JP6903918B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
インクジェット記録方式は、非常に微細なノズルからインク液滴を吐出し、前記インク液滴を記録媒体上に付着させて、文字や画像を形成する記録方式である。この方式は、他の記録方式に比べてフルカラー化が容易であり、簡易な構成の装置であっても高解像度の画像が得られる利点があるため、近年広く用いられている。
インクジェット記録方式に使用されるインクとして、顔料系インクがある。顔料は染料に比べて耐水性や耐候性の観点において優れているため、近年、着色剤として顔料を用いるインクが主に使用されている。
顔料系インクにおいて、通常の炭化水素系界面活性剤をインク中に添加すると、画像ベタ部の均一性、カラー画像の発色性などにおいて染料インクと同等レベルを達成することが困難である。このため、よりインクの表面張力を下げる能力が高い、フッ素系界面活性剤を用いることで、画像ベタ部の均一性を上げ、発色性改善が図れることが既に知られている。
また、このようなインクジェット記録方式に用いられるインクには、画質以外にも様々な特性が要求される。特に、インクをヘッドから吐出する際の吐出安定性は画像品質を左右し、重要なものとなっている。
例えば、特許文献1には、特定の界面活性剤を特定量添加することで、インクの吐出安定性を向上させて高速印刷に対応できることが提案されている。
しかしながら、従来の提案通りにインクを作製した場合、消泡剤添加量を十分な消泡性を持つまで添加すると、インク中に溶けきらずに界面に油滴や油膜となる場合がある。これはインク中に不均一部を存在させることになり、吐出開始時の吐出不安定や画質低下に繋がる。
本発明は、高い消泡性を持つインクに対し、吐出安定性及び画質向上を両立させることができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題は、下記構成1)により解決される。
1)インクと、前記インクを吐出するノズルを有する液体吐出部と、を備えた液体吐出装置であって、
前記液体吐出部は、前記ノズルと連通する液室、並びに前記インクを前記液室に流入又は流出させるための第1の供給口および第2の供給口を有し、
前記液体吐出装置は、前記第1の供給口および前記第2の供給口の一方の供給口から流出する前記インクを、循環経路を介して他方の供給口に流入させる循環手段を有し、
前記インクは、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、HLB値が6以下である界面活性剤(B)とを含むことを特徴とする液体吐出装置。
本発明によれば、高い消泡性を持つインクに対し、吐出安定性及び画質向上を両立させることができる液体吐出装置を提供することができる。
本発明の液体吐出装置の一例の構成を示す略図である。 本発明の液体吐出装置を用いたインクジェット記録装置の斜視説明図である。 本発明の液体吐出装置を用いたインクジェット記録装置の機構部の側面説明図である。
以下、本発明の実施形態について更に説明する。本発明者らの検討によれば、インクを循環させ、かつ、インクがHLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)とHLB値が6以下である界面活性剤(B)とを含むことにより、消泡剤がインク中に均一に分散するように保たれ、前記課題を解決しうることを見出した。
本発明のインクは、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、HLB値が6以下である界面活性剤(B)と、を含む。また、以下では、主に本発明のインクをインクジェット記録用インクとして用いる場合を例にとって説明するが、本発明のインクはスプレー塗工、ローラー塗工など他の画像形成方法であっても使用できる。
前記フッ素系界面活性剤(A)は下記構造式(I)で表される基を有する化合物であることが好ましい。
13−CHCH− ・・・ (I)
さらに好ましくは、構造式(1)で表される基を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物であることが好ましい。
13−CHCHO(CHCHO)H ・・・ (1)
ただし、前記一般式(1)中、nは1〜40の自然数である。
さらに前記界面活性剤(B)はシリコーン系界面活性剤であることが好ましく、下記一般式(2)で表される化合物であることが更に好ましい。
Figure 0006903918
(一般式(2)中、Rは水素原子、または、炭素数が1〜4個のアルキルラジカルである。aは1〜30の整数であり、bは0〜30の整数である。x及びyは、4≦x+y≦60、x≧y、及びy≧1を満たす。)
さらに前記界面活性剤(B)は、前記インク中における前記フッ素系界面活性剤(A)の含有量(質量基準)を1とした場合に、前記インク中における前記界面活性剤(B)の含有量(質量基準)が0.1以上25以下であることが好ましく、2以上25以下であることが更に好ましい。前記界面活性剤(B)の前記含有量が0.1以上であると、消泡剤としての効果が良好に発揮される。なお、前記界面活性剤(B)の前記含有量が25を超えると前記界面活性剤(B)は消泡剤としてではなく、界面活性剤としての効果が強くなるため、消泡性が悪化することがある。
本発明においては、HLB値の異なる2種類の界面活性剤を併用することにより、高い消泡性と画像品質とを両立できるインクを提供できる。HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤が泡立ちやすいことから生じる吐出不安定性は、HLB値が6以下である界面活性剤が消泡剤として振舞うことにより抑えることができる。
なお、ここでHLB(Hydrophilic Lipophilic Balance:親水性親油性バランス)値とは、界面活性剤分子の親水基と親油基とのバランスから決められる値であり、HLB値が高いと親水性が高い界面活性剤であることを示し、HLB値が低いと親油性が高い界面活性剤であることを示す。
このHLB値は、いくつかの求め方があり、それぞれで若干値が変化する。本発明において用いられる界面活性剤のHLB値は、グリフィンが提唱した化合物の親水性を評価する値であり、下記の数式(1)によって算出される値のことを言う。グリフィン法によるHLB値は、0〜20の範囲内の値を示し、数値が大きい程、化合物が親水性であることを示す。
HLB値=20×(親水基の質量%)
=20×(親水基の式量の総和/界面活性剤の分子量)・・・数式(1)
本発明で用いるフッ素系界面活性剤(A)のHLB値は6より大きい必要がある。フッ素系界面活性剤(A)のHLB値が6以下の場合、水系インク溶媒への溶解が困難になるので好ましくない。
さらに好ましくは、前記構造式(I)で表される基を有する化合物をインク中に特定の割合で含有させることにより、高濃度であるが表面張力が低く、普通紙の印字においては、ビヒクルが速やかに紙に浸透し、着色剤が表面に残りやすくなるという従来のインクの特徴の他に、着色剤の偏在もなくなり、紙面上に均一に着色剤が存在することで、均染性が格段に向上するため好ましい。その結果、高彩度及び高発色濃度であるが、裏抜けの少ない画像が得られる。また、フッ素系界面活性剤の特徴である高い起泡性による吐出不安定は、消泡剤として機能するHLB値が6以下である界面活性剤を添加することで抑えることができる。
<構造式(I)で表される基を有する化合物>
前記構造式(I)で表される基を有する化合物は、表面張力の低下から、画像品質の向上(高発色性など)、部材に濡れ性を付与することができる。
前記構造式(I)で表される基を有する化合物としては、下記一般式(1)で表される化合物であることが好ましい。
13−CHCHO(CHCHO)H ・・・ (1)
前記一般式(1)において、nは1〜40の自然数が好ましく、5〜30がより好ましい。
