JP6904753B2 - 定着装置及び定着装置で用いるヒータ - Google Patents

定着装置及び定着装置で用いるヒータ Download PDF

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Description

本発明は、LEDプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置及びその定着装置で用いられるヒータに関するものである。
画像形成装置に具備される定着装置として、消費電力が小さく且つウォームアップ時間が短いという特徴を有するフィルムを用いた定着装置が知られている。この定着装置は、アルミナや窒化アルミのセラミックで形成された基板と、基板上に形成された発熱抵抗体と、を備えるヒータを有し、フィルムを介したヒータの熱を利用して画像を記録材に定着する。
ところで、この定着装置には、ヒータが故障した場合に備えてヒータの異常昇温を感知してヒータへの電力供給を遮断する電力遮断部材がヒータに接触するように設けられている。電力遮断部材としては温度ヒューズやサーモスイッチもしくはサーミスタが用いられる。
しかしながら、電力遮断部材が接触するヒータの領域は、電力遮断部材が接触していない領域よりもヒータの温度が低くなりやすい。その結果、電力遮断部材が接触するヒータの領域と、接触しないヒータの領域と、の間で定着むらになるもしくは電力遮断部材が接触する領域で定着不良が発生する場合がある。
そこで、電力遮断部材近傍の発熱抵抗体の幅を電力遮断部材から離れたヒータの領域にある発熱抵抗体の幅よりも狭くして、発熱抵抗体の発熱量を局所的に大きくする構成が開示されている。
特開2004−170950号公報
近年の画像形成装置のクイックスタートの要求の高まりによって、ヒータに更に大きな電力が供給可能である装置が求められている。このような装置においてヒータの無制御状態が発生した場合に備えて、ヒータに発生する熱応力を更に抑制できる定着装置が求められている。
本発明の第1の側面は、筒状のフィルムと、前記フィルムの内部空間に配置され、電力が供給されることで発熱するヒータであって、細長い板状の基板と、前記基板上に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びた第1の発熱抵抗体と、前記基板上に設けられ、前記基板の短手方向において前記第1の発熱抵抗体と隙間をあけて並び且つ前記基板の長手方向に沿って延びた第2の発熱抵抗体と、を有るヒータと、前記ヒータに接触し、前記ヒータのに応じて前記ヒータへの電力供給を遮断する電力遮断部材と、を備え、前記フィルムを介した前記ヒータの熱により画像を記録材に定着する定着装置において、前記電力遮断部材は、前記基板の短手方向において、前記ヒータに対する前記電力遮断部材の接触領域が前記隙間とオーバラップするように前記ヒータに接触し、前記長手方向において前記接触領域とオーバラップする前記第1の発熱抵抗体の領域を第1の領域、前記長手方向において前記第1の領域と連続し前記接触領域とオーバラップしない前記第1の発熱抵抗体の領域を第2の領域とした場合前記短手方向における前記第1の領域の幅は、前記第2の領域の幅よりも狭く、前記第1の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第1のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第2のアウトラインとを有し、前記第2の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第3のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第4のアウトラインとを有し、前記短手方向において、前記第1のアウトラインは、前記第3のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第2のアウトラインは、前記第4のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とするものである。
本発明の第2の側面は、ータであって、細長い板状の基板と、前記基板の短手中央よりも前記基板の短手方向の一端側の領域において前記基板の長手方向に沿って延びた第1の発熱抵抗体と、前記基板の短手中央よりも前記基板の手方向の他端側の領域において前記基板の長手方向に沿って延びた第2の発熱抵抗体と、前記長手方向において前記ヒータに接触し前記ヒータの温度に応じて前記ヒータへの電力供給を遮断する電力遮断部材とオーバラップする前記第1の発熱抵抗体の領域を第1の領域、前記長手方向において前記第1の領域と連続し前記第1の領域とオーバラップしない前記第1の発熱抵抗体の領域を第2の領域とした場合前記短手方向における前記第1の領域の幅は、前記第2の領域の幅よりも狭く、前記第1の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第1のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第2のアウトラインとを有し、前記第2の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第3のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第4のアウトラインとを有し、前記短手方向において、前記第1のアウトラインは、前記第3のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第2のアウトラインは、前記第4のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とするものである。
