JP6897796B2 - 無線送信装置、ベースバンド処理装置、無線送信方法、及び無線受信装置 - Google Patents

無線送信装置、ベースバンド処理装置、無線送信方法、及び無線受信装置 Download PDF

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Description

本開示は、無線送信装置、ベースバンド処理装置、無線送信方法、及び無線受信装置に関する。
従来、MIMO(multiple-input and multiple-output)伝送方式を用いた移動無線通信装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている移動無線通信装置は、線形プリコーディング処理の前段で位相回転処理を行うことにより、線形プリコーディングの効果を保持したまま、位相回転によってピーク対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)を低減させている。
一方で、近年、軌道角運動量(OAM:orbital angular momentum)を持つ電磁波を用いた無線伝送方式(つまり、OAM伝送方式)が注目されている(例えば、特許文献2)。OAM伝送方式には、複数の使用アンテナ素子に適用される位相変化量がそれぞれ異なる、複数のモード(つまり、複数のOAMモード)が存在する。
特開2009−194732号公報 米国特許出願公開第2017/0163451号明細書
本発明者らは、OAM伝送方式を用いて多重信号を無線送信するとピーク対平均電力比が増大してしまうという、新規の課題を見出した。
本開示の目的は、OAM伝送方式を用いた多重送信におけるピーク対平均電力比を低減することができる、無線送信装置、ベースバンド処理装置、無線送信方法、及び無線受信装置を提供することにある。
第1の態様にかかる無線送信装置は、固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置であって、互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成部と、前記N個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子へそれぞれ出力する無線送信部と、を具備する。
第2の態様にかかるベースバンド処理装置は、固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置において用いられるベースバンド処理装置であって、互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成部、を具備する。
第3の態様にかかる無線送信方法は、固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信方法であって、互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成し、前記N個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子からそれぞれ送信する。
第4の態様にかかる無線受信装置は、固定無線通信においてOAM伝送方式によって送信された無線信号をL(Lは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いて受信する無線受信装置であって、前記L個のアンテナ素子で受信されたL個の受信信号に対して信号分離行列を乗算することにより信号分離処理を実行する分離部と、前記分離部で分離された信号に対して復調処理を実行する復調部と、を具備し、前記信号分離処理の初期段階で用いられる前記信号分離行列の初期行列は、前記無線信号の送信側装置において多重信号を形成する際に使用される使用ウェイト行列の共役転置行列であり、前記使用ウェイト行列は、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された行列である。
本開示により、OAM伝送方式を用いた多重送信におけるピーク対平均電力比を低減することができる、無線送信装置、ベースバンド処理装置、無線送信方法、及び無線受信装置を提供することができる。
第1実施形態のベースバンド処理装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の信号分離装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態のベースバンド処理装置が搭載された無線送信装置の一例を示すブロック図である。 N=4、M=4の場合のOAM基本ウェイト行列の一例を示す図である。 第2実施形態の修正ウェイト行列の一例を示す図である。 電力ピークの発生の説明に供する図である。 ピーク対平均電力比の低減の説明に供する図である。 第2実施形態の信号分離装置が搭載された無線受信装置の一例を示すブロック図である。 UCA(Uniform Circular Array)アンテナを用いたOAM多重伝送における理想条件の説明に供する図である。 N=8、M=8の場合のOAM基本ウェイト行列の一例を示す図である。 第2実施形態の<変形例1>の修正ウェイト行列の説明に供する図である。 ベースバンド処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<第1実施形態>
<ベースバンド処理装置の構成例>
図1は、第1実施形態のベースバンド処理装置の一例を示すブロック図である。図1においてベースバンド処理装置10は、信号形成部11を有している。
