JP6900691B2 - 制御装置および通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1または複数の機能ユニットを含む制御装置およびその制御装置を構成する通信装置に関する。
様々なFA(Factory Automation)を実現するための主たるコンポーネントとして、PLC(プログラマブルコントローラ)などの制御装置が普及している。このような制御装置では、CPU(Central Processing Unit)ユニットと称される演算ユニットと1または複数の機能ユニットとの間で通信線を介してデータが遣り取りされる。
このようなデータの遣り取りの典型として、機能ユニットが収集しているデータ(「入力データ」とも称す。)を演算ユニットに送信するとともに、演算ユニットにて算出されるデータ(「出力データ」とも称す。)を各機能ユニットへ送信する処理(一般的には、「IO(Input Output)リフレッシュ処理」とも称される。)が周期的に実行される。
例えば、特開2010−021866号公報(特許文献1)は、マスターの出したトリガフレームを受信した各スレーブが、設定された待機時間経過後にINフレームを送信する通信システムを開示する。この通信システムにおいては、実際にデータの送受を行う通信インターフェイス(物理層回路)と、当該通信インターフェイスを介してマスター−スレーブ間通信をし、スレーブとの間でIOデータの送受信を担当するマスター通信ASIC(application specific integrated circuit)と、各種の制御を行うプロセッサとを含む通信マスターを有している。
特開2010−021866号公報
特許文献1に記載された通信システムにおいて、データ転送のスループットを向上させようとすると、例えば、プロセッサおよびマスター通信ASICの処理能力を向上させるだけではなく、マスター通信ASICとプロセッサとの間のデータ転送能力を向上させる必要がある。しかしながら、マスター通信ASICとプロセッサとの間の伝送経路の仕様を変更することは容易ではないこともある。
本発明は、上述したような課題を解決することを一つの目的とし、通信ユニットと1または複数の機能ユニットとの間で遣り取りされるデータ転送のスループットを向上させることができる新たな構成を提供するものである。
本発明のある局面に従う制御装置は、通信ユニットと、1または複数の機能ユニットと、通信ユニットと1または複数の機能ユニットとの間を接続する通信線とを含む。通信ユニットは、プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路と、演算処理部および通信回路に接続される制御回路とを含む。制御回路は、演算処理部にアクセスするための第1DMA(Direct Memory Access)コアと、通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、演算処理部からのトリガに応じて、予め定義されたディスクリプタテーブルに従って、第1DMAコアおよび第2DMAコアに順次コマンドを与えるコントローラとを含む。
好ましくは、制御回路は、互いに異なる優先度が予め設定された複数のディスクリプタテーブルのうちから指定されたディスクリプタテーブルを選択的に起動するための起動手段を含む。
好ましくは、制御回路は、異なるディスクリプタテーブルに従う処理が同時に要求されると、各ディスクリプタテーブルに設定されている優先度に基づいて調停するアービタをさらに含む。
好ましくは、複数のディスクリプタテーブルは、演算処理部のメモリおよび制御回路の記憶領域の少なくとも一方に格納される。
好ましくは、演算処理部では、互いに異なる優先度が設定された複数のタスクが実行され、複数のディスクリプタテーブルの各々は、対応するタスクの優先度に応じて、演算処理部のメモリおよび制御回路の記憶領域のいずれかに格納される。
好ましくは、通信線は、互いに独立した複数のチャネルを有する。
好ましくは、通信ユニットは、複数のチャネルのうち第1チャネルを介して、機能ユニットが収集しているデータの通信ユニットへの送信、および、通信ユニットが保持しているデータの機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第1通信フレームを第1周期で送出する第1タスクと、複数のチャネルのうち第2チャネルを介して、機能ユニットが収集しているデータの通信ユニットへの送信、および、通信ユニットが保持しているデータの機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第2通信フレームを第1周期とは異なる第2周期で送出する第2タスクとを実行するように構成される。
好ましくは、1または複数の機能ユニットの各々は、通信ユニットとの間のデータの遣り取りを行うために、いずれかの1つの通信フレームのみを処理する。
本発明の別の局面に従えば、通信線を介して1または複数の機能ユニットと接続される通信装置が提供される。通信装置は、プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路と、演算処理部および通信回路に接続される制御回路とを含む。制御回路は、演算処理部にアクセスするための第1DMA(Direct Memory Access)コアと、通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、演算処理部からのトリガに応じて、予め定義されたディスクリプタテーブルに従って、第1DMAコアおよび第2DMAコアに順次コマンドを与えるコントローラとを含む。
本発明によれば、通信ユニットと1または複数の機能ユニットとの間で遣り取りされるデータ転送のスループットを向上させることができる。
実施の形態1に係るPLCの要部構成を示す模式図である。 実施の形態1に係るPLCにおける定周期タスクの実行を説明するための模式図である。 実施の形態1に係るPLCのCPUユニットを構成する制御回路を中心とした要部構成を示す模式図である。 実施の形態1に係るPLCの制御回路における動作手順の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係るPLCに用いられるディスクリプタテーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係るPLCにおけるディスクリプタテーブルの起動および格納について説明するための模式図である。 実施の形態2に係るPLCの要部構成を示す模式図である。 実施の形態3に係るPLCの要部構成を示す模式図である。 実施の形態3に係るPLCにおけるIOリフレッシュ処理の概要を説明するための模式図である。 図9に示すプライマリ定周期タスクおよび通常定周期タスクにより送出されるIOリフレッシュフレームを説明するための模式図である。 図9に示すような機能ユニットに対する設定を行うためのユーザインターフェイス画面の一例を示す図である。 図9に示す機能ユニットの設定に対応するIOリフレッシュフレームのデータ構造の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
以下の説明においては、「制御装置」の典型例として、PLC(プラグラマブルコントローラ)を具体例として説明するが、PLCとの名称に限定されることなく、本明細書に開示された技術的思想は、任意の制御装置に対して適用可能である。
[1.実施の形態1]
<A.PLCの装置構成>
まず、実施の形態1に係るPLCの装置構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るPLCの要部構成を示す模式図である。図1を参照して、実施の形態1に係るPLC1は、典型的には、CPUユニット100と、1または複数の機能ユニット200とから構成される。CPUユニット100は、PLC1を構成する一要素であり、PLC1全体の処理を制御する演算ユニットに相当する。機能ユニット200は、PLC1による様々な機械や設備の制御を実現するための各種機能を提供する。CPUユニット100と1または複数の機能ユニット200との間は、通信線の一例であるローカルバス2を介して接続されている。一例として、ローカルバス2としては、一種のデイジーチェーンの構成が採用される。
