JP6898198B2 - 透過カバー - Google Patents

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Description

本開示は、透過カバーに関する。
従来、電波または光を用いるセンサによって、前方車両と自車との車間距離または相対速度を測定し、自車を加減速し、車間距離をコントロールするアダプティブクルーズコントロール(ACC)が知られている。
特許文献1に記載されているように、アダプティブクルーズコントロールに用いられ、電波を透過可能な透過カバーとしてのエンブレムが知られている。このエンブレムでは、電波の方向を補正する補正具が用いられている。
特許第5173473号公報
レーダ装置の性能を確保するため、透過カバーが車両に取り付けられる位置または傾きは、高い精度が求められる。特許文献1の構成および方法では、電波の方向が補正されるが、複数の補正具に対して測定する必要がある。このため、作業工数が増大する。
一方、透過カバーが車両に取り付けられる位置または傾きは、車両によって異なる。取り付け精度および取り付けやすさを考慮すると、透過カバーは、車両に応じて、専用設計となることがある。専用設計となるとき、透過カバーは、量産されにくく、品質管理の負担が増大し、透過カバーのコストが増大する虞がある。
本開示の目的は、簡易な構成で、車両に取り付けやすく、電波または光の方向を補正しやすい透過カバーを提供することにある。
本開示は、車両(1)に設けられる透過カバーである。
透過カバーは、透明部材(20)、基材(40)、基材凸部(50、350)、係合部(60、260、360)、係合延長部(70)および取付部(80)を備える。
透明部材は、樹脂で形成されており、電波または光を透過可能である。
基材は、樹脂で形成されており、透明部材よりも車両の内側に形成されている。
基材凸部は、透明部材とは反対側に向かって基材から延びており、開口部(51、52、351、352、353)を有する。
係合部は、開口部を介して、基材凸部と係合可能である。
係合延長部は、係合部から基材凸部に沿って延びており、係合部とで基材凸部を挟むように形成されている。
取付部は、基材とは別体であり、係合延長部から車両の外側から内側に向かって延びており、車両に取り付け可能である。
車両に取り付け可能な取付部が、車両の外側から内側に向かって延びているため、取付部と車両との位置合わせがしやすくなる。これにより、取付部と車両とは、取り付けやすくなる。したがって、透過カバーと車両とが取り付けやすくなる。また、取付部は、基材とは別体である。取付部の形状を調整することにより、透過カバーが車両に取り付けられる位置または傾きを調整できる。このため、車両に対する透過カバーの位置または傾きが調整しやすくなり、電波または光の方向が補正されやすくなる。したがって、透過カバーは、簡易な構成で、車両と取り付けやすく、電波または光の方向を補正しやすい。
本実施形態による透過カバーが用いられる車両の構成図。 第1実施形態による透過カバーが用いられるレーダ装置の構成図。 第1実施形態による透過カバーの断面図。 図3のVI部拡大図。 図4のV−V線の基材凸部および係合部の拡大断面図。 第1実施形態による透過カバーの爪延長部のたわみを説明するための断面図。 第2実施形態による透過カバーの拡大断面図。 図7のVIII−VIII線の基材凸部および係合部の拡大断面図。 第2実施形態による透過カバーの爪延長部のたわみを説明するための断面図。 第3実施形態による透過カバーの拡大断面図。 図10のXI−XI線の基材凸部および係合部の拡大断面図。 第3実施形態による透過カバーの爪延長部のたわみを説明するための断面図。 他の実施形態による透過カバーの拡大断面図。 他の実施形態による透過カバーの基材凸部および係合部の拡大断面図。 他の実施形態による透過カバーの基材凸部および係合部の拡大断面図。 他の実施形態による透過カバーの拡大断面図。 他の実施形態による透過カバーの拡大断面図。 他の実施形態による透過カバーの基材凸部および係合部の拡大断面図。
以下、実施形態による透過カバーを図面に基づいて説明する。複数の実施形態において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。また、本実施形態という場合、複数の実施形態を包括する。これらの実施形態の透過カバーは、車両に設けられる。
まず、本実施形態の透過カバーが用いられる車両1について説明する。
