JP6904312B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6904312B2
JP6904312B2 JP2018124096A JP2018124096A JP6904312B2 JP 6904312 B2 JP6904312 B2 JP 6904312B2 JP 2018124096 A JP2018124096 A JP 2018124096A JP 2018124096 A JP2018124096 A JP 2018124096A JP 6904312 B2 JP6904312 B2 JP 6904312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
heat exchanger
air conditioner
extension portion
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018124096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020003159A (ja
Inventor
康介 森本
康介 森本
拓也 上総
拓也 上総
健太 堤
健太 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2018124096A priority Critical patent/JP6904312B2/ja
Publication of JP2020003159A publication Critical patent/JP2020003159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6904312B2 publication Critical patent/JP6904312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

本開示は、空気調和装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2005−274077号公報)に開示されるように、圧縮機、蒸発器及び凝縮器が共通のケーシング内に収容された空気調和装置が知られている。
特許文献1に開示される空気調和装置では、移動する際に用いられるキャスタが底部に配置されおり、設置状態において本体がキャスタのみで支持されるように構成されている。係る態様で空気調和装置を設置されると、転倒のおそれが懸念される。すなわち、設計仕様や、設置環境に応じて、転倒のおそれが生じる。例えば本体の高さ寸法等に応じて、転倒のおそれが生じる。また、例えば設置面が平坦でないこと等に応じて、転倒のおそれが生じる。特に、屋外で設置される場合には、例えば風の圧力や人との接触等による転倒が懸念される。転倒を抑制する空気調和装置を提供する。
第1観点に係る空気調和装置は、屋外に設置される空気調和装置であって、圧縮機と、第1熱交換器と、第2熱交換器と、ケーシングと、転倒抑制部材と、を備える。圧縮機は、冷媒を圧縮する。第1熱交換器は、冷媒を蒸発させる。第2熱交換器は、冷媒を凝縮又は放熱させる。ケーシングは、圧縮機、第1熱交換器、及び第2熱交換器を収容する。転倒抑制部材は、ケーシングの転倒を抑制する部材である。転倒抑制部材は、延伸部を有する。延伸部は、設置状態における平面視で、ケーシングの底部よりも外側に位置する。延伸部は、設置状態において、少なくともその一部が、接地する高さに配置される、或いはケーシングが所定角度傾いた場合に接地する高さに配置される。
これにより、ケーシングは、転倒抑制部材によって支持されることとなり、転倒が抑制される。
なお、ここでの「所定角度」は、水平面に対する角度である。係る所定角度は、仕様に応じて、ケーシングが転倒しない状態で決定される。例えば、係る所定角度は、ケーシングの高さ寸法若しくは幅寸法、全体の重量、又は延伸部の長さ寸法等に応じて、90度未満の範囲で決定される。
ここでの「屋外」は、少なくとも一部が屋外に開放している空間であり、屋根や壁の有無については特に限定されない。
なお、ケーシングは、支柱と、底板と、天板と、を有していることが好ましい。
第2観点に係る空気調和装置は、第1観点に係る空気調和装置であって、ケーシングは、平面視で多角形を呈する。延伸部は、第1延伸部と、第2延伸部と、を有する。第1延伸部は、設置状態における平面視で、ケーシングの第1面に直交する方向に沿って延びる。第2延伸部は、設置状態における平面視で、ケーシングの第2面に直交する方向に沿って延びる。第2面は、ケーシングの第1面に隣接する面である。これにより、複数方向に対する転倒が抑制される。
第3観点に係る空気調和装置は、第1観点又は第2観点に係る空気調和装置であって、延伸部は、平面部を含む。平面部は、水平方向に沿って広がる。これにより、転倒抑制部材がケーシングをより安定的に支持することが可能となる。
第4観点に係る空気調和装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空気調和装置であって、転倒抑制部材を複数備える。これにより、ケーシングは、さらに安定的に支持される。よって、転倒をさらに抑制することが可能となる。
第5観点に係る空気調和装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る空気調和装置であって、延伸部は、その面積が、ケーシングの底部の面積の2倍以上である。これにより、転倒抑制部材がケーシングを安定的に支持することが可能となる。
第6観点に係る空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る空気調和装置であって、転倒抑制部材は、ケーシングに固定される。転倒抑制部材は、設置状態において設置面に固定される。転倒抑制部材は、ケーシングを支持する支持脚である。これにより、支持脚を転倒抑制部材として機能させることが可能となる。
第7観点に係る空気調和装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る空気調和装置であって、ケーシングは、回転体が底部に配置される。回転体は、移動時に接地して回転する。これにより、運搬が容易となる。
なお、ここでの「回転体」は、車輪やキャタピラ等の移動手段である。
第8観点に係る空気調和装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係る空気調和装置であって、転倒抑制部材は、ケーシングに対して着脱自在に固定される。これにより、状況に応じて、転倒抑制部材を着脱することが可能となる。例えば転倒抑制部材を取り外した状態で運搬することが可能となる。よって、利便性、汎用性が向上する。
第9観点に係る空気調和装置は、第1観点から第8観点のいずれかに係る空気調和装置であって、高さ調整部をさらに備える。高さ調整部は、延伸部の設置状態における高さを調整する。これにより、状況に応じて、転倒抑制部材の高さを調整することが可能となる。よって、利便性、汎用性が向上する。
第10観点に係る空気調和装置は、第1観点から第9観点のいずれかに係る空気調和装置であって、延伸部は、ケーシングの底部の下方空間に収容可能である。これにより、状況に応じて、延伸部をケーシングの底部の下方空間に収容することが可能となる。例えば、運搬時に延伸部を収容することが可能となる。よって、利便性、汎用性が向上する。
第11観点に係る空気調和装置は、第1観点から第10観点のいずれかに係る空気調和装置であって、ケーシングは、固定部を含む。固定部は、設置状態においてケーシングを他の物体に繋いでケーシングの傾きを制限するための部分である。これにより、ケーシングを他の物体に繋いでケーシングの傾きを制限することが可能となる。これに関連して、さらに転倒が抑制される。
なお、ここでの「他の物体」は、特に限定されないが、例えば固定部を介して接続部材で繋がれた空気調和装置を支持可能な強度を有する建築物や構造物等である。ここでの接続部材は、例えばワイヤ、ロープ、アーム等の紐状或いは棒状の細長い部材である。
また、ここでの「固定部」は、特に限定されないが、例えば接続部材を接続されるケーシングの支柱や天板等である。
空気調和機の斜視図。 空気調和機において構成される冷媒回路の概略構成図。 空気調和機の右側面図。 空気調和機の前面図。 空気調和機の天面図。 空気調和機の底面図。 空気調和機の側面パネル、吹出口パネル及び一の支柱を外した状態を示した斜視図。 空気調和機の構成態様を概略的に示した模式図。 平面視における熱源側熱交換器又は利用側熱交換器の模式図。 支持部材の斜視図。 支持部材の平面図。 設置状態の支持部材を底部側から見た図。 側面視による空気調和機の模式図。 図13に示される空気調和機が傾いた状態を示した模式図。 平面視による空気調和機の模式図。 変形例4に係る外延部を有する場合の平面視による空気調和機の模式図。 変形例11に係る貫通孔を形成された支持部材の斜視図。 変形例13に係る固定部材によって支持部材を設置面に固定する状態を示した模式図。 変形例13に係る固定部材を差し込む孔を形成された支持部材の平面図。 変形例14に係る接続部材によって本体ケーシングを他の物体に繋いだ状態を示した模式図。
