JP6893808B2 - 食材成形装置 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る食材成形装置について説明する。
(1)食材成形装置の概略構成
まず、食材成形装置の概略構成について説明する。図1は、側壁の一つを外した、本実施形態に係る食材成形装置の側面図である。図2は、側壁の一つを外した、本実施形態に係る食材成形装置の斜視図である。食材成形装置10は、上流側から下流側に向かって並ぶ、食材用ホッパー100、散紛装置150及びローラ機構200を含み、さらに食材を搬送する搬送機構300(第1搬送装置310及び第2搬送装置320)を含む。なお、図1においては、右側が上流側であり、左側が下流側である。
次に、食材成形装置10の詳細について、再び図1、図2を用いて説明する。
第1搬送装置310の+Z方向側に、食材が投入される食材用ホッパー100が配置されている。食材用ホッパー100は、例えば、+Z方向(上方向)から−Z方向(下方向)に向かうにつれて、台形状のXY平面の断面が狭まる角錘台の形をしている。そして、食材用ホッパー100の+Z方向側には投入開口101が設けられ、−Z方向側には排出開口103が設けられている。さらに、食材用ホッパー100の内部には、排出開口103の近傍に、例えばスクリューローラ等の押出装置(図示せず)が設けられている。よって、食材用ホッパー100の投入開口101から投入された食材は、押出装置(図示せず)により、排出開口103から第1搬送装置310上に排出される。
<2.1>
上記実施形態の食材成形装置10では、第2ローラ220の外周から延びて第1ローラ210との間に第2隙間253を有するように第1剥離部材280が設けられている。よって、食材は、第1隙間251によって成形されるだけでなく、第1隙間251に引き続いて第2隙間253によっても成形される。よって、食材を成形するための距離が延びるため、全体として食材にかかる圧力を小さくでき、食材への負担を小さくしつつ食材を成形することができる。
上記実施形態では、第1剥離部材280は着脱可能である。さらに、複数の第1剥離部材280を含む第1剥離部材セット500が準備されている。よって、第1隙間251の大きさ、及び食材の水分量、固形分量、成形後の食材の所望の厚み等を考慮して、所望の一の第1剥離部材280を選択して付け替え可能である。これにより、第2隙間253を、所望の大きさ、空間形状及び延びる方向の長さ等に調整できる。
上記実施形態では、第1剥離部材280は、その本体部281の突部285(第1及び第2突部285a、285b)を、第1及び第2ローラ210、220側の溝部(第1溝部242及び第2溝部222)に嵌め込むことで、ローラに対して安定に支持される。この場合、第1剥離部材280の嵌め込み位置及び嵌め込み角度等を調整することで、第2隙間253の大きさ及び形状、第2隙間253からの食材の排出角度等を異ならせることができる。例えば、第2隙間253の大きさを大きく又は小さくできる。また、例えば、第2隙間253の大きさを徐々に大きく又は徐々に小さくする等できる。また、第2隙間253からの食材の排出角度を急にする又は緩やかにする等できる。
上記の食材成形装置10では、第1ローラ210の第1回転軸部材211の位置を変化させるための第1軸支持部材261を設けている。そして、第1軸支持部材261の回転により第1回転軸部材211を移動させる。これにより、第1ローラ210と第2ローラ220との第1隙間251の大きさを変えることができる。つまり、第1回転軸部材211の移動という簡単な機構により第1隙間251の大きさを調整できる。よって、第1隙間251の大きさを調整するに当たって、既設の第1ローラを取り外して、これとは異なる径を有する第1ローラ210を新たに設置する等の手間を省き、その作業を簡単化かつ迅速化できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
上記実施形態では、第1ローラ210の回転壁240L、240Rに、第1左突部285La及び第1右突部285Raに対応した、第1左溝部242L及び第1右溝部242Rが形成されている。そして、第2ローラ220に、第2左突部285Lb及び第2右突部285Rbに対応した、第2左溝部222L及び第2右溝部222Rが形成されている。これとは異なり、図15〜図17に示すように突部と溝部とが対応づけられていてもよい。図15〜図17は、突部と溝部との関係を、食材の搬送方向下流側である−Y方向側から見た模式図である。図15に示すように、第1ローラ210に、第1左突部285La及び第1右突部285Raに対応した、第1左溝部210L及び第1右溝部210Rが形成されている。そして、第2ローラ220に、第2左突部285Lb及び第2右突部285Rbに対応した、第2左溝部222L及び第2右溝部222Rが形成されている。