車両1の前進方向を「前」とする。車両1の後退方向を「後」とする。前進方向から見て上側を「上」とする。前進方向から見て下側を「下」とする。上下方向は、車高方向と同一である。前進方向から見て右側を「右」とする。前進方向から見て左側を「左」とする。左右方向は、車幅方向と同一である。
図1に示すように、車両1は、フロントグリル2および透過カバー11を備える。
フロントグリル2は、車両1の前部に設けられ、ヘッドライト4の間に設けられている。フロントグリル2は、外部から車両1のエンジンルームに空気を導入可能である。
図2に示すように、車両1は、レーダ装置5をさらに備える。
レーダ装置5は、フロントグリル2の後側に設けられており、ミリ波等の電波または赤外線等の光を送受信可能である。
レーダ装置5が電波または光を送信、すなわち、照射したとき、送信された電波または光が透過カバー11を透過する。前方の車両等の目標から反射された電波または光をレーダ装置5は受信する。図において、レーダ装置5による電波または光の照射範囲Arが明確となるように、電波または光の照射範囲Arを斜線のハッチングで記載する。レーダ装置5が電波または光を照射する面をレーダ照射面6とする。レーダ照射面6は、レーダ装置5の前側に位置する。
レーダ装置5は、電波または光を送受信することによって、車両1から目標までの距離、角度および相対速度を測定する。
車両1から目標までの距離は、適当な変調が与えられた送信信号の振幅、周波数または位相と受信信号との相関から抽出される送受間の時間差によって、測定される。
車両1から目標までの角度は、電波または光の送受信を限られた方位に限定し、電波または光を走査することによって、測定される。
車両1から目標までの相対速度は、ドップラ効果により反射された電波または光に生じる周波数偏移を抽出することによって、測定される。
(第1実施形態)
図3に示すように、透過カバー11は、透明部材20、意匠層30および基材40を備える。断面図において、透明部材20の所在を明確にするため、透明部材20を白色で記載している。
透明部材20は、車両1の前側、すなわち、レーダ照射面6側に設けられており、電波または光を透過可能である。
また、透明部材20は、樹脂で形成されている。透明部材20に用いられる樹脂は、例えば、ポリカーボネートまたはアクリルである。
意匠層30は、透明部材20と基材40との間に設けられている。意匠層30は、形状、模様もしくは色彩またはこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせる。
意匠層30は、例えば、金属蒸着により形成されている。意匠層30は、例えば、「SR」と記載されている。
基材40は、透明部材20よりも車両1の内側に設けられている。基材40は、意匠層30を挟むように、透明部材20の後端面21と接合されている。基材40および透明部材20は、車両1に対して傾斜して設けられている。
また、基材40は、樹脂で形成されている。基材40に用いられる樹脂は、例えば、AESである。AESは、アクリルニトリル・エチレン-プロピレン-ジエン・スチレンの略である。
基材40には、凹部が形成されており、透明部材20には、凸部が形成されている。基材40の凹部と透明部材20の凸部とが係合しており、透明部材20は、基材40から外れないように、形成されている。なお、基材40に凸部が形成され、透明部材20に凹部が形成され、基材40の凸部と透明部材20の凹部とが係合してもよい。
従来、ミリ波等の電波または赤外線等の光を用いるセンサによって、前方車両と自車との車間距離または相対速度を測定し、自車を加減速し、車間距離をコントロールするアダプティブクルーズコントロール(ACC)が知られている。
特許文献1に記載されているように、アダプティブクルーズコントロールに用いられ、電波を透過可能な透過カバーとしてのエンブレムが知られている。このエンブレムでは、電波の方向を補正する補正具が用いられている。
特許文献1には、準備工程、測定工程および選択工程が記載されている。準備工程では、傾斜角度がそれぞれ異なる複数の補正具を予め準備される。測定工程では、車両に補正具が取り付けられるとともに、透過する電波の方向が測定される。選択工程では、測定結果から最適の補正具が選択される。
レーダ装置の性能を確保するため、透過カバーが車両に取り付けられる位置または傾きは、高い精度が求められる。特許文献1の構成および方法では、電波の方向が補正されるが、複数の補正具に対して測定する必要がある。このため、作業工数が増大する。
