JP2020078442A - 施術者用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】方位が識別し易く、足元の操作部を快適に操作することができる施術者用椅子を提供する。【解決手段】施術者用椅子1は、施術者が着座する座部を支持する支持脚部3と、この支持脚部3を支持するベース部8と、このべース部8におけるベース前枠部10の前方部に移動規制部24が取り付けられ、支持脚部3からベース部8の周縁である外郭までの距離において、ベース部8のうち、移動規制部24が取り付けられた側である前側部における距離X1は、支持脚部3に対して移動規制部24と反対側である後側部の距離X2よりも短く形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、施術者が着座する施術者用椅子に関するものである。
従来、医療施設において、診察や手術などの施術中に医師や看護師など(以下、「医師等」と記す。)が着座する椅子として、例えば下記特許文献1に記載された椅子がある。この椅子は、ほぼ円形の座部と、この座部を支持する胴部と、この胴部に連結された放射状の脚部と、脚部に取り付けられたキャスターとを有している。
また、他にも、医師等が足で操作できるように、操作レバーや、キャスターによる椅子の移動を規制するためのブレーキが、足元に近い場所に配置されている椅子がある(以下足元に近い位置に配置されたブレーキなどを「足元の操作部」と記す。)。
特開2018−57643号公報
しかし、従来の椅子は、前後左右の方位が定まっていないため、足元の操作部を操作しやすい向きで着座することが困難である。すなわち、従来の椅子は、座部がほぼ円形であるため、医師等は、どの方向からでも椅子に座ることができるが、座った向きにおいて正面の真下に足元の操作部が配置されているとは限らず、座る向きによっては、側方や後方に足元の操作部が配置される場合がある。背もたれやひじ掛けを有する椅子であれば、座部の方位は識別されるが、一般的に座部は脚部に対して回転するため、座った向きが、足元の操作部を快適に操作できる向きであるとは限らない。仮に、医師等が座った向きが、足元の操作部を快適に操作するうえで適切ではなかった場合、患部から視線を外すことができない施術において、医師等は脚のみで足元の操作部を探す必要がある。または、医師等は、施術を中断して、足元の操作部を目視しながら操作する必要がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、方位が識別し易く、足元の操作部を快適に操作することができる施術者用椅子の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る施術者用椅子は、施術者が着座する座部と、地面を移動するための可動部が備えられたベース部と、前記ベース部に取り付けられ、地面に接触したときに移動を規制する移動規制部と、前記座部と前記ベース部とを連結した支持脚部と、を有し、前記支持脚部から前記ベース部の外郭までの距離において、前記ベース部のうち、前記移動規制部が取り付けられた側である前側部における前記距離が、前記支持脚部に対して前記移動規制部と反対側である後側部の前記距離よりも短い、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、前記前側部に孔が形成された、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、前記移動規制部が、前記前側部の前方部に取り付けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、前記移動規制部が、前後方向と直交する左右方向における中央に取り付けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、前記ベース部が、上方から視して三角以上の多角形であり、前記前側部が、前記支持脚部側から伸びたベース前枠部と、このベース前枠部の前端から前記ベース部の外郭に沿ったベース縁枠部とを有し、前記ベース前枠部と前記ベース縁枠部との間に孔が形成され、前記ベース前枠部の前方部に前記移動規制部が取り付けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、前記移動規制部が、前記ベース部を上下に貫通した筒部と、前記筒部の上部に備えられた操作部と、前記筒部の下部に備えられて前記操作部が操作されることで地面に接触する接触部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る施術者用椅子は、施術者が着座する座部と、地面を移動するための可動部が備えられたベース部と、ベース部に取り付けられ、地面に接触したときに移動を規制する移動規制部と、座部と前記ベース部とを連結した支持脚部とを有し、支持脚部からベース部の外郭までの距離において、ベース部のうち、移動規制部が取り付けられた側である部における距離が、支持脚部に対して移動規制部と反対側である後側部の距離よりも短い。すなわち、支持脚部に対して、前側部が後側部よりも短いことから、施術者は、前側部が前方であることを認識し易い。施術者が、前側部が自身の正面に向くような向きで座部に着座すれば、移動規制部が自然と正面の真下である足元に配置される。したがって、方位が識別し易く、足元の移動規制部を快適に操作することができる。
