JP7045863B2 - 情報管理システム、情報管理方法、及びプログラム - Google Patents

情報管理システム、情報管理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報管理システム、情報管理方法、及びプログラムに関する。
建物の維持管理及びレイアウト設計などの各業務では、対象とされる建物の状況を正確に把握することが必要とされる。建物の状況を全天球画像で撮影すると、一般的な写真のような範囲が制限される2次元画像とは異なり、1視点から周囲を見回すように表示させることができて周囲の状況を把握しやすくなる。一方で、実際の建物における調査の結果や、作業時のメモを写真に書き込んで、書き込んだ情報を利用することがある。
特開2009-235696号公報
しかしながら、一般的な写真や2次元画像に情報を書き込むことが可能であっても、全天球画像に情報を書き込むことは容易ではなく、その全天球画像に関連する情報を有効に利用できない場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を示す全天球画像に付加した情報を管理する情報管理システム、情報管理方法、及びプログラムを提供することにある。
(1)本発明の一態様の情報管理システムは、画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムであって、実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成する軌跡データ生成部と、前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データを対応付ける変換処理部と、を備える情報管理システムである。
(2)また、上記の情報管理システムは、前記全天球画像のなかで前記表示面に表示された部分画像の範囲に、前記軌跡データに基づいた軌跡画像を対応付けて表示させる表示制御部を備える。
(3)また、上記の情報管理システムにおいて、前記変換処理部は、前記仮想空間内のオブジェクトに前記軌跡画像を対応付ける。
(5)また、上記の情報管理システムにおいて、前記変換処理部は、前記全天球画像に前記全天球画像に相当する広さの面を対応させて、前記軌跡データによる像を前記全天球画像に相当する広さの面に対応付ける。
(6)本発明の一態様の情報管理方法は、画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムにおける情報管理方法であって、実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成し、前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データを対応付ける過程を含む。
(7)本発明の一態様のプログラムは、画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムのコンピュータが、実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成するステップと、前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データを対応付けるステップとを実行するためのプログラムである。
本発明によれば、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を示す全天球画像に付加した情報を管理する情報管理システム、情報管理方法、及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る情報管理システムの構成図である。 実施形態に係る正距円筒図法による画像について示す図である。 実施形態に係る図2の画像を、中空の円筒の表面の内側に描かれた状態の一例を示す図である。 実施形態に係る図2の画像を、中空の球体の表面の内側に射影した状態の一例を示す図である。 実施形態に係る端末装置200の構成図である。 実施形態に係る端末装置200の一例について説明するための図である。 実施形態に係るBIM300による数値データに基づいた3Dモデルの一例を示す図である。 実施形態に係る情報管理装置400のハードウェア構成図である。 実施形態に係る情報管理装置400の機能構成図である。 実施形態に係る空間モデル情報411の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る見込む位置情報413の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る収集情報412の内容の一例を示す図である。 実施形態に係る全天球画像と3次元仮想空間との関係を説明するための図である。 実施形態の変換処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態の操作の軌跡を全天球画像に対応付ける手法について説明するための図である。 端末装置200に表示された画像内の位置を全天球画像内の位置に変換する処理を説明するための図である。 端末装置200に表示された画像内の位置を全天球画像内の位置に変換する処理を説明するための図である。 端末装置200に表示された画像内の位置を全天球画像内の位置に変換する処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の情報管理システム、情報可視化方法及びプログラムについて、添付図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明において、全天球画像を撮影した地点に対応する仮想空間は、直交座標系で示すことができる3次元空間であってもよく、上記の撮影した地点を包含する球体などの立体の面(内面)であってもよい。以下の説明では、直交座標系で示すことができる3次元空間の事例を中心に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報管理システムの構成図である。
