JP6903284B2 - コイル部品およびコイル装置 - Google Patents

コイル部品およびコイル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6903284B2
JP6903284B2 JP2017094885A JP2017094885A JP6903284B2 JP 6903284 B2 JP6903284 B2 JP 6903284B2 JP 2017094885 A JP2017094885 A JP 2017094885A JP 2017094885 A JP2017094885 A JP 2017094885A JP 6903284 B2 JP6903284 B2 JP 6903284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
inter
winding
bent
flatwise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017094885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018190934A (ja
Inventor
浩 川嶋
浩 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
Priority to JP2017094885A priority Critical patent/JP6903284B2/ja
Priority to CN201810321888.7A priority patent/CN108878110B/zh
Publication of JP2018190934A publication Critical patent/JP2018190934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6903284B2 publication Critical patent/JP6903284B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • H01F27/263Fastening parts of the core together
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • H01F27/2828Construction of conductive connections, of leads
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/30Fastening or clamping coils, windings, or parts thereof together; Fastening or mounting coils or windings on core, casing, or other support
    • H01F27/306Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

本発明は、インバータ回路や自動車用等の各種モーター等に用いられるコイル部品およびこのコイル装置に関し、詳しくは、1本の平角線材により形成された、近接して配される角筒形状の2つの積層コイルからなるコイル部品およびこれを用いたコイル装置に関するものである。
リアクトル等のコイル部品は、磁性体コアに巻線コイルが巻回された構成とすることによりインダクタンスを発生させることができる。
リアクトルとしては、送電系統用の大容量のものから、通信器部品にいたるまで、使用目的に応じて種々のタイプのものが知られている。このようなリアクトルは、一般に脚部を取り付けられた状態で、金属等のケースに収容される。
ところで、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトル等において、高電流が流された場合には高インダクタンス値となるように、積層されたコイル要素を2つ並列して形成した構成のものが知られている。
このようなリアクトルの従来例としては、並列して配された2つのコイル要素を1本の平角線材のエッジワイズ巻きによって形成したものが知られている(例えば、下記特許文献1〜3を参照)。
特許文献1においては、平角線材をエッジワイズ巻きにより円形状に成形しながら巻回された、第1のコイル要素と第2のコイル要素が並列形成される。これらの2つのコイル要素間で渡される平角線材は、これら2つのコイル要素間で180度捩じられて、一方から
他方に引き渡される。
また、特許文献2および3においては、閉ループを構成する磁性体コアの対向する位置に、平角線材をエッジワイズ巻きにより四隅は曲げ部としつつ、全体としては矩形状に巻回された、第1のコイル要素と第2のコイル要素が並列形成され、さらに、これら2つのコイル要素の連結部において、平角線材が、一方のコイル要素から、2つのコイル要素の対向する側面間に入り込んで、他方のコイル要素に渡されるように形成されている。
特許第3398855号公報 特許第5482432号公報 特許第5408030号公報
上述した特許文献1に記載の技術においては、これら2つのコイル要素間の隙間に捩じれた平角線が入り込み、これら2つのコイル要素間の距離が拡大して、コイル装置のコンパクト化が難しくなる。
2つのコイル要素間の隙間が、例えば数ミリでも大きくなれば、磁気特性の大幅な劣化を招来してしまうので、このような平角線材の捩れが生じないような構成とすることが望まれる。
一方、上記特許文献2、3に記載の技術においては、以下のような問題が指摘されている。
すなわち、並列形成された第1のコイル要素と第2のコイル要素に対し、各コイル要素の中空部分にコイル要素軸方向前後から、1対のU型コアの両脚部を挿入し先端を突き合わせてコイル装置本体が形成されるが、一般にはこのコイル装置本体の、コイル要素軸方向前後に、各々本体脚部を取り付けて、このコイル装置本体を、基板や筐体の取り付け面から離間させて固定する構成とされる。この場合に、1対の脚部をコイル装置本体に固定
するためにいくつかの手法をとり得るが、シンプルな構成とするために、コイル要素軸方向前後に設けられた上記本体脚部を、コイル要素の上部および下部の少なくとも一方側で、前側から後側に延びる長ねじを用い、コイル装置本体を挟むようにして連結する手法をとることが望まれることも多い。