本発明によって、定着装置で用いるヒータが無制御状態に陥った場合において、ヒータに発生する熱応力を更に抑制することが可能になる。
実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施例1に係る定着装置の概略構成を示す図である。 実施例1に係るヒータを示す図である。 実施例1に係るヒータの表面温度分布を示す図である。 実施例1に係るヒータの熱応力の数値解析結果を示す図である。 実施例2に係るヒータを示す図である。 実施例2に係るヒータの境界部における電流の流れを示す図である。 変形例1に係るヒータを説明する図である。 比較例に係るヒータを説明する図である。
[実施例1]
本実施例における画像形成装置、定着装置、およびヒータの構成および効果に関して以下に詳述する。
<画像形成装置>
図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図である。
感光ドラム1は、感光材料をアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成したものである。感光ドラム1は、最初に、矢印の方向に回転駆動され、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって一様帯電される。次に、レーザースキャナ3より、画像情報に応じて制御されたレーザー光による走査露光が施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4で現像及び可視化される。
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。ここで感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材の先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送される。このトナー像が転写された記録材Pは定着装置6へと搬送され、加圧状態で加熱されることで永久画像として記録材に定着される。一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。定着装置6で定着された記録材Pは、排紙ローラ対9a、9bによって搬送され、機外に排紙される。
<定着装置>
図2は本実施例における定着装置6の概略構成の模式図である。図2(a)及び(b)はそれぞれ、定着装置6の横断面図及び斜視図である。この定着装置6は、互いに圧接してニップ部Nを形成するフィルムアセンブリ10及び加圧ローラ20を有するフィルム加熱方式の定着装置である。フィルムアセンブリ10は主に筒状の定着フィルム16と、ヒータ11とヒータ11を支持する支持部材としてのヒータホルダ15、および加圧バネ19より加圧力を受けてヒータホルダ15を加圧ローラ20に抗して押圧する金属ステー17から構成される。金属ステー17は定着部材の長手方向に渡って、略均一な幅の定着ニップ幅Nを安定して形成する為に逆Uの字形状に形成されている。金属ステー17は、その長手方向の両端がヒータホルダ16から突き出ていて、両端部にあるバネ受け部17aがバネ受け部材を介して加圧バネ19によって加圧される。荷重はステー足部17bを介してヒータホルダ15の長手方向に渡って均一に伝達される。
ヒータホルダ15は液晶ポリマー、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により形成される。ヒータ11裏面を断熱することでヒータ11から定着フィルム16への熱供給が良くなる。そのため、ヒータホルダ15の熱伝導率は低い方が望ましく、樹脂層中にガラスファイバー、ガラスバルーンやシリカバルーン等のフィラーを内包してあっても良い。本実施例ではガラスファイバーを配合した液晶ポリマーを用いており、熱伝導率は0.4W/mK程度である。また、ヒータホルダ15は定着フィルム16の回転を案内する役目も持つ。ヒータホルダ15は溝穴が設けられており、その溝穴にヒータ11を嵌合させることにより保持する構成である。ヒータホルダ15の溝穴には部分的に貫通穴が設けられており不図示の温度検知素子と電力遮断部材18はこの穴部に配置され、ヒータ11の裏面に直接接触している。
