JP6901120B2 - 診察台 - Google Patents
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Description
一方、特許文献1のように脚体をテーブルの下に設置した場合、脚体が邪魔をしてテーブルを低く下げられない。そのため、例えば、特許文献2には、折り畳み可能な一対のX脚でテーブル(ペット台)を支持する構造が開示されている。
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記無影灯を、前記テーブルに所定値以上の荷重が生じた場合に点灯させ、該所定値以上の荷重が生じなくなった場合に消灯させる点灯処理部を有することを特徴としている。
以下、図面を参照しながら本発明の診察台について説明する。図1は、本発明の実施例1による診察台の斜視図であり、図2は、診察台の機能ブロック図である。
図1に示すように、診察台1は平面視矩形状の基台2を有する。基台2は、診察室の床に載置される本体ベース3と、本体ベース3の上方を覆う樹脂製のベースカバー5とで形成される。なお、本体ベース3には、図2に示したロードセル6が設置されており、ベースカバー5を介して基台2に生じた荷重(例えば動物や術者の体重)を検知可能である。なお、ロードセル6が本発明の障害物を検知する検知装置に相当する。
障害物を安価に検知する方法として、マイクロスイッチを使用してもよい。詳しくは、ベースカバー5の裏面に可動接点を設け、その下方に電極(いずれも図示省略)を設けておき、ベースカバー5の自重を支えるスプリング(図示省略)を設置しておけば、ベースカバー5の自重を超える負荷が生じて、ベースカバー5がスプリングの付勢力に抗して下方に移動すると、可動接点が電極に接触して電気回路が導通して障害物を検知できるからである。マイクロスイッチを使用すれば、小型犬がベースカバー5に載った時にも検知できるし、また、術者がテーブル10の移動を緊急停止させたい時にもベースカバー5を踏めば検知できる。
制御部80は、CPUやメモリ等からなり、メモリの例えばROMに格納されている各種プログラムやデータをRAMにロードし、各種プログラムを実行することにより、診察台1の動作を制御することができる。メモリには、導入退出位置やメモリポジションも記憶される。
テーブルの側方であって基台2の周縁近傍には、支柱21が立設されている。支柱21は、断面視四角形で形成され、上下方向に沿って延びている。支柱21の下端は基台2に固定され、支柱21の上端は支持上板35に固定される。
支柱ガイド22には、断面視コ字状のシャーシ受けアーム23が例えば4本のネジで取り付けられる。シャーシ受けアーム23は、コ字状の開口部分を下方に向けて、基台2上で水平方向に沿って延びている。
この結果、術者は、テーブル10の支柱21近傍(テーブル10の後方側)を除いた、テーブル10の正面側(前方側)や左右両側面側から、テーブル10と基台2との間に膝を容易に入れられるので、椅子に座ったり、しゃがんだ姿勢でテーブル10上の動物を診察や手術することができる。
チルト機構60は、固定シャーシ61と可動シャーシ62の間に取り付けられる。詳しくは、チルト機構60は断面視コ字状のチルトモータ取付板65を有し、コ字状の開口部分を上方に向けて配置され、コ字状の左右側面部分が、図4で説明した固定シャーシ61の取付板受け部61bに回動自在に支持される。また、チルトモータ取付板65のコ字状の底部分には、チルトモータ70や軸受66が設置されている。
テーブル10は、量り台として機能する天板11を有し、天板11の天面12には、滑り防止のマットが敷かれている。天板11の裏面には、天板11よりも手前側に向けて引き出し可能なスロープ17が設けられている。また、テーブル10には量り13が設置される。量り13にはロードセルが取り付けられており、量り13は、量り受け台13cを介して例えば4本のネジで可動シャーシ62に固定される。量り13から延びたコード13aの先端には端子13bが設けられている。端子13bは、図1で説明した支柱カバー24の内部で別の端子(図示省略)に接続される。
テーブル10の下方には、シャーシカバー15a,15bが設けられており、可動シャーシ62や固定シャーシ61の側方を覆う。また、シャーシカバー15a,15bの内側には、図2に示したLED16が設けられる。LED16は、ロードセル6の検知結果に基づいて青色や赤色に点灯する。
一方、足踏みスイッチ4cの押し下げ中はテーブル10が上昇し、上近接センサ47によってテーブル10が基台2から最も離れたことが検知された場合、昇降モータ43の回転が停止する。このときには、足踏みスイッチ4cを踏み続けても踏みなおしても昇降モータ43は回転停止したままである。
なお、テーブル10が同様に図1に示した所定高さに位置しており、メモリ/オートスイッチ4bが押し下げられた場合、下近接センサ71によってテーブル10が導入退出位置に到達したと検知されたら、昇降モータ43の回転が停止する。その後、チルトモータ70が回転してテーブル10は前傾を始める。図2に示す寝リミットスイッチ73bによってテーブル10の前傾姿勢が検知されたら、チルトモータ70の回転が停止する。
