JP6144235B2 - コネクタ端子及び電気コネクタ - Google Patents

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本発明はフローティング構造を備えるコネクタ端子と電気コネクタに関する。
車載用電子機器や民生用電子機器等の高性能化、多機能化に伴いプリント基板(以下「基板」という。)同士を接続する基板間接続用の電気コネクタが使用されている。そしてさらに電子機器の小型化により、基板自体も小さく実装密度も高密度化される一方で、信頼性の高い基板間接続もまた必須とされている。
電気コネクタの接続信頼性を高める技術としてフローティング構造が知られている。フローティング構造は一般的に、基板に実装する「固定ハウジング」、接続対象物と嵌合する「可動ハウジング」、「端子」を有しており、端子が固定ハウジングと可動ハウジングとを相対変位可能に保持するバネ性のある可動部を有するコネクタ構造である。これによれば可動部の変位によって基板同士の取付許容誤差を解消することができ、振動や衝撃による基板同士の相対変位を可動部で吸収できることから、端子同士の接触不良の発生や端子を基板に固定する半田のクラックや剥離の発生等を防止できることが特徴とされている(特許文献1参照)。
特開2007―109600号公報
こうした高い接続信頼性を誇るフローティング構造の電気コネクタについても、電子機器の小型化に伴ってより一層の小型化が要請されているが、フローティング構造の要となる可動部が小型化を阻害する一つの要因となっている。
すなわち、電気コネクタのハウジングには、多数の端子をその板面が平行となるように矩形状のハウジングの長手方向に沿って並列に配置しているが、その可動部はハウジングの短手方向における固定ハウジングと可動ハウジングとの間に配置されるのが一般的である。したがって固定ハウジングと可動ハウジングとの間には可動部を配置し弾性変形させるための可動スペースが必要とされるが、固定ハウジングと可動ハウジングの相対変位に一定の変位量を確保するためには可動スペースを削減するのにも限界があることから、従来のコネクタ構造を維持したまま可動スペースを削減して電気コネクタ全体を短手方向で小型化するのは困難である。
以上のような従来技術の課題を解決するためになされた本発明はフローティング構造を備える電気コネクタの小型化を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
すなわち、基板に固定される固定ハウジングに対して可動ハウジングを相対変位可能に弾性支持する可動部と、可動ハウジングに取付けられ可動部と繋がる基部とを有するコネクタ端子について、
可動部が、固定ハウジング側に位置する第一の伸長部と、折返し部と、可動ハウジング側で基部と隣接して位置する第二の伸長部とを有しており、
第一の伸長部と第二の伸長部と基部が並列に設けられ、
第二の伸長部と基部との間に形成される間隙が、基部と繋がる第二の伸長部の一端側よりも折返し部と繋がる第二の伸長部の他端側で広く形成されていることを特徴とするコネクタ端子を提供する。
また、前記本発明の第二の伸長部は、前記間隙が前記一端側から前記他端側にかけて拡大するように、傾斜して形成されているものして構成できる。
さらに、前記本発明の第二の伸長部は、前記間隙が前記一端側よりも前記他端側で広くなるように屈曲するバネ部を有するものとして構成できる。
そして、基部は、前記間隙が前記一端側よりも前記他端側で広くなるように第二の伸長部に対して離間する形状の縦縁を有するものとして構成できる。
以上のコネクタ端子とこれを備える電気コネクタによれば、第一の伸長部と第二の伸長部との間隔を長手方向に亘って均一に広げなくても、折返し部と反対側における第一の伸長部と第二の伸長部との間に広い可動空間を設けることができる。これと同時に、第二の伸長部と基部との間隔を長手方向に亘って均一に広げなくても、折返し部の側における第二の伸長部と基部との間に広い可動空間を設けることができる。したがって、第一の伸長部が第二の伸長部の側に変位しても第二の伸長部と接触し難くすることができ、これと同時に第二の伸長部が基部側に変位しても基部と接触し難くすることができる。
特に、前記バネ部を有するコネクタ端子については、第二の伸長部における前記一端側と前記他端側とをバネ部を境に第一の伸長部や基部と平行に設けることができる。
前記本発明については、基部における可動部と隣接する側面に、第二の伸長部及び折返し部に対向する切欠き部を設け、可動部を切欠き部の内側に入り込ませる構成とすることで、基部に切欠き部を設けない基部と可動部とを幅方向で並列に設ける場合と比較して、端子を幅方向で小型化することができる。
また、可動部が切欠き部の内側に入り込んでいる状態とは、可動部の全体が切欠き部の内側に入り込んでいる状態だけではなく、例えば第二の伸長部と折返し部のように、可動部の一部だけが切欠きの内側に入り込んでいる状態も含まれる。
前記本発明については、固定ハウジングと可動部の第一の伸長部との間に、可動部が固定ハウジングから離間する隙間部を設けることができる。
