以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について、具体例を挙げて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら、本発明にはその等価物が含まれ得る。
<<本実施形態に係る宅配物収納システムの概要>>
本実施形態に係る宅配物収納システム(以下、本システムS)の概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本システムSの設置場所を示す平面図である。なお、図1に図示した場所については、本システムSの設置場所の一例に過ぎず、本システムSが設置される建物の構造に応じて適切に設置し得る限り、自由に決めることが可能である。
本システムSは、荷受人不在時に当該荷受人宛の宅配物を収納する際に用いられるものであり、図1に示すように、例えばマンション等の集合住宅Mに設置されている。具体的に説明すると、宅配業者は、集合住宅内に設けられた専用通路Rpを通って本システムSの設置場所にアクセスし、専用通路Rp側から宅配物を本システムSの収納ボックス10内に入れる。荷受人は、集合住宅の共用部Hoから本システムSの設置場所にアクセスし、上記の専用通路Rpとは反対側から収納ボックス10を開いて宅配物を受け取る。
<<本実施形態に係る宅配物収納システムの構成>>
本システムSの構成について、図2乃至図5を参照しながら説明する。図2は、収納ボックスユニット1等の本システムSを構成する機器を示す図である。図2中に図示した収納ボックス10については、その符号と共に、識別用の番号(#1、#2、#3)が付されている。例えば、図2中、紙面において最も左側に位置する収納ボックス10は、番号#1の収納ボックス10である。
図3は、収納ボックスユニット1を構成する各収納ボックス10の外観を示す図であり、上から三段目までの扉11が開けられた状態の収納ボックス10を正面(共用部Hoに面している側)から見た図である。図4は、収納ボックスユニット1を構成する各収納ボックス10の内部構造を示す図であり、収納ボックス10の側方断面を示す模式図である。図5は、本システムSの制御関連機器を示すブロック図である。
本システムSは、図2に示すように、収納ボックスユニット1と、ディスプレイ2とを有する。収納ボックスユニット1は、水平方向に並んだ複数(図2に示す構成では、3個)の収納ボックス10によって構成されている。収納ボックスユニット1を構成する収納ボックス10の数については、任意の数に可能である。ディスプレイ2は、宅配業者に対して情報を表示するための画面を構成しており、収納ボックスユニット1の付近に設置されている。
収納ボックス10は、図3に図示した外観を有する収容器であり、その内部空間Vに宅配物を収納する。各収納ボックス10の内部空間Vには、図4に示すように仕切板3、センサ4及び昇降機構5が設置されている。
また、本システムSは、図5に示すように、制御部としてのコントローラ20を備える。コントローラ20は、本システムSが設置された集合住宅Mの管理室に設置されたコンピュータ、あるいは、収納ボックスユニット1付近に設置された制御回路(マイコン)等によって構成されている。コントローラ20は、ディスプレイ2に情報を表示したり、昇降機構5を制御して仕切板3の位置を変更したりする。
本システムSの各構成機器について詳しく説明する。
収納ボックスユニット1を構成する複数の収納ボックス10は、いずれも同様の構成となっている。各収納ボックス10は、鉛直方向に長い直方体状のボックスである。つまり、各収納ボックス10の内部空間Vは、鉛直方向に長い空間となっている。本実施形態では、図4に示すように、鉛直方向において収納ボックス10の内部空間Vを仕切板3によって最大N個(Nは2以上の自然数)の単位空間Vuに区画することが可能である。
換言すると、各収納ボックス10の内部空間Vは、鉛直方向において列状に並んだ複数の単位空間Vuによって構成されている。つまり、本実施形態では、鉛直方向が、複数の単位空間Vuが並ぶ方向に相当する。
ここで、「単位空間Vu」とは、収納ボックス10の内部空間Vを区画する際の最小単位であり、一般的な宅配ボックスと同じ容積(例えば、外寸合計が120cm程度の段ボールを一つだけ収めることが可能な容積)を有する直方体状の空間である。
なお、本実施形態では、収納ボックス10の内部空間Vが6個の単位空間Vuによって構成されていることとし、各単位空間Vuの容積及び寸法が単位空間Vu間で均一となっていることとする。ただし、これに限定されるものではなく、内部空間Vを構成する単位空間Vuの数については任意に決めることが可能である。また、内部空間Vを構成する各単位空間Vuの容積及びサイズについては、単位空間Vu間で異なっていてもよい。