以下、本開示の一実施形態に係る空気調和機100(空気調和装置)について説明する。なお、以下の実施形態は、具体例であって、技術的範囲を限定するものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、以下の説明において、上、下、左、右、前、後といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図1、図3−7、図9―17、及び図19に示す方向を意味する。なお、以下の実施例における左右及び/又は前後については適宜反転させてもよい。
(1)空気調和機100の概要
図1は、空気調和機100の斜視図である。空気調和機100は、主に屋外に設置され、空気調和を行う装置である。なお、ここでの「屋外」は、少なくとも一部が屋外に開放している空間であり、屋根や壁の有無については特に限定されない。空気調和機100は、可搬式の空気調和装置であり、人手で移動可能に構成されている。空気調和機100は、使用場所において地面や設置台に設置される。
空気調和機100は、図2に示されるような冷媒回路RCを含む。空気調和機100は、冷媒回路RCにおいて蒸気圧縮冷凍サイクルを行い、例えば正サイクル運転や逆サイクル運転等の各種運転を行う。空気調和機100は、正サイクル運転時には、外気を取り込んで冷却及び/又は除湿して吹出口28aから吹き出す。空気調和機100は、逆サイクル運転時には、外気を取り込んで加熱して吹出口28aから吹き出す。冷媒回路RCにおいて用いられる冷媒は、設計仕様や設置環境に応じて選定され特に限定されないが、例えば、R452B(R32: 67.0wt%、R125:7.0wt%, R1234yf:26.0%)、R410A(R32:50wt%, R125:50wt%)、R32(R32:100wt%)、R32混合冷媒、R454B(R32: 72.5wt%, R1234yf:27.5%)、HFO混合冷媒(HFO-1123: 45.0wt%, R32:55.0wt%)、HFO混合冷媒(HFO-1123: 40.0wt%, R32:60.0wt%)、又はCO冷媒等である。なお、空気調和機100は、正サイクル運転及び逆サイクル運転の一方のみを行う装置として構成されてもよい。
(1−1)空気調和機100に含まれる機器
図2は、空気調和機100において構成される冷媒回路RCの概略構成図である。図2において、二点鎖線矢印は、後述の熱源側空気流AFa又は利用側空気流AFbを示している。空気調和機100は、冷媒回路RCを構成する機器として、主として、複数の冷媒配管(第1配管P1−第6配管P6)、圧縮機10、四路切換弁11、熱源側熱交換器12、利用側熱交換器13、及び膨張機構14等を有している。なお、冷媒回路RCの構成態様については、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。具体的に、冷媒回路RCにおいては、図2に示される機器、に代えて/とともに、例えばレシーバ、アキュームレータ、又は弁等の他の機器が配置されていてもよい。
第1配管P1は、利用側熱交換器13の一端と、四路切換弁11の第1ポート11aと、を接続する。第2配管P2は、四路切換弁11の第2ポート11bと、圧縮機10の吸入ポートと、を接続する。第3配管P3は、圧縮機10の吐出ポートと、四路切換弁11の第3ポート11cと、を接続する。第4配管P4は、四路切換弁11の第4ポート11dと、熱源側熱交換器12の一端と、を接続する。第5配管P5は、熱源側熱交換器12の他端と、膨張機構14の一端と、を接続する。第6配管P6は、膨張機構14の他端と、利用側熱交換器13の他端と、を接続する。なお、各冷媒配管(P1―P6)は、単一の配管で構成されてもよいし、継手等を介して複数の配管が接続されることで構成されてもよい。
圧縮機10は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。本実施形態では、圧縮機10は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素が圧縮機モータ(図示省略)によって回転駆動される密閉式構造を有している。
四路切換弁11は、冷媒回路RCにおける冷媒の流れを切り換えるための流路切換機構である。四路切換弁11は、4つのポート(11a―d)を有しており、通電状態を切り換えられることで流路を切り換えられる。具体的に、四路切換弁11は、正サイクル状態と、逆サイクル状態と、を切り換えられる。正サイクル状態は、図2の四路切換弁11の実線で示される状態である。正サイクル状態は、第1ポート11aと第2ポート11bとを連通させ、第3ポート11cと第4ポート11dとを連通させる状態である。逆サイクル状態は、図2の四路切換弁11の破線で示される状態である。逆サイクル状態は、第1ポート11aと第3ポート11cとを連通させ、第2ポート11bと第4ポート11dとを連通させる状態である。なお、空気調和機100が、正サイクル運転及び逆サイクル運転の一方のみを行う装置として構成される場合には、四路切換弁11については適宜省略されてもよい。
熱源側熱交換器12は、冷媒と外気とを熱交換させる熱交換器である。ここでの外気は、後述する熱源側空気流AFaである。熱源側熱交換器12は、正サイクル運転時には冷媒を凝縮させる凝縮器又は放熱させる放熱器として機能し、逆サイクル運転時には冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。
利用側熱交換器13は、冷媒と外気とを熱交換させる熱交換器である。ここでの外気は、後述する利用側空気流AFbである。利用側熱交換器13は、正サイクル運転時には冷媒を蒸発させる蒸発器として機能し、逆サイクル運転時には冷媒を凝縮させる凝縮器又は放熱させる放熱器として機能する。
膨張機構14は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を低圧になるまで減圧する機構である。本実施形態において、膨張機構14は、開度制御が可能な電子膨張弁である。但し、膨張機構14については、必ずしも電子膨張弁である必要ない。例えば、キャピラリ・チューブを膨張機構14として用いてもよい。また、例えば冷媒の温度や圧力の変化に応じて開度が変化する機械式膨張弁を、膨張機構14として用いてもよい。
また、空気調和機100は、空気流を生成する熱源側ファン15及び利用側ファン17を有している。
熱源側ファン15は、熱源側空気流AFaを生成する。熱源側空気流AFaは、空気調和機100外から空気調和機100内へ流入して熱源側熱交換器12を通過する空気の流れである。熱源側空気流AFaは、熱源側熱交換器12を流れる冷媒の冷却源又は加熱源であり、熱源側熱交換器12を通過する際に熱源側熱交換器12内の冷媒と熱交換を行う。熱源側ファン15は、熱源側ファンモータ(図示省略)を含み、熱源側ファンモータに連動して駆動する。本実施形態において、熱源側ファン15は、プロペラファンである。但し、熱源側ファン15は、例えばシロッコファンやターボファン等の他のファンであってもよい。
利用側ファン17は、利用側空気流AFbを生成する。利用側空気流AFbは、空気調和機100外から空気調和機100内へ流入して利用側熱交換器13を通過する空気の流れである。利用側空気流AFbは、利用側熱交換器13を流れる冷媒の加熱源又は冷却源であり、利用側熱交換器13を通過する際に利用側熱交換器13内の冷媒と熱交換を行う。利用側ファン17は、利用側ファンモータ(図示省略)を含み、利用側ファンモータに連動して駆動する。本実施形態において、利用側ファン17は、ターボファンである。但し、利用側ファン17は、他のファンであってもよく、シロッコファンでもよい。また、例えば、利用側ファン17は、例えば軸流ファン等の遠心ファン以外のファンであってもよい。
また、空気調和機100には、冷媒回路RC内の冷媒の状態や外気の状態を検出するためのセンサが配置されている(図示省略)。ここでのセンサは、例えば、冷媒の温度又は圧力等を検出するためのセンサである。また、ここでのセンサは、例えば、外気の温度又は湿度等を検出するためのセンサである。また、ここでのセンサは、例えばサーミスタ又は熱電対等の温度センサ、圧力センサ、及び/又は湿度センサ等である。
また、空気調和機100は、各機器(10、11、15、17等)の動作又は状態を制御するコントローラ18を有している。コントローラ18は、CPUやメモリ等を有するマイクロコンピュータや、各種電気部品を含んでいる。コントローラ18は、空気調和機100に含まれる各機器やセンサと電気的に接続されており、互いに信号の入出力を行う。また、コントローラ18は、ユーザがコマンドを入力する入力部(図示省略)と通信可能に構成されており、制御信号等の送受信を行う。コントローラ18は、電装品箱19に収容されている。なお、コントローラ18の一部/全部は、必ずしも本体ケーシング20内に収容される必要はなく本体ケーシング20外に配置されてもよい。また、コントローラ18の一部/全部は、空気調和機100と通信可能に構成された遠隔地に配置されてもよい。すなわち、空気調和機100は、遠隔制御可能に構成されてもよい。
(1−2)冷媒回路RCにおける冷媒の流れ
以下、冷媒回路RCにおける冷媒の流れについて説明する。ここで、冷凍サイクルにおける低圧は、圧縮機10に吸入される冷媒の圧力(吸入圧力)であり、冷凍サイクルにおける高圧は、圧縮機10から吐出される冷媒の圧力(吐出圧力)である。
