JP6899679B2 - コンデンサー搭載電動機 - Google Patents

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本発明は、内回転式のコンデンサー搭載電動機に関するものである。
コンデンサー搭載電動機において、進相コンデンサーをコンデンサー搭載電動機内に搭載する場合は、固定子、コイル、回転軸および回転軸を保持するベアリングに干渉しない位置に進相コンデンサーを配置しなくてはならない。回転軸およびベアリングはコンデンサー搭載電動機の中心部にあり、この位置を避けて大容量の進相コンデンサーを配置しようとすると、コンデンサー搭載電動機の半径方向の寸法を大きくする必要があったり、端子台に複数個の進相コンデンサーを配置することで端子台が狭隘となりコンデンサー搭載電動機から出る電源リード線の本数の制限を受けたりする。
特許文献1には、電動機のスペース的に広い中心部を利用して進相コンデンサーを搭載するコンデンサー搭載電動機が開示されている。特許文献1に記載されたコンデンサー搭載電動機は、回転軸を支持する反負荷側の軸受を保持するベアリングハウジングをブラケットの軸方向の内方に突出した形に絞り加工で形成し、ブラケットの軸方向の外側端面に配置した端子台の中央部の仕切壁で仕切られた収納部に進相コンデンサーが収められ、仕切壁の外側に電源リードおよび安全装置としてのコイルの温度を検知する温度ヒューズが収められる。
特許第4627215号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、より大容量の進相コンデンサーを電動機に搭載する場合は特にコンデンサー搭載電動機の軸方向の寸法が大きくなってしまう、という問題がある。また、反負荷側の軸受として、固定子および回転子と、ブラケットとの間には、軸受を収納する距離が必要であるが、軸方向の寸法が大きい軸受けを用いる場合、ベアリングハウジングの先端と回転子との接触を避けるため、ブラケットと巻線コイルとの間に大きな隙間が生じる。これにより、端子台の納められた温度ヒューズが、熱源である巻線コイルから離れて配置されることになり、巻線コイルに対する温度ヒューズの熱応答性が悪くなり温度ヒューズの検知特性が劣化する、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内部の空間を有効活用し、大型化または特性の劣化を伴わずに大容量の進相コンデンサーを搭載可能なコンデンサー搭載電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるコンデンサー搭載電動機は、フレームとカバーとによって構成される外郭の内部に、中央に回転軸が固定された筒状形状の回転子と、回転子の外周側に配置され、鉄心と、巻枠を介して鉄心に巻回されたコイルとを有する筒状形状の固定子と、回転軸の軸方向に沿った一方向を負荷側とし、回転軸の軸方向に沿った他方向を反負荷側とした場合に、回転軸を支持する反負荷側のベアリングと、を備える。また、コンデンサー搭載電動機は、回転子および固定子よりも反負荷側に配置されて、反負荷側のベアリングを保持するベアリングハウジングが負荷側に突出して設けられたブラケットと、軸方向において巻枠とブラケットの反負荷側の端面との間に配置されてコイルの過昇温を検知する過昇温防止装置が配設された負荷側の端子台と、ブラケットの反負荷側に配置されて進相コンデンサーと電源リード線とが配設された反負荷側の端子台と、を備える。過昇温防止装置は、負荷側の端子台において、負荷側の端子台の面内におけるコイルに対応した領域に配置されている。巻枠から反負荷側に延びる導電ピンが配設されている。過昇温防止装置に電気的に接続する第1端子板が負荷側の端子台に配設されている。導電ピンが、負荷側の端子台と第1端子板とを貫通して第1端子板に電気的に接続している。ブラケットの反負荷側に配置された第1の反負荷側の端子台に、電源リード線が配設されている。第1の反負荷側の端子台の反負荷側に配置された第2の反負荷側の端子台に、進相コンデンサーが配設されている。
本発明によれば、内部の空間を有効活用し、大型化または特性の劣化を伴わずに大容量の進相コンデンサーを搭載可能なコンデンサー搭載電動機が得られる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機の縦断面図 本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機の固定子を示す斜視図 本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機の第1端子台を示す組立後の斜視図 本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機の絶縁部材を示す斜視図 本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機のブラケットを示す斜視図 