又は全部を示すように、上記のアイコンの視覚的特徴を設定してもよい。
例えば、撮像装置の性能としては、例えば、撮像により得られる画像の解像度、撮影デバイスの画素数、光学系の特徴などが挙げられる。閲覧画像情報生成部425は、これらの性能のクラス分けの結果に基づいて、上記のアイコンの視覚的特徴を設定する。これにより、例えば、ユーザは、低解像度の撮像装置又は高解像度の撮像装置という解像度による性能の違いを、画像に表示されたピンの色から認識することができる。
また、撮像時に選択した観測点の位置としては、例えば、天井裏、人の視野程度の高さ(例えば、1.5m)、床面上、床下などに区分された位置を、選択の候補として挙げられる。閲覧画像情報生成部425は、その区分分けの結果に基づいて、上記のアイコンの視覚的特徴を設定する。これにより、例えば、ユーザは、立位の視野で表示された閲覧画像を見ながら建物2内の位置を特定して、その位置に対応する天井裏や床下の状況を示す閲覧画像に、容易に切り替えることができる。
また、撮影時期としては、撮影された年(年度)、月などが挙げられる。閲覧画像情報生成部425は、これらの撮影時期に基づいて、上記のアイコンの視覚的特徴を設定する。これにより、例えば、ユーザは、ある年に撮影された画像の位置と同じ位置又はその近傍で、異なるときに撮影された画像があること識別でき、ある位置に関連する他の画像を容易に表示することができる。
また、例えば、閲覧画像情報生成部425は、収集情報を登録したユーザの識別情報に基づいて、上記のアイコンの視覚的特徴を設定する。これにより、ユーザは、収集情報を登録したユーザをキーにして、次に表示させる画像を容易に選択することが可能になる。
また、例えば、撮影した画像の主たる目的(用途)としては、設計監理のため、点検のため、レイアウト把握のため、などの目的(用途)が挙げられる。閲覧画像情報生成部425は、その目的(用途)に基づいて、上記のアイコンの視覚的特徴を設定する。これにより、例えば、ユーザは、その目的(用途)に対応する閲覧画像に、容易に切り替えることができる。
OBJ211には、OBJ211の位置に頂点を置いた三角形を示すOBJ2111が、半透明に描かれている。OBJ2111は、選択されている観測点に対応して表示され、三角形に含まれる範囲が表示されていることを示す。この図の場合、OBJ211により識別される観測点が、現在選択されており、表示されている方向は観測点に対して平面図の上方向であることが示されている。
なお、OBJ213のピンは、前述のOBJ204の空間モデルに対応する観測点を示す。この図に表示の例からも、OBJ211の観測点とOBJ213の観測点の位置が近いことが分かる。
領域Z200のうち符号220の領域には、ユーザが投稿したコメントなどがテキストとして表示されている。なお、領域Z200の表示は、前述のOBJ202に対応付けられている。ユーザがマウスなどを利用してOBJ202のピンの選択が検出されることにより、領域Z200の表示が開かれて、対応する情報が表示される。
領域Z220内に、領域Z221、Z222、Z223、Z224と、ボタンOBJ225が示されている。
領域Z221には、ユーザが投稿したテキストが示されている。領域Z222には、この投稿に関連する日付が表示されている。領域Z223には、上記のコメントに対する概要が示されている。例えば、概要として、「クレーム」、「重故障」、「軽故障」、「その他」などが容易に識別可能に表示される。なお、閲覧画像情報生成部425は、領域Z223に、状態を表すステータス、緊急性を表すステータス、進捗を表すステータスなどのように、種類の異なるステータスを表示してもよく、複数種類のステータスを増やして、それらを併記して表示してもよい。例えば、状態を表すステータスの表示の一例として、「状態:●クレーム ○重故障 ○軽故障」等の表示が挙げられる。緊急性を表すステータスの表示の一例として、「緊急性:○緊急 ●早期 ○年度内 ○中長期」等の表示が挙げられる。進捗を表すステータスの一例として、「進捗:○確認中 ○検討中 ●経過観察 ○処置中 ○完了済」等の表示が挙げられる。さらに、複数種類のステータスを併記した表示の一例として、下記のような例が挙げられる。
「状態 : ●クレーム ○重故障 ○軽故障 ○その他
緊急性: ○緊急 ●早期 ○年度内 ○中長期
進捗 : ○確認中 ○検討中 ●経過観察 ○処置中」
領域Z224には、ステータスが表示されている。図に示す例では、ステータスとして、対応済を示す「済」が示されている。「予備」の表示が示されている欄は、将来、表示の内容を追加するように用意されているものである。
ユーザがマウスなどを利用してOBJ225のボタンを選択したことが検出されると、領域Z220の表示が閉じられる。
