JP6894634B2 - コンタクト及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、コンタクト及びその製造方法に関する。
電子回路基板のEMC(electromagnetic compatibility)対策に用いられるコンタクトが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のコンタクトは、電子回路基板の部品実装面と平行な方向に向かって突出する形状とされた弾性接触部を有する。弾性接触部は、弾性変形するのに伴って電子回路基板の部品実装面と平行な方向へ進退可能に構成されている。
弾性接触部は、突出方向先端にある接触部で、電子回路基板の部品実装面に対して垂直に配置される非接触面(例えば筐体のパネル面。)に加圧接触する。これにより、電子回路基板と上述の非接触面は、コンタクトを介して電気的に接続される。
特開2014−72317号公報
しかし、上述のようなコンタクトが、常温を上回るような高温環境下(例えば自動車のエンジンルーム等。)で長期間にわたって使用された場合には、コンタクトの直流抵抗値が上昇することがある。コンタクトの直流抵抗値が上昇すると、EMC対策効果の低下を招く可能性がある。したがって、上述のような高温環境下での使用が想定される場合には、コンタクトの性能低下を抑制できるような対策を講ずることが好ましい。
本開示の一局面においては、長期にわたって直流抵抗値の上昇を抑制可能なコンタクトと、そのようなコンタクトの製造方法を提供することが望ましい。
本開示の一態様は、第一面と、第一面に対して垂直に配置される第二面とを電気的に接続可能なコンタクトである。当該コンタクトは、基部と、弾性接触部と、を備える。基部は、第一面にはんだ付けされる接合面を有する。弾性接触部は、弾性変形して第二面に加圧接触する。弾性接触部は、外側面と、内側面と、第一端面及び第二端面と、を有する。外側面は、金属の薄板の一方の面によって構成される。内側面は、薄板の他方の面によって構成される。第一端面及び第二端面は、薄板の端面によって構成される。少なくとも外側面が薄板の表面に設けられためっき膜によって構成される。外側面は、第一端面に隣接する第一範囲と、第二端面に隣接する第二範囲と、第一範囲と第二範囲との間にある第三範囲とを有する。外側面は、第三範囲に接する面を基準面として、第一範囲が第一端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状とされ、第二範囲が第二端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状とされている。
このように構成されたコンタクトによれば、常温を上回るような高温環境下で長期間にわたって使用された場合であっても、コンタクトの直流抵抗値が上昇するのを抑制することができる。
本開示の別の一態様は、第一面と、第一面に対して垂直に配置される第二面とを電気的に接続可能なコンタクトの製造方法である。コンタクトは、基部と、弾性接触部と、を備える。基部は、第一面にはんだ付けされる接合面を有する。弾性接触部は、弾性変形して第二面に加圧接触する。弾性接触部は、外側面と、内側面と、第一端面及び第二端面と、を有する。外側面は、金属の薄板の一方の面によって構成される。内側面は、薄板の他方の面によって構成される。第一端面及び第二端面は、薄板の端面によって構成される。少なくとも外側面が薄板の表面に設けられためっき膜によって構成される。外側面は、第一端面に隣接する第一範囲と、第二端面に隣接する第二範囲と、第一範囲と第二範囲との間にある第三範囲とを有する。外側面は、第三範囲に接する面を基準面として、第一範囲が第一端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状とされ、第二範囲が第二端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状とされている。第一範囲を第一端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状に加工する工程、及び第二範囲を第二端面に近い箇所ほど基準面から離れる形状加工する工程においては、金属の薄板に対して叩き加工が施される。