前記一般式(1)中のパーフルオロアルキル基C13は、部材への濡れ性の点から、直鎖であることが好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記一般式(1)で表される化合物としては、前記一般式(1)中、nが7〜17である化合物;前記一般式(1)中、nが25〜35である化合物;前記一般式(1)中、nが7〜17である化合物とnが25〜35である化合物との混合物;前記一般式(1)中、nが5〜20である化合物;前記一般式(1)中、nが6〜22である化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記一般式(1)中、nが6〜22である化合物;前記一般式(1)中、nが5〜20である化合物;前記一般式(1)中、nが7〜17である化合物とnが25〜35である化合物との混合物が特に好ましい。
前記市販品としては、例えば、Chemours社製のCapstone(キャップストーン、登録商標)FS−30(前記一般式(1)中、nが6〜22)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS−34(前記一般式(1)中、nが5〜20)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS−3100(前記一般式(1)中、nが7〜17である化合物とnが25〜35である化合物との混合物)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記構造式(I)で表される基を有する化合物の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記インクジェット記録用インク全量に対して、0.01質量%〜2.0質量%が好ましく、0.05質量%〜1.0質量%がより好ましく、0.1質量%〜0.5質量%が特に好ましい。この数値範囲において、インクジェット記録用インクの表面張力を低下させ、ビヒクルを速やかに浸透させて、着色剤を紙面上に残存することができる。
前記含有量が、0.01質量%以上であると、高発色性の効果が得られ、2.0質量%以下であると、良好なインクジェット記録用インクの保存安定性が得られる。
前記HLB値が6以下である界面活性剤(B)はインク中で消泡剤としても振舞うことになる。インク中に添加された界面活性剤は、インクの液気界面に配向する傾向があり、界面張力を低くすることで必要な機能を得られるが、同時にインク中に発生した泡を安定化させ、消泡しにくくしてしまう。これを防ぐため、通常は消泡剤を添加する。
ここで、泡の生成(発泡)とは、液体が薄い膜になって空気を包むことである。この泡の生成にはインクの表面張力や粘度等の特性が関与する。即ち、水のように表面張力が高い液体は、液体の表面積をできるだけ小さくしようとする力が働くために、発泡し難い。これに対して、高粘度で高浸透性のインクは、表面張力が低いために発泡し易く、溶液の粘性により生成した泡が維持されやすく、消泡し難い。
通常、消泡剤は、泡膜の表面張力を局部的に低下させて泡を破壊するか、発泡液に不溶な消泡剤を発泡液表面に点在させることで泡を破壊する。インクに界面活性剤として表面張力を低下させる働きの極めて強いフッ素系界面活性剤を用いた場合には、前者の機構による消泡剤を用いても泡膜の表面張力を局部的に低下させることができないため、通常は用いられない。そのため、後者の発泡液に不溶な消泡剤が用いられるが、この場合、溶液に不溶な消泡剤によりインクの安定性が低下することがある。
本発明では、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)に加え、HLB値が6以下である界面活性剤(B)を添加する。インク中に添加されたHLB値6以下である界面活性剤、特に前記一般式(2)で表される化合物は、表面張力を低下させる働きがフッ素系界面活性剤ほど強くないものの、該フッ素系界面活性剤に対する相溶性が高い。このため、消泡剤が効率的に泡膜に取り込まれ、フッ素系界面活性剤と消泡剤との表面張力の違いにより泡膜の表面が局部的に不均衡な状態となり、泡が破壊すると考えられる。
本発明の実施形態では、界面活性剤(B)のHLB値が6以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましい。HLB値が6以下であることにより、洗浄時においてインク流路における泡の発生を抑制できるため、泡の混入によるインク組成物の吐出不良を低減することができる。
HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)とHLB値が6以下である界面活性剤(B)とのHLB値の差は大きいことが好ましく、このため、フッ素系界面活性剤(A)のHLB値は7以上であることが好ましく、8〜18であることがさらに好ましい。また、界面活性剤(B)のHLB値は5以下であることが好ましく、1〜4であることがさらに好ましい。また、フッ素系界面活性剤(A)と界面活性剤(B)とのHLB値の差は、2以上であることが好ましく、3〜16であることがさらに好ましい。
HLB値が6以下である界面活性剤(B)としては、特に限定されないが、具体的には、サーフィノール104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG−50、104S、420、DF−110D、82(以上全て商品名、Air Products and Chemicals. Inc.社製)、BYK−011、BYK−012、BYK−017、BYK−018、BYK−019、BYK−020、BYK−021、BYK−022、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−038、BYK−044、BYK−080A、BYK−093、BYK−094、BYK−1610、BYK−1615、BYK−1650、BYK−1730、BYK−1770(以上全て商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)が挙げられる。
HLB値が6以下である界面活性剤(B)としては、より好ましくは、一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006903918
一般式(2)において、Rは、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキルラジカルを表す。aは、1〜30の整数を表し、bは0〜30の整数を表す。x及びyは、4≦x+y≦60、x≧y、及びy≧1を満たす。
Rで表されるアルキルラジカルは、アルキル基中の水素が引き抜かれてラジカル化した炭素数1〜4のアルキルラジカルである。すなわち、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ノルマルブチル等の炭素数1〜4のアルキルがラジカル化したアルキルラジカルを表す。
前記一般式(2)で表される化合物としては、特に限定されないが、例えば、BYK−017、BYK−018、BYK−019、BYK−021、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−044、BYK−093、BYK−094、BYK−1610、BYK−1615、BYK−1650、BYK−1730、BYK−1770、BYK−1798(いずれもビックケミー・ジャパン社製)、シルフェイスSAG001、シルフェイスSAG002、シルフェイスSAG003、シルフェイスSAG003、シルフェイスSAG005、シルフェイスSAG006、シルフェイスSAG503A、シルフェイスSAG008、シルフェイスSAG009、シルフェイスSAG010(いずれも日信化学工業社製)などが挙げられる。
インク中のHLB値が6以下である界面活性剤(B)の含有量は、0.001質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以上3.0質量%以下がより好ましい。インク中のHLB値が6以下である界面活性剤(B)の含有量、とくに一般式(2)で表される化合物の含有量がこの数値範囲であることにより、インクの消泡性を向上させることができる。
さらに、インク中の一般式(2)で表される化合物の含有量は、前記フッ素系界面活性剤(A)の含有量(質量基準)を1とした場合に、前記インク中における前記界面活性剤(B)の含有量(質量基準)が0.1以上25以下であることが好ましい。インク中の一般式(2)で表される化合物の含有量がこの数値範囲であることにより、十分な消泡性を確保することができる。
