JP6903282B2 - 樹脂組成物、プリプレグ、金属箔張積層板、樹脂シート及びプリント配線板 - Google Patents
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Description
[1]
下記式(1)で表されるマレイミド化合物(A)と、
シアン酸エステル化合物(B)と、
を含有する、樹脂組成物。
前記マレイミド化合物(A)の樹脂組成物中における含有量が、樹脂固形分100質量部に対して1〜90質量部である、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]
前記マレイミド化合物(A)以外のマレイミド化合物、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、オキセタン樹脂、ベンゾオキサジン化合物、及び重合可能な不飽和基を有する化合物からなる群より選択される少なくとも1種を更に含有する、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]
充填材(C)を更に含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]
前記充填材(C)の樹脂組成物における含有量が、樹脂固形分100質量部に対して50〜1600質量部である、[4]に記載の樹脂組成物。
[6]
基材と、
該基材に含浸又は塗布された、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物と、
を有する、プリプレグ。
[7]
少なくとも1枚以上積層された[6]に記載のプリプレグと、
該プリプレグの片面又は両面に配された金属箔と、
を有する、金属箔張積層板。
[8]
[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物を含有する、樹脂シート。
[9]
絶縁層と、
該絶縁層の表面に形成された導体層と、
を有し、
該絶縁層が、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物を含む、プリント配線板。
本実施形態の樹脂組成物は、下記式(1)で表されるマレイミド化合物(A)と、シアン酸エステル化合物(B)と、を含有する。このように構成されているため、本実施形態の樹脂組成物は、めっきピール強度、ガラス転移温度(Tg)、熱膨張率、1%重量減少温度及び熱伝導率において優れた物性バランスを発現することができる。
本実施形態で使用するマレイミド化合物(A)は、上記式(1)で表される。このようなマレイミド化合物(A)は、以下に限定されないが、例えば、市販品としてDesigner Molecules Inc.製の「BMI−689(R1155)」(Mw:689、マレイミド当量:344.5(g/eq))等を使用することができる。
なお、本実施形態において、「樹脂固形分」とは、特に断りのない限り、本実施形態の樹脂組成物における、溶剤及び充填材を除いた成分をいい、「樹脂固形分100質量部」とは、本実施形態の樹脂組成物における溶剤及び充填材を除いた成分の合計が100質量部であることをいうものとする。
シアン酸エステル化合物(B)としては、シアナト基(シアン酸エステル基)で少なくとも1個置換された芳香族部分を分子内に有する樹脂であれば特に限定されない。
マレイミド化合物(A)以外のマレイミド化合物としては、1分子中に1個以上のマレイミド基を有する化合物(ただし、マレイミド化合物(A)を除く)であれば、特に限定されず、4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、フェニルメタンマレイミド、m−フェニレンビスマレイミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)−フェニル)プロパン、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、1,6−ビスマレイミド−(2,2,4−トリメチル)ヘキサン、4,4−ジフェニルエーテルビスマレイミド、4,4−ジフェニルスルフォンビスマレイミド、1,3−ビス(3−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、ノボラック型マレイミド化合物、ビフェニルアラルキル型マレイミド及びこれらマレイミド化合物のプレポリマー、もしくはマレイミド化合物とアミン化合物のプレポリマー等が挙げられる。これらのマレイミド化合物(A)以外のマレイミド化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物であれば、特に限定されず、一般に公知のものを用いることができる。その具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、キシレンノボラック型エポキシ樹脂、多官能フェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ナフタレン骨格変性ノボラック型エポキシ樹脂、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、3官能フェノール型エポキシ樹脂、4官能フェノール型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルノボラック型エポキシ樹脂、フェノールアラルキルノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキルノボラック型エポキシ樹脂、アラルキルノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ポリオール型エポキシ樹脂、リン含有エポキシ樹脂、グリシジルアミン、ブタジエン等の二重結合をエポキシ化した化合物、水酸基含有シリコーン樹脂類とエピクロルヒドリンとの反応により得られる化合物、或いはこれらのハロゲン化物等が挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
