JP2023094014A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】座を前傾させた状態で安全に使用できる椅子を提供する。【解決手段】ガスシリンダより成る脚支柱3の状態にベース体9が固定されて、ベース体9に、中間支持体10がばね15に抗して前傾できるように支軸11で連結されている。中間支持体10には座2が固定されている。レバー17は中間支持体10に取り付けられており、レバー17の動きは、支軸11に被嵌したアーム体40を介して脚支柱3のプッシュバルブ16に伝えられる。座2が前傾すると、レバー17の全体が上昇してアーム体40も上向きに回動する。従って、レバー17を上に引いてもアーム体40は空振り状態になって、プッシュバルブ16を押動できない。従って、座2を前傾させた状態で誤ってレバー17に触れても、座2が下降することはなくて、着座者の安全を確保できる。【選択図】図4

Description

本発明は、座部が傾動及び昇降する椅子に関するものであり、特に、ナースチェア(又はナーススツール)と呼ばれて医療機関で多用されているスツールタイプの回転椅子を好適な対象にしている。
椅子は様々なタイプがあるが、1つのタイプとして、病院や診療所のような医療機関で多用されているナースチェアと呼ばれているものがある。このナースチェアは、看護師が医療補助業務を行いやすいように設計されたものであり、それ自体も様々な構造があるが、脚装置はキャスタ付きで移動させやすくなっている点と、座の高さを調節できるように脚支柱にガスシリンダを使用している点、及び、座は着座・離席が容易なように簡易な構造になっている点を共通した特徴にしている(なお、ナースチェアは1つの用途を表示したものであり、同様の形態のものが店舗やオフィスなどで使用されることも多い。)。
特許文献1はナースチェアの一例と解され、座に腰当てを設けて、着座者の姿勢安定性を図っている。脚支柱はガスシリンダで構成されているため、ガスシリンダのロックを解除するレバーが必須であるが、特許文献1では、レバーは、座部の下面部のうち着座者から見て左側部に配置している。特許文献1とは異なって、レバーを座部の左右に配置することも行われている。
特開2018-57643号公報
さて、例えば病院で看護師が患者に接するに際して椅子を使用する場合、身体を乗り出すようにして椅子に浅く腰掛けて、大腿部を座の縁部に当てる「チョイ掛け」と言われる座り方をすることがあるが、座は、合成樹脂製のシェル体にクッション材を張った構造が多いため、チョイ掛けすると、大腿部が硬いシェル体の縁に当たって突き上げられる現象が生じやすい。特に、座の高さを高くして中腰に近い状態でチョイ掛けすると、大腿部に対する突き上げ現象が顕著に現れると云える。
この点については、着座者が身体を前傾させると座が前傾するように構成することで対処できると云える。この場合、座はばね手段に抗して前傾するので大腿部に対して抵抗は作用するが、姿勢が固定されている場合に比べると、大腿部に対する負担は著しく小さくなる。
前記のとおり、看護師の作業態様(或いは組み立てラインでの作業者の作業態様など)として、中腰に近い状態で作業を行うことがあって、この場合は身体に対する負担が大きいが、座が前傾すると、椅子に足載せステップを設けることにより、座の高さを高くしつつ身体を前傾させて、負担を軽減した状態で作業を行える利点もある。
このように座を前傾させることにはメリットがあるが、身体を前傾させて椅子に腰掛けた状態で、例えば手がレバーに触れて座が昇降すると、身体が不安定化して危険である。
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、座が傾動及び昇降可能な椅子を安全に使用できる技術を開示せんとするものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その例を各請求項で提示している。このうち請求項1の発明は上位概念を成すもので、
「ガスシリンダよりなる伸縮自在な脚支柱が立設された脚装置と、前記脚支柱の上端に固定されたベース体と、前記ベース体に傾動可能に連結された座部と、前記脚支柱のロックを解除するレバーと、を有し、
前記座部が傾動している状態では前記脚支柱はロック解除不能になっている」
という構成になっている。
請求項2の発明は請求項1を具体化したものであり、
「前記座部は腰当て又は背もたれを備えて前後の方向性を有しており、前記座部が前記ベース体に前傾可能に連結されている一方、