これまで挙げてきたもの以外にも、消泡剤をさらに添加することに制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
これまで述べてきたように、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、消泡剤として作用するHLB値が6以下である界面活性剤(B)を組み合わせることで、インクに対する消泡性を発揮することができる。しかし、消泡剤はその作用原理の性質上、インクから分離しやすく、悪影響を及ぼすことがある。特にフッ素系界面活性剤は起泡性が大きいので、十分な消泡性を得るためには消泡剤の添加量も大きくなる傾向にある。このため、消泡剤が分離しやすい。そこで、後述する循環手段を有する液体吐出装置を用いることで、消泡剤が分離した場合でもインクの均一性を保つことができ、安定した吐出性を実現できることを見出した。
(インク)
前記インクは、例えば、水と、色材と、有機溶剤とを含有し、更に必要に応じて界面活性剤のようなその他の成分を含有する。
前記有機溶剤は、インクの乾燥防止及び分散安定性を向上させることを目的として添加される。また、本発明における有機溶剤は、機能上、浸透剤や抑泡剤などとしても分類されるものも含むものとする。
前記水としては、例えばイオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。
前記界面活性剤としては、前記色材の種類、前記有機溶剤などとの組み合わせによって前記色材の分散安定性を損なわず、表面張力が低く、浸透性、レベリング性の高いものが好ましい。
以下にこれらのインクの成分について、更に説明する。
<有機溶剤>
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物は、記録媒体として紙を用いた場合に、インクの浸透性を向上させることができる。
有機溶剤のインク中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上60質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<水>
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%〜60質量%がより好ましい。
<色材>
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。また、混晶を使用しても良い。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性の良いものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
さらに、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、等がある。
染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が挙げられる。
インク中の色材の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
顔料をインク中に分散させるには、顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、分散剤を用いて分散させる方法、などが挙げられる。
顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法としては、例えば、顔料(例えばカーボン)にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分散可能とした自己分散顔料等が使用できる。
顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法としては、顔料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能なものを用いることができる。これは、樹脂被覆顔料と言い換えることができる。この場合、インクに配合される顔料はすべて樹脂に被覆されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、被覆されない顔料や、部分的に被覆された顔料がインク中に分散していてもよい。
分散剤を用いて分散させる方法としては、界面活性剤に代表される、公知の低分子型の分散剤、高分子型の分散剤を用いて分散する方法が挙げられる。
分散剤としては、顔料に応じて例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等を使用することが可能である。
竹本油脂社製RT−100(ノニオン系界面活性剤)や、ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物も、分散剤として好適に使用できる。
分散剤は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
<顔料分散体>
顔料に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
前記顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いると良い。
顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度などの画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度が20nm以上500nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
前記顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。
前記顔料分散体は、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置などで粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いても良い。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、高い画像硬度を得る点から、10nm以上1,000nm以下が好ましく、10nm以上200nm以下がより好ましく、10nm以上100nm以下が特に好ましい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インク全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。
インク中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、最大個数換算で最大頻度が20nm以上1000nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
<添加剤>
インクには、必要に応じて防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤などを加えても良い。
<防腐防黴剤>
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
<防錆剤>
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
《液体吐出装置》
図1は、本発明の液体吐出装置(インクジェット装置)の一例としての構成を示す略図である。