しかしながら、上記特許文献2、3に記載の技術においては、両コイル要素間に平角線材の連結部が挿入されており、この連結部を避けて上記長ねじを配することになるので、コイル装置全体が大型化してしまう、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、コイル要素間の隙間を小さい距離とすることができ、磁気特性の大幅な劣化を阻止するとともに、2つのコイル要素をコアの周りに巻回してなるコイル装置本体の前後に脚部を取り付けるように組み立てた際には、2つのコイル要素間の前後にわたって長ねじを通過させる隙間を確保することが可能な、コイル部品およびコイル装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明に係るコイル部品およびコイル装置は、以下の特徴を備えている。
本発明に係る第1のコイル部品は、
1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
さらに、前記中間部がエッジワイズ巻きにより折り曲げられた要素間エッジワイズ巻き部分を有していることを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2のコイル部品は、
1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
さらに、前記中間部が、前記第1のコイル要素の巻き終わり側に位置する第1の要素間フラットワイズ曲げ部分から前記第2のコイル要素の巻き始め側に位置する第2の要素間フラットワイズ曲げ部分に向かうにしたがって、前記第2のコイル要素に近づくように傾斜して配されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明に係る第3のコイル部品は、
1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
さらに、前記平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた前記第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分のうちの、前記ループ連結部に接続される要素間フラットワイズ曲げ部分の曲率半径が、該フラットワイズ曲げ部分に沿った前記コイル要素の前記角部の曲率半径以上に形成されていることを特徴とするものである。
また、前記中間部が、前記2つのコイル要素の間の対向する側面間において、これら対向する側面と平行に配置されていることが好ましい。
また、前記中間部が、前記第1のコイル要素の巻き終わり側に位置する第1の要素間フラットワイズ曲げ部分から前記第2のコイル要素の巻き始め側に位置する第2の要素間フラットワイズ曲げ部分に向かうにしたがって、前記第2のコイル要素に近づくように傾斜させることも可能である。
また、前記平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた前記第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分のうち少なくとも一方の曲率半径が、該フラットワイズ曲げ部分に沿った前記コイル要素の側面角部の曲率半径以上に形成されていることが好ましい。
また、本発明のコイル装置は、上述したいずれかのコイル部品と、該コイル部品の中空部に各々脚部を挿入して閉磁路を形成する磁性体コア部とを備えたことを特徴とするものである。
この場合において、前記コイル部品と前記磁性体コア部を組み合わせたコイル装置本体を所定位置に保持する装置脚部を備えることもできる。
ここで、上述した「エッジワイズ状に巻く」あるいは「エッジワイズ巻き」とは、平角線材の一方の側縁である短辺を内径面として縦に巻いて板状に積層することをいうものとする。
また、上述した「フラットワイズ曲げ」とは、平角線材の矩形断面における長辺側の一方の面を内径面とし他方の面を外径面として、平角線材を長辺側方向に曲げることをいうものとする。
本発明のコイル部品においては、第1のコイル要素と第2のコイル要素を連結する連結部を、これら2つのコイル要素の間の隙間にはまり込む要素間連結部と、この要素間連結部および前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、これら2つのコイル要素の対向する側面のいずれかに隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を順次備えた構成としている。
すなわち、本発明のコイル部品によれば、2つのコイル要素の間の隙間にはまり込む要素間連結部が捩じり形状を有していないため、特許文献1に記載したように、2つのコイル要素間に連結部の捩じり形状部分が嵌り込んで、2つのコイル要素の間隔が大きくなることを回避することができ、コアの小型化を図ることができるとともに磁気特性の劣化を回避することができる。
また、特許文献1のように、平角線材が180度に亘って捩られたり曲げられたりするよ
うな部分が生じないため、電線皮膜のはがれ等の問題が生じない。
また、連結部によって折り返された2つのコイル要素の端面を向い合せるようにすれば、エッジワイズ巻きの製造工程を、平角線材を同一方向に曲げて巻回していくことにより行うことができるので、工数の低減および巻線機の機構の簡素化を図ることができる。
さらに、本発明の実施形態のコイル部品およびコイル装置によれば、要素間連結部とループ連結部との移行を、フラットワイズ曲げにより行っており、このフラットワイズ曲げ部分の曲率半径を調節することは容易である。したがって、この曲率半径を調節して、平角線材が、コイル要素の角部のR形状に沿うように形成することにより、両コイル要素間
の角部が向かい合う谷間部分に長ねじを通すスペースを確保することが可能であるから、コイル装置本体に取り付ける両脚部をこのような長ねじを用いて簡易に締結する場合にも、コイル部品、コイル装置の大型化を容易に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 本発明の図1の実施形態に係るコイル部品とコアを組み合わせた状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るコイル部品とコアを組み合わせてなるコイル装置本体に脚部を取り付けた構造を示す斜視図である。 図3に示す構造を上方から見たときの平面図である。 図3に示す構造とは別の簡易な構造によってコイル装置本体に脚部を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係るコイル部品の斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るコイル部品について図面を参照しつつ説明する。本実施形態のコイル部品は、例えば、リアクトルに適用したものである。