可動部が前記隙間部を設けることで、基板接続部を基板に半田付けする際に、固定ハウジングと可動部の第一の伸長部との間を毛細管現象によってフラックスが這い上がることを抑制できる。そのため、この這い上がりを切掛けとしてフラックスが接点部にまで到達して導通不良が生じることを抑制できる。
前記本発明については、可動ハウジングに可動部の折返し部を覆う庇状の長手側壁を設けることができる。庇状の長手側壁が可動部の折返し部を覆うことで、例えば外部からの接触などから可動部を保護することができる。
前記本発明については、基板の基板面に接続する接続部と、固定ハウジングを基板から離間させる支持部とを有するものとすることができる。
こうすることで、電気コネクタを基板に対して半田付けする際に固定ハウジングにフラックスが付着して端子との隙間に入り込み、それを切掛けとして毛細管現象により端子部にまでフラックスが到達することを抑制できる。
前記本発明については、端子部が接点部を弾性支持する弾性片部を備え、接点部が、接続対象物と嵌合する際に、前記導通接続部の接触面に摺動接触して接触面に付着する異物をワイピングするフロント接点部と、フロント接点部によってワイピングされた接触面に接触するリア接点部とを有するとすることができる。
接点部がこのようなフロント接点部とリア接点部とを備えることで、導通接続部の接触面に異物が付着している場合であっても、フロント接点部で異物をワイピングして、リア接点部で確実に接触面と導通接続することができる。
また、このように接点部を複数有する端子としては、一つの弾性片部が複数の接点部を弾性支持するものと、弾性片部を複数有し、各接点部を異なる弾性片部が弾性支持するものがある。これらのいずれの端子であっても、本発明により端子の幅方向で電気コネクタを小型化することが可能である。しかし、例えば前者の端子では、弾性片部が屈曲して導通接続部から離れる方向に折り返す形状となっており、端子の幅方向に複数の板面が並列する場合に本発明による小型化の効果が特に有効である。後者の場合では、複数の弾性片部が、同様に端子の幅方向に並列する場合に特に有効である。
前記本発明については、端子を板面方向に屈曲しない平型状に設けることができる。こうすることで、上記のとおり板面と平行な方向で端子を小型化できるともに、板厚方向でも小型化することができる。そのため狭ピッチで多数の端子を配列することが可能であり、配列方向でコンパクトな電気コネクタを実現できる。またこの端子は、例えば平板状の導電性金属をプレス加工で打ち抜いた抜き端子として形成することができる。
本発明の電気コネクタによれば、端子の幅方向での小型化が可能であるため、例えば固定ハウジングと可動ハウジングとを備えるフローティングコネクタであっても幅方向に小さな電気コネクタを実現できる。また、この電気コネクタを用いることで、基板への実装密度を高めることができる。
実施形態による電気コネクタの斜視図。 図1の電気コネクタを矢示A方向から見た正面図。 図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。 図3で示すプラグの断面図。 図3で示すソケットコネクタの断面図。 図5中矢示SC−SC線に沿う断面図。 図5中R部分の拡大図。 図6で示すソケットコネクタの斜視図。 図8中S部分の拡大図。 図5中T部分の拡大図。 図3で示すソケット端子の変位状態における説明図。 変形例におけるソケット端子の正面図。 変形例におけるソケット端子の正面図。
以下、本発明の電気コネクタについて好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態ではフローティング機能を備える基板間接続用コネクタの例を説明する。
電気コネクタ1は、図1、図2で示すようにプラグコネクタ2とソケットコネクタ3とを備える。図2〜図5で示すように、プラグコネクタ2は基板4に実装されており、ソケットコネクタ3は基板5に実装される。プラグコネクタ2とソケットコネクタ3とが嵌合することで、基板4と基板5とが導通接続される。
なお、本明細書、特許請求の範囲、図面では図1〜図13で示すように電気コネクタ1の長手方向をX方向、短手方向をY方向、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との挿抜方向をZ方向とし、挿抜方向Zにおけるプラグコネクタ2の側を「上側」、ソケットコネクタ3の側を「下側」として説明する。
〔プラグコネクタ〕
プラグコネクタ2は図3、図4で示すようにプラグハウジング6とプラグ端子7とを備える。
〔プラグハウジング〕
プラグハウジング6は絶縁性樹脂でなり、本体部6Aと、本体部6Aの長手方向Xの両側に設けられ基板4に固定される脚部6Bとを備えている。
本体部6Aは、嵌合部6aと、隔壁部6bと、基部6cとを有する。嵌合部6aは、電気コネクタ1の嵌合時にソケットコネクタ3の差込みを受ける部分である。隔壁部6bは嵌合部6aを基部6cと隔てる部分である。基部6cはコネクタ嵌合状態で基板4の側に位置する部分である。
嵌合部6aには短手方向Yの両側に側壁6a1が長手方向Xに沿って形成されている(図4)。側壁6a1の間には中央壁6a2が長手方向Xに沿って形成されている。中央壁6a2にはプラグ端子7を1本ずつ圧入して固定する取付溝6a3が長手方向Xで並列に形成されプラグ端子7が保持される。
