JP6894701B2 - 支柱装置 - Google Patents

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Description

この発明は、特に建築物のスラブやパラペットなどに設けられる仮設手摺の支柱として利用可能な支柱装置に関する。
コンクリート造の建築物、例えばマンションやビルにおける屋上にて工事を行う場合などには、作業者の安全を確保するために、建築物のスラブから水平に張り出した水平部や、スラブの端部から垂直に立ち上がるように設けられたパラペット(垂直部)を被取付部として、これらの被取付部に仮設手摺を設けることがある。
また、特許文献1には、被取付部を挟持して被取付部に取付固定されるコ字状のクランプ部に支柱部材を挿入可能な縦向き用保持部と横向き用保持部を設け、仮設手摺を垂直部に取り付ける際には縦向き用保持部に、水平部に取り付ける際には横向き用保持部に支柱部材を挿入することで、水平部と垂直部のいずれに取り付けても支柱部材を被取付部に対して鉛直にできる支柱装置が開示されている。
実用新案登録第3178781号
特許文献1の支柱装置は、水平部に取付可能な形態と、垂直部に取付可能な形態とを切り替える際に、一度支柱部材を一方の保持部から引き抜いて、再度他方の保持部に挿入する作業が必要となるが、このような支柱装置を支柱として利用する仮設手摺は、支柱装置を所定の間隔で複数設置して、隣り合う支柱装置に手摺部材を架け渡すことで設置されるため、支柱装置の形態を切り替えようとすると複数の支柱装置の全てで上記作業を行わなければならず、切換作業が煩わしかった。
そこで、本発明では、水平部に取付可能な形態と垂直部に取付可能な形態との切り替えが容易な支柱装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段は、被取付部に取付可能な固定部材と、前記固定部材に対して回動可能に連結された支柱部材とを備え、前記固定部材を前記被取付部に取り付ける際に、前記被取付部に対して鉛直となる位置で前記支柱部材を固定可能なロック機構を前記固定部材に設け、前記ロック機構が、断面L字状の底部フレームと、前記底部フレームに互いに対向するように設けられるとともに第一挿入孔と第二挿入孔が開穿された一対の支持フレームとを備えて構成される連結部材と、前記第一挿入孔または前記第二挿入孔に挿入されて前記底部フレームとともに前記支柱部材を挟持することで前記支柱部材を固定する押え材とを備えて構成され、前記支柱部材は、前記一対の支持フレーム間に前記支持フレームに沿って回動可能に連結されることを特徴とする。この構成によると、一つの連結部材によって、支柱部材を回動可能に連結するとともに支柱部材を被取付部に対して鉛直となる位置にロックすることができる。
また、前記固定部材が、軸部材と、前記軸部材に固定された第一押圧部と、前記軸部材の軸方向に沿って移動可能であって前記第一押圧部と協働して前記被取付部を挟持する第二押圧部とを備え、前記第一押圧部が、前記被取付部に当接可能であって送りねじ機構によって前記第二押圧部との距離を調整可能な調整部とを備え、前記第二押圧部が、前記軸部材に対してスライド可能なスライド部と、前記スライド部に設けられ前記被取付部に当接可能な支持部と、前記スライド部を前記軸部材に固定する固定手段とを備える支柱装置としてもよい。この構成によると、固定部材を被取付部に取り付ける際に、第二押圧部をスライド移動させて第一押圧部と第二押圧部間の距離を大まかに被取付部の厚みに合わせてから、第一押圧部と第二押圧部間の距離を第一押圧部の送りねじ機構で調整すれば、送りねじ機構のみで第一押圧部と第二押圧部間の距離を調整するよりも作業時間を短縮できる。
また、前記支柱部材が、前記軸部材の基端側に回動可能に連結されており、前記第一押圧部が、前記第二押圧部よりも前記軸部材の基端側に設けられる支柱装置としてもよい。この構成によると、支柱装置を被取付部に取り付ける際に送りねじ機構からなる第一押圧部が被取付部側に配置されるため、支柱装置の取付作業を安全に効率よくできる。