最初に、情報管理システム1の概要について説明する。情報管理システム1は、実在する建物2の対象範囲10において撮影された全天球画像の一部である部分画像を端末装置200等に表示させる。情報管理システム1は、例えば、端末装置200に表示された部分画像に対してユーザが書き込んだ情報を取得する。例えば、情報管理システム1は、ユーザが書き込んだ情報から部分画像上の操作の軌跡に基づいた軌跡画像を取得して、その軌跡画像を管理する。以下、軌跡画像による情報をBIM300等において再利用する事例について説明する。
なお、実施形態における対象範囲10には、実在する建物2の一部又は全部が含まれる。さらに、対象範囲10には、上記の建物2に設けられた設備、什器、造作物の内の一部又は全部などが含まれる。対象範囲10は、その範囲が予め決定される。例えば、対象範囲10における位置は、直交座標系(X,Y,Z)を用いて特定される。直交座標系の軸は、建物2の軸に対応するように決定されていてもよい。対象範囲10内に、幾つかの観測点(不図示)が設けられていてもよい。例えば、観測点P0は、観測点P0の比較的近傍の周囲の状況を掌握しやすい位置になるように、その位置が決定される。以下の説明では、観測点P0を単に観測点という。
[情報管理システム]
情報管理システム1は、撮像装置100、端末装置200(表示装置)、BIM300、及び、情報管理装置400を備える。撮像装置100、端末装置200、BIM300、及び、情報管理装置400は、ネットワークNWを介して接続されている。
[撮像装置100]
撮像装置100は、ユーザU1の操作により、撮影地点において自装置を中心にした全天球画像を撮影する。撮像装置100は、通信機能を利用して、その全天球画像を端末装置200又は情報管理装置400に送信する。撮像装置100は、例えば、ユーザU1によって携帯され、ユーザU1が指定する任意の地点で全天球画像を撮影する。全天球画像とは、撮影地点(立脚点)である1視点から周囲を見回した画像である。例えば、撮像装置100から提供される全天球画像は、正距円筒図法による画像、全天周画像などの全方向の画像が含まれている。
図2は、実施形態に係る正距円筒図法による画像について示す図である。正距円筒図法は、球体の表面を展開し、その表面を長方形に射影して示す図法である。球体の緯度経度は、長方形内で直角に交差するように各部の尺度が調整される。図2に示す長方形の大きさは、幅が4Aπであり、高さが2Aπである。画像の中心が「O」の位置になっている。図3は、図2の画像を、中空の円筒の側面の内側に描かれた状態の一例を示す図である。図3に示す円筒の周が4Aπであり、高さが2Aπである。
例えば、図2に示す正距円筒図法による画像を、球体の表面の内側に射影すると、図4のようになる。図4は、図2の画像を、中空の球体の表面の内側に全天球画像を射影した状態の一例を示す図である。この図4は、球体の奥行き方向に遠方側の半球を示し、近方側の半球の描画を省略している。球体の内側から球全体をみれば全天球画像によって囲まれた状態になる。なお、撮像装置100は、正距円筒図法による画像と全天球画像の少なくとも何れかの画像の一部又は全部を出力する。このような撮像装置100であれば、1回の操作で全周囲を纏めて撮影することができ、周囲を漏れなく撮影できる。
[端末装置200]
図5は、実施形態に係る端末装置200の構成図である。端末装置200は、例えば、CPU200Aと、RAM(Random Access Memory)200Bと、不揮発性記憶装置200Cと、可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dと、入出力装置200Eと、通信インターフェース200Fとを備える。端末装置200は、CPU200Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図5に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU200Aは、不揮発性記憶装置200Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムをRAM200Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM200Bは、CPU200Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置200Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)などである。可搬型記憶媒体ドライブ装置200Dには、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)、SDカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置200Eは、例えば、タッチパネルとしての操作検出部、表示部などを含む。通信インターフェース200Fは、ネットワークNWに接続され、端末装置200における通信を制御する。