図1に示す構成においては、CPUユニット100は、通信ユニットまたは通信装置としても機能する。より具体的には、CPUユニット100をローカルバス2における通信全体を管理するマスターの通信ユニットとして機能するようにしてもよく、各機能ユニット200をCPUユニット100の管理下で通信を行うスレーブの通信ユニットとして機能するように構成してもよい。このようなマスター/スレーブの構成を採用することで、ローカルバス2を転送される通信フレームのタイミング制御などを容易に行うことができる。
CPUユニット100は、演算処理部110と、通信回路130と、制御回路140と、高精度タイマ160とを含む。なお、演算処理部110を含むCPUユニットに対して、通信回路130の機能を提供する通信ユニットを組み合わせるような構成であってもよい。
演算処理部110は、プロセッサ112と、メインメモリ114と、ストレージ120とを含む。説明の便宜上、図1には、1つのプロセッサ112のみを描くが、複数のプロセッサを実装してもよい。なお、各プロセッサは、複数のコアを有していてもよい。演算処理部110においては、プロセッサ112が1または複数のタスクを周期的に実行する。演算処理部110で複数のタスクが実行される場合には、それらの複数のタスクに対して、互いに異なる優先度が設定されてもよい。
メインメモリ114は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などで構成され、プロセッサ112でのプログラムの実行に必要なワーク領域を提供する。
ストレージ120は、フラッシュメモリやハードディスクなどで構成され、システムプログラム122、ユーザプログラム124、コンフィギュレーション126などを格納する。システムプログラム122は、プロセッサ112においてユーザプログラム124を実行するためのOS(Operating System)およびライブラリなどを含む。システムプログラム122は、機能ユニット200により収集されるフィールド値(入力データ)をCPUユニット100へ送信するとともに、CPUユニット100で算出される制御指令値(出力データ)を機能ユニット200へ送信する処理(後述する、IOリフレッシュ処理)を周期的に実行するためのタスクを含む。ユーザプログラム124は、制御対象の機械や設備に応じて任意に作成される。コンフィギュレーション126は、CPUユニット100でのプログラム実行に必要な各種設定値やネットワーク構成を定義する各種設定値を含む。
通信回路130は、通信線であるローカルバス2を介して、1または複数の機能ユニット200とデータを遣り取りする。つまり、通信回路130は、通信線であるローカルバス2を介した通信フレームの送受信を担当する。より具体的には、通信回路130は、ローカルバス2と物理的に接続され、制御回路140からの指令に従って電気信号を生成して、ローカルバス2上に送信するとともに、ローカルバス2上に生じる電気信号を復調して演算処理部110へ出力する。
本明細書において、「IOリフレッシュ処理」は、機能ユニット200が収集している入力データの通信ユニット(CPUユニット100、または、後述するような通信カプラユニット300など)への送信、および、通信ユニットが保持している出力データの機能ユニット200への送信のうち、少なくとも一方を実行する処理を意味する。すなわち、「IOリフレッシュ処理」との名称は便宜上のものであり、入力データおよび出力データのうち一方のみの更新処理も含み得る。
制御回路140は、演算処理部110および通信回路130に接続され、演算処理部110と通信回路130との間で要求を仲介する機能を有しており、例えば、プロセッサ112からの通信要求に応答して、通信回路130に対して指令を与えてデータの送信または受信を行う。制御回路140は、後述するように、例えば、DMA(Direct Memory Access)などのデータアクセスを高速化するための機能などが実装される。
制御回路140の少なくとも主要部については、ハードワイヤードな構成を有することで、プロセッサ112より高速な処理を実現するようにしてもよい。典型的には、制御回路140は、ハードウェアロジックを用いて実現される。例えば、制御回路140は、PLD(Programmable Logic Device)の一例であるFPGA(Field-Programmable Gate Array)や、IC(Integrated Circuit)の一例であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いて実装されてもよい。
高精度タイマ160は、CPUユニット100およびCPUユニット100に接続される他のユニットとの間でタイミングを決定するための一種のクロックであり、所定周期がカウントアップするカウンタなどを用いて実現される。
IOリフレッシュ処理に用いられる通信フレームは、ローカルバス2を一巡するように伝送される。このIOリフレッシュ処理に用いられる通信フレームが伝送されていない期間において、CPUユニット100と任意の機能ユニット200との間、あるいは、複数の機能ユニット200との間には、通信フレームがメッセージ伝送されることもある。
ローカルバス2上でデータを遣り取りするためのプロトコルとしては、任意のプロトコルを採用することができる。さらに、通信線の一例として、ローカルバス2を例示するが、これに限らず、任意の定周期ネットワークを採用してもよい。このような定周期ネットワークとしては、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、DeviceNet(登録商標)、CompoNet(登録商標)などの公知のネットワークを採用してもよい。
図1に示す構成においては、説明の便宜上、演算処理部110、通信回路130および制御回路140に区別した構成を描いているが、これに限られることなく任意の実装形態を採用できる。例えば、演算処理部110の全部または一部と通信回路130の全部または一部とを同一のチップ上に実装したSoC(System on Chip)で構成してもよい。あるいは、演算処理部110のプロセッサ112と制御回路140の主要機能とを同一のチップ上に実装したSoCを用いてもよい。これらの実装形態については、要求される性能やコストなどを考慮して適宜選択される。
機能ユニット200は、典型的には、I/Oユニット、通信ユニット、温度調整ユニット、ID(Identifier)センサユニットなどを包含し得る。
I/Oユニットとしては、例えば、デジタル入力(DI)ユニット、デジタル出力(DO)ユニット、アナログ出力(AI)ユニット、アナログ出力(AO)ユニット、パルスキャッチ入力ユニット、および、複数の種類を混合させた複合ユニットなどが挙げられる。
通信ユニットは、他のPLC、リモートI/O装置、機能ユニットなどとデータの遣り取りを仲介するものであり、例えば、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、DeviceNet(登録商標)、CompoNet(登録商標)などのプロトコルに係る通信装置などを包含し得る。
温度調整ユニットは、温度計測値などを取得するアナログ入力機能と、制御指令などを出力するアナログ出力機能と、PID(Proportional Integral Differential)制御機能とを含む制御装置である。IDセンサユニットは、RFID(Radio Frequency IDentifier)などから非接触でデータを読出す装置である。
機能ユニット200の各々は、通信処理部210と、機能モジュール220と、IOインターフェイス230とを含む。
機能モジュール220は、各機能ユニット200の主たる処理を実行する部分であり、制御対象の機械や設備などからのフィールド値(入力データ)の収集や、制御対象の機械や設備などへの制御指令値(出力データ)の出力などを司る。
IOインターフェイス230は、制御対象の機械や設備などとの間の信号の遣り取りを仲介する回路である。
通信処理部210は、ローカルバス2を順次転送される通信フレームを処理する。より具体的には、通信処理部210は、ローカルバス2を介して何らかの通信フレームを受信すると、必要に応じて、当該受信した通信フレームに対するデータ書込みおよび/またはデータ読出しを行った後に、ローカルバス2上において次に位置する機能ユニット200へ当該通信フレームを送信する。通信処理部210は、このようなフレームリレーの機能を提供する。なお、通信処理部210は、自ユニット宛ではない通信フレームについては、単純に次に位置する機能ユニット200へ当該通信フレームを転送することもある。
より具体的には、通信処理部210は、送受信ポート211,213と、通信回路216とを含む。送受信ポート211,213は、ローカルバス2と物理的に接続されるインターフェイスであり、通信回路216からの指令に従って電気信号を生成して、ローカルバス2上に送信するとともに、ローカルバス2上に生じる電気信号をデジタル信号に変換して通信回路216へ出力する。
