JP6901282B2 - ロールアップブラインド - Google Patents

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本発明は、ロールアップブラインドに関する。
ロールアップブラインドは、ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンの最下部にウェイトバーが配置されている。そして、ヘッドボックスから垂下された昇降コードを巻き取りまたは巻き戻すことにより、ウェイトバーを昇降させながらウェイトバーにスクリーンを巻取または巻き戻すようにしている(特許文献1参照)。そして、ロールアップブラインドには昇降コードにコードジョイントが設けられている。コードジョイントは、昇降コードに異物が引っかかって昇降コードに過剰な引張力が加わったときには、昇降コードをコードジョイントにて分断することによって、異物の引っ掛かりや転倒を抑える。
国際公開第2011/129345号
しかしながら、昇降コードがコードジョイントにて分断されると、昇降コードによるスクリーンおよびウェイトバーの支持が不十分な状態となり、スクリーンの下端やウェイトバーが水平方向に対して傾いてしまう。こうした傾きは、ウェイトバーの延在方向にスクリーンの巻きずれを発生させて、ループ状を有した昇降コードのループ内から、スクリーンの一部やウェイトバーの一部をこぼすことを招く。また、場合によっては、昇降コードのループからウェイトバーが外れてしまう。そして、昇降コードがコードジョイントにて分断された後には、ロールアップブラインドの利用に際して、分断されたコードジョイントを接続する修復作業が必要となるが、スクリーンが巻きずれを発生させた状態では、修復作業が複雑なものとなってしまう。
本発明は、コードジョイントの分断に伴うロールアップブラインドの復帰において、その復帰の作業に要する負荷を軽減可能としたロールアップブラインドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するロールアップブラインドは、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンと、前記スクリーンの最下部に配置され前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、前記ウェイトバーを吊下支持する複数の昇降コードであって、各昇降コードが一端部と他端部とを備え、前記一端部が前記ヘッドボックスに取り付けられ、前記一端部と前記他端部との間が前記ヘッドボックスより垂下され前記ウェイトバーの下方に巻回された前記昇降コードと、前記ヘッドボックスに前記昇降コード毎に配置された巻取軸であって、前記昇降コードの他端部を巻き取りまたは巻き戻す前記巻取軸と、前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備えている。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記昇降コードが第1昇降コードであり、第2昇降コードをさらに備え、前記第2昇降コードは、前記抑制部であり、前記第1昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、残りの第1昇降コードと前記第2昇降コードとは、これらによって前記スクリーンおよび前記ウェイトバーを支持可能に前記ウェイトバーの延在方向に分散していることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記昇降コードは3本以上であり、前記抑制部は、2本の前記昇降コードに跨って配置される間隔維持部材であって、前記2本の昇降コードの間の間隔が狭まることを規制する前記間隔維持部材を備えることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記間隔維持部材は、前記昇降コードの間の間隔が狭まることを規制する間隔維持部と、前記間隔維持部を前記昇降コードに接続するリンク部とを備え、前記リンク部は、前記間隔維持部材の自重で前記ウェイトバーの方向に下降させることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記昇降コードのうちで1本の昇降コードが第1昇降コードであり、他方の昇降コードが第2昇降コードであり、前記抑制部は、前記第1昇降コードと前記ウェイトバーの前記第2昇降コードに近い端部とに跨って配置され、前記第1昇降コードと前記ウェイトバーの端部との間隔が狭まることを規制する間隔維持部材を備えることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記間隔維持部材は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを分断可能に接続する解除ジョイントとを備えることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記抑制部は、前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制コードを備え、前記抑制コードは、第1コード端部と第2コード端部とを備え、前記ウェイトバーの長手方向に沿って挿通され、前記第1コード端部が前記ヘッドボックスの巻取ドラムに巻き取られ、前記ヘッドボックスの長手方向における第1端部から垂下され、前記第2コード端部が前記ヘッドボックスの長手方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に取り付けられていることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記抑制コードは、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを分断可能に接続する解除ジョイントとを備えることが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記ロールアップブラインドは、前記巻取軸と駆動軸との間に介在されるトルクリミッタをさらに備え、前記トルクリミッタは、所定以上のトルクで前記巻取軸と前記駆動軸と相対回転するよう構成され、昇降動作時は相対回転しないことが好ましい。