領域Z200のうち符号230の領域には、閲覧画面の表示の制御に付帯する操作を行うための、ボタンOBJ231、OBJ232、OBJ233,OBJ234、OBJ235,OBJ236などの各種ボタンが表示されている。
ユーザがマウスなどを利用して上記の各ボタンの選択が検出されることにより、下記の処理が行われる。
端末装置200は、OBJ231に対する操作を検出すると、ユーザ情報414を参照して、端末装置200又は情報共有支援装置400に対するユーザの操作権限の認証処理を実施する。例えば、端末装置200は、ユーザが提示する識別情報を読み取って、読み取った識別情報の照合結果を得る。端末装置200は、照合結果に基づき許可される範囲で、その利用を許可する。
端末装置200は、OBJ232に対する操作を検出すると、平面図などの図面を領域210に表示するか否かを切り替える。
端末装置200は、OBJ233に対する操作を検出すると、表示領域内に各種アイコンを表示するか非表示にするかを切り替える。
端末装置200は、OBJ234に対する操作を検出すると、表示中の画面のスナップショットを取得する。
端末装置200は、OBJ235に対する操作を検出する(図11のS20)と、閲覧画面を表示する表示モードと、コメントなどの情報の投稿を受け付ける編集モード(図11のS21)とを切り替える。
端末装置200は、OBJ236に対する操作を検出すると、比較的直近の操作によって表示された閲覧画面の履歴情報を表示する。ユーザは、表示された履歴情報のうちから特定の履歴情報を選択する。端末装置200は、これを検出して、当該履歴情報に対応する閲覧画面を表示する。
領域Z240は、バー241と、バー241上を移動するスライダ242とが示されている。領域Z240には、表示されている閲覧画面の方向が示される。例えば、閲覧画像情報生成部425は、バー241に対するスライダ242の位置により、周囲画像が示す全周囲に対する閲覧画面の方向を示す。
画面の左右方向の略中央にスライダ242が位置する場合には、例えば、平面図の上方側の方向を閲覧していることが示される。例えば、スライダ242の位置が、画面の左右方向の略中央より向かって右側に移動された場合には、閲覧画像情報生成部425は、平面図の上方側の方向から時計まわりに方向を変えた閲覧画像を生成する。これに対し、スライダ242の位置が、例えば、画面の左右方向の略中央より向かって左側に移動させた場合には、閲覧画像情報生成部425は、平面図の上方側の方向から反時計まわりに方向を変えた閲覧画像を生成する。閲覧画像情報生成部425は、このような操作に応じて、スライダ242の位置に対応する方向の閲覧画像を生成する。
このように、端末装置200は、表示した閲覧画面内のオブジェクトが選択される操作を検出することにより、検出した操作に応じて情報を選択して表示する。
上記の実施形態によれば、指定情報取得部421が、実空間における観測点の周囲の状況を、観測点の識別情報に対応する収集情報として取得する。抽出処理部423は、観測点から視認できる範囲を示す空間モデル上の所定の位置の位置情報を、情報の検索条件に含める。抽出処理部423は、共有させるための情報を、指定情報取得部421により取得された収集情報のうちから、上記の検索条件に基づいて抽出することにより、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を共有可能にする。
(第1の実施形態の変形例その1)
第1の実施形態の変形例その1について説明する。本変形例では、収集情報を抽出する際の条件に、空間モデル上の位置と、時間情報とに基づいた抽出処理を実施する。
[収集情報の表示]
比較的長期にわたって継続的に収集情報が収集されると、比較的古い情報から比較的新しい情報までが、同じ空間モデルに対応付けられることがある。この場合、情報の個数が多いと、表示が困難になる場合がある。また、状況が頻繁に変わる場合には、情報が陳腐化しやすく、比較的古い情報を表示することが必要とされないことがある。
そこで、本変形例の抽出処理部423は、情報の検索条件に、空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを含める。例えば、抽出処理部423は、検索対象とする情報の範囲を、指定された開始日から指定された終了日までのように定めて検索を実施する。抽出処理部423は、開始日と終了日の少なくとも一方を指定するようにしてもよい。上記は、抽出処理部423は、開始日から現在まで、又は、過去から終了日までの期間としてもよい。