本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機の第2端子台を示す斜視図 本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機の縦断面図 本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機においてカバーを取り除いた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機の第3端子台を示す斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかるコンデンサー搭載電動機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100の固定子1を示す斜視図である。なお、図2においては、コイル6が巻回されていない状態を示している。なお、図1においては、理解の容易のため、導電ピン8、ブラケット9、絶縁部材16、電源リード線17のみにハッチングを施している。
本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100は、回転子2が固定子1の中で回る内回転式の電動機である。コンデンサー搭載電動機100は、コンデンサー搭載電動機100の外郭を構成するフレーム7とカバー22とを備える。また、コンデンサー搭載電動機100は、フレーム7とカバー22とで構成される外郭の内部に、筒状形状を呈する固定子1と、筒状形状を呈して固定子1の内側に配置される回転子2と、回転子2に連結されて回転子2の中心軸2aに沿って延びる回転軸3と、を備える。固定子1と回転子2と回転軸3とは、同軸状に配設されている。以下、固定子1と回転子2と回転軸3との軸方向を単に軸方向と呼ぶ場合がある。また、固定子1と回転子2と回転軸3との軸方向を中心軸とした径方向を単に径方向と呼ぶ場合がある。
回転軸3の一端3a側は、フレーム7の外部に突出している。フレーム7の外部に突出した回転軸3の一端3a側には、図示しない負荷が接続される。以下では、回転軸3の軸方向に沿った方向において、回転軸3がフレーム7の外部に突出した一方向側、すなわち図1における下側を負荷側と呼び、回転軸3がフレーム7の外部に突出していない他方向側、すなわち図1における上側を反負荷側と呼ぶ場合がある。
固定子1は、筒状形状を呈し、固定子鉄心4とインシュレータ5とコイル6とを有する。固定子1は、コンデンサー搭載電動機100の外殻となるフレーム7に圧入され、回転子2の周囲に配設されている。固定子1は、薄い電磁鋼板が多数積層されて構成された固定子鉄心4と、固定子鉄心4のティースに設けられた貫通孔である2つの固定子スロット1aの間にマグネットワイヤが複数ターン巻回された固定子巻線である複数のコイル6とから構成されている。すなわち、コイル6は、巻枠を介して固定子鉄心4にマグネットワイヤが巻回されている。マグネットワイヤは、絶縁体からなる巻枠であるインシュレータ5を介して、2つの固定子スロット1aの間に巻回されている。
また、インシュレータ5の上面、すなわちインシュレータ5の反負荷側には、コイル6と電気的に接続するための導電ピン8が延びて立てられている。導電ピン8は、コイル6の端部が複数回にわたって巻回されており、はんだ付けによりコイル6と電気的接続がなされている。
コイル6は、固定子鉄心4の隣り合う2つの固定子スロット1aに巻回された集中巻により構成されている。集中巻は、コイル6が2つ以上離れた固定子スロット1aに巻回される分布巻よりも、固定子1の軸方向におけるコイル6の寸法を小さくできる。このため、集中巻で構成されたコイル6は、コンデンサー搭載電動機100の外径寸法を小さくできるメリットがある。
コンデンサー搭載電動機100では、集中巻で構成されたコイル6を採用し、進相コンデンサー20を搭載しながらも、分布巻で構成されたコイルを用いる場合と同等の外径寸法に収めることが可能なため、分布巻で構成されたコイルを採用しているコンデンサー搭載電動機との置き換えに適している。
回転子2は、回転軸3の軸方向において回転子2を挟んだ位置に配置された軸受である2つのベアリングによって、回転可能に支持されている。すなわち、回転子2は、第1の軸受けである第1ベアリング10aおよび第2の軸受けである第2ベアリング10bによって、回転可能に支持されている。
軸受のうちの負荷側の第1ベアリング10aは、外殻を構成するフレーム7の中央部に形成された凹部に外輪が嵌め込まれて固定され、内輪が回転軸3に嵌め込まれて固定されている。すなわち、第1ベアリング10aは、フレーム7に設けられた第1の軸受けハウジングである第1ベアリングハウジング11aの内周面により外輪が支持されている。第1ベアリングハウジング11aは、回転軸3の軸方向においてフレーム7の内部側、すなわち反負荷側に突出して、環状に形成されている。