上記ロールアップブラインドにおいて、前記ロールアップブラインドは、前記スクリーンを昇降操作する操作部を備え、前記駆動軸は、前記操作部と前記巻取軸とを接続し、前記巻取軸に前記トルクリミッタを介して接続され、前記トルクリミッタは、前記コードジョイントの分断に先立って、前記巻取軸と前記駆動軸と相対回転させることが好ましい。
上記課題を解決するロールアップブラインドは、上方から支持されるスクリーンと、前記スクリーンの最下部に配置され、前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、前記ウェイトバーを昇降させる複数本の昇降コードと、前記昇降コードを巻き取る巻取軸と、前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備え、前記抑制部は、2本の前記昇降コードの間、1本の前記昇降コードと前記ウェイトバーの端部との間、前記ウェイトバー内を挿通する位置の何れか1つの位置に設けられている。
本発明によれば、コードジョイントの分断に伴うロールアップブラインドの復帰において、その復帰の作業に要する負荷を軽減可能としたロールアップブラインドを提供することができる。
第1実施形態におけるロールアップブラインドの正面図。 第1実施形態におけるロールアップブラインドの側面図。 第1実施形態におけるロールアップブラインドにおいて、スクリーンを巻き上げた状態の側面図。 第1実施形態におけるロールアップブラインドにおいて、1本の昇降コードが分断された状態を示す平面図。 第2実施形態におけるロールアップブラインドの正面図。 第2実施形態におけるロールアップブラインドにおいて、1本の昇降コードが分断された状態を示す平面図。 第3実施形態におけるロールアップブラインドの正面図。 第3実施形態におけるロールアップブラインドにおいて、1本の昇降コードが分断された状態を示す平面図。 第4実施形態におけるロールアップブラインドの正面図。 第5実施形態におけるロールアップブラインドの正面図。 トルクリミッタの分解斜視図。 トルクリミッタの断面図。 第6実施形態におけるロールアップブラインドに用いられるウェイトバーの斜視図。 固定バーとリセットバーの斜視図。 リセットバーで全ての昇降コードを同じ長さに揃えた状態の正面図。 第6実施形態で示したウェイトバーを構成する固定バーとリセットバーの着脱構造の変形例を示す斜視図。 第6実施形態で示したウェイトバーの変形例を概念的に示す側面図。 固定バーとリセットバーとをぜんまいで接続した変形例を概念的に示す断面図。 第7実施形態において、昇降コードの余巻分を巻き取る巻取軸を別途設けたヘッドボックスを概念的に示す斜視図。 第8実施形態のトルクリミッタの分解斜視図。 第8実施形態のトルクリミッタの断面図。 第9実施形態のトルクリミッタの断面図。
以下、図1〜図22を参照して、本発明に係るロールアップブラインドの一実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示すように、ロールアップブラインド1は、ヘッドボックス11が取付ブラケット12を介して取付面に取着され、そのヘッドボックス11の背面に経木すだれで構成されるスクリーン13の上端が取着されている。
スクリーン13の下端には円柱状の形材で形成されるウェイトバー14が取着されている。前記ウェイトバー14を昇降するための複数本の昇降コード15は、その一端部がヘッドボックス11の背面に取着され、他端部がウェイトバー14の下方を経てヘッドボックス11内の巻取軸16に螺旋状に巻き取り可能に取着されている。したがって、ウェイトバー14はその下方に巻回される複数本の昇降コード15に支持されている。ここでは、3本の昇降コード15a〜15cによって支持されている。
巻取軸16は、ヘッドボックス11内に配設される軸受部材17に回転可能に支持され、昇降コード15の他端部が取着される。また、巻取軸16は、その中心部に六角棒状の駆動軸18が相対回転不能に挿通されている。巻取軸16に巻き取られる昇降コード15は、ウェイトバー14を最下位置に位置させる長さを有している。なお、昇降コード15は、さらに余分に巻取軸16に巻き取られる余巻分を有していてもよい。
各昇降コード15には、コードジョイント25が設けられている。コードジョイント25は、昇降コード15において、一対のジョイント本体25a,25bと、そのジョイント本体25a,25bを連結する連結部25cとを備えている。一方のジョイント本体25aは、昇降コード15において、ヘッドボックス11に対する固定端に近い第1コード部15dに接続され、他方のジョイント本体25bは、巻取軸16に近い第2コード部15eが接続される。そして、昇降コード15に通常の引張力を超える過剰な引張力が作用したときに限り、連結部25cに対してジョイント本体25a,25bの何れか一方が合成樹脂の弾性により外れる。
ヘッドボックス11の一端には、操作部19が取着され、その操作部19内に回転可能に支持されたプーリ20にボールチェーン21が掛装されている。そして、ボールチェーン21を操作してプーリ20を正逆方向に回転させると、駆動軸18が正逆方向に回転される。
駆動軸18の回転に基づいて巻取軸16が昇降コード15の巻き取り方向に回転されると、ウェイトバー14を支持する昇降コード15の一方が引き上げられるため、ウェイトバー14が回転されてスクリーン13を巻き取りながら上昇し、図2および図3に示すように、スクリーン13がウェイトバー14に巻き取られる。
操作部19では、前記ボールチェーン21の操作により回転駆動されるプーリ20の回転トルクは、駆動軸18に伝達され、巻取軸16に伝達される。
ヘッドボックス11内にはウェイトバー14の自重降下を阻止する公知のストッパー装置22と、ストッパー装置22の作動を解除してウェイトバー14を自重降下させる場合に、駆動軸18の回転速度を制限してウェイトバー14の下降速度を制限するガバナー装置23が配設されている。
次に、以上のように構成されたロールアップブラインド1の作用について説明する。
ボールチェーン21を操作して、プーリ20、駆動軸18を介して巻取軸16を昇降コード15の巻き取り方向に回転させると、昇降コード15が巻取軸16に螺旋状に巻き取られる。すると、ウェイトバー14はスクリーン13を巻き取りながら上昇する。そして、ウェイトバー14が上限まで引き上げられると、図3に示すように、スクリーン13を巻き取ったウェイトバー14が前部のバランス24の後方に隠れ、室内の視界から遮られる。なお、後部にもバランス24が設けられ、スクリーン13を巻き取ったウェイトバー14が隠されている。