このように構成されたコンタクトの製造方法によれば、常温を上回るような高温環境下で長期間にわたって使用された場合であっても、直流抵抗値が上昇するのを抑制可能なコンタクトを製造することができる。
図1Aは第一実施形態のコンタクトの斜視図である。図1Bは図1Aに示すIB部の拡大図である。 図2Aは第一実施形態のコンタクトの平面図である。図2Bは第一実施形態のコンタクトの正面図である。図2Cは第一実施形態のコンタクトの右側面図である。図2Dは第一実施形態のコンタクトの背面図である。図2Eは第一実施形態のコンタクトの底面図である。 図3Aは図2Aに示すIIIA部の拡大図である。図3Bは図2Aに示すIIIB部の拡大図である。図3Cは図3Aに示す箇所の水平断面図である。図3Dは図3Bに示す箇所の水平断面図である。 図4は第一実施形態のコンタクトの配設方法を示す説明図である。 図5Aは第一実施形態のコンタクトにθずれが発生している状態を示す説明図である。図5Bは図5A中に示すVB部の横断面を拡大して示す拡大断面図である。 は第一実施形態のコンタクトの抵抗値の経時変化を示すグラフである。 図7Aは第二実施形態のコンタクトの斜視図である。図7Bは図7Aに示すVIIB部の拡大図である。 図8Aは第二実施形態のコンタクトの平面図である。図8Bは第二実施形態のコンタクトの正面図である。図8Cは第二実施形態のコンタクトの右側面図である。図8Dは第二実施形態のコンタクトの背面図である。図8Eは第二実施形態のコンタクトの底面図である。 図9は図8B中にIX−IX線で示す切断箇所における断面図である。 図10Aは第二実施形態のコンタクトの配設方法(その1)を示す説明図である。図10Bは第二実施形態のコンタクトの配設方法(その2)を示す説明図である。
次に、上述のコンタクト及びその製造方法について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
(1)第一実施形態
[コンタクトの構成]
図1A,図1B,図2A,図2B,図2C,図2D及び図2Eに示すコンタクト1は、第一面(例えば、電子回路基板の部品実装面。)と、第一面に対して垂直に配置される第二面(例えば、電子回路基板の近傍に配設される金属パネルの表面。)とを電気的に接続可能な導電性部品である。以下の説明では、図2Aの平面図に表れる箇所が向けられる方向を上、図2Bの正面図に表れる箇所が向けられる方向を前、図2C右側面図に表れる箇所が向けられる方向を右、右の反対方向を左、図2Dの背面図に表れる箇所が向けられる方向を後、図2Eの底面図に表れる箇所が向けられる方向を下と規定する。ただし、これらの各方向は、コンタクト1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために規定する方向にすぎない。よって、例えばコンタクト1の出荷時や使用時等に、コンタクト1がどのような方向に向けられるかは不定である。
コンタクト1は、基部3と、弾性接触部5と、を備える。これら基部3及び弾性接触部5は、金属の薄板(第一実施形態の場合は、リフロー処理が施されたすずめっき付きのばね用ベリリウム銅の薄板。厚さ0.08mm。)によって一体成形されている。基部3は、コンタクト1の使用時に想定される外力が作用してもほぼ変形しない程度の剛性が確保されている部分である。基部3は、上述の第一面にはんだ付けされる接合面3Aを有する。弾性接触部5は、コンタクト1の使用時に想定される外力が作用するのに伴って弾性変形する部分である。弾性接触部5は、第二面との接触に伴って弾性変形し、その際に生ずる弾性力を第二面に作用させて、第二面に加圧接触する。
第一実施形態の場合、基部3は、基部3の上面を構成する天板部11と、天板部11の左端から湾曲して下方へと延びる第一垂設壁12Aと、天板部11の右端から湾曲して下方へと延びる第二垂設壁12Bと、第一垂設壁12Aの前端から湾曲して右方へと延びる第一フック受け13Aと、第二垂設壁12Bの前端から湾曲して左方へと延びる第二フック受け13Bと、第一垂設壁12Aの下端から湾曲して右方へと延びる第一底板部14Aと、第二垂設壁12Bの下端から湾曲して左方へと延びる第二底板部14Bとを有する。第一底板部14A及び第二底板部14Bの下面が、上述の接合面3Aとなっている。