前記レバーは前記座部に回動可能に取り付けられており、前記座部が前傾すると前記レバーの先端とプッシュバルブとの間隔が広がって、前記プッシュバルブが押動不能になるように設定されている」
という構成になっている。
請求項3の発明は請求項1又は2の展開例であり、
「前記座部は、水平姿勢の支軸によって前記ベース体に傾動可能に連結されており、前記支軸に、前記プッシュバルブを上から押すアーム体が回動自在に連結されて、前記アーム体が前記レバーの先端で上から押されるようになっている」
という構成になっている。
請求項4の発明は請求項1~3のうちのいずれかの具体例であり、
「前記ベース体は平面視円形に形成されて、前記座部が連結される支持部と、前記支持部の下面から下向きに突出した円形の下向きボス部とを有している一方、
前記座部は、前記ベース体の下向きボス部を外側から囲う中心穴を有する椀状の下カバーを有しており、前記座部の下向きボス部と前記下カバーの内周との間に隙間を設けることにより、前記座部の傾動が許容されている」
という構成になっている。
請求項5の発明は、請求項1~4のうちのいずれかにおいて、
「脚装置には、着座者が足を載せ得るステップを設けている」
という構成になっている。
本願発明によると、座部が傾動するため、座部が着座者の動きに伴って傾動して、使用感を向上できる。そして、座部が傾動していると当該座部は昇降しないため、着座者又は他の人の手がレバーに触れても座部が下降したり上昇したりすることはない。従って、不安定な姿勢で座が意図せずに下降したり上昇したりすることを防止して、椅子を安全に使用できる。
座部は後傾可能な構成でも本願発明を適用できるが、請求項2のように座部が前傾すると、着座者が身体を前傾させた状態で大腿部の突き上げを防止又は著しく抑制できる利点がある。
さて、座部が傾動した状態で脚支柱のロック状態を保持する手段としては、座部が傾動するとレバーがロック解除方向に動かないように保持する方法と、レバーがロック解除方向に動いても、レバーが空振り状態になって脚支柱のロックが解除されない方法との2つの方法があるが、前者の方法では、誤ってレバーに大きな外力が作用してレバーが破損したり変形したりするそれがある。
これに対して請求項2の構成では、座部が傾動した状態でレバーがロック解除方向に回動しても脚支柱のロックは解除されてないため、レバーに大きな荷重が作用することはなくて、レバーの破損や変形を防止できる利点がある。
脚支柱を構成するガスシリンダは、その先端面に突設したプッシュバルブを押すとロックが解除される構成になっていることが多く、この場合、プッシュバルブをレバーの先端で直接に押すことも可能であるが、請求項3のようにアーム体を介してプッシュバルブを押動する構成を採用すると、レバーの先端をアーム体に係合させておくことにより、アーム体を必要な量だけ回動させてロック解除を確実化できる。
また、複数のレバーを備えている場合、各レバーの先端でプッシュバルブを押すことは面倒であり、従って、この場合は各レバーを一体化せねばならず、すると組み立てが面倒になる等の問題が発生するが、請求項3のようにアーム体を介して間接的に押動すると、各レバーの先端をアーム体に係合させることにより、各レバーは互いに分離させつつその動きをアーム体の動きに伝達してプッシュバルブを的確に押動できるため、組み立てを簡単に行えつつ正確にロック解除できる。
また、アーム体に対するレバーの当接位置(係合位置)は容易に設定できるため、レバーの形状や配置状態などの設計の自由性も向上できる。
請求項4のように下カバーを設けると体裁がよいが、下カバーの内周面とベース体の下向きボスとの間の間隔は僅かでよいため、下カバーと下向きボス部との間に人が指を差し込むことはできない。従って、指挟みを確実に防止しつつ座部を傾動させることができる。
請求項4のように足載せステップを設けると、通常は中腰で行うような作業を腰掛けた状態で行えるため、人の身体的負担を著しく軽減できる。そして、座の高さが高くなると、身体を傾けた不安定な状態で座が意図せずに下降したり上昇したりすると危険であるが、本願発明では、着座者が身体を傾けた状態では座は昇降しないため、安全性を確保しつつ身体を傾けて作業を行える。
実施形態の外観を示す図で、(A)は上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図、(C)はノーマル状態の側面図、(D)は座部を前傾させた状態での側面図である。 座部の分離斜視図である。 インナーシェルを分離して起こした状態での斜視図である。 (A)は要部の斜視図、(B)は要部の分離斜視図である。 (A)はノーマル姿勢でレバーを引いた状態での要部の側面図、(B)は座部を前傾させた状態での側面図、(C)は座部を前傾させた姿勢でレバーを引いた状態での要部側面図である。 縦断側面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).椅子の概要