通信回路216は、ローカルバス2上を伝送される通信フレームに対するデータ書込みおよび/またはデータ読出しを行う。通信回路216は、それぞれのチャネルに対応する独立した回路(図示しない)を有しており、各チャネルをそれぞれ伝送する通信フレームに対して独立に処理を行うことができる。
<B.CPUユニットにおける定周期タスク>
実施の形態1に係るPLC1においては、それぞれ優先度が設定された1または複数の定周期タスクが実行される。このような定周期タスクのうち、最高優先度のタスク(以下、「プライマリ定周期タスク」とも称す。)の一つとしてIOリフレッシュ処理がある。IOリフレッシュ処理の優先度より低い優先度のタスクとして、各種のタスク(以下、「通常定周期タスク」とも称す。)がある。これらのタスクは、予め設定されたそれぞれの一定周期が繰返し実行されることになる。
図2は、実施の形態1に係るPLC1における定周期タスクの実行を説明するための模式図である。図2を参照して、CPUユニット100においては、IOリフレッシュ処理などを実行するためのプライマリ定周期タスク1221が一定周期T1で繰返し実行されるとともに、プライマリ定周期タスク1221より優先度の低い1または複数の通常定周期タスク1222が一定周期T2で繰返し実行される。通常定周期タスク1222の繰返し実行周期T2は、通常定周期タスク1222毎に異なる値に設定されていてもよい。典型的には、一定周期T2は、一定周期T1より長い値に設定される。
プライマリ定周期タスク1221としてIOリフレッシュ処理が実行される場合には、プライマリ定周期タスク1221は、IOリフレッシュを実現するための、IOリフレッシュフレームをローカルバス2上に一定周期T1毎に繰返し送出する。
通常定周期タスク1222としては、何らかのイベントまたは条件の成立に応答して、特定の機能ユニット200へ各種メッセージフレームを送信する処理が実行されることもある。すなわち、通常定周期タスク1222についても、通信回路130(図1)を起動してメッセージフレームをローカルバス2上にイベントまたは周期的に送出する場合もある。
実施の形態1に係るPLC1のCPUユニット100においては、互いに異なる優先度を有するそれぞれのタスクからの通信回路130へ起動要求がなされた場合には、制御回路140にて、各タスクの優先度を考慮した調停が可能になっている。以下、制御回路140のより詳細な構成について説明する。
<C.CPUユニットの制御回路>
図3は、実施の形態1に係るPLC1のCPUユニット100を構成する制御回路140を中心とした要部構成を示す模式図である。図3を参照して、制御回路140は、DMAを用いてプロセッサ112によるデータアクセスなどの処理を低減しつつ、データ転送をより高速化する。
より具体的には、制御回路140は、バスアービタ142と、処理エンジン1400とを含む。制御回路140は、任意のハードウェアを用いて実装できる。
バスアービタ142は、演算処理部110のプロセッサ112と処理エンジン1400とを接続するバス上に配置され、複数のデータアクセス要求が競合したときに、優先度などを用いた予め定められた規則に従って調停する。
処理エンジン1400は、制御回路140の主たる機能を提供するコンポーネントであり、演算処理部110と通信回路130との間のデータの遣り取りを代理するような機能を提供する。
処理エンジン1400は、互いに異なる優先度(「priority」と標記することもある。)が設定された複数のDMAコアを有し、このDMAコアに対して1または複数のコマンドからなるディスクリプタテーブルが与えられることで、指定された処理が実行される。ディスクリプタテーブルは、典型的には、アセンブラまたは機械語で記述される。後述するように、ディスクリプタテーブルに優先度が設定されることで、各ディスクリプタテーブルを処理するDMAコアが決定される。このような優先度別のDMAコアおよびディスクリプタテーブルを用いることで、プライマリ定周期タスク1221で繰返し実行されるIOリフレッシュ処理と、通常定周期タスク1222で繰返し実行されるIOリフレッシュ処理とを並列的に実行させることができる。
ディスクリプタテーブルに設定される優先度は、演算処理部110へデータアクセスするためのDMAコア1401,1402へのアクセス権、ディスクリプタテーブル格納部1470、ディスクリプタ起動レジスタ1472、コマンドキャッシュ1474などの処理エンジン1400内部のメモリへのアクセス権、通信回路130を起動させるためのアクセス権、および、通信回路130へのアクセス権、などの管理に用いられる。
具体的には、処理エンジン1400は、DMAコア1401,1402,1440と、バスアービタ1411,1412,1430と、ディスクリプタ(以下、「Descriptor」と標記することもある。)コントローラ1420_0〜1420_Nと、ディスクリプタテーブル格納部1470と、ディスクリプタ起動レジスタ1472と、コマンドキャッシュ1474とを含む。
図3には、一例として、N段階の優先度を設定可能な構成を示す。このN段階の優先度に対応して、N個のディスクリプタコントローラ1420_0〜1420_N(「ディスクリプタコントローラ1420」と総称することもある。)が用意されている。優先度をN段階に設定しているのは一例であり、段階数については任意に設定できる。実施の形態1においては、優先度が「0」(priority0)が最高優先度であり、優先度が「N」(priority0)が最低優先度であるとしている。
DMAコア1401,1402は、演算処理部110(主として、メインメモリ114)へのアクセスを担当する。DMAコア1401,1402には、ディスクリプタコントローラ1420の優先度に対応させて、3段階の優先度が設定されている。一例として、DMAコア1401は、優先度が「0」〜「n」のディスクリプタコントローラ1420に対応し、DMAコア1402は、優先度が「m」〜「N」のディスクリプタコントローラ1420に対応する。
なお、図3に示される2段階の優先度は一例であり、これに限られることなく、アクセス頻度などに応じて、任意の数のDMAコアを採用すればよい。
処理エンジン1400は、異なるディスクリプタテーブルに従う処理が同時に要求されると、各ディスクリプタテーブルに設定されている優先度に基づいて調停するアービタを含む。
より具体的には、バスアービタ1411,1412は、それぞれDMAコア1401,1402へのコマンド入力を調停する。すなわち、バスアービタ1411は、ディスクリプタコントローラ1420_0〜1420_nからDMAコア1401へのコマンド入力が競合しないように調停する。バスアービタ1412は、ディスクリプタコントローラ1420_m〜1420_NからDMAコア1402へのコマンド入力が競合しないように調停する。
DMAコア1440は、通信回路130(主として、バッファ132)へのタアクセスを担当する。バスアービタ1430は、DMAコア1440へのコマンド入力を調停する。すなわち、バスアービタ1430は、ディスクリプタコントローラ1420_0〜1420_NからDMAコア1440へのコマンド入力が競合しないように、コマンド発行元のディスクリプタコントローラ1420に設定されている優先度などに基づいて調停する。
ディスクリプタテーブル格納部1470は、DMAコアに与える1または複数のディスクリプタテーブルを格納する。ディスクリプタテーブル格納部1470に格納される各ディスクリプタテーブルには、互いに異なる優先度が設定されている。
ディスクリプタ起動レジスタ1472は、各ディスクリプタテーブルに関連付けられたレジスタからなる。ディスクリプタ起動レジスタ1472のうちいずれかのフラグがセットされると、当該セットされたフラグに対応するディスクリプタが、対応する優先度が設定されているディスクリプタコントローラ1420へ与えられる。すると、ディスクリプタコントローラ1420は、与えられたディスクリプタテーブルに含まれるコマンドを指定されたDMAコアへ順次与えることで、ディスクリプタテーブルに記述された処理が実行される。このように、ディスクリプタ起動レジスタ1472は、互いに異なる優先度が予め設定された複数のディスクリプタテーブルのうちから指定されたディスクリプタテーブルを選択的に起動するための機能の一部として用いられる。
コマンドキャッシュ1474は、指定されたディスクリプタテーブルに含まれる1または複数のコマンドを一時的に格納する。コマンドキャッシュ1474に格納された1または複数のコマンドは、指定されたDMAコアへ順次与えられて、記述された処理が実行される。
