JP6897914B1 - 接合装置及び接合済部材の製造方法 - Google Patents

接合装置及び接合済部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】状態が変化しても目標値の電流を接合対象物に供給することができる接合装置及び接合済部材の製造方法を提供する。【解決手段】接合装置1は、接合対象物Pに電流を伝える電極30と、電圧が印加されることで接合対象物Pに供給する電流を生成する電流供給部10と、接合対象物Pに供給される電流を計測する電流計測部21と、電流計測部21で計測される電流値が目標電流値となるように、電流計測部21で前回以前に計測された電流値に基づいて電流供給部10に印加される電圧を補正する第1の制御部51とを備える。接合済部材の製造方法は、電流供給部10に電圧を印加して生成された電流を接合対象物Pに供給し、接合対象物Pに供給された電流を計測し、計測した電流値と望ましい電流値との比率に基づいて電流供給部10に印加する電圧を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は接合装置及び接合済部材の製造方法に関し、特に状態が変化しても目標値の電流を接合対象物に供給可能な接合装置及び接合済部材の製造方法に関する。
例えばリング状の部材の当該リングの内部の空間に、シャフト状の部材を嵌め込んで接合する装置として、電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、コンデンサに蓄積された電気エネルギーを放電するスイッチング回路と、スイッチング回路に接続された1次巻線を有する溶接トランスと、溶接トランスの2次巻線に接続された一対の電極とを備え、一対の電極で挟んだ接合対象物(例えばリング状の部材及びシャフト状の部材)を加圧した状態で、コンデンサに蓄積された電気エネルギーをスイッチング回路により短時間で放出して、接合対象物に比較的大きなパルス状溶接電流を流し、接合部分をジュール熱で軟化させて接合対象物を接合するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−342782号公報
上述のような接合装置では、接合対象物の接合を行う際に、接合対象物に供給する電流の目標値として前回と同じ電流値に設定しても、接合装置の状態の変化に伴って、目標とする電流値が接合対象物に供給されない場合があった。
本発明は上述の課題に鑑み、状態が変化しても目標値の電流を接合対象物に供給することができる接合装置及び接合済部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る接合装置は、例えば図1に示すように、接合対象物Pに接触させて接合対象物Pに電流を伝える電極30と;電極30を介して接合対象物Pに流す電流を供給する電流供給部10であって、電圧が印加されることにより接合対象物Pに供給する電流を生成する電流供給部10と;接合対象物Pに供給される電流を計測する電流計測部21と;電流計測部21で計測される電流値が目標電流値となるように、電流計測部21で前回以前に計測された電流値に基づいて電流供給部10に印加される電圧を補正する第1の制御部51とを備える。
このように構成すると、何らかの要因で計測した電流値が変動した場合に、印加される電圧の補正によって、目標電流値の電流を接合対象物に供給することができる。
また、本発明の第2の態様に係る接合装置は、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様に係る接合装置1において、第1の制御部51は、電流計測部21で直前に計測した所定の回数分の電流値のうちの最高値と最低値との間の所定の電流値と、目標電流値と、の比率を算出して得られた数値を、所定の回数の電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加される電圧を補正するように構成されている。
このように構成すると、所定の回数を1回に設定した場合は接合対象部材に供給される電流値を都度目標設定値に近づけることができ、所定の回数を複数回に設定した場合は突発的な外乱の影響を緩和することができる。なお、所定の回数を1回に設定した場合は、電流値の最高値と最低値とが同じ値となり、これが所定の電流値となる。
また、本発明の第3の態様に係る接合装置は、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る接合装置1において、接合装置1の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、接合対象物Pに代えて補正用部材Yに電極30を介して電流を供給したときの、電流計測部21で計測された電流値と、接合装置1が基準状態のときの補正用部材Yに電極30を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加される電圧を補正する第2の制御部52を備える。