収納ボックス10の正面部及び背面部には、それぞれ、扉11、12が設けられている。収納ボックス10の正面部に設けられた扉11は、集合住宅Mの共用部Hoに面しており、収納ボックス10内の宅配物を荷受人が取り出す際に開かれる。扉11は、図3に示すように複数の単位空間Vuの各々に対して設けられている。つまり、収納ボックス10の正面部には、単位空間Vuと同数(すなわち、6個)の扉11が列状に並んで設けられている。そして、いずれかの扉11が開けられると、その扉11と同じ高さに配置された単位空間Vuの正面側開口が共用部Hoに対して露出するようになる。
本実施形態において、複数(具体的には6個)の扉11は、図3に示すように鉛直方向に連なった状態で並んでおり、上下に隣り合う扉11同士は、互いに隣接している。したがって、複数の扉11をすべて開けると、収納ボックス10の正面側開口全体が露出するようになる。
また、各々の扉11には、図5に図示の電子錠31が取り付けられている。各々の扉11は、通常、電子錠31がロックされた施錠状態となっている。荷受人が宅配物を受け取るために開錠操作を行うと、その宅配物が収納された単位空間Vuに設けられた扉11の電子錠31がロック解除されて、当該扉11が開錠状態となる。
収納ボックス10の背面部に設けられた扉12は、集合住宅Mの専用通路Rpに面しており、宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れる際に開けられる。扉12は、図4に示すように複数の単位空間Vuの各々に対して設けられている。つまり、収納ボックス10の背面部には、単位空間Vuと同数(すなわち、6個)の扉12が列状に並んで設けられている。そして、いずれかの扉12が開けられると、その扉12と同じ高さに配置された単位空間Vuの背面側開口が専用通路Rpに対して露出するようになる。
本実施形態において、複数(具体的には、6個)の扉12は、図4に示すように鉛直方向に連なった状態で並んでおり、上下に隣り合う扉12同士は、互いに隣接している。したがって、複数の扉12をすべて開けると、収納ボックス10の背面側開口全体が露出するようになる。
なお、各々の扉12には、図5に図示の電子錠32が取り付けられている。各々の扉12は、通常、電子錠32がロックされていない開錠状態となっている。宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れた後に所定の処理が実行されると、その宅配物が収納された単位空間Vuに対して設けられた扉12の電子錠32がロックされ、当該扉12が施錠状態となる。
仕切板3は、収納ボックス10の内部空間Vに配置されており、隣接する単位空間Vu同士を仕切るための仕切部である。仕切板3は、図4に示すように、各収納ボックス10内に複数(具体的には、単位空間Vuの数に応じた数)設けられている。
本実施形態において、仕切板3は、昇降機構5によって鉛直方向に移動することが可能である。具体的に説明すると、仕切板3は、通常、収納ボックス10の内部空間Vの最上部に設定された待機位置にある。かかる状態において、宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れるために扉12を開けると、これに伴って昇降機構5が作動して仕切板3が上下移動(昇降)する。なお、仕切板3は、一枚ずつ移動し、移動後には単位空間Vuの境界位置(すなわち、隣接する単位空間Vu同士を仕切る位置)に配置される。
センサ4は、収納ボックス10の内部空間Vに宅配物が入れられた際に内部空間V内で宅配物を検知する検知部である。また、センサ4は、検知した宅配物の高さ(すなわち、鉛直方向における宅配物の長さ)に応じた信号を出力する。
具体的に説明すると、本実施形態に係るセンサ4は、対象物の高さを測るために上下移動しながら光を照射し、その光の反射光を受光する光学式のセンサである。つまり、センサ4は、鉛直方向において対象物が存在する範囲を移動している間、反射光を受光し続けているので受光信号を出力する。一方、センサ4は、鉛直方向において対象物が存在しない位置に至ると、反射光を受光しなくなるので非受光信号を出力する。そして、受光信号を出力している間のセンサ4の位置と、非受光信号を出力し始めたときのセンサ4の位置とに基づいて、対象物の高さが特定されるようになる。
上述したセンサ4による宅配物の高さ計測は、収納ボックス10の内部空間Vで実施され、より厳密には、内部空間Vの上方部分で実施されることになっている。具体的に説明すると、宅配業者は、収納ボックス10内に宅配物を入れる際に、宅配物の高さに応じた数の扉12を上から順に開ける。ここで、「宅配物の高さに応じた数」とは、宅配物を収納ボックス10内に入れるのに必要なサイズの開口(宅配物投入口)を確保するために開けられる扉12の数のことである。例えば、段ボール二箱分の高さを有する宅配物を入れる場合には、上から二段目分の扉12(すなわち、上下に連続する二つの扉12)を空けることになる。
宅配物の高さに応じた数の扉12が開けられた後、宅配業者が開けられた扉12の単位空間Vu内に宅配物を入れると、センサ4が当該宅配物を検知し、当該宅配物の高さに応じた信号(受光信号及び非受光信号)を出力するようになる。