また、前記被取付部との間で挟持して巾木を保持する把持部材と、前記把持部材を前記固定部材あるいは前記支柱部材に対して軸方向に任意の位置に取付可能であって、前記把持部材を前記固定部材あるいは前記支柱部材に対して周方向に任意の角度で取付可能な取付手段を備える支柱装置としてもよい。この構成によると、高さや厚みの異なる様々な巾木を取り付けできる。
本発明によれば、支柱部材を回転させて、ロック機構によって被取付部に対して鉛直な位置に支柱部材を固定するだけで、支柱装置を水平部に取付可能な形態と垂直部に取付可能な形態とで切り換えできるため、支柱装置の形態の切り換えが容易となる。
本実施の形態に係る支柱装置が水平部である被取付部に取り付けられている状態を示す正面図である。 本実施の形態に係る支柱装置が垂直部である被取付部に取り付けられている状態を示す正面図である。 図1の左側側面図である。 図1の一部を拡大する拡大正面図である。 図4の平面図である。 第二押圧部を拡大して示す正面図である。 第二押圧部が軸部材に固定された状態を示す図6の拡大図であって、(A)は平面図であり、(B)は一部を切り欠いた正面図である。 第二押圧部の軸部材への固定が解除された状態を示す図6の拡大図であって、(A)は平面図であり、(B)は一部を切り欠いた正面図である。 巾木保持部材を設けた第一押圧部の調整部を示す正面図である。 図9の平面図であって、巾木保持部材の把持部の凹部の幅よりも薄い巾木を取り付けた状態を示す図である。
以下に、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。各図面を通して付された同じ符号は、同じ部品を示す。
図1,図2に示すように、本実施の形態に係る支柱装置1は、被取付部10に取付可能な固定部材2と、固定部材2に対して回転可能に連結された支柱部材3と、固定部材2を被取付部10に取り付ける際に被取付部10に対して鉛直となる位置で支柱部材3を固定可能なロック機構とを備える。
ここでいう、被取付部10は、例えば、建築物のスラブやパラペット、あるいは建築現場のH鋼などが挙げられ、支柱装置1が取り付けられる場所であれば特に限定されない。
以下、本例の支柱装置1の各部について詳細に説明する。本例の固定部材2は、図1,図2に示すように、軸部材4と、軸部材4の基端側(図1中上端、図2中右端)に取り付けられた連結部材5と、連結部材5を介して軸部材4に固定された第一押圧部11と、軸部材4の軸方向に沿って移動可能な第二押圧部12とを備える。そして、固定部材2は、第一押圧部11と第二押圧部12とで協働して被取付部10を挟持することで、被取付部10に取付可能になっている。
本例の軸部材4は、円筒状に形成されており、図3に示すように、軸方向に所定の間隔で複数のピン孔4aが設けられている。
本例の連結部材5は、図4、図5に示すように、軸部材4の基端に取り付けられた断面L字状の底部フレーム6と、底部フレーム6に互いに対向するように設けられる一対の支持フレーム7,7を備える。
具体的には、本例の底部フレーム6は、図4に示すように、軸部材4の軸心方向に対して直交する方向に延びる第一板部6aと、第一板部6aの図中右端から垂直に立ち上がる第二板部6bを備えて形成されており、第一板部6aは軸部材4の基端と連結している。
また、支持フレーム7は、底部フレーム6に沿ってL字状に形成される本体部7aと、本体部7aの一端部(図4中上端)から内方に垂直に延びる第一ブラケット7bと、本体部7aの他端部(図4中左端)から内方に垂直に延びる第二ブラケット7cとを備え、第一ブラケット7bと第二ブラケット7cの先端側にはそれぞれ第一挿入孔7dと第二挿入孔7eが開穿されている。
さらに、図3,図5に示すように一対の支持フレーム7,7間には、支柱部材3の基端側を貫通する連結ピン8が架け渡されている。これにより、本例の支柱部材3は、支持フレーム7,7に沿って回動可能に連結されるとともに、底部フレーム6によって、支柱部材3の回動が規制される。
なお、図4に示すように、本例の支柱部材3は、回転時に支柱部材3の基端が底部フレーム6に干渉してしまわない程度に底部フレーム6から離れて、支持フレーム7,7間に回転自在に取り付けられているため、底部フレーム6に当接するまで支柱部材3を回転させると、支柱部材3が傾いてしまう。そこで、本例の底部フレーム6の第一板部6aと第二板部6bの各内側端部にはそれぞれ、支柱部材3の傾きを補正するスペーサ20が設けられており、これにより支柱部材3を回動が規制されるまで回転させても、支柱部材3が傾斜しないようになっている。