図5を参照して、実施形態に係る端末装置200の機能構成について説明する。端末装置200は、受付処理部211と、データ取得部212と、表示制御部213と、表示部221と、操作検出部222とを備える。これらの機能部は、例えば、CPU200Aがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
受付処理部211は、入出力装置200Eによって検出されたユーザの操作を受け付ける。例えば、受付処理部211は、入出力装置200Eにより表示された画像上のボタンなどを選択する操作を検出して、ユーザの操作として受け付ける。受付処理部211は、検出したユーザの操作に基づいて、情報を共有するための要求を情報管理装置400宛に送信する。
データ取得部212は、情報管理装置400から送信された情報を取得する。情報管理装置400から取得する情報には、特定の観測点に対応する取得情報が含まれる。
表示制御部213は、情報管理装置400から送信された情報に基づいて、入出力装置200Eにおける表示部に表示させる画像を生成する。例えば、表示制御部213は、特定の観測点に対応する取得情報に基づいた閲覧画像を生成して、表示部に表示させる。
なお、端末装置200は、受付処理部211、データ取得部212、及び、表示制御部213の一部又は全部を、Webシステムに適用されるブラウザを利用して実現してもよい。端末装置200は、予め定められたユーザに限り、その利用を許可するものとしてもよい。
端末装置200は、ユーザにより可搬可能な携帯型のコンピュータである。例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットなどであってよく、外部の装置と通信する通信機能を有する。
図6は、実施形態に係る端末装置200の一例について説明するための図である。端末装置200は、撮像装置100又は情報管理装置400から取得した画像10PIA等を、入出力装置200Eの表示部221に表示する。表示部221は、画像10PIA等を表示する表示面FSを含む。この図6における端末装置200の背景に示す全天球画像10ARIは、全天球画像のように実空間を模式化して示したものである。画像10PIAは、その全天球画像の一部が切り出され、実空間の像と同様に見えるように像の歪が補正されたものである。
表示面FSには、ユーザの操作を検出する操作検出部222が表示面FSに沿って設けられている。操作検出部222は、タッチパネルとして機能してフリーハンドで書き込まれた情報を検出する。例えば、ユーザU2は、端末装置200を左手で支持し、右手の人差し指を使って操作する。画像10PIAが表示された状態で、右手の人差し指を使って表示面FS上をなぞることにより、画像10PIAに関連する情報を書き込むことができる。例えば、壁に配置されている設備311に関する情報を書き込むために、ユーザU2は、設備311の周りを囲むように指を移動させる。入出力装置200Eは、その操作、つまり表示面FS上の指の移動を検出して、その軌跡を表示する。上記の場合、設備311の周りを囲む線TIは、操作の軌跡の一例であり、ユーザU2が表示面FSを指でなぞって書き込んだ情報の一例である。符号P1は、例えば線TIの一方の端部の位置を示す。その位置は、ユーザU2のなぞる操作の始点の位置である。
受付処理部211は、入出力装置200Eにおける表示面FSをなぞるユーザの操作を操作検出部222が検出すると、それを受け付けて、情報管理装置400宛に送信する。
[BIM300]
図1に戻りBIM300について説明する。BIM300は、建物2とその付帯設備などをモデル化した3次元情報(以下、単に3Dモデルという。)に基づいた3次元の像を表示する。この3Dモデルには、対象範囲10の建物2の構造、対象範囲10内に配置された設備、什器などの3次元情報が含まれる。
BIM300は、対象範囲10を含む建物2に関する情報を数値化して管理するコンピュータである。例えば、図1に示すように、BIM300は、記憶部310と、制御部320とを備える。
記憶部310には、建物2を3Dモデルとして数値化したデータ、建物2に関する各種図面、建物2に付帯する設備を特定するための属性情報、建物2及び付帯する設備の保守点検の履歴情報などが格納されている。例えば、建物2を3Dモデルとして数値化したデータには、建物2の意匠図、構造図、設備図などのデータが含まれる。建物2に関する各種図面には、建物2の意匠図、構造図、フロアごとの平面図、設備図、配管図、電源系統図などの各種図面の一部又は全部が含まれる。
制御部320は、プログラムを実行することにより、外部から供給される情報を受け付けて、その情報を記憶部310に書き込む。また、制御部320は、外部からの指示に応じて3Dモデルを生成し、生成した3Dモデルを記憶部310に格納する。制御部320は、所謂BIM(Building Information Modeling)としての処理を実行する。
図7は、BIM300による数値データに基づいた3Dモデルの一例を示す図である。図7に、対象範囲10に対応する3次元仮想空間における3Dモデルを俯瞰した図が示されている。その3Dモデルは、建物2の概略を示し、建物2の対象範囲10を示すものである。この図7に示す図は、天井部を削除して表示したものである。同図に示す建物2の壁には、設備311が配置されている。例えば、設備311は、空気調和設備のダクトである。
実施形態のBIM300は、例えば、情報管理装置400からの要求により、3Dモデルに関するデータの一部を情報管理装置400に提供する。
[情報管理装置400]