リアクトルは、例えば、自動車に搭載される各種機器の電気回路要素として使用され、磁性コアと、このコアに巻回されるリアクトルコイルを備えており、通常は、リアクトルコイル内にリアクトルコアが挿入されてなるリアクトル本体に、脚部が取り付けられ、リアクトル本体とケース間の絶縁性を確保しつつ、リアクトル本体をケース内に収容することができるようになっている。
<第1の実施形態>
本実施形態のコイル部品100は、図1に示すように、1本の平角線材101を用い、接続端子となる一端部101Aと他端部101Bの間で、エッジワイズ巻きで一方向に巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素111と第2のコイル要素112を設けるとともに、両コイル要素111、112を連結する連結部113を設けて構成される。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部113に使用するための平角線材101の余裕分が生じるように巻回される。
平角線材101は断面矩形とされ、例えば銅線の表面に絶縁被覆が施されてなる。
第1のコイル要素111と第2のコイル要素112は、対向する1つの側面111D、112D同士が互いに平行で所定の寸法Dの間隔を空けて沿うように並列配置されている。
また、連結部113は、上記2つのコイル要素111、112の間の対向する側面間に配される要素間連結部113Aと、要素間連結部113Aおよび第2のコイル要素112の巻き始め部112Cの間に介在し、コイル要素112の側面112A(本実施形態では上面)に沿って形成されるループ連結部113Bとを備えている。
要素間連結部113Aは、第1のコイル要素111の巻き終わり側において、平角線材101がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1の要素間フラットワイズ曲げ部分123Aと、第2のコイル要素112の巻き始め側において、平角線材101がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第2の要素間フラットワイズ曲げ部分123Dと、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分123A、D間に延びる中間部123Cとを備えている。なお、第1の要素間フラットワイズ曲げ部分123Aと中間部123Cとの間に、エッジワイズ巻きにより折り曲げられた要素間エッジワイズ巻き部分123Bが配されている。これにより横方向に引き廻された要素間連結部113Aは縦方向に立ち上がるような形状とされる。
また、ループ連結部113Bは、要素間連結部113Aの第2の要素間フラットワイズ曲げ部分123Dから延びる延在部123Eと、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分123Fと、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて第2のコイル要素の巻き始め部の平角線材112Cと接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分123Gを備えている。
本実施形態に係るコイル部品によれば、2つのコイル要素111、112間を連結する、要素間連結部113Aおよびループ連結部113Bにおいて、フラットワイズ曲げによる略90度の折り曲げと、エッジワイズ巻きによる略90度の折り曲げを用い、平角線材101を捩じることなく、扁平な状態で両コイル要素111、112間に配されるようにして接続するようにしており、従来技術のように、2つのコイル要素111、112間に連結部113の捩じり形状部分が嵌り込んで、2つのコイル要素の間隔が大きくなることを回避することができる。これにより、コアの大型化を阻止することができ、磁気特性の劣化を回避することができる。
特に、要素間連結部113Aの中間部123Cが、2つのコイル要素111、112の対向する2つの側面111D、112Dに平行に立設するように位置せしめられるので、2つのコイル要素111、112の間隔Dを小さい距離に設定することができる。
また、従来技術のように、平角線材が捩じられたり90度より大きな角度で曲げられたりするような部分が生じないため、電線皮膜のはがれ等の問題が生じ難い。
また、連結部113の位置において折り返された2つのコイル要素の端面を向い合せるようにして製造すれば、エッジワイズ巻きの製造工程を、平角線材を同一方向に巻回していくことにより形成することができるので、工数の低減および巻線機の機構の簡素化を図ることができる。
図1に示すコイル部品100については、図2に示すように、2つのコイル要素111、112の中空部111F、112Fに、1対のU字型コア151、152の左右脚部を
挿入し、この中空部の内部で、互いに突き合わせることによりリアクトル本体を構成する。
また、図3および図4は、図2に示す、コイル部品100と1対のコア151、152を組み合わせたもの(リアクトル本体)に、1対の脚部161A、161Bを取り付け、
これら脚部161A、161Bの筐体等への取付け部分161C、161Dに対してコイル部品100を上方に持ち上げた位置に配設するようにしたコイル装置を示すものである。
なお、脚部161A、161Bは、図示しないねじが、ねじ孔161E、161F、161G、161Hを通して筐体等に螺入されることによりねじどめされる。
1対の脚部161A、161Bはコア151、152の周囲を締め付ける金属バンド1
62とコア151、152の間に挟持され固定される。金属バンド162はコア151、152の周囲に略沿った、一部が途切れたループ形状に成型されており、ループの途切れた端部部分には、円柱形状の留め具163A、163Bが設けられており、この留め具163A、163Bの軸と直交する方向にねじ孔165Aと透孔165Bが設けられており、コア151、152の周面と、この周面に沿わせた金属バンド162との間に1対の脚部161A、161Bの背板を挟みつつ、留め具163A、163Bのねじ孔165A、透孔165B部分に、ねじ164を挿入させて、金属バンド162を締め付けるようになっている。
これにより、両脚部161A、161Bがコア151、152の周面に固定され、リアクトル本体の上下方向位置が、両脚部161A、161Bを取り付ける取付け板161C
、161Dの筐体等の取り付け位置から、所定距離だけ上方に配置して、絶縁性を保持することができる。
なお、金属バンド162の両端部付近には、ねじ164を外側から差し込んで、内側の留め具163B、留め具163Aに順次挿入し、ねじ164を締めるほど、金属バンド162のコア151、152の周面への締め付けが強くなり、両脚部161A、161Bの保持力が増大する。