また、前側部が後側部よりも短いことから、前側部が周囲の機器に接触し辛い。例えば、被施術者が着座する施術用の椅子やベッドの足元付近には、様々な操作スイッチなどがあるところ、前側部が短ければ、ベース部が、椅子やベッドに近づいた場合であっても機器に接触し辛い。
また、前側部に移動規制部が取り付けられていることから、施術者の正面の真下において移動規制部が地面に接触するため、施術者は、自身の正面を軸として施術者用椅子を左右側方に回転させ、適切な姿勢で施術を行うことができる。さらに、施術者の正面が回転の軸であれば、施術者の両脚の間に軸が配置されるため、施術者の側方や後方が軸である場合と比較して、向きを制御し易い。
本発明に係る施術者用椅子は、前側部に孔が形成されている。したがって、施術者は、孔を標識としてベース部の前側部と後側部とを区別し、孔のある前側部を容易に認識することができる。したがって、方位が識別し易く、足元の操作部を快適に操作することができる。また、施術者は、足を孔の縁に置くことができ、施術し易い安定した姿勢をとることができる。また、飛散した薬液や血液などが孔を通ることで、ベース部に付着し辛く、ベース部が汚れ難い。また、孔に相当する分の重量がベース部から除かれるため、軽量となる。
本発明に係る施術者用椅子は、移動規制部が、前側部の前方部に取り付けられている。すなわち、移動規制部がベース部の前側部の前方部に存在すれば、移動規制部がベース部における中心側に配置された場合と比較して、施術者は足元において移動規制部を探し易く、快適に操作することができる。また、移動規制部が地面に接触することで生じる回転の軸が、ベース部の前方部に存在すれば、左右側方への回転の度合いが大きい。さらに、回転の軸がベース部の前側部の前方部であるため、ベース部における中心側が軸である場合と比較して、向きを制御し易く、不本意な回転が抑止される。
本発明に係る施術者用椅子は、移動規制部が、前後方向と直交する左右方向における中央に取り付けられている。すなわち、移動規制部が、前側部における左右の中央に存在すれば、施術者の正面の真下において移動規制部が地面に接触するため、移動規制部が中央からずれて配置された場合と比較して、施術者は、自身の正面を軸として施術者用椅子を左右側方に回転させ、適切な姿勢で施術を行うことができる。さらに、施術者の正面が回転の軸であれば、施術者の両脚の間に軸が配置されるため、中央からずれた位置が軸である場合と比較して、向きを制御し易い。
本発明に係る施術者用椅子は、ベース部が、上方から視して三角以上の多角形であり、前側部が、支持脚部側から伸びたベース前枠部と、このベース前枠部の前端からベース部の外郭に沿ったベース縁枠部とを有し、ベース前枠部とベース縁枠部との間に孔が形成され、ベース前枠部の前方部に移動規制部が取り付けられている。すなわち、ベース部が多角形であることから、施術者は、前側部と後側部との相違を認識し易く、かつ、意匠性に優れている。また、前側部が、ベース前枠部とベース縁枠部とを有し、各部の間に孔が形成されていることから、前側部と後側部との形状が明らかに異なり、施術者は、前側部と後側部との相違を認識し易い。また、孔がベース前枠部とベース縁枠部との間の広い範囲に渡った大きさであるため、ベース部は、施術者の足の置き易さ、飛散した薬液や血液などによる汚れ難さ、および、軽量化を実現することができる。
本発明に係る施術者用椅子は、移動規制部が、ベース部を上下に貫通した筒部と、筒部の上部に備えられた操作部と、筒部の下部に備えられて操作部が操作されることで地面に接触する接触部とを有する。したがって、複雑なリンク機構を要さず簡便な構成で移動規制部が実現する。