第一実施形態の場合、弾性接触部5は、天板部11の後端から湾曲して下方へと延びる垂下部21と、垂下部21の左端から左方へと突出する第一ストッパー22Aと、垂下部21の右端から右方へと突出する第二ストッパー22Bと、垂下部21の下端から湾曲して前方へと延びる下側延在部23と、下側延在部23の前端から上方へと湾曲して後方へと折り返す折り返し部24と、折り返し部24から後方へと延びる上側延在部25と、上側延在部25の後端から湾曲して下方へと突出するフック部26とを有する。
下側延在部23は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bよりも後方にある垂下部21から、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bの下方を通って、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bよりも前方へと延びる。上側延在部25は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bよりも前方にある折り返し部24から、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bの上方を通って、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bよりも後方へと延びる。フック部26は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bの背面側へと入り込んでいる。
第一ストッパー22A及び第二ストッパー22Bは、垂下部21が弾性変形して前方へと変位した場合に垂下部21とともに前方へと変位し、第一垂設壁12A及び第二垂設壁12Bに接触する位置まで変位したところで、垂下部21が更に前方へと変位するのを規制する。フック部26は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bの背面に引っ掛かることにより、上側延在部25が前方へと変位するのを規制する。
下側延在部23は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bによって上方への可動範囲が画定され、第一底板部14A及び第二底板部14Bによって下方への可動範囲が画定されている。また、下側延在部23は、第一垂設壁12A及び第二垂設壁12Bによって左右方向への可動範囲が画定されている。上側延在部25は、第一フック受け13A及び第二フック受け13Bによって下方への可動範囲が画定されている。
弾性接触部5は、外側面31、内側面32、第一端面33A及び第二端面33Bを有する。外側面31は、薄板の一方の面によって構成される。内側面32は、薄板の他方の面によって構成される。第一端面33A及び第二端面33Bは、薄板の端面によって構成される。外側面31は、第一端面33Aに隣接する第一範囲31Aと、第二端面33Bに隣接する第二範囲31Bと、第一範囲31Aと第二範囲31Bとの間にある第三範囲31Cとを有する。
外側面31は、図3A及び図3Bに示すように、第三範囲31Cに接する基準面41を想定した場合に、第一範囲31Aが第一端面33Aに近い箇所ほど基準面41から離れる形状とされ、第二範囲31Bが第二端面33Bに近い箇所ほど基準面41から離れる形状とされている。外側面31及び内側面32は、図3C及び図3Dに表れるように、薄板の表面に設けられためっき膜43によって構成される。外側面31において、めっき膜43は第一範囲31Aから第三範囲31Cを経て第二範囲31Bに至るまで連続するように設けられている。第一端面33A及び第二端面33Bにおいては、薄板の母材45が露出している。
第一範囲31A及び第二範囲31Bは、めっき膜43が形成された金属の薄板から加工品を打ち抜いた後に、下側延在部23から折り返し部24を経て上側延在部25に至る部分となる箇所の両縁に対して叩き加工を施すことにより、上述のような形状に加工される。第一範囲31A及び第二範囲31Bに相当する部分は、叩き加工によって薄板の板厚が第一端面33A及び第二端面33Bに近い箇所ほど薄くなる形状に加工される。その後、叩き加工が施された箇所に対して曲げ加工が施されて、折り返し部24等が構成される。