要素間連結部113Aにおいては、第1のコイル要素111の巻き終わり部(111Eで示される)からフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1の要素間フラットワイズ曲げ部分123Aを介して2つのコイル要素111、112の間に引き入れられ、他方、フラットワイズ曲げにより折り曲げられた第2の要素間フラットワイズ曲げ部分123Dを介して2つのコイル要素111、112の間から引き出される。この要素間連結部113Aにおいて、コイル要素111、112の前後方向に向いていたものが、エッジワイズ巻きにより折り曲げられた要素間エッジワイズ巻き部分123Bを介して上下方向に立ち上がるようになっている。
平面図を示す図4を用いて説明すると、フラットワイズ曲げにより2つのコイル要素111、112の間に引き入れられ、2つのコイル要素111、112の間でエッジワイズ巻きにより垂直に立ち上がり、さらに、フラットワイズ曲げにより2つのコイル要素111、112の間から、コイル要素112の上方(ループ連結部113B)に引き出される。
このように本実施形態においては、2つのコイル要素111、112の間で、コイル要素配列方向の要素間連結部113Aの厚みが最小となるようにしている(この方向に平角線材101の厚み方向が一致するようにしている)ので、コイル要素111、112間の距離Dを最小とすることができる。
ところで、本実施形態のようなコイル部品を用いたリアクトルにおける、脚部161A、161Bの取付け構造としては種々が考えられ、図3、4に示す取付け構造は一つの例として挙げられる。
しかし、この取付け構造は、コイル要素111、112の間隔を小さくできるという利点は有するものの、構造がやや複雑で製造工数が増加するため、より簡単な取付け構造が要望されている。
簡単な取付け構造としては、図5に示すように、コイル要素711、712間の上方谷間(両コイル要素711、712間のRを付けた角部間の谷間)において、その前後の全長に亘って渡された長ねじ762Aおよびナット762Bによって、両脚部761A、761Bを締結するような構造としたものが知られている。このようなリアクトルにおいて、用途や目的によっては図1に示すような締結構造とすることが望ましい場合もあるが、図5に示すような簡単な締結構造とすることが望まれる場合も多く、図1に示す締結構造と図5に示す締結構造の何れも取りうるコイル部品の構造とされていることが肝要である。
本実施形態においては、要素間連結部713Aの最終部分において、第2の要素間フラットワイズ曲げ部分723Dの曲率半径を、図1に示す場合よりも大きくとり、コイル要素712の角部のR部分に沿わせてフラットワイズ曲げを行うことにより、コイル要素711、712の間の上方谷間部分のスペースが拡がり、この谷間部分に長ねじ762Aを通すようにしても、この長ねじ762Aが平角線材701の第2の要素間フラットワイズ曲げ部分723Dと干渉する不都合を回避することができる。
これに対して、上述した特許文献2、3に記載されているコイル装置においては、要素間連結部の立ち上がり部分の最後において、再びエッジワイズ巻きにより前方に90度曲げ
られ、この後、一方のコイル要素の前方に引き出されるような構造とされているので、平角線材をコイル要素の角部のR形状に沿わせることが難しく、コイル要素の間の上方谷間部分に長ねじを通すようなスペースを確保することが困難である。
このように、本実施形態のコイル部品によれば、第2の要素間フラットワイズ曲げ部分723Dの曲率半径を容易に調節することができ、この調節により、コイル要素711、712間の上方谷間に長ねじ762Aを通すスペースを確保することができるとともに、コイル要素711、712の間隔Dは平角線材701の厚みに近い程度まで低減させることができ、これによって、コイル部品およびリアクトル装置の全体サイズを小さくできるとともに、磁気特性の劣化を回避することができる。
なお、以下の実施形態については、本実施形態に係るコイル部品を組み込んだコイル装置と作用効果が同様であり、その形状についても、図5とほぼ同様に表示されることから、各実施形態における図5に対応する図面は省略し、図面を必要とする説明においては、図5を代替図面として使用する。
<第2の実施形態>
この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態のものと共通する部材も多いので、そのような共通する部材については、第1の実施形態における部材の付番に100を加えた付番を本実施形態の部材の付番とし、その詳しい説明は省略する。
すなわち、本実施形態のコイル部品200は、図6に示すように、1本の平角線材201を用い、接続端子となる一端部201Aと他端部201Bの間で、エッジワイズ巻きで巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素211と第2のコイル要素212を設けるとともに、両コイル要素211、212を連結する連結部213を設けて構成される、という点において上記第1の実施形態のコイル部品100と同様である。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部213に使用するための平角線材201の余裕分が生じるように巻回される、という点においても上記第1の実施形態のコイル部品100と同様である。
第1のコイル要素211と第2のコイル要素212は、対向する1つの側面211D、212D同士が互いに平行で所定の寸法Dの間隔を空けて沿うように並列配置されている。
また、連結部213は、上記2つのコイル要素211、212の間の対向する側面211D、212D間に配される要素間連結部213Aと、第1のコイル要素211の巻き終わり側の平角線材211Cおよび要素間連結部213Aの間に介在し、コイル要素211の下側面212A(本実施形態では下面)に沿って形成されるループ連結部213Bとを備えている。
ループ連結部213Bは、第1のコイル要素211の巻き終わり側の平角線材211Cがフラットワイズ曲げにより折り曲げられるループ部フラットワイズ曲げ部分223Aと、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分223Bと、要素間連結部213Aの第1の要素間フラットワイズ曲げ部分223Dまで延びる延在部223Cとをこの順に備えている。