軸受のうちの反負荷側の第2ベアリング10bは、回転子2の反負荷側において第2ベアリング10bを支持するブラケット9の中央部に形成された凹部に外輪が嵌め込まれて固定され、内輪が回転軸3に嵌め込まれて固定されている。すなわち、第2ベアリング10bは、ブラケット9に備えられた第2の軸受けハウジングである第2ベアリングハウジング11bにより外輪が支持されている。ブラケット9の第2ベアリングハウジング11bは、回転軸3の軸方向においてブラケット9の内部側、すなわち負荷側に突出して環状に形成されている。そして、ブラケット9の軸方向における端面、すなわちブラケットの反負荷側の端面9aは概ねフラットな面となっている。
回転子2の外径と固定子1の内径との間には、微少な間隙が全周にわたって均一となるように形成されている。回転子2のスロットには、アルミニウムをダイキャストして作製された二次導体12が挿入されている。回転子2の中央には、回転軸3が挿入されている。
図3は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100の第1端子台13aを示す組立後の斜視図である。コイル6の反負荷側であって、インシュレータ5の反負荷側の端面上には、導電ピン8が貫通する孔を備えた負荷側の端子台である第1端子台13aが配設されている。第1端子台13aは、固定子1の径方向における第2ベアリングハウジング11bの外側の領域に配設されている。
第1端子台13aは、円環形状を有する浅底容器状に、樹脂等の絶縁材料により形成されている。第1端子台13aの内径と第2ベアリングハウジング11bの外径とは、ほぼ等しく、第1端子台13aと第2ベアリングハウジング11bとは、軸心を一致させて配設されている。第1端子台13aは、第2ベアリングハウジング11bの外周側に圧入されている。また、第1端子台13aは、回転子2および固定子1とも軸心を一致させて配設されている。したがって、第1端子台13aは、ブラケット9の反負荷側の端面9aと反負荷側のコイル6との間に、回転軸3の径方向における回転子2の外周側の領域から固定子1にわたって設けられている。
第1端子台13aには、導電ピン8が貫通する穴を備えて結線に使用される複数個の第1端子板14aと、コイル6の過昇温を検知してコイル6の過昇温を防止するコイル6の過昇温防止装置である温度ヒューズ15とが、第1端子台13aに設けられた凹部に収納されて配設される。導電ピン8は、第1端子台13aの底を貫通して軸方向に突出する。そして、第1端子台13aでは、コイル6に接続された導電ピン8、温度ヒューズ15、外部電源に接続される電源リード線17に接続された導電ピン8、電動機内部に搭載される電子部品等の電気的な結線が第1端子板14aを用いて行われる。導電ピン8と第1端子板14aと温度ヒューズ15とは、はんだ付けまたは溶接により電気的接続がされている。
図4は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100の絶縁部材16を示す斜視図である。第1端子台13aの反負荷側の端面および側面には、導電ピン8が貫通する孔を備えた絶縁部材16が、第1端子台13aと同軸状に配設されている。絶縁部材16は、平坦部16aと側面部16bと突出部16cとを有する。平坦部16aは、第1端子台13aの径とほぼ等しい径を有し、第1端子台13aの反負荷側の端面を覆う。側面部16bは、第1端子台13aの外径とほぼ等しい内径を有し、平坦部16aから延在して第1端子台13aの側面を覆う。突出部16cは、平坦部16aから反負荷側に突出して設けられ、導電ピン8が貫通する孔を備え、導電ピン8を保護する。
図5は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100のブラケット9を示す斜視図である。絶縁部材16の反負荷側には、導電ピン8および絶縁部材16の突出部16cが貫通する貫通孔9bを備えたブラケット9が配設されている。回転軸3の軸方向におけるブラケット反負荷側の端面9a、すなわちブラケット9の上面は、概ねフラットな面となっている。
図6は、本発明の実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100の第2端子台13bを示す斜視図である。ブラケットの反負荷側の端面9a上には、導電ピン8および絶縁部材16の突出部16cが貫通する孔を備えた第1の反負荷側の端子台である第2端子台13bが配設されている。第2端子台13bは、ブラケットの反負荷側の端面9aの外径とほぼ等しい外径を有し、ブラケットの反負荷側の端面9aを覆って、ブラケット9と同軸状に配設されている。すなわち、第2端子台13bは、軸方向においてブラケット9の反負荷側に配設されている。第2端子台13bは、円形を有する浅底容器状に、樹脂等の絶縁材料により形成されている。
