JP6894715B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置、特に半導体集積回路に内蔵され、半導体集積回路の内部回路をESD(Electro−Static Discharge:静電気放電)等のサージから保護する静電保護素子としての半導体装置に関する。
ESDとは一般に人体等によって引き起こされる静電気の放電を意味し、半導体集積回路の分野では、特に半導体集積回路の外部端子等を介して半導体集積回路の内部に侵入するサージ等を意味する。このESDによって半導体集積回路が損傷する場合がある。すなわち、外部から印加されるサージ等による放電電流が半導体集積回路内部の半導体素子内に流れ、局部的な発熱、電界集中等により半導体素子が損傷する場合である。ESDによる損傷では、サージ等が半導体集積回路の入出力端子、あるいは電源端子等の外部端子を経由して半導体集積回路の内部回路に至ることにより該内部回路を損傷させ、半導体集積回路の機能の劣化や故障等を発生させる。
特に、大規模集積回路(Large Scale Integrated Circuit:LSI)に代表される近年の半導体集積回路においてはますますトランジスタ等の内部素子が微細になる傾向にあるので、ESDに対する耐性が以前にも増して重要な課題となってきている。そのため、半導体集積回路に内蔵され、ESDから半導体集積回路を保護する素子、すなわちESD保護素子についての検討がさまざまな観点から精力的に行われている。
従来、半導体集積回路のESD保護素子としてはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を用いるのが一般的であったが、近年ではダイオードが主流となっている。LSIに代表される半導体集積回路では、例えばシリコンによる半導体ウェハにP型の不純物を打ち込んでP型トランジスタ、N型の不純物を打ち込んでN型トランジスタを構成しているので、必然的にP型領域とN型領域との接点、すなわちPN接合が存在する。このPN接合によって、P型領域からN型領域へは電流が流れやすいが、N型領域からP型領域へは電流が流れにくいという、いわゆるダイオード特性(整流作用)が発現される。ダイオードによるESD保護素子はこの整流作用を利用したものである。つまり、ダイオードによるESD保護素子は、電源端子や入出力端子から半導体集積回路に侵入したESDに起因するサージ電流を、流れる電流に対して方向性をもつダイオードを介して電源配線や基板に流すことによって、半導体集積回路の内部回路を保護している。
ダイオードを用いたESD保護素子の従来技術として、例えば特許文献1に開示された静電放電保護回路が知られている。特許文献1に係る静電放電保護回路は、半導体基板内で第2導電型領域と接触する第1導電型領域を持つ第1接合ダイオードと、第1導電型領域上に接触する位置に配置された金属系材料層を備える第1ショットキーダイオードとを有している。特許文献1では、このような構成の静電放電保護回路によれば、並列接続されたショットキーダイオードと接合ダイオードとで形成されたダイオード対により、高い電圧領域のESDサージに対してだけでなく、低い電圧領域のESDサージに対しても内部回路を保護することが可能であるとしている。
特開2009−027170号公報
ところで、スマートフォン等に代表される小型の携帯機器等の普及により、LSIに代表される半導体集積回路に対してより小型化し、しかもESDに対する耐性を高めるという、相反する要求が強くなってきている。他方では、高機能化する機器の性能を実現するために、LSI等の製造工程では微細化が進み、ESDに対しては耐性が低くなる方向に進んでいる。たとえば、機器の画面に高精細な映像を表示するためのLSIは、機器自体の実装面積が小さいためLSI自体の面積(レイアウト面積)も小さく抑えなければならない。しかも、高精細な映像を表示するための回路はいきおい複雑化するため、最先端の製造工程で製造された微細なトランジスタを搭載している。近年のLSIは、このような制約の中でESDに対する耐性を確保しなければならない。その結果、より小さく、しかも十分な保護機能が確保されたESD保護素子の実現は喫緊の課題となっている。
この点、特許文献1に係る静電放電保護回路でもダイオードを用いているが、高い電圧領域に加えて低い電圧領域でもESDに対する保護機能を実現することを目的として2種類のダイオードを用いるものである。従って、特許文献1に係る静電放電保護回路はレイアウト面積的には増加するという課題を有する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、レイアウト面積を拡大することなく静電保護機能を向上させることの可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の主面内に設けられた第1の不純物濃度を有する第1の導電型の第1の不純物領域と、前記第1の不純物領域を取り囲んで設けられた前記第1の不純物濃度より低い第2の不純物濃度を有する第1の導電型の第2の不純物領域と、前記主面内に設けられるとともに、前記第2の不純物領域と第1の絶縁部を介して配置された第2の導電型の第3の不純物領域と、を含み、前記第1の不純物領域の端部と前記第1の絶縁部の端部とが、前記半導体基板の前記主面と平行な方向において前記第2の不純物領域を介して離間して配置されているものである。