隔壁部6bには、取付溝6a3と連続する取付孔6b1が形成されており、それぞれプラグ端子7が1本ずつ挿通されて保持されている。
基部6cには、短手方向Yの両側に側壁6c1が長手方向Xに沿って形成されている(図4)。側壁6c1の内面には取付溝6a3、取付孔6b1と連続して取付溝6c2が形成されている。プラグ端子7は取付溝6a3、取付孔6b1、取付溝6c2をプラグハウジング6の端子取付部として保持されている。基板4と対向する基部6cの底部6c3は、プラグハウジング6の脚部6Bを基板4に固定した状態で、基板面と離間するように凹状部として形成されており、そこからプラグ端子7が露出して基板4に固定されている。
〔プラグ端子〕
プラグ端子7は金属平板をプレス加工で打ち抜き曲げ加工することで形成されており、図4で示すように基板接続部7aと、第一の離間部7bと、直線部7cと、第二の離間部7dと、挿通部7eと、接触部7fとを有する。
基板接続部7aには、基板4に半田付けされる基板面と平行な接続部7a1と、接続部7a1の端部と連続して基板面から垂直に立ち上がるように屈曲する支持部7a2が形成されている。
第一の離間部7bは、支持部7a2の一端側において屈曲し基板面と平行に伸長する部分である。第一の離間部7bは後述する毛細管現象によるフラックスの伝達を抑制するため、プラグハウジング6の底部6c3との間に隙間ができるように離れている。
直線部7cは、プラグ2の挿抜方向Zに沿って設けられ、プラグハウジング6の基部6cの取付溝6c2の内部に固定されている。
第二の離間部7dは、基部6cと隔壁部6bの内壁面と非接触となるように、直線部7cの端部からクランク状に屈曲して形成されている。第二の離間部7dを基部6cと隔壁部6bの内壁面に対して隙間ができるように離しているのは、第一の離間部7bと同様に毛細管現象によるフラックスの伝達を抑制するためである。
挿通部7eは、プラグハウジング6の隔壁部6bの取付孔6b1に挿通され保持されている。
接触部7fは、ソケット端子9と導通接続する部分であり、嵌合部6aの中央壁6a2の取付溝6a3の内部に取付けられている。
〔ソケットコネクタ〕
ソケットコネクタ3は図3、図5で示すように、ソケットハウジング8と、ソケット端子9とを備える。
〔ソケットハウジング〕
ソケットハウジング8は、固定ハウジング8aと、可動ハウジング8bとを備える。
〔可動ハウジング〕
可動ハウジング8bは、後述するハウジング構造によってプラグコネクタ2との嵌合側から順にプラグハウジング6と嵌合する嵌合部8cと、ソケット端子9を保持する端子保持部8dとを有する。
嵌合部8cには、短手方向Yの両側に可動ハウジング8bの長手方向Xに沿って長手側壁8c1が形成されており、その両側には短手方向Yに沿う短手側壁8c2が形成されている。嵌合部8cの内部には各長手側壁8c1と対向する長手内壁8c3が形成されており、長手側壁8c1と長手内壁8c3との間には隣り合うソケット端子9同士を絶縁する仕切壁8c4が形成されている(図5)。嵌合部8cの嵌合側端部には前壁8c5が形成されている。
対向する長手内壁8c3と長手内壁8c3の間はプラグハウジング2の中央壁6a2が差し込まれるプラグ挿入部8c6として形成されている(図5)。
これらの長手側壁8c1、短手側壁8c2、長手内壁8c3、仕切壁8c4、前壁8c5によって包囲される内部空間はソケット端子9ごとの収容部となっている。本実施形態の嵌合部8cにはそのような収容部がプラグ挿入部8c6の両側に形成されている。
端子保持部8dには、嵌合部8cの長手側壁8c1、短手側壁8c2とそれぞれ連続する長手側壁8d1、短手側壁8d2が形成されている。長手側壁8d1は、嵌合部8cの長手側壁8c1よりも厚肉に形成され外部に突出している。長手側壁8d1の間にはプラグ挿入部8c6の延長上に中央壁8d3が形成されている。中央壁8d3は、挿抜方向Zについて基板5に向けて長手側壁8d1の下端位置を超えて長く形成されている。
長手側壁8d1と中央壁8d3との間には嵌合部8cの仕切壁8c4と連続して仕切壁8d4が形成され(図5)、隣り合うソケット端子9同士が構造的に絶縁されている。本実施形態の仕切壁8d4の下端位置は、可動ハウジング8bの長手側壁8d1の側では長手側壁8d1の下端位置まで形成されており、中央壁8d3の側では中央壁8d3の下端まで形成されている。
以上のような長手側壁8d1、短手側壁8d2、中央壁8d3、仕切壁8d4によって包囲される内部空間は各ソケット端子9の収容部となっている。ソケット端子9はこの端子保持部8dの収容部と前述した嵌合部8cの収容部とを合わせてスリット状に形成されるソケット端子9ごとの「端子取付溝」に挿入され固定されている。
ところで、前述の端子保持部8dの長手側壁8d1は、嵌合部8cの長手側壁8c1よりも板厚に形成している。これは剛性を高めて圧入されるソケット端子9に対する確実な保持力を発揮するためである。またもう1つの理由は、ソケット端子9の可動部11の上側を「庇状」に覆うことで外部からの接触や衝撃から守る「保護壁」として機能させるためである。この保護壁としての機能を重視して長手側壁8d1は、相対変位しない静止状態で、図5で示すように短手方向Yで可動部11の第一の伸長部11aを超える厚さとして形成されている。