上記実施形態では、第1剥離部材セット500から一の第1剥離部材280を取り付けるようにしている。しかし、複数の第1剥離部材280が準備されている必要はない。例えば、一の第1剥離部材280のみが準備されており、一の第1剥離部材280を取り外す、また、一の第1剥離部材280を取り付ける角度及び位置を調整し、第2隙間253を変更する等してもよい。第1軸支持部材261により第1隙間251の大きさ等が変更された場合も、この変更に応じて一の第1剥離部材280を角度等を調整してもよい。
上記実施形態では、第1剥離部材280において、本体部281に設けられた突部285は、−X方向側の端部の左突部285L(285La,285Lb)及び+方向の端部の右突部285R(285Ra,285Rb)を含む。しかし、第1剥離部材280を第1又は第2ローラ210、220に対して位置決めできればよく、左突部285L及び右突部285Rのいずれかの突部285が設けられていればよい。また、突部285の位置も端部に限定されず、いずれの位置であってもよい。
上記実施形態では、第1軸移動機構260が設けられているが、第1軸移動機構260が設けられていない食材成形装置にも、上記の第1剥離部材280を適用可能である。
上記実施形態では、第1剥離部材280の本体部281は、1つの角の先端が最も狭まる概ね矩形状である。しかし、第1及び第2ローラ210、220に対して本体部281が位置決めできればよく、本体部281の形状はこれに限定されない。本体部281は、例えば、多角形状及び円形状等の形状であってもよい。また、本体部281の各部の角度もまた上記実施形態に限定されず、第1及び第2ローラ210、220の大きさ等に応じて多様に変更可能である。
<3−6>
上記実施形態では、第1ローラ210は第2ローラ220より−Y方向側に位置している。しかし、各ローラの配置はこれに限定されず、第1ローラ210が第2ローラ220より+Y方向側に位置してもよい。また、図9に示すように、第1回転軸部材211の中心点Pが、第2回転軸部材221の中心点Qよりも+Z方向に配置されているが、これに限定されない。例えば、第1回転軸部材211の中心点Pと第2回転軸部材221の中心点QとがZ方向において同位置であってもよいし、第1回転軸部材211の中心点Pが、第2回転軸部材221の中心点Qよりも−Z方向に配置されていてもよい。
上記実施形態では、第1軸支持部材261を回転させることによって第1回転軸部材211を移動させ、ひいては第1ローラ210を移動させ、ローラ間の第1隙間251の大きさを変更する構成について説明した。しかし、第2ローラ220を移動させて、ローラ間の第1隙間251の距離を変更してもよい。このような構成について、図18を用いて以下に説明する。なお、実施形態と同様の部材には同じ符号番号を用いて、添え字[’]を付している。
上記実施形態では、図9に示すように、第1軸支持部材261の中心点Oを中心とする回転によって、第1ローラ210を移動させる構成について説明した。しかし、この第1ローラ210の移動に加えて、第2回転軸部材221を中心とした第1ローラ210の移動も可能である。これについて、図20を用いて説明する。図20は、第2回転軸部材を中心とした回転により、第1ローラを第2ローラに対して移動させた場合の側面図である。第1ローラ210の移動前が破線で示されており、移動後が実線で示されている。
なお、上記とは異なり、第1回転軸部材211を中心として、第2回転軸部材221を移動させてもよい。
上記実施形態では、第1軸支持部材261を回転させることによって第1回転軸部材211を移動させる。この第1軸支持部材261は、第1回転軸部材211が挿入される貫通孔261aを有した円筒体である。しかし、第1回転軸部材211を中心点Oからずれた偏心点Pにおいて回転可能に支持できればよく、第1軸支持部材261の形状はこれに限定されない。例えば、第1軸支持部材261は、第1回転軸部材211が挿入される貫通孔を有する例えば多角形状及び円盤状等の筒体及び板部材等であってもよい。
上記実施形態では、第1ローラ210のX方向の両端面に回転壁240(240R、240L)が設けられているが、回転壁240はX方向の一方の端面にのみ設けられていてもよい。また、回転壁240は必ずしも設けられている必要はなく、第1ローラ210は、X方向の両端面がローラ支持部230の第2側壁233及び第3側壁235に接するように配置されていてもよい。また、第1ローラ210のX方向の両端部を凸部とし、中央部を溝から成る凹部から構成してもよい。この場合、第1ローラ210の凹部を食材が通過し、第1ローラ210の凸部からなる両端部が、回転壁240と同様に食材のローラ端面への食材の巻き込み及び変形を抑制する。
上記実施形態では、回転壁240Rの開口243aに、回転部材241が回転可能に嵌め込まれている。しかし、第1回転軸部材211が第1軸支持部材261の回転により移動可能であれば、回転部材241は必ずしも設けられている必要はない。つまり、第1回転軸部材211は、回転壁240Rの開口243aに挿通されていてもよい。