なお、本実施形態では、宅配物の高さを光学センサによって計測することとしたが、これに限定されるものではなく、収納ボックス10内で適切に計測し得る手段であれば、制限なく利用することが可能である。
昇降機構5は、仕切板3の位置を変更するために動く可動部であり、収納ボックス10の内部空間Vに配置されている。昇降機構5は、内部空間V内で鉛直方向に移動して仕切板3を昇降させる。
昇降機構5の構成について、図4を参照しながら説明すると、昇降機構5は、内部空間Vの側端部に配置されたガイドレール5aと、ガイドレール5aに沿って上下移動するキャリア5bと、キャリア5bに取り付けられてキャリア5bと一体的に移動するピックアップ機構5cと、を有する。ガイドレール5aは、内部空間Vの上端から下端まで延出している。キャリア5bは、不図示の駆動モータを備え、この駆動モータの回転力を利用して上下移動する。ピックアップ機構5cは、仕切板3を一枚ずつピックアップし、ピックアップした仕切板3を保持(把持)する。
本実施形態では、キャリア5b及びピックアップ機構5cが仕切板3と同じ数だけ設けられている。なお、図4では、図示の都合上、キャリア5b及びピックアップ機構5cを2個のみ図示している。
以上のように構成された昇降機構5は、宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れた際に作動する。より具体的に説明すると、前述したように、仕切板3は、通常、収納ボックス10の内部空間Vの最上部に設定された待機位置にある。かかる状態において、宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れるために扉12を開くと、キャリア5bが上記の待機位置まで移動し、その位置にてピックアップ機構5cが仕切板3を一枚だけピックアップする。
その後、キャリア5bは、開けられた扉12の位置と対応する位置まで下降し、下降後の位置で停止する。これにより、ピックアップ機構5cに保持された仕切板3は、扉12が開けられた単位空間Vu(以下、開放空間)と扉12が開けられていない単位空間Vu(以下、非開放空間)との境界位置に配置される。かかる状態になった段階で宅配業者が収納ボックス10内に宅配物を入れる。
さらに、収納ボックス10内に入った宅配物をセンサ4が検知し、当該宅配物の高さに応じた信号がセンサ4から出力されると、昇降機構5が再度作動する(キャリア5bが再度下降する)。これにより、ピックアップ機構5cに保持された仕切板3の位置が再び変化する。
コントローラ20は、図5に示すように、昇降機構5、電子錠31、32及びディスプレイ2を制御する。また、コントローラ20は、各収納ボックス10の利用状況(具体的には、収納ボックス10の内部空間V中、宅配物によって占められている単位空間Vuの数)を把握している。換言すると、コントローラ20は、各収納ボックス10における空きスペース(具体的には、宅配物未収納状態にある単位空間Vuの数)を特定する。
コントローラ20の機能について詳述すると、コントローラ20は、収納ボックス10内に宅配物が入れられた際に昇降機構5を制御して動かす。これにより、収納ボックス10内に宅配物を収納する上で最適な位置に仕切板3が移動し、結果として、収納ボックス10の内部空間V内において宅配物が効率よく収納されるようになる。
より具体的に説明すると、収納ボックス10内に宅配物が入れられると、センサ4が収納ボックス10の内部空間Vで宅配物を検知し、当該宅配物の高さに応じた信号を出力する。コントローラ20は、センサ4から出力された信号を受信すると、当該信号に基づき、収納ボックス10内に入れられた宅配物の高さを特定する。
また、コントローラ20は、特定した宅配物の高さに応じて、当該宅配物の収納スペースを内部空間Vの中で設定する。厳密に説明すると、コントローラ20は、宅配物の高さに応じた収納スペースを設定するにあたり、単位空間Vuの高さをX倍した値を求める。ここで、Xは、単位空間Vuの高さを乗じたときの積が宅配物の高さを超え得る最小の自然数である。そして、コントローラ20は、求めたXと同じ数だけ単位空間Vuを積み重ねることで確保されるスペースを、収納スペースとして設定する。
さらに、コントローラ20は、設定した収納スペース内にある単位空間Vuが連続するような位置に仕切板3の位置を変更させるために昇降機構5を動かす。そして、収納ボックス10内に宅配物が入れられる度、コントローラ20は、宅配物の高さを設定し、その高さに応じた収納スペースを設定し、収納スペース内にある単位空間Vuが連続するように昇降機構5を動かして仕切板3の位置を変更させる。
以上のように仕切板3の位置が変更すると、鉛直方向において宅配物の高さに応じた数だけ連続した単位空間Vuが、収納スペースとして仕切板3の直上位置に確保されるようになる。これにより、宅配物を収納ボックス10内に適切に収納することが可能となり、結果として、収納ボックス10の内部空間Vが効率よく利用されるようになる。