定着フィルム16は、クイックスタートを可能にするために総厚200μm以下の厚みの耐熱性フィルムである。ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂やステンレス、ニッケル等の金属ベルトを基層として形成されている。このうち、前者の耐熱性樹脂に関しては熱伝導性を向上させるために、BN、アルミナ、Al等の高熱伝導性粉末を混入してあっても良い。また、長寿命の定着装置を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れた定着フィルム16として、総厚20μm以上の厚みが必要である。よって定着フィルム16の総厚としては20μm以上200μm以下が最適である。さらにオフセット防止や記録材の分離性を確保するために表層にはPTFEやPFA等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆して離型層を形成してある。ここで、PTFEはポリテトラフルオロエチレンであり、PFAは、テトラフルオロエチレン パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体である。被覆の方法としては、ディッピング、スプレー塗布などによるコーティング、あるいはチューブ被服などの方法がある。本例では、基層ポリイミド製で厚み55μm、その上に接着層を設け、表層は導電材を付与したPFAを厚み12μmでコーティングし、総厚は70μm、直径は18mmとし、基層には高熱伝導性のフィラーを配合することにより高熱伝導化をはかっている。
電力遮断部材18は、ヒータの異常温度を感知した場合に、ヒータ11への電力供給を遮断する装置であり、所定の加圧力でヒータ11の裏面に接触している。電力遮断部材18として、サーモスイッチ、温度ヒューズ、及びサーミスタを用いることができる。本実施例では、226℃でペレットが溶融・スプリング機構が動作することで電流を遮断することができる温度ヒューズを用いた。電力遮断部材18は最小通紙域内に設けられ、ヒータ11の短手中央の位置に、400gfの加圧力によって付勢されて接触している。本実施例の電力遮断部材18の形状は、円筒形の金属筐体の長手方向の長さが10mm、幅が約4mmである。電力遮断部材18は、ヒータ11が異常温度になった時に素早く昇温し、ヒータへの電力供給を遮断する必要があるため、外筒が金属で形成されている。電力遮断部材18は、ヒータ11の裏面に、熱伝導グリス(たとえば、東レダウコーニング社製SC−102、熱伝導率は0.9W/mK)を介して設置され、電力遮断部材18の一部がヒータ11に対して浮くことによって生じる動作不良及び動作の遅延を防止している。
加圧ローラ20はステンレスやアルミニウム等の金属製芯金20aの外側に弾性層20b、さらにその上に離型層20cを形成した弾性ローラである。弾性層20bとしては、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムで形成した弾性ソリッドゴム、あるいはより断熱効果を持たせるためにシリコーンゴムを発泡して形成した弾性スポンジゴムが用いられる。その他、弾性層20bとして、シリコーンゴム層内に中空の樹脂フィラー(マイクロバルーン等)を分散させ、断熱効果を高めた弾性気泡ゴム等を用いても良い。この弾性層20bの外側に、PFA、PTFE等の離型層20cを形成する。本実施例では、加圧ローラ20の直径14.2mm、シリコーンバルーンゴム層の厚み2.5mm、離型層はPFAで厚み20μmであり、製品硬度はアスカーC硬度で49度としている。
加圧ローラ20は芯金20aの端部に設けられた不図示の駆動ギアにより、図2(a)の矢印の方向に回転する駆動力を得る。駆動力は制御手段を統制する不図示のCPUからの指令に従い、不図示のモータより伝達される。この加圧ローラの回転駆動に伴って、定着フィルム16は加圧ローラ20との摩擦力により従動回転する。定着フィルム16とヒータ11との間には、フッ素系やシリコーン系の耐熱性グリス等の潤滑材を介在させることにより、摩擦抵抗を低く抑え、滑らかに定着フィルム16が回転可能となる。定着ニップ部Nは、加圧ローラ20とヒータ11とが定着フィルム16を介して形成する。
また、ヒータ11の温度制御は基板12の裏面に設けた不図示のサーミスタ等温度検知素子の信号に応じて、CPUがヒータ11に印加する電圧のデューティー比や波数等を決定し適切に制御する。このヒータ制御によって、定着ニップNの温度を所望の温度に保つことができる。未定着トナー画像を保持した記録材Pは所定のタイミングに適宜供給され、定着ニップN内に搬送され順次、加熱定着が行われる。
<ヒータ>
本実施例の定着装置で使用されるヒータ11に関し、図3(a)を用いて説明する。なお、以下説明において短手方向とは、記録材Pの搬送方向を意味し、長手方向とは記録材Pの搬送面において、搬送方向と直交する方向を意味する。
ヒータ11は、定着フィルム16の内面に接触することによりニップ部Nの加熱を行う細長い板状の部材である。ヒータ11は、基板12の表面には、導体13及び基板12の長手方向に沿って延びた厚み約10μm程度の発熱抵抗体14がスクリーン印刷等によって形成されている。基板12はアルミナや窒化アルミ等の絶縁性セラミックで形成され、発熱抵抗体14は、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO、TaN等で形成されている。発熱抵抗体14は、ヒータ11の長手方向に延びた発熱抵抗体14a(第1の発熱抵抗体)と、発熱抵抗体14aとヒータ11の短手方向に並びヒータ11の長手方向に延びた発熱抵抗体14b(第2の発熱抵抗体)と、を有する。発熱抵抗体14a及び14bを各々、ヒータ11(基板12)の短手両端部に設けることが好ましい。それらをヒータ11の長手方向に亘ってヒータ11の短手中央に近い位置に配置すると、ヒータ11の短手中央と端部との温度差が大きくなり、温度ムラが大きくなるためである。よって、本実施例では、短手方向に関し基板12の短手中央よりも一端側に発熱抵抗体14aを形成し、他端側に発熱抵抗体14bを形成している。発熱抵抗体14aと14bとの間には隙間がある。