後述するように、ディスクリプタテーブル格納部1470または演算処理部110のメインメモリ114とディスクリプタ起動レジスタ1472とを組み合わせて、DMAコアに任意のコマンドを与えることができる。
<D.制御回路140における動作手順の一例>
次に、図3に示すCPUユニット100を構成する制御回路140における動作手順の一例について説明する。図4は、実施の形態1に係るPLC1の制御回路140における動作手順の一例を示す模式図である。図4には、一例として、演算処理部110から通信回路130への起動要求に応答して、制御回路140を主体として、IOリフレッシュ処理が実行される例を示す。なお、演算処理部110から通信回路130への起動要求のタイミングは、高精度タイマ160(図1)が示す値(カウント値)に基づいて、高い精度で管理される。IOリフレッシュ処理を実行するプライマリ定周期タスク1221は、演算処理部110のプロセッサ112がシステムプログラム122などを実行することで実行される。IOリフレッシュ処理によって、メインメモリ114には、入力データおよび出力データが記憶されるとともに、IOリフレッシュ周期に応じて、各値が更新される。通信回路130は、ローカルバス2上で通信フレームを用いて遣り取りされる入力データ134および出力データ135を格納するバッファ132を含む。
IOリフレッシュ処理において、制御回路140は、入力データ134を通信回路130のバッファ132に書込み、通信回路130のバッファ132に格納される出力データを読出す。通信回路130のバッファ132には、指定された宛先に通信フレームを伝送するための決定するためのルーティングテーブル133が格納されていてもよい。なお、ディスクリプタテーブル格納部1470には、予め優先度付けされたディスクリプタテーブルが格納されているとする。
より具体的には、図4を参照して、タスク実行周期が到来して、プライマリ定周期タスク1221(または、通常定周期タスク1222)が実行されると(図4の(1))、演算処理部110のプロセッサ112は、ディスクリプタ起動レジスタ1472を構成するフラグのうち、実行すべき処理を規定したディスクリプタテーブルに対応するフラグをセットする(図4の(2))。すると、セットされたフラグに対応するディスクリプタテーブルがディスクリプタテーブル格納部1470から、対応するディスクリプタコントローラ1420へ与えられる(図4の(3))。
ディスクリプタコントローラ1420は、演算処理部110(プロセッサ112)からのトリガに応じて、予め定義されたディスクリプタテーブルに従って、DMAコア1401,1402および/またはDMAコア1440に順次コマンドを与える(図4の(4))。
IOリフレッシュ処理においては、DMAコア1440に対しては、IOリフレッシュフレームの発行などを指示するための1または複数のコマンドが与えられる。これらのコマンドに従って、DMAコア1440は、通信回路130の通信を起動して、通信回路130からIOリフレッシュフレームが送出する(図4の(5))。
通信回路130から送出されたIOリフレッシュフレームがローカルバス(第1ローカルバス21または第2ローカルバス22)を一巡することで、IOリフレッシュ処理が実行される(図4の(6))。これにより、通信回路130のバッファ132に格納される入力データ134を更新する。
そして、DMAコア1401およびDMAコア1440によるデータアクセスによって、通信回路130のバッファ132に格納される入力データ134が演算処理部110のメインメモリ114へ転送され、演算処理部110のメインメモリ114に格納される出力データが通信回路130のバッファ132へ転送される(図4の(7))。
以上のような処理手順によって、制御回路140を利用したIOリフレッシュ処理が完了する。このように、高精度タイマ160により演算処理部110から通信回路130への起動要求のタイミングが管理されるとともに、低い優先度が設定されたDMAコアでの処理に阻害されることなく高い優先度が設定されたDMAコアでの処理が実行できる環境が用意されるので、通信回路130のバッファ132に格納される入力データおよび出力データと演算処理部110のメインメモリ114に格納される入力データおよび出力データとを同期させることができる。
図4には、一例として、ディスクリプタテーブル格納部1470およびディスクリプタ起動レジスタ1472を用いる構成について例示するが、メインメモリ114にディスクリプタテーブルが格納される構成であっても、ほぼ同様の処理手順が実施される。
<E.ディスクリプタテーブルのデータ構造>
次に、ディスクリプタテーブルのデータ構造の一例について説明する。
図5は、実施の形態1に係るPLC1に用いられるディスクリプタテーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。図5を参照して、実施の形態1に係るPLC1においては、優先度付けされたディスクリプタテーブル148_0〜148_N(以下、「ディスクリプタテーブル148」とも総称する。)が用いられる。ディスクリプタテーブル148の各々は、1または複数のコマンド1482で構成され、ディスクリプタテーブル148に記述されたコマンド1482に従ってDMAコアで処理が実行される。コマンド1482の各々は、コマンド番号1483および命令1484の組み合わせで構成される。命令1484には、DMAコアが解釈できるようなアセンブラまたは機械語が用いられてもよい。
<F.ディスクリプタテーブルの起動および格納>
次に、ディスクリプタテーブル148に従ってDMAコアで処理を実行する場合の起動方法およびディスクリプタテーブル148の格納方法の一例について説明する。
図6は、実施の形態1に係るPLC1におけるディスクリプタテーブル148の起動および格納について説明するための模式図である。図6を参照して、ディスクリプタテーブル148は、(1)処理エンジン1400のディスクリプタテーブル格納部1470に格納されてディスクリプタコントローラ1420へ転送される方法、および、(2)メインメモリ114に格納されて処理エンジン1400のコマンドキャッシュ1474を介してディスクリプタコントローラ1420へ転送される方法が可能である。
(1)の起動方法によれば、起動指令を与えてからディスクリプタコントローラ1420へディスクリプタテーブルの転送が完了するまでの時間を短縮できる。但し、ディスクリプタテーブル格納部1470の容量を確保する必要がある。
一方、(2)の起動方法によれば、起動指令を与えてからディスクリプタコントローラ1420へディスクリプタテーブルの転送が完了するまでの時間をより多く必要とするが、メインメモリ114を用いるので容量についての制約が少ない。
(1)の起動方法および/または(2)の起動方法を採用した場合には、ディスクリプタテーブルは、演算処理部110のメインメモリ114および制御回路の記憶領域(一例として、ディスクリプタテーブル格納部1470)の少なくとも一方に格納されることになる。
一例として、図6に示す構成例においては、優先度の高い8つのディスクリプタテーブル148のみがディスクリプタテーブル格納部1470に格納され、残りの優先度の低い8つのディスクリプタテーブル148についてはメインメモリ114に格納されている。図6に示すような両方の起動方法を優先度別に採用することで、高優先の処理の実行速度を高めるとともに、CPUユニット100のコストを抑制することができる。
このとき、複数のディスクリプタテーブル148の各々は、対応するタスクの優先度に応じて、CPUユニット100のメインメモリ114および制御回路の記憶領域(一例として、ディスクリプタテーブル格納部1470)のいずれかに格納されるようにしてもよい。
例えば、高速処理が要求されるプライマリ定周期タスク1221のIOリフレッシュ処理を実現するためのディスクリプタテーブル148については、ディスクリプタテーブル格納部1470に格納し、複雑な処理が要求される通常定周期タスク1222の各種処理(例えば、メッセージフレームの送信処理)を実現するためのディスクリプタテーブル148については、メインメモリ114に格納するようにしてもよい。
各ディスクリプタテーブル148の起動は、ディスクリプタ起動レジスタ1472へのフラグ書込みによって行われる。ディスクリプタテーブル148には、処理エンジン1400が利用可能なディスクリプタテーブル148の数(優先度の数)に応じたフラグ領域が用意される。