また、要素間連結部213Aは、第1のコイル要素211の巻き終わり側において、平角線材201がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1の要素間フラットワイズ曲げ部分223Dと、第2のコイル要素212の巻き始め側において、平角線材201がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第2の要素間フラットワイズ曲げ部分223Gと、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分223D、G間に延びる中間部223Eとを備えている。なお、中間部213Aと第2の要素間フラットワイズ曲げ部分223Gと
の間に、エッジワイズ巻きにより折り曲げられた要素間エッジワイズ巻き部分223Fを備えている。
本実施形態に係るコイル部品によれば、2つのコイル要素211、212間を連結する、要素間連結部213Aおよびループ連結部213Bにおいて、フラットワイズ曲げによる略90度の折り曲げと、エッジワイズ巻きによる略90度の折り曲げを用い、平角線材201を捩じることなく、扁平な状態で両コイル要素211、212間に配されるようにして接続するようにしており、従来技術のように、2つのコイル要素211、212間に連結部213の捩じり形状部分が嵌り込んで、2つのコイル要素211、212の間隔が大きくなることを回避することができる。これにより、コアの大型化を阻止することができ、磁気特性の劣化を回避することができる。
特に、要素間連結部213Aの中間部223Cが、2つのコイル要素211、212の対向する2つの側面211D、212Dに平行に立設するように位置せしめられるので、2つのコイル要素211、212の間隔を小さい距離Dに設定することができる。
また、従来技術のように、平角線材が捩じられたり90度より大きな角度で曲げられたりするような部分が生じないため、電線皮膜のはがれ等の問題が生じ難い。
また、連結部213の位置において折り返された2つのコイル要素211、212の端面を向い合せるようにして製造すれば、エッジワイズ巻きの製造工程を、平角線材201を同一方向に巻回していくことにより形成することができるので、工数の低減および巻線機の機構の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態のコイル装置によれば、第1の要素間フラットワイズ曲げ部分223Dの曲率半径を容易に調節することができ、この調節により、コイル要素211、212間の下方谷間に長ねじ(図5では762Aを付している)を通すスペースを確保することができるとともに、コイル要素211、212の間隔Dは平角線材201の厚みに近い程度まで低減させることができ、これによって、コイル部品およびリアクトル装置の全体サイズを小さくできるとともに、磁気特性の劣化を回避することができる。
<第3の実施形態>
この第3の実施形態は、上述した第1の実施形態のものと共通する部材も多いので、そのような共通する部材については、第1の実施形態における部材の付番に200を加えた付番を本実施形態の部材の付番とし、その詳しい説明は省略する。
すなわち、本実施形態のコイル部品300は、図7に示すように、1本の平角線材301を用い、接続端子となる一端部301Aと他端部301Bの間で、エッジワイズ巻きで巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素311と第2のコイル要素312を設けるとともに、両コイル要素311、312を連結する連結部313を設けて構成される、という点において上記第1の実施形態のコイル部品100と同様である。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部313に使用するための平角線材301の余裕分が生じるように巻回される、という点においても上記第1の実施形態のコイル部品100と同様である。
第1のコイル要素311と第2のコイル要素312は、対向する1つの側面311D、312D同士が互いに平行で所定の寸法Dの間隔を空けて沿うように並列配置されている。
また、連結部313は、上記2つのコイル要素311、312の間の対向する側面311D、312Dの間に配される要素間連結部313Aと、第1のコイル要素311の巻き終わり側の平角線材311Cおよび要素間連結部313Aの間に介在し、コイル要素31
1の下側面311Aに沿って形成される第1ループ連結部313B1と、要素間連結部313Aと第2のコイル要素312の巻き始め側の平角線材312Cの間に介在し、コイル要素312の上側面312Aに沿って形成される第2ループ連結部313B2とを備えている。すなわち、連結部313は、要素間連結部313Aの前後にループ連結部313B1、313B2を設けた構造とされている。
第1ループ連結部313B1は、第1のコイル要素311の巻き終わり側の平角線材311Cがフラットワイズ曲げにより折り曲げられる第1ループ部フラットワイズ曲げ部分323Aと、エッジワイズ巻きにより折り曲げられた第1ループ部エッジワイズ巻き部分323Bと、要素間連結部313Aの第1の要素間フラットワイズ曲げ部分323Dまで延びる延在部323Cとをこの順に備えている。
第2ループ連結部313B2は、要素間連結部313Aの第2の要素間フラットワイズ曲げ部分323Fから延びる延在部323Gと、エッジワイズ巻きにより折り曲げられた第2ループ部エッジワイズ巻き部分323Hと、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて第2のコイル要素の巻き始め部の平角線材312Cと接続される第2ループ部フラットワイズ曲げ部分323Iをこの順に備えている。
また、要素間連結部313Aは、第1ループ連結部313B1の配設側において、平角線材301がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1の要素間フラットワイズ曲げ部分323Dと、第2ループ連結部313B2の配設側において、平角線材301がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第2の要素間フラットワイズ曲げ部分323Fと、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分323D、F間に延びる中間部323Eとを備えている。
本実施形態に係るコイル部品によれば、2つのコイル要素311、312間を連結する、要素間連結部313Aおよびループ連結部313B1、313B2において、フラットワイズ曲げによる略90度の折り曲げと、エッジワイズ巻きによる略90度の折り曲げを用い、平角線材301を捩じることなく、扁平な状態で両コイル要素311、312間に配されるように接続するようにしており、従来技術のように、2つのコイル要素311、312間に連結部313の捩じり形状部分が嵌り込んで、2つのコイル要素の間隔が大きくなることを回避することができる。これにより、コアの大型化を阻止することができ、磁気特性の劣化を回避することができる。