図1は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の外観斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の要部の外観が示され、(a)は上方から視した図、(b)は左側方から視した図、(c)は後方から視した図である。 図3は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の要部の外観が示され、(a)は前方から視した図、(b)は(a)において左方から視したI−I断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の要部の外観が示され、(a)は右側方から視した図、(b)は(a)において後方から視したII−II断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の要部斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の動作状態であって、動作前の状態が示された動作前状態図である。 図7は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の動作状態であって、下降中の状態が示された下降状態図である。 図8は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の動作状態であって、上昇中の状態が示された上昇状態図である。
以下は、本発明の実施形態に係る施術者用椅子の説明である。施術者用椅子は、例えば、眼科などの医療施設で用いられるが、他の医科、理美容施設、作業場などにおいても用いられる。したがって、施術者は、医師等の他、スタイリスト、エステティシャン、生産加工職人なども含まれる。
図1および図2は、施術者用椅子1の外観が示され、図3および図4は、施術者用椅子1の外観および断面が示されている。なお、以下の説明では、支持脚部3を境として、方位が前側と後側とに分かれ、前方を基準として、右側方および左側方とする。また、設置面からの高さ方向を上方とし、反対側を下方とする(図1参照。)。
図1から図3に示されているとおり、施術者用椅子1は、施術者が着座する座部2と、可動部としてのキャスター9が取り付けられたベース部8と、座部2とベース部8とを連結した支持脚部3と、ベース部8に対して座部2を昇降させる昇降操作機構13と、ベース部8に取り付けられた移動規制部24と、ベース部8の下面に取り付けられた駆動部7とを有している。
座部2は円形であり、天然皮革、人工皮革、合成皮革などで覆われている。なお、施術の妨げにならない限りにおいて、ひじ掛けや背もたれが備えられていてもよい。
支持脚部3は、円柱状であり、外側の外筒脚部5と内側の内筒脚部6とが二重となって連結されている。支持脚部3の下端には、この支持脚部3を伸縮させる駆動部7が連結されている。駆動部7は、例えば、モーター、ピストンシリンダー、制御回路など(いずれも図示省略。)が内蔵されている。駆動部7が稼働することで、支持脚部3の内筒脚部6が外筒脚部5に対して昇降する。すなわち、内筒脚部6の先端に接続された座部2が昇降する。支持脚部3と駆動部7との間に、ベース部8が取り付けられている。
ベース部8は、上方から視してほぼ五角形の板状であり(図2(a)参照。)、キャスター9が、下面における各角部に取り付けられている。ベース部8は、上下に突出した支持部4を有し、この支持部4の上側であって、ベース部8の上面側に支持脚部3が接続され、支持部4の下側であってベース部8の下面側に駆動部7が取り付けられている。ベース部8は、支持脚部3を境として前側である前側部と、後ろ側である後側部とを有している。ここで、支持脚部3からベース部8の周縁である外郭までの距離において、ベース部8のうち、移動規制部24が取り付けられた側である前側部における距離Xは、支持脚部3に対して移動規制部24と反対側である後側部の距離Xよりも短く形成されている。換言すれば、支持脚部3から前側部の端までの距離は、支持脚部3から後側部の端までの距離よりも短く、また、支持脚部3から後側部の端までの距離は、支持脚部3から前側部の端までの距離よりも長い。なお、ベース部8の形状は、三角以上の多角形であれば、任意である。例えば、ベース部8が三角形であれば、底辺側が前側部となり、一つの頂点が後側部となる。その他、四角形、六角形などであってもよく、限りなく円形に近い多角形または円形であってもよい。
前側部は、支持脚部3側から前方にむけて伸びたベース前枠部10と、このベース前枠部10の前端から左右に向けてベース部8の外郭に沿ったベース縁枠部11とを有している。ベース縁枠部11は、ベース前枠部10を中心として左右が対称であり、換言すれば、ベース前枠部10は、前側部において、前後方向と直交する左右方向における中央に配置されている。前側部は、ベース前枠部10とベース縁枠部11との間に孔12a,bが形成されている。孔12a,bは、ベース前枠部10の左右に形成され、各枠部10,11を除いて、前側部の投影面積の大半を占める大きさである。孔12a,bの大きさは、例えば、施術者が足の先をベース縁枠部11に載せた際、踵が入る程度である。ベース前枠部10の前方部は、移動規制部24が取り付けられている。