但し、図6に示す構成に限定されるものではなく、すべてのディスクリプタテーブル148をディスクリプタテーブル格納部1470に格納するようにしてもよいし、すべてのディスクリプタテーブル148をメインメモリ114に格納するようにしてもよい。
より具体的には、(1)の具体的な起動方法によれば、プロセッサ112がシステムプログラム122を実行することで、ディスクリプタテーブル格納部1470に格納されているディスクリプタテーブル148のうち、指定されたディスクリプタテーブル148に対応するディスクリプタ起動レジスタ1472のフラグをセットする。ディスクリプタ起動レジスタ1472のフラグのセットに応答して、対応するディスクリプタテーブル148が起動し、ディスクリプタテーブル格納部1470から対応するディスクリプタコントローラ1420へディスクリプタテーブル148のコマンドが転送される。
実施の形態1に係るPLC1の処理エンジン1400においては、複数のディスクリプタテーブル148にはそれぞれ優先度が設定されており、それぞれに設定されている優先度に応じて、転送先のディスクリプタコントローラ1420は予め定められている。
一方、(2)の具体的な起動方法によれば、プロセッサ112がシステムプログラム122を実行することで、ディスクリプタテーブル格納部1470に格納されているディスクリプタテーブル148のうち、指定されたディスクリプタテーブル148に対応するディスクリプタ起動レジスタ1472のフラグをセットする。ディスクリプタ起動レジスタ1472のフラグのセットに応答して、メインメモリ114に格納されているディスクリプタテーブル148のうち、指定されたディスクリプタテーブル148に含まれるコマンドの全部または一部がコマンドキャッシュ1474に転送されて一時的に格納される。その上で、コマンドキャッシュ1474から対応するディスクリプタコントローラ1420へその格納されたコマンドが順次転送される。ディスクリプタテーブル148に含まれるコマンドのすべてをコマンドキャッシュ1474に一度に転送できない場合には、コマンドキャッシュ1474をリングバッファのように使用して、コマンドの格納および転送を順次行うようにしてもよい。
以上のような方法によって、ディスクリプタテーブル148をDMAコアに与えて必要な処理を実行させることができる。
<G.まとめ>
実施の形態1に係るCPUユニット100においては、制御回路140のDMAコアが、ディスクリプタテーブルに従って指定された処理を順次実行することで、CPUユニット100(プロセッサ112)と機能ユニット200との間のIOリフレッシュ処理などを含む各種通信処理を実現できる。ディスクリプタテーブルを用いることで、プロセッサ112は、通信に係る処理を制御回路140へ委譲できるので、プロセッサ112の処理能力が制限される場合や、演算処理部110と通信回路130との間のデータ転送の能力が制限される場合などであっても、CPUユニット100と1または複数の機能ユニット200との間で遣り取りされるデータ転送のスループットを向上させることができる。
[2.実施の形態2]
実施の形態1においては、CPUユニット100とローカルバス2を介して接続された1または複数の機能ユニット200との間で、IOリフレッシュフレームが遣り取りされる構成について主として説明した。しかしながら、フィールドネットワークを介して接続される1または複数の機能ユニット200に対しても、同様のスキームを適用可能である。
図7は、実施の形態2に係るPLC1Aの要部構成を示す模式図である。図7を参照して、PLC1AのCPUユニット100Aは、フィールドネットワーク6を制御するネットワークインターフェイス150をさらに含む。フィールドネットワーク6には、通信カプラユニット300の他、様々なデバイスが接続され得る。
フィールドネットワーク6としては、例えば、EtherCAT(登録商標)、EtherNet/IP(登録商標)、DeviceNet(登録商標)、CompoNet(登録商標)などの公知のネットワークを採用してもよい。
通信カプラユニット300は、1または複数の機能ユニット200とCPUユニット100Aとをネットワーク接続するための中継ユニットである。すなわち、通信カプラユニット300は、通信ユニットまたは通信装置としても機能する。通信カプラユニット300は、ローカルバス4における通信全体を管理するマスターの通信ユニットとして機能するようにしてもよく、各機能ユニット200が通信カプラユニット300の管理下で通信を行うスレーブの通信ユニットとして機能するように構成してもよい。このようなマスター/スレーブの構成を採用することで、ローカルバス4を転送される通信フレームのタイミング制御などを容易に行うことができる。より具体的には、通信カプラユニット300は、処理部310と、通信回路330と、制御回路340と、ネットワークインターフェイス350とを含む。
ネットワークインターフェイス350は、通信線であるフィールドネットワーク6を介して、CPUユニット100Aとデータを遣り取りする。
通信回路330は、通信線であるローカルバス4を介して、1または複数の機能ユニット200とデータを遣り取りする。すなわち、通信回路330は、通信フレームの送受信を担当する。より具体的には、通信回路330は、ローカルバス4と物理的に接続され、制御回路340からの指令に従って電気信号を生成して、ローカルバス4上に送信するとともに、ローカルバス4上に生じる電気信号を復調して処理部310へ出力する。
処理部310は、ネットワークインターフェイス350おいてCPUユニット100Aまたは他のデイバスとの間で遣り取りされるデータと、通信回路330において1または複数の機能ユニット200との間で遣り取りされるデータとを互いに転送する処理を実行する。処理部310は、演算処理部110と同様に、プロセッサおよびメインメモリを有していてもよい。
制御回路340は、処理部310および通信回路330に接続され、処理部310と通信回路330との間で要求を仲介する機能を有しており、例えば、処理部310のプロセッサからの通信要求に応答して、通信回路330に対して指令を与えてデータの送信または受信を行う。制御回路440は、上述の制御回路140と実質的に同様の機能を有しており、上述したようなDMAなどのデータアクセスを高速化するための機能などが実装される。
実施の形態2に係る通信カプラユニット300は、実施の形態1に係るCPUユニット100と同様に、DMAなどのデータアクセスを高速化するための構成が実装されており、処理部310に実装されるプロセッサの能力が低くても、ローカルバス4を介して接続される機能ユニット200との間で実行されるIOリフレッシュ処理を高速化できる。
通信カプラユニット300によるIOリフレッシュ処理については、上述の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
実施の形態2に係るPLC1Aのような構成を採用することで、CPUユニットと機能ユニットとの間のデータ転送を高速化できるだけではなく、通信カプラユニットと機能ユニットとの間のデータ転送も高速化できる。特に、通信カプラユニットにおいては、フィールドネットワークを介したデータ転送と、ローカルバスを介したデータ転送とを互いに同期させて実行させる必要があるが、このような高速処理に必要なプロセッサリソースやデータバスリソースを少なくできる。
[3.実施の形態3]
実施の形態3においては、CPUユニットと1または複数の機能ユニットとの間の通信線を二重化することで、IOリフレッシュ処理などをより高速かつ柔軟に行うことができる構成について例示する。
<A.PLCの装置構成>
図8は、実施の形態3に係るPLC1Bの要部構成を示す模式図である。図8を参照して、PLC1BのCPUユニット100Bと1または複数の機能ユニット200Bとの間は、互いに独立した複数のチャネルを有するローカルバス群2Bを採用してもよい。図8には、通信線として、第1ローカルバス21および第2ローカルバス22を含むローカルバス群2Bを介して接続される構成例を示す。なお、図8には、2つのチャネルを有するローカルバス群2Bを採用する構成を例示するが、互いに独立した複数のチャネルを有するものであればいずれでもよく、2つより多いチャネルを有する構成を採用してもよい。
より具体的には、CPUユニット100Bの通信回路130Bは、ローカルバス群2B(第1ローカルバス21および第2ローカルバス22)を介して、機能ユニット200Bの通信回路216Bと接続される。機能ユニット200Bの各々において、送受信ポート211および212にて上流側の第1ローカルバス21および第2ローカルバス22と接続されるとともに、送受信ポート213および214にて下流側の第1ローカルバス21および第2ローカルバス22と接続される。