フェノール樹脂としては、1分子中に2個以上のヒドロキシ基を有するフェノール樹脂であれば、一般に公知のものを使用でき、その種類は特に限定されない。その具体例としては、ビスフェノールA型フェノール樹脂、ビスフェノールE型フェノール樹脂、ビスフェノールF型フェノール樹脂、ビスフェノールS型フェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック型フェノール樹脂、グリシジルエステル型フェノール樹脂、アラルキルノボラック型フェノール樹脂、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、クレゾールノボラック型フェノール樹脂、多官能フェノール樹脂、ナフトール樹脂、ナフトールノボラック樹脂、多官能ナフトール樹脂、アントラセン型フェノール樹脂、ナフタレン骨格変性ノボラック型フェノール樹脂、フェノールアラルキル型フェノール樹脂、ナフトールアラルキル型フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂、ビフェニル型フェノール樹脂、脂環式フェノール樹脂、ポリオール型フェノール樹脂、リン含有フェノール樹脂、水酸基含有シリコーン樹脂類等が挙げられるが、特に制限されるものではない。これらのフェノール樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
オキセタン樹脂としては、一般に公知のものを使用でき、その種類は特に限定されない。その具体例としては、オキセタン、2−メチルオキセタン、2,2−ジメチルオキセタン、3−メチルオキセタン、3,3−ジメチルオキセタン等のアルキルオキセタン、3−メチル−3−メトキシメチルオキセタン、3,3’−ジ(トリフルオロメチル)パーフルオキセタン、2−クロロメチルオキセタン、3,3−ビス(クロロメチル)オキセタン、ビフェニル型オキセタン、OXT−101(東亞合成製商品名)、OXT−121(東亞合成製商品名)等が挙げられる。これらのオキセタン樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ベンゾオキサジン化合物としては、1分子中に2個以上のジヒドロベンゾオキサジン環を有する化合物であれば、一般に公知のものを用いることができ、その種類は特に限定されない。その具体例としては、ビスフェノールA型ベンゾオキサジンBA−BXZ(小西化学製商品名)ビスフェノールF型ベンゾオキサジンBF−BXZ(小西化学製商品名)、ビスフェノールS型ベンゾオキサジンBS−BXZ(小西化学製商品名)等が挙げられる。これらのベンゾオキサジン化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合可能な不飽和基を有する化合物としては、一般に公知のものを使用でき、その種類は特に限定されない。その具体例としては、エチレン、プロピレン、スチレン、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル等のビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の1価又は多価アルコールの(メタ)アクリレート類;ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート等のエポキシ(メタ)アクリレート類;アリルクロライド、酢酸アリル、アリルエーテル、プロピレン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等のアリル化合物、ベンゾシクロブテン樹脂が挙げられる。これらの重合可能な不飽和基を有する化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、充填材(C)を更に含有することが好ましい。充填材(C)としては、特に限定されず、例えば、無機充填材及び有機充填材が挙げられる。充填材(C)は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、シランカップリング剤や湿潤分散剤を更に含有してもよい。