移動規制部24は、地面に接触したときに施術用椅子1の移動を規制するものであり、ベース部8を上下に貫通した筒部25と、この筒部25の内側に通されて一部が上部に露出した操作部26と、筒部25の内側に通されて一部が下部に露出した接触部27とを有している。接触部27は、操作部26の操作と連動する。すなわち、操作部26が押し込まれると、接触部27が下降して地面に接触する。再び操作部26が押されると、操作部26が上方に向けて突出すると共に、接触部27が上昇して地面から離れる。移動規制部24はダンパー(図示省略。)が備えられており、地面に多少の凹凸があっても正常に機能する。
次に、昇降操作機構13を図面に基づいて説明する。図5は、昇降操作機構13が示されている。
図3ないし図5に示されているとおり、昇降操作機構13は、ベース部8の下方において支持部4に連結された基部14と、この基部14からベース部8を通って上方に向けて伸びた調整操作部15と、この調整操作部15による操作を検知する検知部としての各センサー18,19と、基部14の動作を制御する動作制御部20とを有している。基部14は、円筒状であり、支持脚部3の下方において同軸上に揃えられている。基部14は、筒の内側において軸部としての揺動軸部22を介してベース部8の支持部4に支持されている。すなわち、揺動軸部22を介して、基部14は自在に傾く。基部14の外面には、調整操作部15と被検知片23とが形成されている。
調整操作部15は、基部14の側面から張り出すと共にほぼ直角に折れ曲がってベース部8の孔12bに通された連接部16と、この連接部16の上端に連接されたペダル部17とを有している。連接部16は、支持脚部3の近傍を通って配置され、ペダル部17は、ベース部8の上面近傍に配置されている。被検知片23は、板状であり、ほぼ水平な状態で基部14から外側に向けて張り出している。
各センサー18,19は、接点式スイッチであり、上昇用検知センサー18および下降用検知センサー19の一対で構成されている。各センサー18,19は、基部14の側方に配置され、上下において対面している。各センサー18,19のスイッチ部は、互いに対面している。動作制御部20は、一対のコイルバネ21a,bとストッパー(図示省略。)とから構成され、各センサー18,19の近傍に隣接して配置されている。各コイルバネ21a,bは、同軸上に縦列している。各センサー18,19および各コイルバネ21a,b間に、基部14の被検知片23が配置されている。換言すれば、被検知片23の上方に、下降用検知センサー19が配置され、被検知片23の下方に上昇用検知センサー18が配置され、被検知片23の上下両面に各コイルバネ21a,bが接触している。なお、センサーは、例えば磁気式や赤外線式などであってもよい。
次に、施術者用椅子1の動作を図面に基づいて説明する。図6ないし図8は、施術者用椅子1の動作の状態が示されている。図6は施術用椅子1が動作していない状態が示され、図7は施術用椅子1を下降させる際の状態が示され、図8は施術用椅子1を上昇させる際の状態が示されている。
図6に示されているとおり、調整操作部15が操作されていない状態では、基部14がほぼ水平であり、被検知片23もほぼ水平である。したがって、各センサー18,19はスイッチが押されておらず、各コイルバネ21a,bは自然長である。
図7に示されているとおり、例えば、施術者の踵などで調整操作部15が支持脚部3に近づく方向に押されると、支持部4に対して、基部14が揺動軸部22を軸として傾く(図7において左回り。)。同時に、コイルバネ21aの弾性力に抗して被検知片23が上向きに傾き、下降用検知センサー19のスイッチが押されて調整操作部15(基部14)が傾いたことが検知され、支持脚部3が収縮して座部2が下降する。その際、被検知片23がストッパー当たることで、基部14が過度に傾くことが抑止される。下降用検知センサー19のスイッチが押され続けている間は、座部2が下限まで下降し続ける。施術者の足が調整操作部15から離れると、コイルバネ21bの復元力で被検知片23が押され、調整操作部15(基部14)が元の位置に戻る(図6参照。)。
図8に示されているとおり、例えば、施術者の踵などで調整操作部15が下方に押されると、支持部4に対して、基部14が揺動軸部22を軸として傾く(図8において右回り。)。同時に、コイルバネ21bの弾性力に抗して被検知片23が下向きに傾き、上昇用検知センサー18のスイッチが押されて調整操作部15(基部14)が傾いたことが検知され、支持脚部3が伸長して座部2が上昇する。その際、被検知片23がストッパー当たることで、基部14が過度に傾くことが抑止される。上昇用検知センサー18のスイッチが押され続けている間は、座部2が上限まで上昇し続ける。施術者の足が調整操作部15から離れると、コイルバネ21aの復元力で被検知片23が押され、調整操作部15(基部14)が元の位置に戻る(図6参照。)。
以上のとおり、施術者用椅子1が構成されている。次に、施術者用椅子1の効果を説明する。