液体吐出装置1は、インク等の液滴を吐出するノズル3、及び吐出機構を有するヘッド(液滴吐出部)2と、ヘッド2に液体(第1の液体、第2の液体)を供給するための第1のインク供給経路(第1の経路)100と、ヘッド2に液体(第1の液体、第2の液体)を供給するための第2のインク供給経路(第2の経路)110と、第1のインク供給経路100を介してヘッド2にインク(第1の液体)22を供給するインクタンク(第1の液体貯留部)21を備えた第1の液体供給部20と、第1のインク供給経路100、及び第2のインク供給経路110に対してバルブA(第1の切り替え弁101)及びバルブB(第2の切り替え弁111)を介して夫々つながり、且つヘッド2を迂回する循環経路(第3の経路)120と、循環経路120上に配置された脱気装置121(脱気手段121a+真空発生装置(ポンプ)121b)、及び液体循環手段(ポンプ)122と、第1のインク供給経路100、若しくは第2のインク供給経路110に対してバルブC(第3の切り替え弁102)を介してつながる洗浄液供給経路(第4の経路)130と、洗浄液供給経路130を介してヘッドに洗浄液42(第2の液体)を供給する洗浄液タンク41を備えた第2の液体供給部40と、第1のインク供給経路100、若しくは第2のインク供給経路110中の液体をヘッドへ流すために第1のインク供給経路100、若しくは第2のインク供給経路110上に設置されたバルブD(経路開閉手段112)と、を備える。
ヘッド(液滴吐出部)2は、先端面にインク(第1の液体)22を吐出する微細なノズル3を複数備え、その内部にはノズルと連通し、且つインクを保持する図示しない液室を備えている。また、ヘッド2の異なった部位には、液室にインクや洗浄液を流入又は流出させるための第1の供給口5と第2の供給口6が夫々配置されている。第1の供給口5は第1のインク供給経路100の一端と連通接続され、第2の供給口6は第2のインク供給経路110の一端と連通接続されている。
ノズル3からインクを液滴として吐出する方式(液滴吐出機構)として、インクを加熱して押し出す方式や、ヘッド内部に配置したピエゾ素子に電圧を加えて変形させることでインクを押し出す方式などが挙げられる。
図示しない印刷対象に対してインクを吐出することで印刷することができる。印刷対象として、紙などシート状のものが挙げられる。
第1のインク供給経路(第1の経路)100は、一端がヘッドの第1の供給口5につながり、他端がインクタンク21内のインク22に通じており、3つの流路r1、r2、r3から構成されている。
洗浄液供給経路(第4の経路)130は、一端がバルブCにつながり、他端が洗浄液タンク41内の洗浄液42に通じている流路r4から構成されている。
バルブA(第1の切り替え弁101)、バルブB(第2の切り替え弁111)、バルブC(第3の切り替え弁102)は、それぞれ3方の経路に連通接続され、3方の経路のうちのいずれか2方を同時に導通(連通)させる機能を有する。即ち、バルブAは第1のインク供給経路100の途中に配置されると共に、循環経路120の一端と接続されている。バルブBは第2のインク供給経路110の途中に配置されると共に、循環経路120の他端と接続されている。バルブCは、バルブAよりもインクタンク21寄りの第1のインク供給経路100の途中に配置されると共に、洗浄液供給経路130の一端(下流側端部)と接続されている。
バルブD(経路開閉手段112)は、バルブBよりも廃液タンク50寄りの第2のインク供給経路110の途中に配置されており、第2のインク供給経路110を開閉させて大気との連通状態を断接(遮断、接続)する機能を有する。
バルブA、バルブB、バルブC、バルブDによる経路間の接続パターン(開閉パターン)を切り替える方式として、手動式、空圧式、電磁式が挙げられる。ただし、図示しない制御回路でこれらを制御する場合には電磁式が望ましい。
次に、インクタンク21とその周辺部(第1の液体供給部20)について説明する。
インクタンク21は、ヘッド2のノズルから吐出するインクを蓄える容器である。
第1の加圧装置(第1の加圧手段)23、及び減圧装置(減圧手段)24が、インクタンク内の上部にある気相と通じている。
また、第1のインク供給経路100の一端部(開口部)がインクタンク内に入り込んでその下部まで達しており、インクタンク内部のインク22と連通するように配置されている。
第1のインク供給経路100は、インクタンク21内から、バルブC、バルブAを通じて第1の供給口5へつながっている。
第1の加圧装置23は、圧縮空気を送り出す空圧式の加圧装置であり、図示しない制御回路からの制御信号を受けて任意に駆動、停止を制御される。
第1の加圧装置23としては、コンプレッサーと、コンプレッサーで発生させた圧縮空気を送り出す経路を開閉する電磁弁と、を組み合わせた構成を一例として挙げることができる。
第1の加圧装置23を駆動すると、密閉されたインクタンク内の気相が加圧され、インクが第1のインク供給経路100の方向に押し出される。
減圧装置24は、空気を減圧する装置であり、図示しない制御回路により駆動、停止、及び減圧量の大小を制御される。減圧装置24は、第1の液体供給部と第2のインク供給経路110との間に圧力差を発生させてヘッドから第1の液体供給部20へインク(第1の液体)を回収する第1の液体回収機構を構成している。
減圧装置24としては、真空ポンプと、真空ポンプにつながった経路に流れる空気の流量を制限することで減圧量の大小を調節する調節装置と、を組み合わせた構成が考えられる。
減圧装置24を駆動してインクタンク内の気相を減圧すると、第1のインク供給経路100内のインクがインクタンク21側へ引き戻される。
液体吐出装置1では、ヘッド2内のインク圧力が大気圧より大きい場合、ノズル3から意図せずにインクが漏れ出すことが起こる。これを防ぐためには減圧装置24を駆動することが有効である。密閉されたインクタンク内の気相を減圧することにより、インクタンク内のインクを減圧する。それにより、第1のインク供給経路100を通じて負圧がヘッドの液室内に供給され、ヘッド内のインクを減圧することができる。このため、ヘッド内のインクの圧力を適正な負圧に維持できる。
また、減圧装置で発生させる減圧量を大きくすることにより、ヘッド内のインクを、第1のインク供給経路100を通じてインクタンクに回収することができる。
次に、洗浄液タンク41とその周辺部(第2の液体供給部40)の構成について説明する。
洗浄液タンク41は、ヘッド2、及びその周辺経路100、110を洗浄するための洗浄液42を蓄える密閉された容器である。第2の加圧装置(第2の加圧手段)43が、洗浄液タンク41内の上部にある気相と通じている。
また、洗浄液供給経路130の端部(開口部)が洗浄液タンク内に入り込んでその下部まで延在しており、洗浄液タンク内部の洗浄液に連通するように配置されている。
洗浄液供給経路130は、洗浄液タンク41からバルブCにつながっている。
第2の加圧装置43の内部構成は第1の加圧装置23と同様である。
第2の加圧装置43を駆動すると、洗浄液タンク内の気相が加圧され、洗浄液が洗浄液供給経路130の方向に押し出される。
次に、廃液タンク50、及びその周辺の構成について説明する。
廃液タンク50は、ヘッドの液室内を洗浄した洗浄液42の一部を排出するための容器である。ヘッドから第2のインク供給経路110へ排出された液を、廃液タンク50で受け取る構造になっている。
廃液タンク中の廃液と第2のインク供給経路110の端部とは接しておらず、第2のインク供給経路110の廃液タンク側の端部は大気と接している。
これにより、インクタンク側の減圧装置24を駆動したときに、第2のインク供給経路110からヘッド2へ大気を吸入することができる構成になっている。
廃液タンク50は、後述する洗浄工程において、ヘッド周辺経路を洗浄するために用いられる。
次に、液体をヘッドを回避した経路を経て循環させる循環経路120について説明する。
循環経路120は一端がバルブAにつながり、他端がバルブBにつながっている。循環流路上には脱気装置121aとポンプ122、フィルタ123が配置されている。
脱気装置121aはインク中の溶存気体を除去する装置である。脱気装置の内部は、液体室121a−1と気体室121a−2とに分かれた構造になっている。液体室と気体室の間は、液体を通さず気体を透過させる部材121a−3で仕切られている。液体室121a−1にインクを流し、気体室121a−2を減圧すると、液体室内のインクに溶け込んだ気体が、気体を透過する部材121a−3を経由して気体室に移動し、インク内を脱気できる。液体を通さず気体を透過する部材として、中空糸膜が挙げられる。