発熱抵抗体14は導体13を介し不図示の電極部と接続しており、外部から電力供給可能に構成される。発熱抵抗体14は、発熱抵抗体14aと14bとが長手方向において導体13と反対側の端部で導体を介して電気的に接続されており、長手方向で発熱抵抗体14aを折り返した構成を採用している。
このヒータ11の定着フィルム16と接する面には、熱効率を損なわない範囲で発熱抵抗体14を保護する保護層を設ける。保護層の厚みは表面性を損なわない範囲で十分に薄いことが望ましく、ガラスやフッ素樹脂コート等を施す。本実施例においては、基板12として、厚み1mm、短手方向幅5.83mm、長手方向長さ270mmのアルミナを採用し、その基板12の上に銀パラジウムの発熱抵抗体14を概ね幅0.9mm、長手方向長さ218mmに渡り形成している。発熱抵抗体14を保護する保護層として厚み60μmのガラスをコートしている。総抵抗値は19Ωであり、定格電圧120V入力時において投入電力は758Wとなる。
<発熱抵抗体パターン>
図9(b)に比較例のヒータの電力遮断部材の接触部周辺の構成を示し、図3(b)に本実施例のヒータ11の電力遮断部材の接触部周辺の構成を示す。
電力遮断部材18がヒータ11と接触する接触領域Bと、接触領域Bとヒータ11の長手方向でオーバラップするヒータ11の領域Aと、ではヒータ11の熱が電力遮断部材18へ逃げるため、その分の熱を補う必要がある。比較例及び本実施例において用いる電力遮断部材18の場合、ヒータ11の領域Aは、長手方向において領域Aと連続する領域であって接触領域Bとオーバラップしないヒータ11の領域Cよりも19%多く発熱させる必要がある。
そこで、比較例及び本実施例では、発熱抵抗体14をスクリーン印刷により均一な厚みで形成しているため、発熱抵抗体14の短手幅を調整することで発熱量を調整している。図9(b)の比較例と図3(b)の本実施例のヒータ11は共に、次の構成を有する。長手方向において接触領域Bとオーバラップする発熱抵抗体14aの部分14a−1(第1の部分)の幅が部分14a−1と連続し接触領域Bとオーバラップしない部分14a−2(第2の部分)よりも狭い構成である。更に、長手方向において接触領域Bとオーバラップする発熱抵抗体14bの部分14b−1(第3の部分)の幅が部分14b−1と連続し接触領域Bとオーバラップしない部分14b−2(第4の部分)よりも狭い構成である。このように発熱抵抗体14の短手幅を狭くすることで発熱量を増加させている。尚、ヒータ11の領域Aで増やす必要のある発熱量は、電力遮断部材18の熱容量、表面材質や熱伝導率などの各種熱特性によって適宜調整する。
比較例においては、発熱抵抗体14a及び14bの部分14a−1及び14b−1の短手幅はそれぞれ、部分14a−2及び14b−2よりも19%狭い。発熱抵抗体14a及び14bの部分14a−2及び14b−2の短手幅は0.9mm、発熱抵抗体14a及び14bの部分14a−1及び14b−1の短手幅は0.756mmである。
ここで、比較例のヒータ11に電力供給をした場合のヒータ11の表面の温度分布としては、発熱抵抗体14がある部分に温度ピークが生じるため、ヒータ11の短手両端部の温度が高くなり、ヒータ11の領域Aの温度ピークは、領域Cよりも更に高温になる。一方、ヒータ11の裏面にある領域Bは、電力遮断部材18へ熱が逃げるので局所的に温度が低くなる。この結果、比較例においては、電力遮断部材18によるヒータ11全体の温度低下は免れるものの、ヒータ11の領域Aにおいては発熱抵抗体14が高温になり、領域Bにおいては局所的に低温になる。その為、基板12には温度差による熱応力が発生し、ヒータ11の破損が生じる場合があるという課題がある。
次に、図3(b)を用いて本実施例における発熱抵抗体14のパターンを説明する。ここで、電力遮断部材18に近い側で長手方向に延びた発熱抵抗体14aのアウトラインをLin14a(内側アウトライン)、電力遮断部材18から遠い側で長手方向に延びた発熱抵抗体14aのアウトラインをLout14b(外側アウトライン)とする。本実施例は、発熱抵抗体14aの部分14a−1のアウトラインLin14aの少なくとも一部が、部分14a−2のアウトラインLin14aよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。更に、発熱抵抗体14aの部分14a−1のアウトラインLout14aの少なくとも一部が部分14a−2のアウトラインLout14aよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。