上記の変形例その1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、ユーザにより指定される所望の期間についての情報を共有することが可能になる。
(第1の実施形態の変形例その2)
第1の実施形態の変形例その2について説明する。本変形例では、収集情報を抽出する際の条件に、収集情報に付与される属性情報のうち空間モデル上の位置と時間情報とは異なる属性情報に基づいた抽出処理を実施する。
収集情報412には、上記の通り画像情報、テキストなどの収集情報には、上記の収集情報の他に、これらの収集情報にそれぞれ付与される属性情報が含まれる。そこで、本変形例の抽出処理部423は、収集情報の検索条件に、それぞれ付与された属性情報に含まれる一部の情報を含める。
上記の変形例その2によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、収集情報412の属性情報に基づいて選択された情報を共有することが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、観測点の指定を容易にするための一例について説明する。
前述の第1の実施形態に示す個別モードにより、観測点の周囲の状況の共有が容易になる。ただし、上記の個別モードによる方法だけでは、閲覧画像を開くまで、観測点に対応する収集情報が存在していることを認知することができないことがある。
そこで、本実施形態では、下記するリストモードの処理を実施することにより、情報の共有を可能とする収集情報が存在していることを認知可能にする方法について説明する。
第1の実施形態に示したように、情報共有支援装置400は、収集情報を適宜取得して、取得した情報を共有させる。ここで、S21の処理の詳細な一例について説明する。
図15は、実施形態に係る収集情報を取得する処理の一例を示すフローチャートである。例えば、実空間における観測点の周囲の状況は、閲覧画像として、端末装置200の表示部などに示される。ユーザは、端末装置200の表示部に示された閲覧画面を見て、この閲覧画面に表示されている範囲内に、新たな情報を追加する操作を行う。
端末装置200は、上記の操作を検出して、情報共有支援装置400宛に通知する。これに対し情報共有支援装置400の指定情報取得部421は、端末装置200から、マウスなどの操作により指示された位置、つまり閲覧画像における所定の位置の位置情報を取得し、閲覧画像における所定の位置に対応するテキストなどの情報を取得する(S211)。
提供情報生成部424は、閲覧画像における所定の位置を、観測点を基準に形成される空間モデル上の位置に対応付ける(S212)。
提供情報生成部424は、提供情報を生成し、生成した提供情報を記憶部410(提供情報413)に書き込む(S213)。提供情報生成部424は、生成された提供情報を、対応する観測点に関連付けられる提供情報413に追加する。例えば、上記の提供情報には、取得したテキストと、取得したテキストに対応する空間モデルにおける位置情報とが含まれる。
上記の処理により、情報共有支援装置400において共有される収集情報は、随時変化する。
図16は、実施形態に係るリスト表示から観測点を選択する処理の一例を示すフローチャートである。前述の図11のS11の判定により、リストモードが選択された場合、下記の処理が実行される。
まず、表示画像情報生成部426は、記憶部410に格納されている収集情報のうち、検索条件を満たす収集情報が存在する観測点を抽出する(S31)。
次に、表示画像情報生成部426は、収集情報412を参照して、S31において抽出した観測点において、検索条件を満たす収集情報の個数を、観測点ごとに計数する(S32)。
次に、表示画像情報生成部426は、S31において抽出した観測点に基づいて、記憶部410の収集情報412に含まれる提供情報の有無を、上記の観測点に対応させて表示する一覧画像情報を生成する(S33)。
次に、表示画像情報生成部426は、S32における計数結果の観測点に対応する提供情報の個数を、S33において生成した一覧画像情報に追加する(S34)。
次に、表示画像情報生成部426は、S33とS34において生成した一覧画像情報を、端末装置200宛に送信する(S35)。
次に、表示画像情報生成部426は、端末装置200からの応答を待ち、端末装置200において観測点が選択されたか否かを判定する(S36)。
端末装置200において観測点が選択された場合(S36:YES)、表示画像情報生成部426は、図に示す一連の処理を終える。
端末装置200において観測点が選択されていない場合(S36:NO)、表示画像情報生成部426は、一覧画像の更新が必要か否かを判定する(S37)。