これに対し、テーブル10が導入退出位置に到達して既に前傾しているときに、メモリ/オートスイッチ4bが押し下げられた場合、最初にチルトモータ70が回転し、テーブル10が後傾を始める。チルト用ロッドネジ63のネジ部63bが上方に移動して、可動シャーシ62の支え受け部62bを上方に押し上げるので、テーブル10は水平位置に戻る。図2に示す起きリミットスイッチ73aによってテーブル10の水平姿勢が検知されたら、チルトモータ70の回転が停止する。その後、昇降モータ43が回転してテーブル10は上昇を始める。テーブル10がメモリポジションで自動的に停止したら、昇降モータ43の回転が停止する。なお、テーブル10が導入退出位置にあるが、前傾していなかった場合、メモリ/オートスイッチ4bが押し下げられると、テーブル10がメモリポジションまで上昇する。
このように、テーブル10が基台2に最も近づいた場合にはテーブル10が前傾するので、例えば大型の動物や老犬であっても動物自身でテーブル10に乗り降りしやすくなる。
図8は、本発明の実施例2による診察台の斜視図である。なお、図8では、支柱21や支柱ガイド22を見やすくするために、図1で説明した支柱カバー24、支持上板35、テーブル10等の記載を省略している。
支柱ガイド22はテーブルとともに上下方向に移動する。このため、図8に示すように、無影灯90を支柱ガイド22に設置すれば、テーブルがどの高さに位置していても、テーブルから無影灯までの距離が一定に維持される。このため、術者が視野を確保するために、診察台に無影灯を設置して欲しいという要望に応ずることができるとともに、無影灯の高さ調整作業を減らすことができる。
あるいは、テーブルに生じた荷重に応じて点灯・消灯させてもよい。詳しくは、点灯処理部が、量り13の検知結果からテーブル10に所定値以上の荷重が生じた場合、無影灯90を点灯させ、所定値以上の荷重が生じなくなった場合、無影灯90を消灯させれば、消灯忘れを防止することができる。
図9は、本発明の実施例3による診察台の斜視図である。なお、図9でも、支柱21や支柱ガイド22を見やすくするために、図1で説明した支柱カバー24、支持上板35、テーブル10等の記載を省略している。
支柱21は基台2に固定されている。このため、図9に示すように、把手91を支柱21に設置すれば、診察室の床を清掃するために診察台を移動させる場合に、図6で説明したテーブル10を持たなくて済み、テーブル10に設置された量り13への影響(測定結果の偏り等)を減らすことができる。なお、把手91には、動物用のリードを固定してもよい。
Claims (6)
- 基台と、
該基台の上方に配置され、動物を載置可能なテーブルと、
前記基台に設置され、前記テーブルの一端を支持して該テーブルの下方と前記基台の上方との間に空間を形成させる片持ち支持機構と、
前記テーブルの側方に設けられ、該テーブルを上下方向に移動させる昇降機構と、
該昇降機構によって前記テーブルが下降して前記基台に最も近づいた場合、前記片持ち支持機構によって支持された前記テーブルの一端とは反対側の他端が前記テーブルの前記一端よりも下方に位置するように、前記テーブルの前記他端を下方に傾斜させるチルト機構と、前記テーブルの前記他端から引き出し可能なスロープと
を備えることを特徴とする診察台。 - 前記基台上の障害物を検知する検知装置と、
該検知装置で前記基台上の障害物が検知された場合、前記テーブルの下降を禁止する監視機構とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の診察台。 - 前記片持ち支持機構が、前記基台に固定される支柱と、該支柱に対して前記テーブルとともに上下方向に移動する支柱ガイドとを有し、該支柱ガイドに、無影灯が設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の診察台。
- 前記テーブルが下降して前記基台に最も近づいた導入退出位置への移動か、該導入退出位置よりも上方に位置し、術者が予め設定したメモリポジションへの移動を切り換え可能なスイッチと、前記無影灯の点灯・消灯を制御する点灯処理部とを有し、
該点灯処理部は、前記スイッチを押し下げて前記テーブルが前記メモリポジションに到達した場合に、前記無影灯を点灯させる、あるいは、前記テーブルが前記導入退出位置に到達させるために前記スイッチを押し下げた場合に、前記無影灯を消灯させることを特徴とする請求項3に記載の診察台。 - 前記無影灯を、前記テーブルに所定値以上の荷重が生じた場合に点灯させ、該所定値以上の荷重が生じなくなった場合に消灯させる点灯処理部を有することを特徴とする請求項3に記載の診察台。
- 前記テーブルが前記動物の体重を計量するための量りを有し、前記片持ち支持機構が前記テーブルに生じた荷重を受ける支柱を有し、該支柱に、把手が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の診察台。
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