発熱抵抗体14aが前述した構成であれば後述する効果は奏するが、本実施例では更に、発熱抵抗体14bのアウトラインの構成も発熱抵抗体14aと同様にしている。つまり、発熱抵抗体14bの部分14b−1のアウトラインLin14bの少なくとも一部が、部分14b−2のアウトラインLin14bよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。更に、発熱抵抗体14bの部分14b−1のアウトラインLout14bの少なくとも一部が部分14b−2のアウトラインLout14bよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。本実施例のように、電力遮断部材18が基板12の短手中央に接触する構成の場合、ヒータ11は以下のような構成であれば良い。発熱抵抗体14a−1の基板12の短手中央に近い側及び遠い側のアウトラインLin14a及びLout14aがそれぞれ、発熱抵抗体14a−2のアウトラインLin14a及びLout14aよりも基板の短手中央に近い位置にある構成である。
本実施例で採用した発熱抵抗体14の短手幅及び長手長さを以下に示す。尚、本実施例においては、発熱抵抗体14aと14bは同じ長さ、幅を有する。D1:0.9mm、D2:0.756mm、D3:2.63mm、D4:1.73mm、W1:9.244mm、W2:10.756mmである。また、発熱抵抗体14の部分14a−1の内側アウトラインと、部分14a−2の内側アウトラインと、の距離S(L1−L2)は0.45mmである。本実施例においても比較例と同様に、発熱抵抗体14aの部分14a−1の短手幅D1を部分14a−2の短手幅D2に対して19%狭くすることによって、ヒータ11の領域Aの発熱量を領域Cに対して19%高くしている。
ここで、図3(b)における仮想線C1及びC2はそれぞれ、接触領域Bの長手方向の中央を通り、ヒータ11の短手方向(記録材の搬送方向)に延びる仮想線、ヒータ11の短手中央を通りヒータ11の長手方向に延びる仮想線、である。本実施例の電力遮断部材18近傍の発熱抵抗体14のパターンは、仮想線C1及びC2に対して対称である。
<効果>
本実施例の効果を確認するために、本実施例及び比較例のヒータ11を用いて、ヒータ11の表面の温度分布の測定及び比較、シミュレーションによる熱応力比較、実機におけるヒータ11の異常昇温時における電力遮断部材18の動作評価試験を行った。
図4はヒータ11の表面における温度分布の測定結果である。ここでは、室温25℃湿度50%の環境においてヒータ11単品に120Vの電圧を印加給電することで発熱させ、その全体像をサーモグラフィーによって測定している。図4は電力供給開始から6秒経過時点における測定結果である。電力遮断部材の接触領域Bとオーバラップするヒータ11の領域Aの表面温度分布と、長手方向で領域Aと連続し接触領域Bとオーバラップしない領域Cにおけるヒータ11の短手方向の温度分布である。
ヒータ11の領域Cにおいては、比較例と本実施例とで発熱抵抗体14a及び14bの位置が同じため、温度分布においても差異はない。ヒータ11の領域Aについては、本実施例は比較例よりも発熱抵抗体14の発熱ピークの位置が中央部にシフトし、接触領域Bに相当するヒータ11の短手中央の温度が高くなっているのが確認できた。ヒータ11単品での試験だが、電力遮断部材18が接触するヒータ11の短手中央の温度が上がっていることから、ヒータ11の短手中央に熱が移動しやすくなっていることが分かる。
ヒータ11が異常昇温した時にヒータ11に生じる熱応力についてシミュレーションを用いて比較を行った。定着装置全体をモデル化し、ヒータ11の異常昇温時における伝熱解析を実施することでヒータ11の熱応力状態を求めた。本実施例と比較例のヒータを適用したモデルにおいて、定着フィルム16の回転を停止した状態で140V相当である1032Wの電力供給を6秒間行った場合のヒータ11(基板12)の裏面における温度および熱応力の計算結果を図5に示す。尚、定着フィルム16の回転が停止した状態で評価を行うのは、ヒータ11の熱が加圧ローラ20に奪われ難い厳しい条件の評価をするためである。
図5(a)はヒータ11の領域Aの長手中央における基板12裏面の短手方向の温度分布である。比較例の発熱抵抗体14は、基板12の短手端部に配置されており、その状態で発熱量を大きくしているため、基板12の短手端部の温度が高く、接触領域Bは温度が相対的に低くなっている。一方、本実施例では接触領域Bに近い部分に発熱抵抗体14を寄せて接触領域Bに熱を供給できるようにしたため、接触領域Bの温度低下は比較例よりも抑制されている。
次に、図5(b)はヒータ11の領域Aの中央部における基板12の裏面の短手方向の熱応力(最大主応力)の分布である。比較例と本実施例とでは、熱応力が接触領域Bにおいて最大値になることは同じであるが、最大値が異なる。熱応力の最大値は、比較例が453MPaであるのに対し、本実施例では318MPaであり、本実施例の構成は、比較例よりも熱応力を抑制できている。
次に、実機における比較検証実験として本実施例と比較例のヒータ11を用い、電力遮断部材の動作評価試験を行った。この試験は加圧ローラ20が回転を停止した状態でヒータ11に電力を供給することでヒータ11を異常昇温させる評価である。電力遮断部材は別回路により遮断動作に至るまでの時間を測定する。定着装置を設置した環境は室温25℃、湿度50%である。電源電圧のばらつき、ヒータ抵抗のばらつきなどを勘案し、電源電圧を調節して投入電力が1175Wとなるようにした。