冷房運転や除湿運転等の正サイクル運転が行われる場合には、四路切換弁11が正サイクル状態に制御される。正サイクル運転が開始されると、冷媒が圧縮機10に吸入されて圧縮された後に吐出される。圧縮機10から吐出された冷媒は、熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12において、熱源側空気流AFaと熱交換を行って凝縮又は放熱する。熱源側熱交換器12から流出した冷媒は、膨張機構14に流入して冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧された後、利用側熱交換器13に流入する。利用側熱交換器13に流入した冷媒は、利用側空気流AFbと熱交換を行って蒸発し、利用側熱交換器13から流出する。利用側熱交換器13から流出した冷媒は、再び圧縮機10に吸入される。
暖房運転等の逆サイクル運転が行われる場合には、四路切換弁11が逆サイクル状態に制御される。逆サイクル運転が開始されると、冷媒が圧縮機10に吸入されて圧縮された後に吐出される。圧縮機10から吐出された冷媒は、利用側熱交換器13に流入して、利用側空気流AFbと熱交換を行って凝縮又は放熱する。利用側熱交換器13から流出した冷媒は、膨張機構14に流入し冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧された後、熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側空気流AFaと熱交換を行って蒸発する。熱源側熱交換器12から流出した冷媒は、再び圧縮機10に吸入される。
(2)空気調和機100の詳細
(2−1)構成態様
図3は、空気調和機100の右側面図である。図4は、空気調和機100の前面図である。図5は、空気調和機100の天面図である。図6は、空気調和機100の底面図である。
空気調和機100は、各機器を収容する本体ケーシング20を有している。
(2−1−1)本体ケーシング20
本体ケーシング20は、空気調和機100の外郭を構成する。本体ケーシング20は、平面視で略矩形を呈している。換言すると、本体ケーシング20は、平面視で多角形を呈している。本体ケーシング20は、略直方体状を呈している。本体ケーシング20は、前後方向及び左右方向の寸法よりも上下方向の寸法のほうが大きい。本体ケーシング20の寸法は、設計仕様や設置環境に応じて適宜設定される。本実施形態において、本体ケーシング20の前後方向及び左右方向の寸法は500mmであり、上下方向の寸法は1600mmである。言い換えると、本体ケーシング20は、上下方向の寸法が、前後方向及び左右方向の寸法の3倍以上である。
本体ケーシング20は、各冷媒配管(P1−P6)、圧縮機10、四路切換弁11、熱源側熱交換器12、利用側熱交換器13、膨張機構14、熱源側ファン15、利用側ファン17及び電装品箱19等の機器を収容する。すなわち、空気調和機100では、熱源側の機器と、利用側の機器と、が共通のケーシングに収容されている。ここでの熱源側の機器は、圧縮機10、熱源側熱交換器12、及び熱源側ファン15等である。また、利用側の機器は、利用側熱交換器13及び利用側ファン17等である。本体ケーシング20は、複数の側面パネル21と、複数の支柱23と、底板25と、天板27と、複数の吹出口パネル28と、を有している。
本体ケーシング20は、側面パネル21を8つ有している。側面パネル21は、空気調和機100の側面を構成する部分である。本実施形態において、本体ケーシング20は、各側面において、上下一対の側面パネル21を有している。すなわち、本体ケーシング20は、前後左右の側面において、2つの側面パネル21を有している。具体的に、本体ケーシング20の前面、後面、左側面及び右側面のそれぞれにおいて、側面パネル21は吹出口パネル28を挟んで上下に配置されている。側面パネル21は、本体ケーシング20内に収容される各機器(10―15、P1−P6等)を側方から囲う。側面パネル21は、後述の各仕切部材に螺着固定される。
熱源側熱交換器12の側方を囲う側面パネル21には、スリットS1が多数形成されている。係るスリットS1を介して、熱源側空気流AFaが本体ケーシング20内に流入する。すなわち、スリットS1は、熱源側空気流AFaを空気調和機100内に取り込む吸込口として機能する。また、利用側熱交換器13の側方を囲う側面パネル21には、スリットS2が多数形成されている。係るスリットS2を介して、利用側空気流AFbが本体ケーシング20内に流入する。すなわち、スリットS2は、利用側空気流AFbを空気調和機100内に取り込む吸込口として機能する。
本体ケーシング20は、支柱23を4つ有している。支柱23は、鉛直方向に延び、空気調和機100を支える柱である。本実施形態においては、本体ケーシング20の四隅に相当する部分のそれぞれに、支柱23が配置されている。各支柱23は、前面及び左側面、左側面及び後面、後面及び右側面、又は、右側面及び前面に配置される各側面パネル21間で、空気調和機100の下端近傍から上端近傍まで鉛直方向に沿って延びている。支柱23は、隣接する側面パネル21の水平方向の端部を螺着固定される。
底板25は、本体ケーシング20の底部を構成する部材である。底板25は、平面視において略矩形を呈している。底板25は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着されている。底板25は、上面側において圧縮機10を載置され支持する。底板25は下面側においてキャスタ90が固定具を介して回転可能に固定されている。また、底板25には、後述の支持部材80を固定するための固定具85が複数配置されている(図6、12参照)。ここでは、底板25には、固定具85が4つ配置されている。各固定具85には、支持部材80を固定するために用いられるネジ86を差し込まれる孔が形成されている。
天板27は、本体ケーシング20の天面を構成する部材である。天板27は、平面視において略矩形を呈している。天板27は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着されている。天板27の中央には第1開口H1が形成されている。係る第1開口H1は、熱源側空気流AFaの吹出口として機能する。天板27は、第1開口H1に熱源側空気流AFaを整流するベルマウスM1を接続されている。また、天板27は、第1開口H1において、異物の侵入を抑制する格子を有している。
本体ケーシング20は、吹出口パネル28を4つ有している。吹出口パネル28は、利用側空気流AFbの吹出口28aを形成する部材である。本実施形態においては、本体ケーシング20の前面、後面、左面及び右面のそれぞれに吹出口パネル28が配置されている。各吹出口パネル28は、側面視において、略矩形を呈している。吹出口パネル28には側面視で略長方形の開口が形成されており、係る開口が利用側空気流AFbの吹出口28aとして機能する。吹出口パネル28には、吹出口28aを開閉するフラップ281が回動自在に配置されている。
(2−1−2)仕切部材29、31、35、37
図7は、空気調和機100の側面パネル21、吹出口パネル28及び一の支柱23を外した状態を示した斜視図である。図8は、空気調和機100の構成態様を概略的に示した模式図である。図8において、二点鎖線矢印は、熱源側空気流AFa又は利用側空気流AFbを示している。
空気調和機100は、本体ケーシング20内において、複数の仕切部材を有している。具体的に、本体ケーシング20内には、下から上に向かって順に第1仕切部材29と、第2仕切部材31と、第3仕切部材35と、第4仕切部材37と、が配置されている。
第1仕切部材29は、利用側熱交換器13の下方に配置される。第1仕切部材29は、平面視において略矩形の板状部材である。第1仕切部材29は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着固定されている。第1仕切部材29は、利用側熱交換器13を載置され支持する。また、第1仕切部材29は、上方から落下する水を受ける水受け部材として機能する。すなわち、第1仕切部材29は、利用側熱交換器13を支持する機能と、利用側熱交換器13から落下する結露水を受けるドレンパンとしての機能と、を有している。第1仕切部材29には、第1仕切部材29上の水を排出する排水孔Haが形成されている。
第2仕切部材31は、利用側熱交換器13の上方に配置される。第2仕切部材31は、平面視において略矩形を呈している。第2仕切部材31は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着固定されている。第2仕切部材31の中央には第2開口H2が形成されている(図8参照)。係る第2開口H2は、利用側空気流AFbが流れる流路を形成する。換言すると、第2仕切部材31は、平面視において第2開口H2を囲う板状の部材である。第2仕切部材31は、平面視において利用側熱交換器13と重畳する。平面視において、利用側熱交換器13の上面部分は、第2仕切部材31によって覆われる。
第3仕切部材35は、熱源側熱交換器12の下方に配置される。第3仕切部材35は、熱源側熱交換器12を載置され支持する。第3仕切部材35は、平面視において略矩形を呈している。第3仕切部材35は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着固定されている。また、第3仕切部材35は、上方から落下する水を受ける水受け部材として機能する。すなわち、第3仕切部材35は、熱源側熱交換器12を支持する機能と、熱源側熱交換器12から落下する結露水を受けるドレンパンとしての機能と、を有している。