図8は、実施形態に係る情報管理装置400のハードウェア構成図である。情報管理装置400は、例えば、CPU400Aと、RAM400Bと、不揮発性記憶装置400Cと、可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dと、入出力装置400Eと、通信インターフェース400Fとを備える。情報管理装置400は、CPU400Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図8に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU400Aは、不揮発性記憶装置400Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムをRAM400Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM400Bは、CPU400Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置400Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROMなどである。可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dには、DVDやCD、SDカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置400Eは、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、表示装置などを含む。通信インターフェース400Fは、ネットワークNWに接続され、情報管理装置400における通信を制御する。なお、通信インターフェース400Fは、Webシステムに適用されるWebサーバとしての機能を有していてもよい。
図9は、実施形態に係る情報管理装置400の機能構成図である。情報管理装置400は、記憶部410と、制御部420とを備える。
記憶部410は、RAM400B又は不揮発性記憶装置400Cに設けられた記憶領域である。記憶部410は、情報管理装置400からアクセス可能なNAS装置などの外部記憶装置によって実現されてもよい。
記憶部410は、観測点情報411、収集情報412、見込む位置情報413、仮想空間モデル情報414などの情報を格納する。
観測点情報411は、全天球画像に係る観測点の位置に関する情報を含む。図10は、実施形態に係る観測点情報411の内容の一例を示す図である。例えば、観測点に対して原則的に一つの全天球画像が割り付けられる。例えば、観測点情報411には、観測点ID、エリアID、実空間上の位置、仮想空間上の位置、半径、方向などの情報が含まれる。観測点情報411には、全天球画像にそれぞれ対応する情報が含まれる。
観測点IDには、観測点を識別するための識別情報が格納される。例えば、観測点IDは、観測点の座標値、又は、座標値に基づいて生成された値であってもよい。例えば、観測点には、1又は複数の全天球画像が関連付けられる。観測点IDをキーにして検索することにより、上記の1又は複数の全天球画像を特定できる。ある全天球画像から選択された範囲の周囲画像が、観測点の位置から見込む画像になる。なお、観測点IDに対応する全天球画像を1:1に対応させてもよく、定めた条件により複数の周囲画像のうちから1つが選択されるようにしてもよい。
エリアIDには、建物2におけるエリアを識別するための識別情報が格納される。例えば、エリアIDには、建物2における階数、同一階におけるゾーン、テナント、部屋などのように、所望の規則に従って建物2内を複数のエリアに区分した場合の各エリアの識別番号などのデータが含まれる。
実空間上の位置には、エリア毎に決定される座標系における観測点の位置を示すデータが格納される。例えば、エリア毎に決定される座標系は、直交座標系又は極座標系であり、同図に示す例は直交座標系の場合である。仮想空間上の位置は、仮想空間の座標系における観測点の位置を示す。例えば、仮想空間の座標系は、直交座標系又は極座標系であり、同図に示す例は直交座標系の場合である。仮想空間上の観測点は、全天球画像ごとに決定される。本実施形態では、説明を理解しやすくするために実空間の座標系と、実空間に対応する仮想空間の座標系とを対応させる。例えば、実空間の座標系の原点と、実空間に対応する仮想空間の座標系の原点とが一致するものとする。この場合、実空間における観測点の位置と、仮想空間における観測点の位置とを一致させることができる。なお、上記は一例であり、実空間の座標系の原点と、実空間に対応する仮想空間の座標系の原点とが異なることを制限するものではない。例えば、実空間の座標系の原点が、内装面などを基準に定められてもよく、仮想空間の座標系の原点が、壁芯などを基準に定められてもよい。
半径には、全天球画像をマッピングさせる球体の大きさを示すデータが格納される。例えば、半径(A)を2mとし、観測点の床面からの高さを1.5mとすると、全天球の下部は、床下側に張り出した状態に配置される。この半径は、全ての全天球画像に対して同じ値を定めてもよく、用途や目的、登録者の属性などに応じて、異なる値にしてもよい。
方向には、仮想空間の座標系に対する全天球画像の座標系の基準方向の回転量を示すデータが格納される。
見込む位置情報413は、全天球画像を見込む位置Rを示す情報を含む。図11は、実施形態に係る見込む位置情報413の内容の一例を示す図である。見込む位置情報413には、観測点ID、方向、画角などの情報が含まれる。方向は、基準点Rから向けた視点の方向を示す。画角は、視点の方向を基準にした視認範囲を示す。画角の値を大きくすると、広角レンズで写した画像になり、小さくすると、望遠レンズで写した画像になる。