ウェイトバー14を所望高さまで引き上げた状態でボールチェーン21を手放すと、ストッパー装置22が作動して、ウェイトバー14の自重降下が阻止される。ウェイトバー14が所望高さに吊下支持されている状態から、ボールチェーン21を操作して駆動軸18を昇降コード巻取り方向に僅かに回転させると、ストッパー装置22の作動が解除されて、巻取軸16が昇降コード巻き戻し方向に自在に回転可能となる。すると、ガバナー装置23により下降速度が制限された状態でウェイトバー14がスクリーン13を巻き戻しながら下降する。
例えば、ウェイトバー14が最下位置まで降下しているときは、ウェイトバー14が床に近接した状態にある。したがって、昇降コード15に異物が引っかかり過剰な引張力が加わってしまうことがある。図4に示すように、このような場合には、コードジョイント25が昇降コード15を分断する。図4の例では、図中右側の昇降コード15aが分断されている。ロールアップブラインド1は、昇降コード15aが分断された場合であっても、分断されなかった昇降コード15b,15cの一方が第1昇降コードとして機能し他方が抑制部としての第2昇降コードとして機能する。そして、ウェイトバー14を昇降コード15b,15cで支持することができる。3本の昇降コード15は、1本が分断されても、2本で支持できる強度を有している。この後、分断された昇降コード15aは、コードジョイント25で連結され、元の状態に修復される。
上記第1実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1−1)昇降コード15に居住者等が引っ掛かった場合には、当該昇降コード15がコードジョイント25で分断される。これにより、昇降コード15にフェイルセーフ機能を備えることができる。
(1−2)ロールアップブラインド1では、3本以上の昇降コード15を備えることで、1本の昇降コード15が分断された場合であっても、残りの昇降コード15でウェイトバー14を支持することができる。これにより、スクリーン13やウェイトバー14が傾くことを抑えることができる。これにより、この後行われる分断された昇降コード15の修復作業が、スクリーン13やウェイトバー14が傾いていない分、容易なものとなる。
〔第2実施形態〕
図5に示すように、第2実施形態のロールアップブラインドでは、隣り合う昇降コード15の間隔を維持する間隔維持部材26を備えている。間隔維持部材26は、間隔維持部27と、リンク部28とを備えている。間隔維持部27は、例えば剛性を有する線状部材であり、撓みにくい材料で形成されている。間隔維持部27は、一例として、隣り合う昇降コード15の間隔に合わせた長さとなっている。例えば、間隔維持部27は、昇降コード15aと昇降コード15bとの間隔や昇降コード15bと昇降コード15cの間隔に合わせた長さとなっている。リンク部28は、間隔維持部27の一端部と他端部に設けられたリング形状の部材であり、昇降コード15が挿通されている。間隔維持部材26は、リンク部28で案内されながら自重でウェイトバー14の方向に移動する。
間隔維持部27は、さらに間隔維持部27を2つに分断可能とする解除ジョイント28aを備えている。解除ジョイント28aは、第1半体28bと第2半体28cとが着脱可能に構成されている。第1半体28bは、間隔維持部27の一方の昇降コード15側の第1部分27aに接続され、第2半体28cは、間隔維持部27の他方の昇降コード15側の第2部分27bに接続されている。
図6に示すように、一例として、図中右側の昇降コード15aに異物が引っかかり過剰な引張力が加わり、コードジョイント25で昇降コード15が分断した場合、次のようになる。すなわち、ウェイトバー14は、中央の昇降コード15bおよび左側の昇降コード15cで支持されるが、2本の昇降コード15b,15cで支持されているだけであり、不安定な状態で支持されている。ウェイトバー14が揺れた場合には、中央の昇降コード15bが左側の昇降コード15cの方向に偏ってしまうおそれがあり、偏った場合には、ウェイトバー14の支持バランスが崩れ、スクリーン13やウェイトバー14が傾いてしまう(図6中点線で示す状態)。間隔維持部材26は、剛性を有する線状部材で構成されることで、ウェイトバー14の近くにおいて、昇降コード15bと昇降コード15cとの間隔を維持する。
なお、左側の昇降コード15bのコードジョイント25が分断した場合には、中央の昇降コード15bと右側の昇降コード15aとの間に跨った間隔維持部材26によって、昇降コード15bと昇降コード15aとの間隔が維持される。
上記第2実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(2−1)間隔維持部材26は、昇降コード15bと昇降コード15cとの間隔を維持するので、中央の昇降コード15bが左側の昇降コード15cの方向に偏ってしまうことを抑えることができる。したがって、スクリーン13やウェイトバー14が傾いたり昇降コード15c,15cから落ちてしまうことを抑制することができる。
(2−2)間隔維持部材26は、解除ジョイント28aを備えているので、間隔維持部27に過剰な引張力が加わったとき、間隔維持部27を解除ジョイント28aで分断することができる。したがって、間隔維持部材26に対して過剰な引張力が加わって破損することを防ぐことができる。
なお、上記第2実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・昇降コード15の本数は、3本以上であればとくに限定されるものではない。
・間隔維持部材26は、解除ジョイント28aを省略する構成としてもよい。
・昇降コード15aと昇降コード15cとの間にも、間隔維持部材26を配置するようにしてもよい。この場合の間隔維持部材26は、中央の昇降コード15bが分断されたときに機能する。
〔第3実施形態〕
図7に示すように、第3実施形態のロールアップブラインドは、昇降コード15が2本の例である。第3実施形態におけるロールアップブラインドは、昇降コード15xと昇降コード15yとを備えている。そして、第3実施形態での間隔維持部材51は、一方の昇降コード15xとウェイトバー14の他方の昇降コード15yに近い端部とに跨って配置されている。また、同様の構成の間隔維持部材51が昇降コード15yとウェイトバー14の昇降コード15xに近い端部とに跨って配置されている。