一覧画像の更新が必要ではない場合(S37:NO)、処理をS36に進める。一覧画像の更新が必要な場合(S37:NO)、処理をS31に進める。
以上に示す手順により、表示画像情報生成部426は、リスト表示された観測点のうちから所望の観測点を選択する。
上記の通り、一覧画像によって、閲覧画像内に表示させるテキストが、記憶部410に格納されている提供情報に含まれていることが示される。上記の一覧画像があることにより、閲覧画像を個々に開くことなく、提供情報が対応付けられている観測点を識別することが可能になる。
表示画像情報生成部426は、閲覧画像内に表示させるテキストの有無と、同テキストが含まれる提供情報の個数とを一覧画像に示すように、一覧画像情報を生成する。表示画像情報生成部426は、記憶部410に格納された提供情報の有無を、観測点に対応させて表示する一覧画像情報を生成する。
図17と図18は、実施形態に係る提供情報の有無を一覧にして示す一覧画像の表示の一例を示す図である。
符号Z300は、端末装置200に表示された一覧画像の表示領域を示す。
領域Z300内に、領域Z310と領域Z320の情報表示領域が設けられている。領域Z310は、検索条件を示す領域である。例えば、図に示す領域Z310には、検索条件として定められた期間が示されている。
Z320は、対象範囲として設定された建物全体の構成を示す。例えば、Fビル(建物)は、1階(1F)から5階(5F)までの各層と屋上(RF)を有する。1Fに対応するように「〇4」、2Fに対応するように「〇2」が示されている。3Fから5FとRFには、「〇」印の表示はない。図中の「〇」印は、観測点が設定され、その観測点に関連する収集情報が格納されていることを示す。また、「〇」印に添えられた数字は、その層(階)の観測点の個数を示す。
つまり、図17に示された情報から、1Fに4か所の観測点が設定され、2Fに2か所の観測点が設定された状態にあることが分かる。この図17における「1F」をマウスなどの操作により選択すると、図18に示す画面に遷移する。図18には、1Fに対応する観測点について確認するための画面の一例が示されている。
図19は、実施形態に係る閲覧画像を表示させる処理の一例を示す図である。
情報共有支援システム1は、観測点に対応させて3次元仮想空間に設けられた空間モデルを利用して、一又は複数の観測点の周辺の状況を、複数のユーザに共有させる。
実空間において観測点から視認可能な範囲は、空間モデルに射影されている。空間モデル上の位置は、実空間における観測点周りの視認可能な範囲のうちの何れかの位置に対応する。記憶部410は、観測点に対応付けて、画像、テキスト、図面などの複数の種別の収集情報412を格納する。例えば、収集情報412における画像、テキスト、図面などの各種情報のそれぞれには、属性情報が付与されており、上記の各種情報に対応させて上記の属性情報が格納される。
抽出処理部423は、記憶部410の収集情報412から、予め定められた所望の条件を満たす収集情報を抽出する。表示画像情報生成部426は、抽出処理部423により抽出された収集情報に基づいて、図18と図19とに示したような一覧画像を表示させるための情報を端末装置200宛に出力する。端末装置200は、上記の一覧画像を表示する。
ここで、ユーザは、端末装置200を操作して、所望の範囲に属する観測点を選択する。端末装置200は、ユーザにより選択された観測点を検出し、上記の観測点の識別情報を情報共有支援装置400に通知する。これに応じて、情報共有支援装置400は、選択された観測点に対応する閲覧画像を生成して、生成した閲覧画像を端末装置200に通知する。端末装置200は、これを受けて閲覧画像を表示する。
上記の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他に、提供情報の有無を一覧にした一覧画像を利用して、共有対象である提供情報が存在することを容易にする。さらに、本実施形態によれば、ユーザにより指定される所望の期間についての情報を共有することが可能になる。
(1)なお、上記の実施形態によれば、情報共有支援システム1は、実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得する指定情報取得部421と、観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、空間モデル上の所定の位置の位置情報を情報の検索条件に含み、共有させるための情報を、指定情報取得部421により取得された収集情報のうちから、検索条件に基づいて抽出する抽出処理部423と、を備える。これにより、情報共有支援システム1は、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を共有可能にする。
