JP6901774B2 - テストチャート - Google Patents
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Description
MTFの値としては、特許文献1に記載のある通り、ラインセンサを構成する素子の任意の位置における出力の最大値max、最小値minを用いて、下記数式のように表される。
MTF=((max−min)/(max+min))×100[%]
図7において、波形の上部と下部に凹凸があるのは、黒線と画素の位置関係による変動である。例えば、図7に示すAの位置ではMTFが66%であるが、Bの位置ではMTFが51%である。
(1)CTFに関しては、CTFと欠陥検出感度(検査対象において欠陥があると判定する際の閾値)との関係が判らない。
(2)CTFは、テストチャートを形成する黒線とラインセンサを構成する素子の位置関係により大きく変化するため、欠陥と素子位置のズレによる欠陥検出性能(欠陥検査装置が判定する欠陥の程度の大きさ)にどの程度の影響があるかが判らない。
(3)CTFでは、欠陥の濃度が変化した場合、欠陥検出性能への影響が定量的に判りづらい。
これにより、テストチャートを用いて取得した濃度により、欠陥検出感度である閾値を設定することが可能な欠陥検査装置、および欠陥検査装置が使用するテストチャートを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態による欠陥検査装置100の構成例を示すブロック図である。欠陥検査装置100は、ライン状照明装置1、ラインセンサ3、画像処理装置4、ロータリエンコーダ9、シーケンサ10、画像処理PC11、操作PC12、出力装置13を備える。
本実施形態におけるテストチャート2は、ラインセンサ3がテストチャート2の上方から画像を読み取るために、検査対象の代わりに、検査対象の位置に、例えば固定して配置され、撮像される。
図2は、本発明の実施形態による欠陥検査装置100の構成要素の配置例を示す図である。図2(A)は、ラインセンサ3を構成する素子の素子配列方向(検査対象が配置された場合の検査対象の搬送方向と直交する方向)から見たときの図である。また、図2(B)は、ラインセンサ3を構成する素子の素子配列方向と直交する方向(検査対象が配置された場合の検査対象の搬送方向)から見たときの図である。また、図2(C)は、テストチャート2の構成をラインセンサ3側から見たときの図である。
なお、以下、ラインセンサ3を構成する素子の素子配列方向を、ラインセンサ3の素子配列方向と記載することにする。
図2(B)では、同じく欠陥検査装置100の構成要素のうち、ライン状照明装置1、テストチャート2、ラインセンサ3の配置関係が示され、他の構成要素、例えば検査対象は省略されている。同図に示すように、ラインセンサ3はn個の光電変換素子から構成される、例えば8K(n=8K)素子ラインセンサである。素子3−1から素子3−nは、例えば素子サイズが7μmのときピッチ71 LP/mm(1000÷(7+7)=71)でラインセンサ3の素子配列方向に配置されている。
テストチャート2aは、黒線と白線とが交互に幅方向に一定のピッチで配列され、当該幅方向とラインセンサの素子配列方向とが平行方向となるようにして撮像される、黒線の幅と白線の幅が同一の幅であるテストチャートである。
例えば、テストチャート2aは、黒線が50μmの幅、白線が黒線の幅と同一の幅50μmで交互に幅方向に、ピッチ10 LP/mm(1000÷(50+50)=10)で形成されている。
一方、テストチャート2は、黒線と白線とが交互に幅方向に一定のピッチで配列され、当該幅方向とラインセンサ3の素子配列方向とが平行方向となるようにして撮像されるテストチャートである。ここで、黒線の幅は、ラインセンサ3の幅分解能または欠陥検査装置が検出すべき欠陥の最小幅により選定される。また、白線の幅は、黒線の幅を変化させたときにラインセンサ3の出力が所定の出力値より小さくならない、黒線の幅より太い幅を有している。