第2端子台13bには、導電ピン8が貫通する穴を備えて結線に使用される複数個の第2端子板14bが第2端子台13bに設けられた凹部に収納されて配設される。また、第2端子台13bには、第2端子板14bから図示しない外部電源に接続される電源リード線17と、進相コンデンサー20と、が第2端子台13bに設けられた凹部に収納されて配設される。
導電ピン8は、第2端子台13bの底を貫通して軸方向に突出する。そして、第2端子台13bでは、導電ピン8、電源リード線17、進相コンデンサー20の電気的な結線が第2端子板14bを用いて行われる。進相コンデンサー20から進相コンデンサー20の外周側に引き出されたコンデンサーリード線21は、導電ピン8と接続される。導電ピン8と第2端子板14bと電源リード線17とは、はんだ付けまたは溶接により電気的接続がされる。
第2端子板14bは、第2端子板14bを収納する凹部である端子板収納部18aに収納された状態で配置されている。端子板収納部18aの深さは、第2端子板14bの厚み寸法以上の深さとされており、端子板収納部18aに収納された第2端子板14bは、第2端子台13bの内底面から突出することがない。
電源リード線17は、電源リード線17を収納する溝である電源リード線収納溝18bに収納された状態で、第2端子台13bの外部まで引き回されている。電源リード線収納溝18bの深さは、電源リード線17の厚み寸法以上の深さとされており、電源リード線収納溝18bに収納された電源リード線17は、第2端子台13bの内底面から突出することがない。電源リード線収納溝18bは、溝1つに対して電源リード線17が1本までしか入らない高さに設定されることが好ましい。
第2端子台13bの周囲は周壁19で囲まれている。電源リード線収納溝18bに配設された電源リード線17は、周壁19の一部が切り欠かれた切り欠き部19aから第2端子台13bの外部に引き出されている。第2端子台13bは、ブラケット9に嵌め込まれたカバー22で被覆され、部品の保護が図られている。カバー22には、電源リード線17を外部に引き出す引き出し部22aが設けられている。
本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100では、温度ヒューズ15が第1端子台13aに配設されることにより、熱源であるコイル6と温度ヒューズ15との距離が短くすることができ、コイル6に対する温度ヒューズ15の熱応答性が良好となる。そして、温度ヒューズ15は、第1端子台13aにおいて、第1端子台13aの面内におけるコイル6に対応した領域に配置されることが好ましい。これにより、温度ヒューズ15が、熱源であるコイル6からより近い位置に配設されるため、温度ヒューズ15の熱応答性がより良好となる。
反負荷側の第2ベアリング10bの軸方向の寸法が、軸方向における反負荷側でのインシュレータ5の固定子1からの寸法に比べて近いまたは大きい場合は、第2ベアリングハウジング11bが負荷側に張り出す寸法も大きくなる。第2ベアリングハウジング11bの負荷側への張り出し量が大きい場合には、負荷側に張り出した第2ベアリングハウジング11bの軸方向の先端部が、回転子2と接触する可能性が生じる。このため、第2ベアリングハウジング11bの軸方向の先端部と回転子2との接触を避けるため、コイル6とブラケット9との軸方向の距離を離す必要がある。
また、回転子2の径方向において、第2ベアリングハウジング11bの先端部が二次導体12に対応する位置にある場合には、第2ベアリングハウジング11bの軸方向の先端部と二次導体12との接触を避けるため、コイル6とブラケット9との軸方向の距離をより離す必要がある。
この場合、特許文献1に記載されたコンデンサー搭載電動機の構成で端子台に温度ヒューズを配設する場合、コイル6に対する温度ヒューズの熱応答性が悪化する。また、コンデンサー搭載電動機内において、ベアリングハウジングの外周側に多くの隙間が発生する。
特に、第2ベアリングハウジングの軸方向のベアリング10bが接触する内底面9cから、負荷側に張り出した第2ベアリングハウジングの軸方向の先端部9dまでの寸法L1が、軸方向における固定子1より反負荷側での固定子1からのインシュレータ5の高さの寸法L2、に対して同等以上である場合には、コイル6とブラケット9との軸方向の距離を離すことは必須である。なお、固定子1より反負荷側において、軸方向における固定子鉄心4の位置と、軸方向における回転子2の位置は同じである。
これに対して、本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100では、コイル6が巻回されたインシュレータ5の反負荷側においてインシュレータ5上に、導電ピン8が貫通する孔を備えた第1端子台13aが配置される。そして、導電ピン8が貫通する孔を備えた複数個の第1端子板14aと温度ヒューズ15とが、第1端子台13aに配設される。これにより、第2ベアリングハウジング11bの軸方向の先端部と、回転子2または二次導体12との接触を避けるためにコイル6とブラケット9との軸方向の距離を離した場合においても、温度ヒューズ15が熱源であるコイル6から近い位置に配設されるため、コイル6に対する温度ヒューズ15の熱応答性が良好となり、温度ヒューズ15の検知特性の劣化が生じない。したがって、本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100は、温度ヒューズ15の配置に起因した温度ヒューズ15の検知特性の劣化が防止され、温度ヒューズ15の検知特性の良好な、品質の高いコンデンサー搭載電動機が実現可能である。