このように構成すると、運転停止後に運転を再開する際に、運転停止直前に印加されていた電圧が電流供給部に印加されることに伴って発生し得る電流の異常供給を回避することができる。
上記目的を達成するために、本発明の第4の態様に係る接合装置は、例えば図1に示すように、接合対象物Pを接合する接合装置1であって;接合対象物Pに接触させて接合対象物Pに電流を伝える電極30と;電極30を介して接合対象物Pに流す電流を供給する電流供給部10であって、電圧が印加されることにより接合対象物Pに供給する電流を生成する電流供給部10と;接合対象物Pに供給される電流を計測する電流計測部21と;接合装置1の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、接合対象物Pに代えて補正用部材Yに電極30を介して電流を供給したときの、電流計測部21で計測された電流値と、接合装置1が基準状態のときの補正用部材Yに電極30を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加される電圧を補正する制御部50を備える。
このように構成すると、運転停止後に運転を再開する際に、運転停止直前に印加されていた電圧が電流供給部に印加されることに伴って発生し得る電流の異常供給を回避することができる。
上記目的を達成するために、本発明の第5の態様に係る接合済部材の製造方法は、例えば図1及び図2を参照して示すと、接合対象物Pを接合した接合済部材を製造する方法であって;電流供給部10に電圧を印加して生成された電流を接合対象物Pに供給する電流供給工程(S4)と;接合対象物Pに供給された電流を計測する電流計測工程(S5)と;電流計測工程(S5)で直前に計測した所定の回数分の電流値のうちの最高値と最低値との間の所定の電流値と、目標電流値と、の比率を算出して得られた数値を、所定の回数の電流の供給を行った際に電流供給部10に印加していた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加する電圧を補正する電圧補正工程(S8)とを備える。
このように構成すると、何らかの要因で計測した電流値が変動した場合に、印加する電圧の補正によって、目標電流値の電流を接合対象物に供給することができ、所定の回数を1回に設定した場合は接合対象部材に供給される電流値を都度目標設定値に近づけることができ、所定の回数を複数回に設定した場合は突発的な外乱の影響を緩和することができる。
上記目的を達成するために、本発明の第6の態様に係る接合済部材の製造方法は、例えば図1及び図2を参照して示すと、接合対象物Pを接合した接合済部材を製造する方法であって;電流供給部10に電圧を印加して生成された電流を接合対象物Pに供給する電流供給工程(S4)と;接合対象物Pに供給された電流を計測する電流計測工程(S5)と;接合済部材の製造を一旦停止した後で製造を再開する際に、接合対象物Pに代えて補正用部材Yに電流を供給したときの、電流計測工程(S12)で計測された電流値と、基準状態のときの補正用部材Yに供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、基準状態において電流の供給を行った際に印加していた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加する電圧を補正する電圧補正工程(S14)とを備える。
このように構成すると、製造停止後に製造を再開する際に、製造停止直前に印加していた電圧を電流供給部に印加することに伴って発生し得る電流の異常供給を回避することができる。
本発明によれば、電流供給部に印加される電圧の補正によって、目標電流値の電流を接合対象物に供給することができる。
本発明の実施の形態に係る接合装置の概略構成図である。 電流供給部から供給される電流を目標電流値に維持する制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る接合装置の運転時における、運転回数・時間と電流値・電圧・温度との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る接合装置1を説明する。図1は、接合装置1の概略構成図である。接合装置1は、典型的には金属製の2つの部材Pt、Psで構成された接合対象物Pに対して加圧しながら電流を流すことで、接合対象物Pを接合する装置である。接合装置1は、接合対象物Pを挟み込む電極30と、電源Sから電力を得て電極30に電流を供給する電流供給部10と、電流計21と、制御部50とを備えている。なお、電源Sは、典型的には、商用の交流電力を受け入れて直流に変換する整流・平滑回路又は交流発電機と整流・平滑回路との組み合わせ、あるいは直流発電機等で構成され、本実施の形態では接合装置1の構成要素に含まれていないが、電源Sの構成の一部(例えば、整流・平滑回路部分)又は全部が接合装置1の構成要素に含まれることとしてもよい。