例えば、テストチャート2は、黒線が50μmの幅、白線の幅が950μmで交互に幅方向に、ピッチ1 LP/mm(1000÷(50+950)=1)で形成されている。
なお、テストチャート2の黒線の幅、白線の幅を上述のように決定した理由については、図1の説明が終了したのちに詳細に後述する。
ラインセンサ3は、テストチャート2あるいは検査対象の背面側からライン状照明装置1によって照射され、テストチャート2あるいは検査対象を透過した光を受光することで、テストチャート2あるいは検査対象を他方の主面側から撮像する。
前処理部5は、ラインセンサ3から得られる撮像データの補正、強調などを実施するためのものである。前処理部5は、例えば、検査対象の走行速度の変動を補正する速度補正、レンズの歪や照明斑等による画像のばらつきを補正するシェーディング補正等を実施する。
2値化部6は、前処理部5から出力された画像データを、予め指定された閾値で2値化するものである。2値化部6は、例えば明暗に応じて画像を2値化する。
ランレングス符号化部7は、2値化データをライン単位で圧縮するものである。
連結性処理部8は、圧縮された2値化データの連結性処理を行うものであり、これにより、欠陥の位置、サイズ、座標等の特徴量を抽出する。
また、操作PC12は、検査対象として撮像されるテストチャート2をラインセンサ3が撮像したときにラインセンサ3を構成する各素子が出力した(最小値/最大値)のうちの最大の濃度値よりも高い値をあらかじめ閾値として、上記濃度算出部が求めた濃度が上記閾値を超えた場合に検査対象の欠陥を検出したと判定する欠陥検出部として機能する。その詳細については後述する。
図3(A)は、図2(C)のテストチャート2a(白線幅50μm、黒線幅50μm)を用いた場合のラインセンサ3の出力波形を示している。また、図3(B)は、図2(C)のテストチャート2(白線幅950μm、黒線幅50μm)を用いた場合のラインセンサ3の出力波形を示している。ここで、図3(A)、図3(B)において、横軸はラインセンサ3の各画素の位置をしめしており、縦軸は横軸の各位置に対応するラインセンサ3の各画素の出力値を示している。
また、図3(C)は、図3(A)に示す位置C前後の画素の出力値を示している。ここで、位置Cの画素は、図3(G)に示すように、黒線と画素の位置が一致している場合を示している。
また、図3(D)は、図3(A)に示す位置D前後の画素の出力値を示している。ここで、位置Dの画素は、図3(H)に示すように、黒線が画素の境界に位置する場合を示している。
また、図3(E)は、図3(B)に示す位置E前後の画素の出力値を示している。ここで、位置Eの画素は、図3(G)に示すように、黒線と画素の位置が一致している場合を示している。
また、図3(F)は、図3(B)に示す位置F前後の画素の出力値を示している。ここで、位置Fの画素は、図3(H)に示すように、黒線が画素の境界に位置する場合を示している。
また、CTFの値は、位置Cにおいては、約33%(=((128−64)/(128+64))×100)であるが、位置Dにおいては、5.7%(=((102−91)/(102+91))×100)となっている。ここで、出力値の(最小値/最大値)である濃度を求めると、位置Cでは、50%(=(64/128)×100)となり、位置Dでは、89%(=(91/102)×100)となる。
また、位置Dにおいては、白線と黒線の出力差がほとんどなくなっているので、この太さの黒線(50μm黒線)が検出できるとは言えない。
また、図3(B)に示すように、位置Fは、ラインセンサ3の各画素の出力値のうち白線部分がほぼ一定の値(max値)を示し、ラインセンサ3の各画素の出力値のうち黒線部分が最も低下していない。そのため、図3(B)に示す位置のうち、濃度(min/max)が最大の位置が位置Fである。