図1に示すように、椅子は、脚装置1と座2とを有している。脚装置1は、ガスシリンダより成る脚支柱3と、これを支持する接地部4とから成っており、接地部には放射状の5本の枝杆を設けて、各枝杆の先端にキャスタ5を取付けている。座2には、腰当て6が一体に形成されている。従って、座2は前後の方向性を有している。そこで、方向を特定するため、以下では、椅子に普通に腰掛けた人から見た方向を前後・左右として特定している。
脚支柱3は、外筒3aとこれに摺動自在に嵌挿した内筒3bとを有しており、外筒3aが接地部4に嵌着している。そして、外筒3aには、円筒形のスリーブ7を介して足載せリング8がビスによって高さ調節可能に固定されている。足載せリング8は、請求項に記載したステップの一例である。
例えば図4,6に示すように、脚支柱3を構成する内筒3bの上端部には金属板製で円形のベース体9が嵌着されており。このベース体9に板金製の中間支持体10を左右長手の支軸11によって連結して、中間支持体10に、図3に示すようにインナーシェル12が固定されて、インナーシェル12にクッション材13が上から張られている。また、インナーシェル12の下面には、上向きに開口した椀状の下カバー14が固定されている。クッション材13は、図示しない表皮材で上から覆われている。下カバー14はアウターシェルと呼ぶことも可能である。
本実施形態では、インナーシェル12とクッション材13とで座2が構成されており、腰当て6は、インナーシェル12とクッション材13に一体に形成されている。また、座2と中間支持体10及び下カバー14によって、請求項に記載した座部が構成されている。
支軸11は脚支柱3の軸心よりも手前にずらして配置されており、中間支持体10が、支軸11よりも前に配置された左右のばね15によって下方から支持されている。従って、座2は、ばね15に抗して前傾する。
図4に示すように、脚支柱3を構成する内筒3bの上端面からロックを解除するためのプッシュバルブ16が突出している一方、座部には、プッシュバルブ16を押動操作するための左右一対のレバー17が配置されている。レバー17は棒材を曲げて形成されており、その外端に、樹脂製で前後に長い指当て部(引手)18を設けており、指当て部18は、下カバー14に形成された操作穴19に露出している。従って、着座者は、操作穴19を介して指当て部18に指を当ててレバー17を上に引くことにより、脚支柱3のロックを解除できる。レバー17の引き上げ回動限度は、指当て部18がインナーシェル12の下面に当たることによって規定されている。従って、レバー17に強い曲げ力が作用することはない。
図3に示すように、下カバー14は、ビス21によってインナーシェル12に固定されているが、左右2本ずつのビス21により、下カバー14と中間支持体10がインナーシェル12に共締めされている。
(2).座部の詳細
図4や図6に示すように、ベース体9は、フランジ状部9aから小径の下向きボス部9bが下向きに突出した形態になっており、下向きボス部9bの上端に補強板22aが溶接されて、補強板22aと下向きボス部9bとに溶接で固定したブッシュ22bに脚支柱3の内筒3bが下方から嵌着している。
そして、フランジ状部9aに左右の起立部9cを曲げ形成し、この起立部9cに支軸11が挿通されている。また、フランジ状部9aには、左右の起立部9cと連続した状態で後ろ壁9eが一体に形成されており、後ろ壁9eによって中間支持体10が支持されている。従って、中間支持体10(及び座部)は後傾不能に保持されている。ばね15はフランジ状部9aの全部に横ずれ不能な状態で載っている。
図4や図3に示すように、中間支持体10は、板金加工品であって平面視四角形に形成されており、底部10aと左右のフラップ部10bとが左右の起立部10cを介して繋がった形状になっており、起立部10cに支軸11が貫通している。支軸11は、起立部10c及びベース体9に対して、軸受部材を介して貫通している。
図4(A)(B)から理解できるように、中間支持体10の左右起立部10cは、ベース体9の左右起立部9cで外側から挟まれた状態になっている。そこで、図4(B)に示すように、中間支持体10の起立部10cとベース体9の起立部9cとの間に位置するスペーサ23を配置しているスペーサ23は樹脂製であり、ビス状の頭付きで差し込み式の樹脂製クリップ体24によって中間支持体10の起立部10cに係止されている(ビスで固定してもよい)。)。