そして、図4,図5に示すように、支柱部材3を底部フレーム6に設けられたスペーサ20に当接するまで回転させた状態で、第一ブラケット7bに設けられた第一挿入孔7dあるいは第二ブラケット7cに設けられた第二挿入孔7eに押え材としての楔40を挿入することで、楔40と底部フレーム6とで支柱部材3を挟持して固定できる。
つまり、本例のロック機構は、連結部材5と、第一挿入孔7dまたは第二挿入孔7eに挿入されて底部フレーム6とともに支柱部材3を挟持する押え材としての楔40とで構成されている。
なお、本例では、第一挿入孔7dまたは第二挿入孔7eに押え材として楔40を挿入しているが、支柱部材3を底部フレーム6とともに挟持できる部材であれば特に限定されず、例えば、第一挿入孔7dあるいは第二挿入孔7eにピンを挿通してもよい。ただし、本例のように押え材として楔40を利用する場合には、支柱部材3がしっかりと押さえつけられるため、支柱部材3のガタツキが防止される。
なお、ロック機構の構成は、支柱部材3の回転位置を固定できる構成であれば特に限定されない。
また、図4に示すように、支持フレーム7の角部は一部が切り欠かれており、底部フレーム6の角部との間に開口が形成されている。これにより、雨が降っても、当該開口を通って雨水が抜けて、連結部材5に雨水がたまらないようになっている。
上記構成によると、支柱部材3を第一板部6aと第二挿入孔7eに挿通される楔40とで固定する場合と、第二板部6bと第一挿入孔7dに挿通される楔40とで固定する場合との二箇所で固定できる。そのため、被取付部10が、水平に張り出した水平部であって、図1に示すように、この水平部を第一押圧部11と第二押圧部12によって上下で挟持する場合には、支柱部材3を第二板部6b側に回動させた状態で第一挿入孔7dに楔40を挿通して固定すれば、支柱部材3を被取付部10に対して鉛直となる位置で固定できる。
また、被取付部10が、垂直に突出する垂直部であって、図2に示すように、この垂直部を第一押圧部11と第二押圧部12によって左右で挟持する場合には、図2に示すように、支柱部材3を第一板部6a側に回動させた状態で第二挿入孔7eに楔40を挿通して固定すれば、支柱部材3を被取付部10に対して鉛直となる位置で固定できる。
したがって、本例の支柱装置1によれば、被取付部10が水平部、垂直部の何れであっても支柱部材3を被取付部10に対して鉛直にした状態で取り付けできる。
また、図示しないが、被取付部10が、斜めに傾斜した傾斜部であって、この傾斜部を第一押圧部11と第二押圧部12によって挟持する場合には、例えば、連結部材5の支持フレーム7を扇状に形成して、支持フレーム7の任意の位置と支柱部材3とに互いに対向可能なピン孔を設けて、これらのピン孔にピンを挿通することで、支柱部材3を被取付部10に対して鉛直となる位置で固定するようにしてもよい。
また、詳細には説明しないが、本例の支柱部材3には、図1、図2に示すように、手摺取付部材25が上端と中部に設けられており、支柱装置1を建築物のスラブやパラペットなどに設けられる仮設手摺の支柱として利用する場合には、支柱装置1を所定の間隔で複数設置して、隣り合う支柱装置1の手摺取付部材25間に図示しない手摺部材を架け渡すことで、仮設手摺を設置できるようになっている。
つづいて、被取付部10を挟持して固定部材2を被取付部10に取付可能な第一押圧部11と第二押圧部12について詳細に説明する。
本例の第一押圧部11は、図1,図2,図4に示すように、被取付部10に当接可能であって送りねじ機構によって第二押圧部12との距離を調整可能な調整部13と、調整部13と連結部材5の底部フレーム6とを接続する連結アーム14とを備える。