また、テストチャート2に関しては、ラインセンサ3の出力の(min/max)である濃度が所定の濃度以下となる、すなわち、ラインセンサ3を構成する各素子が出力した(min/max)である濃度のうち最大の濃度値を所定の濃度としたとき、当該所定の濃度以下となるテストチャートの幅以上の欠陥であれば、欠陥検査装置100で検出できることがわかる。
図4(A)は、従来のテストチャートを用いた場合のラインセンサ3の白線出力値および黒線出力値を示している。ここで、図4(A)において、横軸は、白線の幅および黒線の幅を示しており、縦軸は横軸のラインセンサ3の出力値(白線出力値および黒線出力値)を示している。
また、図4(B)は、本発明のテストチャートを用いた場合のラインセンサ3の白線出力値および黒線出力値を示している。ここで、図4(B)において、横軸は、黒線の幅をしめしており、縦軸は横軸のラインセンサ3の出力値(白線出力値および黒線出力値)を示している。なお、図4(B)において、白線の幅と黒線の幅の合計値は1mm(=1000μm)である。
図4(A)に示すように、従来のテストチャートでは、黒線、白線の太さが幅分解能(50μm)に向かって細くなり、さらに幅分解能より細くなると、黒線のカメラ出力は高くなり、白線のカメラ出力は低くなる。
また、図4(B)に示すように、本発明のテストチャートは、黒線の太さが幅分解能(50μm)に向かって細くなり、さらに幅分解能より細くなると、黒線のカメラ出力は高くなるが、白線の幅は、幅分解能の数倍以上であるので、白線のカメラ出力は安定している。
また、ラインセンサを使用したシートの欠陥検査装置では、通常、地合い(白線)のカメラ出力は一定であり、欠陥部(黒線)での変化を検出しているため、検査装置に類似した状態である。
図5においては、黒線が細くなると、図3(B)について説明した通り、黒線とラインセンサとの画素位置により濃度変動が大きくなるので、位置Eで示した(出力値min/出力値max)である濃度min値に対応する値と、位置Fで示した(出力値min/出力値max)である濃度max値に対応する値と、をプロットしている。
すなわち、欠陥の透過率50%の場合、テストチャートによって求まる濃度max値の30%よりも、閾値をP=65%より高くすることで、欠陥の透過率Tの場合の検出が可能となるので、上式Pで計算される濃度Pが欠陥検出性能の指標になることがわかる。
図6(A)は、図2(C)に示す従来のテストチャート2aにおいて、白線幅25μm、黒線幅25μmとしたテストチャートを用いた場合のラインセンサ3の出力波形を示している。
また、図6(B)は、図2(C)に示す本発明のテストチャート2において、白線幅970μm、黒線幅30μmとしたテストチャートを用いた場合のラインセンサ3の出力波形を示している。
また、図6(C)は、図2(C)に示す本発明のテストチャート2において、白線幅985μm、黒線幅15μmとしたテストチャートを用いた場合のラインセンサ3の出力波形を示している。
これら図6(A)〜図6(C)において、ラインセンサ3の幅分解能は、すべて50μmであり、それぞれテストチャート2の黒線幅が、黒線幅<幅分解能となっている。
また、図6(B)に示すように、本願のテストチャート(黒線幅30μm、白線幅970μm)では、CTFは24%であるが、濃度は黒線が画素内にあるところは濃度62%、黒線が画素の境界の場合は濃度76%になっており、閾値を76%より高くすることで、検出可能であることがわかる。
また、図6(C)に示すように、本願のテストチャート(黒線幅15μm、白線幅985μm)では、濃度は黒線が画素内にあるところは濃度81%、黒線が画素の境界の場合は濃度87%になっており、閾値を87%より高くすることで、検出可能であることがわかる。