端子保持部8dの短手側壁8d2には、図6で示すように、基板5に向けて伸長し基板面と平行に外向きに屈曲する係止部8d5が形成されている。係止部8d5は後述するように固定ハウジング8aに対する過剰な相対変位を規制するストッパーとして機能する。
〔固定ハウジング〕
固定ハウジング8aは、可動ハウジング8bの下側の外周を囲うように設けられており、短手方向Yの両側に長手方向Xに沿う長手側壁8a1が形成されており、その両端部に短手方向Yに沿う短手側壁8a2が形成されている。長手側壁8a1にはソケット端子9を固定する固定孔8a3が設けられている。各短手側壁8a2には、基板5に固定する脚部8a4と、前述した可動ハウジング8bのストッパーとして機能する係止部8d5が挿抜方向Zにおける抜け方向で係止する孔状の係止受け部8a5が設けられている。
以上のような固定ハウジング8aの内部にはソケット端子9と可動ハウジング8bの可動空間14が形成される。可動空間14の中にある可動ハウジング8bの構造要素は、端子保持部8dの中央壁8d3と仕切壁8d4であり、その短手方向Yにおける幅は、一対の長手側壁8d1の外面間の幅よりも小さくなっている。したがって可動ハウジング8bによる固定ハウジング8aの内部での短手方向Yにおける占有空間を小さくして可動空間14を大きくとることができる。
固定ハウジング8aの長手側壁8a1の上端と可動ハウジング8bの長手側壁8d1の下端との間には開口15が形成されている。可動ハウジング8bの長手側壁8d1の下端は固定ハウジング8aの内部に入り込んでおらず、長手側壁8a1の上端の斜め上に位置している。これにより大きな開口15が形成され、この開口15は基板5で発生して固定ハウジング8aの内部に溜まる熱を外部に放出する部分として機能するものである。
〔ソケット端子〕
ソケット端子9は、金属平板をプレス加工で打ち抜いてC面取り等の所定の仕上げ処理を施して形成されるものであり、金属平板の平面形状を維持した板厚方向に曲がりの無い所謂「抜き端子」として形成したものである。ソケット端子9は板面がソケットハウジング8の短手方向Yに沿うように配置されており、二つのソケット端子9が向かい合うにように対をなして設けられている。ソケット端子9は図3、図5で示すようにプラグコネクタ2との嵌合側から順に端子部10、基部12、可動部11、基板接続部13を有する。
ソケット端子9は、ソケットハウジング8の長手方向Xに沿って等間隔に並列に複数配置されている。ソケット端子9を板厚方向に屈曲しない平板状に形成することで、一つのソケット端子9の長手方向Xの幅を小さくできるため、狭ピッチで配列することができ、電気コネクタ1を長手方向Xで小型化することができる。そして後述するように本実施形態の電気コネクタ1は短手方向Yにおいても小型化できる構成となっている。
〔基板接続部〕
基板接続部13は、接続部13aと、支持部13bと、固定片部13cとを有する。
接続部13aは、固定ハウジング8aの外側に向けて突出し、基板5に半田付けされる。
支持部13bは、接続部13aの上側に設けられ、ソケットハウジング8を基板5の基板面から浮かせた状態で支持する。基板接続部13が半田付けされた状態で支持部13bと回路基板5との間には間隙が形成される。
支持部13bには挿抜方向Zに突出する固定片部13cが形成されており、その係止突部13dが固定ハウジング8aの固定孔8a3の孔壁に噛み込むことでソケット端子9が固定ハウジング8aに固定されている。
〔可動部〕
可動部11は、バネ弾性を有する線状片でなり、第一の伸長部11aと、折返し部11bと、第二の伸長部11cとを有する逆U字状に形成されている。第一の伸長部11aと第二の伸長部11cは、後述する基部12の下部12bと並列に設けられる。可動部11は固定ハウジング8aの内部の可動空間14に位置しており、可動ハウジング8bを固定ハウジング8aに対して相対変位可能な状態で弾性支持している。
この可動部11を設けることで、例えば電気コネクタ1に振動が加えられた際やプラグ2とソケット3の嵌合時に、可動空間14の中で可動部11が変位して、可動ハウジング8bを固定ハウジング8aに対して相対変位させることができる。
第一の伸長部11aは、基板接続部13の水平方向における端部から挿抜方向Zに沿って立ち上げて伸長する。第一の伸長部11aは基板接続部13との境界側から固定ハウジング8aの内面8a6と隙間部14cを空けて設けられている(図10)。こうすることで仮に基板接続部13をフラックスが這い上がって可動部11に到達しても、基板接続部13との境界側には隙間部14cがあり内面8a6と離間しているため、第一の伸長部11aを内面8a6と接触させる場合に毛細管現象によって生じるフラックスの上昇を抑制できる。また、第一の伸長部11aの上端側には折返し部11bが設けられ、第二の伸長部11cに連続する。
第二の伸長部11cは、図10で示すように第一の伸長部11aと略平行に伸長しており下端において屈曲して基部12に繋がる。第二の伸長部11cにはクランク状に屈曲するバネ部11dが形成されている。このバネ部11dを中間に設けることで、バネ部11dの上側の隙間部11fの方が、下側の隙間部11eよりも基部12からの距離が大きく離れることになる。すなわち、折返し部11bの側の隙間部11fと基部12との間には広い第一の可動空間部14aが設けられ、基部12との連続側の隙間部11eと基部12との間にはそれよりも狭い第二の可動空間部14bが設けられる。