本発明によれば、レイアウト面積を拡大することなく静電保護機能を向上させることの可能な半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
第1の実施の形態に係る半導体装置の構成の一例を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の作用を説明する、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の効果を説明するグラフである。 第2の実施の形態に係る半導体装置の構成の一例を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。 比較例に係る半導体装置の構成を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図3を参照して、本実施の形態に係るESD保護素子としての半導体装置10について説明する。図1は本実施の形態に係る半導体装置10の構成の一例を示す図であり、図2は半導体装置10の作用を説明する図であり、図3は半導体装置10の効果を説明する図である。
図1(a)は半導体装置10の平面図を、図1(b)は図1(a)におけるA−A線で切断した断面図を、各々示している。図1(a)および図1(b)に示すように、半導体装置10は、基板12、NN層14、N+層16、PP層22、P+層20、絶縁部24−1、24−2(以下、総称する場合は「絶縁部24」)、電極18、および電極26を含むダイオードとして構成されている。
本実施の形態に係る基板12は、一例としてシリコンによる基板を用いている。本実施の形態では、基板12が、一例としてP型不純物が低濃度で拡散された(図1(b)では「P−」と表記している)P型基板とされている。しかしながら、基板の種類を限定するものではない。
N+層16は、半導体装置10の主面S内にN型の不純物が高濃度で島状に拡散された領域である。NN層14は、主面S内にN型の不純物がN+層16よりも低濃度で島状に拡散された領域である。本実施の形態では、N+層16の不純物濃度を、一例として、1×1021cm−3、NN層14の不純物濃度を、一例として、1×1018cm−3とすることができる。また、N型不純物は特に限定しない。本実施の形態に係る半導体装置10では、NN層14がN+層16を取り囲むように配置されている。つまり、図1(a)に示す平面視においても、図1(b)に示す断面視においても、NN層14はN+層16を含むように配置されている。N+層16およびNN層14によって、静電保護素子としてのダイオードのN型領域が構成されている。
図1(b)に示す電極18は、例えばタングステン(W)によって形成され、該ダイオードのN側の電極として機能する。
一方、P+層20は、半導体装置10の主面S内にP型の不純物が高濃度に拡散された領域である。PP層22は、P+層20の直下に形成された、P型の不純物がP+層20よりも低濃度に拡散された領域である。本実施の形態では、P+層20の不純物濃度を、一例として、1×1021cm−3、PP層22の不純物濃度を、一例として、1×1018cm−3とすることができる。また、P型不純物としては特に限定されることはなく、例えばB(ボロン)を用いることができる。図1(a)に示すように、P+層20およびPP層22は、島状のN+層16およびNN層14を取り囲むようにしてリング状に形成されている。P+層20およびPP層22によって、静電保護素子としてのダイオードのP型領域が構成されている。
図1(a)に示す電極26は、例えばタングステン(W)によって形成され、該ダイオードのP側の電極として機能する。
図1(a)および図1(b)に示すように、絶縁部24−1はNN層14と、P+層20およびPP層22とを分離するようにNN層14を取り囲んで形成されている。また、絶縁部24−2は、P+層20およびPP層22を周囲から分離するように、P+層20およびPP層22を取り囲んで形成されている。本実施の形態では、絶縁部24を、一例としてSTI(Shallow Trench Isolation)法によって形成されたシリコン酸化膜(SiO膜)としている。しかしながら、これに限られず、他の方法、例えばLOCOS(Local Oxidization of Silicon)法によって形成されたシリコン酸化膜としてもよい。
以上の構成を備えた半導体装置10では、基板12のP−領域とNN層14との界面にPN接合(ジャンクション)PN1が形成され、ダイオードとして整流作用を発揮する。
半導体装置10は、図示しない半導体集積回路の一部として半導体集積回路に形成され、例えば電極26が該半導体集積回路の基板12の電位に接続され、電極18が該半導体集積回路の入出力端子等に接続される。この場合、入出力端子等に進入した負極性のパルス状のESDは、電極26→PN接合PN1→電極18の経路を流れ、つまりダイオードを順方向に流れ、入出力端子等に接続された内部回路が保護される。
以下、図2、図3を参照し、半導体装置10の作用、効果についてより詳細に説明するが、事前に、図5を参照して、比較例に係る半導体装置100について説明する。