(2)空間モデルは、中空の球体の表面の一部又は全部を成すことにより、観測点から仮想の面までの距離が球体の半径になり、画像を上記の仮想の面に射影する際の演算処理を軽減できる。
(3)球体として形成された空間モデルは、実空間における観測点の位置に対応する3次元仮想空間における位置に、その球体の中心が配置されることにより、実空間と3次元仮想空間との対応付けが容易になる。
(4)抽出処理部423は、上記の検索条件に、空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを含めてもよい。時間情報を含めることにより、時間空間における必要な範囲の情報を選択することが可能になる。
(5)抽出処理部423は、共有させるための情報として、実空間における観測点の周囲が撮像された画像情報と、画像情報と異なる種別の情報とを含むようにしてもよい。これにより、画像情報以外の種別の情報についても、共有することが容易になる。
(6)閲覧画像情報生成部425は、共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成することにより、画像情報として情報を共有することができる。
(7)閲覧画像情報生成部425は、共有させるための情報を、共有させるための情報に付与されている位置情報に基づいて空間モデルに割り付けて、空間モデルの所定の範囲を切り出して画像情報を生成するようにしてもよい。閲覧画像情報生成部425は、空間モデルの所定の範囲を切り出して画像情報を生成することができる。
更に、上記の実施形態によれば、情報共有支援システム1は、実空間における観測点の周囲の状況が閲覧画像に示され、前記閲覧画像における所定の位置の位置情報と前記閲覧画像における所定の位置に対応するテキストとを取得する指定情報取得部421と、前記閲覧画像における所定の位置を、前記観測点を基準に形成される空間モデル上の位置に対応付け、前記取得したテキストと、前記取得したテキストに対応する前記空間モデルにおける位置情報とを含む提供情報を生成する提供情報生成部424と、前記観測点に前記提供情報を関連付けて格納する記憶部410と、前記記憶部に格納された提供情報の有無を前記観測点に対応させて表示する一覧画像情報を生成する表示画像情報生成部426と、を備えるものであってもよい。
また、表示画像情報生成部426は、閲覧画像内に表示させるテキストが、格納された提供情報に含まれていることを示す一覧画像情報を生成してもよい。
また、表示画像情報生成部426は、閲覧画像内に表示させる前記コメントの個数を示す前記一覧画像情報を生成してもよい。
また、表示画像情報生成部426は、所定の検索条件を満たす収集情報を、提供情報としてもよい。
更に、また、情報共有支援システム1は、周囲画像を取得する周囲画像取得部422と、前記周囲画像(全方位画像)に基づいて前記閲覧画像の情報を生成する閲覧画像情報生成部425と、を備えるものであってもよい。
また、閲覧画像情報生成部425は、周囲画像(全方位画像)には、正距円筒図法による画像と全天周画像の少なくとも何れかの画像が含まれており、正距円筒図法による画像と全天周画像の少なくとも何れかの画像の一部又は全部を取得してもよい。
また、閲覧画像情報生成部425は、取得した周囲画像の歪を補正して閲覧画像を生成してもよい。
また、周囲画像取得部422は、取得した周囲画像を、空間モデルの表面に割り付けてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、図1に示す情報共有支援システム1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSなども含むものとする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記のものに限定されない。本発明の実施形態は、例えば、上記の実施形態を次のように変形したものとすることができる。
例えば、上記の実施形態では、本発明に関連する構成を便宜上、情報共有支援システム1を、撮像装置100、端末装置200、管理装置300、及び、情報共有支援装置400に分けて説明した。撮像装置100、端末装置200、管理装置300、及び、情報共有支援装置400の分割を、上記に例示したものと変更してもよく、各装置同士を一体化してもよい。また、各装置に含まれる一部の構成を、他の装置の構成に含めて構成してもよい。
なお、図に示したデータ構造は説明を容易にするために表の形式にしたものを示しているが、データ構造の形式は他の形式であってもよい。