一方、透過カバーが車両に取り付けられる位置または傾きは、車両によって異なる。取り付け精度および取り付けやすさを考慮すると、透過カバーは、車両に応じて、専用設計となることがある。専用設計となるとき、透過カバーは、量産製造されにくく、品質管理の負担が増大し、透過カバーのコストが増大する虞がある。
そこで、本実施形態の透過カバーは、簡易な構成で、車両に取り付けやすく、電波または光の方向を補正しやすくする。
図3に戻って、透過カバー11は、基材凸部50、係合部60、係合延長部70および取付部80をさらに備える。基材凸部50、係合部60、係合延長部70および取付部80は、透過カバー11の上下に1つずつ設けられている。
係合部60、係合延長部70および取付部80は、樹脂で一体に形成されており、基材40および基材凸部50とは別体である。
図4に示すように、基材凸部50は、透明部材20とは反対側、すなわち、後側に向かって、基材40の後端面41から延びている。
基材凸部50は、基材40と同様の樹脂で形成されており、基材40と一体に形成されている。また、基材凸部50は、上下方向に外部と連通する空間57が形成されている。
基材凸部50は、複数の開口部および傾斜部53を有する。一方の開口部を第1開口部51とする。他方の開口部を第2開口部52とする。
第1開口部51は、基材凸部50の上側に形成されており、上方を向いて、開口している。
第2開口部52は、基材凸部50の下側に形成されており、下方を向いて、開口している。
傾斜部53は、車両1に対して内側の基材凸部50の部位、すなわち、基材凸部50の後側の部位であり、上下方向に対して傾斜している。傾斜部53は、第1開口部51の大きさが第2開口部52の大きさよりも大きくなるように、傾斜している。
係合部60は、板状に形成されており、第1開口部51に挿入されている。係合部60は、第1開口部51を介して、基材凸部50と係合可能である。係合部60は、傾斜部53に沿って傾斜しており、係合部60と傾斜部53とは、接触している。
また、係合部60は、爪部61を2つ有する。
図5に示すように、爪部61は、爪延長部62および爪接触部63を含む。
爪部61は、基材凸部50に係合可能である。基材凸部50、係合部60および爪部61の断面図において、各部位を明確にするため、基材凸部50、係合部60および爪部61を拡大して記載している。
爪延長部62は、棒状に形成されており、係合部60の端面69から第2開口部52に向かって延びている。また、2つの爪延長部62が対向する面の間には、空間64が形成されている。さらに、爪延長部62の外面と基材凸部50の内面との間には、空間65が形成されている。
爪接触部63は、爪延長部62の端部に接続されている。爪接触部63は、爪延長部62から基材凸部50に向かって延びており、基材凸部50の内側から外側に向かって延びている。第2開口部52側の基材凸部50には、基材凸部50の外側から内側に向かって延びる凸部内側延長部54が形成されている。
爪接触部63は、凸部内側延長部54の外面と接触し、爪部61と基材凸部50とは、係合する。
爪延長部62の幅を爪延長部幅Weとする。爪接触部63の幅を爪接触部幅Waとする。爪延長部62は、爪延長部幅Weが爪接触部幅Waよりも小さくなるように、形成されている。なお、爪部61の幅方向は、左右方向と同一である。
一方の爪延長部62の外面から他方の爪延長部62の外面までの距離を爪延長部距離Leとする。一方の爪接触部63の外面から他方の爪接触部63の外面までの距離を爪接触部距離Laとする。第1開口部51における対向する内面の間の距離を第1開口部長さLo1とする。第2開口部52における対向する内面の間の距離を第2開口部長さLo2とする。
第1開口部51、第2開口部52、爪延長部62および爪接触部63は、以下関係式(1)を満たすように、形成されている。第1実施形態では、爪延長部距離Leと第2開口部長さLo2とが等しくなっている。本明細書中、「等しく」、「=」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。
Le≦Lo2<La≦Lo1 ・・・(1)
図4に戻って、係合延長部70は、板状に形成されており、第1開口部51側の係合部60から傾斜部53に沿って延びている。
係合延長部70は、L字形状の断面を有し、係合部60とで基材凸部50を挟んでいる。係合延長部70は、第1延長部71および第2延長部72を有する。