第4仕切部材37は、熱源側熱交換器12の上方に配置される。第4仕切部材37は、平面視において略矩形を呈している。第4仕切部材37は、四隅に相当する部分を各支柱23に螺着固定されている。第4仕切部材37の中央には第3開口H3が形成されており、係る第3開口H3は熱源側空気流AFaが流れる流路を形成する(図8参照)。具体的に、第3開口H3を介して熱源側ファン15が熱源側熱交換器12側に連通している。係る第3開口H3を介して、熱源側熱交換器12を通過した熱源側空気流AFaが、熱源側ファン15の羽根車に取り込まれる。換言すると、第4仕切部材37は、平面視において第3開口H3を囲う板状の部材である。第4仕切部材37は、平面視において熱源側熱交換器12と重畳する。平面視において、熱源側熱交換器12の上面部分は、第4仕切部材37によって覆われる。第4仕切部材37は、ブラケットを介して熱源側ファン15を固定されている。
(2−1−3)支持部材80
空気調和機100は、本体ケーシング20を支持する支持部材80を複数有している。ここでは、空気調和機100は、支持部材80を2つ有している。本実施形態において、支持部材80は板状の部材である。支持部材80は、固定具85を介して底板25に螺着固定されている。支持部材80は、平面視において本体ケーシング20の底部よりも外側に位置する外延部81を有している(図5参照)。外延部81は、平面視において略U字状を呈する板状の部分である(図11参照)。外延部81は、設置状態において接地して本体ケーシング20を支持する。すなわち、支持部材80は、本体ケーシング20を支持する支持脚として機能する。また、支持部材80は、空気調和機100の転倒を抑制する転倒抑制部材として機能し、空気調和機100が衝撃や振動によって転倒することを抑制する。支持部材80の詳細については後述する。
(2−1−4)キャスタ90
空気調和機100は、移動を補助するキャスタ90を有している。キャスタ90は、本体ケーシング20の底部に回転自在に固定されている。具体的には、キャスタ90は、底板25の下面側に回転自在に固定されている。キャスタ90は、移動時に接地して回転することで、移動を補助する。本実施形態では、キャスタ90の下端は、設置状態において支持部材80の外延部81よりも高く位置しており接地していない。より具体的に、空気調和機100においては、移動時に、支持部材80が取り外されること、又は支持部材80の高さが調整されることが想定されており、キャスタ90はこの時に接地する高さに配置される。
(2−2)空気調和機100において形成される空間
空気調和機100においては、本体ケーシング20及び各仕切部材(29、31、35、37)によって複数の空間が形成されている(図8参照)。ここでは、6つの空間が形成されている。具体的に、空気調和機100では、下から上に向かって順に第1空間SP1、第2空間SP2、第3空間SP3、第4空間SP4、第5空間SP5、第6空間SP6、が形成されている。
第1空間SP1は、底板25の下方に形成される空間である。換言すると、第1空間SP1は、底板25と設置面との間の空間である。第1空間SP1には、キャスタ90が配置される。
第2空間SP2は、底板25の上方であって第1仕切部材29の下方に位置する空間である。第2空間SP2には、圧縮機10や四路切換弁11等の機器が収容される。また、第2空間SP2には、タンク40が配置されている。また、第2空間SP2には、コントローラ18を含む電装品箱19が配置されている。第2空間SP2において、コントローラ18は、電装品箱19によって圧縮機10及びタンク40とは隔離されている。
第3空間SP3は、第1仕切部材29の上方であって第2仕切部材31の下方に位置する空間である。第3空間SP3には、利用側熱交換器13が収容される。第3空間SP3は、側面パネル21に形成されるスリットS2によって外部空間と連通している。また、第3空間SP3は、第2開口H2を介して第4空間SP4と連通している。
第4空間SP4は、第2仕切部材31の上方であって第3仕切部材35の下方に位置する空間である。第4空間SP4には、利用側ファン17が収容される。本実施形態において、利用側ファン17は、遠心ファンである。利用側ファン17は、回転軸線方向が上下方向となる姿勢で配置されている。より具体的には、第4空間SP4において、利用側空気流AFbを下方向から吸い込み遠心方向に吹き出すように配置されている。ここでは、利用側ファン17は、利用側空気流AFbを水平方向に吹き出す。
第5空間SP5は、第3仕切部材35の上方であって第4仕切部材37の下方に位置する空間である。第5空間SP5には、熱源側熱交換器12が収容される。第5空間SP5は、側面パネル21に形成されるスリットS1によって外部空間と連通している。また、第5空間SP5は、第3開口H3を介して第6空間SP6と連通している。
第6空間SP6は、第4仕切部材37の上方であって天板27の下方に位置する空間である。第6空間SP6には、熱源側ファン15が収容される。より具体的に、本実施形態において、熱源側ファン15は、軸流ファンである。熱源側ファン15は、第6空間SP6において熱源側空気流AFaを回転軸線方向の一次側から空気を吸い込み二次側に空気を吹き出すように配置されている。ここでの一次側は下方向であり、二次側は上方向である。熱源側ファン15は、第4仕切部材37に対してブラケットを介して固定されている。
(2−3)熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13の詳細について
図9は、平面視における熱源側熱交換器12又は利用側熱交換器13の模式図である。なお、図9において二点鎖線矢印は、熱源側空気流AFa又は利用側空気流AFbの流れ方向を概略的に示している。
熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、冷媒が流れる伝熱管Pと、冷媒と空気流との伝熱を促進させる伝熱フィンFと、を有する。熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、伝熱管P及び伝熱フィンFで構成される熱交換面ESを複数有している。ここでは、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、熱交換面ESを主として4つ有している。熱交換面ESは、空気流が通過する面であり、空気流の流れ方向に交差して広がる。熱交換面ESにおいては、水平方向に延びる複数の伝熱管Pが鉛直方向に並べられ、鉛直方向に延びて各伝熱管に当接する伝熱フィンFが水平方向に多数並べられている。本実施形態では、熱交換面ESにおいて、伝熱管P及び伝熱フィンFは、通過する熱源側空気流AFa又は利用側空気流AFbの流れ方向に対して2列に並べられている。熱源側熱交換器12の熱交換面ESは熱源側空気流AFaが通過し、利用側熱交換器13の熱交換面ESは利用側空気流AFbが通過する。
より詳細には、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、平面視において前後方向に沿って延びる熱交換面ES1と、左右方向に沿って延びる熱交換面ES2と、を有する熱交換部EPをそれぞれ2つずつ有している。熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13において、各熱交換部EPは、平面視で略L字状に構成され、他の熱交換部EPと分離している。熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、2つの熱交換面ESを含む熱交換部EPを2つ有することで、主として4つの熱交換面ESを有している。
また、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、平面視において、略L字状の熱交換部EPが2つ組み合わさって略矩形を呈するように配置されている。すなわち、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、一方の熱交換部EPの熱交換面ES1が右方向に面するとともに熱交換面ES2が前方向に面し、他方の熱交換部EPの熱交換面ES1が左方向に面するとともに熱交換面ES2が後方向に面するように配置されている。熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13の寸法は、要求される熱交換能力に応じて決定される。すなわち、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13の幅又は高さ等は、適宜決定される。
本実施形態において、熱源側熱交換器12は、平面視において各熱交換面ESの長手方向の長さの合計が、本体ケーシング20の周の長さの50パーセント以上を占めている。同様に、利用側熱交換器13は、平面視において各熱交換面ESの長手方向の長さの合計が、本体ケーシング20の周の長さの50パーセント以上を占めている。係る態様で構成されることで、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、熱交換面ESの水平方向の寸法が大きく確保されている。これに関連して、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、熱交換面ESの上下方向の寸法が抑えられている。すなわち、要求される熱交換量を満たすことに関連して必要とされる熱交換面ESの面積を確保するうえで、水平方向の寸法が大きく確保されることで高さが抑えられている。
(2−4)空気流の流れる態様
図8に示されるように、熱源側空気流AFaは、外部空間から略水平方向に流れてスリットS1を介して第5空間SP5に流入する。第5空間SP5内に流入した熱源側空気流AFaは、外側から内側に向かって流れて熱源側熱交換器12の各熱交換面ESを通過する。熱交換面ESを通過した熱源側空気流AFaは、進行方向を転換し、上方向に沿って流れて第3開口H3を介して第6空間SP6に流入する。第6空間SP6に流入した熱源側空気流AFaは、熱源側ファン15の羽根車によってさらに上方向に送られ、第1開口H1を介して外部空間へ流出する。
