JP6896457B2 - ラック・アンド・ピニオン検査治具および検査方法 - Google Patents

ラック・アンド・ピニオン検査治具および検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、ラックとピニオンの取付構造に係り、そのラックとピニオンの噛合わせの適否を判別できるラック・アンド・ピニオン検査治具および検査方法に関するものである。
ラックとピニオンの取付構造は、ラック歯とピニオン歯を所定の深さで組合せて構成される。
このラックとピニオンは、例えば、自動車のステアリング装置や物流等の搬送装置等に使用され、上下動や左右動の直線動作を回転動作に変換したり、回転動作を上下動や左右動の直線動作に変換するのに使用される。
自動車のステアリング装置への適用例としては、例えば、特許文献1に示され、ラック歯とピニオン歯の噛合わせ部分に長期間の使用により隙間が生じることを問題とし、その隙間を調整する技術が開示されている。
また、ステアリング装置におけるラック歯とピニオン歯の噛み合いに際し、無理な力がかかっても、噛み合い部分のラック歯の歯欠を防止する構造が、特許文献2に示されている。
また、搬送軌道を移動するラックギア(歯)とピニオンギア(歯)との噛合せに際し、ピニオンギアの位相差分を検出し、この位相差分に基づき次工程のピニオンギアを制御することで工程間の移動であっても円滑に噛合せることが、特許文献3に示されている。
これらの技術は、何れにおいても、ラック歯とピニオン歯の噛合わせ取付後の経年変化や不整合にともなう対応技術としてある。
特開2015−214196号公報 特開2009−160960号公報 特開2013−177975号公報
従来、特許文献等にみられるように、ラック歯とピニオン歯の噛合わせ取付後の不具合に対する対応技術は種々考えられてはいる。しかしながら、ラックとピニオンの取付時の相互の歯の位置合せや、取付後の確認については、寸法精度に精通した技術力に頼らざるを得ない。
また、歯車同士の取付とは異なり、ラック歯とピニオン歯の噛合わせは、ラック歯のどの位置でも一定の噛合わせ精度が要求され、正確な動作確認も必要とされる。
かかる問題を解決するために、本発明は、ラックとピニオンの取付時、また取付後の相互の歯の噛合わせが、所定の寸法内(指定された公差の範囲内)に収まるように取付けられているかを目視検査にて簡単に確認可能とするラック・アンド・ピニオン検査治具および検査方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、ラックとピニオンの組立間隔の許容範囲の上限(または下限)の適否を検査する第1の係合手段と、前記ラックと前記ピニオンの組立間隔の前記許容範囲の下限(または上限)の適否を検査する第2の係合手段とから構成することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具を提供するものである。
また、本発明は、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とも、両側にピニオンの上部歯先に接触する片部と中央部分にラックの歯先に接触する接触部を有し、前記第1の係合手段の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第1の距離と、前記第2の係合手段の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第2の距離の差が前記許容範囲となることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の係合手段により前記許容範囲の上限値内外を判別し、前記第2の係合手段により前記許容範囲の下限値内外を判別するものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段ともに、T形状であり、両側の片部がピニオンとの接触用とし、中央の下部をラックの接触用とすることを特徴とする。
本発明によれば、2つの係合手段により、ラックとピニオンの取付が許容範囲内にあるか否かを簡単に確認することができる。
また、本発明は、ラックとピニオンの組立間隔の許容範囲の上限(または下限)の適否を検査する第1の係合手段と、前記許容範囲の下限(または上限)の適否を検査する第2の係合手段からなる治具を前記ピニオン間に配置し、前記ラックまたは前記ピニオンの動作に応じて前記第1の係合手段と前記第2の係合手段が移動し、ラックとピニオンの組立間隔が許容範囲内である場合に前記第1の係合手段と前記第2の係合手段が相反する方向に移動することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査方法を提供するものである。
本発明によれば、治具を所定位置に設置し、ラックまたはピニオンを動作させることにより、治具の移動状況をもって、ラックとピニオンの取付が許容範囲内にあるか否か簡単に確認することができる。
また、本発明は、第1の許容値の内外を検査する第1の治具と、第2の許容値の内外を検査する第2の治具と備え、前記第1の治具と前記第2の治具を重ねてラックとピニオンの組立間隔が許容範囲内であるか否かを検査するものであることを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具を提供するものである。
