JP6901853B2 - 親水性乾式シリカ粉末 - Google Patents
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Description
10 ≦ τ700×S1.4 ≦ 20 ・・・(1)
(上記式中、τ700は親水性乾式シリカ粉末を0.075wt%濃度で含有させた水縣濁液の波長700nmの光に対する吸光度であり、Sは親水性乾式シリカ粉末のBET比表面積(m2/g)である。)
を満足し、かつ、熱水抽出法によって測定される塩化物イオン含有量が1ppm未満であることを特徴とする親水性乾式シリカ粉末である。
1.0 ≦ D50/DB 0.8 ≦ 1.2 ・・・(2)
を満足することが好ましい。
10 ≦ τ700×S1.4 ≦ 20 ・・・(1)
の関係が成り立つことで特定される。
1.0 ≦ D50/DB 0.8 ≦ 1.2 ・・・(2)
ここで、DBは親水性乾式シリカ粉末のBET比表面積換算径であり、非晶質シリカの真密度ρ(=2.2g/cm3)と該親水性乾式シリカ粉末のBET比表面積Sから下記式(3)を用いて求められる。
DB = 6/(ρ×S) ・・・(3)
なお、前記式(2)においては、メジアン径D50とBET比表面積換算径DBの単位は同じにせねばならない。
柴田理化学社製比表面積測定装置SA−1000を用い、窒素吸着BET1点法によりBET比表面積S(m2/g)を測定した。
さらにBET比表面積換算径DBは非晶質シリカの真密度ρ(=2.2g/cm3)とBET比表面積Sから、下記式により算出した。
DB = 6/(ρ×S)
吸光度τ700
測定サンプルであるシリカ粉末を0.075wt%濃度で含有させた水縣濁液を以下のように調製した。
測定サンプルであるシリカ粉末を1.5wt%濃度で含有させた水縣濁液を以下のように調製した。
鉄、ニッケル、クロム、アルミニウムの元素含有量
ICP発光分光光度法により鉄、ニッケル、クロム、アルミニウムの元素含有量を定量した。
超純水50gにシリカ粉末5gを添加し、テフロン(登録商標)分解容器を用いて120℃で24時間加熱し、イオンの熱水抽出を行った。なお、超純水およびシリカ粉末は0.1mg単位まで秤量した。続いて、遠心分離器を用いてシリカ固形分を分離し、測定サンプルを得た。なお、超純水のみで前記操作を行い、これを測定に際してのブランク試料とした。
シリカ粉末を0.03g秤取し、30mlのエタノールに添加した後、超音波洗浄器を用いて、5分間分散させてエタノール縣濁液を得た。この縣濁液をシリコンウェハ上に滴下した後、乾燥させて、日立ハイテクノロジーズ製電界放射型走査電子顕微鏡S−5500を用いて、シリカのSEM観察を行った。
目開き5μmの電成篩(飯田製作所製)を用いて湿式篩を行い、篩網上の残分を定量し、5μm電成篩残量を求めた。なお、湿式篩は、事前に、日本精機製作所製の超音波ホモジナイザーUS−600Tを用いて、電流値250μA、分散時間3分の条件で、シリカを蒸留水に分散させた上で実施した(シリカ濃度3.3質量%水懸濁液)。
同一寸法である同心円3重管を3本、前記同心3重管を取り囲む円筒型外筒を取り付けて、円筒型2重管ジャケット構造の反応器に設置した。前記同心円3重管の配置は、それらの中心が正三角形を構成する配置とした。また、前記正三角形の中心が反応器の中心軸上に位置するように、設置した。
ここで、除熱量は、(温水の比熱)×(温水導入量)×(反応器出口温水温度―反応器入口温水温度)で算出される。前記した通り、温水を75℃で導入したため、反応器入口温水温度=75℃、である。また、温水の比熱として1kcal/kgを用いた。
一方、燃焼熱量は、(導入した原料のモル数×原料の燃焼熱量)+(導入した水素のモル数×水素の燃焼熱量)、である。なお、原料の燃焼熱量として1798kcal/molを、水素の燃焼熱量として58kcal/molを用いた。
実施例2〜6
製造条件を除き、実施例1と同一にした。表1に製造条件を、表2に得られた親水性乾式シリカ粉末の特性を示す。
比較例1
反応器の寸法を変えたことを除き、実施例1と同じ構造、寸法、配置とした。表3に製造条件を、表4に得られた親水性乾式シリカ粉末の特性を示す。なお、表3と表4の記号の定義は、それぞれ、表1と表2のそれと同じである。
比較例2〜4
実施例1〜6、比較例1と異なり、同心円3重管を1本のみを外筒付きで反応器に設置した。同心円3重管の中心管の内径は実施例1の同心円3重管の中心管の内径の2倍とした。なお。同心円3重管の中心管の中心が反応器の中心軸上に位置するように設置した。また、反応器は比較例1と同一のものを用いた。表3に製造条件を、表4に得られた親水性乾式シリカ粉末の特性を示す。
比較例5〜6
市販の焼成した親水性ゾルゲルシリカ粉末(真密度2.2g/cm3)について、実施例1と同様の測定を行った。その結果を表4に示す。
比較例7〜8
市販の親水性乾式シリカ粉末について、実施例1と同様の測定を行った。その結果を表4に示す。
Claims (5)
- BET比表面積が5〜20m2/gの範囲である親水性乾式シリカ粉末であって、下記式(1)
10 ≦ τ700×S1.4 ≦ 20 ・・・(1)
(上記式中、τ700は親水性乾式シリカ粉末を0.075wt%濃度で含有させた水縣濁液の波長700nmの光に対する吸光度であり、Sは親水性乾式シリカ粉末のBET比表面積(m2/g)である。)
を満足し、かつ、熱水抽出法によって測定される塩化物イオン含有量が1ppm未満であることを特徴とする親水性乾式シリカ粉末。 - 遠心沈降法により得られる重量基準粒度分布のメジアン径D50 (μm)が下記式(2)
1.0 ≦ D50/DB 0.8 ≦ 1.2 ・・・(2)
(上記式中、DBは親水性乾式シリカ粉末のBET比表面積換算径(μm)である。)
を満足することを特徴とする請求項1に記載の親水性乾式シリカ粉末。 - 遠心沈降法により得られる重量基準粒度分布の幾何標準偏差σgが1.35以上、1.45以下の範囲である請求項1または請求項2記載の親水性乾式シリカ粉末。
- 鉄、ニッケル、クロム、アルミニウム、各々の元素含有量が1ppm未満である請求項1〜3のいずれか1項に記載の親水性乾式シリカ粉末。
- 熱水抽出法によって測定されるナトリウムイオン、カリウムイオン、各々のイオン含有量が1ppm未満である請求項1〜4のいずれか1項に記載の親水性乾式シリカ粉末。
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