機能ユニット200Bの通信回路216Bは、第1ローカルバス21および第2ローカルバス22のそれぞれについて、互いに独立してデータ転送が可能になっている。
図8に示すような複数のチャネルを有するローカルバス群を用いた場合には、制御回路140に実装されるDMAなどによるデータアクセスを採用することで、より高速なデータの送受信処理および転送処理を実現できる。
<B.複数のIOリフレッシュフレーム>
実施の形態3に係るPLC1Bにおいては、ローカルバス群2Bを構成する第1ローカルバス21および第2ローカルバス22を用いて、異なる周期(一定周期)でのIOリフレッシュ処理をそれぞれ独立に行うことができる。
図9は、実施の形態3に係るPLC1BにおけるIOリフレッシュ処理の概要を説明するための模式図である。図9を参照して、CPUユニット100Bにおいては、システムプログラム122に含まれる、プライマリ定周期タスク1221(一定周期T1で繰返し実行)と、通常定周期タスク1222(一定周期T2(>T1)で繰返し実行)とが実行される。図9に示す例では、これらの2つのタスクは、いずれもIOリフレッシュ処理を実現するためのタスクであるとする。
プライマリ定周期タスク1221は、IOリフレッシュを実現するための、IOリフレッシュフレーム1を第1ローカルバス21上に一定周期T1毎に繰返し送出する。つまり、CPUユニット100Bで実行されるプライマリ定周期タスク1221は、複数のチャネルを有するローカルバス群2Bのうち1つのチャネル(例えば、第1ローカルバス21)を介して、IOリフレッシュ処理を実行するためのIOリフレッシュフレーム1を一定周期T1で送出するタスクである。
また、通常定周期タスク1222は、IOリフレッシュを実現するための、IOリフレッシュフレーム2を第2ローカルバス22上に一定周期T2毎に繰返し送出する。これらのタスクは、基本的には、互いに独立に実行される。つまり、CPUユニット100Bで実行される通常定周期タスク1222は、複数のチャネルを有するローカルバス群2Bのうち別の1つのチャネル(例えば、第2ローカルバス22)を介して、IOリフレッシュ処理を実行するためのIOリフレッシュフレーム2を一定周期T2で送出するタスクである。
なお、プロセッサ112のリソースの制約によって、プライマリ定周期タスク1221が通常定周期タスク1222より優先して実行されることもある。
各機能ユニット200Bは、IOリフレッシュフレーム1およびIOリフレッシュフレーム2の少なくとも一方を利用して、入力データの送信および出力データの取得を行う。図9に示す例においては、ローカルバス群2Bを介して、CPUユニット100Bと機能ユニット200B−1〜200B−5とが接続されている。
図10は、図9に示すプライマリ定周期タスク1221および通常定周期タスク1222により送出されるIOリフレッシュフレームを説明するための模式図である。図10(A)には、プロセッサ112において、プライマリ定周期タスク1221および通常定周期タスク1222が互いに独立して実行できる状態の例を示す。図10(A)に示すように、プライマリ定周期タスク1221が繰返し実行される周期T1毎にIOリフレッシュフレーム1がCPUユニット100Bから第1ローカルバス21上に送出される。同様に、通常定周期タスク1222が繰返し実行される周期T2毎にIOリフレッシュフレーム2がCPUユニット100Bから第2ローカルバス22上に送出される。
それぞれのIOリフレッシュフレームによって、周期T1およびT2のそれぞれでのIOリフレッシュ処理を実現できる。
図10(B)には、プロセッサ112において、プライマリ定周期タスク1221および通常定周期タスク1222を同時には実行できない状態の例を示す。図10(B)に示す例においては、プライマリ定周期タスク1221および通常定周期タスク1222は互いに重ならない時間帯に処理が実行される。基本的には、プライマリ定周期タスク1221には、通常定周期タスク1222より高い優先度が設定されているので、周期やリソースの制限によって、両タスクの実行タイミングが重なってしまった場合には、プライマリ定周期タスク1221が優先的に実行されるようにしてもよい。
図10(B)に示すような例においても、それぞれのIOリフレッシュフレームによって、周期T1およびT2のそれぞれでのIOリフレッシュ処理を実現できる。
図10には、説明の便宜上、通常定周期タスク1222を繰返し実行する周期T2がプライマリ定周期タスク1221を繰返し実行する周期T1の2倍である例を示すが、これに限られるものではなく、周期T1および周期T2は互いに独立して任意に設定することができる。
<C.機能ユニットの設定>
再度図9を参照して、一例として、機能ユニット200B−1,200B−2,200B−5がプライマリ定周期タスク1221に関連付けられており、機能ユニット200B−3,200B−4が通常定周期タスク1222に関連付けられている。
機能ユニット200Bの各々について、IOリフレッシュフレーム1およびIOリフレッシュフレーム2のいずれと関連付けられるかを指定するユーザインターフェイス画面を提供する機能を提供するようにしてもよい。
図11は、図9に示すような機能ユニットに対する設定を行うためのユーザインターフェイス画面500の一例を示す図である。図11に示すユーザインターフェイス画面500は、通信ユニット(CPUユニット100B、または、後述するような通信カプラユニット300など)内に実装される機能により生成される画面をサポート装置上で提供するような形で実装してもよいし、サポート装置に実装される機能により生成される画面をユーザに提示するとともに、ユーザ操作に応じて設定された内容を通信ユニットへ送信するようにしてもよい。
図11を参照して、ユーザインターフェイス画面500は、プライマリ定周期タスク1221の実行周期を設定するための入力項目502と、通常定周期タスク1222の実行周期を設定するための入力項目504と、ローカルバス群2Bを介してCPUユニット100Bに接続されている各機能ユニット200Bに対する設定を行うためのラジオボタン群506とを含む。
ユーザは、ユーザインターフェイス画面500の入力項目502および入力項目504に対する操作を行って、各定周期タスクを繰返し実行する際の周期をそれぞれ設定する。その上で、ユーザは、ラジオボタン群506に含まれる各ラジオボタンを選択することで、各機能ユニット200Bを、プライマリ定周期タスク1221(すなわち、IOリフレッシュフレーム1)および通常定周期タスク1222(すなわち、IOリフレッシュフレーム2)のいずれに関連付けるのかを設定する。
図11に示すようなユーザインターフェイス画面500を提供することで、ユーザは、定周期タスクおよび各機能ユニット200Bに対する設定を容易に行うことができる。
<D.IOリフレッシュフレーム>
IOリフレッシュフレーム1およびIOリフレッシュフレーム2は、いずれもローカルバス群2Bに接続されるすべての機能ユニット200Bを順次転送されることになるが、機能ユニット200Bの各々は、予め設定されたいずれかのIOリフレッシュフレームのみを処理するようにしてもよい。
例えば、図9に示される設定例においては、機能ユニット200B−1,200B−2,200B−5の各々は、プライマリ定周期タスク1221が送出するIOリフレッシュフレーム1が到着すると、IOリフレッシュフレーム1に対して要求されている入力データを書込み、IOリフレッシュフレーム1から対象となる出力データを読出す。一方、機能ユニット200B−1,200B−2,200B−5の各々は、通常定周期タスク1222が送出するIOリフレッシュフレーム2が到着すると、受信したIOリフレッシュフレーム2を次に位置する機能ユニット200Bへそのまま転送する。
また、機能ユニット200B−3,200B−4の各々は、通常定周期タスク1222が送出するIOリフレッシュフレーム2が到着すると、IOリフレッシュフレーム2に対して要求されている入力データを書込み、IOリフレッシュフレーム2から対象となる出力データを読出す。一方、機能ユニット200B−3,200B−4の各々は、プライマリ定周期タスク1221が送出するIOリフレッシュフレーム1が到着すると、受信したIOリフレッシュフレーム1を次に位置する機能ユニット200Bへそのまま転送する。