電流供給部10は、コンデンサ11と、スイッチング回路12と、トランス13とを有している。コンデンサ11は、接合対象物Pの接合に必要な比較的大きな電流を電極30に供給できるように、電荷を蓄えるものである。コンデンサ11は、複数が並列に配置されて構成されていてもよい。コンデンサ11は、接合対象物Pに要求される接合能力から容量(合計容量)を決定するとよい。スイッチング回路12は、コンデンサ11に電荷を蓄えるときはOFFにし、コンデンサ11から放電するとき(コンデンサ11に蓄えられた電荷を電極30に供給するとき)はONにすることで、電流供給部10からの電流の供給を制御するものである。スイッチング回路12は、典型的にはサイリスタを含んでおり、ゲート信号の入力の有無を調節することでON―OFFを制御することができるように構成されている。トランス13は、一次巻線13aと二次巻線13bとを含んでおり、一次巻線13aの巻数よりも二次巻線13bの巻数を少なくすることで、一次巻線13aに流れる電流よりも二次巻線13bに流れる電流が大きくなるようにするものである。電流供給部10は、電源Sと電気的に接続されていると共に、電極30と電線25、26を介して電気的に接続されている。電流供給部10は、電源Sから印加される電圧を調節することで、電極30に流す電流値を制御することができるように構成されている。
電流計21は、電流供給部10から電極30(ひいては電極30に挟まれた接合対象物P)に供給される電流値を計測するものであり、電流計測部に相当する。電流計21は、電流供給部10と電極30とを接続する電線25に設置されている。
電極30は、接合対象物Pに接触させて接合対象物Pに電流を伝えるものである。電極30は、前述のように、電線25、26を介してトランス13の二次巻線13bに接続されている。電極30は、上電極31と下電極32とを有しており、上電極31と下電極32とで接合対象物Pを挟んだときにトランス13の二次巻線13b及び電極30が電線25、26を介して導通するように構成されている。また、電極30は、押圧装置(不図示)によって、上電極31と下電極32とが相対的に近づく方向に加圧力を加えることができるように構成されている。
電極30に挟まれる接合対象物Pは、本実施の形態では、円柱状に形成された嵌合部材Ptと、リング状に形成された環状部材Psとを含んでいる。環状部材Psは、厚い円板状の中心に、嵌合部材Ptの外径よりも一回り小さい円柱状の中空部分(内部空間)が形成されている。嵌合部材Pt及び環状部材Psは、典型的には金属で形成されており、例えば炭素鋼、合金鋼、鋳鉄等で形成されており、両者は同種の材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。接合対象物Pは、嵌合部材Ptと環状部材Psとがリングマッシュ(登録商標)の接合方法(以下、単に「リングマッシュ接合」という。)によって接合されるものである。リングマッシュ接合は、環状部材Psの内部空間に、空間径よりも一回り大きい嵌合径を有する嵌合部材Ptを、加圧しながら溶接電流を流して嵌め込んで、嵌合部材Ptの外側面が環状部材Psの内面に全周にわたって完全に又は概ね均一に固相接合される方法である。この固相接合は、接合する部材同士を密着させ、融点未満の温度に加熱することで、部材を溶融させずに接合を行うものである。
制御部50は、接合装置1の動作を制御するものである。制御部50は、電流供給部10と有線又は無線で制御信号を受け渡し可能に接続されており、スイッチング回路12のON―OFFを制御することで、電流供給部10からの電流の供給の有無を制御することができるように構成されている。また、制御部50は、電源Sと有線又は無線で制御信号を受け渡し可能に接続されており、電源Sが電流供給部10に印加する電圧を調節することができるように構成されている。また、制御部50は、電流計21と有線又は無線で制御信号を受け渡し可能に接続されており、電流計21が計測した電流値を信号として受信することができるように構成されている。
また、制御部50には、目標電流値と、基準電流値とが記憶されている。目標電流値は、接合対象物Pを適切に接合するために電極30に供給するのに適した大きさの電流値である。基準電流値は、接合装置1が基準状態のときに、電極30で補正用部材Yを挟んで、電流供給部10にあらかじめ決められた電圧を印加したときの、電流供給部10から供給される電流値である。ここで、基準状態とは、接合装置1が、設置されている周囲の環境と同じ温度(常温)にある状態であり、典型的には相当の時間停止していた状態である。基準状態における接合装置1の温度が季節によって変動があって基準電流値に影響がある場合、基準電流値を季節に応じて変更してもよく、中間期の基準状態における電流値を基準電流値と定めてもよい。また、補正用部材Yは、接合装置1の状態を把握するために試験的に電極30に電流を供給する際に接合対象物Pに代替する部材であり、典型的には金属製のブロックが用いられる。