本実施例のヒータ11と比較例のヒータ11を用いて上記試験を行ったところ、電力遮断部材18の動作は6〜6.5秒程度で動作するのに対し、ヒータ11の破損時間は比較例のヒータ11では4.5〜5.5秒程度であった。これに対し、本実施例のヒータ11を用いると、ヒータ11の破損時間は15〜16秒程度であり、電力遮断部材動作時間に対して十分なマージンがあることを確認できた。実際の装置において、ヒータ11のACラインに対して直列に電力遮断部材18を介した回路が配置されるため、本実施例のヒータにおいては仮に無制御状態に陥って電源電圧がヒータ11に印加されたとしても安全に停止できる。
ヒータ11の破損位置に注目すると、比較例では5つのサンプルのいずれも接触領域Bであり、基板12に発生していた高い熱応力の影響が伺えたが、本実施例においては特定部位に破損が集中するようなことは見られなかった。本実施例により接触領域Bの熱応力が緩和されたことで早期の破損の発生が抑えられ、仮に無制御状態の異常昇温が起こった場合でも安全にヒータ11への電力供給を遮断できるようになっていることが示されている。
尚、本実施例では2本の発熱抵抗体14を持つヒータ11を例示したがこれに限定されない。例えば4本の発熱抵抗体14を備えるヒータ11において、その内2本以上の発熱抵抗体14のヒータ11の領域Aにおける位置を、接触領域Bに近い位置に配置する構成でも良い。また、本実施例における発熱抵抗体14は基板の長手中央及び短手中央に対し対称形状であるが、本実施例はこれに限定されない。電力遮断部材18の接触領域Bの長手中央及び短手中央に対し対称形状にしても良い。
[実施例2]
本実施例は、実施例1に対してヒータ11の発熱抵抗体14のパターンのみが異なる。これ以外の構成については実施例1と同様であるため省略する。
<本実施例の発熱抵抗体パターン>
図6は、本実施例に係るヒータ11の電力遮断部材18の接触領域Bの周辺領域(長手幅20mm)における発熱抵抗体14のパターンを示す図である。本実施例においては、実施例1と同様に、発熱抵抗体14aの領域Aにある部分14a−1のアウトラインLin14aの少なくとも一部が、部分14a−2のアウトラインLin14aよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。更に、発熱抵抗体14aの部分14a−1のアウトラインLout14aの少なくとも一部が部分14a−2のアウトラインLout14aよりも電力遮断部材18に近い位置に設けられている。
本実施例の実施例1と異なる構成としては、発熱抵抗体14a及び14bはそれぞれ、領域Aと領域Cの境界近傍において、領域Cから領域Aへ向かうにつれて電力遮断部材18に徐々に近づくように斜めに延びた部分(境界部)を有する点である。領域Aと領域Cの境界部とは、発熱抵抗体14aの部分14a−1と部分14a−2又は発熱抵抗体14bの部分14b−1と部分14b−2の境界部と同義である。この境界部において発熱抵抗体14a及び14bの延びる方向と、ヒータ11の長手方向と、のなす角θは、本実施例においては135°としている。また、本実施例において、発熱抵抗体14a及び14bの短手幅及び長手幅は、以下のように構成している。D1:0.9mm、D2:0.756mm、D3:2.63mm、D4:1.73mm、D5:0.9mm、W1:8.968mm、W2:10.156mm、W3:10.000mm、W4:10.900mmである。更に、発熱抵抗体14aの部分14a−1の内側アウトラインと、部分14a−2の内側アウトラインと、の距離S(L1−L2)は0.45mmである。境界部の発熱抵抗体14の幅D5は、0.9mmとしている。つまり、発熱抵抗体14aの短手幅は、境界部の方が部分14a−1よりも広く、発熱量を抑制している。
<効果>
本実施例においても、ヒータ11の領域Aにおいて、発熱抵抗体14aの部分14a−1と、発熱抵抗体14bの部分14b−1と、を接触領域Bに近い位置に設けることで、接触領域Bの温度低下が小さくなり、熱応力が抑えられる。
また、本実施例における更なる効果として、領域Aと領域Cの境界部近傍における発熱抵抗体14の局所的な発熱を低減し、長手方向の記録材に与える熱量を均一化することが可能になる。ここで言う境界部は、発熱抵抗体14aの部分14a−1と部分14a−2の境界部もしくは発熱抵抗体14bの部分14b−1と部分14b−2との境界部でもある。図7はヒータ11の境界部における電流の流れを示す模式図であり、電流の流れを図中矢印で表している。図7(a)及び図7(b)はそれぞれ、実施例1及び2の電流の流れを表している。図7(a)では、ヒータ11の境界部において電流が流れる経路が直角に曲がっているため、内側に凹形状の角付近の屈曲部E1およびE2で電流の集中が発生しやすい。この電流集中が発生すると、電流集中が発生した領域で発熱密度が部分的に高くなる場合がある。これに対して、本実施例の発熱抵抗体層14を流れる電流は、図7(b)のように電流が流れる経路が緩やかであるため電流集中が発生し難い。そのため、実施例1よりもヒータ11においては局所的に発熱量が大きくなることが少なく、均一な発熱密度が得られる。