中間支持体10の底部10aには脚支柱3を露出させる開口25が空いており、ばね15は開口25の前部から露出している。そして、起立部10cを切り起こして形成されたばね受け26をばね15に上から当てている。ばね受け26には、ばね15が横ずれしないようにバーリング部を形成している。
図1(A)(B)に示すように座2は基本的には円形であり、そこで、図3に示すように、インナーシェル12も基本的には円形で、その後端部に腰当て6を設けている。インナーシェル12は樹脂製であり、周壁28や補強リブ29を設けている。そして、図2,3に示すように、インナーシェル12は、中間支持体10の四隅部にナット30とビス31とで固定されている。
ナット30はインナーシェル12に設けた凹部32に回転不能に装着されており、ビス31は中間支持体10のフラップ部10bに下方から貫通している。インナーシェル12のうちナット30が配置されている部位の下面には、図3に示すように、前後長手の補強リブ29を配置している。図6に明示するように、インナーシェル12の補強リブ29は中間支持体10のフラップ部10aに載っているため、インナーシェル12と中間支持体10との間には、補強リブ29の高さの空間が空いている。
図3及び図4(B)に示すように、下カバー14の内部には補強リブ33を設けており、操作穴19は、ガイドリブ34で囲われた状態に形成されている。但し、ガイドリブ34と補強リブ33には、レバー17を逃がすための切欠き35を形成している。中間支持体10にも、レバー17を逃がすための切欠き35を形成している。
下カバー14は中心穴14aを有してドーナツ状になっており、図6に明示するように、下カバー14の内周部はベース体9の下向きボス部9bに外から遊嵌している。下カバー14は座部を構成していてベース体9に対して傾動するため、下カバー14は下向きボス部9bに遊嵌しているが、隙間の間隔は僅かの寸法(数mm)でよい。従って、下カバー14と下向きボス部9bとの間の隙間に人が指先を挟むようなことはない。また、隙間は僅かであるため、下カバー14と下向きボス部9bとが一体化しているかのような外観を呈して、美観に優れている。
座2の前傾角度の規制は、中間支持体10のフラップ部10aがベース体9の起立部9cに当たることによって行われる。そこで、図4(B)に示すように、ベース体9の起立部9cに傾斜面9dを形成して、これに中間支持体10のフラップ部10bが当たるように設定している。
(3).レバーの詳細
図4に示すように、レバー17は、丸棒材をクランク状に曲げて形成されている。すなわち、レバー17は、平面視で前向きに開口したコ字形のクランク部17aと、クランク部17aの前端に、左右長手の内向き先端部17bと外向き基端部17cとを一体に設けて、外向き基端部17cに既述の指当て部18に横から挿入しており、指当て部18はビス27で外向き基端部17cに固定されている。
クランク部17aは前後長手の2本の部分を有している。そして、クランク部17aのうち内側に位置した前後長手の部分を支軸部17dと成して、これを中間支持体10における底部10aの上面に重ねて、支軸部17dを軸受部材36で回転自在に保持している。軸受部材36はビス37で中間支持体10の底部10aに固定されている。
レバー17のうち内向き先端部17bは中間支持体10の開口25に露出している。また、中間支持体10の起立部10cには、レバー17が貫通した逃がし穴39を空けている。
更に、支軸11には、脚支柱3の上方に延びるアーム体40を装着し、アーム体40に左右両側から左右のレバー17の内向き先端部17bを挿通している。従って、アーム体40には、仕切り壁を挟んで左右外向きに開口した角形の係合溝41が形成されており、係合溝41に、レバー17における内向き先端部17bの先端を挿通している。内向き先端部17bの先端も角形に形成されている。
従って、座2が前傾していないノーマル状態では、左右いずれかのレバー17の指当て部18に下方から指先を当ててレバー17を上に引くと、レバー17は支軸部17dを中心にして回動し、内向き先端部17bの先端が下降する。すると、図5(A)に示すように、アーム体40は下向きに回動して、脚支柱3のプッシュバルブ16が押されて脚支柱3のロックが解除される。