上記したとおり、施術者用椅子1は昇降操作機構13を有し、この昇降操作機構13は、ベース部8の下方において支持部4に連結された基部14と、この基部14からベース部8の孔12bを通って上方に向けて伸びた調整操作部15と、この調整操作部15による操作を検知する検知部としての各センサー18,19とを有している(図5参照。)。調整操作部15が支持脚部3に近づく方向に押されると、基部14が揺動軸部22を軸として傾き、被検知片23によって下降用検知センサー19のスイッチが押されて調整操作部15(基部14)が傾いたことが検知され、支持脚部3が収縮して座部2が下降する(図7参照。)。すなわち、座部2を下降させる際、施術者は、調整操作部15を支持脚部3に近づく方向に押すため、施術者の足は、調整操作部15のペダル部17に載ることがなく、そうであれば、足が座部2と調整操作部15との間に挟まることもない。また、施術者が足を載せずに操作することで、足を側方から調整操作部15に当て続けるために施術者は自身で足を持ち上げた状態を維持する必要があるため、さらに、座部2が下降するにしたがって膝が曲がるため、徐々に操作し辛くなる。このような状況により、下降の操作を中断することが自然と施術者に促される。したがって、安全かつ適切に昇降を操作することができる。
また、調整操作部15が下方に押されると、基部14が揺動軸部22を軸として傾くと共に被検知片23も下向きに傾き、被検知片23によって上昇用検知センサー18のスイッチが押されて調整操作部15(基部14)が傾いたことが検知され、支持脚部3が伸長して座部2が上昇する(図8参照。)。すなわち、座部2の上昇は、調整操作部15が下方に押されることで実現することから、操作の仕方が上昇と下降とで異なる。したがって、施術者が昇降の操作を誤ることが抑止され、安全かつ適切に昇降を操作することができる。また、調整操作部15が単一であるため、上昇と下降とで異なる操作部である場合と比較して、目視による識別が不要となる。
また、一対の上昇用検知センサー18および下降用検知センサー19を有し、各センサー18,19の間に、基部14の被検知片23が配置されている。基部14が傾くことで、いずれかのセンサー18,19が反応する。したがって、単一の調整操作部15によって、上昇と下降とで異なる操作の仕方を実現することができる。
また、基部14および連接部16の一部が、ベース部8の下方に配置されたことで隠れている。したがって、施術中に飛散した薬液や血液などがベース部8によって遮られ、基部14および連接部16の一部が汚れ難い。
施術者用椅子1における調整操作部15の連接部16は、支持脚部3の近傍を通って配置されている。すなわち、ベース部8の周囲において、不本意に施術者の足が調整操作部15に当たることが抑止される。したがって、安全かつ適切に昇降を操作することができる。
施術者用椅子1の前側部は、支持脚部3側から前方に向けて伸びたベース前枠部10と、このベース前枠部10の前端から左右に向けてベース部8の外郭に沿ったベース縁枠部11との間に、孔12a,bが形成されている。孔12a,bは、ベース前枠部10の左右に形成され、各枠部10,11を除いて、前側部の投影面積の大半を占める大きさであり、例えば、施術者が足の先をベース縁枠部11に載せた際、踵が入る程度の大きさである。すなわち、各枠部10,11との間の広い範囲に渡った孔12a,bが形成されているため、足をベース縁枠部11に置くことができ、施術し易い安定した姿勢をとることができる。また、飛散した薬液や血液などが孔を通ることで、ベース部8に付着し辛く、ベース部8が汚れ難い。また、孔12a,bに相当する分の重量がベース部8から除かれるため、軽量となる。
また、前側部と後側部との形状が明らかに異なり、施術者は、前側部と後側部との相違を認識し易い。また、孔12a,bを標識としてベース部8の前側部と後側部とを区別し、孔12a,bのある前側部を容易に認識することができる。したがって、方位が識別し易く、調整操作部15および移動規制部24を快適に操作することができる。
施術者用椅子1は、ベース部8にキャスター9および移動規制部24が取り付けられ、支持脚部3からベース部8の周縁である外郭までの距離において、ベース部8のうち、移動規制部24が取り付けられた側である前側部における距離Xは、支持脚部3に対して移動規制部24と反対側である後側部の距離Xよりも短く形成されている。すなわち、支持脚部3に対して、前側部が後側部よりも短いことから、施術者は、前側部が前方であることを認識し易い。施術者が、前側部が自身の正面に向くような向きで座部2に着座すれば、移動規制部24が自然と正面の真下である足元に配置される。
また、前側部が後側部よりも短いことから、ベース部8が、被施術者の椅子やベッドに近づいた場合であっても、周囲の機器に接触し辛い。