間隔維持部材51は、間隔維持部52と、リンク部53と、固定端部54とを備えている。間隔維持部52は、例えば剛性を有する線状部材であり、撓みにくい材料で形成されている。そして、一方の昇降コード15xとウェイトバー14の他方の昇降コード15yに近い端部との間隔に合わせた長さとなっている。また、昇降コード15yとウェイトバー14の昇降コード15xに近い端部との間隔に合わせた長さとなっている。リンク部53は、間隔維持部27の一端部に設けられたリング形状の部材であり、昇降コード15xまたは昇降コード15yが挿通されている。間隔維持部材51は、リンク部53が昇降コードで案内されながら自重でウェイトバー14の方向に移動する。固定端部54は、間隔維持部52において、リンク部53とは反対側の端部であり、ウェイトバー14におけるリンク部53から離れた側の端部に固定される。
なお、間隔維持部材51にも。解除ジョイント28aが設けられている。
図8に示すように、一例として、図中右側の昇降コード15xに異物が引っかかり過剰な引張力が加わり、コードジョイント25で昇降コード15が分断した場合、次のようになる。すなわち、間隔維持部材51は、剛性を有する線状部材で構成されることで、ウェイトバー14の近くにおいて、昇降コード15yとウェイトバー14の昇降コード15xに近い端部との間隔を一定に維持する。
なお、図中左側の昇降コード15yがコードジョイント25で分断されたときには、昇降コード15xとウェイトバー14の昇降コード15yに近い端部に跨った間隔維持部材51によって、昇降コード15xとウェイトバー14の昇降コード15yに近い端部の間隔が一定に維持される。
上記第3実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(3−1)スクリーン13やウェイトバー14は、間隔維持部材51によって、一方の昇降コード15と他方の昇降コード15に近い側のウェイトバー14の端部との間隔が一定に維持される。したがって、分断されていない側の昇降コード15からスクリーン13やウェイトバー14が外れて落下することを防ぐことができる。
なお、上記第3実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・間隔維持部材51は、解除ジョイント28aを省略する構成としてもよい。
〔第4実施形態〕
図9に示すように、第4実施形態のロールアップブラインドは、ウェイトバー14が傾くことを抑制する抑制コード56を備えている。第4実施形態におけるロールアップブラインドにおいて、昇降コード15の本数は1本または2本以上であれば特に限定されない。ヘッドボックス11には、長手方向における第1端部11aに抑制コード56を巻き取る巻取ドラム57が配置されており、巻取ドラム57には、抑制コード56の第1コード端部が取り付けられている。抑制コード56は、ヘッドボックス11の第1端部11aから垂下され、ウェイトバー14の第1バー端部14aからウェイトバー14内に挿通される。そして、抑制コード56は、第1バー端部14aと反対側の第2バー端部14bから導出される。抑制コード56の第2コード端部は、ヘッドボックス11の第1端部11aとは反対側の第2端部11bに取り付けられる。巻取ドラム57は、一例として駆動軸と相対回転不能に接続されることで、巻取軸16と同期して回転し、抑制コード56を巻き取りまたは巻き戻す。したがって、ウェイトバー14は、上下方向の何れの位置にあるときにも、傾かず、ヘッドボックス11と平行な状態が維持される。
なお、抑制コード56には、ヘッドボックス11の第2端部11bの近くに、解除ジョイント28aが設けられている。
上記第4実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(4−1)昇降コード15に異物が引っかかり過剰な引張力が加わり、コードジョイント25で昇降コード15が分断しても、ウェイトバー14は、抑制コード56によって吊り下げ支持されることで、傾くことが抑制される。
(4−2)抑制コード56は、巻取ドラム57によって、昇降方向における高さに応じて巻き取られることから、通常使用時において、操作性を悪化させることを抑制できる。
なお、上記第4実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・抑制コード56は、解除ジョイント28aを省略する構成としてもよい。
〔第5実施形態〕
図10に示すように、第5実施形態のロールアップブラインドは、第2実施形態のロールアップブラインドに対して、巻取軸16にトルクリミッタ29を設けたものである。
巻取軸16は、ヘッドボックス11内に配設される軸受部材17に回転可能に支持され、昇降コード15の他端が取着されるとともに、その中心部に六角棒状の駆動軸18が相対回転可能に挿通されている。巻取軸16に巻き取られる昇降コード15は、ウェイトバー14を最下位置に位置させる長さに対してさらに余分に巻取軸16に巻き取られる余巻分を有した長さに設定されている。余巻分は、過剰な引張力が昇降コード15に加わったときに、巻取軸16から巻き出される部分である。
操作部19では、ボールチェーン21の操作により回転駆動されるプーリ20の回転トルクは、駆動軸18に伝達され、さらに、トルクリミッタ29を介して巻取軸16に伝達される。図11および図12に示すように、トルクリミッタ29は、プーリと接続された駆動軸18が相対回転不能に接続された入力部としての伝達部材30と、捩じりコイルスプリングで構成される摩擦力発生部材としてのリミットスプリング31と、巻取軸部としての巻取軸16と接続される軸部材32とを備えている。図12に示すように、伝達部材30は、筒状部30aを備え、筒状部30a外周面にリミットスプリング31が装着されている。伝達部材30が筒状の軸部材32内に挿入される。そして、リミットスプリング31の両端部が軸部材32の内周面に形成された係止部32aに係合している。
このような構成により、常にはリミットスプリング31と筒状部30aとの摩擦力に基づいて軸部材32と伝達部材30が一体に回転される。また、巻取軸16と一体の軸部材32に作用する負荷が増大してその回転が阻害されている状態では、リミットスプリング31が伝達部材30に対し空回りする。
伝達部材30は、相対回転不能に接続された駆動軸18が複数のギヤなどを介してプーリ20と接続されており、プーリ20が回転されると、伝達部材30に駆動力が伝達される。トルクリミッタ29は、各巻取軸16に一体的に設けられている。操作部19に最も近い伝達部材30に相対回転不能な駆動軸18は、その巻取軸16の中心を相対回転可能な状態で挿通され、次の巻取軸16に対応したトルクリミッタ29の伝達部材30に相対回転不能な状態で挿通される。
巻取軸16とトルクリミッタ29とは、一体の部品として取り扱い、ヘッドボックス11に組み付けることができる。