内部空間V内に設定された収納スペースに宅配物を収納する際(換言すると、宅配物を内部空間Vに入れる際)、宅配業者は、収納ボックス10の背面部に設けられた扉12のうち、鉛直方向において宅配物の高さに応じた数だけ連続して並んでいる扉12を同時に開ける。例えば、宅配物の高さが段ボールを三箱積み重ねた分の高さに相当する場合、宅配業者は、連続した3個の扉12を同時に開けることになる。
本実施形態では、前回の宅配物を収納ボックス10の内部空間Vに入れた後に今回の宅配物(すなわち、新たな宅配物)を内部空間Vに入れる場合、コントローラ20は、内部空間Vにおいて、前回の宅配物が収納された収納スペースの直上位置に、今回の前記宅配物が収納される収納スペースを設定する。そして、コントローラ20は、前回の宅配物が収納された収納スペースの中で最上部に位置する単位空間Vuと、今回の宅配物が収納される収納スペースの中で最下部に位置する単位空間Vuと、の境界位置に仕切板3の位置を変更させるために昇降機構5を動かす。このような構成により、本実施形態では、収納ボックス10の内部空間Vをより一層効率よく利用することが可能である。
コントローラ20の他の機能について説明すると、コントローラ20は、宅配物が内部空間V中の収納スペースに収納された後、当該収納スペースの上方に位置している空きスペース内の単位空間Vuの数を算出する。ここで、空きスペース内の単位空間Vuとは、宅配物が収納スペースに収納された時点で未だ宅配物を収納していない単位空間Vuのことである。
なお、空きスペース内の単位空間Vuの数を算出する方法については、特に限定されるものではない。一例を挙げて説明すると、宅配物が収納された状態にある単位空間Vuをセンサ4のスキャン(走査)によって特定する。そして、特定した宅配物収納状態の単位空間Vuの数と収納ボックス10内の単位空間Vuの数(すなわち、6個)との差から、空きスペース内の単位空間Vuの数を算出することが可能である。
コントローラ20は、算出した空きスペース内の単位空間Vuの数に応じた情報を報知する処理を実行する。より具体的に説明すると、コントローラ20は、空きスペースの容量(厳密には、空きスペースの高さ、及び、当該高さを段ボールのサイズで換算した値)を示す文字情報を、空きスペース情報として画面表示する処理を実行する。これにより、ディスプレイ2には、図6に図示するような空きスペース情報が表示されるようになる。図6は、空きスペース情報を表示した画面の一例を示す図である。
宅配業者は、ディスプレイ2に表示された空きスペース情報を見て、今回の宅配物を収納するのに十分な空きスペースが収納ボックス10内に残っているか否かを確認する。
なお、本実施形態において、コントローラ20は、空きスペース情報を収納ボックス10別に報知する。そのため、ディスプレイ2には、図6に示すように収納ボックス10と同数の空きスペース情報が表示されることになる。これにより、宅配業者は、どの収納ボックス10にどれだけの空きスペースが残っているかを確認することが可能となる。
コントローラ20の更なる機能について説明すると、コントローラ20は、前述したように、各収納ボックス10について空きスペース内の単位空間Vuの数を算出する。そして、今回の宅配物(新たな宅配物)がいずれかの収納ボックス10の内部空間Vに入れられた際、コントローラ20は、今回の宅配物の高さに応じた収納スペースを設定する。この際、コントローラ20は、設定された収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があるか否かを判定する。
コントローラ20は、判定結果に応じた情報を報知する処理を実行する。より具体的に説明すると、コントローラ20は、今回の宅配物に対して設定された収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があると判定したとき、その収納ボックス10を示す文字情報を、スペース一致情報として画面表示する処理を実行する。これにより、ディスプレイ2には、図7に示すようなスペース一致情報が表示されるようになる。図7は、スペース一致情報を表示した画面の一例を示す図である。
宅配事業者は、ディスプレイ2に表示されたスペース一致情報を見ることで、今回の宅配物を収まりよく収納することが可能な収納ボックス10(すなわち、今回の宅配物を収納するのに適した空きスペースが残っている収納ボックス10)を知るようになる。この結果、収納ボックス10の内部空間Vを一段と効率よく利用することが可能となる。
なお、設定された収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10がない場合、コントローラ20は、次候補の収納ボックス10を特定し、当該収納ボックス10を示す文字情報をディスプレイ2に表示させる。ここで、次候補の収納ボックス10とは、設定された収納スペース内の単位空間Vuの数より多い数の単位空間Vuからなる空きスペースであって、複数の収納ボックス10の中で最も少ない単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10のことである。