〔基部〕
基部12には図3,図5で示すように幅広の上部12aと細帯状の下部12bとが形成されている。上部12aは可動ハウジング8bの端子保持部8dの長手側壁8d1と中央壁8d3とに挟まれて保持される部分であり、その上端は端子部10と連続する。下部12bは長手側壁8d1の下方に突出する細帯状の部分であり、その下端側は可動部11の第二の伸長部11cと連続する。
下部12b(基部12)における第二の伸長部11cとの対向縁には凹状の切欠き部12cが設けられている。これによって短手方向Yに沿う下部12bの幅は上部12aの幅の約1/2とされている。
切欠き部12cは挿抜方向Zに沿う縦縁12dと短手方向Yに沿う横縁12eにて形成されており、その凹みの中に第二の伸長部11cが入り込んでいる。こうすることで、ソケット端子9の短手方向Yでの幅を小さくすることができ、ソケットコネクタ3を小型化することができる。また、切欠き部12cの横縁12eは、可動ハウジング8bにおける厚肉の長手側壁8d1の下端面と略面一に形成されており、可動空間14の中から開口15を通じてスムーズに放熱することができる。
上部12aには係止部12a1が形成されており、これが可動ハウジング8bの中央壁8d3に対して噛み込むことで、ソケット端子9が可動ハウジング8bに固定される。下部12bの基板側端部には押圧受け部12b1が形成されて、ソケット3の組立時にはこの押圧受け部12b1を押圧することでソケット端子9が可動ハウジング8bに圧入されて組み立てられる。
〔端子部〕
端子部10は図5、図7で示すように基部12の上縁から片持ち梁状に伸長するフロント端子16とリア端子17を有する。
〔フロント端子〕
フロント端子16は、弾性片部16aと、接触部16bとを有する。
弾性片部16aは基部12の上端から上側に向けて伸長する。
接触部16bは弾性片部16aの先端側に設けられ、プラグ端子7との接触方向に向けて突出しており、嵌合状態ではその先端がフロント接点部16cとしてプラグ端子7と接触する。また、接触部16bはフロント接点部16cよりも上側に、プラグ端子7の接触部7fに付着する異物の除去機能を発揮する前縁16dを有する。
また、弾性片部16aの先端側であってリア端子17の接触部17bとの対向縁には、縁を部分的に凹ませて弾性片部16aの板幅を狭くした凹部16eが設けられている。プラグコネクタ2との嵌合時に、リア端子17がプラグ端子7によってフロント端子16と近づく方向へ押圧された際に、リア端子17の先端側を凹部16eに入り込ませることでリア端子17とフロント端子16とが接触しにくくされている。
〔リア端子〕
リア端子17も弾性片部17aと、接触部17bとを有する。
弾性片部17aは基部12の上端から伸長する。
接触部17bは弾性片部17aの先端側に設けられ、プラグ端子7との接触方向に向けて突出しており、嵌合状態ではその先端がリア接点部17cとしてプラグ端子7と接触する。また、リア接点部17cはフロント接点部16cよりも挿抜方向Zにおける奥側に設けられており、プラグコネクタ2との嵌合時にフロント端子16、リア端子17の順でプラグ端子7と接触する。
リア接点部17cは、プラグコネクタ2との嵌合状態において、長手内壁8c3からの突出量がフロント接点部16cよりも大きく設けられている。こうすることで、嵌合時において、フロント接点部16cがプラグ端子7に押圧されて長手側壁8c1の側に向かう端子変位量よりも、リア接点部17cがプラグ端子7に押圧されて長手側壁8c1の側に向かう変位量の方が大きくなる。一般に、バネ乗数が同じである場合、端子の変位量が増えるほど接圧が上昇する。したがって、フロント接点部16cとリア接点部17cを上記のように配置することでリア端子17の接圧をフロント端子16の接圧よりも大きく設定している。これにより、フロント接点部16cよりも奥側にあるリア接点部17cをプラグ端子7に対して確実に導通接触させることができる。
また、端子部10がフロント接点部16cとリア接点部17cという二つの接点部を備えるため、いずれか一方の接点部16c、17cが接触部7fとの間にほこりなどの異物を挟み込んでも、他方の接点部が接触できるため、接触信頼性を高めることができる。
〔電気コネクタの作用・効果の説明〕
次に、本実施形態の電気コネクタ1の作用・効果を説明する。
〔電気コネクタの小型化〕
ソケット端子9は、金属平板の平面形状を維持した板厚方向に曲がりの無い平板状である。これにより狭ピッチで多数のソケット端子9を配列することが可能であり、長手方向Xでコンパクトなソケットコネクタ3と電気コネクタ1を実現できる。
ソケット端子9の基部12は、端子部10と連続する上部12aを短手方向Yで幅広としている。これはソケット端子9について前述した利点を得るために端子部10をフロント端子16とリア端子17の複数端子・複数接点構造としたためである。