図10に示すように、各巻取軸16に対応したトルクリミッタ29が作動するトルクでもある作動荷重をB1,B2,B3…とし、全トルクリミッタ29の総作動荷重をAとする。そして、ウェイトバー14にスクリーン13が巻き上げられ、ウェイトバー14が上限位置にあるときの吊下体の最大荷重をGとする。最大荷重をGは、一例として、ウェイトバー14の荷重とスクリーン13の荷重との総和である。この場合、総作動荷重Aは最大荷重G以上に設定され、ウェイトバー14が上限位置にあるときに、ウェイトバー14が下方に落下しスクリーン13が巻き出されてしまわないようにしている。また、各トルクリミッタ29を作動させるトルクである作動荷重Bは、N−1個のトルクリミッタ29の作動荷重の総和が最大荷重G以上となるように設定される。また、作動荷重Bは、最大荷重G以下となるように設定される。これにより、1本の昇降コード15が切断されても、残りの昇降コード15でスクリーン13とウェイトバー14を支持できるようにしている。
例えば、ウェイトバー14が最下位置まで降下している状態において、1つの昇降コード15に異物が引っかかり当該昇降コード15の巻取軸16に設けられた1つのトルクリミッタ29の作動荷重Bを超える過剰な引張力が加わってしまうことがある。このような場合には、トルクリミッタ29は、巻取軸16と駆動力を伝達する伝達部材30とを分断する。すなわち、巻取軸16の軸部材32が伝達部材30に対して空回りする。これにより、昇降コード15は、巻取軸16から余巻分が引き出される(図10中最も右の点線で示した昇降コード15参照)。
そして、複数本の昇降コード15は、引っ張られた昇降コード15のみが長くなってしまう。この場合、引っ張られていない方の昇降コード15も、引っ張られ長くなった昇降コード15と同じ長さとなるように引っ張り余巻分を引き出す。次いで、全ての昇降コード15の余巻分を巻取軸16に巻き取り、昇降コード15がウェイトバー14に対して弛んだ状態を解消する。
なお、トルクリミッタ29とコードジョイント25との関係において、トルクリミッタ29は、コードジョイント25の分断に先立って、巻取軸16と駆動軸18との接続を分断する。
上記第5実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(5−1)昇降コード15に過剰な引張力が加わったときにも、先ずは、トルクリミッタ29が機能し、巻取軸16から昇降コード15の余巻分が引き出される。したがって、昇降コード15が分断される可能性を低くすることができる。昇降コード15の余巻分が巻取軸16から引き出されても、さらに過剰な引張力が加わっているときに限って、コードジョイント25が昇降コード15を分断する。これにより、2段階のフェイルセーフ機能を備えることができる。
(5−2)各トルクリミッタ29の作動荷重は、最大荷重G以下であり、N−1個のトルクリミッタ29の作動荷重の総和が最大荷重G以上とされる。これにより、1本の昇降コード15が切断されても、残りの昇降コード15でスクリーン13とウェイトバー14を支持できる。したがって、昇降コード15に異物が引っ掛かることによってロールアップブラインドに過剰な負荷が作用することを軽減することができる。加えて、その軽減に際して、昇降コードが分断されることがないので、昇降コード15の修復作業が容易となる。
なお、上記第5実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・トルクリミッタ29は、第1実施形態、第3実施形態や第4実施形態のロールアップブラインドに用いても同様な効果を得ることができる。
・トルクリミッタ29の構成は、図11および図12に示した例に限定されるものではなく、種々変更可能である。
〔第6実施形態〕
ロールアップブラインドは、トルクリミッタ29が設けられることで、過剰な引張力が加わったとき昇降コード15のみ巻取軸16から余巻分が引き出される。したがって、複数本の昇降コード15は、引っ張られた昇降コード15のみが長くなってしまう(図10中最も右の点線で示した昇降コード15参照)。この場合、修復作業の最初に、引っ張られていない方の昇降コード15も、引っ張られ長くなった昇降コード15と同じ長さとなるように引っ張り余巻分を引き出す必要がある。図13および図14に示すように、第3実施形態では、ウェイトバー40が長手方向に分割された第1半体としての固定バー41と第2半体としてのリセットバー42とで構成されている。そして、固定バー41に対して、リセットバー42が着脱可能に設けられている。
一例として、固定バー41は、半円柱形状を有しており、平坦な側面である第1装着面41aを備えている。第1装着面41aは、リセットバー42を位置決めして固定する係合孔41bを備えている。また、固定バー41は、スクリーン13の下縁部が固定されている。
リセットバー42は、固定バー41に対して対をなす部材であり、半円柱形状を有しており、平坦な側面である第2装着面42aを備えている。第2装着面42aは、第1装着面41aの係合孔41bに係合される係合ピン42bを備えている。また、固定バー41およびリセットバー42の円弧面で構成された外面には、昇降コード15が係合される係合溝43が形成されている。係合溝43は、昇降コード15が垂下された位置に対応して設けられている。固定バー41とリセットバー42とは、通常の使用時結合され、全体が円柱形状を有しており、この状態でウェイトバー40として使用される。固定バー41およびリセットバー42の何れか一方には、マグネットを配し、他方を磁気吸引可能な鉄などの材料にする。これにより、固定バー41とリセットバー42の着脱を一層容易にすることができる。
通常の使用時では、スクリーン13を巻き上げるとき、ウェイトバー40は、スクリーン13を巻き取る。スクリーン13が引き出された状態では、ウェイトバー40が露出している。この状態で、過剰な引張力が加わったとき昇降コード15のみ巻取軸16から余巻分が引き出され、当該昇降コード15のみが長くなってしまう。この場合、引っ張られていない方の昇降コード15も、引っ張られ長くなった昇降コード15と同じ長さに揃える必要がある。
図15に示すように、この場合、先ず、リセットバー42を固定バー41から外す。次いで、リセットバー42を、ほぼ固定バー41と平行な状態で、かつ、全ての昇降コード15のループに通した状態で、長くなった昇降コード15の位置まで下げる。そして、長くなっていない昇降コード15についても余巻分を巻取軸16から引き出し、全ての昇降コード15を同じ長さとする。すなわち、昇降コード15aの長さに、残りの15b,15cの長さを揃える。この後、全ての昇降コード15の余巻分を巻取軸16に巻き取り、昇降コード15がウェイトバー14に対して弛んだ状態を解消する。