本実施形態の樹脂組成物は、硬化促進剤を更に含有してもよい。硬化促進剤としては、特に限定されず、例えば、トリフェニルイミダゾール等のイミダゾール類;過酸化ベンゾイル、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、パラクロロベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチル−ジ−パーフタレート等の有機過酸化物;アゾビスニトリル等のアゾ化合物;N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルトルイジン、ジメチルピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、2−N−エチルアニリノエタノール、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、キノリン、N−メチルモルホリン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、テトラメチルブタンジアミン、N−メチルピペリジン等の第3級アミン類;フェノール、キシレノール、クレゾール、レゾルシン、カテコール等のフェノール類;ナフテン酸鉛、ステアリン酸鉛、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、オレイン酸錫、ジブチル錫マレート、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸コバルト、アセチルアセトン鉄等の有機金属塩;これら有機金属塩をフェノール、ビスフェノール等の水酸基含有化合物に溶解してなるもの;塩化錫、塩化亜鉛、塩化アルミニウム等の無機金属塩;ジオクチル錫オキサイド、その他のアルキル錫、アルキル錫オキサイド等の有機錫化合物等が挙げられる。これらのなかでも、トリフェニルイミダゾールが硬化反応を促進し、ガラス転移温度(Tg)及び熱膨張率が優れる傾向にあるため、特に好ましい。
本実施形態の樹脂組成物は、溶剤を更に含有してもよい。溶剤を含むことにより、樹脂組成物の調製時における粘度が下がり、ハンドリング性がより向上するとともに後述する基材への含浸性がより向上する傾向にある。
本実施形態の樹脂組成物の製造方法は、特に限定されず、例えば、上述した各成分を順次溶剤に配合し、十分に攪拌する方法が挙げられる。この際、各成分を均一に溶解或いは分散させるため、攪拌、混合、混練処理等の公知の処理を行うことができる。具体的には、適切な攪拌能力を有する攪拌機を付設した攪拌槽を用いて攪拌分散処理を行うことで、樹脂組成物に対する充填材(C)の分散性を向上させることができる。上記の攪拌、混合、混練処理は、例えば、ボールミル、ビーズミル等の混合を目的とした装置、又は、公転又は自転型の混合装置等の公知の装置を用いて適宜行うことができる。
本実施形態のプリプレグは、基材と、該基材に含浸又は塗布された、上記樹脂組成物と、を有する。プリプレグの製造方法は、特に限定されず、常法にしたがって行うことができる。例えば、本実施形態における樹脂成分を基材に含浸又は塗布させた後、100〜200℃の乾燥機中で1〜30分加熱する等して半硬化(Bステ−ジ化)させることで、本実施形態のプリプレグを作製することができる。
本実施形態の金属箔張積層板は、少なくとも1枚以上積層された上記プリプレグと、該プリプレグの片面または両面に配された金属箔とを有する。すなわち、本実施形態の金属箔張積層板は、上記プリプレグと金属箔とを、積層して硬化して得られるものである。
本実施形態の樹脂シートは、樹脂組成物を含む。樹脂シートとは、薄葉化の1つの手段として用いられるもので、例えば、樹脂組成物をシート状に成形してなるものを含む。樹脂シートとしては、支持体と、該支持体上に配された、上記樹脂組成物と、を有する樹脂シート(積層樹脂シート)や、上記支持体等を使用することなくシート状に成形された、樹脂シート(単層樹脂シート)を含む。樹脂シートの製造方法は、特に限定されず、常法にしたがって行うことができる。例えば、上記積層樹脂シートは、金属箔やフィルム等の支持体に、直接、樹脂組成物を塗布及び乾燥することにより得ることができる。単層樹脂シートは、本実施形態の樹脂組成物を溶剤に溶解させた溶液を、シート状のキャビティを有する金型内に供給し乾燥する等してシート状に成形することで、得ることができる。また、単層樹脂シートは、上記積層樹脂シートから、支持体を剥離又はエッチングすることにより、得ることもできる。
本実施形態のプリント配線板は、絶縁層と、その絶縁層の表面に形成された導体層とを含むプリント配線板であって、絶縁層が、上記樹脂組成物を含む。上記の金属箔張積層板は、所定の配線パターンを形成することにより、プリント配線板として好適に用いることができる。そして、上記の金属箔張積層板は、低い熱膨張率、良好な成形性及び耐薬品性を有し、そのような性能が要求される半導体パッケージ用プリント配線板として、殊に有効に用いることができる。
反応器内で、α−ナフトールアラルキル樹脂(SN495V、OH基当量:236g/eq.、新日鐵化学(株)製)300g(OH基換算1.28mol)及びトリエチルアミン194.6g(1.92mol)(ヒドロキシ基1molに対して1.5mol)をジクロロメタン1800gに溶解させ、これを溶液1とした。
マレイミド化合物(A)として、下記式(1)で表される化合物(Designer Molecules Inc.製「BMI−689(R1155);Mw689、マレイミド当量344.5(g/eq.))57質量部、シアン酸エステル化合物(B)として、合成例1により得られたSNCN(シアネート当量:256g/eq.)43質量部、充填材(C)として、溶融シリカ((株)アドマテックス製、SC2050MB)100質量部、硬化促進剤として、トリフェニルイミダゾール(和光純薬工業(株)製)0.5質量部、及び、硬化促進剤として、オクチル酸亜鉛(日本化学産業(株)製)0.1質量部を混合してワニスを得た。なお、マレイミド化合物(A)のマレイミド基の基数(α)に対するシアン酸エステル化合物(B)のシアナト基(シアン酸エステル基)の基数(β)の比率(β/α)は、1.015であった。