信号形成部11は、互いに異なり且つ並列である、M個(Mは2以上の自然数)のデータシンボルSI11〜SI1Mを入力する。そして、信号形成部11は、入力したデータシンボルSI11〜SI1Mに対して、「修正ウェイト行列」を乗算することによって、N(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号SO11〜SO1Nを形成する。そして、信号形成部11は、形成したN個の多重信号SO11〜SO1Nを出力する。このN個の多重信号SO11〜SO1Nは、N個のアンテナ素子(図示せず)からそれぞれ送信されることになる。
上記の「修正ウェイト行列」は、固定の「OAM基本ウェイト行列」にピーク抑圧のための「位相回転行列」が加算された行列である。「修正ウェイト行列」、「OAM基本ウェイト行列」、及び「位相回転行列」のいずれも、N行M列の行列である。
上記の「OAM基本ウェイト行列」におけるN個の行ベクトルは、上記のN個のアンテナ素子にそれぞれ対応する。また、「OAM基本ウェイト行列」におけるM個の列ベクトルは、互いに異なるM個の「OAMモード」にそれぞれ対応する。すなわち、「OAM基本ウェイト行列」におけるM個の列ベクトルは、列ベクトル内におけるN個のベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)に関して、互いに異なっている。この「OAM基本ウェイト行列」によって、M個のデータシンボルSI11〜SI1Mは、それぞれ異なる「OAMモード」によって送信されることになる。
また、上記の「位相回転行列」のM個の列ベクトルのうちの「第1グループ」に含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の「第1角度値」であり、第1グループ以外の残りの「第2グループ」に含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである。「第1角度値」は、例えば、π/4である。
ここで、固定無線通信では、大容量化のために、直角位相振幅変調(QAM: quadrature amplitude modulation)が広く利用されている。QAMのコンスタレーションは、π/2の回転対称性を有することから、「OAM基本ウェイト行列」による多重信号の形成時に、電力ピークの増大を招く。詳細に説明すると、「OAM基本ウェイト行列」だけを用いてデータシンボルSI11〜SI1Mから多重信号を形成する場合、多重信号は、「OAM基本ウェイト行列」の行ベクトルとデータシンボルSI11〜SI1Mを要素とする列ベクトルの積で形成される。このとき、「OAM基本ウェイト行列」の行ベクトルの要素間がπ/2の倍数関係にあるほど、コンスタレーションにおける最大ベクトルが多数合成されることを意味するため、電力ピークの増大を招いてしまう。
これに対して、ここでは、「OAM基本ウェイト行列」を「位相回転行列」で修正した「修正ウェイト行列」を用いてデータシンボルSI11〜SI1Mから多重信号を形成している。これにより、データシンボルSI11〜SI1Mの一部のコンスタレーションのI軸Q軸を、残りのコンスタレーションのI軸Q軸と重ならないように、回転することができる。これにより、合成されるコンスタレーションの最大ベクトルの数を低減することができるので、ピーク対平均電力比を低減することができる。
ここで、データシンボルSI11〜SI1Mに対して、2つの機能部において「OAM基本ウェイト行列」及び「位相回転行列」をそれぞれ乗算することも可能である。これに対して、ここでは、1つの機能部である信号形成部11が、データシンボルSI11〜SI1Mに対して、予め「OAM基本ウェイト行列」を「位相回転行列」で修正した「修正ウェイト行列」を乗算している。これにより、ベースバンド処理装置10の構成を簡素化できると共に、ベースバンド処理装置10の処理量を低減することができる。
<信号分離装置の構成例>
図2は、第1実施形態の信号分離装置の一例を示すブロック図である。図2において信号分離装置20は、信号分離部21と、メモリ22とを有している。
信号分離部21は、L個のアンテナ素子(図示せず)で受信されたL(Lは2以上の自然数)個の受信信号SI21〜SI2Lに対して、「信号分離行列」を乗算することにより、信号分離処理を実行する。この信号分離処理によって、データシンボルSO21〜SO2Mが得られる。このデータシンボルSO21〜SO2Mは、理想的には、送信側のデータシンボルSI11〜SI1Mと一致する。また、信号分離部21は、信号分離精度の向上のために、「信号分離行列」を適応的に修正する。
ここで、L=Nの場合において、信号分離処理の初期段階で用いられる「信号分離行列の初期行列」は、送信側のベースバンド処理装置10において多重信号を形成する際に使用される「使用ウェイト行列(つまり、上記の修正ウェイト行列)」の共役転置行列である。この「信号分離行列の初期行列」は、メモリ22に記憶(保持)されている。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態で説明したベースバンド処理装置が搭載された無線送信装置、及び、第1実施形態で説明した信号分離装置が搭載された無線受信装置の一例について説明する。該無線送信装置及び該無線受信装置は、見通し内に固定的に設置されて用いられる。すなわち、該無線送信装置と該無線受信装置との間では、見通し内の固定無線通信が行われる。
<無線送信装置の構成例>