具体的には、本例の調整部13は、図4に示すように、連結アーム14を介して連結部材5の第二板部6bに固定される円筒状の外筒15と、外筒15の図4中上側開口を覆うように設けられた断面U字状のキャップ16と、キャップ16の底部に設けられた開孔16aを介して外筒15内に挿入されるボルト部材17と、ボルト部材17の軸部17aに形成されたねじ溝に螺合されるナット部18aを有する内筒18と、内筒18の反ナット部側である図4中下端に連結された被取付部10に当接可能な皿状の当接部19を備える。なお、本例では、調整部13は、連結部材5を介して軸部材4に連結されているが、軸部材4に直接連結されてもよい。
ここで、キャップ16の底部に設けられた開孔16aは、ボルト部材17の軸部17aの径よりも大径であるため、開孔16aに挿通されたボルト部材17は、キャップ16に回転可能に保持される。
また、本例では、ボルト部材17がキャップ16に回転可能に保持された状態で、ボルト部材17の軸部17aにナット21を螺合して、ボルト部材17のボルトヘッド17bとナット21とでキャップ16の底部を挟んで、ボルト部材17の軸方向の移動を阻止している。
また、本例の内筒18のナット部18aは、有底筒状の筒体18bの底部中央に開穿された孔(符示せず)にねじ孔が対向するように筒体18bの底部にナットを溶接することで、筒体18bと一体に形成されている。
また、外筒15の図4中下端にはピン挿入孔15aが設けられており、内筒18の図4中下端にはピン挿入孔15aに対向可能であって、軸方向に長く形成された長孔18cが設けられている。
そして、ピン挿入孔15aと長孔18cが対向した状態で、ガイド軸22が挿通されており、内筒18が外筒15に対して回り止めされている。なお本例では、ガイド軸22は、ボルトで形成されており、外筒15に溶接されて設けられた固定ナット23を介して外筒15に取り付けられている。さらに、本例では、固定ナット23に固定ナット24を重ねてダブルナットとすることで、ボルトが緩まないようにしている。
ただし、内筒18を外筒15に対して回り止めする機構は、上記したものに限られず、例えば、外筒15と内筒18を角柱状に形成して回り止めするようにしてもよい。このようにすれば、ガイド軸22や固定ナット23,24が不要となり、部品点数を削減できる。
上記構成によれば、ボルト部材17を緩める方向に回転させると、ナット部18aを有する内筒18がボルト部材17の軸部17a上を図4中下方に移動して、第一押圧部11が被取付部10を押圧するので、被取付部10を挟持する力が増加する。
また、本例の内筒18に設けられた長孔18cは、内筒18がボルト部材17の軸部17aから抜けるより前にガイド軸22が長孔18cの上端に当接する長さに設定されているため、ボルト部材17を回転させすぎて内筒18がボルト部材17から外れてしまうといった恐れがない。
反対に、ボルト部材17を締付方向に回転させると、内筒18がボルト部材17の軸部17a上を図4中上方に移動して、第一押圧部11と第二押圧部12の距離が離間するようになっている。
なお、上述した第一押圧部11の調整部13の構成は送りねじ機構の一例であって、本例の送りねじ機構は上記構成には限定されない。例えば、連結アーム14の先端にナットを設けて、上記ナットに、ねじ溝が形成された軸状の押圧手段を挿入して、押圧手段を回転させることで、第二押圧部との距離を変えられるようにしてもよい。
つづいて、本例の第二押圧部12は、図1,図2,図6に示すように、軸部材4に対してスライド可能なスライド部30と、スライド部30に設けられ被取付部10に当接可能な支持部31と、スライド部30を軸部材4に固定する固定手段とを備える。
スライド部30は、軸部材4の外周に装着される筒体であって、軸部材4に所定の間隔で設けられたピン孔4aに対向可能な孔30aが開穿されている。
支持部31は、先端が第一押圧部11に対向するL字状のアーム部31aと、アーム部31aの先端に設けられ被取付部10に当接可能な皿状の当接部31bを備える。
そして、本例の固定手段は、ロックピン32を備えており、軸部材4に設けられたピン孔4aと、ピン孔4aに対向可能なスライド部30の孔30aにロックピン32を挿入することで、スライド部30を軸部材4のピン孔4aが設けられた任意の位置に固定できるようになっている。
また、本例のスライド部30には、ロックピン32を保持可能な保持機構が設けられている。