上記第6実施の形態によれば、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(6−1)リセットバー42を用いて、引っ張られ長くなった昇降コード15の長さに、他の昇降コード15の長さを容易に揃えることができる。
(6−2)通常の使用時では、リセットバー42は、固定バー41に装着され一体となっている。したがって、頻繁に使用することの無いリセットバー42を紛失したりすることを防ぐことができる。
(6−3)固定バー41とリセットバー42とが磁気吸引されることから、固定バー41とリセットバー42との着脱を容易に行うことができる。
(6−4)係合ピン42bを係合孔41bに対して係脱させるだけで、固定バー41とリセットバー42との着脱を容易に行うことができる。
なお、上記第6実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・係合ピンを固定バー41の第1装着面41aに設け、係合孔をリセットバー42の第2装着面42aに設けても上記(6−4)と同様な効果を得ることができる。
・固定バー41およびリセットバー42とを磁気吸着可能な構成としたときには、係合ピンや係合孔の構成を省略してもよい。
・固定バー41とリセットバー42との着脱は、図16のような構成によっても実現することができる。図16に示すように、固定バー41の両端部に、係合孔44aを有する弾性片44を設け、リセットバー42の両端部に突起44bを設ける。そして、固定バー41に対してリセットバー42を装着するときには、弾性片44を撓ませて係合孔44aに対して突起44bを係合する。また、固定バー41に対してリセットバー42を外すときには、弾性片44を撓ませて係合孔44aに対して突起44bを外す。このような構成によっても、固定バー41とリセットバー42とを着脱を容易に行うことができる。
なお、リセットバー42の両端部に、係合孔44aを有する弾性片44を設け、固定バー41の両端部に突起44bを設けるようにしてもよい。
また、図16の構成において、さらに、固定バー41およびリセットバー42とを磁気吸着可能な構成を加えてもよいし、係合ピンや係合孔の構成を加えてもよい。
・固定バー41とリセットバー42とは接続部材で接続し、リセットバー42が紛失しないようにすることができる。図17に示すように、接続コード45がヘッドボックス11内のローラ46を介してスクリーン13の表と裏に延在している。そして、一方の面、例えば裏面に延在するコード45aの端部は、固定バー41に固定されており、リセットバー42の挿通孔47に挿通されている。また、他方の面、例えば表面に延在するコード45bの端部は、操作部45cが設けられている。この場合、リセットバー42は、固定バー41に対して下げることができる。また、リセットバー42を固定バー41に装着するときには、操作部45cを下方に引っ張ることで、リセットバー42を持ち上げることができ、固定バー41に対してリセットバー42を装着する作業を補助することができる。
なお、図17の構成において、さらに、固定バー41およびリセットバー42とを磁気吸着可能な構成を加えてもよいし、係合ピンや係合孔の構成を加えてもよい。
・図18に示すように、リセットバー42と固定バー41とは、渦巻ばねで構成されたぜんまい48によって接続されていてもよい。この場合、リセットバー42を固定バー41から外されたときには、ぜんまい48が延びる。また、リセットバー42を固定バー41に装着するときには、ぜんまい48が巻き戻される。これにより、リセットバー42を固定バー41に装着するときの作業を補助することができる。
なお、図18の構成において、さらに、固定バー41およびリセットバー42とを磁気吸着可能な構成を加えてもよいし、係合ピンや係合孔の構成を加えてもよい。
・リセットバー42は、ヘッドボックス11などに配置し、必要な時だけ、ヘッドボックス11から外して使用してもよい。この場合、ウェイトバーは、ウェイトバー14と同じ構成のものを使用することができる。
〔第7実施形態〕
第1実施形態から第6実施形態では、各昇降コード15に対して1つの巻取軸16を設け、この巻取軸16に昇降コード15の余巻分を巻き取るようにしたが、余巻分は、別の巻取軸49に巻き取るようにしてもよい。図19に示すように、この場合、巻取軸部としての巻取軸49にトルクリミッタ29と同様なトルクリミッタ50を設ける。一例として、昇降コード15のヘッドボックス11に対する固定端となる側に巻取軸49とトルクリミッタ50を設けるようにする。余巻分は、過剰な引張力が昇降コード15に加わったときに、巻取軸49から巻き出されることになる。
〔第8実施形態〕
図20および図21に示すように、トルクリミッタ29は次のように構成することもできる。トルクリミッタ61は、プーリと接続された駆動軸18が相対回転不能に接続された巻取軸部としての伝達部材62と、さらばねで構成される摩擦力発生部材としての皿ばね69と、巻取軸部としての巻取軸16と接続される軸部材63とを備えている。伝達部材62は、筒状部62aを備え、筒状部62aの外周面には、カム部材64が回転可能にかつ筒状部62aの軸方向に移動可能に支持されている。伝達部材62のカム部材64と対向するフランジ部65には凹凸部65aが設けられている。また、カム部材64の外周面にも凹凸部64aが設けられている。また、筒状部62aの先端部には、凹溝66が形成されている。軸部材63は、内部に筒状空間部68を備え、伝達部材62の筒状部62aおよびカム部材64を収納している。そして、凹凸部64aは、摩擦を有して凹凸部65aに係合している。伝達部材62のフランジ部67には、凸部67aが設けられている。この凹溝66と凸部67aが係合して、伝達部材62は、軸部材63に対して回転可能に支持される。
伝達部材62の先端部には、カム部材64を覆うように軸部材63の筒状空間部68に嵌合される。そして、カム部材64の外周面に等間隔に形成された凹凸部64aが筒状空間部68の側面に形成された凹凸部68aに係合する。これにより、カム部材64は、軸部材63と一体に回転されるとともに、軸部材63に対し軸方向に移動可能に支持されている。
カム部材64と軸部材63との間には、摩擦力発生部材としての皿ばね69が配設され、軸部材63を支点とする皿ばね69により、カム部材64がフランジ部65に向かって筒状部62aの軸方向に付勢されている。したがって、常に、カム部材64の凹凸部64aとフランジ部65の凹凸部65aが皿ばね69の付勢力により係合して、伝達部材62の回転がカム部材64を介して軸部材63に伝達される。なお、皿ばね69の代わりにコイルスプリングを使用することもできる。