図3は、第2実施形態のベースバンド処理装置が搭載された無線送信装置の一例を示すブロック図である。図3において無線送信装置30は、ベースバンド処理装置(ベースバンド処理部)10と、送信無線部31−1〜31−4と、例えば円周上に等間隔に配設されたアンテナ素子32−1〜32−4とを有している。ここでは、上記Nが4であり且つ上記Mが4であるケースを例にとって説明する。なお、送信無線部31−1〜31−4を総称して送信無線部31と呼ぶことができる。また、アンテナ素子32−1〜32−4を総称してアンテナ素子32と呼ぶことができる。
第2実施形態のベースバンド処理装置10は、信号形成部11と、変調器12−1〜12−4とを有している。そして、信号形成部11は、分配器11Aと、線形プリコーダ11B−1〜11B−4とを有している。なお、変調器12−1〜12−4を総称して変調器12と呼ぶことができる。また、線形プリコーダ11B−1〜11B−4を総称して線形プリコーダ11Bと呼ぶことができる。
変調器12−1〜12−4は、それぞれ異なる送信データストリームを入力する。そして、各変調器12は、入力した送信データを変調することによって、得られる変調信号(つまり、データシンボル)を出力する。すなわち、変調器12−1〜12−4から同時期に4つの異なるデータシンボルが出力されることになる。
信号形成部11において分配器11Aは、同時期に入力した4つのデータシンボルのそれぞれを、4つの線形プリコーダ11B−1〜11B−4へ出力する。すなわち、分配器11Aは、変調器12−1から受け取ったデータシンボルSI11を4つの線形プリコーダ11B−1〜11B−4に分配して、4つの線形プリコーダ11B−1〜11B−4のそれぞれに入力させる。変調器12−2から出力されるデータシンボルSI12、変調器12−3から出力されるデータシンボルSI13、変調器12−4から出力されるデータシンボルSI14についても同様である。すなわち、各線形プリコーダ11Bには、データシンボルSI11〜SI14のデータシンボルベクトルが入力されることになる。
線形プリコーダ11B−1〜11B−4は、「修正ウェイト行列」の4つの行ベクトルにそれぞれ対応する。
ここで、第1実施形態で説明したように、「修正ウェイト行列」は、固定の「OAM基本ウェイト行列」にピーク抑圧のための「位相回転行列」が加算された行列である。OAM基本ウェイト行列W(N,M)は、0行からN−1行までのN行及び0列からM−1列までのM列の行列の場合、次の式(1)のように表すことができる。
Figure 0006897796
そして、OAM基本ウェイト行列W(N,M)の各行列要素は、次の式(2)で表すことができる。
Figure 0006897796
上記の通り、ここでは、上記Nが4であり且つ上記Mが4であることを前提としているので、このときの「OAM基本ウェイト行列」は、図4に示すような形になる。図4は、N=4、M=4の場合のOAM基本ウェイト行列の一例を示す図である。図4に示すOAM基本ウェイト行列の例では、列番号が0,1,2,3の4つの列ベクトルは、モード0、モード1、モード2、及びモード3にそれぞれ対応している。すなわち、列番号0の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、ゼロである。また、列番号1の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、π/2である。また、列番号2の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、πである。また、列番号3の列ベクトル内における4つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、3π/2である。
そして、このような固定の「OAM基本ウェイト行列」にピーク抑圧のための「位相回転行列」を可算することによって「修正ウェイト行列」が得られる。
図5は、第2実施形態の修正ウェイト行列の一例を示す図である。図5に示す例では、図4に示したOAM基本ウェイト行列の列番号1の列ベクトル及び列番号3の列ベクトルの各ベクトル要素にπ/4が可算されることにより、修正ウェイト行列が得られている。すなわち、このときの「位相回転行列」の4つの列ベクトルのうちの列番号1,3の列ベクトルが上記の「第1グループ」に対応し、列番号0,2の列ベクトルが上記の「第2グループ」に対応している。
図3の説明に戻り、各線形プリコーダ11Bは、入力されたデータシンボルベクトルに対して、各線形プリコーダ11Bが対応する行ベクトルを乗算する。これにより、多重信号が形成される。
ここで、図6に示すようにデータシンボルSI11〜SI14のコンスタレーションのI軸Q軸は一致している。このため、図4に示したような「OAM基本ウェイト行列」だけを用いてデータシンボルSI11〜SI14から多重信号を形成すると、電力ピークが発生してしまう可能性がある。図6における矢印は、コンスタレーションの最大ベクトルを表している。図6は、電力ピークの発生の説明に供する図である。
一方、図5に示した「修正ウェイト行列」を用いてデータシンボルSI11〜SI14から多重信号を形成すると、図7のようにデータシンボルSI12及びデータシンボルSI14のコンスタレーションがπ/4回転されて、ピーク対平均電力比を低減することができる。図7は、ピーク対平均電力比の低減の説明に供する図である。
図3の説明に戻り、送信無線部31−1〜31−4は、線形プリコーダ11B−1〜11B−4から多重信号をそれぞれ受け取り、受け取った多重信号に対して送信無線処理(ディジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施す。そして、送信無線部31−1〜31−4は、送信無線処理によって得られた無線信号をアンテナ素子32−1〜32−4へそれぞれ出力する。これにより、OAM伝送方式によって無線信号がアンテナ素子32−1〜32−4から送信されることになる。