このような端子部10の場合、上部12aの板幅をそのまま基板方向に伸ばせば下部12bを形成することができるが、本実施形態では切欠き部12cを形成して板幅の狭い下部12bを形成すると共に、その内側に可動部11の第二の伸長部11cと折返し部11bの略半分を入り込ませるようにしている。このようにすることで、上部12aと同じ板幅で下部12bを形成し、その下部12bと並列に可動部11を配置する場合と比較して、ソケット端子9を短手方向Yで小さくすることができ、ソケットコネクタ3と電気コネクタ1を小型化することができる。
この結果、本実施形態の電気コネクタ1であれば、フローティング構造を備えながらも長手方向X、短手方向Yの双方について小型化することが可能であり電子機器の小型化、電子部品の高密度実装に貢献することができる。
電気コネクタ1では、端子部10の下側に可動部11と基部12の下部12bを並列に配置している。基板4と基板5に実装した素子や種々の電子機器の設計上の制約条件により、基板同士の間隔を離さなければならない場合があるが、本実施形態の電気コネクタ1のようにソケット端子9の端子部10と可動部11及び基部12の下部12bとを挿抜方向Zに沿って上下に直列状に配置することで、長手方向X、短手方向Yで小型化しながらも、挿抜方向Zでは高背の電気コネクタ1を実現することができる。
プラグコネクタ2とソケットコネクタ3の嵌合時に、プラグ端子7によってフロント端子16とリア端子17は外側に向けて押圧される。その際、通常はリア端子17がフロント端子16に接触することを防ぐために、リア端子17とフロント端子16の間の距離を大きく設ける必要がある。
これに対し、本実施形態の電気コネクタ1では、フロント端子16の弾性片部16aにおけるリア端子17と隣接する側の板縁に凹部16eを設けている。これにより、リア端子17がプラグ端子7から押圧された際にリア端子17の接触部17bが凹部16eの内側に入り込むことで、フロント端子16が弾性片部16aに接触することを防止できる。したがって、フロント端子16をリア端子17の側に近接させて基部12の上部12aの短手方向Yの板幅を小さくしても、フロント端子16との間にリア端子17の可動域を十分に確保することができるため、ソケット端子9を短手方向Yに小型化することができる。
また本実施形態では、設計上、製造上の理由から対向するフロント接点部16c間の間隔よりも対向するリア接点部17c間の間隔の方が短く、リア接点部17cの方が可動ハウジング8bの長手内壁8c3からの突出量が大きく設定されている。したがって、フロント端子16よりもリア端子17の方がプラグコネクタ2との嵌合状態における端子変位量が大きくなっている。このため嵌合状態でリア端子17が大きくフロント端子16に接近するが、前述のようにフロント端子16に凹部16eを設けることで、フロント端子16との接触を回避しつつ短手方向Yでの小型化を実現することができる。
可動部11にはクランク状に屈曲するバネ部11dを設けている。これを設けない場合、可動ハウジング8bが固定ハウジング8a側に変位する際に、第二の伸長部11cの上側が基部12に接触したり、第一の伸長部11aの下側が第二の伸長部11cの下側に接触したりする場合がある。これを抑制するためには、第二の伸長部11cと基部12の間隔と、第一の伸長部11aと第二の伸長部11cの間隔とを接触しない程度にまで広くする必要があるが、そうするとソケット端子9が短手方向Yで大型化してしまう。
そこで、可動部11にクランク状に屈曲するバネ部11dを設けることで、第二の伸長部11cの折返し部11bの側(隙間部11f)と基部12との間に広い第一の可動空間部14aを形成し、可動ハウジング8bが固定ハウジング8aに近づくように変位しても第二の伸長部11cが基部12と接触しないようにしている(図10,図11)。
また、バネ部11dの下側(隙間部11e)は基部12と接近して狭い隙間部11eが形成されることになるが、基部12とは反対側の第一の伸長部11aの基板側との間には広い第三の可動空間部14dが形成されることになる。したがって可動ハウジング8bが固定ハウジング8aに近づくように変位しても第二の伸長部11cの基板側(隙間部11e)が第一の伸長部11aの基板側と接触しないようになっている(図11)。
〔フラックス上がりを抑制する構造〕
プラグ端子7は支持部7a2を有しており、基板4に実装された状態でプラグハウジング6が基板4から浮いた状態となる。よってフラックスがプラグハウジング6に付着しにくいため、プラグハウジング6をフラックスが伝い、これを切掛けとしてプラグ端子7との隙間に入り込まないようにすることができる。また、プラグ端子7は第一の離間部7bと第二の離間部7dを有するため、仮にフラックスがプラグハウジング6に付着した場合でも、毛細管現象によりフラックスがプラグハウジング6とプラグ端子7との間を這い上がることを第一の離間部7bまたは第二の離間部7dによって止めることができる。
また、ソケット端子9は支持部13bを有しており、基板5に実装された状態で固定ハウジング8aが基板5から浮いた状態となっている。したがって、フラックスが固定ハウジング8aに付着しにくいため、固定ハウジング8aをフラックスが伝い、これを切掛けとしてソケット端子9との隙間に入り込みにくくすることができる。また、固定ハウジング8aと可動部11の第一の伸長部11aとの間には隙間部14cが設けられているため、万一、フラックスが上記隙間に入り込んだ場合であっても、毛細管現象によるフラックスの這い上がりを隙間部14cで止めることができる。