特に、要素間連結部313Aの中間部323Eが、2つのコイル要素311、312の対向する2つの側面311D、312Dに平行に立設するように位置せしめられるので、2つのコイル要素311、312の間隔Dを小さい距離に設定することができる。
また、従来技術のように、平角線材が捩じられたり90度より大きな角度で曲げられたりするような部分が生じないため、電線皮膜のはがれ等の問題が生じ難い。
また、連結部313の位置において折り返された2つのコイル要素311、312の端面を向い合せるようにして製造すれば、エッジワイズ巻きの製造工程を、平角線材301を同一方向に巻回していくことにより形成することができるので、工数の低減および巻線機の機構の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態のコイル装置によれば、第1の要素間フラットワイズ曲げ部分323Dおよび第2の要素間フラットワイズ曲げ部分323Fの曲率半径を容易に調節することができ、この調節により、コイル要素311、312間の上方谷間および下方谷間に長ねじ(図5では762Aを付している)を通すスペースを確保することができるとともに、コイル要素311、312の間隔Dは平角線材301の厚みに近い程度まで低減させることができ、これによって、コイル部品およびリアクトル装置の全体サイズを小さくできるとともに、磁気特性の劣化を回避することができる。
<第4の実施形態>
この第4の実施形態は、上述した第1の実施形態のものと共通する部材も多いので、そのような共通する部材については、第1の実施形態における部材の付番に300を加えた付番を本実施形態の部材の付番とし、その詳しい説明は省略する。
すなわち、本実施形態のコイル部品400は、図8に示すように、1本の平角線材401を用い、接続端子となる一端部401Aと他端部401Bの間で、エッジワイズ巻きで巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素411と第2のコイル要素412を設けるとともに、両コイル要素411、412を連結する連結部413を設けて構成される、という点において上記第1の実施形態のコイル部品400と同様である。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部413に使用するための平角線材401の余裕分が生じるように巻回される、という点においても上記第1の実施形態のコイル部品100と同様である。
すなわち、この第4の実施形態は、上記第1の実施形態と同様に形成されたものであるが、要素間連結部413Aの中間部423Dが、立ち上がるにつれて第2のコイル要素412に近づくように傾斜した構成とされている。これにより、両コイル要素411、412の間隔Dが、上記第1の実施形態に比べて広くなるが、その他の作用効果は第1の実施形態と同様である。
<第5の実施形態>
この第5の実施形態は、上述した第3の実施形態のものと共通する部材も多いので、そのような共通する部材については、第3の実施形態における部材の付番に200を加えた付番を本実施形態の部材の付番とし、その詳しい説明は省略する。
すなわち、本実施形態のコイル部品500は、図9に示すように、1本の平角線材501を用い、接続端子となる一端部501Aと他端部501Bとの間で、エッジワイズ巻きで巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素511と第2のコイル要素512を設けるとともに、両コイル要素511、512を連結する連結部513を設けて構成される、という点において上記第3の実施形態のコイル部品300と同様である。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部513に使用するための平角線材501の余裕分が生じるように巻回される、という点においても上記第3の実施形態のコイル部品300と同様である。
すなわち、この第5の実施形態は、上記第3の実施形態と同様に形成されたものであるが、要素間連結部513Aの中間部523Eが、立ち上がるにつれて第2のコイル要素512に近づくように傾斜した構成とされている。これにより、両コイル要素511、512の間隔Dが、上記第3の実施形態に比べて広くなるが、その他の作用効果は第3の実施形態と同様である。
<第6の実施形態>
この第6の実施形態は、上述した第3の実施形態のものと共通する部材も多いので、そのような共通する部材については、第3の実施形態における部材の付番に300を加えた付番を本実施形態の部材の付番とし、その詳しい説明は省略する。
すなわち、本実施形態のコイル部品600は、図10に示すように、1本の平角線材601を用い、接続端子となる一端部601Aと他端部601Bの間で、エッジワイズ巻きで巻回積層し、巻回積層されたコイルの所定位置(通常は略中間位置)で2つに折り曲げ
ることによって、それぞれ角筒形状に並列形成された第1のコイル要素611と第2のコイル要素612を設けるとともに、両コイル要素611、612を連結する連結部613を設けて構成される、という点において上記第3の実施形態のコイル部品300と同様である。
この巻回積層されたコイルの上記所定位置に、連結部613に使用するための平角線材601の余裕分が生じるように巻回される、点においても上記第3の実施形態のコイル部品300と同様である。
すなわち、この第6の実施形態は、第1ループ連結部613B1と、要素間連結部613Aと、第2ループ連結部613B2とが、全体としてS字カーブを描くように構成されている。言い換えれば、第1の要素間フラットワイズ曲げ部分623Dと、第2の要素間フラットワイズ曲げ部分623Fの曲率半径が、両コイル要素611、612の角部の曲率半径よりもある程度大きく形成されており、要素間連結部613Aは、中間部623Eにおいて両コイル要素611、612間で直立し、かつ前後のループ連結部613B1、613B2との間では、緩やかな曲線を描くように連結される。
作用効果については、第3の実施形態および第5の実施形態とほぼ同様である。
なお、本発明のコイル部品およびコイル装置としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様をとり得るものである。例えば、上記実施形態における要素間連結部やループ連結部を構成する各部に、直線部や屈曲部を付加したり、要素間連結部やループ連結部を構成する各部の一部を省略することも可能である。