第1延長部71は、第1開口部51側の係合部60から後方に延びている。
第2延長部72は、係合部60とは反対側の第1延長部71の端部から下方に延びている。第2延長部72は、傾斜部53に沿って、傾斜している。
また、第2延長部72は、前後方向に連通する第2延長部穴73を含む。
取付部80は、第2延長部72の後端面74から車両1の内側に向かって、すなわち、第2延長部72の後端面74から後方に向かって、一方向に延びている。また、第2延長部72の後端面74と取付部80との接触面81は、第2延長部72に沿うように、傾斜している。
取付部80は、車両1に取り付け可能である。取付部80には、第2延長部穴73に対応する取付部穴83が形成されている。
取付部80は、例えば、フロントグリル2に取り付けられている。取付部80とフロントグリル2とは、取付部穴83および第2延長部穴73を介して、ねじまたはボルト等により、嵌合されている。取付部80とフロントグリル2とは、爪等により、係合されてもよい。
[1]車両1に取り付け可能な取付部80が、車両1の外側から内側に向かって延びている。一方向に延びているため、取付部80と車両1との位置合わせがしやすくなる。このため、取付部80と車両1とは、取り付けやすくなる。したがって、透過カバー11と車両1とが取り付けやすくなる。
また、取付部80は、基材40とは別体である。取付部80の形状を調整することにより、透過カバー11が車両1に取り付けられる位置または傾きを調整できる。このため、車両1に対する透過カバー11の位置または傾きが調整しやすくなり、電波または光の方向が補正されやすくなる。したがって、透過カバー11は、簡易な構成で、車両1と取り付けやすく、電波または光の方向を補正しやすい。
さらに、取付部80により、車両1に応じて、透過カバー11を専用設計する必要がなくなる。車両1に応じて、透過カバー11を専用設計する必要がないため、量産製造および品質管理の負担が軽減し、透過カバー11のコストが低減する。
[2]係合延長部70を介して係合部60と取付部80とが接続されている。係合部60は、基材凸部50と係合している。これにより、基材凸部50と取付部80とは、脱落しにくくなり、透過カバー11は、車両1から脱落しにくくなる。
また、係合部60は、爪部61を有する。爪部61により、取付部80は、基材凸部50から脱落しにくくり、透過カバー11は、車両1から脱落しにくくなる。
[3]係合部60、係合延長部70および取付部80は、一体に形成されている。これにより、ワンタッチで、係合部60と基材凸部50とが係合し、爪部61と基材凸部50とが係合できる。このため、係合部60、係合延長部70および取付部80は、基材凸部50に取り付けやすくなる。
[4]係合部60、係合延長部70および取付部80は、一体に形成されているため、射出成形等により、一体成形可能になる。これにより、係合部60、係合延長部70および取付部80の製造がしやすくなる。
[5]第1開口部51および第2開口部52は、上下方向に開口しており、第1開口部51は、第2開口部52よりも大きい。射出成形等の樹脂成形時に、離型がされやすくなる。このため、基材凸部50と基材40とが一体に成形しやすくなる。
[6]爪延長部幅Weが爪接触部幅Waよりも小さいため、係合部60と爪延長部62との接続部66を起点に、爪延長部62の幅方向に爪延長部62がたわみやすくなる。すなわち、爪延長部62は、基材凸部50の外側から内側に向かって、たわみやすくなる。
図6に示すように、係合部60とともに爪部61が基材凸部50内に挿入されるとき、爪延長部62がたわむ。これにより、爪接触部63が第2開口部52を通過しやすくなる。図において、爪延長部62のたわみを誇張して記載している。
(第2実施形態)
第2実施形態では、係合部の爪部の形態を除き、第1実施形態と同様である。
図7に示すように、第2実施形態の透過カバー12における係合部260は、爪部261を1つ有する。
爪部261は、爪延長部262および爪接触部263を含む。
爪延長部262は、板状に形成されており、係合部260の端面69から第2開口部52に向かって延びている。
また、爪延長部262は、小延長部264および大延長部265が形成されている。
小延長部264は、係合部260に接続されている。
大延長部265は、小延長部264の端部に接続されている。大延長部265は、小延長部264よりも幅が大きく形成されている爪延長部262の部位である。