また、本発明は、第1の許容値の内外を検査する第1の治具と、第2の許容値の内外を検査する第2の治具とを備え、前記第1の治具と前記第2の治具を重ねてラックとピニオンの組立間隔が許容範囲内であるか否かを検査するものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の治具と前記第2の治具とも、両側にピニオンの上部歯先に接触する片部と中央部分にラックの歯先に接触する接触部を有し、前記第1の治具の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第1の距離と、前記第2の治具の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第2の距離の差が前記許容範囲となることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の治具により前記許容範囲の上限値内外を判別し、前記第2の治具により前記許容範囲の下限値内外を判別するものであることを特徴とする。
また、本発明は、記第1の治具および前記第2の治具は、共にT形状であり、両側の片部がピニオンとの接触用とし、中央の下部をラックの接触用とすることを特徴とする。
また、本発明は、前記ラックと前記ピニオンは、搬送装置の分岐部の回転体の駆動に用いられるものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の治具と前記第2の治具には識別用の異なる印が付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、2つの治具が相反する方向に移動するか否かにより、ラックとピニオンの取付が許容範囲内にあるか否かを簡単に確認することができる。
また、本発明は、ピニオンの上部歯先に接触する部分とラックの歯先に接触する接触部の垂直方向の距離が異なる第1の治具と第2の治具とを合せ、ラックに直列に組立てられた2つのピニオン間に配置し、前記ラックまたは前記ピニオンの動作に応じて前記第1の治具と前記第2の治具が移動し、前記ラックと前記ピニオンの組立間隔が許容範囲内である場合に前記第1の治具と前記第2の治具が相反する方向に移動することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査方法を提供するものである。
本発明によれば、2つの治具を所定位置に設置し、ラックまたはピニオンを動作させることにより、2つの治具が相反する方向に移動するか否かにより、ラックとピニオンの取付が許容範囲内にあるか否かを簡単に確認することができる。
また、本発明は、両側にピニオンの上部歯先に接触する部分と、中央にラックの歯先に接触する部分を有し、前記ラックと前記ピニオンの組立間隔の許容範囲の上限または下限の何れか一方の適否を検査する治具であることを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具を提供するものである。
また、本発明は、前記治具は、全体がT形状であり、両側の片部を前記ピニオンとの接触する部分とし、中央の前記ラックと接触する部分を下方の矩形部としたことを特徴とする。
また、本発明は、2本の基準線を記載した基板をさらに設け、前記ピニオンの上部歯先と前記ラックの歯先との間の垂直方向で、前記許容範囲の上限側となる距離と、前記許容範囲の下限側となる距離の何れか一方の距離を用いて前記治具を構成し、他方の距離は前記基準線間としたことを特徴とする。
本発明によれば、1つの治具により、ラックとピニオンの組立間隔の許容範囲の上限または下限から外れているか否かを容易に確認することができ、さらに、基準線の比較により許容範囲内か否かを容易に確認できる。
本発明によれば、回転動作するピニオン間に治具を配置することで、ラックとピニオンの取付が許容範囲の上限外か、あるいは下限外かを容易に確認することができる。また、2つの治具を合わせ、回転動作するピニオン間に配置することで、ラックとピニオンの取付が許容範囲内か否かを目視で簡単に確認することができる。一般的には、ラックとピニオンの取付時に位置距離を一定にするように調整がなされるので、確率的には、ラックとピニオンの取付が許容範囲内にあるとするなら、2つの治具が相反する方向に移動することを確認すればよく、検査作業の効率化にも寄与できる。
本発明の対象となるラック・アンド・ピニオンの取付位置関係を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具の一例を示す図であり、図2(a)は第1の許容値を確認するための検査治具の例を示す図、図2(b)は第2の許容値を確認するための検査治具の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラックとピニオンの相互の噛合わせの許容範囲を説明する説明図であり、図3(a)は第1の許容値を説明する図、図3(b)は第2の許容値を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具と、当該検査治具による検査方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置の該当箇所の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置に適用したラックとピニオンの取付構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置に使用する回転構造の説明図であり、図9(a)は回転構造の外観図、図9(b)は図9(a)の回転構造の90度回転したときの外観図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置の回転構造による搬送動作を説明する側面から見た図である。 