つまり、長手方向の単位長さ当たりの発熱量を考えた場合、実施例1では境界部近傍における発熱量が大きくなりやすいのに対して、実施例2ではそれを抑制することができる。本実施例では画像に均一な熱量を与えて記録材に定着することができるため、より良好な画像を得ることができる。
尚、本実施例では、この境界部において発熱抵抗体14a及び14bの延びる方向と、ヒータ11の長手方向と、のなす角θを135°としたもののこれに限定されない。ヒータのより均一な発熱分布を得るためになす角θを大きくしても良い。
<変形例1>
実施例2においては、発熱抵抗体の境界部近傍において所定の角度でスロープを形成したが、実施例2の変形例1では、発熱抵抗体14の屈曲部を曲線形状としている。尚、発熱抵抗体の境界部以外の構成については実施例2と同様である。
図8は変形例1における発熱抵抗体14を表す。本実施例では実施例2のなす角θを45°としたものに対して、発熱抵抗体14の屈曲部を半径4.5mmの円弧状にしたものである。
変形例1においても、電力遮断部材接触領域Aの発熱抵抗体14を近づけて配置しているため、熱応力を低減することができる。また、屈曲部を円弧形状とすることで、電流の流れがスムーズになるため、電流集中を更に抑制し、より均一なヒータの発熱密度を得ることができる。
6 定着装置
11 ヒータ
12 基板
14 発熱抵抗体
16 定着フィルム
18 電力遮断部材
20 加圧ローラ
A、B、C ヒータの領域

Claims (12)

  1. 筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内部空間に配置され、電力が供給されることで発熱するヒータであって、細長い板状の基板と、前記基板上に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びた第1の発熱抵抗体と、前記基板上に設けられ、前記基板の短手方向において前記第1の発熱抵抗体と隙間をあけて並び且つ前記基板の長手方向に沿って延びた第2の発熱抵抗体と、を有るヒータと、
    前記ヒータに接触し、前記ヒータのに応じて前記ヒータへの電力供給を遮断する電力遮断部材と、を備え、前記フィルムを介した前記ヒータの熱により画像を記録材に定着する定着装置において、
    前記電力遮断部材は、前記基板の短手方向において、前記ヒータに対する前記電力遮断部材の接触領域が前記隙間とオーバラップするように前記ヒータに接触し、
    前記長手方向において前記接触領域とオーバラップする前記第1の発熱抵抗体の領域を第1の領域、前記長手方向において前記第1の領域と連続し前記接触領域とオーバラップしない前記第1の発熱抵抗体の領域を第2の領域とした場合
    前記短手方向における前記第1の領域の幅は、前記第2の領域の幅よりも狭く、
    前記第1の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第1のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第2のアウトラインとを有し、前記第2の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第3のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第4のアウトラインとを有し、
    前記短手方向において、前記第1のアウトラインは、前記第3のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第2のアウトラインは、前記第4のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記長手方向において記ヒータの前記接触領域とオーバラップする前記第2の発熱抵抗体の領域を第3の領域、前記長手方向において記第3の領域と連続し前記接触領域とオーバラップしない前記第2の発熱抵抗体の領域を第4の領域とした場合
    前記短手方向における前記第3の領域の幅は、前記第4の領域の幅よりも狭く、
    前記第3の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第5のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第6のアウトラインとを有し、前記第4の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第7のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第8のアウトラインとを有し、