図5(a)は半導体装置100の平面図を、図5(b)は図5(a)におけるC−C線で切断した断面図を、各々示している。図5(a)および図5(b)に示すように、半導体装置100は、基板102、NN層104、N+層106、PP層112、P+層110、絶縁部114−1、114−2、電極108、および電極116を含むダイオードとして構成されている。
基板102はP−基板である。N+層106は、N型の不純物が高濃度で拡散された領域である。NN層104は、N+層106の直下に形成された、N型の不純物がN+層106よりも低濃度で拡散された領域である。半導体装置100では、NN層14がほぼN+層16の下部のみに配置されている。つまり、図5(b)に示すように、半導体装置100では、絶縁部114−1とN+層106とが接して、またはほぼ接して配置されている。また、半導体装置100では、絶縁部114−1の平面視での幅d13が約2μmとなっている。
上記の構造を有する半導体装置100では、基板102のp−領域とNN層104との界面においてPN接合PN3が形成されている。そして、電極116からESDによるサージ電流Is3が進入すると、該サージ電流Is3は、図5(b)に示すように、P+層110→PP層112→基板102のP−領域→NN層104→N+層106の経路を通して電極108に流れる。つまり、サージ電流Is3は幅が約2μmの絶縁部114−1を迂回するようにして流れ、サージ電流Is3の主要な経路は絶縁部114−1に沿った経路となる。そのため、PN接合PN3の平面視での全体の面積S3に加え、断面視でN+層106の端部から、絶縁部114−1とPN接合PN3との接点P3までの距離d14、平面視でN+層106の端部から接点P3までの距離d15、絶縁部114−1の基板側の幅d16が、主として半導体装置100のESDに対する保護機能に影響を及ぼす。
図2を参照し、上記の半導体装置100と比較しつつ、半導体装置10の作用について説明する。半導体装置10の素子形状(サイズ)は、半導体装置100と比較して、N+層16の平面視外形をN+層106の平面視外形と略等しくし、絶縁部24−1の外周を絶縁部114−1の外周と略等しくし、絶縁部24−2の外周および厚さを絶縁部114−2の外周および厚さと略等しくしている。その上で、絶縁部24−1の平面視での幅d3を、半導体装置100の絶縁部114−1の平面視での幅d13の半分である約1μmとしている。従って、絶縁部24−1の外側とN+層16の外周との間の距離d1は、半導体装置100の絶縁部114−1の外側とN+層106の外周との間の距離d13と略等しくなっている。そのため、半導体装置100では、絶縁部114−1の内側とN+層106の外周との間の距離がほぼ0であったものが、半導体装置10では、絶縁部24−1の内側とN+層16の外周との間の距離d2は約1μmとなっている。
以上の結果、半導体装置100の形態と比較した半導体装置10の形態は以下の特徴を有している。
(特徴1)PN接合PN1全体の平面視での面積S1は、半導体装置100におけるPN接合PN3全体の平面視での面積S3より大きい(S1>S3)。換言すれば、NN層14の平面視での面積は、半導体装置100のNN層104の面積よりも大きい。
(特徴2)断面視でN+層16の端部から、絶縁部24−1とPN接合PN1との接点P1までの距離d4は、半導体装置100において距離d4に相当する距離d14よりも大きい(d4>d14)。
(特徴3)平面視でN+層16の端部から接点P1までの距離d5は、半導体装置100において距離d5に相当する距離d15よりも大きい(d5>d15)。
(特徴4)絶縁部24−1の基板側の幅d6が、半導体装置100の絶縁部114−1の基板側の幅d16よりも小さい(d6d16、約1/2倍)。
ここで、半導体装置10の入出力端子等に進入したESDによるサージ電流Is1は、半導体装置100と同様、電極26→PN接合PN1→電極18の経路を流れる。すなわち、図2に示すように、ESDによるサージ電流Is1は、電極26→P+層20→PP層22→基板12のP−領域→NN層14→N+層16→電極18の経路を通って流れる。この際、半導体装置10は、上記特徴を有していることにより、半導体装置100と比較したサージ電流Is1に対する静電保護機能が向上している。
すなわち、(特徴1)を有していることにより、PN接合PN1を介して静電保護素子としての半導体装置10に流せる電流の量が増加しているので、半導体装置100と比較した静電保護機能が向上している。(特徴2)を有していることによりNN層14にかかる電界の大きさが緩和されるので逆方向の耐圧が向上し、特に接点P1近傍が破壊されにくくなっている。また、半導体装置10に流せる電流の量も増加している。このことにより、半導体装置100と比較した静電保護機能が向上している。