仮想空間モデル情報414は、仮想空間における建物2の仮想空間モデルの情報を含む。例えば、仮想空間モデルは、BIM300の3Dモデルと同じ又はその一部の情報に基づいたものである。仮想空間モデルには、少なくとも、BIM300の3Dモデルに含まれる建物2の大きさ、形状、天井や壁などの内装材の配置などの情報を含む。
収集情報412については、後述する。
前述の図9に戻り、制御部420について説明する。
制御部420は、取得部421と、軌跡データ生成部422と、表示制御部423と、変換処理部424と、3Dモデル取得部425と、出力処理部427とを備える。
取得部421は、撮像装置100によって撮影された全天球画像のデータを取得して、記憶部410における収集情報412にそのデータを追加する。
取得部421は、端末装置200におけるユーザの操作の検出結果を、端末装置200から取得して、収集情報412にそのデータを追加する。例えば、取得部421は、端末装置200からフリーハンドで書き込まれた情報等の操作に関する情報(点群データ)を取得する。例えば、点群データは、画面をなぞった軌跡の情報を含むものである。取得部421は、端末装置200から取得したデータを、時刻歴データとして収集情報412に追加する。
取得部421は、BIM300から、仮想空間モデルに関するデータを取得して、収集情報412にそのデータを追加する。例えば、仮想空間モデルに関するデータは、BIM300における3Dモデルのデータの一部であってよい。
ここで、収集情報412の内容の一例について説明する。図12は、実施形態に係る収集情報412の内容の一例を示す図である。
例えば、収集情報412は、観測点ID、データ種別、データ識別ID(ファイル名)、日時(時刻)、位置情報、端末装置ID、ユーザIDなどの情報を含む。
観測点IDは、前述の観測点情報411の観測点IDに対応する。
データ種別には、全天球画像、点群データ、軌跡画像などにより示されるデータの種別を示す情報が格納される。例えば、データの種別には、単独のファイルで全周囲を示す「全天球画像」、ユーザの操作を示す「点群データ」、点群データに基づいて生成された「軌跡画像」、「軌跡点群データ」、「仮想空間モデル」などが含まれる。なお、「軌跡画像」と「軌跡点群データ」は、何れか一方であってもよい。例えば、「軌跡点群データ」は、上記の仮想空間内のオブジェクトに張り付くように対応付けられた点群として形成されるものであってよい。
データ識別IDには、各種データを識別するための識別情報であって、例えば、収集情報をファイルとして扱う場合のファイル名などの識別情報が格納される。データ識別IDには、一群の点群データをファイルとして扱う場合のファイル名などの識別情報が格納される。データ識別IDには、上記の識別情報の他、収集情報としてのデータを一緒に格納してもよい。
日時には、収集情報に関連する日時を示すデータが格納される。例えば、収集情報が端末装置200に書き込まれた日時、又は収集情報が収集情報412に追加された日時などである。
位置情報には、上記観測点IDに対応する観測点を原点とした極座標系によって示される仮想空間モデル上の代表点の位置を識別するためのデータが格納される。その代表点の位置は、例えば、上記の「軌跡画像」、「軌跡点群データ」等のデータの場合、ユーザの操作の開始位置にしてもよい。
端末装置IDには、端末装置200の識別情報が格納される。
ユーザIDには、収集情報412に情報を書き込む処理を実施させたユーザの識別情報が格納される。
前述の図9に戻り説明を続ける。軌跡データ生成部422は、書き込まれた情報に関する点群データを収集情報412から読み出して、その点群データに基づく軌跡画像を生成する。例えば、書き込まれた情報とは、ユーザU2の操作によって端末装置200の表示部221(表示面FS)をフリーハンドでなぞった軌跡を示す情報である。軌跡データ生成部422は、端末装置200にフリーハンドで書き込まれた情報、つまり表示面FSをフリーハンドでなぞった軌跡の点群データから軌跡画像を生成して、記憶部410に書き込む。これにより、軌跡データ生成部422は、全天球画像の一部である部分画像が表示面FSに表示された状態で、操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、ユーザが表示面FS上に描いた軌跡に関する軌跡データを生成することができる。
表示制御部423は、対象範囲10に対応する実空間における観測点に対応する全天球画像の一部を抽出した部分画像を切り出して、端末装置200に表示させる画像を生成する。端末装置200に表示させる画像に、ユーザが表示面FS上に描いた軌跡が重畳された画像を含めることができる。表示制御部423は、全天球画像の一部を抽出した部分画像と、ユーザが表示面FS上に描いた軌跡が重畳された画像との少なくとも何れか一方を表示することができる。
変換処理部424は、全天球画像と、端末装置200を使用して取得した情報と、仮想空間モデルとを対応付ける。
図13は、実施形態に係る全天球画像と3次元仮想空間との関係を説明するための図である。図13(a)に示す3次元仮想空間に、実空間の対象範囲10に対応する仮想空間モデル10TDMが配置されている。例えば、基準点Rを取り囲む円筒を、その円筒の軸が基準点Rを通るように配置する。実空間の状況を示す全天球画像が、その円筒の側面Sに射影されていると仮定すると、実空間の観測点の周りの状況がその円筒の内面(側面S)に表わされる。端末装置200には、その全天球画像の一部である画像10PIA(部分画像)が表示されている。