本例の保持機構は、スライド部30の孔30aに対応する位置に設けられたケース部材50を備える。このケース部材50は、図6−8に示すように、孔30aを囲うようにスライド部30に固定される互いに対向する一対の側板51,51と、こられの側板51,51の図6中下端を連結する底板(図示せず)と、一対の側板51,51と上記底板の反スライド部側端を塞ぐ塞ぎ板52とを備えて構成される。また、塞ぎ板52にはスライド部30の孔30aと対向するように設けられた孔(符示せず)が開穿され、一対の側板51のいずれか一方には凹溝51aが設けられている。
そして、本例のロックピン32は、ケース部材50の塞ぎ板52に設けられた孔内をスライドして、スライド部30の孔30aと軸部材4のピン孔4aに抜き差しされるようになっている。
また、本例のロックピン32は、ピン孔4aと孔30aに抜き差しされる軸部32aと、軸部32aの基端から軸部32aに対して垂直に延びる持手部32bを備えてL字状に形成されている。また、ロックピン32の軸部32aには、軸部32aを径方向に貫通するとともに一方側が他方側よりも長く突出する軸状のストッパ32cが設けられている。
そして、ケース部材50内に挿通されたロックピン32の軸部32aから径方向に突出するストッパ32cと塞ぎ板52との間には、ロックピン32を挿入方向に附勢する附勢ばねSが介装されている。
この構成によると、図7(A),(B)に示すように、ロックピン32の軸部32aが、ケース部材50の塞ぎ板52に設けられた孔を通ってスライド部30の孔30aと軸部材4のピン孔4aに挿通されると、第二押圧部12が軸部材4に固定される。また、この際、本例のロックピン32は、附勢ばねSによって挿入方向に附勢されているため、ロックピン32がピン孔4aと孔30aから抜けないようになっている。
そして、この状態から、スライド部30の軸部材4への固定を解除する場合には、持手部32bを掴んで附勢ばねSに抗してロックピン32を引き抜くとともに、ロックピン32を軸部32aの軸回りに回転させて、ロックピン32のストッパ32cをケース部材50に設けられた凹溝51aに引っ掛けることで、図8(A),(B)に示すように、スライド部30の軸部材4への固定を解除した状態で、ロックピン32をケース部材50に保持させることができる。
反対に、軸部材4への固定が解除された状態からスライド部30を軸部材4に固定する場合には、上記した作業と反対の作業を行えばよい。
つまり、本例の保持機構は、ケース部材50と、ロックピン32のストッパ32cと、附勢ばねSによって構成されている。
つづいて、第一押圧部11と第二押圧部12によって固定部材2を被取付部10に取り付ける方法を説明する。
まず、第二押圧部12のスライド部30をスライドさせて、第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を、被取付部10の厚みに大まかに合わせる。
そして、第一押圧部11と第二押圧部12の間に被取付部10を配置して、第二押圧部12の当接部31bを被取付部10に当接させた状態で、第一押圧部11のボルト部材17を回して第一押圧部11の当接部19を被取付部10側に向けて移動させれば、被取付部10が第一押圧部11と第二押圧部12とで挟持されるので、固定部材2を被取付部10に取り付けできる。
このように、本例では、第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を、スライド自在な第二押圧部12で大まかに調整してから、第一押圧部11の送りねじ機構を利用して微調整するようにしているため、送りねじ機構のみで第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を調整する場合に比べて、作業時間を短縮できる。
上述したように、本例の支柱装置1は、被取付部10に取付可能な固定部材2と、固定部材2に対して回動可能に連結された支柱部材3とを備え、固定部材2を被取付部10に取り付ける際に、被取付部10に対して鉛直となる位置で支柱部材3を固定可能なロック機構を固定部材2に設けている。
上記構成によると、支柱部材3を回転させて支柱部材3が被取付部10に対して鉛直となる位置でロックするだけで支柱装置を水平部に取付可能な形態と垂直部に取付可能な形態に容易に切り替えできる。