<無線受信装置の構成例>
図8は、第2実施形態の信号分離装置が搭載された無線受信装置の一例を示すブロック図である。図8において無線受信装置40は、信号分離装置20と、例えば円周上に等間隔で配設されたアンテナ素子41−1〜41−4と、受信無線部42−1〜42−4とを有している。ここでは、上記Lが4であるケースを例にとって説明する。なお、アンテナ素子41−1〜41−4を総称してアンテナ素子41と呼ぶことができる。また、受信無線部42−1〜42−4を総称して受信無線部42と呼ぶことができる。
ここで、円周上に等間隔に配設されたアンテナ素子32−1〜32−4と円周上に等間隔で配設されたアンテナ素子41−1〜41−4と用いた、無線送信装置30と無線受信装置40との間では、上記の通り、OAM伝送方式を用いた通信が行われる。このようなUCA(Uniform Circular Array)アンテナを用いたOAM多重伝送は、アレーアンテナの軸が送信側と受信側とで一致するような理想条件(図9参照)に近い状態を想定して通信が開始される。図9は、UCA(Uniform Circular Array)アンテナを用いたOAM多重伝送における理想条件の説明に供する図である。図9に示す「軸」は、アレーアンテナ中心を通り、アンテナ面に垂直な仮想線を表している。
図8の説明に戻り、第2実施形態の信号分離装置20は、信号分離部21と、メモリ22と、復調器23−1〜23−4とを有している。そして、信号分離部21は、分配器21Aと、OAM信号分離器21B−1〜21B−4とを有している。なお、OAM信号分離器21B−1〜21B−4を総称してOAM信号分離器21Bと呼ぶことができる。
アンテナ素子41−1〜41−4は、無線送信装置30のアンテナ素子32−1〜32−4からそれぞれ送信された無線信号が空間多重された空間多重信号をそれぞれ受信する。
受信無線部42−1〜42−4は、アンテナ素子41−1〜41−4にそれぞれ対応する。各受信無線部42は、対応するアンテナ素子41から受け取った受信無線信号に対して、受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル変換等)を施す。そして、受信無線部42−1〜42−4のそれぞれは、受信無線処理後の受信信号を信号分離部21へ出力する。
信号分離部21において分配器21Aは、同時期に入力した4つの受信信号のそれぞれを、4つのOAM信号分離器21B−1〜21B−4へ出力する。すなわち、分配器21Aは、受信無線部42−1から受け取った受信信号SI21を4つのOAM信号分離器21B−1〜21B−4へ分配して、OAM信号分離器21B−1〜21B−4のそれぞれに入力させる。受信無線部42−2から出力される受信信号SI22、受信無線部42−3から出力される受信信号SI23、受信無線部42−4から出力される受信信号SI24についても同様である。すなわち、各OAM信号分離器21Bには、受信信号SI21〜SI24の受信信号ベクトルが入力されることになる。
OAM信号分離器21B−1〜21B−4は、「信号分離行列」の4つの行ベクトルにそれぞれ対応する。上記の通り、信号分離処理の初期段階で用いられる「信号分離行列の初期行列」は、送信側のベースバンド処理装置10において多重信号を形成する際に使用される「使用ウェイト行列(つまり、上記の修正ウェイト行列)」の共役転置行列である。この「信号分離行列の初期行列」は、メモリ22に記憶(保持)されている。
各OAM信号分離器21Bは、入力された受信信号ベクトルに対して、各OAM信号分離器21Bが対応する行ベクトルを乗算する。これにより、データシンボルSO21〜SO24が得られる。このデータシンボルSO21〜SO24は、理想的には、送信側のデータシンボルSI11〜SI14と一致する。
復調器23−1〜23−4は、OAM信号分離器21B−1〜21B−4から出力されたデータシンボルSI11〜SI14を用いて復調処理を行って、受信データを得る。
以上のように第2実施形態によれば、無線送信装置30は、固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子32を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する。N個のアンテナ素子32は、円周上に等間隔で配列されている。無線送信装置30において信号形成部11は、互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、「修正ウェイト行列」を乗算することによって、N個のアンテナ素子32にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する。「修正ウェイト行列」は、固定のOAM基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算されたものである。
この無線送信装置30の構成により、M個のデータシンボルの一部のI軸Q軸を、残りのコンスタレーションのI軸Q軸と重ならないように、回転することができる。これにより、合成されるコンスタレーションの最大ベクトルの数を低減することができるので、ピーク対平均電力比を低減することができる。また、1つの機能部である信号形成部11が、M個のデータシンボルに対して、予め「OAM基本ウェイト行列」を「位相回転行列」で修正した「修正ウェイト行列」を乗算している。これにより、無線送信装置30におけるベースバンド処理装置10の構成を簡素化できると共に、ベースバンド処理装置10の処理量を低減することができる。