    前記短手方向において、前記第5のアウトラインは、前記第7のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第6のアウトラインは、前記第8のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記長手方向において、前記第1の発熱抵抗体の前記第1の領域と、前記第2の領域と、の境界部近傍は、前記長手方向において前記第2の領域から前記第1の領域に向かうにつれて、前記短手方向に関し前記第1の発熱抵抗体が徐々に前記電力遮断部材に近づくように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記長手方向において、前記第2の発熱抵抗体の前記第3の領域と、前記第4の領域と、の境界部近傍は、前記長手方向において前記第3の領域から前記第4の領域に向かうにつれて、前記短手方向に関し前記第2の発熱抵抗体が徐々に前記電力遮断部材に近づくように構成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  5. 前記電力遮断部材は、温度フューズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 記ヒータは前記フィルムに接触することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記フィルムの外周面に接触する加圧ローラであって、前記フィルムとの間にニップ部を形成する加圧ローラを有し、
    前記ヒータと前記加圧ローラによって前記フィルムを挟持しており、記録材上に形成された画像は前記ニップ部で前記フィルムを介して加熱されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    画像が形成された記録材を定着する請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. ータであって、
    細長い板状の基板と、
    前記基板の短手中央よりも前記基板の短手方向の一端側の領域において前記基板の長手方向に沿って延びた第1の発熱抵抗体と、
    前記基板の短手中央よりも前記基板の手方向の他端側の領域において前記基板の長手方向に沿って延びた第2の発熱抵抗体と、
    前記長手方向において前記ヒータに接触し前記ヒータの温度に応じて前記ヒータへの電力供給を遮断する電力遮断部材とオーバラップする前記第1の発熱抵抗体の領域を第1の領域、前記長手方向において前記第1の領域と連続し前記第1の領域とオーバラップしない前記第1の発熱抵抗体の領域を第2の領域とした場合
    前記短手方向における前記第1の領域の幅は、前記第2の領域の幅よりも狭く、
    前記第1の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第1のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第2のアウトラインとを有し、前記第2の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第3のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第4のアウトラインとを有し、
    前記短手方向において、前記第1のアウトラインは、前記第3のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第2のアウトラインは、前記第4のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とするヒータ。
  10. 前記長手方向において前記電力遮断部材とオーバラップする前記第2の発熱抵抗体の領域を第3の領域、前記長手方向において、前記第3の領域と連続し前記第3の領域とオーバラップしない前記第2の発熱抵抗体の領域を第4の領域、とした場合、
    前記短手方向における前記第3の領域の幅は、前記第4の領域の幅よりも狭く、
    前記第3の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第5のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第6のアウトラインとを有し、前記第4の領域は、前記短手方向において、前記電力遮断部材に近い側の第7のアウトラインと前記電力遮断部材から遠い側の第8のアウトラインとを有し、
    前記短手方向において、前記第5のアウトラインは、前記第7のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であり、前記第6のアウトラインは、前記第8のアウトラインよりも前記電力遮断部材に近い側にずれた位置であることを特徴とする請求項9に記載のヒータ。
  11. 前記長手方向において、前記第1の発熱抵抗体の前記第1の領域と、前記第2の領域と、の境界部近傍は、前記長手方向において前記第2の領域から前記第1の領域に向かうにつれて、前記短手方向に関し前記第1の発熱抵抗体が徐々に前記電力遮断部材に近づくように構成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のヒータ。
  12. 前記長手方向において、前記第2の発熱抵抗体の前記第3の領域と、前記第4の領域と、の境界部近傍は、前記長手方向において前記第3の領域から前記第4の領域に向かうにつれて、前記短手方向に関し前記第2の発熱抵抗体が徐々に前記電力遮断部材に近づくように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のヒータ。
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