また、制御部50は、電流計21から受信した電流値に基づいて、電源Sが電流供給部10に印加する電圧を補正値する連続補正部51及び開始補正部52を有している。連続補正部51は、接合装置1の運転中に電流計21で直前に計測した所定の回数分の電流値のうちの所定の値と目標電流値との比率に基づいて電流供給部10に印加する電圧の値を補正するものであり、第1の制御部に相当する。所定の電流値は、計測した所定の回数分の電流値のうちの最高値と最低値との間の電流値であり、本実施の形態では計測した所定の回数分の電流値の平均としている。また、ここでいう直前とは、補正対象とする回の直前である。所定の回数については後述する。開始補正部52は、接合装置1の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、あらかじめ決められた電圧(典型的には基準電流値を計測した際の電圧)を電流供給部10に印加して、電極30に挟まれた補正用部材Yに電流を供給した際の電流値と基準電流値との比率に基づいて電流供給部10に印加する電圧の値を補正するものであり、第2の制御部に相当する。なお、制御部50に含まれる連続補正部51及び開始補正部52は、図示の例では、機能の観点から別のものとして表しているが、典型的には渾然一体に構成されている。すなわち、典型的には、制御部50は、全体で上述の各部材を適宜制御して、連続補正部51の機能と開始補正部52の機能とを兼ねるように構成されている。
引き続き図1を参照して、接合済部材の製造方法を説明する。接合済部材は、接合対象物Pの接合が行われた後の部材である。以下に説明する接合済部材の製造方法は、典型的にはこれまで説明した接合装置1を用いて行われるが、接合装置1以外の装置で行ってもよい。以下の接合装置1を用いた接合済部材の製造方法の説明は、接合装置1の作用の説明を兼ねている。接合済部材の製造を開始したら、制御部50は、電源Sから電流供給部10に電圧を印加させる。電流供給部10に電圧が印加されると、コンデンサ11に電気エネルギーが蓄積される。この、コンデンサ11に電気エネルギーが蓄積されるまでに、電極30に接合対象物Pを設置しておく。電極30への接合対象物Pの設置は、典型的には、下電極32の上に環状部材Psを載置し、その環状部材Psの上に嵌合部材Ptを環状部材Psの内部空間に合うように載置し、その嵌合部材Ptの上に上電極31を添えることで行われる。電極30への接合対象物Pの設置は、電源Sから電流供給部10に電圧を印加させる前に行ってもよいことはいうまでもない。接合対象物Pが電極30に設置されてコンデンサ11に電気エネルギーが蓄積されたら、制御部50は、押圧装置(不図示)を介して上電極31と下電極32とで挟んだ接合対象物Pに加圧力を作用させつつ、スイッチング回路12を作動させて、コンデンサ11に蓄積されていた電気エネルギーを、トランス13を介して電流供給部10から短時間で放出させ、比較的大きなパルス電流が電極30を介して接合対象物Pに供給されるようにする。接合対象物Pは、嵌合部材Ptと環状部材Psとの接触部分に、押圧力が加えられながら比較的大きなパルス電流が流れることで、当該接触部分がジュール熱によって加熱されて軟化し、固相接合(リングマッシュ接合)が行われる。この接合により、接合済部材が製造される。
このように、1組の接合対象物Pが接合されて1つの接合済部材が製造されたら、電極に挟まれていた接合済部材を次に接合する接合対象物Pに入れ替えて、上述の要領で接合する。一般には、一旦接合装置1の運転を開始したら、生産性向上の観点から、複数個の接合済部材を連続して製造する連続運転が行われる。ここで、接合装置1の運転とは、接合対象物Pの接合が可能なように作動している状態であり、連続運転とは、典型的には、複数の接合対象物Pの接合を可能な限り短い間隔で行っている状態又は間隔が空いたとしても前回と実質的に同条件で接合が行われる状態の運転である。上記の様な接合を連続的に行っていくと、電源Sから電流供給部10に印加される電圧が同じであっても、何らかの要因で、電流供給部10から供給される電流値が徐々に低下する場合がある。何らかの要因として、例えば、放電によって接合装置1の温度が徐々に上昇していくことに伴って接合装置1内の抵抗が大きくなること、接合装置1の部品の摩耗等によって接合装置1内の抵抗が大きくなること等が挙げられる。従来は、連続運転を行って供給される電流値が低下したる際に、低下した電流値を目標電流値に回復させるために、一定の回数の接合を行うごとにメンテナンスを行っており、これが生産性の向上を阻害する一つの要因となっていた。そこで、本実施の形態に係る接合装置1では、目標電流値を維持するように、以下の制御を行うこととしている。