<<本実施形態に係る宅配物収納システムの動作例>>
本システムSの動作例、具体的には、宅配業者が本システムSを利用して宅配物を収納する手順について説明する。なお、以下では、いずれの収納ボックス10にも宅配物が収納されていない状態から開始し、下記の順序1〜3に従って宅配物を収納するケースを具体例に挙げて説明することとする。
(宅配物の順序)
順序1 段ボール一箱分の宅配物(以下、宅配物A)を収納する。
順序2 段ボール三箱を積み重ねた分の高さの宅配物(以下、宅配物B)を収納する。
順序3 段ボール二箱を積み重ねた分の高さの宅配物(以下、宅配物C)を収納する。
本システムSを利用して宅配物を収納するフロー(以下、宅配物収納フロー)は、図8及び図9に図示の流れに沿って進められる。図8及び図9は、宅配物収納フローの流れを示す図である。
具体的に説明すると、コントローラ20は、宅配業者が宅配物を収納ボックス10内に入れるにあたって、各収納ボックス10について空きスペース内の単位空間Vuの数を算出する(S001)。また、コントローラ20は、算出された空きスペース内の単位空間Vuの数を示す情報(空きスペース情報)をディスプレイ2に表示する(S002)。
詳しく説明すると、宅配物Aを収納する前段階では、いずれの収納ボックス10においても、空きスペース内にある単位空間Vuの数が最大数、すなわち6個となっている。したがって、宅配業者が宅配物Aを届けに来た時点で、ディスプレイ2には、各収納ボックス10の内部空間Vにおける空きスペースが6個の単位空間Vuからなる旨を示す情報が表示される。
上記の状態において、番号#1の収納ボックス10に宅配物Aを収納する際、宅配業者は、番号#1の収納ボックス10に設けられた扉12のうち、最上段の扉12を開く。コントローラ20は、扉12が開けられた単位空間Vu(開放空間)を特定した上で、昇降機構5を動かして仕切板3を開放空間と非開放空間との境界位置まで移動させる(S003、S004)。宅配物Aの場合には、最上段の単位空間Vuと二段目の単位空間Vuとの境界位置に仕切板3の位置を変更させる。
宅配業者は、宅配物Aを開放空間に投入することで番号#1の収納ボックス10内に入れて仕切板3の上に載せる。すると、番号#1の収納ボックス10の内部空間Vにおいてセンサ4が宅配物Aを検知するようになる(S005)。また、センサ4は、宅配物Aの高さに応じた信号を出力するようになる(S006)。
コントローラ20は、センサ4から信号を受信すると、その信号に基づいて、宅配物Aを収納する収納スペースを宅配物Aの高さに応じて設定する(S007)。宅配物Aの場合、1個の単位空間Vuからなる収納スペースが設定されることになる。
その後、コントローラ20は、前ステップS007で設定した収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があるか否かを判定する(S008)。宅配物Aを収納ボックス10内に入れた段階では、各収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間Vuの数が、いずれも、宅配物Aに対して設定された収納スペース内の単位空間Vuの数(すなわち、1個)よりも多くなっている。つまり、宅配物Aを収納する時点では、収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10がないと判断される。
上記の場合、コントローラ20は、次候補の収納ボックス10を特定する(S009)。ここで、宅配物Aを収納する時点では、各収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間Vuの数が、いずれも6個であり、収納ボックス10間で等しくなっている。そこで、コントローラ20は、その時点で宅配物Aが入れられている番号#1の収納ボックス10を、次候補の収納ボックス10として特定する。また、コントローラ20は、特定した次候補の収納ボックス10を示す情報をディスプレイ2に表示する(S010)。
なお、ステップS008において、収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があると判断された場合(S008でYes)、コントローラ20は、その収納ボックス10を示す文字情報を、スペース一致情報としてディスプレイ2に表示する(S011)。
その後、コントローラ20は、ステップS010やステップS011でディスプレイ2に表示された収納ボックス10の内部空間Vにおいて収納スペースの位置を決定する(S012)。ここで、収納スペースの位置については、内部空間Vの下端から埋まるように決められる。したがって、宅配物Aの収納スペースは、番号#1の収納ボックス10の内部空間Vを構成する単位空間Vuのうち、最下段(六段目)の単位空間Vuに設定される。