例えば、変換処理部424は、まず、観測点IDによって対応付けられている全天球画像と仮想空間モデルとの組について、互いの位置と、互いの方向とを整合させる。変換処理部424は、次に、全天球画像に対応付けられた情報を仮想空間モデルに対応付ける。変換処理部424は、この対応付けを、観測点に対応する基準点Rの位置を基準にして、仮想空間における所定の面に射影して、軌跡データTIPを得る。これにより、変換処理部424は、仮想空間モデル内のオブジェクトに、全天球画像に対応付けられた情報を対応付けることができる。仮想空間モデル内のオブジェクトとは、建物2の天井、壁等の面の他、建物2内に配置された設備等に対応するものである。
全天球画像に対応付けられた情報は、例えば、上記の軌跡画像であってよい。変換処理部424は、仮想空間内のオブジェクトに上記の軌跡画像を対応付けてもよい。その際に、仮想空間内のオブジェクトに対応する所定の面に軌跡画像を対応付けてもよい。上記の手順で、図13(b)に示すように、変換処理部424は、全天球画像を撮影した地点に対応する仮想空間モデル(3次元モデル)内に、軌跡データTIPを対応付けることができる。
なお、変換処理部424は、上記に代えて、仮想空間内のオブジェクトに、ユーザU2の操作に基づいた点群データを対応付けて、仮想空間モデル内に軌跡を示す点群(軌跡点群データ)を生成してもよい。なお、上記の仮想空間内のオブジェクトに対応付けられた点群は、仮想3次元空間である仮想空間モデル内のオブジェクトの表面に書き込まれたように表示されるものになる。
変換処理部424は、仮想空間モデル(3次元モデル)内に軌跡データを対応付けた結果に基づいて、軌跡データとその対応付けに関する情報をBIM300に提供するデータに変換してもよい。これにより、BIM300において、3Dモデル上に軌跡データを表示させたり、3Dモデルを構成するデータに含めて、3次元表示したりすることが可能なる。
出力処理部427は、端末装置200からの要求に応じて、要求に対する所望の情報を端末装置200に対して出力する。また、出力処理部427は、処理の結果を、BIM300に出力することがある。
次に、実施形態の変換処理の一例について説明する。
図14は、実施形態の変換処理の手順を示すフローチャートである。
端末装置200は、ユーザU2の要求を受け付けて、その表示面に表示する全天球画像を特定して、その全天球画像を情報管理装置400に要求する。情報管理装置400は、その要求を受けて全天球画像を提供する(ステップS10)。
端末装置200は、全天球画像を表示して、その表示面に表示する範囲についてユーザU2の要求を受け付けて、その範囲を表示する。
端末装置200は、その表示面をなぞるユーザU2の操作を受け付けて、検出したユーザU2の指の位置を示す点群データを情報管理装置400に通知する。情報管理装置400は、点群データを取得する(ステップS20)。
情報管理装置400は、点群データGPの要素を時刻順に繋ぐことで、指の移動の軌跡を再生する(ステップS30)。
例えば、端末装置200は、指の位置を周期的にサンプリングして得たP11、P12、P13、・・・、P1Nなどの各点の位置データに基づいて、点群データGP(P11、P12、P13、・・・、P1N)を生成する。上記のP11は、最初に振れた箇所の位置とその時刻t1のデータを含む。P12は、P11の次に検出された箇所の位置とその時刻t2のデータを含む。以降、同様であり、P1Nは、なぞる操作として最後に検出された箇所の位置とその時刻tNのデータを含む。つまり、P1Nは、表示面から指を離した位置に対応する。
この軌跡は、端末装置200の表示面上の指の移動を示すものであるが、ユーザU2が意図する操作は、全天球画像への書き込みである。情報管理装置400は、この軌跡を全天球画像に対応付ける(ステップS40)。その詳細については同様に後述する。
さらに、情報管理装置400は、この軌跡を仮想空間モデルに対応付ける(ステップS50)。その詳細については後述する。
上記の手順により、情報管理システム1は、ユーザU2の操作による情報の書き込みを、仮想空間モデルに対応付けることができる。
図15は、実施形態の操作の軌跡を全天球画像に対応付ける手法について説明するための図である。
上記の通り、ユーザU2は、端末装置200に表示されている全天球画像10ARIの一部の範囲である部分画像を見ながら操作する。ユーザU2が端末装置200を操作した際に表示されていた部分画像の全天球画像10ARIにおける範囲は、上記の通り既知である。
そこで、図15(a)に示す射影面10TIFを利用する。射影面10TIFは、全天球画像10ARIと同じ大きさで透過性のある平面である。射影面10TIFと全天球画像10ARIは、共通する座標系でそれぞれの範囲内の位置を表すことができる。
情報管理装置400は、部分画像をその射影面10TIFにマッピングする。さらに、情報管理装置400は、その部分画像の範囲内に軌跡TIを射影面10TIFに対応づける。
部分画像の範囲内に軌跡TIが対応づけられた射影面10TIFと、全天球画像10ARIとを、互いの位置を合わせて重ねることで、全天球画像10ARI上にユーザU2が描いた軌跡TIを配置することができる。あたかもユーザU2の操作による情報が軌跡TIとして残された軌跡TI付の全天球画像10ARIを得ることができる。
端末装置200を操作することにより、軌跡TI付の全天球画像10ARIを端末装置200に表示させることができる。