爪接触部263は、大延長部265の端部に接続されている。爪接触部263は、爪延長部262の厚み方向に延びている。基材凸部50は、基材凸部延長部59を有する。基材凸部延長部59は、第2開口部52側であって、基材40の後端面41から傾斜部53に向かってのびている。
爪接触部263は、基材凸部延長部59と接触している。
小延長部264の厚みを小延長部厚みTsとする。大延長部265の厚みを大延長部厚みTbとする。爪接触部263の厚みを爪接触部厚みTaとする。
爪延長部262および爪接触部263は、以下関係式(2)を満たすように、形成されている。
Ts≦Tb<Ta ・・・(2)
図8に示すように、爪延長部幅Weと爪接触部幅Waとは等しくなっている。なお、爪延長部幅Weと爪接触部幅Waとは異なっていてもよい。また、爪延長部幅Weおよび爪接触部幅Waは、第2開口部長さLo2以下となっている。第2実施形態では、爪延長部幅We、爪接触部幅Waおよび第2開口部長さLo2は、等しくなっている。
図9に示すように、小延長部厚みTsが大延長部厚みTbおよび爪接触部厚みTaよりも小さいため、爪延長部262の厚み方向に対して、小延長部264がたわみやすくなる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
第3実施形態では、基材凸部および係合部の形態を除き、第1実施形態と同様である。
図10に示すように、第3実施形態の透過カバー13における基材凸部350は、有底筒状に形成されている。
図11に示すように、基材凸部350は、第1開口部351、第2開口部352および第3開口部353を有する。第3実施形態では、基材凸部350は、3つの開口部を有する。
第1開口部351は、基材凸部350の上側に形成されており、上方を向いて、開口している。
第2開口部352は、第1開口部351に隣接する部位に形成されている。第2開口部352は、基材凸部350の左側に形成されており、左方を向いて、開口している。
第3開口部353は、第1開口部351に隣接し、かつ、第2開口部352に対向する部位に形成されている。第3開口部353は、基材凸部350の右側に形成されており、右方を向いて、開口している。
係合部360は、第1開口部351を介して基材凸部350に挿入されている。
係合部360は、大部365、小部366および2つの爪部361を有する。
大部365は、小部366よりも大きい係合部360の部位である。
大部365は、第1開口部351を介して係合部360が基材凸部350に挿入されたとき、第1開口部351とは反対側に位置する。
小部366は、第1開口部351を介して係合部360が基材凸部350に挿入されたとき、第1開口部351側に位置する。
爪部361は、第2開口部352および第3開口部353を介して、基材凸部350と係合している。
爪部361は、爪延長部362および爪接触部363を含む。
爪延長部362は、大部365から小部366に向かって延びている。爪延長部362と小部366との間には、空間367が形成されている。また、爪延長部362は、爪延長部距離Leが第1開口部長さLo1以下となるように、形成されている。第3実施形態では、爪延長部距離Leと第1開口部長さLo1とは、等しくなっている。
爪接触部363は、爪延長部362に接続されている。
爪接触部363は、第1開口部351を介して係合部360が基材凸部350に挿入されたとき、第2開口部352および第3開口部353を介して、基材凸部350と接触する。爪延長部362は、爪延長部幅Weが爪接触部幅Waよりも小さくなるように、形成されている。爪接触部363は、爪接触部距離Laが第1開口部長さLo1よりも大きくなるように、形成されている。
図12に示すように、爪延長部幅Weが爪接触部幅Waよりも小さいため、爪延長部362と大部365とのの接続部368を起点に、爪延長部362が幅方向にたわみやすい。
係合部360とともに爪部361が基材凸部350内に挿入されるとき、爪延長部362が幅方向にたわみ、爪接触部363が第1開口部351および基材凸部350内を通過しやすくなる。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(i)係合部、係合延長部および取付部は、金属等で一体に形成されてもよい。
(ii)透過カバーは、車両の前部に限定されず、車両の側部または車両の後部に設けられてもよい。
第1実施形態を共有する他の実施形態を以下に示す。