なお、上記の実施形態では、撮像装置100により撮影された実空間の画像を利用する方法について例示したが、これに代えて、建物等をモデル化した3次元モデルに基づいて生成された画像を利用してもよい。
1 情報共有計画支援システム、100 撮像装置、200 端末装置、300 管理装置、400 情報共有支援装置、410 記憶部、420 制御部、421 指定情報取得部、422 周囲画像取得部、423 抽出処理部、424 提供情報生成部、425 閲覧画像情報生成部、426 表示画像情報生成部。

Claims (8)

  1. 複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得する取得部と、
    特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、
    共有させるための情報を、前記取得部により取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出する抽出処理部と、
    前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成する閲覧画像情報生成部であって、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させる閲覧画像情報生成部と、
    を備える情報共有支援システム。
  2. 前記空間モデルは、中空の球体の表面の一部又は全部を成す、
    請求項1に記載の情報共有支援システム。
  3. 前記空間モデルは、
    実空間における前記観測点の位置に対応する3次元仮想空間における位置に、前記球体の中心が配置される、
    請求項2に記載の情報共有支援システム。
  4. 前記抽出処理部は、
    前記検索条件に、前記空間モデルに基づき識別される所定の位置の位置情報と、前記共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを含める、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報共有支援システム。
  5. 前記抽出処理部は、
    前記共有させるための情報として、前記実空間における観測点の周囲が撮像された画像情報と、前記画像情報と異なる種別の情報とを含む、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報共有支援システム。
  6. 前記閲覧画像情報生成部は、
    前記共有させるための情報を、前記共有させるための情報に付与されている位置情報に基づいて前記空間モデルに割り付けて、前記空間モデルの所定の範囲を切り出して前記画像情報を生成する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報共有支援システム。
  7. 複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得するステップと、
    特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、
    共有させるための情報を、前記取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出するステップと、
    前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成し、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させるステップと、
    を含む情報共有支援方法。
  8. 情報共有支援システムのコンピュータに、
    複数のフロアを有する建物内の実空間における観測点の周囲の状況を、前記観測点の識別情報に対応する収集情報として取得するステップと、
    特定のフロア内の前記観測点から視認できる範囲を示す空間モデルにおいて、前記建物の前記フロアを特定するためのフロア識別情報と、前記空間モデル上の所定の位置の位置情報と、共有させるための情報の範囲を定める時間情報とを情報の検索条件に含み、
    共有させるための情報を、前記取得された収集情報のうちから、前記検索条件に基づいて抽出するステップと、
    前記抽出された前記共有させるための情報を画像化するための画像情報を生成し、前記画像情報を表示させる画面内に、前記観測点から視認できる範囲を選択するためのスライダを表示させるステップと、
    を実施させるためのプログラム。
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