ここで、無線送信装置30と無線受信装置40とは、見通し内(LOS:line-of-sight)に固定的に配設されて、OAM伝送方式による見通し内の固定無線通信を行う。これにより、無線送信装置30のアンテナ素子32−1〜32−Nと無線受信装置40のアンテナ素子41−1〜41−Lとの間の複数の伝搬路(チャネル)の状況は同等であり且つ一定であると見なすことができる。このため、チャネル行列は、一定であると見なすことができる。これにより、無線送信装置30の「位相回転行列」を固定にできるので、「OAM基本ウェイト行列」を「位相回転行列」で修正した「修正ウェイト行列」を予め用意することができる。
また、無線受信装置40は、固定無線通信においてOAM伝送方式によって送信された無線信号をL(Lは2以上の自然数)個のアンテナ素子41を用いて受信する。L個のアンテナ素子41は、円周上に等間隔で配列されている。無線受信装置40において信号分離部21は、L個のアンテナ素子41で受信されたL個の受信信号に対して「信号分離行列」を乗算することにより信号分離処理を実行する。信号分離処理の初期段階で用いられる信号分離行列の初期行列は、無線信号の送信側装置において多重信号を形成する際に使用される使用ウェイト行列の共役転置行列である。該使用ウェイト行列は、固定のOAM基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された行列である。
この無線受信装置40の構成により、より効率良く信号分離を行うことができる。
<変形例1>
以上の説明では、N=4、M=4、L=4の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、N=8、M=8、L=8としてもよい。図10は、N=8、M=8の場合のOAM基本ウェイト行列の一例を示す図である。図10に示すOAM基本ウェイト行列の例では、列番号0の列ベクトル内における8つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、ゼロである。また、列番号1の列ベクトル内における8つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、π/4である。また、列番号2の列ベクトル内における8つのベクトル要素の値の間のズレ量(位相変化量)は、π/2である。
そして、このような固定の「OAM基本ウェイト行列」にピーク抑圧のための「位相回転行列」を可算することによって「修正ウェイト行列」が得られる。
図11は、第2実施形態の<変形例1>の修正ウェイト行列の説明に供する図である。図11に示す例では、図10に示したOAM基本ウェイト行列の列番号0,2の列ベクトルの各ベクトル要素にπ/4が可算されることにより、修正ウェイト行列が得られる。すなわち、このときの「位相回転行列」の8つの列ベクトルのうちの列番号0,2の列ベクトルが上記の「第1グループ」に対応し、列番号1,3,4,5,6,7の列ベクトルが上記の「第2グループ」に対応している。言い換えると、「第1グループ」は、OAM基本ウェイト行列において8個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている複数の列ベクトルに対応する、位相回転行列の複数の列ベクトルのうちの一部によって構成される。すなわち、OAM基本ウェイト行列において8個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている複数の列ベクトルに対応する、位相回転行列の複数の列ベクトルは、列番号0,2,4,6の列ベクトルである。ここでは、この列番号0,2,4,6の列ベクトルのうちの一部である列番号0,2の列ベクトルから、第1グループが構成されている。
<変形例2>
以上の説明では、信号分離部21において、「信号分離行列の初期行列」として、送信側で用いられた「修正ウェイト行列」の共役転置行列が用いられるものとして説明を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、信号分離部21において、「信号分離行列の初期行列」として、「OAM基本ウェイト行列」の共役転置行列が用いられてもよい。
<変形例3>
信号形成部11は、「ピーク抑圧実行モード」と「ピーク抑圧不実行モード」とで、処理を切り替えてもよい。すなわち、信号形成部11は、「ピーク抑圧実行モード」の場合、上記のように、入力したデータシンボルSI11〜SI1Mに対して、「修正ウェイト行列」を乗算することによって、N(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号SO11〜SO1Nを形成する。一方、信号形成部11は、「ピーク抑圧不実行モード」の場合、入力したデータシンボルSI11〜SI1Mに対して、「OAM基本ウェイト行列」を乗算することによって、N(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号SO11〜SO1Nを形成する。
<他の実施形態>
図12は、ベースバンド処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図12において、ベースバンド処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。第1実施形態及び第2実施形態で説明したベースバンド処理装置10の信号形成部11は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現される。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置であって、
互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成部と、