図2は、電流供給部10から供給される電流を目標電流値に維持する制御を説明するフローチャートである。以下の説明において、接合装置1の構成に言及しているときは、適宜図1を参照することとする。接合装置1の制御に先立って、まず、接合装置1が常温の状態(基準状態)で、補正用部材Yを電極30で挟み、特定の電圧(基準電圧)を電流供給部10に印加して電流供給部10から補正用部材Yに電流を供給したときの電流値を計測する(S1)。このとき計測された電流値を「基準電流値」ということとする。なお、基準電圧は、接合装置1内の抵抗が大きくなった場合にその変化を電流値によって検知できる範囲で任意の電圧でよく、例えば、基準状態で目標電流値を検知することができる電圧としてもよい。基準電流値を計測したら、接合対象物Pの接合を開始する(S2)。接合対象物Pを接合するには、上述のように、まず、接合対象物Pを電極30に設置することが行われる。制御部50は、電極30に接合対象物Pが設置されていない状態で電極30に電流が供給されることを防ぐために、接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する(S3)。接合対象物Pが電極30に設置されていない場合は、再び接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する工程(S3)に戻る。
接合対象物Pが電極30に設置された場合、制御部50は、電流供給部10に所定の電圧を印加して、電流供給部10で生成された電流を電極30ひいては接合対象物Pに供給する(電流供給工程:S4)。ここでの所定の電圧は、接合装置1の起動直後で接合装置1が基準状態にある場合は、基準状態の接合装置1において接合対象物Pの接合に適切な値の電流を電極30に供給することができる電流を電流供給部10で生成することができる電圧である。接合対象物Pに電流が供給されると、接合対象物Pは接合される(上述のリングマッシュ接合が行われる)こととなる。この接合対象物Pの接合が行われるときの電線25、26に電流が流れる際、電流計21は、電流供給部10から電極30に供給された電流値を計測する(電流計測工程:S5)。電流計21で計測された電流値は、制御部50へ送信される。制御部50は、電流計21から電流値を受信したら、接合対象物Pの接合を終了するか否かを判断する(S6)。接合対象物Pの接合を終了する契機として、例えば、接合を終了する旨の指令が入力装置(不図示)から入力された場合や、予定されていた個数の接合が終了した場合が挙げられる。
接合対象物Pの接合を終了するか否かを判断する工程(S6)において、終了しない場合は、直前に電流値を計測した回数が所定の回数に到達したか否かを判断する(S7)。所定の回数は、目標電流値を補正する根拠となる実電流の平均値を算出するための電流値計測回数(接合された接合対象物Pの個数に相当)であり、計測された電流値の目標電流値からの乖離を小さくする観点からは少なくするとよく、突発的な外乱の影響を緩和する観点からは多くするとよく、好ましくは3〜10回程度であり、より好ましくは5回程度である。なお、外乱の例として、接合対象物Pが不良品であった場合に異常な電流値が計測されること等が挙げられる。電流値を計測した回数(接合対象物Pを接合した個数に相当)が所定の回数に到達していない場合は、接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する工程(S3)に戻る。他方、所定の回数に到達している場合は、電流供給部10に印加する電圧を補正する(S8:電圧補正工程)。ここでの補正は、接合装置1の運転を継続しているときの補正であることから、便宜上、「継続電圧補正」ということとする。継続電圧補正は、典型的には以下のように行われる。制御部50(連続補正部51)は、まず、電流計21から受信した直前の所定の回数の電流値の平均値(平均電流値)を算出する。次に、目標電流値の平均電流値に対する比(目標電流値/平均電流値)を、この平均電流値の算出の元となった電流値を計測していたときに電流供給部10に印加されていた電圧値に乗算する。このように算出した電圧値が、継続電圧補正工程(S8)で補正された電圧値である。かかる補正は、オームの法則に照らして、抵抗が変化した場合に電流値を一定に保つためには、電圧を抵抗に比例して変化させる必要があることに基づいている。なお、以下の説明の便宜上、目標電流値の平均電流値に対する比(目標電流値/平均電流値)を「継続電流比」という場合もある。継続電圧値を補正したら、電流値計測回数が所定の回数に到達したか否かを判断するための所定の回数の計数をリセットする(S9)。継続電圧補正工程(S8)と所定の回数の計数をリセットする工程(S9)とは、順序が逆であってもよく、同時に行ってもよい。
所定の回数の計数をリセットしたら(S9)、接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する工程(S3)に戻る。その後、上述の要領で、電流供給工程(S4)、電流計測工程(S5)と続いていくのであるが、電流供給部10に印加される電圧が補正されているので、電流計測工程(S5)で計測される電流値が、目標電流値から乖離することが抑制される。そのため、接合対象物Pには、目標電流値又は目標電流値に近い値の電流が供給されることとなり、適切なリングマッシュ接合が行われることとなる。なお、継続電圧補正工程(S8)において、平均電流値が目標電流値と実質的に一致する(すなわち継続電流比が実質的に1となる)場合、外見上は電流供給部10に印加される電圧値の補正が行われないように見えるが、本実施の形態では、直前に電流供給部10に印加していた電圧値と実質的に同じ電圧値に補正したものと取り扱うこととする。