このように、IOリフレッシュフレーム1については、機能ユニット200B−1,200B−2,200B−5のみがデータの書込みおよび読出しを行い、IOリフレッシュフレーム2については、機能ユニット200B−3,200B−4のみがデータの書込みおよび読出しを行う。すなわち、機能ユニット200Bの各々は、通信ユニット(CPUユニット100B、または、後述するような通信カプラユニット300など)との間のデータの遣り取りを行うために、いずれかの1つの通信フレーム(IOリフレッシュフレーム)のみを処理するようにしてもよい。この場合、機能ユニット200Bの各々は、通信ユニットとの間のデータの遣り取りを行うために処理する通信フレーム以外の通信フレームについては、そのまま転送することになる。
図12は、図9に示す機能ユニット200Bの設定に対応するIOリフレッシュフレームのデータ構造の一例を示す図である。図12を参照して、IOリフレッシュフレーム1および2は、フレーム種別および宛先を格納するヘッダ部と、データを格納する本体部とからなる。
フレーム種別としては、通信フレームの種類を特定するための識別情報が用いられ、例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストのいずれであるかを示す識別情報が用いられる。IOリフレッシュフレーム1および2は、CPUユニット100Bから送出されて、ローカルバス群2Bを一巡した後にCPUユニット100Bに戻るので、典型的には、マルチキャストを示す識別情報が格納される。このとき、マルチキャストでの送信においては、特定の宛先が存在しないので、特殊値が格納されるようにしてもよい。
本体部には、入力データの領域および出力データの領域が規定されており、それぞれの領域は、図11に示すユーザインターフェイス画面500によって規定される設定値などに応じて定まる。
IOリフレッシュフレーム1およびIOリフレッシュフレーム2の各々には、処理を行う機能ユニット200Bに関連付けられるデータ領域が設けられる。例えば、図12に示すIOリフレッシュフレーム1には、機能ユニット200B−1,200B−2,200B−5にそれぞれ対応する入力データの領域および出力データの領域が規定されている。一方、IOリフレッシュフレーム2には、機能ユニット200B−3,200B−4にそれぞれ対応する入力データの領域および出力データの領域が規定されている。
上述したように、IOリフレッシュフレーム1およびIOリフレッシュフレーム2においては、データの書込みおよび読出しを行う機能ユニット200Bの数に応じた通信容量のみを確保すればよい。そのため、CPUユニット100Bに接続される機能ユニット200Bの数が増大したとしても、IOリフレッシュフレームの各々に関連付けられる機能ユニット200Bの数のみを考慮すればよく、フレーム長が不要に長大化することはない。
また、例えば、IOリフレッシュフレーム2に関連付けられる機能ユニット200Bが追加されたとしても、IOリフレッシュフレーム1には影響を与えないので、IOリフレッシュフレーム1のフレーム長が変化することはなく、プライマリ定周期タスク1221によるIOリフレッシュ処理の周期などへの影響はない。そのため、CPUユニット100Bに対して、機能ユニット200Bを追加する際の自由度を高めることができる。
なお、単一の機能ユニット200BをIOリフレッシュフレーム1および2の両方に関連付けるようにしてもよい。この場合、IOリフレッシュフレーム1および2の両方に、該当する機能ユニット200Bの入力データまたは出力データの領域が設定されており、いずれの通信フレームが到着しても、指定された入力データの書込みおよび/または出力データの読出しを行うようにしてもよい。
ここで、再度図9を参照して、IOリフレッシュフレームが各機能ユニット200Bに到着するタイミングと、各機能ユニット200Bにおいて、制御対象の機械や設備などからのフィールド値(入力データ)の収集、および、制御対象の機械や設備などへの制御指令値(出力データ)の出力(図9においては、これらの処理をまとめて「内部リフレッシュ」と記す。)のタイミングとの関係について説明する。
例えば、IOリフレッシュフレームの送信周期および送信タイミングは、予め定められているので、各機能ユニット200Bの内部リフレッシュの開始タイミングを、対象となるIOリフレッシュフレームの送信周期に同期させることで、CPUユニット100Bにおいては、各機能ユニット200Bから最も短い遅れ時間で入力データを取得することができる。機能ユニット200Bにおけるこのような内部リフレッシュを入出力同期方式と称することもある。
但し、必ずしも入出力同期方式の内部リフレッシュを採用する必要はなく、別のリフレッシュ方式を採用してもよい。例えば、各機能ユニット200Bは、互いに同期するタイマを有しており、各タイマが示す値(カウント値)に基づいてタイミングを決定するようにしてもよい。このような内部リフレッシュをタイムスタンプ方式と称することもある。タイムスタンプ方式によれば、各機能ユニット200Bの内部リフレッシュのタイミングは、IOリフレッシュフレームとは同期しないが、すべての機能ユニット200Bについて、同一のタイミングで内部リフレッシュすることができるので、IOリフレッシュフレームの送信周期が複数存在する場合であっても、入力データおよび出力データの間の整合性をとることが容易になる。
あるいは、入力データおよび出力データの間の同期性などが要求されない場合には、各機能ユニット200Bが各自のタイミングまたは条件で内部リフレッシュを行うようにしてもよい。このような内部リフレッシュをフリーラン方式と称することもある。この場合、複数の機能ユニット200Bに対してそれぞれタイミングなどを通知する必要がないので、処理を簡素化できる。
<E.まとめ>
実施の形態3に係るPLC1Bにおいては、互いに独立したチャネルを有するローカルバス群2Bを採用することで、それぞれのチャネルを利用して、IOリフレッシュフレームをそれぞれ独立に伝送させることができる。これによって、各機能ユニット200Bは、各機能ユニット200Bが扱う入力データおよび出力データの特性や用途に応じて、より好ましいIOリフレッシュフレームにてIOリフレッシュ処理を行うことができる。
それぞれのチャネルによる複数のIOリフレッシュフレームを用いることで、単一のIOリフレッシュフレームを用いる場合に比べて、効率的な入力データおよび出力データの伝送が可能になるとともに、IOリフレッシュフレームのフレーム長さが長大化して、IOリフレッシュ周期が伸びるような事態を回避できる。
[4.実施の形態3の変形例]
実施の形態3に係るPLC1Bに示される複数の互いに独立したチャネルを有しているローカルバス群2Bを採用した構成については、図7に示す実施の形態2に係るPLC1Aにおいて、通信カプラユニットと1または複数の機能ユニットとを接続するためのローカルバス群として採用してもよい。このような構成を採用することで、通信カプラユニットでのデータ伝送についてもより高速化することができる。
[5.まとめ]
本実施の形態に係るPLCを構成するCPUユニットにおいては、タスクを実行するプロセッサ112およびメインメモリ114などを含む演算処理部110と、ローカルバスを介した通信を担当する通信回路130との間に、制御回路140が配置される。制御回路140は、複数のDMAコアを有しており、各DMAコアは、ディスクリプタテーブルに従って指定された処理を順次実行する。これによって、演算処理部110と通信回路130との間のデータ伝送を含む、CPUユニット100(プロセッサ112)と機能ユニット200との間のIOリフレッシュ処理といった各種通信処理を高速に実現できる。特に、演算処理部110のプロセッサ112は、ディスクリプタテーブルを用いることで、通信に係る処理を制御回路140へ委譲できるので、プロセッサ112の処理リソースが少ない場合であっても、効率的なデータ転送を実現できる。
また、本実施の形態に係るPLCを構成する制御回路140は、CPUユニット100と1または複数の機能ユニット200とを接続する通信線の通信容量を増大させた場合に、CPUユニット100内部の通信容量が律速になってスループットを向上させることができないといった場合などに好適である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B PLC、2,4 ローカルバス、2B ローカルバス群、6 フィールドネットワーク、21 第1ローカルバス、22 第2ローカルバス、100,100A,100B CPUユニット、110 演算処理部、112 プロセッサ、114 メインメモリ、120 ストレージ、122 システムプログラム、124 ユーザプログラム、126 コンフィギュレーション、130,130B,216,216B,330 通信回路、132 バッファ、133 ルーティングテーブル、134 入力データ、135 出力データ、140,340,440 制御回路、142,1411,1412,1430 バスアービタ、147 外部インターフェイス、148 ディスクリプタテーブル、150,350 ネットワークインターフェイス、160 高精度タイマ、200,200B 機能ユニット、210 通信処理部、211,213 送受信ポート、220 機能モジュール、230 インターフェイス、300 通信カプラユニット、310 処理部、500 ユーザインターフェイス画面、1221,1222 定周期タスク、1400 処理エンジン、1401,1402,1440 DMAコア、1420 ディスクリプタコントローラ、1470 ディスクリプタテーブル格納部、1472 ディスクリプタ起動レジスタ、1474 コマンドキャッシュ、1482 コマンド、1483 コマンド番号、1484 命令。