また、脱気装置としては、インクを通過させる性質を有した材質、例えばテフロン(登録商標)チューブやシリコンチューブからなる中空繊維束を脱気室内に配置し、その周囲を真空ポンプにより減圧脱気処理することでインク内に溶存している気体を分離させて除去するものを利用することもできる。更に、脱気装置におけるインクの脱気方式としては、超音波振動方式や遠心分離方式などの様々な他の手法を採用することができる。
フィルタ123は、循環経路120中を流れるインクを通過させ、インク中に混ざっているゴミ、異物、固形物等を取り除くことができる。フィルタの素材として、グラスファイバーなど、繊維状のものがあげられる。
ポンプ122は、循環経路120とヘッド2内のインクを一定流量で循環させる手段である。図示しない制御回路を用いて、ポンプの駆動と停止を任意に制御できる。
脱気装置の気体室121a−2は、チューブ121cを介して真空発生装置121bと連通接続されている。
真空発生装置121bを駆動して脱気装置121a内の気体室121a−2を減圧することによりインクからの脱気を実施できる。
真空発生装置121bとして、真空ポンプなどが挙げられる。
真空発生装置は、制御回路により任意に駆動と停止を制御できる。それにより、脱気装置による脱気と停止を任意に制御できる。
ポンプ122と脱気装置121a、フィルタ123を循環経路途中に配置する順序は、順不同で差し支えない。
次に、循環経路120内にインクを充填する手順について説明する。
まず、バルブAを操作し、インクタンク21から脱気装置121aへの流路(r1、r2、r8)が通じるようにセットする。一方、バルブAにより流路r3を遮断し、バルブCにより流路r4も遮断する。また、バルブBを操作し、循環経路内のポンプ122から廃液タンク50(大気)までが通じるようにセットする。ポンプ122を駆動し、インクタンク21から廃液タンク50の方向にインクを移動させる。つまり、バルブBにより流路r5を遮断して流路r11(流路r10、r9、r8)と流路r6とを連通させ、バルブDを開放して流路r6とr7とを連通させる。バルブAから脱気装置121a、ポンプ122、バルブBまでの循環経路120(r8、r9、r10、r11)がインクで満たされるまでポンプを駆動する。循環経路がインクで満たされた時に、ポンプを停止させる。これにより、バルブA〜脱気装置121〜ポンプ122〜フィルタ123〜バルブBの循環経路にインクが充填される。
次に、ヘッドにインクを充填する方法について説明する。
バルブA、及びバルブCを操作して、インクタンク21から第1の供給口5への流路(r1、r2、r3)を連通状態にセットする。バルブAを操作して流路r8は開放しておく。また、バルブCを操作して流路r4を遮断する。更に、バルブBを操作して、流路r5、r6、r11を連通させ、第2の供給口6から廃液タンクへ流路が通じるようにセットする。この際、バルブDを操作して流路r7を開放させる。
これにより、流路r1、r2、r3、ヘッド内の液室、流路r5、r6、r7が連通した状態となる。循環経路120も第1のインク供給経路100、バルブBと連通した状態となる。
次に、第1の加圧装置23を用いてインクタンク21内を加圧し、第1のインク供給経路100を経てインク22をヘッド2内へ移動させる。第1のインク供給経路100、ヘッド内の液室、及び第2の供給口6からバルブDまでの流路r1〜r3、r5、r6がインクで満たされた時点でインクタンクの加圧を停止する。次にバルブDを閉じる。
これにより、インクタンク21〜脱気装置121a〜ポンプ122〜フィルタ123〜バルブBの循環経路と、ヘッド内にインクが充填される。
この状態でヘッドを駆動することにより、ノズルからインク液滴を吐出することが可能となる。
また、ポンプ122により循環経路内のインクを循環させながら、真空発生装置121bを駆動することにより、脱気装置121aを用いたインクからの脱気を実施することができる。
このようにポンプを用いてインクを循環経路内に循環、及び脱気させる構成を採るため、インクを脱気することができる。
次に、ヘッドのノズルからインク(液滴)を吐出する方法について説明する。
バルブA、及びバルブCを操作して、インクタンク21から第1の供給口5への第1のインク供給経路100が通じるようにセットする。バルブBを操作して流路r5、r6を連通させ、第2の供給口6から廃液タンク(大気)へ流路が通じるようにセットし、バルブDを操作して流路r7が開くようにセットする。
このとき、ヘッド内の液室がインクで満たされ、且つインクタンクからヘッドへの第1のインク供給経路100が開通している。
次に、図示しないヘッド駆動回路を用いてヘッドを駆動し、ノズルからインクを吐出する。
インクを吐出してヘッド内の液室中のインクを消費すると、浸透圧によりインクタンクからヘッドへインクが供給される。
また、減圧装置24を駆動してインクタンク内の減圧量を調節することにより、インクタンク内の気相と第1のインク供給経路100を通じ、ヘッド内のインク圧力を適正な負圧に維持する。
ここで、ヘッド内のインク圧力を適正に維持するための負圧量について説明する。
インクタンクがヘッドよりも相対的に高い位置に設置され、ヘッドにインクが充填されているとき、ベルヌーイの定理に従いヘッド内のインクに圧力が加わる。
ここで、インクタンク内の気相の圧力をP1とする。また、ヘッド内のノズル部のインク圧力をP2とする。また、ノズル部から見たインクタンク底面の高さをh0とする。
このとき、ノズル部のインク圧力P2は以下の式で与えられる。
P2=P1+ρ*h0*g (式1)
ここで、ρはインクの密度、gは重力加速度である。
仮にインクタンク内の気相の圧力P1が大気圧と等しい場合、式1に従い、ノズル部のインク圧力P2は大気圧より大きい圧力になる。このとき、ノズル外部の空気の圧力は大気圧であるため、ノズル部内の圧力P2の方がノズル外部の空気より圧力が高くなり、ノズル部から外部へインクが垂れ出す現象が起こる。
ノズル部から外部へインクが垂れ出さないようにするためには、ノズル部のインク圧力P2が大気圧と同程度である必要がある。
ノズル部から外部へインクが垂れ出さないようにするためには、式1の関係より、インクタンク内の気相の圧力P1を大気圧より小さくすることが有効である。
ノズル部のインク圧力P2が大気圧と等しいときの、インクタンク内の気相の気体の圧力をP1’とすると、P1’は式1より、以下の式で与えられる。
P1’=P0−ρ*h0*g (式2)
ここで、P0は大気圧である。
インクをヘッドから吐出する際は、インクタンクの気相の圧力が式2で与えられるP1’と同程度になるように、減圧装置を駆動する。
ヘッドからインクを吐出しつつ、印刷対象とヘッドを相対的に移動させることにより、印刷を行うことができる。
次に、循環経路120内のインクを循環、及び脱気する方法(循環、及び脱気のタイミング、インクを流す方向と流れる流路)について説明する。
一例として、液体吐出装置1において、循環経路120(第3の経路)内にインク(第2の液体)を循環させつつ脱気する脱気方法を提供する。
この循環させつつ脱気する脱気方法では、バルブA(第1の切り替え弁101)と循環経路120とバルブB(第2の切り替え弁111)とヘッド2(液滴吐出部)とを通る閉鎖された経路(流路r3、r8、r9、r10、r11、r5、ヘッド)中にインクを充填させた状態で、ポンプ122(液体循環手段)によってインクを循環させると共に、脱気装置121a(脱気手段)を用いてインク中から脱気を行うようにした構成が特徴的である。
即ち、本例では、バルブA〜第1の供給口5〜ヘッド2〜第2の供給口6〜バルブB、及び循環経路120内にインクが充填されている状態で循環、及び脱気を行う。
まず、バルブA〜脱気装置121a〜ポンプ122〜フィルタ123〜バルブB〜第2の供給口6〜ヘッド2〜第1の供給口5〜バルブAの閉鎖された経路中のインクをポンプで循環する。
このとき、バルブAを第1の供給口5から脱気装置へ至る流路r3、r8が連通するようにセットする(流路r2は遮断)。バルブBはポンプから第2の供給口6へ至る流路r10、r11、r5が連通するようにセットする(流路r6は遮断)。