上記実施形態では、レバー275を手動で操作し、ウォームホイール271を回転させている。しかし、移動部材263の回転は手動に限られず、例えば、ウォームギア273を自動で移動させ、ウォームホイール271を回転させてもよい。
上記実施形態では、搬送部311は、ベルトコンベアである。しかし、搬送部311は、搬送物を搬送可能であれば前述のベルトコンベアに限定されない。例えば、搬送部311は、複数の板状の部材が組み合わされ、各板状の部材が順次に搬送方向に搬送されるコンベア等であってもよい。
上記実施形態では、食材用ホッパー100は角錐台であるが、食材用ホッパー100に投入された食材が第1搬送装置310側に排出されれば良く、その形状は限定されない。例えば、食材用ホッパー100は円錐及びn角錘台等の形状であってもよい。散紛装置150の形状も同様に角錐台に限定されない。また、第1搬送装置310への食材への供給方法は、食材用ホッパー100を介した供給方法に限られない。例えば、食材用ホッパー100を配置せず、手作業で食材を第1搬送装置310に供給してもよい。また、食材に対して散紛する必要がない場合には、散紛装置150を省略してもよい。
上記実施形態では、目盛り板277に設けられる目盛りは、ローラ間の第1隙間251の距離を示すが、目盛りが示す指標はこれに限定されない。目盛りは、例えば、ウォームホイール271の回転角度などの回転に基づく指標やローラ間の軸間距離であってもよい。
上記実施形態では、第1ローラ210は時計回りに回転し、一方、第2ローラ220は反時計回りに回転する。しかし、上流側及び下流側が上記実施形態とは反対の場合には、各ローラの回転方向は、これに限定されず、例えば、第1ローラ210は反時計回りに回転し、一方、第2ローラ220は時計回りに回転してもよい。
100 :食材用ホッパー
150 :散紛装置
200 :ローラ機構
210 :第1ローラ
220 :第2ローラ
211 :第1回転軸部材
221 :第2回転軸部材
240 :回転壁
241 :回転部材
242 :第1溝部
242L :第1左溝部
242R :第1右溝部
251 :第1隙間
253 :第2隙間
260 :第1軸移動機構
271 :ウォームホイール
273 :ウォームギア
275 :レバー
277 :目盛り板
280 :第1剥離部材
281 :本体部
283 :傾斜部
283a :傾斜面
285 :突部
285L :左突部
285La :第1左突部
285Lb :第2左突部
285R :右突部
285Ra :第1右突部
285Rb :第2右突部
310 :第1搬送装置
320 :第2搬送装置
500 :第1剥離部材セット
Claims (6)
- 第1ローラと、
前記第1ローラとの間に、食材を通過させて成形する第1隙間を有するように離隔して配置されている第2ローラと、
前記第1隙間における食材の送出側に配置される第1剥離部材と、
を備え、
前記第1剥離部材は、前記第2ローラの外周から延びて前記第1ローラとの間に第2隙間を有するように設けられており、前記第1隙間を通過した食材を前記第2ローラから剥離し、前記第1ローラとの間の前記第2隙間を通過させて成形し、
前記第1隙間及び前記第2隙間の大きさは同じである、食材成形装置。 - 前記第1剥離部材は、
本体部と、
前記本体部に隣接して設けられ、前記第1ローラとの間に前記第2隙間を形成する傾斜面を有する傾斜部と、を含み、
前記第1剥離部材は、前記傾斜面の曲率、前記傾斜面の傾斜角度、及び前記傾斜面の傾斜方向に沿う長さの少なくともいずれかが異なる、複数の第1剥離部材を含む第1剥離部材セットから選択された一の第1剥離部材である、請求項1に記載の食材成形装置。 - 前記第1剥離部材は、前記本体部に設けられた突部を含み、
前記第1ローラ又は前記第1ローラとともに回転する部材は、前記突部に対応する第1溝部を有し、
前記第2ローラ又は前記第2ローラとともに回転する部材は、前記突部に対応する第2溝部を有する、請求項2に記載の食材成形装置。 - 前記突部は、前記傾斜面側に突出する第1突部と、前記傾斜面の反対側において突出する第2突部と、を有し、
前記第1突部は、前記第1溝部に対応しており、
前記第2突部は、前記第2溝部に対応している、請求項3に記載の食材成形装置。 - 前記突部は、前記本体部において、前記第1ローラ及び前記第2ローラの軸方向の両端部それぞれに対応して設けられており、
前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記両端部の突部に対応している、請求項3又は4に記載の食材成形装置。 - 前記第1剥離部材は、前記第1ローラと対向する面の少なくとも一部が、前記第1ローラの外周に沿った形状を有する、請求項1から5のいずれかに記載の食材成形装置。
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