Claims (9)

  1. 制御装置であって、
    通信ユニットと、
    1または複数の機能ユニットと、
    前記通信ユニットと前記1または複数の機能ユニットとの間を接続する通信線とを備え、前記通信線は、互いに独立した複数のチャネルを有しており、
    前記通信ユニットは、
    プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、
    前記通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路と、
    前記演算処理部および前記通信回路に接続される制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記演算処理部にアクセスするための第1DMA(DirectMemoryAccess)コアと、
    前記通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、
    前記演算処理部からのトリガに応じて、予め定義されたディスクリプタテーブルに従って、前記第1DMAコアおよび前記第2DMAコアに順次コマンドを与えるコントローラとを備え
    前記通信ユニットは、
    前記複数のチャネルのうち第1チャネルを介して、前記機能ユニットが収集しているデータの前記通信ユニットへの送信、および、前記通信ユニットが保持しているデータの前記機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第1通信フレームを第1周期で送出する第1タスクと、
    前記複数のチャネルのうち第2チャネルを介して、前記機能ユニットが収集しているデータの前記通信ユニットへの送信、および、前記通信ユニットが保持しているデータの前記機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第2通信フレームを前記第1周期とは異なる第2周期で送出する第2タスクとを実行するように構成される、制御装置。
  2. 前記1または複数の機能ユニットの各々は、前記通信ユニットとの間のデータの遣り取りを行うために、いずれかの1つの通信フレームのみを処理する、請求項に記載の制御装置。
  3. 前記制御回路は、互いに異なる優先度が予め設定された複数のディスクリプタテーブルのうちから指定されたディスクリプタテーブルを選択的に起動するための起動手段を備える、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 制御装置であって、
    通信ユニットと、
    1または複数の機能ユニットと、
    前記通信ユニットと前記1または複数の機能ユニットとの間を接続する通信線とを備え、
    前記通信ユニットは、
    プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、
    前記通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路と、
    前記演算処理部および前記通信回路に接続される制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記演算処理部にアクセスするための第1DMA(DirectMemoryAccess)コアと、
    前記通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、
    前記演算処理部からのトリガに応じて、互いに異なる優先度が予め設定された複数のディスクリプタテーブルのうちから指定されたディスクリプタテーブルを選択的に起動するための起動手段と、
    前記起動されたディスクリプタテーブルに従って、前記第1DMAコアおよび前記第2DMAコアに順次コマンドを与える優先度別に構成された複数のコントローラとを備える、制御装置。
  5. 前記制御回路は、異なるディスクリプタテーブルに従う処理が同時に要求されると、各ディスクリプタテーブルに設定されている優先度に基づいて調停するアービタをさらに備える、請求項3または4に記載の制御装置。
  6. 前記複数のディスクリプタテーブルは、前記演算処理部のメモリおよび前記制御回路の記憶領域の少なくとも一方に格納される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記演算処理部では、互いに異なる優先度が設定された複数のタスクが実行され、
    前記複数のディスクリプタテーブルの各々は、対応するタスクの優先度に応じて、前記演算処理部のメモリおよび前記制御回路の記憶領域のいずれかに格納される、請求項に記載の制御装置。
  8. 通信線を介して1または複数の機能ユニットと接続される通信装置であって、
    プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、
    前記通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路とを備え、前記通信線は、互いに独立した複数のチャネルを有しており
    前記演算処理部および前記通信回路に接続される制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記演算処理部にアクセスするための第1DMA(DirectMemoryAccess)コアと、
    前記通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、
    前記演算処理部からのトリガに応じて、予め定義されたディスクリプタテーブルに従って、前記第1DMAコアおよび前記第2DMAコアに順次コマンドを与えるコントローラとを備え
    前記通信装置は、
    前記複数のチャネルのうち第1チャネルを介して、前記機能ユニットが収集しているデータの前記通信装置への送信、および、前記通信装置が保持しているデータの前記機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第1通信フレームを第1周期で送出する第1タスクと、
    前記複数のチャネルのうち第2チャネルを介して、前記機能ユニットが収集しているデータの前記通信装置への送信、および、前記通信装置が保持しているデータの前記機能ユニットへの送信のうち、少なくとも一方を実行するための第2通信フレームを前記第1周期とは異なる第2周期で送出する第2タスクとを実行するように構成される、通信装置。
  9. 通信線を介して1または複数の機能ユニットと接続される通信装置であって、
    プロセッサが1または複数のタスクを実行する演算処理部と、
    前記通信線を介した通信フレームの送受信を担当する通信回路と、
    前記演算処理部および前記通信回路に接続される制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記演算処理部にアクセスするための第1DMA(DirectMemoryAccess)コアと、
    前記通信回路にアクセスするための第2DMAコアと、
    前記演算処理部からのトリガに応じて、互いに異なる優先度が予め設定された複数のディスクリプタテーブルのうちから指定されたディスクリプタテーブルを選択的に起動するための起動手段と、
    前記起動されたディスクリプタテーブルに従って、前記第1DMAコアおよび前記第2DMAコアに順次コマンドを与える優先度別に構成された複数のコントローラとを備える、通信装置。
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