以上のように、フラックスの這い上がりを抑制できるため、プラグ端子7の接触部7fやソケット端子9の端子部10にフラックスが到達することによる端子間の接触不良を抑制できる。
〔接点ずらし構造による挿入性の改善〕
図6〜図9で示すように、ソケットコネクタ3には長手方向Xに沿って複数のソケット端子9が並列に設けられている。図9で示すように、隣接するソケット端子9のフロント接点部16c同士は相互に挿抜方向Zに距離H1の分だけ位置ずれして配置されている。また、同様に隣接するリア接点部17c同士も相互に挿抜方向Zに距離H2の分だけ位置ずれして配置されている。接続対象物となるプラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合時に、プラグ端子7の先端は、まずフロント端子16の接触部16bを押圧してソケットハウジング8の外側に変位させて、フロント接点部16cを乗り越える。その後、リア端子17の接触部17bを押圧して同様に変位させ、リア接点部17cを乗り越える。こうしてプラグ端子7の接触部7fにフロント接点部16cとリア接点部17cが接触してコネクタ嵌合が完了する。
図示しない作業者は、フロント端子16の接触部16bとリア端子17の接触部17bを押圧する際に、ソケットコネクタ3の複数のソケット端子9から同時に抵抗を受けるため、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3とを嵌合させるために強い力が必要となる。また、プラグ端子7の先端がフロント接点部16cを乗り越える時とリア接点部17cを乗り越える時のそれぞれで、手元で抵抗を感じる。したがって、フロント接点部16cを乗り越えた段階で、嵌合が完了したと作業者が勘違いして、半嵌合状態で作業をやめてしまう場合がある。また、強い力で無理にプラグコネクタ2をソケットコネクタ3に挿入しようとすると、斜め嵌合が生じたり、こじってしまうことでソケット端子9が座屈して損傷するおそれもある。
そこで、本実施形態の電気コネクタ1では、上述のように隣接するフロント接点部16c同士やリア接点部17c同士の位置を挿抜方向Zでずらすことで、プラグ端子7が各ソケット端子9に接触するタイミングをずらしている。こうすることで、プラグ端子7に同時に接触するソケット端子9の数を減らし、挿入力を分散させることができる。したがって、より小さな力でプラグコネクタ2とソケットコネクタ3とを嵌合させることができるため、上記のような半嵌合、斜め嵌合、座屈等の発生を抑制できる。
〔異物除去機能〕
プラグコネクタ2とソケットコネクタ3とを嵌合させることで、プラグ端子7とソケット端子9とが接触し導通接続するが、このプラグ端子7の接触部7fには例えば基板かすやほこりなどの異物が付着している場合がある。この状態でリア接点部17cがプラグ端子7の接触部7fに対して接触すると、リア接点部17cとプラグ端子7の接触部7fとの間に異物が挟まり、リア接点部17cとプラグ端子7との導通接続が不安定になるおそれがある。
しかし図3,図5,図7で示すように、リア接点部17cよりも上側にフロント接点部16cを設け、プラグ2とソケット3とを嵌合させる際に、プラグ端子7の接触部7fに対してフロント接点部16cとリア接点部17cを順次摺動接触させることで、フロント接点部16cとその前縁16dによりプラグ端子7の接触部7fに付着している異物をワイピングすることができる。そして、リア接点部17cが、プラグ端子7の接触部7fにおける異物がワイピングされた部分に接触することで、リア接点部17cとプラグ端子7の間に異物が挟まることなく安定して導通接続することができる。こうすることで、接触信頼性を高めることができる。
本実施形態の電気コネクタ1を用いることで、可動部11を設けても短手方向Yで小型化することができる。よって電気機器の小型化と電子部品の高密度実装を実現することができる。
また、本実施形態の電気コネクタ1を用いることで、フラックスが這い上がり端子部10に付着することによる生ずる導通不良を抑制することができる。
また、リア端子17の接圧をフロント端子16よりも高めることで、リア端子17をプラグ端子7に確実に接触させることができる。
さらに、隣接するフロント接点部16c同士またはリア接点部17c同士の位置をずらすことで、挿入性を改善させる電気コネクタ1とすることができる。以上より、接触信頼性の高い電気コネクタ1とすることができる。
前記実施形態の変形例
上記実施形態では、フロント端子16とリア端子17を有する電気コネクタ1を示した。しかし、弾性片部を1つだけ有し、接点部を1つ有するものや、一つの弾性片部が複数の接点部を弾性支持するものとすることもできる。これらのいずれにおいても、短手方向Yで電気コネクタ1を小型化することが可能である。
上記実施形態ではフロント接点部16cとリア接点部17cという2つの接点部を有する実施形態を例示したが、接点部を1つだけ有する電気コネクタ1としても良い。
上記実施形態の可動部11では、第二の伸長部11cを切欠き部12cの内側に入り込ませ、第一の伸長部11aが切欠き12aの外側に設けられる例を説明したが、第一の伸長部11aまで切欠き部12cの内側に入り込ませる構成としてもよい。こうすることでより短手方向Yでコンパクトな電気コネクタ1とすることができる。