次に、ポンプ122を駆動して上記経路内にインクを循環させている間に、脱気装置を用いてインクを脱気する。即ち、真空発生装置121bを駆動し、脱気装置内部の気体室121a−2を減圧する。これにより、脱気装置の液体室121a−1内部を流れるインク中の溶存空気を、脱気装置を通して真空発生装置側へ吸引しインクを脱気する。
このとき、循環経路中のフィルタ123の中をインクが通過するため、インク中に混ざったゴミなどの微粒子を取り除くことができる。
インクの循環、及び脱気は所定時間実施する。循環、及び脱気を始めてから所定時間経過後に、真空発生装置121bを停止して脱気操作を停止する。次に、ポンプを停止してインク循環を停止する。
ポンプ122により上記閉鎖経路内でインクを循環させる方向は、図1における時計まわり、及び反時計まわりのいずれによっても、循環及び脱気をすることができる。
《本発明の液体吐出装置を用いたプリンタ》
次に、本発明に係る液体吐出装置は、画像形成装置(インクジェット記録装置)に適用可能である。
図2は、本発明の液体吐出装置を用いたインクジェット記録装置の斜視説明図、図3は同記録装置の機構部の側面説明図である。
図2、図3に示すインクジェット記録装置は、記録装置本体201の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本発明を実施したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部202等を収納する。装置本体201の下方部には前方側から多数枚の用紙Pを積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい)204を抜き差し自在に装着することができる。また、用紙Pを手差しで給紙するための手差しトレイ205を開倒することができ、給紙カセット204或いは手差しトレイ205から給送される用紙Pを取り込み、印字機構部202によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ206に排紙する。
印字機構部202は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド207と従ガイドロッド208とでキャリッジ209を主走査方向に摺動自在に保持する。このキャリッジ209にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係るインクジェットヘッドからなるヘッド210を複数のインク吐出口(ノズル孔)を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ209にはヘッド210に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ211を交換可能に装着している。
インクカートリッジ211は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド210を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズル孔を有する1個のヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ209は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド207に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド208に摺動自在に載置している。このキャリッジ209を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ212で回転駆動される駆動プーリ213と従動プーリ214との間にタイミングベルト215を張装する。このタイミングベルト215をキャリッジ209に固定しており、主走査モータ212の正逆回転によりキャリッジ209が往復駆動される。
一方、給紙カセット204にセットした用紙Pをヘッド210の下方側に搬送するために、給紙カセット204から用紙Pを分離給装する給紙ローラ216及びフリクションパッド217と、用紙Pを案内するガイド部材218と、給紙された用紙Pを反転させて搬送する搬送ローラ219と、この搬送ローラ219の周面に押し付けられる搬送コロ220及び搬送ローラ219からの用紙Pの送り出し角度を規定する先端コロ221とを設けている。搬送ローラ219は副走査モータ222によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ209の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ219から送り出された用紙Pを記録ヘッド210の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材(図示せず)を設けている。この印写受け部材の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ224、拍車225を設け、更に用紙Pを排紙トレイ206に送り出す排紙ローラ226及び拍車227と、排紙経路を形成するガイド部材228、229とを配設している。
記録時には、キャリッジ209を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド210を駆動することにより、停止している用紙Pにインクを吐出して1行分を記録し、用紙Pを所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙Pを排紙する。
また、キャリッジ209の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド210の吐出不良を回復するための回復装置230を配置している。回復装置230はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ209は印字待機中にはこの回復装置230側に移動されてキャッピング手段でヘッド210をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド210の吐出口(ノズル孔)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
<記録媒体>
記録に用いる記録媒体としては、特に限定されないが、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙等が挙げられる。
<記録物>
本発明のインク記録物は、記録媒体上に、本発明のインクを用いて形成された画像を有してなる。
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録して記録物とすることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下において、「部」は、特に明示しない限り「質量部」を表す。「%」は、特に明示しない限り「質量%」を表す。
なお、実施例及び比較例のインクで用いた界面活性剤等の成分は以下の通りである。
表1〜3中における略語の意味は下記の通りである。
・界面活性剤A−1:フッ素系界面活性剤(Capstone FS−34、Chemours社製)、HLB値:12
・界面活性剤A−2:フッ素系界面活性剤(Capstone FS−3100、Chemourst社製)、HLB値:9.8
・界面活性剤A−3:フッ素系界面活性剤(Capstone FS−30、Chemourst社製)、HLB値:11
・界面活性剤A−4:フッ素系界面活性剤(ユニダインDSN−403N、
以下のフッ素化合物とポリエチレングリコールの混合物
613−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−H
613−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−CH2CH(OH)CH2
−(CF2)5CF3
a:平均8〜9
ダイキン工業社製)、HLB値:12
・界面活性剤B−1:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン溶液(BYK−1770、ビックケミー・ジャパン株式会社製、成分100質量%)、HLB値:6以下