(iii)図13に示すように、取付部80は、透過カバー11が車両1に取り付けられる位置または傾きに応じて、形成されている。取付部80により、透過カバー11が車両1に取り付けられる位置または傾きに影響を受けないで、透過カバー11と車両1とが取り付けやすくなる。
(iv)図14に示すように、基材凸部50における第1開口部51および第2開口部52は、左右方向に外部と連通してもよい。
(v)図15に示すように、爪部61の爪延長部62は、爪延長部62の幅が小さくなるような溝67を含んでもよい。溝67によって、爪延長部62は、よりたわみやすくなる。
(vi)図16に示すように、基材凸部50は、傾斜部53を含まず、基材凸部50の後側には、平坦部56が形成されてもよい。平坦部56は、上下左右方向に平行に延びている。係合部60、係合延長部70の第2延長部72および第2延長部72と取付部80との接触面81は、平坦部56に沿って上下左右方向に平行に延びている。なお、「平行」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。基材凸部50は、任意の形状に設定可能である。
第2実施形態を共有する他の実施形態を以下に示す。
(vii)図17に示すように、爪接触部263は、傾斜部53の端面55に接触してもよい。
第3実施形態を共有する他の実施形態を以下に示す。
(viii)第3実施形態において、第2開口部および第3開口部の2つの開口部が形成されることに限定されず、第2開口部または第3開口部のいずれか1つが形成されてもよい。
(ix)基材凸部350の第2開口部352および第3開口部353は、閉塞されていてもよい。
図18に示すように、基材凸部350は、第1凸部溝356および第2凸部溝357を有する。
第1凸部溝356は、基材凸部350の内側であって、基材凸部350の左側に形成されている。
第2凸部溝357は、基材凸部350の内側であって、基材凸部350の右側に形成されている。
爪接触部363は、係合部360が第1開口部351を介して基材凸部350に挿入されたとき、第1凸部溝356および第2凸部溝357を介して、基材凸部350と接触する。
以上、本開示はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・車両、
20 ・・・透明部材、
40 ・・・基材、
50、350 ・・・基材凸部、
51、351 ・・・第1開口部、
52、352 ・・・第2開口部、
53、353 ・・・第3開口部、
60、260、360 ・・・係合部、
70 ・・・係合延長部、
80 ・・・取付部。

Claims (5)

  1. 車両(1)に設けられる透過カバーであって、
    樹脂で形成されており、電波または光を透過可能な透明部材(20)と、
    樹脂で形成されており、前記透明部材よりも前記車両の内側に形成されている基材(40)と、
    前記透明部材とは反対側に向かって前記基材から延びており、開口部(51、52、351、352、353)を有する基材凸部(50、350)と、
    前記開口部を介して、前記基材凸部と係合可能な係合部(60、260、360)と、
    前記係合部から前記基材凸部に沿って延びており、前記係合部とで前記基材凸部を挟むように形成されている係合延長部(70)と、
    前記基材とは別体であり、前記係合延長部から前記車両の外側から内側に向かって延びており、前記車両に取り付け可能な取付部(80)と、
    を備える透過カバー。
  2. 前記係合部、前記係合延長部および前記取付部は、一体になって形成されている請求項1に記載の透過カバー。
  3. 前記係合部に設けられており、前記基材凸部に係合可能な爪部(61、261、361)をさらに備える請求項1または2に記載の透過カバー。
  4. 前記基材凸部は、2つの前記開口部を有し、
    一方の前記開口部を第1開口部(51、351)とし、他方の前記開口部を第2開口部(52、352)とすると、
    前記第1開口部を介して、前記基材凸部および前記係合部が係合し、
    前記第2開口部を介して、前記基材凸部および前記爪部が係合する請求項3に記載の透過カバー。
  5. 前記基材凸部は、前記車両に対して内側に設けられる傾斜部(53)または平坦部(56)を有し、
    前記係合延長部は、前記傾斜部または平坦部に沿ってのびている請求項1から4のいずれか一項に記載の透過カバー。
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