そして、本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100では、コイル6とブラケット9との軸方向の距離を離した場合でも、径方向における第2ベアリングハウジング11bの外側の空間に第1端子台13aを配置することにより、コンデンサー搭載電動機100の内部の空間を有効活用することができる。
また、温度ヒューズ15だけではなく、コイル6の過昇温を検知して防止する類似の過昇温防止装置を第1端子台13aに配設することにより、同様の効果が得られる。
また、特許文献1に記載されたコンデンサー搭載電動機の構成で、より大容量の進相コンデンサーを搭載する場合は、コンデンサー搭載電動機の軸方向の寸法が大きくなってしまう。また、この場合には、特許文献1に記載されたコンデンサー搭載電動機のように、端子台の中央部に進相コンデンサーを設け、その径方向外側に電源リード線を配設する場合、進相コンデンサーが大容量化し、軸方向の寸法が大きくなった場合には、電源リード線の上部領域に大きなデッドスペースが発生する。
これに対して、本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100では、ブラケット9の反負荷側において、ほぼ平坦な面とされたブラケットの反負荷側の端面9a上に、導電ピン8および絶縁部材16の突出部16cが貫通する孔を備え、ブラケットの反負荷側の端面9aの外径とほぼ等しい外径を有する第2端子台13bが配置される。そして、導電ピン8が貫通する孔を備えた複数個の第2端子板14bと進相コンデンサー20とが、第2端子台13bに配置される。これにより、より大容量の進相コンデンサーを搭載する場合には、進相コンデンサーの径方向の寸法を大きくすることができ、コンデンサー搭載電動機100を大型化することなく、より大容量の進相コンデンサーを搭載することが可能である。すなわち、コンデンサー搭載電動機100の内部の空間を有効活用して、より大容量の進相コンデンサーを搭載することが可能である。
したがって、本実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100によれば、内部の空間を有効活用し、大型化または特性の劣化を伴わずに大容量の進相コンデンサーを搭載可能なコンデンサー搭載電動機が得られる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機200の縦断面図である。図8は、本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機においてカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。図9は、本発明の実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機200の第3端子台14cを示す斜視図である。本実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機200が実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100と異なる点は、第2の反負荷側の端子台である第3端子台13cを有し、進相コンデンサー20が第3端子台13cに配設される点である。第3端子台13cは、導電ピン8が貫通する孔を備え、第2端子台13bの反負荷側において第2端子台13b上に配設されている。
第3端子台13cは、第2端子台13bの外径とほぼ等しい外径を有し、第2端子台13bと同軸状に配設されている。第3端子台13cは、円形を有する浅底容器状に、樹脂等の絶縁材料により形成されている。第3端子台13cは、ブラケット9に嵌め込まれたカバー22で被覆され、部品の保護が図られている。
第3端子台13cには、導電ピン8が貫通する穴を備えて結線に使用される2個の第3端子板14cと進相コンデンサー20とが第3端子台13cに設けられた凹部に収納されて配設される。導電ピン8は、第3端子台13cの底を貫通して軸方向に突出する。そして、第3端子台13cでは、導電ピン8とコンデンサーリード線21の電気的な結線が第3端子板14cを用いて行われる。導電ピン8と第3端子板14cとコンデンサーリード線21とは、はんだ付けまたは溶接により電気的接続がされる。