接合対象物Pの接合を終了するか否かを判断する工程(S6)において、終了する場合、制御部50は、接合装置1を停止する(S10)。その後、制御部50は、接合装置1を再起動するか否かを判断する(S11)。接合装置1を再起動するか否かは、典型的には、接合装置1を再起動する旨の指令が入力装置(不図示)から入力されたか否かにより判断することとなる。そして、再起動しない場合は、再び接合装置1を再起動するか否かを判断する工程(S11)に戻る。他方、再起動する場合は、補正用部材Yを電極30で挟み、基準電圧を電流供給部10に印加して電流供給部10から補正用部材Yに電流を供給したときの電流値(この電流値を「再開電流値」ということとする。)を計測する(S12)。この工程(S12)は、接合装置1が基準状態にあるか否かが不明である点を除き、工程(S1)と同じ内容である。再起動時に補正用部材Yに供給した電流値を計測したら(S12)、この工程(S12)で計測された再開電流値が基準電流値と同じか否かを判断する(S13)。基準電流値と同じ場合は、接合装置1が基準状態にあるものとして扱えばよいので、工程(S12)において電流供給部10に印加した電圧から変更することなく、接合対象物Pの接合を開始する工程(S2)に進む。
他方、再開電流値が基準電流値と異なる場合は、電流供給部10に印加する電圧を補正する(S14:電圧補正工程)。ここでの補正は、停止している接合装置1の運転を再開するときの補正であることから、便宜上、「再開電圧補正」ということとする。再開電圧補正は、典型的には制御部50(開始補正部52)において、目標電流値の再開電流値に対する比(目標電流値/再開電流値)を、基準状態のときに電流供給部10に印加されていた電圧値に乗算する。このように算出した電圧値が、再開電圧補正工程(S14)で補正された電圧値である。かかる補正も、オームの法則を根拠として、目標電流値を維持するために、抵抗の変化に応じて電圧を変化させているものである。なお、再開電圧値を補正するのは、以下の理由による。前述のように連続運転に起因する抵抗の増加に伴って減少し得る電流値を目標電流値に維持するために継続電圧値を増加させるように補正した後、接合装置1の運転を停止させると、経過時間に応じて接合装置1の温度が低下する。この温度低下により、接合装置1の抵抗が下がっている可能性がある。抵抗が下がった状態の接合装置1に停止直前の電圧を印加すると、目標電流値よりも大きな電流が電極30に供給される可能性がある。本実施の形態では、接合装置1の運転再開時に、補正用部材Yに対して、基準状態の電圧が印加されて生成された電流を流してその電流を計測することで、基準状態からの抵抗値等の変化を把握することができ、この変化に応じた電圧値の補正をしているので、過大な電流が電極30に供給されることを抑制することができ、補正用部材Yから接合対象物Pに置き換えた以降に接合対象物Pの適切な接合をすることができる。再開電圧補正工程(S14)で再開電圧値を補正したら、接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する工程(S3)に戻り、以降、上述の工程を繰り返す。
図3を併せて参照して、継続電圧補正及び再開電圧補正についての説明を補足する。図3は、本実施の形態に係る接合装置1の運転時における、接合装置1の運転回数(横軸)と、電流計21で検知される電流値/電流供給部10に印加される電圧/接合装置1の温度(縦軸)との関係を示すグラフである。図3に示すグラフの横軸は、経過時間も表している。接合装置1が連続運転するとき、典型的には運転回数が時間に比例することとなる。図3のグラフ中、線Vは電流供給部10に印加される電圧を表し、線Aは電流計21で検知される電流値を表し、線Tは接合装置1の温度を表している。まず、接合装置1の温度Tについて見ると、運転回数0回で基準状態にある接合装置1は、運転を開始して運転回数が増加するにつれて、温度Tが増加している。温度Tは、運転開始当初は上昇幅(上昇の割合)が大きく、運転回数を重ねるのにしたがって上昇幅が小さくなっている。このように接合装置1の温度Tが変化する状況で、電流計21で検知される電流値Aが一定になるように、電圧Vを階段状(ステップ状)に上昇させている。ここで、電圧V1は、基準電流値を計測(S1)した後に最初に電流供給工程(S4)を行う際の、基準状態の接合装置1において接合対象物Pの接合に適切な値の電流を電極30に供給することができる電流を電流供給部10で生成することができる電圧である。電圧V2は、接合装置1の運転回数(接合対象物Pを接合した回数及び電流値計測回数も同じ)が所定の回数(本実施の形態では5回)に到達した後に継続電圧補正を行った電圧である。この電圧V2は、継続電流比を電圧V1に乗算して得たものである。そして、運転回数が5回(所定の回数)に到達したことで所定の回数の計数がリセットされ(S9)、そこから運転回数がさらに5回(リセットしてからの所定の回数であり、起動時からの総運転回数は10回)に到達したら、直前の所定の回数分(総運転回数6回から10回分)の継続電流比を、その継続電流比を求める根拠となったときに印加していた電圧V2に乗算して、次からの運転回数で適用する継続電圧補正された電圧V3を得る。このように順次継続電圧補正を行うことで、仮に電圧Vを一定に維持した場合に右下がりとなり得る電流値Aを、一定の目標電流値に維持することを可能にしている。