以上のように構成されたコンタクト1は、例えば図4に示すように、電子回路基板51の部品実装面に表面実装されて、電子回路基板51とともに所定の場所に配設される。その際、コンタクト1の弾性接触部5は、例えば電子回路基板51の近傍に配設されている金属パネル53の表面に接触し、電子回路基板51と金属パネル53を電気的に接続する。このとき、電子回路基板51の部品実装面に対して金属パネル53の表面が垂直方向にスライドするように、電子回路基板51及び金属パネル53のいずれか一方を他方に対して相対的に移動させることにより、コンタクト1を所期の位置に配置することができる。
ところで、電子回路基板51の部品実装面上にコンタクト1を実装する際には、図5Aに示すように、コンタクト1の実装位置が、部品実装面に垂直な軸線を回転中心として回転方向にずれることがある。以下、このようなずれのことをθずれとも称する。θずれが発生している場合、コンタクト1の弾性接触部5は、左端又は右端いずれかのエッジ部分で金属パネル53の表面に接触しやすくなる。図5Aには、弾性接触部5が右端のエッジ部分で金属パネル53の表面に接触する場合を例示してある。以下、図5Aに例示した方向にθずれが生じている場合を想定して説明を続ける。
上記コンタクト1の場合、第一範囲31A及び第二範囲31Bには上述の叩き加工が施されている。そのため、上述のようなθずれが発生したとしても、図5Bに示すように、めっき膜43の最端部は金属パネル53の表面に接触せず、第一範囲31A又は第二範囲31Bのいずれか(図5Bでは第二範囲31Bの場合を例示。)と第三範囲31Cとの境界付近が金属パネル53の表面に接触する。そのため、θずれが発生したとしても、めっき膜43の最端部(図5Bに示す例の場合は最右端。)には、金属パネル53との接触に伴う負荷が作用しにくい状態にある。
したがって、めっき膜43の最端部が金属パネル53との接触に伴って欠けたり削れたり剥がれたりする(以下、これらを総称して欠損するとも言う。)のを抑制できる。よって、めっき膜43の最端部が欠損しにくい分だけ、薄板の母材45と金属パネル53が直接接触する状態に至るのを抑制することができる。これにより、めっき膜43よりも酸化しやすい母材45の表面が金属パネル53に接する状態になるのを抑制でき、常温を上回るような高温環境下で長期間にわたって使用された場合であっても、コンタクト1の直流抵抗値が上昇するのを抑制できる。
また、コンタクト1が金属パネル53に対して図5Bに例示するような接触状態にある場合、第二範囲31Bと金属パネル53との間には空隙が形成される。したがって、仮にめっき膜43の最端部が幾らか欠損したとしても、その欠損箇所が金属パネル53に接触する可能性を低減できる。したがって、この点においても、母材45の表面が金属パネル53に接する状態になるのを抑制でき、コンタクト1の直流抵抗値が上昇するのを抑制できる。
[性能試験]
上述のような形状の第一範囲31A及び第二範囲31Bを設けることにより、直流抵抗値の上昇をどの程度抑制できるかを確認するため、以下に説明するようなヒートサイクル試験を実施した。まず、試験対象物としては、以下のような構造物が作製される。コンタクト1がプリント配線板に表面実装される。そのプリント配線板に対して垂直な位置に金めっき銅板が配置され、コンタクト1が金めっき銅板に対して加圧接触するように配置される。コンタクト1と金めっき銅板との相対位置は、コンタクト1の弾性接触部5が10%圧縮されるように設定される。プリント配線板と金めっき銅板は、スペーサ等を介して位置決めされ、必要な箇所はビス等の固定具で固定されて、互いの相対位置がずれないように構成される。
このように構成された試験対象物が、環境試験器(型式名:SH−242、エスペック株式会社製)の槽内に設置される。槽内の温度は−40℃と125℃との間で周期的に変更される。より詳しくは、槽内の温度を125℃まで上昇させた後、125℃のまま2時間保持する。その後、槽内の温度を1時間かけて−40℃まで下降させた後、−40℃のまま2時間保持する。その後、槽内の温度を1時間かけて125℃まで上昇させ、以降は、上述の周期で槽内の温度を変更する。処理時間が0時間、100時間、250時間、500時間となるタイミングで、コンタクト1の抵抗値を抵抗計(ミリオームハイテスタ)によって測定する。