また、移動規制部24がベース部8におけるベース前枠部10の前方部に存在すれば、移動規制部24がベース部8における中心側に配置された場合と比較して、施術者は足元において移動規制部24を探し易く、快適に操作することができる。また、移動規制部24が地面に接触することで生じる回転の軸が、ベース前枠部10の前方部に存在すれば、左右側方への回転の度合いが大きく、ベース部8における中心側が軸である場合と比較して、向きを制御し易く、不本意な回転が抑止される。
また、前側部において前後方向と直交する左右方向における中央に配置されたベース前枠部10の前方部に、移動規制部24が取り付けられていることから、移動規制部24は、前側部における左右の中央、かつ、前方部に存在する。この構成により、施術者の正面の真下において移動規制部24が地面に接触するため、施術者は、自身の正面を軸として施術者用椅子1を左右側方に回転させ、適切な姿勢で施術を行うことができる。さらに、施術者の正面が回転の軸であれば、施術者の両脚の間に軸が配置されるため、施術者の側方や後方や中央からずれた位置が軸である場合と比較して、向きを制御し易い。
施術者用椅子1は、ベース部8が、上方から視して三角以上の多角形であるため、施術者は、前側部と後側部との相違を認識し易く、かつ、意匠性に優れている。
施術者用椅子1は、移動規制部が、ベース部8を上下に貫通した筒部25と、この筒部25の内側に通されて一部が上部に露出した操作部26と、筒部25の内側に通されて一部が下部に露出した接触部27とを有している。操作部26が押し込まれると、接触部27が下降して地面に接触する。再び操作部26が押されると、操作部26が上方に向けて突出すると共に、接触部27が上昇して地面から離れる。したがって、複雑なリンク機構を要さず簡便な構成で移動規制部24が実現する。
なお、本発明の他の実施形態として、ベース部8の孔12bの大きさが、調整操作部15の可動範囲の妨げとならない程度であってもよい。また、ベース部8の孔12aがないものであってもよい。また、移動規制部24のみを有し、昇降操作機構13を有しないものであってもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 施術者用椅子
2 座部
3 支持脚部
4 支持部
5 外筒脚部
6 内筒脚部
7 駆動部
8 ベース部
9 キャスター(可動部)
10 ベース前枠部
11 ベース縁枠部
12a,b 孔
13 昇降操作機構
14 基部
15 調整操作部
16 連接部
17 ペダル部
18 上昇用検知センサー
19 下降用検知センサー
20 動作制御部
21a,b コイルバネ
22 揺動軸部
23 被検知片
24 移動規制部
25 筒部
26 操作部
27 接触部
,X 距離

Claims (6)

  1. 施術者が着座する座部と、
    地面を移動するための可動部が備えられたベース部と、
    前記ベース部に取り付けられ、地面に接触したときに移動を規制する移動規制部と、
    前記座部と前記ベース部とを連結した支持脚部と、を有し、
    前記支持脚部から前記ベース部の外郭までの距離において、前記ベース部のうち、前記移動規制部が取り付けられた側である前側部における前記距離が、前記支持脚部に対して前記移動規制部と反対側である後側部の前記距離よりも短い、
    ことを特徴とする施術者用椅子。
  2. 前記前側部に孔が形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載された施術者用椅子。
  3. 前記移動規制部が、前記前側部の前方部に取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された施術者用椅子。
  4. 前記移動規制部が、前後方向と直交する左右方向における中央に取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された施術者用椅子。
  5. 前記ベース部が、上方から視して三角以上の多角形であり、
    前記前側部が、前記支持脚部側から伸びたベース前枠部と、このベース前枠部の前端から前記ベース部の外郭に沿ったベース縁枠部とを有し、前記ベース前枠部と前記ベース縁枠部との間に孔が形成され、
    前記ベース前枠部の前方部に前記移動規制部が取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1に記載された施術者用椅子。
  6. 前記移動規制部が、
    前記ベース部を上下に貫通した筒部と、
    前記筒部の上部に備えられた操作部と、
    前記筒部の下部に備えられて前記操作部が操作されることで地面に接触する接触部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された施術者用椅子。
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