本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具を搬送装置の回転機構に適用した例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の対象となるラックとピニオンの取付位置関係を説明する説明図であり、一部省略し概念的に示している。図1において、ラック1とピニオン2は、ラック1の歯とピニオン2の歯が適宜の深さで互いに噛合うように取付調整される。例えば、ラック1を図示の左右に移動させることにより、ピニオンが回転し所定の機能を働かせることになる。ここで、所定の機能を満足させるためにラック1とピニオン2の組立距離a1が、どの位置でも一定となるように精度よく取付けられなければならない。
ピニオン2の歯先の歯先円b1で示すようにピニオン2の歯先がラック1の歯たけa2内に所定の距離だけ入り込み、ピニオン2の歯たけa2の略中央の基準円b2に示す位置がラック1の歯たけa2内の略中央の基準線(図示せず)に合うように調整されることになる。ここで、ラック1とピニオン2の相互の歯の噛合わせが浅過ぎるとピニオン2の脱落や空回りが生じやすく、相互の歯の噛合わせが深すぎると歯同士の焼付きや破損を生じやすくなる。何れにしても所定の機能を達成できなくなる。
従って、ラック1とピニオン2の組立距離の調整は、予め定められた許容範囲内に収まるように調整される。
本発明は、このラック1とピニオン2の組立距離が、許容範囲内に収まるように組立てられているか、その適否を簡単な操作で確認可能とする治具を提供するもので、以下に図を追って明らかにする。
図2は、本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具の一例を示し、ラックおよびピニオンと共に図示している。
本発明のラック・アンド・ピニオン検査治具は、基本的には、2つの検査治具から成り、図2(a)はラックとピニオンの相互の歯の噛合わせの第1の許容値を確認するための検査治具の例を示す図であり、図2(b)はラックとピニオンの相互の歯の噛合わせの第2の許容値を確認するための検査治具の例を示す図である。
図2(a)において、第1の許容値を確認するための検査治具31は、左右方向に所定の長さl1の片部と中央に下方に所定の長さd2の矩形部からなる。左右両側の片部は、各ピニオン21、ピニオン22の歯先円b1の上部の歯先に接触し、各ピニオン21、22の所定の回転距離あるいは移動距離に見合う長さl2からなる。この片部は下側でピニオンの歯先に接触してピニオンの天版となる。矩形部の長さd2は検査治具31の両側片がピニオン21、22の歯先円b1の上部の歯先に接触した状態でラックの歯先線b3までの距離に相当する。この中央部分の下側がラック1の歯先に接触する天板となる。図示例では両側に片部と中央に矩形部の全体としてT形状で構成される。
また、図2(b)において、第2の許容値を確認するための検査治具32は、図2(a)に図示の検査治具31と同様に、左右方向に所定の長さl1とし、両側には、各ピニオン21、ピニオン22の歯先円b1の上部の歯先に接触し、各ピニオン21、22の所定の回転距離あるいは移動距離に見合う長さl2の片部からなる。この片部の下側がピニオンの上部歯先に接触するピニオンの天板となる。また、中央に下方に所定の長さd3の矩形部からなる。この長さd3部分が検査治具31と異なる部分である。この検査治具32も、図示例ではT形状で構成される。矩形部の長さd3は検査治具32の両側片がピニオン21、22の歯先円b1の上部の歯先に接触した状態でラックの歯先線b3までの距離に相当する。
また、検査治具31、検査治具32の幅については、後述するように、これら2つの治具31、32を重ね合せてピニオン21、ピニオン22の間に配置したときに倒れない程度で、自立できる幅で足りる。
ここで、ラック1とピニオン21、22とは、ピニオンの基準円b2に示す基準線がラックの1の基準線b4に重なるように取付けられるが、その取付に許容範囲がある。
図3は、この許容範囲を説明する図で、図2(a)、図2(b)の各ラック1とピニオン21、22の噛合わせ部分を一部拡大して図示したものである。図3(a)は図2(a)に対応し、ラックとピニオンの相互の歯の噛合わせの第1の許容値を説明する図であり、図3(b)は図2(b)に対応しラックとピニオンの相互の歯の噛合わせの第2の許容値を説明する図である。
ラックとピニオンの相互の歯の噛合わせ部分を歯重複部分とし、歯の破損等のなく許容できる最も深い歯重複部分から歯の脱落等がない最も浅い歯重複部分の範囲を許容範囲とすると、図3(a)に示すように第1の許容値c1を最も深い歯重複部分とし、図3(b)に示すように第2の許容値c2を最も浅い歯重複部分とする。