その後、運転回数がn回に到達したときに接合装置1を停止すると(S10)、その後の時間経過と共に接合装置1の温度Tが低下していく。運転を停止してから時間が経過して、運転回数がr回と示した時点で運転を再開する。このとき、接合装置1の温度は、停止時点よりも低下しており、接合装置1の抵抗が減少している場合、停止直前の電圧Vnを電流供給部10に印加すると、電極30に供給される電流が目標電流値よりも大きくなると考えられる。そのため、本実施の形態では、再開電圧補正(S14)によって補正した電圧Vrを電流供給部10に印加し、目標電流値の電流を電極30に供給することとしている。運転再開後は、接合装置1の温度Tが再び上昇していくので、連続運転を継続している間は継続電圧補正を行うこととなる。なお、運転回数nとrとの間の電圧V及び電流Aは、仮にこの時点で再開した場合に取り得る値を参考として示したものである。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、電流計21で計測される電流値が目標電流値となるように、電流計21で前回以前(継続電圧補正の根拠となる条件が当てはまる回であり、典型的には直前を含む連続した複数回であるが、直前の1回でもよい。)に計測された電流値に基づいて電流供給部10に印加される電圧を補正するので、接合装置1の運転による温度上昇に伴う抵抗の増加や接合装置1の経年劣化等、電流計21で計測した電流値が何らかの要因で変動した場合に、電流供給部10に印加される電圧の補正(継続電圧補正)によって、目標電流値の電流を接合対象物Pに供給し続けることができる。また、接合装置1の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、接合対象物Pに代えて補正用部材Yに電極30を介して電流を供給したときの、電流計21で計測された電流値と、接合装置1が基準状態のときの補正用部材Yに電極30を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、電流供給部10に印加される電圧を補正するので、運転を再開する際に、運転停止直前に印加されていた電圧が電流供給部10に印加されることに伴って発生し得る電流の異常供給を回避することができる。
以上の説明では、制御部50が、継続電圧補正及び再開電圧補正の両方を行うこととしたが、どちらか一方を行うこととしてもよい。例えば、継続電圧補正を行って再開電圧補正を行わない場合、図2のフローチャートにおいて、接合装置1を停止する工程(S10)の後は制御を終了することとして、工程(S11)〜工程(S14)を省略すればよい。他方、継続電圧補正を行わずに再開電圧補正を行う場合、図2のフローチャートにおいて、接合対象物Pの接合を終了するか否かを判断する工程(S6)で終了しない場合に、接合対象物Pが電極30に設置されたか否かを判断する工程(S3)に戻ることとして、工程(S7)〜工程(S9)を省略すればよい。
以上の説明では、継続電圧補正を行う際の目標電流値に対比する所定の電流値が、計測した所定の回数分の電流値の平均(平均電流値)であるとしたが、最高値と最低値との間の任意の値としてもよい。例えば、所定の電流値を、計測した所定の回数分の電流値のうちの最低値(典型的には所定の回数の最終回に計測した電流値)とした場合、その電流の最低値は、接合装置1の温度が高くなったときの電流値と見ることができるから、電圧の補正後に目標電流値を外れる場合は目標電流値を超える側に外れる傾向となるが、電圧の補正が適正値から多少ずれることがあっても、次回の計測で電流値にそれが表れて、電流値が目標電流値から大きく外れることなく次々回の補正で修正されることになる。
以上の説明では、本発明の実施の形態に係る接合装置及び接合済部材の製造方法を、一例として各図を用いて説明したが、各部の構成、構造、数、配置、形状、材質などに関しては、上記具体例に限定されず、当業者が適宜選択的に採用したものも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に包含される。
1 接合装置
10 電流供給部
21 電流計
30 電極
50 制御部
51 連続補正部
52 開始補正部
P 接合対象物
Y 補正用部材

Claims (6)

  1. 接合対象物に接触させて前記接合対象物に電流を伝える電極と;
    前記電極を介して前記接合対象物に流す電流を供給する電流供給部であって、電圧が印加されることにより前記接合対象物に供給する電流を生成する電流供給部と;
    前記接合対象物に供給される電流を計測する電流計測部と;