他方、座2の回動支点は脚支柱3の軸心よりも前に位置しているため、座2が前傾すると、図5(C)に示すように、レバー17の全体が上昇して、アーム体40は基準姿勢から上向きに回動する。このため、レバー17を上向きに回動させてもアーム体40は脚支柱3のプッシュバルブ16に届かず、脚支柱3のロックは解除されない。従って、前傾状態で誤って指当て部18に触れるなどしても、座2が意図せずに下降することはなくて安全性を確保できる。
本実施形態では、レバー17を構成する内向き先端部17bと外向き基端部17cとは、平面視で脚支柱3の軸心の真横に延びている。従って、指当て部18は座部の前後中間部に配置されている。このため、着座者は自然な状態で指先を指当て部18に当てることができる。もとより、レバー17は2つの角部を有するクランク状に曲げるなど、各種の形態を採用できる。
座部の回動支点(支軸11)は、脚支柱3の軸心の箇所や軸心よりも後ろに位置させるなど、配置位置は任意に設定できる。但し、実施形態のように脚支柱3の軸心よりも前に配置すると、着座者が重心をかなり前にずらさないと座2は前傾しないため、座2が前傾し過ぎて却って使いにくくなること防止できる。実施形態のように足載せリング8を設けると、座2をかなり高くして作業することになるため、座2が前傾し過ぎないことは、安定した姿勢を保持する上で好適である。
座2の形状は円形である必要はないのであり、四角形などの他の形態も採用できる。腰当てに代えて背もたれを設けることも可能である。また、本願発明の椅子はナースチェアに好適であるが、オフィス用や組み立て等のライン作業などに広く適用できる。中間支持体や下カバーは必ずしも必要ないのであり、座をベース体に直接連結することも可能である。レバーは1本だけ設けたり、逆に、座2の略全周から操作できるようにしたりすることも可能である。ステップは板状であってもよい。座部の傾動に抵抗を付与するばね手段は、ゴムやトーションバーなどの様々な弾性部材を使用できる。
また、座部が傾動した状態で脚支柱のロック解除を不能にする手段としては、傾動時にレバー(好適には指掛け部)が動かないように可動式ストッパーで保持したり、傾動時にレバーをプッシュバルブからずらし移動させたりするなど、各種の構造を採用できる。
本願発明は椅子に具体化しできる。従って、産業上利用できる。
1 脚装置
2 座
3 脚支柱
8 ステップの一例としての足載せリング
9 ベース体
9a フランジ状部
9b 下向きボス部
10 座部の一部を構成する中間支持体
11 座部の回動支点になる支軸
12 座及び座部の一部を構成するインナーシェル
14 下カバー
15 ばね
16 プッシュバルブ
17 レバー
18 指当て部
40 アーム体

Claims (5)

  1. ガスシリンダよりなる伸縮自在な脚支柱が立設された脚装置と、前記脚支柱の上端に固定されたベース体と、前記ベース体に傾動可能に連結された座部と、前記脚支柱のロックを解除するレバーと、を有し、
    前記座部が傾動している状態では前記脚支柱はロック解除不能になっている、
    椅子。
  2. 前記座部は腰当て又は背もたれを備えて前後の方向性を有しており、前記座部が前記ベース体に前傾可能に連結されている一方、
    前記レバーは前記座部に回動可能に取り付けられており、前記座部が前傾すると前記レバーの先端とプッシュバルブとの間隔が広がって、前記プッシュバルブが押動不能になるように設定されている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記座部は、水平姿勢の支軸によって前記ベース体に傾動可能に連結されており、前記支軸に、前記プッシュバルブを上から押すアーム体が回動自在に連結されて、前記アーム体が前記レバーの先端で上から押されるようになっている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 前記ベース体は平面視円形に形成されて、前記座部が連結される支持部と、前記支持部の下面から下向きに突出した円形の下向きボス部とを有している一方、
    前記座部は、前記ベース体の下向きボス部を外側から囲う中心穴を有する椀状の下カバーを有しており、前記座部の下向きボス部と前記下カバーの内周との間に隙間を設けることにより、前記座部の傾動が許容されている、
    請求項1~3のうちのいずれかに記載した椅子。
  5. 脚装置には、着座者が足を載せ得るステップを設けている、
    請求項1~4のうちのいずれかに記載した椅子。
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