例えば、歯重複部分の範囲が、3.0mm〜3.5mmの範囲とすると、第1の許容値c1は3.0mm、第2の許容値c2は3.5mmとなる。この許容値内の、0.5mm内で相互に歯の噛合わせが形成されるようにラック1とピニオン21、22が取付けられることになる。即ち、図2(a)、図2(b)の各ラック1とピニオン21、22の組立距離a3、a4の許容差(a3−a4)が0.5mm以内であるともいえる。言い換えると、所定の寸法内(指定された公差の範囲内)といえる。
これらの検査治具の寸法例としては、図2(a)の検査治具31は、ピニオン21、22の直径(歯先円b1の径)d1を30.0mmとし、歯重複部分を3.0mmとすると矩形部の長さ27.0mm(=直径d1―歯重複部分)となる。
また、図2(b)の検査治具32は、ピニオン21、22の直径(歯先円b1の径)d1を30.0mmで、歯重複部分を3.5mmとすると矩形部の長さ26.5mm(=直径d1―歯重複部分)となる。
なお、図2(a)に図示の検査治具31の中央には2つの孔、312が設けられ、図2(b)に図示の検査治具32の中央には一つの孔321が設けられている。これらの印は、検査治具31、32を容易に識別するためのもので、必ず設けるということではない。なお、これら検査治具に設けた識別用の印として孔の例を示すが、これに限らず、2つの検査治具を識別できれば他の印でもよい。また、ラック、ピニオン等の寸法や、相互の噛合わせの許容範囲等、また、各検査治具の寸法等は、一例であり、適用装置や適用箇所により決められる寸法であり、これらの寸法をもって限定解釈すべきではない。
これらの検査治具31、32を合わせて、ピニオン21、ピニオン22の間に配置し、検査治具31の中央部分がラックの歯先に接触していれば第1の許容値内にあり、ラックの歯先に接触していなければ第1の許容値外と判別できる。この第1の許容値外とは、相互の歯の噛合わせが浅過ぎであることを示し、許容範囲から外れていることを示す。
また、検査治具32の中央部分がラックの歯先に接触していなければ第2の許容値内にあり、ラックの歯先に接触していれば第2の許容値外と判別できる。この第2の許容値外とは、相互の歯の噛合わせが深過ぎであることを示し、許容範囲から外れていることを示す。
即ち、これらの検査治具31、32を合わせて、ピニオン21、ピニオン22の間に配置し、ピニオンが回転したときの各検査治具の動きを目視することで、ラックとピニオンの噛合わせが許容範囲内に取付けられているか否か、ラックとピニオンの組立位置が正しく組立てられているか判別できる。
図4は、本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査方法を説明する図である。
図4において、検査対象となるラック1とピニオン21、22の組立体であって、ピニオン21、22間に本発明の検査治具31、32が配置してなる。
ラック1とピニオン21、22は、ここでは、ラック1が左右に動くに伴い、ピニオン21、22がそれぞれ回動して所望の動作をする場合を例に説明する。
ここで、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲にあり適正に組立てられている場合(第1の許容値と第2の許容値の範囲内にある)、検査治具31の中央部分はラック1の歯上に接触して動き、検査治具32はその両側片が各ピニオン21、22の上部の歯先上に接触して乗り、治具中央部分はラック1の歯には接触せずに浮いている。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具31は右側へ略平行移動し、治具32はピニオンの図示左回転により左側へ略平行移動する。この動作確認をもって、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていると判断できる。ラック1が図示左側へ動作する場合も同様に確認できる。即ち、これらの検査治具31、32は互いに背反動作することでラックとピニオンの取付が許容範囲内にあることが確認できる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、浅過ぎる場合(第1の許容値以下にあるとき)、検査治具31の中央部分はラック1の歯上に接触せずにあり、従って、検査治具31、32とも各両側片が各ピニオン21、22の上部の歯先上に接触して乗っているだけなので、各治具の中央部分はラック1の歯には接触せずに浮いている。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具31、32ともピニオンの図示左回転により左側へ略平行移動する。この動作確認をもって、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。ラック1が図示左側へ動作する場合も各治具とも逆の右側へ移動するので同様に確認できる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、深過ぎる場合(第2の許容値以上にあるとき)、各検査治具31、32とも治具中央部分はラック1の歯上に接触し乗った状態となる。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具31、32ともラック1に追従して右側へ略平行移動する。この動作確認をもって、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。ラック1が図示左側へ動作する場合も同様に確認できる。