また、上記実施形態においては、コイル装置本体を支持する装置脚部を備えた場合の態様を示しているが、本発明のコイル装置としては、装置脚部を設けない態様として使用することも勿論可能である。
なお、コイル部品の外表面には絶縁被覆がなされているので、低電圧対応の場合には、コイル外表面と脚部とを接触するようにしてコイル装置本体を保持することが可能である。
また、上記実施形態に係るリアクトル(コイル部品)では、車載用のリアクトルに適用したものを示しているが、本発明に係るコイル部品およびコイル装置は車載用に限られず種々のものに適用が可能であり、例えば、太陽光発電パネルにおいて使用されるリアクトル等にも適用することが可能である。
100、200、300、400、500、600、 コイル部品
101、201、301、401、501、601、701 平角線材
101A、B、201A、B、301A、B、401A、B、501A、B、601A、B、701A、B 端部
111、211、311、411、511、611、711 第1のコイル要素
111D、211D、311D、411D、511D、611D、112D、212D、312D、412D、512D、612D 側面
112、212、312、412、512、612、712 第2のコイル要素
113、213、313、413、513、613、713 連結部
113A、213A、313A、413A、513A、613A、713A
要素間連結部
113B、213B、313B1、313B2、413B、513B1、513B2、613B1、613B2、713B
ループ連結部
123A、D、G、223A、D、G、323A、D、F、I、423A、D、G、523A、D、F、I、623A、D、F、I、723D、G フラットワイズ曲げ部

123B、F、223B、F、323B、H、423B、F、523B、H、623B、H、723F エッジワイズ巻き部分
123C、223E、323E、423C、523E、623E 中間部
123E、223C、323C、G、423E、523C、G、623C、G
延在部
151、152、751、752 コア
161A、B、761A、B 脚部
164、762A ねじ

Claims (8)

  1. 1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
    前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
    前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
    さらに、前記中間部がエッジワイズ巻きにより折り曲げられた要素間エッジワイズ巻き部分を有していることを特徴とするコイル部品。
  2. 1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
    前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
    前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
    さらに、前記中間部が、前記第1のコイル要素の巻き終わり側に位置する第1の要素間フラットワイズ曲げ部分から前記第2のコイル要素の巻き始め側に位置する第2の要素間フラットワイズ曲げ部分に向かうにしたがって、前記第2のコイル要素に近づくように傾斜して配されていることを特徴とするコイル部品。
  3. 1本の平角線材をエッジワイズ巻きで角部がRを有する矩形状に積層形成してなるコイル巻回体が、所定の位置で2つに分割して折り返されてなり、対向する側面同士が互いに平行に沿うように配された第1のコイル要素および第2のコイル要素と、これら両コイル要素を連結する連結部とを備え、
    前記連結部は、前記対向する側面間に配される要素間連結部を備えるとともに、該要素間連結部と、前記第1のコイル要素の巻き終わり部および前記第2のコイル要素の巻き始め部の少なくとも一方との間に介在し、対応する該コイル要素側の前記対向する側面に隣接する側面に沿って形成されるループ連結部を備え、
    前記要素間連結部は、平角線材の捩じり形状を有さず、前記第1のコイル要素の巻き終わり側端部および前記第2のコイル要素の巻き始め側端部において、該平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分と、これら2つの要素間フラットワイズ曲げ部分間に延びる中間部とを備えてなり、
    前記ループ連結部は、前記要素間連結部のいずれかの要素間フラットワイズ曲げ部分から延びる延在部と、エッジワイズ巻きにより折り曲げられたループ部エッジワイズ巻き部分と、フラットワイズ曲げにより折り曲げられて前記第1のコイル要素の巻き終わり側の平角線材および前記第2のコイル要素の巻き始め側の平角線材の少なくとも一方と接続されるループ部フラットワイズ曲げ部分とを、前記要素間連結部側からこの順に備えてなり、
    さらに、前記平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた前記第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分のうちの、前記ループ連結部に接続される要素間フラットワイズ曲げ部分の曲率半径が、該フラットワイズ曲げ部分に沿った前記コイル要素の前記角部の曲率半径以上に形成されていることを特徴とするコイル部品。
  4. 前記中間部が、前記2つのコイル要素の間の対向する側面間において、これら対向する側面と平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  5. 前記中間部が、前記第1のコイル要素の巻き終わり側に位置する第1の要素間フラットワイズ曲げ部分から前記第2のコイル要素の巻き始め側に位置する第2の要素間フラットワイズ曲げ部分に向かうにしたがって、前記第2のコイル要素に近づくように傾斜して配されていることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  6. 前記平角線材がフラットワイズ曲げにより折り曲げられた前記第1および第2の要素間フラットワイズ曲げ部分のうちの、前記ループ連結部に接続される要素間フラットワイズ曲げ部分の曲率半径が、該フラットワイズ曲げ部分に沿った前記コイル要素の前記角部の曲率半径以上に形成されていることを特徴とする請求項1、2、4および5のうちいずれか1項記載のコイル部品。
  7. 請求項1〜のいずれか1項記載のコイル部品と、該コイル部品の中空部に各々脚部を挿入して閉磁路を形成する磁性体コア部とを備えたことを特徴とするコイル装置。