上記実施形態では、切欠き部12cの横縁12eを可動ハウジング8bの長手側壁8d1の下端面と面一となるように設けたが、その下端面を横縁12eよりも上側に設けても良い。こうすることで開口15が広がり、より放熱しやすくすることができる。
上記実施形態では、第二の伸長部11cがバネ部11dを有する例を説明したが、バネ部11dを有さず、基部12側の一端から折返し部11b側の一端まで徐々に基部12の下部12bから離れる第二の伸長部11cとすることもできる(図12)。また、第二の伸長部11cが挿抜方向Zに沿って設けられ、切欠き部12cの縦縁12dが下側から上側にかけて中央壁8d3の側に近づくように形成してもよい。例えば、切欠き部12cの縦縁12dを下側から上側にかけて中央壁8d3の側に向けて直線状に傾斜させたり、多段状に形成したりすることもできる(図13)。これらによっても第二の伸長部11cと切欠き部12cとの間の間隙を、上側の折返し部11b側の一端を下側の基部12と連続する他端側よりも広く形成することができる。
上記実施形態では、リア端子17の接圧をフロント端子16の接圧より高く設定している例を示した。これに対して、反対にリア端子17をフロント端子16の接圧よりも高く設定しても良い。こうすることで、フロント接点部16cを確実にプラグ端子7に対して接触させることができる。また、フロント端子16とリア端子17の接圧は同程度に設定しても良い。
上記実施形態では、隣接するフロント接点部16c同士または隣接するリア接点部17c同士について、挿抜方向Zで位置をずらして設けた。これに対して、例えば長手方向Xに沿う複数のフロント接点部16c同士またはリア接点部17c同士でまとめて挿抜方向Zで位置をずらしても良い。この場合、例えば3つずつなど、同数の接点部ごとにまとめて位置をずらすことで、特定箇所に抵抗を集中させずに嵌合作業を行いやすくすることができる。
上記実施形態ではソケットコネクタ3の接続対象物としてプラグコネクタ2を例示したが、ソケット端子9のフロント端子16、リア端子17に対して挿入方向で順次接触して導通接続するものであれば、他のコネクタ、基板(硬質基板、FPC)やケーブル(フレキシブルフラットケーブル等)等を接続対象物としてもよい。なお、この場合、ソケットコネクタ3の具体的構造については接続対象物に応じて適宜変更される。
1 電気コネクタ
2 プラグコネクタ
3 ソケットコネクタ
4 基板(プラグコネクタ側)
5 基板(ソケットコネクタ側)
6 プラグハウジング
6A 本体部
6B 脚部
6a 嵌合部
6a1 側壁
6a2 中央壁
6a3 取付溝
6b 隔壁部
6b1 取付孔
6c 基部
6c1 側壁
6c2 取付溝
6c3 底部
7 プラグ端子
7a 基板接続部(プラグ端子)
7a1 接続部
7a2 支持部
7b 第一の離間部
7c 直線部
7d 第二の離間部
7e 挿通部
7f 接触部
8 ソケットハウジング
8a 固定ハウジング
8a1 長手側壁
8a2 短手側壁
8a3 固定孔
8a4 脚部
8a5 係止受け部
8a6 内面
8b 可動ハウジング
8c 嵌合部
8c1 長手側壁
8c2 短手側壁
8c3 長手内壁
8c4 仕切壁
8c5 前壁
8c6 プラグ挿入部
8d 端子保持部
8d1 長手側壁
8d2 短手側壁
8d3 中央壁
8d4 仕切壁
8d5 係止部
9 ソケット端子
10 端子部
11 可動部
11a 第一の伸長部
11b 折返し部
11c 第二の伸長部
11d バネ部
11e 隙間部
11f 隙間部
12 基部
12a 上部
12a1 係止部
12b 下部
12b1 押圧受け部
12c 切欠き部
12d 縦縁
12e 横縁
13 基板接続部
13a 接続部
13b 支持部
13c 固定片部
13d 係止突部
14 可動空間
14a 第一の可動空間部
14b 第二の可動空間部
14c 隙間部
15 開口
16 フロント端子
16a 弾性片部(フロント端子)
16b 接触部(フロント端子)
16c フロント接点部
16d 前縁
16e 凹部
17 リア端子
17a 弾性片部(リア端子)
17b 接触部(リア端子)
17c リア接点部
X 長手方向
Y 短手方向
Z 挿抜方向

Claims (2)

  1. 基板に固定される固定ハウジングに対して可動ハウジングを相対変位可能に弾性支持する可動部と、可動ハウジングに取付けられ可動部と繋がる基部とを有するコネクタ端子において、
    可動部が、固定ハウジング側に位置する第一の伸長部と、折返し部と、可動ハウジング側で基部と隣接して位置する第二の伸長部とを有しており、
    第一の伸長部と第二の伸長部と基部が並列に設けられ、
    第二の伸長部と基部との間に形成される間隙が、基部と繋がる第二の伸長部の一端側よりも折返し部と繋がる第二の伸長部の他端側で広く形成されており、
    第二の伸長部は、前記間隙が前記一端側よりも前記他端側で広くなるように屈曲するバネ部を有することを特徴とするコネクタ端子。
  2. 請求項1記載のコネクタ端子を備える電気コネクタ。
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