図5は、本発明の他の実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具と、当該検査治具による検査方法を説明する図である。
図5において、ラック1とピニオン21、22の関係は、図4に示したものと同様である。検査対象となるラック1とピニオン21、22の組立体であって、ここでは、ラック1が左右に動くに伴い、ピニオン21、22がそれぞれ回動して所望の動作をする場合を例にしている。
図5に図示の実施形態においては、検査治具31は、図2、図3に示した検査治具31と同じものであるが、検査治具32を設けず基準線を用いるようにしたものである。
従って、本発明では、ラックとピニオンの組立位置が許容範囲にあるか否かを、1つの検査治具と基準線とにより検査確認をするものである。この基準線については、図5の図示例では、基板33に基準線331、332が記載されたものを用いている。
基準線は、ピニオンの歯先円直径値から噛合せの第2の許容値を差し引いた距離間を示し、平行線として記載されたものである。例えば、半透明の樹脂板等に平行線を印刷したものであってもよく、ピニオンの歯先や噛み合いの深さ確認を目視確認可能とするものであればよい。
この検査治具31と基板33に記載された基準線331、332による検査方法を説明する。図5において、検査対象となるラック1とピニオン21、22の組立体であって、ピニオン21、22間に本発明の検査治具31を配置する。
ラック1とピニオン21、22は、ここでは、ラック1が左右に動くに伴い、ピニオン21、22がそれぞれ回動して所望の動作をする場合を例に説明する。
ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲にあり適正に組立てられている場合(第1の許容値と第2の許容値の範囲内にある)、検査治具31の中央部分はラック1の歯上に接触して動く。この状態で基板33を当てがい上部の基準線332がピニオン21、22の上部歯先に一致している状態で、下部の基準線331がラック1の歯先より上に有ることが確認される。従って、この動作確認と基準線による確認でラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていると判断できる。ラック1の動作としては、図示の左右何れの側へ動作する場合も確認できる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、浅過ぎる場合(第1の許容値以下にあるとき)、検査治具31の中央部分はラック1の歯上に接触せずにあり、従って、検査治具31の両側片が各ピニオン21、23の上部の歯先上に接触して乗っているだけとなる。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具31は、ピニオンの図示左回転により左側へ略平行移動する。ラック1が図示左側へ動作する場合でも、ピニオンの動作とともに右側へ略平行移動することになる。
この動作確認をもって、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。この場合は、基準線との確認は不要となる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、深過ぎる場合(第2の許容値以上にあるとき)、検査治具31の中央部分はラック1の歯上に接触し乗った状態となる。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具31はラック1に追従して右側へ略平行移動する。ラック1が図示左側へ動作する場合も同様に治具31はラック1に追従して左側へ略平行移動する。この動作確認の場合には、次に基板33の基準線332がピニオンの上部歯先位置で、基準線331がラック1の歯先よりも下にあることが確認でき、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。
以上、検査治具31と基板33に記載の基準線を用いた例で説明したが、検査治具と基準線を用いて検査確認する方法としては、検査治具32を用いてもよい。この検査治具32を用いた場合には、第2の許容値の確認を検査治具32により行い、第1の許容値の確認を基準線にて行うことになる。この例の図示は省略するが、図5を用い、検査治具31を検査治具32として以下説明する。
図5を流用し、検査治具31に代えて基準線を用いる。この場合の基準線は、ピニオンの歯先円直径値から噛合せの第1の許容値を差し引いた距離間を示し、平行線として記載されたものである。
先と同様に、ラックとピニオンの組立位置が許容範囲にあるか否かを、1つの検査治具と基準線とにより検査確認をするものであるが、検査治具32は、ピニオン21、22間に配置する検査治具32の中央部分は、ラック1の歯先とは接触していない。
まずラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲にあり適正に組立てられている場合(第1の許容値と第2の許容値の範囲内にある)、ラック1が動作しピニオン回転すると、検査治具32は両側片のピニオンの回転に伴いその回転と動方向に略平行移動する。
この状態で基板33を当てがい上部の基準線332がピニオン21、22の上部歯先に一致している状態で、下部の基準線331がラック1の歯先に接触する位置に有ることが確認される。従って、この動作確認と基準線による確認でラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていると判断できる。ラック1の動作としては、図示の左右何れの側へ動作する場合も確認できる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、浅過ぎる場合(第1の許容値以下にあるとき)、検査治具32の中央部分はラック1の歯上に接触せずにあり、検査治具32の両側片が各ピニオン21、23の上部の歯先上に接触して乗っているだけである。この状態でラック1が図示の左右何れの側へ動作しても、治具32は、ピニオンの回転方向に略平行移動する。
この状態で基板33を当てがい上部の基準線332がピニオン21、22の上部歯先に一致している状態で、下部の基準線331がラック1の歯先よりも上に位置していることが確認される。従って、この動作確認と基準線による確認でラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。
また、ラック1とピニオン21、22の、相互の歯の噛合わせが許容範囲外で、深過ぎる場合(第2の許容値以上にあるとき)、検査治具32の中央部分はラック1の歯上に接触し乗った状態となる。この状態でラック1が図示右側へ動作すると治具32はラック1に追従して右側へ略平行移動する。ラック1が図示左側へ動作する場合も同様に治具31はラック1に追従して左側へ略平行移動する。この動作確認をもって、ラック1とピニオン21、22とは正しく組立てられていないと判断できる。この場合は、基準線との確認は不要となる。
以下、ラックとピニオンを備えた搬送装置を例に、本発明の検査治具の適用例を説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置の一例を示す図である。図6に図示した搬送装置は、分岐部分の概略を示したもので、第1の搬送ライン61と第2の搬送ライン63から成る。
本例では、第1の搬送ライン61は主搬送ラインを、第2の搬送ライン63は主搬送ラインから仕分け分岐する分岐搬送ラインを示す。主搬送ライン61は、複数の搬送ベルト611によりコンテナ等を搬送する。主搬送ライン61から分岐すべきコンテナ64等が分岐部62にさしかかると分岐用の回転体620により物品641等が搭載されたコンテナ64を分岐搬送ライン63へ搬送するように構成されている。
図7は、図6に示した本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置の該当箇所を示す図である。
図7に図示の該当箇所として、図6に示した主搬送ラインの分岐部62の概略構成を示し、分岐部62には、主搬送ライン61に設けられた複数の搬送ベルト611間に複数の回転体620が上下動可能なように配置されている。搬送ライン61から分岐搬送ライン63へ送り出すコンテナ64等が分岐部62にさしかかると、これらの回転体620の一部が搬送ベルト611間から上方へ出てコンテナ64等を分岐搬送ライン63へ送り出す。この回転体620の動作にラックとピニオンを使用した構成例を以下説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具による検査対象とする搬送装置に適用したラックとピニオンの取付構成例を示す図である。
図8において、ピニオン21、22の回転軸には複数の回転体620が取付けられている。回転体620は、後述するように回転軸622に対し斜形の環状体621と環状体を回転させる回転駆動部623から構成される。ラック1を左右に移動制御することによりピニオン21、22が回転動作し、回転体620が回転することになる。本例ではラック1の左右駆動にともないピニオンが反転動作し、環状体621を搬送ベルト611から出したり、引いたり制御することになる。
図9は、図8に示した回転体の回転構造の説明図であり、図9(a)は回転構造の外観図、図9(b)は図9(a)の回転構造の90度回転したときの外観図である。
図9において、回転体620は、回転軸622に傾斜を持たせて取付けられた環状体621と環状体621の周辺の一部に接触させた回転駆動部623から構成される。
ピニオンの回転軸に共通に取付けられた回転体620は、例えば、図9(a)の状態から90度回転することにより斜形に取付けられた環状体621の上部が図9(b)に示すように突出する。更に90度回転させると図9(a)の180度回転した位置と同じとなる。この反転動作により図10に示すように、主搬送ラインの搬送ベルト611から環状体621の上部を出したり、引っ込めたり制御できる。
図10は、回転体の回転構成による搬送動作を説明する側面から見た図である。図10において、搬送ラインの搬送ベルト611上にあるコンテナ64を回転体620の傾斜させた環状体621により分岐搬送ライン63へ回転誘導することになる。