試験結果を図6に示す。図6に示すグラフからは、上述のような形状の第一範囲31A及び第二範囲31Bが設けられた実施例の場合、安定して抵抗値の上昇が抑制されていることがわかる。したがって、実施例のコンタクト1を用いれば、長期にわたって直流抵抗値の上昇を抑制でき、安定したEMC対策効果を得ることができる。一方、上述のような形状の第一範囲31A及び第二範囲31Bが設けられていない比較例の場合、処理時間100時間の時点で抵抗値が著しく上昇することがわかる。
このような抵抗値の上昇は、例えば、めっき膜43が欠損した箇所(すなわち、母材45が露出した箇所。)においてコンタクト1が金属パネル53に接触し、接触箇所となっている母材45表面に酸化被膜が形成されることに原因があるのではないかと推察される。また、比較例の場合は、単に抵抗値が上昇するだけではなく、抵抗値が上昇したり下降したりし、その変動幅が大きいことがわかる。このような抵抗値の変動が発生する理由は、例えば、比較例の接触箇所に酸化被膜が形成されるのに伴って抵抗値が上昇した後、酸化被膜が削れると抵抗値が下降する、といった現象によるものではないかと推察される。したがって、比較例の場合は、長期にわたって直流抵抗値の上昇を抑制することは難しく、また、安定したEMC対策効果を得ることも難しいことがわかる。
[効果]
以上説明した通り、上記コンタクト1によれば、常温を上回るような高温環境下で長期間にわたって使用された場合であっても、コンタクトの直流抵抗値が上昇するのを抑制することができる。
(2)第二実施形態
次に、第二実施形態について説明する。
[コンタクトの構成]
図7A,図7B,図8A,図8B,図8C,図8D及び図8Eに示すコンタクト61は、第一面(例えば、電子回路基板の部品実装面。)と、第一面に対して垂直に配置される第二面(例えば、電子回路基板の近傍に配設される金属パネルの表面。)とを電気的に接続可能な導電性部品である。以下の説明では、第一実施形態と同様に左右前後上下の各方向を規定する。
コンタクト61は、基部3と、弾性接触部5と、を備える。これら基部3及び弾性接触部5は、金属の薄板(第二実施形態の場合は、リフロー処理が施されたすずめっき付きのばね用ベリリウム銅の薄板。厚さ0.08mm。)によって一体成形されている。基部3は、コンタクト61の使用時に想定される外力が作用してもほぼ変形しない程度の剛性が確保されている部分である。基部3は、上述の第一面にはんだ付けされる接合面3Aを有する。弾性接触部5は、コンタクト61の使用時に想定される外力が作用するのに伴って弾性変形する部分である。弾性接触部5は、第二面との接触に伴って弾性変形し、その際に生ずる弾性力を第二面に作用させて、第二面に加圧接触する。
第二実施形態の場合、基部3は、基部3の上面を構成する天板部11と、天板部11の左端から湾曲して下方へと延びる第一垂設壁12Aと、天板部11の右端から湾曲して下方へと延びる第二垂設壁12Bと、第一垂設壁12Aの下端から湾曲して右方へと延びる第一底板部14Aと、第二垂設壁12Bの下端から湾曲して左方へと延びる第二底板部14Bとを有する。第一底板部14A及び第二底板部14Bの下面が、上述の接合面3Aとなっている。また、第二実施形態の場合、第一垂設壁12Aには第一開口部71Aが設けられ、第二垂設壁12Bには第二開口部71Bが設けられている。
第二実施形態の場合、弾性接触部5は、天板部11の後端から湾曲して下方へと延びる垂下部21と、垂下部21の左端から左方へと突出する第一ストッパー22Aと、垂下部21の右端から右方へと突出する第二ストッパー22Bとを有する。また、弾性接触部5は、図9に示すように、垂下部21の下端から湾曲して前方へと延びる第一水平部81と、第一水平部81の前端から湾曲して斜め後上方へと延びる傾斜部82と、傾斜部82の上端から湾曲して前方へと延びる第二水平部83と、第二水平部83の前端から下方へと湾曲して後方へと折り返す折り返し部24と、折り返し部24の後端から湾曲して上方へと延びる立ち上げ部84と、立ち上げ部84の上端から湾曲して後方へと延びる第三水平部85とを有する。さらに、弾性接触部5は、図8Aから図8Eまでの各図に示すように、第三水平部85の左端から左方へと突出する第一突出部86Aと、第三水平部85の右端から右方へと突出する第二突出部86Bとを有する。