また、利用側空気流AFbは、外部空間から略水平方向に流れてスリットS2を介して第3空間SP3に流入する。第3空間SP3内に流入した利用側空気流AFbは、外側から内側に向かって流れて利用側熱交換器13の各熱交換面ESを通過する。熱交換面ESを通過した利用側空気流AFbは、進行方向を転換し、上方向に沿って流れて第2開口H2を介して第4空間SP4に流入する。第4空間SP4に流入した利用側空気流AFbは、利用側ファン17の羽根車に取り込まれた後、遠心方向に送られ、吹出口28aを介して外部空間へ流出する。ここでの遠心方向は、水平方向である。
(2−5)支持部材80の詳細構成
図10は、支持部材80の斜視図である。図11は、支持部材80の平面図である。図12は、設置状態の支持部材80を底部側から見た図である。
支持部材80は、金属製の部材である。支持部材80は、平面視で本体ケーシング20の外側に位置する外延部81を有している。外延部81は、複数の部分を含む。具体的に、外延部81は、図10−11において二点鎖線で仕切られた第1外延部811、第2外延部812、第3外延部813、第4外延部814、及び第5外延部815を含む。なお、第1外延部811、第2外延部812、第3外延部813、第4外延部814、及び第5外延部815は、一体に構成されている。すなわち、第1外延部811、第2外延部812、第3外延部813、第4外延部814、及び第5外延部815は、連続的に構成されており、物理的に分離していない。
第1外延部811は、外延部81の一端から他端の中間に位置する部分である。第1外延部811は、平面視において、本体ケーシング20の前面から前方向に沿って延びる、又は後面から後方向に沿って延びる。換言すると、第1外延部811は、設置状態における平面視で、本体ケーシング20の一面である第1面201(図15参照)に直行する方向に沿って延びている。
第2外延部812は、外延部81の一端に位置する部分である。第2外延部812は、平面視において、本体ケーシング20の右面から右方向に沿って延びる、又は左面から左方向に沿って延びる。換言すると、第2外延部812は、設置状態における平面視で、本体ケーシング20の第1面201に隣接する一面である第2面202(図15参照)に直行する方向に沿って延びている。
第3外延部813は、外延部81の他端に位置する部分である。第3外延部813は、平面視において、本体ケーシング20を挟んで第2外延部812とは反対に位置する部分である。第3外延部813は、第2外延部812とは反対方向に沿って延びる。第3外延部813は、平面視において、本体ケーシング20の左面から左方向に沿って延びる、又は右面から右方向に沿って延びる。換言すると、第3外延部813は、設置状態における平面視で、本体ケーシング20の第1面201に隣接する他の一面である第3面203(図15参照)に直行する方向に沿って延びている。
第4外延部814は、第1外延部811と第2外延部812の間に位置する部分である。すなわち、第4外延部814は、外延部81の一端と中間部分の間に位置する部分である。第4外延部814は、平面視において、本体ケーシング20の前面と右面の間において右前方向に沿って延びる、又は後面と右面の間において右後方向に沿って延びる。
第5外延部815は、第1外延部811と第3外延部813の間に位置する部分である。すなわち、第5外延部815は、外延部81の他端と中間部分の間に位置する部分である。第5外延部815は、平面視において、本体ケーシング20の前面と左面の間において左前方向に沿って延びる、又は後面と左面の間において左後方向に沿って延びる。
このような第1外延部811−第5外延部815を含む支持部材80は、平面視において略矩形の本体ケーシング20の4つの側面のうち少なくとも隣接する2面に直交する方向に延びる外延部81を有しているといえる。
支持部材80において、外延部81(811−815)を含む大部分は、水平方向に沿って広がる平面部82である。平面部82は、設置状態において設置面に接地する部分である。換言すると、外延部81は、設置面に当接する平面部82を有しているといえる。平面部82は、平面視において略U字状を呈する板状の部分である(図11参照)。平面部82は、本体ケーシング20の底部よりも下方に位置する部分も含む。すなわち、平面部82には、平面視において、本体ケーシング20に重畳する部分も含まれる。平面部82の厚みは、材質に応じて適宜選択されるが、2mm以上―6mm以下である。係る態様で平面部82が構成されることで、本体ケーシング20の周囲を通過する人が平面部82に躓くことが抑制されている。
支持部材80は、本体ケーシング20に取り付けられる部分である取付部83を有している。取付部83は、鉛直方向に沿って延びる部分である。取付部83は、設置状態において外側に面する表側面831と、内側に面する裏側面832とを有している。ここでの外側は前側及び後側の一方であり、内側は他方である。取付部83の表側面831側においては、第1外延部811が位置している。取付部83は裏側面832側において本体ケーシング20に螺着される。取付部83には、固定具85を介して本体ケーシング20に螺着されるためのネジを挿入させる貫通孔83aが複数形成されている。ここでは、取付部83には、貫通孔83aが4つ形成されている。より具体的には、取付部83には、一の固定具85に固定されるための上下一対の貫通孔83aが、左右のそれぞれに形成されている。支持部材80の取付部83は、固定具85に螺着固定されている。
支持部材80は、空気調和機100の転倒を抑制する部分として機能し、空気調和機100が衝撃や振動によって転倒することを抑制する。特に外延部81は、ケーシングの側面に直交する方向である「延伸方向」に沿って延びる部分を有するが、主として延伸方向に対する転倒を抑制する部分として機能する。係る外延部81の寸法は、転倒を抑制するうえで重要である。特に延伸方向の長さは、転倒を抑制するうえで重要である。
外延部81の寸法は、設計仕様に応じて決定される。例えば、外延部81の寸法は、図13及び図14に示される本体ケーシング20の高さH、底部の幅y、重心の高さh、空気調和機100の重量W、転倒を抑制する傾斜角度θの上限値等に応じて決定される。一例として、高さH:1600(mm)、幅及び奥行y:500(mm)、高さh:800(mm)である場合、本体ケーシング20に対する227(N)の荷重によって本体ケーシング20が傾くことが想定されるところ、傾斜角度θ(図14参照)が17度以上になることで転倒することが想定される。係る条件において、傾斜角度θ(図14参照)が30度以内で傾いた際の転倒を抑制するうえで、外延部81の延伸方向の長さxは270(mm)以上に設定されることが望ましい。ここでの外延部81の延伸方向は、抑制する転倒の転倒方向に相当する。
また、本体ケーシング20の全周方向に対する転倒を抑制する場合には、図15に示されるように、平面視において本体ケーシング20の全周方向に外延部81を配置することが好ましい。本実施形態の空気調和機100においては、平面視略U字上の外延部81を有する支持部材80が2つ組み合わせて配置されることで、平面視において本体ケーシング20の全周方向に外延部81が配置されている。すなわち、本体ケーシング20が有する各側面の外側において、側面に直行する方向に沿って延びる外延部81が配置されている。観点を変えると、本体ケーシング20の底部は、平面視において各外延部81の中心に配置されているともいえる。このような態様で支持部材80が構成され配置される場合、平面視における各外延部81の面積の合計(図15のハッチング部分A1)が、本体ケーシング20の底面積の2倍以上確保されることで、傾斜角度θ(図14参照)が30度以内で傾いた際の転倒が抑制される。すなわち、空気調和機100において、支持部材80によって全周方向に対する転倒を抑制して安定的に支持するべく、各外延部81の面積の合計が本体ケーシング20の底面積の2倍以上確保されることが望ましい。
(3)空気調和機100の転倒抑制機能
空気調和機100では、上記態様の支持部材80を有している。これに関連して、本体ケーシング20は、延伸方向に延びる外延部81を含む支持部材80によって支持されており、係る延伸方向に対する転倒が抑制されるように構成されている。
特に支持部材80は、本体ケーシング20の第1面201に直交する方向に沿って延びる第1外延部811と、第1面201に隣接する第2面202又は第3面203に直行する方向に沿って延びる第2外延部812又は第3外延部813と、を有している。よって、一の支持部材80によって前方向若しくは後方向、左方向、及び右方向のうち、3方向に対する転倒が抑制されている。
また、支持部材80は、第1外延部811と第2外延部812との間において第4外延部814を有しており、第1外延部811と第3外延部813との間において第5外延部815を有している。よって、一の支持部材80によって右前方向若しくは右後方向、及び左前方向左後方向に対する転倒についても抑制されている。