コントローラ20は、収納スペースの位置を決定すると、昇降機構5を動かして宅配物Aが載った仕切板3を下降させる(S013)。宅配物Aの場合、コントローラ20は、仕切板3が最下段の単位空間Vuの下端位置に至るまで昇降機構5を動かす。この結果、宅配物Aは、番号#1の収納ボックス10の内部空間V内で設定された宅配物Aの収納スペース内に収納されるようになる。
以上のように宅配物Aは、番号#1の収納ボックス10内でサイズ(高さ)が計測された後に、番号#1の収納ボックス10内にそのまま収納される。これにより、宅配物Aのサイズを収納ボックス10の外で計測してから収納ボックス10内に移す必要がなく、その分の手間を省略することが可能となる。
宅配物が収納スペースに収納されると、コントローラ20は、各収納ボックス10において空きスペース内にある単位空間の数を算出する(S014)。その後、ステップS002に戻り、コントローラ20が、ステップS014で算出した空きスペース内の単位空間Vuの数を示す情報(空きスペース情報)をディスプレイ2に表示する。なお、宅配物Aが収納ボックス10に収納されてから次の宅配物が収納ボックス10に収納されるまでの間は、番号#1の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が5個であり、それ以外の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が6個である。
そして、新たな宅配物が配達されると(S015でYes)、その度にステップS002〜S014が繰り返し実施される。
すなわち、宅配物Bを収納ボックス10に新たに入れる場合(S015でYes)には、上記のステップS002からステップ014までの工程を再び実施することになる。より詳しく説明すると、宅配業者は、宅配物Bを収納ボックス10に入れるに際して、先ずディスプレイ2を見て各収納ボックス10における空き状況(具体的には、空きスペース内の単位空間Vuの数)を確認し、宅配物Bを収納する収納ボックス10を決める。ここでは、仮に番号#1の収納ボックス10に宅配物Bを入れることとする。
宅配業者は、番号#1の収納ボックス10に設けられた扉12のうち、最上段から三段目までの扉12(つまり、連続する3個の扉12)を開く。その後、ステップS003において、扉12が開けられた単位空間Vu(開放空間)のうち、最も下方に位置する単位空間Vu(具体的には、三段目の単位空間Vu)が特定される。また、ステップS004では、三段目の単位空間Vuと四段目の単位空間Vuとの境界位置まで仕切板3を移動させるように昇降機構5が昇降する。
仕切板3が上記の位置まで移動した後、宅配業者は、宅配物Bを開放空間に投入することで番号#1の収納ボックス10内に入れ、宅配物Bを仕切板3の上に載せる。その後のステップS005では、センサ4が番号#1の収納ボックス10の内部空間Vで宅配物Bを検知し、また、ステップS006においてセンサ4が宅配物Bの高さに応じた信号を出力する。
コントローラ20がセンサ4から信号を受信すると、ステップS007が実施され、宅配物Bを収納する収納スペースが宅配物Bの高さに応じて設定される。なお、宅配物Bに対しては、3個分の単位空間Vuからなる収納スペースが設定される。
収納スペースが設定されると、ステップS008が実施され、設定された収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があるか否かを判定する。
宅配物Bを収納する時点では、各収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間Vuの数が、いずれも、宅配物Bに対して設定された収納スペース内の単位空間Vuの数よりも多くなっている。この場合、ステップS009において次候補の収納ボックス10を特定し、ステップS010において次候補の収納ボックス10を示す情報をディスプレイ2に表示する。なお、宅配物Bを収納する時点での次候補の収納ボックス10は、番号#1の収納ボックス10が該当する。
その後のステップS012では、次候補の収納ボックス10である番号#1の収納ボックスユニット1の内部空間Vにおいて、宅配物Bの収納スペースの位置を決定する。この際、コントローラ20は、番号#1の収納ボックスユニット1の内部空間Vにおいて、前回の宅配物である宅配物Aの収納スペースの直上位置に、今回の宅配物である宅配物Bの収納スペースを設定する。具体的に説明すると、宅配物Bの収納スペースは、番号#1の収納ボックス10の内部空間Vを構成する単位空間Vuのうち、三段目から五段目の単位空間Vuに設定される。