  8. 前記コイル部品と前記磁性体コア部を組み合わせたコイル装置本体を所定位置に保持する装置脚部を備えたことを特徴とする請求項に記載のコイル装置。
JP2017094885A 2017-05-11 2017-05-11 コイル部品およびコイル装置 Active JP6903284B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094885A JP6903284B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 コイル部品およびコイル装置
CN201810321888.7A CN108878110B (zh) 2017-05-11 2018-04-11 线圈部件及线圈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094885A JP6903284B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 コイル部品およびコイル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018190934A JP2018190934A (ja) 2018-11-29
JP6903284B2 true JP6903284B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=64326371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017094885A Active JP6903284B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 コイル部品およびコイル装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6903284B2 (ja)
CN (1) CN108878110B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7116357B2 (ja) * 2018-03-14 2022-08-10 スミダコーポレーション株式会社 コイル装置
CN118140286A (zh) * 2022-01-26 2024-06-04 胜美达集团株式会社 线圈部件、线圈装置及线圈部件的成形方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3737461B2 (ja) * 2002-07-22 2006-01-18 株式会社東郷製作所 コイル部品及びコイル部品の成形方法
JP3914509B2 (ja) * 2003-04-15 2007-05-16 株式会社タムラ製作所 リアクトル
JP5408030B2 (ja) * 2010-05-14 2014-02-05 株式会社豊田自動織機 コイル部品、リアクトル、コイル部品の成形方法
JP5353813B2 (ja) * 2010-05-14 2013-11-27 株式会社豊田自動織機 コイル部品、リアクトル、コイル部品の成形方法
JP5482432B2 (ja) * 2010-05-14 2014-05-07 株式会社豊田自動織機 コイル部品、リアクトル、コイル部品の成形方法
JP5958877B2 (ja) * 2011-02-25 2016-08-02 住友電気工業株式会社 リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
CN103650077B (zh) * 2011-06-27 2016-01-27 丰田自动车株式会社 电抗器及其制造方法
JP5928974B2 (ja) * 2011-10-19 2016-06-01 住友電気工業株式会社 リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
CN204760166U (zh) * 2015-06-16 2015-11-11 上海鹰峰电子科技有限公司 一种电抗器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018190934A (ja) 2018-11-29
CN108878110B (zh) 2022-08-23
CN108878110A (zh) 2018-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6903284B2 (ja) コイル部品およびコイル装置
US20100026437A1 (en) Conductive winding module and magnetic element having such conductive winding module
JP2008312326A (ja) 絶縁部材
EP3038117A1 (en) Common mode choke coil
JP5257780B2 (ja) リアクトル集合体、及びコンバータ
JP2011187600A (ja) 電磁コイル及び変圧器
JP7138842B2 (ja) コイル部品およびコイル装置
JP6939410B2 (ja) トランス
JP5969755B2 (ja) アモルファス鉄心変圧器
JP2012119617A (ja) リアクトル
JP7116357B2 (ja) コイル装置
US11811383B2 (en) Noise filter and power supply device
WO2022085780A1 (ja) モータ
JP5325123B2 (ja) リアクトル
JP6558200B2 (ja) コイル部品およびコイル部品の成形方法
JP5267802B2 (ja) リアクトル集合体
KR101050309B1 (ko) 액츄에이터 및 코일 프레임
CN114496464A (zh) 磁性元件
WO2023144913A1 (ja) コイル部品、コイル装置およびコイル部品の成形方法
CN218849233U (zh) 箔式绕组及变压器
WO2023166914A1 (ja) 結合インダクタおよび回路
JP2018046083A (ja) コイル部品
JP2016100529A (ja) コイル及びコイルの製造方法
JP2023536966A (ja) 変圧器コアおよび変圧器
JP2022069017A (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6903284

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150