また、空気調和機100では、支持部材80を2つ有している。これに関連して、空気調和機100は、本体ケーシング20の全周方向に外延部81を有している。すなわち、空気調和機100は、平面視において略矩形であり、4つの側面に直交する方向に延びる支持部材80を有している。これに関連して、全周方向に対する転倒が抑制されるようになっている。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る空気調和機100は、屋外に設置される空気調和装置であって、本体ケーシング20の転倒を抑制する支持部材80を有しており、支持部材80は外延部81を有している。外延部81は、設置状態における平面視で本体ケーシング20の底部よりも外側に位置しており、少なくともその一部が接地する高さに配置されている。空気調和機100は、係る態様の支持部材80を有していることにより、本体ケーシング20は、支持部材80によって支持されるようになっており、転倒が抑制されている。特に空気調和機100は屋外に設置され、屋外においては設置面が平坦でないことや風の圧力や人との接触等に因る転倒が懸念されるところ、支持部材80によって安定的に支持されるように構成されている。
(4−2)
上記実施形態において、本体ケーシング20は平面視で多角形を呈しており、外延部81は、設置状態における平面視で、本体ケーシング20の第1面201に直交する方向に沿って延びる第1外延部811と、第1面201に隣接する第2面202又は第3面203に直行する方向に沿って延びる第2外延部812又は第3外延部813と、を有している。これにより、第1外延部811の延伸方向、及び第2外延部812又は第3外延部813の延伸方向に対する転倒に対する転倒が抑制されている。換言すると、第1外延部811の延伸方向、及び第1外延部811の延伸方向に直交する方向に対する転倒が抑制されている。すなわち、一の支持部材80で複数方向に対する転倒が抑制されている。
(4−3)
上記実施形態において、外延部81は、水平方向に沿って広がる平面部82を含んでいる。すなわち、本体ケーシング20は、平面部82によって支持されている。これにより、本体ケーシング20は、より安定的に支持されるようになっている。
(4−4)
上記実施形態において、支持部材80を複数有している。これにより、本体ケーシング20は、多方向に対する転倒が抑制されるようになっている。より詳細には、本体ケーシング20は、全周方向に対する転倒が抑制されるようになっている。
(4−5)
上記実施形態においては、外延部81は、その面積が、本体ケーシング20の底部の面積の2倍以上である。これにより、本体ケーシング20が特に安定的に支持されるようになっている。
(4−6)
上記実施形態では、キャスタ90が、移動時に接地して回転するように、本体ケーシング20の底部に配置されている。これにより、運搬が容易となっている。
(4−7)
上記実施形態では、支持部材80は、本体ケーシング20に対して着脱自在に固定されている。これにより、状況に応じて、支持部材80を着脱することが可能となっている。例えば支持部材80を取り外した状態で運搬することが可能となっている。よって、利便性、汎用性に優れている。
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(5−1)変形例1
上記実施形態では、支持部材80は、本体ケーシング20の底部に配置され、支持脚として機能している。しかし、支持部材80は、必ずしも本体ケーシング20の底部に配置される必要はなく、支持脚である必要はない。すなわち、支持部材80は、本体ケーシング20の上端から下端の間のいずれか部分に固定され、本体ケーシング20を支持する外延部81を有していればよい。
(5−2)変形例2
上記実施形態では、設置状態において、外延部81が、設置面に接地している。しかし、外延部81は、必ずしもその全てが接地していなくてもよく、一部のみが接地されるように構成されてもよい。
また、外延部81は、必ずしも接地している必要はない。すなわち、外延部81は、本体ケーシング20が傾いた場合に接地する高さに配置され延伸方向に対する転倒を抑制する限り、通常時には必ずしも接地していなくてもよい。係る場合、外延部81が設置される高さは、外延部81の延伸方向の長さx、本体ケーシング20の高さH、底部の幅y、重心の高さh、転倒を抑制する傾斜角度θの上限値等に応じて決定される。
(5−3)変形例3
支持部材80の構成態様については、必ずしも上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施形態において、支持部材80は、外延部81として、第1外延部811、第2外延部812、第3外延部813、第4外延部814及び第5外延部815を有しているが、必ずしもこれらの全てを有している必要はない。支持部材80において、第1外延部811、第2外延部812、第3外延部813、第4外延部814及び第5外延部815の一部については適宜省略されてもよい。例えば、支持部材80は、第1外延部811及び第2外延部812のみを有するように構成されてもよいし、第1外延部811のみを有するように構成されてもよい。すなわち、支持部材80は、転倒を抑制する方向に延びる外延部81を有していればよい。
また、一つの支持部材80によって、前後左右の各方向を延伸方向とする外延部81を有していてもよい。これにより、一の支持部材80によって前後左右に対する転倒が抑制される。
(5−4)変形例4
また、例えば、支持部材80の外延部81の形状や寸法は、転倒を抑制する方向である延伸方向の長さxが適正に確保される限り、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。
例えば、外延部81は、図16に示すような外延部81aのように構成されてもよい。図16では、平面視において、略三角形状を呈する外延部81aが、本体ケーシング20の前後左右の外側に配置されている。支持部材80が外延部81aを有するように構成され、図16に示されるような態様で配置される場合でも、外延部81aの延伸方向の長さxに応じて延伸方向に対する転倒が抑制される。すなわち、図16のように支持部材80が配置される場合においても前後左右方向に対する転倒が抑制される。なお、図16に示される4つの外延部81aの一部/全ては、必ずしも分離している必要はなく、一体に構成されてもよい。また、図16に示される4つの外延部81aの一部は、適宜省略可能である。
また、例えば、図示は省略するが、外延部81は、平面視で、略台形状や半円状を呈するように構成されてもよいし、延伸方向を長手方向とするアーム状に構成されてもよい。
(5−5)変形例5
支持部材80の個数については、適宜変更が可能である。すなわち、転倒を抑制する方向が予め定まっている場合には、係る方向を延伸方向とする外延部81を確保するうえで、必要最低限の数の支持部材80を有していればよい。例えば、空気調和機100は、支持部材80を1つのみ有していてもよいし、3以上有していてもよい。
(5−6)変形例6
支持部材80の本体ケーシング20への取付態様については、適正に取り付けられる限り、必ずしも上記実施形態には限定されず適宜変更が可能である。また、取付部83の位置、形状及び寸法については適宜変更が可能である。
(5−7)変形例7
支持部材80は、必ずしも金属製である必要はなく、その材質については適宜変更可能である。例えば、支持部材80は合成樹脂で構成されてもよい。
(5−8)変形例8
支持部材80は、必ずしも本体ケーシング20に対して着脱自在である必要はない。すなわち、支持部材80は、本体ケーシング20を構成する部材や、他の仕切部材と一体に構成され着脱不能であってもよい。係る場合、支持部材80は、接地する部分がキャスタ90の下端よりも高い位置に配置されればよい。
(5−9)変形例9
空気調和機100において、支持部材80によって全周方向に対する転倒を抑制して安定的に支持するためには、各外延部81の面積の合計が本体ケーシング20の底面積の2倍以上確保されることが望ましい。しかし、空気調和機100において、必ずしも各外延部81の面積の合計が本体ケーシング20の底面積の2倍以上である必要はない。
(5−10)変形例10
平面部82の厚みは、必ずしも2mm以上、6mm以下である必要はない。例えば、平面部82の厚みは、7mm以上であってもよいし、2mm未満であってもよい。
(5−11)変形例11
上記実施形態においては特に説明していなかったが、空気調和機100においては、外延部81の高さを調整可能に構成されてもよい。特に接地する平面部82の高さを調整可能に構成されてもよい。これにより、状況に応じて、外延部81の高さを変更することが可能となる。例えば移動時には、外延部81の高さを上げてキャスタ90を用いることが可能となる。よって、利便性、汎用性が向上する。
高さを調整する構成については特に限定されないが、例えば、取付部83において、調整可能な高さに応じた貫通孔83aを上下方向に複数形成し、本体ケーシング20に固定する際に使用する貫通孔83aを適宜選択可能に構成することで、外延部81の高さを変更できるように構成されてもよい。また、図17に示す貫通孔83a´のような上下方向に長い長孔を形成して、螺着する高さを適宜選択することで、外延部81の高さを変更できるように構成されてもよい。これらの場合、取付部83は、外延部81の高さを調整する「高さ調整部」として機能する。
また、固定具85及び/又は取付部83において、支持部材80を上下方向にスライド可能なレール及びロック機構を設けて、外延部81の高さを変更できるように構成されてもよい。係る場合、固定具85及び/又は取付部83は、外延部81の高さを調整する「高さ調整部」として機能する。
(5−12)変形例12
上記実施形態においては特に説明していなかったが、外延部81に関して、使用されない場合には、所定の空間に収容可能に構成されてもよい。これにより、状況に応じて、外延部81を収容することが可能となる。例えば、移動時や設置環境に応じて支持部材80が使用されない場合に外延部81を収容可能となる。よって、利便性、汎用性が向上する。