収納スペースの位置が決定されると、ステップS013が実施され、コントローラ20が昇降機構5を動かすことで、宅配物Bが載った仕切板3が下降する。より詳しく説明すると、仕切板3は、宅配物Aの収容スペースを構成する単位空間Vu(すなわち、六段目の単位空間Vu)と、宅配物Bの収容スペースを構成する単位空間Vuの中で最も下方に位置する単位空間Vu(すなわち、五段目の単位空間Vu)との境界位置まで下降する。この結果、宅配物Bは、番号#1の収納ボックス10の内部空間V内で設定された収納スペースに収納されるようになる。
宅配物Bが収納スペースに収納された後、ステップS014が実施され、各収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間の数が算出される。その後、再びステップS002に戻り、ステップS014で算出した空きスペース内の単位空間Vuの数を示す情報(空きスペース情報)をディスプレイ2に表示する。なお、宅配物Bが収納ボックス10に収納されてから次の宅配物が収納ボックス10に収納されるまでの間は、番号#1の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が2個であり、それ以外の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が6個である。
以上までの手順により宅配物Bが収納ボックス10に収納される。そして、宅配物Bについても、宅配物Aと同様、番号#1の収納ボックス10内でサイズ(高さ)が計測された後に、番号#1の収納ボックス10内にそのまま収納される。これにより、宅配物Bのサイズを収納ボックス10の外で計測してから収納ボックス10内に移す必要がなく、その分の手間を省略することが可能となる。
その後、宅配物Cを収納ボックス10に新たに入れる場合(S015でYes)、宅配物Bの場合と同様にステップS002からステップS014までの一連の工程を実施する。詳しく説明すると、宅配業者は、宅配物Cを収納ボックス10に入れるに際して、ディスプレイ2で各収納ボックス10における空き状況(具体的には、空きスペース内の単位空間Vuの数)を確認し、宅配物Cを収納する収納ボックス10を決める。ここでは、番号#2の収納ボックス10を仮の収納先として決めることとする。
宅配業者は、番号#2の収納ボックス10に設けられた扉12のうち、最上段及び二段目の扉12(つまり、連続する2個の扉12)を開く。その後のステップS003では、扉12が開けられた単位空間Vu(開放空間)のうち、最も下方に位置する単位空間Vu(具体的には、二段目の単位空間Vu)が特定され、ステップS004では、二段目の単位空間Vuと三段目の単位空間Vuとの境界位置まで仕切板3を移動させるように昇降機構5が昇降する。
仕切板3が上記の位置まで移動した後、宅配業者は、宅配物Cを開放空間に投入することで番号#2の収納ボックス10内に入れ、宅配物Cを仕切板3の上に載せる。その後のステップS005では、センサ4が番号#2の収納ボックス10の内部空間Vで宅配物Cを検知し、また、ステップS006においてセンサ4が宅配物Cの高さに応じた信号を出力する。
コントローラ20がセンサ4から信号を受信すると、ステップS007が実施され、宅配物Cを収納する収納スペースが宅配物Cの高さに応じて設定される。なお、宅配物Cに対しては、2個分の単位空間Vuからなる収納スペースが設定される。
収納スペースが設定されると、ステップS008が実施され、設定された収納スペース内の単位空間Vuと同数の単位空間Vuからなる空きスペースが内部空間Vに残されている収納ボックス10があるか否かを判定する。
宅配物Cを収納する時点では、番号#1の収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間Vuの数が、宅配物Cに対して設定された収納スペース内の単位空間Vuの数(すなわち、2個)と同数である。この場合、ステップS011が実施され、同ステップにおいて、コントローラ20は、宅配物Cを収まりよく収容可能な空きスペースが残されている収納ボックス10が番号#1の収納ボックス10であることを示す情報(スペース一致情報)をディスプレイ2に表示する。
宅配業者は、ディスプレイ2に表示されたスペース一致情報を見ることで、宅配物Cを収まりよく収納することが可能な収納ボックス10が番号#1の収納ボックス10であることを知る。これに応じて、宅配業者は、当初、宅配物Cを番号#2の収納ボックス10に入れていたところ、番号#1の収納ボックス10に入れ直すようになる。
その後、ステップS012が実施され、番号#1の収納ボックスユニット1の内部空間Vにおいて、宅配物Cの収納スペースの位置を決定する。この際、コントローラ20は、番号#1の収納ボックスユニット1の内部空間Vにおいて、前回の宅配物である宅配物Bの収納スペースの直上位置に、今回の宅配物である宅配物Cの収納スペースを設定する。具体的に説明すると、宅配物Cの収納スペースは、番号#1の収納ボックス10の内部空間Vを構成する単位空間Vuのうち、最上段の単位空間Vu及び二段目の単位空間Vuに設定される。