    前記電流計測部で計測される電流値が目標電流値となるように、前記電流計測部で前回以前に計測された電流値に基づいて前記電流供給部に印加される電圧を補正する第1の制御部とを備え;
    前記第1の制御部は、前記電流計測部で直前に計測した所定の回数分の電流値のうちの最高値と最低値との間の所定の電流値と、前記目標電流値と、の比率を算出して得られた数値を、前記所定の回数の電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加される電圧を補正するように構成されている;
    接合装置。
  2. 前記接合装置の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、前記接合対象物に代えて補正用部材に前記電極を介して電流を供給したときの、前記電流計測部で計測された電流値と、前記接合装置が基準状態のときの前記補正用部材に前記電極を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、前記基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加される電圧を補正する第2の制御部を備える;
    請求項1に記載の接合装置。
  3. 接合装置であって;
    接合対象物に接触させて前記接合対象物に電流を伝える電極と;
    前記電極を介して前記接合対象物に流す電流を供給する電流供給部であって、電圧が印加されることにより前記接合対象物に供給する電流を生成する電流供給部と;
    前記接合対象物に供給される電流を計測する電流計測部と;
    前記電流計測部で計測される電流値が目標電流値となるように、前記電流計測部で前回以前に計測された電流値に基づいて前記電流供給部に印加される電圧を補正する第1の制御部と;
    前記接合装置の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、前記接合対象物に代えて補正用部材に前記電極を介して電流を供給したときの、前記電流計測部で計測された電流値と、前記接合装置が基準状態のときの前記補正用部材に前記電極を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、前記基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加される電圧を補正する第2の制御部とを備える;
    接合装置。
  4. 接合対象物を接合する接合装置であって;
    接合対象物に接触させて前記接合対象物に電流を伝える電極と;
    前記電極を介して前記接合対象物に流す電流を供給する電流供給部であって、電圧が印加されることにより前記接合対象物に供給する電流を生成する電流供給部と;
    前記接合対象物に供給される電流を計測する電流計測部と;
    前記接合装置の運転を一旦停止した後で運転を再開する際に、前記接合対象物に代えて補正用部材に前記電極を介して電流を供給したときの、前記電流計測部で計測された電流値と、前記接合装置が基準状態のときの前記補正用部材に前記電極を介して供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、前記基準状態において電流の供給を行った際に印加されていた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加される電圧を補正する制御部を備える;
    接合装置。
  5. 接合対象物を接合した接合済部材を製造する方法であって;
    電流供給部に電圧を印加して生成された電流を前記接合対象物に供給する電流供給工程と;
    前記接合対象物に供給された電流を計測する電流計測工程と;
    前記電流計測工程で直前に計測した所定の回数分の電流値のうちの最高値と最低値との間の所定の電流値と、目標電流値と、の比率を算出して得られた数値を、前記所定の回数の電流の供給を行った際に前記電流供給部に印加していた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加する電圧を補正する電圧補正工程とを備える;
    接合済部材の製造方法。
  6. 接合対象物を接合した接合済部材を製造する方法であって;
    電流供給部に電圧を印加して生成された電流を前記接合対象物に供給する電流供給工程と;
    前記接合対象物に供給された電流を計測する電流計測工程と;
    前記接合済部材の製造を一旦停止した後で製造を再開する際に、前記接合対象物に代えて補正用部材に電流を供給したときの、前記電流計測工程で計測された電流値と、基準状態のときの前記補正用部材に供給した電流である基準電流値との比率を算出して得られた数値を、前記基準状態において電流の供給を行った際に印加していた電圧に乗算することで、前記電流供給部に印加する電圧を補正する電圧補正工程とを備える;
    接合済部材の製造方法。
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