収容態様としては、例えば、外延部81は、本体ケーシング20の底部の下方空間に収容されてもよい。すなわち、外延部81は、第1空間SP1に収容されてもよい。係る場合、支持部材80は、キャスタ90の下端よりも高い位置において、底板25の下面に対して螺着固定されてもよい。また、例えば、外延部81を底板25の下面側に対して回動可能に構成し、回動させて係止することで第1空間SP1に収容してもよい。また、例えば、支持部材80は、本体ケーシング20の底部の上方空間において収納用の空間が確保される場合には、係る収納用空間に適宜収容されてもよい。すなわち、支持部材80は、第2空間SP2―第6空間SP6のいずれかにおいて収納用の空間が確保される場合には、係る収納用空間に適宜収容されてもよい。その際、支持部材80は、いずれかの側面パネル21の内側に固定されてもよいし、各仕切部材に固定されてもよい。
(5−13)変形例13
支持部材80の転倒抑制機能をさらに高めるには、設置状態において支持部材80を設置面に固定することが好ましい。例えば、図18に示すように、支持部材80がアンカーボルト等の固定部材110で設置面1に固定されることで、本体ケーシング20をさらに安定的に支持することが可能となる。係る場合、支持部材80は、例えば図19に示すように、固定部材110を差し込むための孔81bを適宜形成されてもよい。係る場合、当該孔81bを形成する縁部分が固定部材110に係合する「係合部」として機能する。
(5−14)変形例14
空気調和機100の転倒をさらに抑制するには、設置環境において、接続部材120を介して本体ケーシング20を他の物体に固定してもよい。すなわち、本体ケーシング20は、空気調和機100を支持可能な強度を有する建築物や構造物に固定されてもよい。接続部材120は、特に限定されないが、例えばワイヤ、ロープ、アーム等の紐状或いは棒状の細長い部材等である。
係る場合、例えば図20に示されるように、本体ケーシング20に、接続部材120を繋ぐ連結部20aを設けてもよい。連結部20aは、設置状態において接続部材120を介して本体ケーシング20を他の物体2に繋いで本体ケーシング20の傾きを制限するための部分である。図20では、連結部20aは、天板27に配置されている。但し、連結部20aの配置態様に関しては適宜選択可能である。例えば、連結部20aは、側面パネル21、支柱23又は第4仕切部材37等に配置されてもよい。
(5−15)変形例15
本体ケーシング20の構成態様については、必ずしも上記実施形態に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、本体ケーシング20の寸法については適宜変更が可能である。また、例えば、本体ケーシング20は、必ずしも略直方体状に構成される必要はない。例えば、本体ケーシング20は、略円柱状に構成されてもよい。
また、例えば、側面パネル21又は支柱23の構成態様については設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。例えば、側面パネル21又は支柱23の形状、数又は位置等については、設計仕様や設置環境に応じて適宜変更が可能である。
(5−16)変形例16
上記実施形態では、利用側熱交換器13が熱源側熱交換器12の下方に配置されている。しかし、利用側熱交換器13及び熱源側熱交換器12の配置態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、利用側熱交換器13及び熱源側熱交換器12は、水平方向に並ぶように配置されてもよい。また、利用側熱交換器13と熱源側熱交換器12の位置が入れ替えられてもよい。すなわち、利用側熱交換器13が熱源側熱交換器12の上方に配置されてもよい。
(5−17)変形例17
熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13の構成態様については、必ずしも上記実施形態には限定されない。例えば、熱源側熱交換器12及び/又は利用側熱交換器13に含まれる熱交換面ESの数については適宜変更であり、3以下であってもよいし、5以上であってもよい。また、熱源側熱交換器12及び/又は利用側熱交換器13は、熱交換面ESを1つのみ含むように構成されていてもよい。
また、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、必ずしも2つの熱交換部EPを有している必要はない。例えば、熱源側熱交換器12及び/又は利用側熱交換器13は、単一の熱交換部EPを有していてもよいし、3以上の熱交換部EPを有していてもよい。
また、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、必ずしも平面視において略矩形である必要はない。例えば、熱源側熱交換器12及び/又は利用側熱交換器13は、平面視において、略U字状、略V字状、又は略I字状を呈するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、平面視において各熱交換面ESの長手方向の長さの合計が、本体ケーシング20の周の長さの50パーセント以上を占めている。熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、熱交換面ESの高さを抑える観点によれば、係る態様で構成されることが好ましい。しかし、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器13は、必ずしも係る態様で構成される必要はない。
(5−18)変形例18
上記実施形態では、熱源側空気流AFaを生成する熱源側ファン15と、利用側空気流AFbとを生成する利用側ファン17とが個別に配置されている。しかし、熱源側空気流AFaを生成するファンと、利用側空気流AFbとを生成するファンと、を共通に配置してもよい。例えば、同一のファンによって、熱源側空気流AFa及び利用側空気流AFbを生成してもよい。係る場合、熱源側空気流AFa及び利用側空気流AFbの流路を個別に形成する空気流路形成部材を配置してもよい。また、熱源側ファン15及び利用側ファン17の駆動源を共通としてもよい。
(6)
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、空気調和装置に利用可能である。
1 :設置面
10 :圧縮機
11 :四路切換弁
12 :熱源側熱交換器(第2熱交換器/第1熱交換器)
13 :利用側熱交換器(第1熱交換器/第2熱交換器)
14 :膨張機構
15 :熱源側ファン
17 :利用側ファン
18 :コントローラ
19 :電装品箱
20 :本体ケーシング(ケーシング)
20a :連結部(固定部)
21 :側面パネル
23 :支柱
25 :底板
27 :天板
28 :吹出口パネル
28a :吹出口
29、29a:第1仕切部材
31 :第2仕切部材
35 :第3仕切部材
37 :第4仕切部材
40 :タンク
45 :流路形成部材
80 :支持部材(転倒抑制部材)
81、81a:外延部(延伸部)
81b :孔
82 :平面部
83 :取付部
83a、83a´:貫通孔
85 :固定具
90 :キャスタ
100 :空気調和機
110 :固定部材
120 :接続部材
201 :第1面
202 :第2面
203 :第3面
281 :フラップ
811 :第1外延部(第1延伸部)
812 :第2外延部(第2延伸部)
813 :第3外延部
814 :第4外延部
815 :第5外延部
831 :表側面
832 :裏側面
AFa :熱源側空気流
AFb :利用側空気流
EP :熱交換部
ES(ES1、ES2):熱交換面
H1―H3:第1開口―第3開口
M1 :ベルマウス
P1―P6 :第1配管―第6配管
RC :冷媒回路
S1、S2:スリット
SP1―SP2:第1空間―第6空間
特開2005−274077号公報

Claims (9)

  1. 屋外に設置される空気調和装置(100)であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機(10)と、
    冷媒を蒸発させる第1熱交換器(13/12)と、
    冷媒を凝縮又は放熱させる第2熱交換器(12/13)と、
    前記圧縮機、前記第1熱交換器、及び前記第2熱交換器を収容するケーシング(20)と、
    前記ケーシングの転倒を抑制する部材である複数の転倒抑制部材(80)と、
    を備え、
    前記転倒抑制部材は、設置状態における平面視で前記ケーシングの底部(25)よりも外側に位置する延伸部(81、81a)を有し、前記延伸部が平面視において前記ケーシングの全周方向に配置されるように、前記ケーシングに対して着脱自在に固定され、
    前記延伸部は、設置状態において、少なくともその一部が、接地する高さ或いは前記ケーシングが所定角度傾いた場合に接地する高さに配置され、
    前記ケーシングは、移動時に接地して回転する回転体(90)が、前記底部に配置される、
    空気調和装置(100)。
  2. 前記ケーシングは、平面視で多角形を呈し、
    前記延伸部は、設置状態における平面視で、前記ケーシングの第1面(201)に直交する方向に沿って延びる第1延伸部(811)と、前記ケーシングの前記第1面に隣接する第2面(202)に直交する方向に沿って延びる第2延伸部(812)と、を有する、
    請求項1に記載の空気調和装置(100)。