また、(特徴3)を有していることにより、半導体装置10に流せる電流が増加している。また、特に接点P1近傍にサージ電流Is1が集中することが抑制される。そのため、特に接点P1の近傍が破壊されにくくなっている。このことにより、半導体装置100と比較した静電保護機能が向上している。(特徴4)を有していることにより、サージ電流Is1が絶縁部24−1を迂回して流れる場合において、基板12のP−領域を流れる経路長が、半導体装置100において該経路長に相当する長さよりも短くなっている。そのため、半導体装置10に直列に接続される抵抗(ダイオードとしての半導体装置10のオン抵抗(順方向抵抗)Ron)の抵抗値が小さくなっている。このことにより、半導体装置10では半導体装置100と比較して流せる電流の量が増加し、また半導体装置10内で発生する熱も低減されるので、半導体装置100と比較した静電保護機能が向上している。
次に図3を参照して、半導体装置10の効果について説明する。図3は、本実施の形態に係る半導体装置10および比較例に係る半導体装置100の各々のサンプルを実際に製造し、各々のサンプルの電流−電圧特性をプロットして比較したグラフである。ここで、横軸の電圧は半導体装置10または半導体装置100に印加する電圧、縦軸は印加した電圧において、半導体装置10または半導体装置100に流れる電流を測定した測定値である。図3において、曲線C1が半導体装置10の電流−電圧特性を、曲線C2が半導体装置100の電流−電圧特性を、各々示している。
図3に示す曲線C1とC2とを比較して明らかなように、半導体装置10は半導体装置100と比較して、同じ印加電圧に対して流せる電流の量が増加している。例えば、6Vの印加電圧に対して、半導体装置100が流せる電流は約5.6Aであるのに対し、半導体装置10が流せる電流は約7.1Aとなっている。ここで、図3に示す直線L1は曲線C1の近似線を、直線L2は曲線C2の近似線を各々示しており、直線L1あるいは直線L2の電圧/電流でみた傾きは、半導体装置10あるいは半導体装置100のダイオード特性におけるオン抵抗Ronに相当する。図3から明らかなように、直線L1の傾きから求めたオン抵抗Ron1は、直線L2の傾きから求めたオン抵抗Ron2よりも小さくなっている。これは、主として、半導体装置10の上記(特徴4)によるものである。以上のように、半導体装置10では、上記(特徴1)ないし(特徴4)を備えたことにより、半導体装置100と比較して、流せる電流の量が増加し、さらにオン抵抗Ronも減少することにより、静電保護機能が向上している。
以上詳述したように、本実施の形態に係る半導体装置10によれば、レイアウト面積を拡大することなく静電保護機能を向上させることの可能な半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
[第2の実施の形態]
図4を参照して、本実施の形態に係るESD保護素子としての半導体装置50について説明する。図4(a)は半導体装置50の構成の一例を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるB−B線で切断した断面図を各々示している。半導体装置50は、半導体装置10においてP型とN型を入れ替えた形態である。すなわち、図4(a)および図4(b)に示すように、半導体装置50は、基板52、PP層54、P+層56、NN層62、N+層60、絶縁部64−1、64−2(以下、総称する場合は「絶縁部64」)、電極58、および電極66を含むダイオードとして構成されている。
基板52は、半導体装置10と同様にシリコンによるP−基板を用いている。ただし、半導体装置50では半導体装置10に対してP型とN型が入れ替わっているので、Nウエル68を有し、P型領域(P+層56、PP層54)およびN型領域(N+層60、NN層62)はNウエル68の内部に形成されている。なお、Nウエル68は、基板52の主面S内にN型の不純物を拡散させて形成したN型井戸層である。
P+層56は、半導体装置10の主面S内にP型の不純物が高濃度で島状に拡散された領域である。PP層54は、主面S内にP型の不純物がP+層56よりも低濃度で拡散された領域である。本実施の形態では、P+層56の不純物濃度を、一例として、1×1021cm−3、PP層54の不純物濃度を、一例として、1×1018cm−3とすることができる。また、P型不純物としては特に限定されることはなく、例えばB(ボロン)を用いることができる。半導体装置50も半導体装置10と同様に、PP層54がP+層56を取り囲むように配置されている。つまり、図4(a)に示す平面視においても、図4(b)に示す断面視においても、PP層54はP+層56を含むように配置されている。P+層56およびPP層54によって、静電保護素子としてのダイオードのP型領域が構成されている。
図4(b)に示す電極58は、例えばタングステン(W)によって形成され、該ダイオードのP側の電極として機能する。
一方、N+層60は、半導体装置50の主面S内にN型の不純物が高濃度に拡散された領域である。NN層62は、N+層60の直下に形成されたN型の不純物がN+層60よりも低濃度に拡散された領域である。本実施の形態では、N+層60の不純物濃度を、一例として、1×1021cm−3、NN層62の不純物濃度を、一例として、1×1018cm−3とすることができる。また、N型不純物としては特に限定されることはなく、例えばP(リン)を用いることができる。図4(a)に示すように、N+層60およびNN層62は、島状のP+層56およびPP層54を取り囲むようにしてリング状に形成されている。N+層60およびNN層62によって、静電保護素子としてのダイオードのN型領域が構成されている。