・界面活性剤B−2:2,4,7,9−テトラメチル−4,7−デカンジオール
HLB値:3.0
・界面活性剤B−3:2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオール
HLB値:2.6
・界面活性剤B−4:アセチレングリコール系界面活性剤(サーフィノール104E、エアープロダクツジャパン社製、成分50質量%)HLB値:4
・界面活性剤B−5:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン溶液(BYK−019、ビックケミー・ジャパン株式会社製、成分100質量%)、HLB値:6以下
・界面活性剤C:ポリシロキサン系界面活性剤(KF−351A、信越シリコーン株式会社製)HLB値:12
・界面活性剤D:ポリシロキサン系界面活性剤(KF−643、信越シリコーン株式会社製)HLB値:14
・界面活性剤E:ポリシロキサン系界面活性剤(L−7604、東レ・ダウコーニング株式会社製)HLB値:13
・プロキセルLV:防黴剤(アビシア社製)
(顔料分散体の製造例1)
−シアン分散体の作製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液800gを得た。
次に、前記ポリマー溶液の一部を乾燥し、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(標準:ポリスチレン、溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したところ、重量平均分子量は15,000であった。
前記ポリマー溶液28g、ピグメントブルー15:3(大日精化工業株式会社製、クロモファインブルーA−220JC)26g、1mol/L水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水30gを十分に攪拌した。
その後、3本ロールミル(株式会社ノリタケカンパニー製、商品名:NR−84A)を用いて20回混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分量が20.0質量%の青色のポリマー微粒子分散体160gを得た。これを[顔料分散体1]とした。
得られたポリマー微粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社製)で測定したところ、平均粒子径(D50%)は98nmであった。
(顔料分散体の製造例2)
−マゼンタ分散体の作製−
前記顔料分散体の製造例1において、銅フタロシアニン顔料であるピグメントブルー15:3をピグメントレッド122(大日精化工業株式会社製、クロモファインマゼンタ6886)に変更した以外は、前記顔料分散体の製造例1と同様にして、赤紫色のポリマー微粒子分散体を得た。これを[顔料分散体2]とした。
得られたポリマー微粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社製)で測定したところ、平均粒子径(D50%)は124nmであった。
(顔料分散体の製造例3)
−イエロー分散体の作製−
前記顔料分散体の製造例1において、銅フタロシアニン顔料であるピグメントブルー15:3をピグメントイエロー74(大日精化工業株式会社製、ファーストイエロー531)に変更した以外は、前記顔料分散体の製造例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子分散体を得た。これを[顔料分散体3]とした。
得られたポリマー微粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社製)で測定したところ、平均粒子径(D50%)は78nmであった。
(顔料分散体の製造例4)
−ブラック分散体の作製−
前記顔料分散体の製造例1において、銅フタロシアニン顔料であるピグメントブルー15:3をカーボンブラック(デグサ社製、FW100)に変更した以外は、前記分散体の製造例1と同様にして、黒色のポリマー微粒子分散体を得た。これを[顔料分散体4]とした。
得られたポリマー微粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社製)で測定したところ、平均粒子径(D50%)は110nmであった。
(インク調製例1〜24)
前記顔料分散体1〜4を用いて、下記表1〜3に示す処方(質量部)で、常法によりインク1〜24を作製し、pHが9になるように水酸化ナトリウム10%水溶液にて調整した。
具体的には、水溶性有機溶剤と、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、HLB値が6以下である界面活性剤(B)と、その他の添加剤と、イオン交換水とをこの順に材料を調合して30分間撹拌した後、前記顔料分散体1〜4を添加して30分間撹拌して、次いで、孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過した。得られたインクを、それぞれインク1〜24とした。
Figure 0006903918
Figure 0006903918
Figure 0006903918
<インクの物性>
前記インク1〜24の各インクについて、以下のようにして、粘度、静的表面張力を測定した。結果を表4に示した。
−粘度−
25℃における各インクの粘度(mPa・s)を、R型粘度計(RC−500、東機産業株式会社製)を用いて、10rpm以上100rpm以下の適切な回転速度で測定した。
−静的表面張力−
25℃における各インクの静的表面張力(mN/m)を、全自動表面張力計(CBVP−Z、協和界面科学株式会社製)を用いて、白金プレート法によって測定した。
Figure 0006903918
次に、作製した各インクについて、以下のようにして、諸特性を評価した。結果を表5に示した。なお、以下に示した条件について、各インクが条件を満たす場合には「○」で示し、条件を満たさない場合には「×」で示した。
(条件A)
HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、HLB値が6以下である界面活性剤(B)とを共に含む。
(条件B)
フッ素系界面活性剤(A)の含有量(質量基準)を1とした場合に、界面活性剤(B)の含有量(質量基準)が0.1以上25以下である。
(条件C)
フッ素系界面活性剤(A)が、構造式(I)で表される基を有する。
(条件D)
フッ素系界面活性剤(A)の構造が、一般式(1)で表される。
(条件E)
界面活性剤(B)の構造が、一般式(2)で表される。
(条件F)
作製したインク表面に、油浮きが見られる。
(条件G)
画像評価に、図1で示した循環型の液体吐出装置であるインクジェット記録装置を用いる。なお、条件Gにおいて「×」は、第1の供給口および第2の供給口の一方の供給口から流出するインクが循環経路を介して他方の供給口に流入する循環手段を持たないことを意味する。
<消泡性>
25℃の環境下で、作製した各インクジェット記録用インクを100mlのメスシリンダーに10mlずつ入れ、各インクジェット記録用インクと気泡の体積が100mlになるまで一定圧力の空気を注入し、そこから泡が全て消えるまでの時間を消泡時間とし、以下の基準で評価した。
〔評価基準〕
AA:消泡時間が60秒未満
A:消泡時間が60秒以上180秒未満
B:消泡時間が180秒以上300秒未満
C:消泡時間が300秒以上600秒未満
D:消泡時間が600秒以上
<吐出安定性>
温度32℃±0.5℃、50±5%RHに調整された環境下で、図1で示した循環型の液体吐出機構を組み込んだインクジェット記録装置(リコー製、IPSiO GXe−5500改造機、株式会社リコー製)を用い、マイペーパー(株式会社NBSリコー製)上に印字を行った。印刷パターンは、各色印字面積が紙面全面積中5%であるチャートとし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクを100%dutyで印字した。印字条件は、記録密度600dpiで、ワンパス印字とした。印字乾燥後、5%チャートベタ部の筋、白抜け、噴射乱れの有無を目視で観察し、評価した。比較例として、循環機構を持たない市販のインクジェット記録装置(リコー製、IPSiO GXe−5500、株式会社リコー製)でも、同様の試験を行った。この時の評価基準は以下の通りとし、Aを合格とし、B及びCを不合格とした。