また、昇降コード15が過剰な引張力で引っ張られたときには、カム部材64の凹凸部64aがフランジ部65の凹凸部65aを乗り越えながら、カム部材64が伝達部材62に対し空回りする。したがって、巻取軸16と一体の軸部材63に過大な引張力が作用しても、その引張力はカム部材64の空回りにより吸収される。
上記のように構成されたトルクリミッタ61では、トルクリミッタ29と同様な作用効果を得ることができるとともに、次に示す作用効果を得ることができる。伝達部材62に対しカム部材64が空回りするとき、カム部材64の凹凸部64aがフランジ部65の凹凸部65aを乗り越えながら空回りすることで、衝突音を発生させることができる。これにより、昇降コード15が巻取軸16から巻き出されたことを認識することができる。
また、巻取軸16とトルクリミッタ61とは、一体の部品として取り扱い、ヘッドボックス11に組み付けることができる。
〔第9実施形態〕
第9実施形態は、第8実施形態で説明したトルクリミッタ61を第7実施形態で説明した第2巻取軸となる巻取軸49に設けた例である。図22に示すように、この場合、ヘッドボックス11を構成するフレーム71には、伝達部材62を取り付ける取付部としての取付片72が設けられており、取付片72には、伝達部材62が取り付けられている。一例として、伝達部材62は、取付片72に対して回転しない。したがって、過剰な引張力が昇降コード15に加わったときに、巻取軸49は、ヘッドボックス11のフレーム71に対して回転することになる。すなわち、巻取軸49と一体の軸部材63は、フレーム71と一体の伝達部材62に対して回転し、昇降コード15の余巻分は、巻取軸49から巻き出されることになる。
なお、上記第9実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・トルクリミッタ61の代わりに、トルクリミッタ29を用いることもできる。また、その他の構成を備えたトルクリミッタであってもよい。
なお、上記第1実施形態〜第9実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・トルクリミッタ29,61の構成は、図11および図12ならびに図20および図21に示した例に限定されるものではなく、種々変更可能である。
・ロールアップブラインドとしては、ヘッドボックスを省略する構成としてもよい。この場合、遮蔽材としてのスクリーン13は、直接天井等に固定されてもよいし、ヘッドボックス以外の支持部材で支持されてもよい。
・ウェイトバー14は、直接スクリーン13の下端部に固定されていなくてもよい。例えば、スクリーン13に対して直接又はリング等の子部品を介してウェイトバー14を支持するようにしてもよい。
・トルクリミッタは全ての巻取軸16に対応して設けられていなくてもよい。
・昇降コード15は、余巻分を備えていなくてもよい。昇降コードが余巻分を有していなくても、例えば、ウェイトバー14が上限位置と下限位置の中間位置にある場合において、所定のトルクが加わったときに、トルクリミッタは、巻取軸と駆動軸と相対回転させることができる。
1…ロールアップブラインド、11…ヘッドボックス、11a…第1端部、11b…第2端部、12…取付ブラケット、13…スクリーン、14…ウェイトバー、14a…第1バー端部、14b…第2バー端部、15…昇降コード、15a−15c…昇降コード、15d…第1コード部、15e…第2コード部、15x…昇降コード、15y…昇降コード、16…巻取軸、17…軸受部材、18…駆動軸、19…操作部、20…プーリ、21…ボールチェーン、22…ストッパー装置、23…ガバナー装置、24…バランス、25…コードジョイント、25a…ジョイント本体、25b…ジョイント本体、25c…連結部、26…間隔維持部材、27…間隔維持部、27a…第1部分、27b…第2部分、28…リンク部、28a…解除ジョイント、28b…第1半体、28c…第2半体、29…トルクリミッタ、29…全トルクリミッタ、30…伝達部材、30a…筒状部、31…リミットスプリング、32…軸部材、32a…係止部、40…ウェイトバー、41…固定バー、41a…第1装着面、41b…係合孔、42…リセットバー、42a…第2装着面、42b…係合ピン、43…係合溝、44…弾性片、44a…係合孔、44b…突起、45…接続コード、45a…コード、45b…コード、45c…操作部、46…ローラ、47…挿通孔、49…巻取軸、50…トルクリミッタ、51…間隔維持部材、52…間隔維持部、53…リンク部、54…固定端部、56…抑制コード、57…巻取ドラム、61…トルクリミッタ、62…伝達部材、62a…筒状部、63…軸部材、64…カム部材、64a…凹凸部、65…フランジ部、65a…凹凸部、66…凹溝、67…フランジ部、67a…凸部、68…筒状空間部、68a…凹凸部、69…皿ばね、71…フレーム、72…取付片。

Claims (10)

  1. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンと、
    前記スクリーンの最下部に配置され前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、
    前記ウェイトバーを吊下支持する複数の昇降コードであって、各昇降コードが一端部と他端部とを備え、前記一端部が前記ヘッドボックスに取り付けられ、前記一端部と前記他端部との間が前記ヘッドボックスより垂下され前記ウェイトバーの下方に巻回された複数の前記昇降コードと、
    前記ヘッドボックスに前記昇降コード毎に配置された巻取軸であって、前記昇降コードの他端部を巻き取りまたは巻き戻す前記巻取軸と、
    前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、
    前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備え、
    前記昇降コードは3本以上であり、
    前記抑制部は、2本の前記昇降コードに跨って配置される間隔維持部材であって、前記2本の昇降コードの間の間隔が狭まることを規制する前記間隔維持部材を備える
    ロールアップブラインド。
  2. 前記間隔維持部材は、前記昇降コードの間の間隔が狭まることを規制する間隔維持部と、前記間隔維持部を前記昇降コードに接続するリンク部とを備え、
    前記リンク部は、前記間隔維持部材の自重で前記ウェイトバーの方向に下降させる