  3. 前記延伸部は、水平方向に沿って広がる平面部(82)を含む、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置(100)。
  4. 前記延伸部は、その面積が、前記ケーシングの前記底部の面積の2倍以上である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  5. 前記転倒抑制部材は、前記ケーシングに固定され、設置状態において設置面(1)に固定され、前記ケーシングを支持する支持脚である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  6. 屋外に設置される空気調和装置(100)であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機(10)と、
    冷媒を蒸発させる第1熱交換器(13/12)と、
    冷媒を凝縮又は放熱させる第2熱交換器(12/13)と、
    前記圧縮機、前記第1熱交換器、及び前記第2熱交換器を収容するケーシング(20)
    と、
    前記ケーシングの転倒を抑制する部材である転倒抑制部材(80)と、
    を備え、
    前記転倒抑制部材は、設置状態における平面視で前記ケーシングの底部(25)よりも外側に位置する延伸部(81、81a)を有し、
    前記延伸部は、設置状態において、少なくともその一部が、接地する高さ或いは前記ケーシングが所定角度傾いた場合に接地する高さに配置され、
    前記延伸部の設置状態における高さを調整する高さ調整部(83、85)をさらに備える、
    空気調和装置(100)。
  7. 前記延伸部は、前記ケーシングの前記底部の下方空間(SP1)に収容可能である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  8. 前記ケーシングは、設置状態において前記ケーシングを他の物体に繋いで前記ケーシングの傾きを制限するための固定部(20a)を含む、
    請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  9. 屋外に設置される空気調和装置(100)であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機(10)と、
    冷媒を蒸発させる第1熱交換器(13/12)と、
    冷媒を凝縮又は放熱させる第2熱交換器(12/13)と、
    前記圧縮機、前記第1熱交換器、及び前記第2熱交換器を収容するケーシング(20)と、
    前記ケーシングの転倒を抑制する部材である転倒抑制部材(80)と、
    を備え、
    前記転倒抑制部材は、設置状態における平面視で前記ケーシングの底部(25)よりも外側に位置する延伸部(81、81a)を有し、前記ケーシングに対して着脱自在に固定され、
    前記延伸部は、設置状態において、少なくともその一部が、接地する高さ或いは前記ケーシングが所定角度傾いた場合に接地する高さに配置され、
    前記ケーシングは、移動時に接地して回転する回転体(90)が、前記底部に配置され、
    前記回転体の下端は、設置状態において前記転倒抑制部材の延伸部よりも高く位置しており接地していない、
    空気調和装置(100)。
JP2018124096A 2018-06-29 2018-06-29 空気調和装置 Active JP6904312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018124096A JP6904312B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018124096A JP6904312B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020003159A JP2020003159A (ja) 2020-01-09
JP6904312B2 true JP6904312B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=69099647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018124096A Active JP6904312B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6904312B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5296949U (ja) * 1976-01-20 1977-07-20
JPS6184416U (ja) * 1984-11-07 1986-06-03
JPH052747U (ja) * 1991-06-24 1993-01-19 白石 勝宗 テ―ブル用空気清浄機
JPH0914691A (ja) * 1995-06-28 1997-01-17 Mitsubishi Electric Corp 移動式空気調和装置
JPH1146910A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Itoki Crebio Corp 家具類の転倒防止装置
JP3770079B2 (ja) * 2000-11-30 2006-04-26 三菱電機株式会社 床置き形空気調和機
JP2002195642A (ja) * 2000-12-20 2002-07-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機
US20050247074A1 (en) * 2004-05-08 2005-11-10 Space Breeze, Llc Cooling apparatus
US7537015B1 (en) * 2006-03-09 2009-05-26 Strategic Product Innovations, Inc. Table umbrella apparatus with air treating system
JP2006343097A (ja) * 2006-09-29 2006-12-21 Mitsubishi Electric Corp 床置き形空気調和機
US20110146319A1 (en) * 2009-12-17 2011-06-23 William C Branning Outdoor apparatus with thermally conditioned air
JP6180044B2 (ja) * 2015-03-30 2017-08-16 株式会社一ノ坪製作所 転倒防止機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020003159A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9518758B2 (en) Air conditioner
JP5464225B2 (ja) 空気調和装置の室内機
AU2005303286B2 (en) Indoor unit of an air conditioner
US11226131B2 (en) Air conditioner
US10760812B2 (en) Indoor unit for air conditioning device
JP6949194B2 (ja) 空気調和機の室内機、及びこの室内機を備えた空気調和機
JP5799932B2 (ja) 空気調和装置
CN107405978B (zh) 车用空调机
JP6638266B2 (ja) 空調室内機
JP6904312B2 (ja) 空気調和装置
JP6072671B2 (ja) 室内機及び空気調和機
US20160131369A1 (en) Air conditioner
WO2020004281A1 (ja) 屋外空気調和装置
CN211041167U (zh) 空调装置的室内机
CN112424533A (zh) 室外空调装置
JP2020003162A (ja) 空気調和装置
KR20210080800A (ko) 공기조화기
KR101195878B1 (ko) 공기조화기의 실내기
JP2020003161A (ja) 空気調和装置
JPWO2021019762A1 (ja) 空気調和機の室内機
JP6245148B2 (ja) 圧縮機の支持構造
JP7086269B2 (ja) 室内機
JP4946331B2 (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP2010151413A (ja) 空調機の室内機
WO2021161522A1 (ja) ヒートポンプ装置及び貯湯式給湯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210217

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210302

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210607

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6904312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151