すなわち、本実施形態のテストチャート2は、黒線と白線とが交互に幅方向に一定のピッチで配列され、当該幅方向とラインセンサ3の素子配列方向とが平行方向となるようにして撮像されるテストチャートであって、黒線の幅は、ラインセンサの幅分解能または欠陥検査装置が検出すべき欠陥の最小幅により選定され、白線の幅は、黒線の幅を変化させたときにラインセンサ3の出力が所定の出力値より小さくならない、黒線の幅より太い幅を有していることを特徴とする。
(1)CTFに関しては、CTFと欠陥検出感度(検査対象において欠陥があると判定する際の閾値)との関係が判らなかった。
しかし、本発明では、濃度を検査対象において欠陥があると判定する際の閾値(ラインセンサ3を構成する各素子が出力した(最小値/最大値)のうちの最大の濃度値よりも高い値)とすることができる。
(2)CTFは、テストチャートを形成する黒線とラインセンサを構成する素子の位置関係により大きく変化するため、欠陥と素子位置のズレによる欠陥検出性能(欠陥検査装置が判定する欠陥の程度の大きさ)にどの程度の影響があるかが判らなかった。
しかし、本発明では、上記閾値をもとに、ラインセンサ3を構成する各素子が出力した(最小値/最大値)のうちの最小の濃度値〜最大の濃度値を判定することにより、欠陥と素子位置のズレによる欠陥検出性能への影響の程度を把握することができる。
(3)CTFでは、欠陥の濃度が変化した場合、欠陥検出性能への影響が定量的に判りづらかった。
しかし、本発明では、欠陥の透過率Tをもとに濃度を算出して、検査対象において欠陥があると判定する際の閾値を設定することができるので、欠陥検出性能への影響を定量的に把握することができる。
例えば、図3〜図6のデータは、上述した光学系、ラインセンサ、照明などの条件の結果であり、この条件が変わると濃度も変化するため、光学系条件により、本願テストチャートのデータを取得しておけばよい。すなわち、本願の欠陥検査装置において、複数の光学系条件によりテストチャートに関して濃度を取得しており、取得した濃度を基に設定した閾値を用いて検査対象の欠陥を検出する構成とすればよい。
また、上述した実施形態について、下記のような構成とすることもできる。
(付記1)検査対象の一方の主面側から照明するライン状照明装置と、前記ライン状照明装置によって照明された前記検査対象を他方の主面側から撮像するラインセンサと、前記ラインセンサの出力の(最小値/最大値)である濃度を求める濃度算出部と、前記検査対象として撮像されるテストチャートを前記ラインセンサが撮像したときに前記ラインセンサを構成する各素子が出力した(最小値/最大値)のうちの最大の濃度値よりも高い値をあらかじめ閾値として、前記濃度算出部が求めた濃度が前記閾値を超えた場合に前記検査対象の欠陥を検出したと判定する欠陥検出部と、を備えることを特徴とする欠陥検査装置。
(付記2)前記欠陥検出部は、複数のテストチャートに関して前記濃度を取得しており、取得した濃度から閾値を設定して、前記検査対象の欠陥を検出することを特徴とする付記1に記載の欠陥検査装置。
(付記3)前記閾値は、前記欠陥の透過率をT、前記テストチャートにおける黒線幅に対応する濃度をBとする場合、P=100−(100−B)×T/100で表されるPよりも高い値であることを特徴とする付記1または付記2に記載の欠陥検査装置。
(請求項4)前記欠陥検出部が欠陥を検出した場合、警報または表示により前記検査対象に欠陥があったことを報知する出力装置を備えることを特徴とする付記1から付記3のいずれか1項に記載の欠陥検査装置。
Claims (1)
- 黒線と白線とが交互に幅方向に一定のピッチで配列され、当該幅方向とラインセンサの素子配列方向とが平行方向となるようにして撮像されるテストチャートであって、
前記黒線の幅は、前記ラインセンサの幅分解能または欠陥検査装置が検出すべき欠陥の最小幅により選定され、
前記白線の幅は、前記黒線の幅を変化させたときに前記ラインセンサの出力が所定の出力値より小さくならない、前記黒線の幅の数倍以上太い幅を有している
ことを特徴とするテストチャート。
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