また、端末装置200に表示する範囲の移動、範囲の変更をすることは、画像の閲覧に関する既知の手法により可能である。図15(b)に示す画像は、端末装置200に表示する部分画像10PIBの一例である。このように、軌跡TI付の全天球画像10ARIを端末装置200に表示させる範囲をずらして、基準点Rの周りを見回すと、対応づけた軌跡が全天球画像10ARIと一緒にずれて端末装置200に表示される。
次に、図16から図18を参照して、端末装置200に表示された画像内の点の位置を全天球画像内の点の位置に変換する方法の一例について説明する。
図16から図18は、端末装置200に表示された画像内の位置を全天球画像内の位置に変換する処理を説明するための図である。
図16に示すように、全天球画像とそれに対応する仮想球体との関係を示す。全天球画像は、それに対応する仮想球体に外接する。仮想球の半径はAである。この全天球画像が、正距円筒図法によるものである場合、例えば、画像の幅(横)が4Aπ、高さ(縦)が2Aπであり、縦横比が1対2である。図16に示す全天球画像は、縦v(ピクセル)・横u(ピクセル)の画素を有する。ここで、全天球画像の中心Oを原点とする2次元座標系を全天球画像上に定義する。
端末装置200に表示された画像(以下、ビューという。)内の点P1(不図示)に対応する全天球画像内の点P3が定まる。点P1の位置は、下記の変換処理によって全天球画像内の点P3の位置(x,y)に変換される。
例えば、図17の断面図と図18の平面図に示す仮想空間内の所定の位置に観測点に相当する基準点Rを配置する。仮想空間内に基準点Rを原点にした極座標系を定義する。基準点Rからビューの表示面に向う方向に極座標系の基準軸rを設定する。
例えば、極座標系の基準軸r上で基準点Rからの距離が1の位置に、基準軸rに直交するようにビューの表示面FSを配置する。なお、図示する例ではビューの下端部にその基準軸rが掛かっている。なお、基準点Rから表示面FSまでの距離は、1に制限されることなく任意の距離に定めることができる。
全天球画像の中心Oを、仮想空間の極座標系の基準軸r上に配置する。
ビュー内の点P1は、基準点Rを原点にした極座標(1、θ、φ)で表すことができる。例えば、ビュー内の点P1は、この基準軸の方向に対して迎角θの方向にある。この場合、ビューの下端部から点P1までの高さがtanθである。
全天球画像に対応する仮想球体の半径がAであるので、仮想球体の中心にあたる基準点Rから仮想球体の表面までの距離がAになる。基準点Rから点P1を見込む方向の仮想球体の表面上の点を点P2とする。この点P2を全天球画像に射影して、全天球画像上の点P3を得る。上記の手順で、ビュー内の点P1が、全天球画像上の点P3に射影される。全天球画像の中心Oを通る直交座標によれば、全天球画像における点P3の高さは、Aθになる。
また、上記の図18に示すように、端末装置200の表示面FSに表示された画像内の点P1は、例えば、この基準軸rの方向に対して水平方向にφだけ外れた方向にある。この場合、端末装置200に表示された画像の中心Oから点P1までの水平距離がtanφである。
上記の通り、基準点Rから点P1を見込む方向の仮想球体の表面上の点が点P2である。この点P2を全天球画像に射影して、全天球画像上の点P3を得る。上記の手順で、ビュー内の点P1が、全天球画像上の点P3に射影される。全天球画像の中心Oを通る直交座標によれば、全天球画像上の点P3の水平方向の位置は、Aφになる。
上記の図17と図18に示す仮想空間における直交座標系に従えば、基準点Rの位置は(xr、yr、zr)である。仮想空間における基準点Rの位置を基準にして、上記の点P1~点P3に対応する仮想空間における位置が点P4として特定される。
例えば、基準点Rの位置から点P1を見込む方向(迎角θ)を仮想空間モデルにおけるオブジェクトの位置まで延伸し、そのオブジェクトとの交点を点P4とする。上記のオブジェクトは、建物2の壁、天井、床などの意匠部材の他、建物2に設けられている各種設備などに対応するものであってよい。
上記の図17に示す事例では、点P4が天井に設けられた設備311の位置にある。例えば、図17に示す事例より迎角θを小さくすることにより、点P4の位置が天井から端末装置200の表示面方向を正面としたときの正面方向に存在する壁に点P4が位置する。
仮想空間におけるオブジェクトの位置と基準点Rの位置は、既知である。基準点Rから天井や壁までの距離は、オブジェクトの位置と基準点Rの位置とに基づいて算定できる。例えば、図17に示すように、点P4が天井に位置しており、天井と基準点Rとの距離は、床から天井までの高さhから床から基準点Rまでの高さzrを引くことで算出できる。これにより、点P4の仮想空間内の位置も定まる。
また、上記の図18に示す事例では、端末装置200の表示面方向を正面としたときの横方向の壁に点P4が位置している。上記のことは、図18に示す場合も同様である。
上記の通り、端末装置200に表示された画像上の点を、全天球画像内や仮想空間内の点に射影することができる。つまり、端末装置200に表示された画像上を指でなぞって図形を描き、その指の位置を逐次補足することにより、画像上に描かれた図形としての指の軌跡をデータに残すことができる。例えば、各時刻において検出された指の位置を、上記の方法で全天球画像内や仮想空間内の点に射影することにより、全天球画像内や仮想空間内に指で描かれた図形を再現することができる。
なお、オブジェクトに対応する所定の面は、オブジェクトが配置されている面、オブジェクトの外観を形成する面、オブジェクトに対応するものの重心の位置と観測点の位置の間に配置された面などの面の何れかであってよい。