第3端子板14cは、第3端子板14cを収納する凹部である端子板収納部23に収納された状態で配置されている。端子板収納部23の深さは、第3端子板14cの厚み寸法以上の深さとされており、端子板収納部23に収納された第3端子板14cは、第3端子台13cの内底面から突出することがない。
上述した実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機200は、実施の形態1にかかるコンデンサー搭載電動機100と同様の効果を有する。
コンデンサー搭載電動機200では、導電ピン8とコンデンサーリード線21の電気的な結線が、第3端子台13cに配設された第3端子板14cを用いて、はんだ付けまたは溶接により行われる。これにより、実施の形態2にかかるコンデンサー搭載電動機200は、導電ピン8とコンデンサーリード線21の電気的な結線が容易であり、且つ接続信頼性が向上する、という効果を有する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 固定子、1a 固定子スロット、2 回転子、2a 中心軸、3 回転軸、3a 回転軸の一端、4 固定子鉄心、5 インシュレータ、6 コイル、7 フレーム、8 導電ピン、9 ブラケット、9a ブラケットの反負荷側の端面、9b 貫通孔、9c 第2ベアリングハウジングの軸方向の内底面、9d 第2ベアリングハウジングの軸方向の先端部、10a 第1ベアリング、10b 第2ベアリング、11a 第1ベアリングハウジング、11b 第2ベアリングハウジング、12 二次導体、13a 第1端子台、13b 第2端子台、13c 第3端子台、14a 第1端子板、14b 第2端子板、14c 第3端子板、15 温度ヒューズ、16 絶縁部材、16a 平坦部、16b 側面部、16c 突出部、17 電源リード線、18a,23 端子板収納部、18b 電源リード線収納溝、19,24 周壁、19a 切り欠き部、20 進相コンデンサー、21 コンデンサーリード線、22 カバー、22a 引き出し部、23 端子板収納部、100,200 コンデンサー搭載電動機。

Claims (3)

  1. フレームとカバーとによって構成される外郭の内部に、
    中央に回転軸が固定された筒状形状の回転子と、
    前記回転子の外周側に配置され、鉄心と、巻枠を介して前記鉄心に巻回されたコイルとを有する筒状形状の固定子と、
    前記回転軸の軸方向に沿った一方向を負荷側とし、前記回転軸の軸方向に沿った他方向を反負荷側とした場合に、前記回転軸を支持する反負荷側のベアリングと、
    前記回転子および固定子よりも反負荷側に配置されて、前記反負荷側のベアリングを保持するベアリングハウジングが負荷側に突出して設けられたブラケットと、
    前記軸方向において前記巻枠と前記ブラケットの反負荷側の端面との間に配置されて前記コイルの過昇温を検知する過昇温防止装置が配設された負荷側の端子台と、
    前記ブラケットの反負荷側に配置されて進相コンデンサーと電源リード線とが配設された反負荷側の端子台と、
    を備え、
    前記過昇温防止装置は、前記負荷側の端子台において、前記負荷側の端子台の面内における前記コイルに対応した領域に配置され、
    前記巻枠から反負荷側に延びる導電ピンが配設され、
    前記過昇温防止装置に電気的に接続する第1端子板が前記負荷側の端子台に配設され、
    前記導電ピンが、前記負荷側の端子台と前記第1端子板とを貫通して前記第1端子板に電気的に接続し、
    前記ブラケットの反負荷側に配置された第1の反負荷側の端子台に、前記電源リード線が配設され、
    前記第1の反負荷側の端子台の反負荷側に配置された第2の反負荷側の端子台に、前記進相コンデンサーが配設されていること、
    を特徴とするコンデンサー搭載電動機。
  2. 前記電源リード線に電気的に接続する第2端子板が前記第1の反負荷側の端子台に配設され、
    前記進相コンデンサーに電気的に接続する第3端子板が前記第2の反負荷側の端子台に配設され、
    前記導電ピンが、前記ブラケットと前記第1の反負荷側の端子台と前記第2端子板とを貫通して前記第2端子板に電気的に接続し、
    前記第2端子板を貫通した前記導電ピンが、前記第2の反負荷側の端子台と前記第3端子板とを貫通して前記第3端子板に電気的に接続していること、
    を特徴とする請求項に記載のコンデンサー搭載電動機。
  3. 前記反負荷側のベアリングハウジングの前記軸方向の内底面から、前記負荷側に張り出した前記ベアリングハウジングの軸方向の先端部までの寸法が、前記軸方向における前記固定子より反負荷側での前記巻枠の高さに対して同等以上であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載のコンデンサー搭載電動機。
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