    請求項に記載のロールアップブラインド。
  3. 前記間隔維持部材は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを分断可能に接続する解除ジョイントとを備える
    請求項またはに記載のロールアップブラインド。
  4. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンと、
    前記スクリーンの最下部に配置され前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、
    前記ウェイトバーを吊下支持する複数の昇降コードであって、各昇降コードが一端部と他端部とを備え、前記一端部が前記ヘッドボックスに取り付けられ、前記一端部と前記他端部との間が前記ヘッドボックスより垂下され前記ウェイトバーの下方に巻回された複数の前記昇降コードと、
    前記ヘッドボックスに前記昇降コード毎に配置された巻取軸であって、前記昇降コードの他端部を巻き取りまたは巻き戻す前記巻取軸と、
    前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、
    前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備え、
    前記昇降コードのうちで1本の昇降コードが第1昇降コードであり、他方の昇降コードが第2昇降コードであり、
    前記抑制部は、前記第1昇降コードと前記ウェイトバーの前記第2昇降コードに近い端部とに跨って配置され、前記第1昇降コードと前記ウェイトバーの端部との間隔が狭まることを規制する間隔維持部材を備える
    ロールアップブラインド。
  5. 前記間隔維持部材は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを分断可能に接続する解除ジョイントとを備える
    請求項に記載のロールアップブラインド。
  6. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンと、
    前記スクリーンの最下部に配置され前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、
    前記ウェイトバーを吊下支持する複数の昇降コードであって、各昇降コードが一端部と他端部とを備え、前記一端部が前記ヘッドボックスに取り付けられ、前記一端部と前記他端部との間が前記ヘッドボックスより垂下され前記ウェイトバーの下方に巻回された複数の前記昇降コードと、
    前記ヘッドボックスに前記昇降コード毎に配置された巻取軸であって、前記昇降コードの他端部を巻き取りまたは巻き戻す前記巻取軸と、
    前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、
    前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備え、
    前記抑制部は、前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制コードを備え、
    前記抑制コードは、第1コード端部と第2コード端部とを備え、前記ウェイトバーの長手方向に沿って挿通され、前記第1コード端部が前記ヘッドボックスの巻取ドラムに巻き取られ、前記ヘッドボックスの長手方向における第1端部から垂下され、前記第2コード端部が前記ヘッドボックスの長手方向における前記第1端部とは反対側の第2端部に取り付けられている
    ロールアップブラインド。
  7. 前記抑制コードは、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを分断可能に接続する解除ジョイントとを備える
    請求項に記載のロールアップブラインド。
  8. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから吊り下げ支持されるスクリーンと、
    前記スクリーンの最下部に配置され前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、
    前記ウェイトバーを吊下支持する複数の昇降コードであって、各昇降コードが一端部と他端部とを備え、前記一端部が前記ヘッドボックスに取り付けられ、前記一端部と前記他端部との間が前記ヘッドボックスより垂下され前記ウェイトバーの下方に巻回された複数の前記昇降コードと、
    前記ヘッドボックスに前記昇降コード毎に配置された巻取軸であって、前記昇降コードの他端部を巻き取りまたは巻き戻す前記巻取軸と、
    前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、
    前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部と、
    前記巻取軸と駆動軸との間に介在されるトルクリミッタを備え、
    前記トルクリミッタは、所定以上のトルクで前記巻取軸と前記駆動軸と相対回転するよう構成され、昇降動作時は相対回転しない
    ロールアップブラインド。
  9. 前記ロールアップブラインドは、
    前記スクリーンを昇降操作する操作部を備え、
    前記駆動軸は、前記操作部と前記巻取軸とを接続し、前記巻取軸に前記トルクリミッタを介して接続され、
    前記トルクリミッタは、前記コードジョイントの分断に先立って、前記巻取軸と前記駆動軸と相対回転させる
    請求項に記載のロールアップブラインド。
  10. 上方から支持されるスクリーンと、
    前記スクリーンの最下部に配置され、前記スクリーンを巻き取るウェイトバーと、
    前記ウェイトバーを昇降させる複数本の昇降コードと、
    前記昇降コードを巻き取る巻取軸と、
    前記昇降コードの各々に設けられ、前記昇降コードを分断可能とするコードジョイントと、
    前記昇降コードの1本が前記コードジョイントで分断されたとき、前記スクリーンおよび前記ウェイトバーが傾くことを抑制する抑制部とを備え、
    前記抑制部は、本の前記昇降コードと前記ウェイトバーの端部との間、および、前記ウェイトバー内を挿通する位置のうちの何れか1つの位置に設けられている
    ロールアップブラインド。
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