図4(a)に示す電極66は、例えばタングステン(W)によって形成され、該ダイオードのN側の電極として機能する。
図4(a)および図4(b)に示すように、絶縁部64−1はPP層54と、N+層60およびPP層62とを分離するようにPP層54を取り囲んで形成されている。また、絶縁部64−2は、N+層60およびNN層62を周囲から分離するように、N+層60およびNN層62を取り囲んで形成されている。本実施の形態に係る絶縁部64は、一例としてSTI法、あるいはLOCOS法によって形成されたシリコン酸化膜である。
以上の構成を備えた半導体装置50では、Nウエル68のN領域とPP層54との界面にPN接合(ジャンクション)PN2が形成され、ダイオードとして整流作用を発揮する。半導体装置50は、図示しない半導体集積回路の一部として半導体集積回路に形成され、例えば電極66が該半導体集積回路のNウエル68の電位に接続され、電極58が該半導体集積回路の入出力端子等に接続される。この場合、入出力端子等に進入した正極性のパルス状のESDは、電極58→PN接合PN2→電極66の経路を流れ、つまりダイオードの順方向に流れ、入出力端子等に接続された内部回路が保護される。すなわち、図4(b)に示すように、ESDによるサージ電流Is2は、電極58→P+層56→PP層54→Nウエル68→NN層62→N+層60→電極66の経路を通して流れる。
図4(a)および(b)に示す距離d7、距離d8、幅d9、距離d10、距離d11、幅d12、接点P2は、各々図1(a)および(b)に示す距離d1、距離d2、幅d3、距離d4、距離d5、幅d6、接点P1に相当している。また、半導体装置50のPN接合PN2の全体の面積S2は、半導体装置10のPN接合PN1の全体の面積S1とほぼ等しい。従って、半導体装置50も半導体装置10と同様に上記(特徴1)ないし(特徴4)を備えるので、半導体装置100と比較して、流せる電流の量が増加し、さらにオン抵抗Ronも減少することにより、静電保護機能が向上する。その結果、本実施の形態に係る半導体装置50によっても、レイアウト面積を拡大することなく静電保護機能を向上させることの可能な半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
10 半導体装置
12 基板
14 NN層
16 N+層
18 電極
20 P+層
22 PP層
24、24−1、24−2 絶縁部
26 電極
50 半導体装置
52 基板
54 PP層
56 P+層
58 電極
60 N+層
62 NN層
64、64−1、64−2 絶縁部
66 電極
68 Nウエル
100 半導体装置
102 基板
104 NN層
106 N+層
108 電極
110 P+層
112 PP層
114−1、114−2 絶縁部
116 電極
Is1、Is2、Is3 サージ電流
PN1、PN2、PN3 PN接合
S 主面

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主面内に設けられた第1の不純物濃度を有する第1の導電型の第1の不純物領域と、
    前記第1の不純物領域を取り囲んで設けられた前記第1の不純物濃度より低い第2の不純物濃度を有する第1の導電型の第2の不純物領域と、
    前記主面内に設けられるとともに、前記第2の不純物領域と第1の絶縁部を介して配置された第2の導電型の第3の不純物領域と、を含み、
    前記第1の不純物領域の端部と前記第1の絶縁部の端部とが、前記半導体基板の前記主面と平行な方向において前記第2の不純物領域を介して離間して配置されている
    半導体装置。
  2. 前記第1の絶縁部は前記主面内に設けられるとともに、前記第2の不純物領域を取り囲んで配置された
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3の不純物領域を取り囲んで配置されるとともに、前記主面内に設けられた第2の絶縁部をさらに含む
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3の不純物領域は、第3の不純物濃度を有する第4の不純物領域、および前記第4の不純物領域の下部に配置された前記第3の不純物濃度より低い第4の不純物濃度を有する第5の不純物領域を備える
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板がP型であり、前記第1の導電型がN型であり、前記第2の導電型がP型である
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基板はP型でありかつ前記主面内に設けられたN型領域を備え、
    前記第1の導電型がP型であり、前記第2の導電型がN型であり、
    前記第1の不純物領域、前記第2の不純物領域、および前記第3の不純物領域は、前記N型領域の内部に配置された
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
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