かかる搬送ラインの仕分け搬送には、主搬送ライン61から分岐搬送ライン63への移送のための分岐部62における正確な回転駆動が要求される。そのために使用されるラック1とピニオン21、22等の組立が的確にされている必要がある。
本発明は、かかる搬送装置におけるラックとピニオンの検査治具として使用でき、ラックとピニオンの組立精度が許容範囲内にあるか否かを容易に検査確認することを可能とする。
図11は、本発明の一実施形態に係るラック・アンド・ピニオン検査治具を搬送装置の回転機構に適用した例を示す図である。
図11において、ラック1とピニオン21、22が取付けられ、ピニオン21、22と共通の軸に回転体620が取付けられている回転機構を構成している。搬送装置の回転機構としては、例えば、図7に示すように、複数列で回転体が設けられているが、図11の図示例では、ラック1に対しピニオンが2つを例示している。この回転機構のラック1とピニオン21、22とが、各歯の相互噛合せ間隔が許容範囲内となるように組立てられているか否かを検査確認するために、第1の検査治具31と第2の検査治具32が重ねて配置されている。
先に図2、図4にて説明したように、ラック1とピニオン21、22が所定の組立距離にて取付けられていれば、第1の検査治具31の中央の下部はラック1の歯先に接触し、第2の検査治具32はその両側片がそれぞれピニオン21、22の各上部の歯先に接触しその中央部はラック1の歯先には接触していない。即ち、検査治具31はラック上に乗ったかたちとなり、検査治具32はその両側が2つのピニオン21、22により支えられたような状態となる。従って、図11に図示したように、ラック1が図示で左方向に駆動されたとき、検査治具31は図示の左側へ移動し、検査治具32はピニオンの回転に伴い図示の右側へ移動していることが判る。これら治具が相反する方向へ移動することを確認することで、ラックとピニオンが組合せ許容範囲内で取付けられていると判断できる。
ラックとピニオンが組合せ許容範囲外の場合には、図2、図4にて説明したように、検査治具31、検査治具32とも、図示の左側あるいは右側へ移動することで許容範囲外であると判断でき、組立て調整等が必要であることがわかる。
従って、本発明によれば、2つの検査治具を合わせて使用することで、ラックとピニオン間の組合せが許容範囲内か否かを容易に判断できる。この2つの検査治具を用いる場合には、単に治具の動きを目視するだけで判断でき、ラックとピニオンを使用した装置等における検査確認を簡単にでき、検査時間も短縮でき適否の検査工数を削減できる。
また、図5にて説明したように、何れか一つの検査治具と基準線の手段を用いる場合においても、ラックとピニオン間の組合せが許容範囲内か否かを容易に判断できることには変わりない。
なお、上記の実施形態で説明したラック上に取付けられたピニオンは2つに限られるものではなく、2つ以上の複数のピニオンが配列されていてもよく、本発明の治具をそのピニオン間を順に変えていくことで、各ピニオンとラックとが適正に噛み合っているか確認することができる。また、上記で説明した治具の寸法等の数値は、一例を示すものであり、この数値をもって限定解釈するべきではない。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解のために例示されたものであり、本発明は、これら実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって定義される。また、本発明の技術思想から離れるものでない限り、特許請求の範囲に記載の構成と均等であるものも本発明の保護の範囲に含まれるものである。
本発明の治具によれば、ラックとピニオンの取付時、取付後の相互の噛合わせが、所定の寸法内(指定された公差の範囲内)に収まるように取付けられているかを目視検査にて簡単に確認可能となるので、検査時間も短縮でき適否の検査工数を削減でき、ラックとピニオンを使用する設備機器等に適用して経済効果大とできる。
1…ラック
2、21、22…ピニオン
31、32…治具
311、312、321…識別用の印
33…基板
331、332…基準線
61…搬送ライン
611…搬送ベルト
62…分岐部
620…分岐用の回転体
63…分岐搬送ライン
64…コンテナ
a1、a3、a4…組立距離
a2…歯たけ
b1…歯先円
b2…基準円
b3…歯先線
b4…基準線
c1、c2…許容値
d1…直径(歯先円b1の径)

Claims (15)

  1. ラックとピニオンの組立間隔の許容範囲の上限または下限の適否を検査する第1の係合手段と、
    前記ラックと前記ピニオンの組立間隔の前記許容範囲の下限または上限の適否を検査する第2の係合手段とから構成することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具。
  2. 前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とも、両側にピニオンの上部歯先に接触する片部と中央部分にラックの歯先に接触する接触部を有し、