マレイミド化合物(A)である上記式(1)で表される化合物に代えて、下記式(5)で表されるマレイミド化合物(BMI−70、大和化成工業(株)製、マレイミド当量:221g/eq.)50質量部を配合したこと、シアン酸エステル化合物(B)である合成例1により得られたSNCNの配合量を50質量部としたこと、及び、硬化促進剤であるオクチル酸亜鉛の配合量を0.2質量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてワニスを得た。なお、マレイミド化合物(A)のマレイミド基の基数(α)に対するシアン酸エステル化合物(B)のシアナト基(シアン酸エステル基)の基数(β)の比率(β/α)は、0.86であった。
以上のようにして得られた実施例1及び比較例1のワニスを厚さ0.1mmのEガラスクロスに含浸塗工し、乾燥機(耐圧防爆型スチーム乾燥機、(株)高杉製作所製))を用いて150℃、5分間加熱乾燥し、樹脂組成物50質量%のプリプレグを得た。このプリプレグ2枚又は8枚を重ね、両面に12μm厚の電解銅箔(3EC−M3−VLP、三井金属鉱業(株)製)を配置し、圧力30kg/cm2、温度220℃で150分間真空プレスを行い、絶縁層厚さ0.2mm、0.8mmの銅張積層板を得た。得られた銅張積層板を用いて、以下の各特性の評価を行った。結果を表1にまとめて示す。
(めっきピール強度)
上記で得られた絶縁層厚さ0.2mmの銅張積層板の表層にある銅箔をエッチングにより除去し、上村工業(株)製の無電解銅めっきプロセス(使用薬液名:MCD−PL、MDP−2、MAT−SP、MAB−4−C、MEL−3−APEA ver.2)にて、約0.8μmの無電解銅めっきをその絶縁層に施し、130℃で1時間の乾燥を行った。続いて、電解銅めっきをめっき銅の厚みが18μmになるように施し、180℃で1時間の乾燥を行った。こうして、厚さ0.2mmの絶縁層上に厚さ18μmの導体層(めっき銅)が形成されたプリント配線板の試験片を作製した。こうして得られた試験片に対して、JIS C6481に準じて、めっきピール強度(接着力)を3回測定し、平均値を求めた。
上記で得られた絶縁層厚さ0.8mmの銅張積層板の表層にある銅箔をエッチングにより除去し、測定用サンプルを得た。この測定用サンプルを用い、JIS C6481に準拠して動的粘弾性分析装置(TAインスツルメント製)でDMA法により、ガラス転移温度(Tg)を3回測定し、平均値を求めた。
上記で得られた絶縁層厚さ0.8mmの銅張積層板の表層にある銅箔をエッチングにより除去した後に、熱機械分析装置(TAインスツルメント製)で40℃から340℃まで毎分10℃で昇温し、60℃から120℃における線膨張係数(CTE)を測定した。
得られた絶縁層厚さ0.8mmの銅張積層板の表層にある銅箔をエッチングにより除去した後に、JIS K7120−1987に準拠し、示差熱熱重量同時測定装置TG/DTA6200(エス・アイ・アイ・ナノテクノロジー(株)製)により、試験片3mm×3mm×0.8mm、窒素流通下、開始温度300℃、昇温速度10℃/分で昇温していき、重量が1%減少した際の温度を1%重量減少温度とした。
上記で得られた絶縁層厚さ0.8mmの銅張積層板の表層にある銅箔をエッチングにより除去した後、密度を測定した。また、比熱をDSC(TA Instrumen Q100型)により測定し、さらに、キセノンフラッシュアナライザ(Bruker:LFA447 Nanoflash)により熱拡散率を測定した。次いで、厚み方向の熱伝導率を以下の式から算出した。
熱伝導率(W/m・K)=密度(kg/m3)×比熱(kJ/kg・K)×熱拡散率(m2/S)×1000
Claims (10)
- 前記マレイミド化合物(A)の樹脂組成物中における含有量が、樹脂固形分100質量部に対して1〜90質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記マレイミド化合物(A)以外のマレイミド化合物、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、オキセタン樹脂、ベンゾオキサジン化合物、及び重合可能な不飽和基を有する化合物からなる群より選択される少なくとも1種を更に含有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 充填材(C)を更に含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
- 前記充填材(C)の樹脂組成物における含有量が、樹脂固形分100質量部に対して50〜1600質量部である、請求項4に記載の樹脂組成物。
- プリント配線板用である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
- 基材と、
該基材に含浸又は塗布された、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物と、
を有する、プリプレグ。 - 少なくとも1枚以上積層された請求項7に記載のプリプレグと、
該プリプレグの片面又は両面に配された金属箔と、
を有する、金属箔張積層板。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含有する、樹脂シート。
- 絶縁層と、
該絶縁層の表面に形成された導体層と、
を有し、
該絶縁層が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、プリント配線板。
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