前記形成されたN個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子へそれぞれ出力する無線送信部と、
を具備する無線送信装置。
(付記2)
前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
付記1記載の無線送信装置。
(付記3)
前記第1角度値は、π/4である、
付記2記載の無線送信装置。
(付記4)
前記Mが4である場合、前記位相回転行列の2つの列ベクトルが前記第1グループに含まれ、前記2つの列ベクトル以外の残りの列ベクトルが前記第2グループに含まれる、
付記2又は3に記載の無線送信装置。
(付記5)
前記Mが8である場合、前記第1グループは、前記基本ウェイト行列においてN個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている列ベクトルに対応する、前記位相回転行列の列ベクトルによって構成される、
付記2又は3に記載の無線送信装置。
(付記6)
前記信号形成部は、前記M個のデータシンボルに対して、ピーク抑圧実行モードでは前記修正ウェイト行列を乗算し、ピーク抑圧不実行モードでは前記基本ウェイト行列を乗算する、
付記1から5のいずれか1項に記載の無線送信装置。
(付記7)
固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置において用いられるベースバンド処理装置であって、
互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成部、を具備するベースバンド処理装置。
(付記8)
前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
付記7記載のベースバンド処理装置。
(付記9)
前記第1角度値は、π/4である、
付記8記載のベースバンド処理装置。
(付記10)
前記Mが4である場合、前記位相回転行列の2つの列ベクトルが前記第1グループに含まれ、前記2つの列ベクトル以外の残りの列ベクトルが前記第2グループに含まれる、
付記8又は9に記載のベースバンド処理装置。
(付記11)
前記Mが8である場合、前記第1グループは、前記基本ウェイト行列においてN個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている列ベクトルに対応する、前記位相回転行列の列ベクトルによって構成される、
付記8又は9に記載のベースバンド処理装置。
(付記12)
前記信号形成部は、前記M個のデータシンボルに対して、ピーク抑圧実行モードでは前記修正ウェイト行列を乗算し、ピーク抑圧不実行モードでは前記基本ウェイト行列を乗算する、
付記7から11のいずれか1項に記載のベースバンド処理装置。
(付記13)
固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信方法であって、
互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成し、
前記形成されたN個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子からそれぞれ送信する、
無線送信方法。
(付記14)
前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
付記13記載の無線送信方法。
(付記15)
固定無線通信においてOAM伝送方式によって送信された無線信号をL(Lは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いて受信する無線受信装置であって、
前記L個のアンテナ素子で受信されたL個の受信信号に対して信号分離行列を乗算することにより信号分離処理を実行する分離部と、
前記分離部で分離された信号に対して復調処理を実行する復調部と、
を具備し、
前記信号分離処理の初期段階で用いられる前記信号分離行列の初期行列は、前記無線信号の送信側装置において多重信号を形成する際に使用される使用ウェイト行列の共役転置行列であり、
前記使用ウェイト行列は、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された行列である、
無線受信装置。
この出願は、2017年12月14日に出願された日本出願特願2017−239655を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 ベースバンド処理装置
11 信号形成部
11A 分配器
11B 線形プリコーダ
12 変調器
20 信号分離装置
21 信号分離部
21A 分配器
21B OAM信号分離器
22 メモリ
23 復調器
30 無線送信装置
31 送信無線部
32 アンテナ素子
40 無線受信装置
41 アンテナ素子
42 受信無線部

Claims (15)

  1. 固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置であって、
    互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成手段と、
    前記形成されたN個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子へそれぞれ出力する無線送信手段と、
    を具備する無線送信装置。
  2. 前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