    前記第1の係合手段の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第1の距離と、前記第2の係合手段の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第2の距離の差が前記許容範囲となることを特徴とする請求項1記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  3. 前記第1の係合手段により前記許容範囲の上限値内外を判別し、前記第2の係合手段により前記許容範囲の下限値内外を判別するものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  4. 前記第1の係合手段と前記第2の係合手段ともに、T形状であり、両側の片部がピニオンとの接触用とし、中央の下部をラックの接触用とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  5. ラックとピニオンの組立間隔の許容範囲の上限または下限の適否を検査する第1の係合手段と、前記許容範囲の下限または上限の適否を検査する第2の係合手段からなる治具を前記ピニオン間に配置し、前記ラックまたは前記ピニオンの動作に応じて前記第1の係合手段と前記第2の係合手段が移動し、ラックとピニオンの組立間隔が許容範囲内である場合に前記第1の係合手段と前記第2の係合手段が相反する方向に移動することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査方法。
  6. 第1の許容値の内外を検査する第1の治具と、第2の許容値の内外を検査する第2の治具と備え、
    前記第1の治具と前記第2の治具を重ねてラックとピニオンの組立間隔が許容範囲内であるか否かを検査するものであることを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具。
  7. 前記第1の治具と前記第2の治具とも、両側にピニオンの上部歯先に接触する片部と中央部分にラックの歯先に接触する接触部を有し、
    前記第1の治具の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第1の距離と、前記第2の治具の前記ピニオンの上部歯先に接触する部分と前記ラックの歯先に接触する接触部との間の垂直方向の第2の距離の差が前記許容範囲となることを特徴とする請求項6記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  8. 前記第1の治具により前記許容範囲の上限値内外を判別し、前記第2の治具により前記許容範囲の下限値内外を判別するものであることを特徴とする請求項6または請求項7記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  9. 前記第1の治具および前記第2の治具は、共にT形状であり、両側の片部がピニオンとの接触用とし、中央の下部をラックの接触用とすることを特徴とする請求項7または請求項8記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  10. 前記ラックと前記ピニオンは、搬送装置の分岐部の回転体の駆動に用いられるものであることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  11. 前記第1の治具と前記第2の治具には識別用の異なる印が付けられていることを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか1記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  12. ピニオンの上部歯先に接触する部分とラックの歯先に接触する接触部の垂直方向の距離が異なる第1の治具と第2の治具とを合わせ、ラックに直列に組立てられた2つのピニオン間に配置し、前記ラックまたは前記ピニオンの動作に応じて前記第1の治具と前記第2の治具が移動し、前記ラックと前記ピニオンの組立間隔が許容範囲内である場合に前記第1の治具と前記第2の治具が相反する方向に移動することを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査方法。
  13. 両側にピニオンの上部歯先に接触する部分と、中央にラックの歯先に接触する部分を有し、前記ラックと前記ピニオンの組立間隔の許容範囲の上限または下限の何れか一方の適否を検査する治具であることを特徴とするラック・アンド・ピニオン検査治具。
  14. 前記治具は、全体がT形状であり、両側の片部を前記ピニオンとの接触する部分とし、中央の前記ラックと接触する部分を下方の矩形部としたことを特徴とする請求項13記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
  15. 2本の基準線を記載した基板をさらに設け、
    前記ピニオンの上部歯先と前記ラックの歯先との間の垂直方向で、前記許容範囲の上限側となる距離と、前記許容範囲の下限側となる距離の何れか一方の距離を用いて前記治具を構成し、他方の距離は前記基準線間としたことを特徴とする請求項13または請求項14記載のラック・アンド・ピニオン検査治具。
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