〔評価基準〕
A:ベタ部に認められる筋、白抜け、噴射乱れがない。
B:ベタ部に若干の筋、白抜け、噴射乱れが2箇所以内で認められる。
C:ベタ部全域にわたって、筋、白抜け、噴射乱れが認められる。
<画像濃度>
温度25℃±0.5℃、50±5%RHに調整された環境下で、前記インクジェットプリンターを使用してマイペーパー(株式会社NBSリコー製)上に印字を行い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ、記録用メディアに同じ付着量のインクが付くように設定した。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクを100%dutyで印字した。印字条件は、記録密度300dpiで、ワンパス印字とした。
印字乾燥後、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各単色ベタ画像部において、反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定し、下記の基準で判定した。
〔評価基準〕
AA:Black ・・・1.25以上
Yellow ・・・0.85以上
Magenta・・・1.05以上
Cyan ・・・1.05以上
A :Black ・・・1.20以上1.25未満
Yellow ・・・0.80以上0.85未満
Magenta・・・1.00以上1.05未満
Cyan ・・・1.00以上1.05未満
B :Black ・・・1.15以上1.20未満
Yellow ・・・0.75以上0.80未満
Magenta・・・0.95以上1.00未満
Cyan ・・・0.95以上1.00未満
C :Black ・・・1.15未満
Yellow ・・・0.75未満
Magenta・・・0.95未満
Cyan ・・・0.95未満
<ベタ印字部の均一性(ベタ部均一性)>
温度25℃±0.5℃、50±5%RHに調整された環境下で、前記インクジェットプリンターを用いて、リコービジネスコートグロス100(株式会社リコー製)上に印字を行った。印刷パターンは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクを100%dutyで印字した。この時、波形1〜3の、三波形での印字サンプルを作成した。
得られたサンプルのベタ部均一性を目視で観察し、評価した。この時の評価基準は以下の通りとし、Aを合格とし、B及びCを不合格とした。
〔評価基準〕
A:ベタ部に、斑がほとんど認められない。
B:ベタ部に、若干の斑が認められる。
C:ベタ部全域に、斑が認められる。
Figure 0006903918
(1)消泡性評価:実施例1〜16は、比較例1〜12と比較したとき、油浮きのあるインクは比較的良好な消泡性を示すことが分かる。
(2)吐出安定性評価:実施例1〜4は、比較例1〜4と比較したとき、油浮きのあるインクは、循環機構を持つプリンターで吐出されることによって、初めて良好な吐出安定性を得られることが分かる。これは、インクの吐出時に、ノズル孔のインクのメニスカス面において、インク内に溶け切れなかった油状成分がメニスカス面の均一性を崩すためである。温度条件が32℃という高めの温度であることも、インクの粘度を低下させ、メニスカス面の不安定さを助長している。インクを循環させることによってインクを攪拌し、インク内成分の均一を保つことで、このようなインクでも良好な吐出安定性が得られる。
(3)画像濃度評価:実施例1〜16は、比較例5〜12と比較したとき、条件AおよびGを共に満たすことで、良好な画像濃度が得られることが分かる。
(4)ベタ部均一性評価:実施例1〜16は、比較例1〜12と比較したとき、条件AおよびGを共に満たすことで、ベタ部均一性が向上することが分かる。
1 液体吐出装置
2 ヘッド(液滴吐出部)
3 ノズル
5 第1の供給口
6 第2の供給口
20 第1の液体供給部
21 インクタンク
22 インク(第1の液体)
23 加圧装置(加圧手段)
24 減圧装置(減圧手段)
40 第2の液体供給部
41 洗浄液タンク
42 洗浄液(第2の液体)
43 加圧装置(加圧手段)
50 廃液タンク
100 第1のインク供給経路(第1の経路)
101 第1の切り替え弁
102 第3の切り替え弁
110 第2のインク供給経路(第2の経路)
111 第2の切り替え弁
112 経路開閉手段
120 循環経路
121 脱気手段
121a 脱気装置
121a−1 液体室
121a−2 気体室
121a−3 部材
121b 真空発生装置
121c チューブ
122 ポンプ
130 洗浄液供給経路
201 記録装置本体
202 印字機構部
204 給紙カセット
205 トレイ
206 排紙トレイ
207 主ガイドロッド
208 従ガイドロッド
209 キャリッジ
210 ヘッド
211 インクカートリッジ
212 主走査モータ
213 駆動プーリ
214 従動プーリ
215 タイミングベルト
216 給紙ローラ
217 フリクションパッド
218 ガイド部材
219 搬送ローラ
220 搬送コロ
221 先端コロ
222 副走査モータ
224 搬送コロ
225 拍車
226 排紙ローラ
227 拍車
228 ガイド部材
230 回復装置
P 用紙
特開2012‐193268号公報

Claims (7)

  1. インクと、前記インクを吐出するノズルを有する液体吐出部と、を備えた液体吐出装置であって、
    前記液体吐出部は、前記ノズルと連通する液室、並びに前記インクを前記液室に流入又は流出させるための第1の供給口および第2の供給口を有し、
    前記液体吐出装置は、前記第1の供給口および前記第2の供給口の一方の供給口から流出する前記インクを、循環経路を介して他方の供給口に流入させる循環手段を有し、
    前記インクは、HLB値が6より大きいフッ素系界面活性剤(A)と、HLB値が6以下である界面活性剤(B)とを含むことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記インク中における前記フッ素系界面活性剤(A)の含有量(質量基準)を1とした場合に、前記インク中における前記界面活性剤(B)の含有量(質量基準)が0.1以上25以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記フッ素系界面活性剤(A)が、下記構造式(I)で表される基を有する化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
    13−CHCH− ・・・ (I)
  4. 前記フッ素系界面活性剤(A)が、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
    13−CHCHO(CHCHO)H ・・・ (1)
    ただし、前記一般式(1)中、nは1〜40の自然数である。
  5. 前記インクの25℃における粘度が、5mPa・s以上30mPa・s以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記界面活性剤(B)が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出装置。
    Figure 0006903918
    (一般式(2)中、Rは水素原子、または、炭素数が1〜4個のアルキルラジカルである。aは1〜30の整数であり、bは0〜30の整数である。x及びyは、4≦x+y≦60、x≧y、及びy≧1を満たす。)
  7. 前記インクが、水と、色材と、有機溶剤とを更に含有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出装置。

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