第一突出部86Aは、第一開口部71Aの内周側へと入り込んでいる。これにより、第一突出部86Aの可動範囲は、第一開口部71Aの内周面によって画定されている。第二突出部86Bは、第二開口部71Bの内周側へと入り込んでいる。これにより、第二突出部86Bの可動範囲は、第二開口部71Bの内周面によって画定されている。第一ストッパー22A及び第二ストッパー22Bは、垂下部21が弾性変形して前方へと変位した場合に垂下部21とともに前方へと変位し、第一垂設壁12A及び第二垂設壁12Bに接触する位置まで変位したところで、垂下部21が更に前方へと変位するのを規制する。
弾性接触部5は、外側面31、内側面32、第一端面33A及び第二端面33Bを有する。外側面31は、薄板の一方の面によって構成される。内側面32は、薄板の他方の面によって構成される。第一端面33A及び第二端面33Bは、薄板の端面によって構成される。外側面31は、第一端面33Aに隣接する第一範囲31Aと、第二端面33Bに隣接する第二範囲31Bと、第一範囲31Aと第二範囲31Bとの間にある第三範囲31Cとを有する。
第一実施形態と同程度の詳細な図示は省略するが、第一範囲31A及び第二範囲31Bには第一実施形態と同様の叩き加工が施され、これにより、第一範囲31A及び第二範囲31Bは第一実施形態と同様な形状に加工されている。したがって、第二実施形態のコンタクト61であっても、第一実施形態のコンタクト1と同様な作用、効果を奏し、直流抵抗値の上昇を抑制することができる。
また、第二実施形態のコンタクト61は、金属パネルと接触させる際に、例えば図10A及び図10Bに示すように、電子回路基板と金属パネルとの相対的なスライド方向を、金属パネルが上昇する方向(図10A参照。)及び金属パネルが加工する方向(図10B参照。)、どちらの方向にすることもできる。したがって、第一実施形態のコンタクト61以上に、金属パネルと接触させる際の取り付け方向に関する自由度が高く、作業性を良好にすることができる。
[効果]
以上説明した通り、上記コンタクト61によれば、常温を上回るような高温環境下で長期間にわたって使用された場合であっても、コンタクトの直流抵抗値が上昇するのを抑制することができる。
(3)他の実施形態
以上、コンタクト及びその製造方法について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、第一範囲31A及び第二範囲31Bに対して叩き加工を施すことにより、第一範囲31A及び第二範囲31Bの形状を端部寄りほど板厚が薄くなる形状に加工していたが、同様の形状に加工できるのであれば、加工方法は叩き加工に限定されない。
また、上記実施形態では、めっき膜43としてすずめっき膜、母材45としてばね用ベリリウム銅を例示したが、めっき膜43及び母材45の材質は任意に変更可能である。
なお、上記各実施形態における一つの構成要素によって実現していた機能を、複数の構成要素によって実現するように構成してもよい。また、複数の構成要素によって実現していた機能を一つの構成要素によって実現するように構成してもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
また、上述したコンタクト及びその製造方法の他、上述のコンタクトが実装された電子回路基板、上述のコンタクトを収容した部品供給体(例えば、キャリアテープや収容トレイなど。)など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
(4)補足
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本開示のコンタクト及びその製造方法は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、本開示のコンタクトにおいて、第一範囲は、第一端面に近い箇所ほど薄板の板厚が薄くなる形状とされてもよい。第二範囲は、第二端面に近い箇所ほど薄板の板厚が薄くなる形状とされていてもよい。
また、本開示のコンタクトの製造方法は、叩き加工が施された後に曲げ加工を施すことにより、叩き加工が施された箇所を湾曲させてもよい。