また、上述したように、本例の支柱装置1では、ロック機構が、断面L字状の底部フレーム6と、底部フレーム6に互いに対向するように設けられるとともに第一挿入孔7dと第二挿入孔7eが開穿された一対の支持フレーム7,7とを備えて構成される連結部材5と、第一挿入孔7dまたは第二挿入孔7eに挿入されて底部フレーム6とともに支柱部材3を挟持することで支柱部材3を固定する押え材としての楔40とを備えて構成され、支柱部材3は一対の支持フレーム7,7間に支持フレーム7に沿って回動可能に連結されている。
この構成によると、一つの連結部材5によって、支柱部材3を回動可能に連結するとともに支柱部材3を被取付部10に対して鉛直となる位置にロックすることができる。
なお、本例では、連結部材5の支持フレーム7は、L字状に形成される本体部7aと、本体部7aの一端部から内方に垂直に延びる第一ブラケット7bと、本体部7aの他端部から内方に垂直に延びる第二ブラケット7cとで構成されているが、楔40を挿入することで底部フレーム6とともに支柱部材3を挟持できる位置に第一挿入孔7dと第二挿入孔7eが設けてあれば、支持フレーム7の形状は本例のものに限定されない。
また、本例では、固定部材2は、軸部材4と、軸部材4に固定された第一押圧部11と、軸部材4の軸方向に沿って移動可能であって第一押圧部11と協働して被取付部10を挟持する第二押圧部12とを備え、第一押圧部11が、被取付部10に当接可能であって送りねじ機構によって第二押圧部12との距離を調整可能な調整部13とを備え、第二押圧部12が、軸部材4に対してスライド可能なスライド部30と、スライド部30に設けられ被取付部10に当接可能な支持部31と、スライド部30を軸部材4に固定する固定手段とを備えている。
この構成によると、第二押圧部12をスライド移動させて、第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を大まかに被取付部10の厚みに合わせてから、第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を第一押圧部11の送りねじ機構で調整すれば、送りねじ機構のみで第一押圧部11と第二押圧部12間の距離を変更するよりも作業時間を短縮できる。
さらに、このような構成とすると、第一押圧部11によって調整する距離が短くなるため、第一押圧部11をコンパクトにでき、支柱装置1が嵩張らない。
また、本例では、支柱部材3が、軸部材4の基端側に回動可能に連結されており、第一押圧部11が、第二押圧部12よりも軸部材4の基端側に設けられている。
この構成によると、支柱装置1を被取付部10に取付る際に、送りねじ機構によって第二押圧部12との距離を調整する第一押圧部11が被取付部側に配置されるため、支柱装置1の取付作業を安全に効率よくできる。
また、図9に示すように、第一押圧部11の外筒15に、工具などの物の落下を防止する巾木41を取付可能な巾木保持部材42を設けてもよい。本例の巾木保持部材42は、被取付部10との間で挟持して巾木41を保持する把持部材43と、把持部材43を外筒15に対して軸方向に任意の位置に取付可能であって、把持部材43を外筒15に対して周方向に任意の角度で取付可能な取付手段を備える。なお、ここでいう周方向とは、外筒15の軸回りの方向を指す。
詳細には、本例の取付手段は、図9に示すように、外筒15の挿入を許容する凹部を有するとともに、外筒15に対してスライド自在であって、当該凹部に外筒15が挿入された状態で外筒15の外周に沿って回転することが許容されるホルダ部44と、ホルダ部44の先端に設けられた図示しない楔挿入孔に挿通されることでホルダ部44を外筒15に固定する楔45とを備えて構成されている。
また、本例の把持部材43は、開口が図中下向きに向くように形成される凹部を有する把持部46と、把持部46とホルダ部44の反凹部側とを接続する板状の接続部47を備える。
これにより、本例のホルダ部44と楔45は、把持部材43を外筒15に対して軸方向に任意の位置に取付可能であって、把持部材43を外筒15に対して周方向に任意の角度で取付可能になっている。