収納スペースの位置が決定されると、ステップS013が実施され、コントローラ20が昇降機構5を動かして仕切板3を下降させる。より詳しく説明すると、仕切板3は、宅配物Bの収容スペースを構成する単位空間Vuの中で最も上方に位置する単位空間Vu(すなわち、三段目の単位空間Vu)と、宅配物Cの収容スペースを構成する単位空間Vuの中で最も下方に位置する単位空間Vu(すなわち、二段目の単位空間Vu)との境界位置まで下降する。この結果、宅配物Cは、番号#1の収納ボックス10の内部空間V内で設定された収納スペース内に収納されるようになる。
宅配物Cが収納スペースに収納された後、ステップS014が実施され、各収納ボックス10の空きスペース内にある単位空間の数が算出される。その後、再びステップS002に戻り、ステップS014で算出した空きスペース内の単位空間Vuの数を示す情報(空きスペース情報)をディスプレイ2に表示する。なお、宅配物Cが収納ボックス10に収納されてから次の宅配物が収納ボックス10に収納されるまでの間は、番号#1の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が0個であり、それ以外の収納ボックス10における空きスペース内の単位空間Vuの数が6個である。
以後、新たな宅配物を収納ボックス10に入れる度にステップS002からステップS014までの一連の工程が繰り返されることになる。そして、上述した手順と同様の手順にて、宅配物が収納ボックス10の内部空間V内に設定された収納スペースに収納される。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の宅配物収納システムについて具体的な実施形態を挙げて説明してきたが、上述の実施形態は、本発明の宅配物収納システムの一例に過ぎず、他の実施形態も考えられる。例えば、上述の実施形態では、収納ボックス10が縦長のボックスであり、収納ボックス10の内部空間Vが鉛直方向に並ぶ複数の単位空間Vuによって構成されていることとした。すなわち、上述の実施形態では、宅配物の高さに応じた数の単位空間Vuを鉛直方向に連続させて当該宅配物の収納スペースを確保することとした。ただし、これに限定されるものではなく、収納ボックス10が横長のボックスであり、収納ボックス10の内部空間Vが水平方向(横方向)に並ぶ複数の単位空間Vuによって構成されていてもよい。かかる構成において、宅配物の横幅に応じた数の単位空間Vuを水平方向に連続させて当該宅配物の収納スペースを確保してもよい。
また、上述の実施形態では、収納ボックス10の内部空間Vにおいて仕切板3の位置を変更するための可動部として、昇降機構5が設けられていることとした。すなわち、上述の実施形態では、昇降機構5の動作により仕切板3の位置が内部空間Vにおいて調整されることとした。ただし、可動部は、昇降機構5に限定されるものではなく、他の機構であってもよい。例えば、図10に示すように、仕切板3を単位空間Vu間の境界位置で固定したり固定状態を解除したりすることが可能なロック機構6が、可動部として用いられてもよい。図10は、昇降機構5の代わりにロック機構6が設けられている収納ボックス10を示す図である。
ロック機構6について説明すると、ロック機構6は、仕切板3毎に設けられており、図10に示すように鉤状のロック部6aを有する。ロック部6aは、仕切板3に設けられた係合部(不図示)に係脱自在に構成されている。また、ロック部6aは、コントローラ20によって動かされ、仕切板3に係合したロック位置と、仕切板3から脱離したアンロック位置との間を移動する。そして、ロック部6aがロック位置にあるとき、ロック機構6は、仕切板3(厳密には、ロック部6aと係合している仕切板3)を単位空間Vu間の境界位置に固定する。反対に、ロック部6aがアンロック位置にあるとき、ロック機構6は、仕切板3の固定状態を解除する。これにより、仕切板3は、収納ボックス10から取り外し可能となり、収納ボックス10の内部空間Vの外へ取り出すことが可能となる。
以上のようなロック機構6が設けられている構成(変形例)において、収納ボックス10の内部空間Vで宅配物の収納スペースが設定されると、コントローラ20は、当該収納スペース内にある仕切板3と係合しているロック部6aを特定し、特定したロック部6aを動かしてアンロック位置まで移動させる。これにより、収納スペース内にある仕切板3が取り外し可能となり、収納スペース内にある仕切板3がすべて取り外されることで、収納スペース内にある単位空間Vuが連続するようになる。
また、上述の実施形態では、収納ボックス10における空きスペースに関する情報(空きスペース情報)や、宅配物に対して設定された収納スペースと同じ容量の空きスペースが残された収納ボックス10を示す情報(スペース一致情報)をディスプレイ2に表示することとした。すなわち、上述の実施形態では、宅配物を収納ボックス10に適切に収納させる上で宅配業者に報知すべき情報を画面に表示することとした。ただし、これに限定されるものではなく、上記の情報を音声にて再生し、その再生音をスピーカ等によって出力することで宅配業者に報知してもよい。