1,61…コンタクト、3…基部、3A…接合面、5…弾性接触部、11…天板部、12A…第一垂設壁、12B…第二垂設壁、13A…第一フック受け、13B…第二フック受け、14A…第一底板部、14B…第二底板部、21…垂下部、22A…第一ストッパー、22B…第二ストッパー、23…下側延在部、24…折り返し部、25…上側延在部、26…フック部、31…外側面、31A…第一範囲、31B…第二範囲、31C…第三範囲、32…内側面、33A…第一端面、33B…第二端面、43…めっき膜、45…母材、71A…第一開口部、71B…第二開口部、81…第一水平部、82…傾斜部、83…第二水平部、84…立ち上げ部、85…第三水平部、86A…第一突出部、86B…第二突出部。

Claims (4)

  1. 第一面と、前記第一面に対して垂直に配置される第二面とを電気的に接続可能なコンタクトであって、
    前記第一面にはんだ付けされる接合面を有する基部と、
    弾性変形して前記第二面に加圧接触する弾性接触部と、
    を備え、
    前記弾性接触部は、金属の薄板の一方の面によって構成される外側面と、前記薄板の他方の面によって構成される内側面と、前記薄板の端面によって構成される第一端面及び第二端面と、を有し、少なくとも前記外側面が前記薄板の表面に設けられためっき膜によって構成され、
    前記外側面は、前記第一端面に隣接する第一範囲と、前記第二端面に隣接する第二範囲と、前記第一範囲と前記第二範囲との間にある第三範囲とを有し、前記第三範囲に接する面を基準面として、前記第一範囲が前記第一端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状とされ、前記第二範囲が前記第二端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状とされ
    前記第一範囲及び前記第三範囲との境界付近または前記第二範囲及び前記第三範囲との境界付近が前記第二面と接触した場合であっても、コンタクトの直流抵抗値が上昇するのを抑制することができる、
    コンタクト。
  2. 請求項1に記載のコンタクトであって、
    前記第一範囲は、前記第一端面に近い箇所ほど前記薄板の板厚が薄くなる形状とされ、
    前記第二範囲は、前記第二端面に近い箇所ほど前記薄板の板厚が薄くなる形状とされている、
    コンタクト。
  3. 第一面と、前記第一面に対して垂直に配置される第二面とを電気的に接続可能なコンタクトの製造方法であって、
    前記コンタクトは、
    前記第一面にはんだ付けされる接合面を有する基部と、
    弾性変形して前記第二面に加圧接触する弾性接触部と、
    を備え、
    前記弾性接触部は、金属の薄板の一方の面によって構成される外側面と、前記薄板の他方の面によって構成される内側面と、前記薄板の端面によって構成される第一端面及び第二端面と、を有し、少なくとも前記外側面が前記薄板の表面に設けられためっき膜によって構成され、
    前記外側面は、前記第一端面に隣接する第一範囲と、前記第二端面に隣接する第二範囲と、前記第一範囲と前記第二範囲との間にある第三範囲とを有し、前記第三範囲に接する面を基準面として、前記第一範囲が前記第一端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状とされ、前記第二範囲が前記第二端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状とされており、
    前記第一範囲を前記第一端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状に加工する工程、及び前記第二範囲を前記第二端面に近い箇所ほど前記基準面から離れる形状加工する工程においては、前記金属の薄板に対して叩き加工が施され
    前記第一範囲及び前記第三範囲との境界付近または前記第二範囲及び前記第三範囲との境界付近が前記第二面と接触した場合であっても、コンタクトの直流抵抗値が上昇するのを抑制することができる、
    コンタクトの製造方法。
  4. 請求項3に記載のコンタクトの製造方法であって、
    前記叩き加工が施された後に曲げ加工を施すことにより、前記叩き加工が施された箇所を湾曲させる
    コンタクトの製造方法。
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