したがって、本例の巾木保持部材42によれば、ホルダ部44を外筒15に対してスライドさせて、楔45を図示しない楔挿入孔に挿入してホルダ部44を外筒15に固定すれば、把持部材43と被取付部10の間の距離を任意に設定できるため、異なる高さの巾木41も保持できる。
また、本例の巾木保持部材42によれば、巾木41の厚みが把持部46の凹部の幅よりも薄い場合であっても、図10に示すように、ホルダ部44を外筒15の周方向に沿って回転させて、把持部46を巾木41に当接するまで傾けた状態で、楔45を図示しない楔挿入孔に挿入してホルダ部44を外筒15に固定すれば保持できる。
よって、本例の巾木保持部材42によれば、高さや厚みの異なる様々な巾木41を支柱装置1に取り付けできる。
ただし、取付手段の構成は上記したものに限定されるものではない。
なお、本例では、固定部材2の第一押圧部11に対して巾木保持部材42を設けているが、支柱部材3に設けてもよい。ただし、本例のように、固定部材2の第一押圧部11の外筒15に設けた場合、巾木41の設置箇所との距離が近いため、把持部46をコンパクトにできる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱なく改造、変形及び変更ができるのは当然である。
1・・・支柱装置、2・・・固定部材、3・・・支柱部材、4・・・軸部材、5・・・連結部材、6・・・底部フレーム、7・・・支持フレーム、7d・・・第一挿入孔、7e・・・第二挿入孔、10・・・被取付部、11・・・第一押圧部、12・・・第二押圧部、13・・・調整部、30・・・スライド部、31・・・支持部、40・・・楔(押え材)、41・・・巾木、43・・・把持部材

Claims (4)

  1. 被取付部に取付可能な固定部材と、
    前記固定部材に対して回動可能に連結された支柱部材とを備え、
    前記固定部材を前記被取付部に取り付ける際に、前記被取付部に対して鉛直となる位置で前記支柱部材を固定可能なロック機構を前記固定部材に設け
    前記ロック機構は、
    断面L字状の底部フレームと、前記底部フレームに互いに対向するように設けられるとともに第一挿入孔と第二挿入孔が開穿された一対の支持フレームとを備えて構成される連結部材と、
    前記第一挿入孔または前記第二挿入孔に挿入されて前記底部フレームとともに前記支柱部材を挟持することで前記支柱部材を固定する押え材とを備えて構成され、
    前記支柱部材は、前記一対の支持フレーム間に前記支持フレームに沿って回動可能に連結される
    ことを特徴とする支柱装置。
  2. 前記固定部材は、軸部材と、前記軸部材に固定された第一押圧部と、前記軸部材の軸方向に沿って移動可能であって前記第一押圧部と協働して前記被取付部を挟持する第二押圧部とを備え、
    前記第一押圧部が、前記被取付部に当接可能であって送りねじ機構によって前記第二押圧部との距離を調整可能な調整部とを備え、
    前記第二押圧部が、前記軸部材に対してスライド可能なスライド部と、前記スライド部に設けられ前記被取付部に当接可能な支持部と、前記スライド部を前記軸部材に固定する固定手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の支柱装置。
  3. 前記支柱部材が、前記軸部材の基端側に回動可能に連結されており、
    前記第一押圧部が、前記第二押圧部よりも前記軸部材の基端側に設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の支柱装置。
  4. 前記被取付部との間で挟持して巾木を保持する把持部材と、
    前記把持部材を前記固定部材あるいは前記支柱部材に対して軸方向に任意の位置に取付可能であって、前記把持部材を前記固定部材あるいは前記支柱部材に対して周方向に任意の角度で取付可能な取付手段を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の支柱装置。
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