    前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
    前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
    前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
    請求項1記載の無線送信装置。
  3. 前記第1角度値は、π/4である、
    請求項2記載の無線送信装置。
  4. 前記Mが4である場合、前記位相回転行列の2つの列ベクトルが前記第1グループに含まれ、前記2つの列ベクトル以外の残りの列ベクトルが前記第2グループに含まれる、
    請求項2又は3に記載の無線送信装置。
  5. 前記Mが8である場合、前記第1グループは、前記基本ウェイト行列においてN個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている列ベクトルに対応する、前記位相回転行列の列ベクトルによって構成される、
    請求項2又は3に記載の無線送信装置。
  6. 前記信号形成手段は、前記M個のデータシンボルに対して、ピーク抑圧実行モードでは前記修正ウェイト行列を乗算し、ピーク抑圧不実行モードでは前記基本ウェイト行列を乗算する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  7. 固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信装置において用いられるベースバンド処理装置であって、
    互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成する、信号形成手段、を具備するベースバンド処理装置。
  8. 前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
    前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
    前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
    前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
    請求項7記載のベースバンド処理装置。
  9. 前記第1角度値は、π/4である、
    請求項8記載のベースバンド処理装置。
  10. 前記Mが4である場合、前記位相回転行列の2つの列ベクトルが前記第1グループに含まれ、前記2つの列ベクトル以外の残りの列ベクトルが前記第2グループに含まれる、
    請求項8又は9に記載のベースバンド処理装置。
  11. 前記Mが8である場合、前記第1グループは、前記基本ウェイト行列においてN個のベクトル要素の値が一定方向にπ/2の倍数ずつずれている列ベクトルに対応する、前記位相回転行列の列ベクトルによって構成される、
    請求項8又は9に記載のベースバンド処理装置。
  12. 前記信号形成手段は、前記M個のデータシンボルに対して、ピーク抑圧実行モードでは前記修正ウェイト行列を乗算し、ピーク抑圧不実行モードでは前記基本ウェイト行列を乗算する、
    請求項7から11のいずれか1項に記載のベースバンド処理装置。
  13. 固定無線通信においてN(Nは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いたOAM伝送方式によって無線信号を送信する無線送信方法であって、
    互いに異なり且つ並列であるM(Mは2以上の自然数)個のデータシンボルに対して、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された修正ウェイト行列を乗算することによって、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応するN個の多重信号を形成し、
    前記形成されたN個の多重信号をアップコンバートして前記N個のアンテナ素子からそれぞれ送信する、
    無線送信方法。
  14. 前記基本ウェイト行列のN個の行ベクトルは、前記N個のアンテナ素子にそれぞれ対応し、
    前記基本ウェイト行列のM個の列ベクトルは、互いに異なるM個のOAMモードにそれぞれ対応し、
    前記位相回転行列のM個の列ベクトルのうちの第1グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、π/2の倍数以外の第1角度値であり、
    前記位相回転行列の前記第1グループ以外の残りの第2グループに含まれる列ベクトルのベクトル要素の値は、ゼロである、
    請求項13記載の無線送信方法。
  15. 固定無線通信においてOAM伝送方式によって送信された無線信号をL(Lは2以上の自然数)個のアンテナ素子を用いて受信する無線受信装置であって、
    前記L個のアンテナ素子で受信されたL個の受信信号に対して信号分離行列を乗算することにより信号分離処理を実行する分離手段と、
    前記分離手段で分離された信号に対して復調処理を実行する復調手段と、
    を具備し、
    前記信号分離処理の初期段階で用いられる前記信号分離行列の初期行列は、前記無線信号の送信側装置において多重信号を形成する際に使用される使用ウェイト行列の共役転置行列であり、
    前記使用ウェイト行列は、固定の基本ウェイト行列にピーク抑圧のための位相回転行列が可算された行列である、
    無線受信装置。
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