少なくとも上記の何れかの実施形態によれば、情報管理システム1は、画像が表示される表示面FSと、表示面FSに沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部222とを備える端末装置200を、情報の獲得に利用する。情報管理システム1において、軌跡データ生成部422は、全天球画像の一部である部分画像が表示面FSに表示された状態で、操作検出部222によって検出されたユーザU2の操作に関するデータから、ユーザU2が表示面FS上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成する。変換処理部424は、全天球画像を撮影した地点に対応する仮想空間モデル内に、軌跡データを対応付けることにより、より簡易な方法で、ある位置の周囲の状況を示す全天球画像に付加した情報を管理することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、図1に示す情報管理システム1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSなども含むものとする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記のものに限定されない。例えば、各実施形態とその変形例に例示した手法は、例示した組合せ以外の組みにしてもよい。また、本発明の実施形態は、上記の実施形態を次のように変形したものとすることができる。
例えば、上記の実施形態では、本発明に関連する構成を便宜上、情報管理システム1を、撮像装置100、端末装置200、BIM300、及び、情報管理装置400に分けて説明した。撮像装置100、端末装置200、BIM300、及び、情報管理装置400の分割を、上記に例示したものと変更してもよく、各装置同士を一体化してもよい。また、各装置に含まれる一部の構成を、他の装置の構成に含めて構成してもよい。
なお、図に示したデータ構造は説明を容易にするために表の形式にしたものを示しているが、データ構造の形式は他の形式であってもよい。
なお、上記の実施形態では、撮像装置100により撮影された実空間の画像を利用する方法について例示したが、これに代えて、建物などをモデル化した3次元モデルに基づいて生成された画像を利用してもよい。
なお、情報管理システム1は、建物2に対する設計業務、管理業務など以外の業務や用途に適用可能である。
1 情報管理システム、100 撮像装置、200 端末装置、300 BIM、400 情報管理装置、410 記憶部、411 観測点情報、412 収集情報、413 見込む位置情報、414 仮想空間モデル情報、420 制御部、421 取得部、422 軌跡データ生成部、423 表示制御部、424 変換処理部、425 3Dモデル取得部、427 出力処理部

Claims (6)

  1. 画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムであって、
    実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成する軌跡データ生成部と、
    前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データとを対応付ける変換処理部と、
    を備える情報管理システム。
  2. 前記全天球画像のなかで前記表示面に表示された部分画像の範囲に、前記軌跡データに基づいた軌跡画像を対応付けて表示させる表示制御部
    を備える請求項1に記載の情報管理システム。
  3. 前記変換処理部は、
    前記仮想空間内オブジェクト配置されていて、前記オブジェクトが配置された位置に対応する前記曲面上の位置に前記軌跡を含む前記軌跡画像を対応付ける
    請求項2に記載の情報管理システム。
  4. 前記変換処理部は、
    前記全天球画像に前記全天球画像に相当する広さの面を対応させて、前記軌跡データによる像を前記全天球画像に相当する広さの面に対応付ける
    請求項1に記載の情報管理システム。
  5. 画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムにおける情報管理方法であって、
    実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成し、
    前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データを対応付ける過程
    を含む情報管理方法。
  6. 画像が表示される表示面と、前記表示面に沿って設けられユーザの操作を検出する操作検出部とを備える表示装置を、情報の獲得に利用する情報管理システムのコンピュータが、
    実空間における所定の地点で撮影された画像であって、撮影されている前記所定の地点の周囲のものの方向を極座標系で示すことが可能な画像である全天球画像を用いて、前記全天球画像の一部である部分画像が前記表示面に表示された状態で、前記操作検出部によって検出されたユーザの操作に関するデータから、前記ユーザが前記表示面上に触れた軌跡に関する軌跡データを生成するステップと、
    前記全天球画像を撮影した所定の地点を含む実空間に対応する仮想空間内に、前記所定の地点に対応する基準点が配置され、前記基準点を包含する立体の立体モデルと前記全天球画像とが位置と方向を整合させて配置され前記立体を形成する曲面の内面の所定の位置に前記全天球画像と前記軌跡データを対応付けるステップと、
    を実行するためのプログラム。
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