JP6892449B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像素子に生じるノイズを処理する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
一般に、撮像装置に用いられる撮像素子では、製造時のばらつきや劣化等によって画素を構成する回路に欠陥が生じた場合、その画素から読み出される画素値が周囲の画素(以下「周囲画素」という)の画素値より高くなったり、低くなったりする。このような欠陥が生じた画素(以下、「欠陥画素」という)の画素値を補正する技術として、注目画素の周囲画素の画素値を集団としたときの画素値の分散を演算するとともに、この分散を基に注目画素の画素値と周囲画素の画素値との差分値を正規化した、注目画素の周囲画素における画素値の突出度合いを示す突出度を算出することによって、欠陥画素の画素値を補正する技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、注目画素の画素値の突出度と、注目画素と同一位置の異なる色フィルタの画素値の突出度とを比較して欠陥画素であるか否かの判定を行い、注目画素が欠陥画素である場合、注目画素の画素値を周囲画素の画素値を用いて補正する。
また、撮像素子では、露光量に応じて発生する電荷に対応する画素値を読み出している。撮像素子の各画素における電荷の最大蓄積量(飽和電荷量)は、撮像素子の製造誤差等により画素毎にばらつきが生じる。例えば、コントラストがなく高輝度の平坦被写体を撮像した場合、読み出された画素値は一律に飽和し、全画素が同等の画素値を示すことが好ましいが、画素毎のばらつきに起因して飽和電荷量が低い画素では他の画素よりも低い画素値で飽和してしまい、画素値が同等の画素値を示さないという問題点がある。このように、他の画素の画素値と比べて、低い画素値で飽和する画素(以下、「低飽和画素」という)の画素値を、周囲画素の画素値の平均値に置換することで、注目画素の画素値を補正する技術が知られている(特許文献2参照)。
特許第4453332号公報 国際公開第2013/154105号
しかしながら、上述した特許文献1では、注目画素の画素値および周囲画素の画素値を用いて欠陥画素の検出および補正を行う場合において、欠陥画素の周囲に低飽和画素があるとき、欠陥画素の検出の精度が低下したり、欠陥画素の補正精度が低くなったりするという問題点があった。
特に医療用内視鏡などの、観察する被写体や条件が制限されるような機器においては、最も重要な条件で最も良い画質になるように設計される。例えば、医療用内視鏡では、ユーザである医師が最も診断しやすい露光条件において、ノイズが少なく観察対象である生体等の被検体が最も見やすくなるように、その露光条件で平均的に蓄積される電荷量を決定する。その結果、重要では無い条件(例えば、医療用内視鏡に使う可能性が著しく低い飽和した条件や真っ暗な条件)で、上述した問題がより顕著になる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、注目画素の周囲に低飽和画素があるときであっても、正確に欠陥画素を処理することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置であって、前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正する欠陥画素補正部と、前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素補正部が補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素補正部は、前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、前記飽和レベル算出部は、前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正する際に参照する範囲に基づいて、前記飽和レベルを算出することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記飽和レベル算出部は、前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正する際に参照する画素の範囲を、前記参照範囲として決定することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素補正部は、前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正し、前記飽和レベル算出部は、前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正する際に補間に使用する画素の範囲を、前記参照範囲として決定することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記飽和レベル算出部は、前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記飽和レベル算出部は、前記参照範囲内の画素の前記飽和レベルを加重平均した値を、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素に対応する前記飽和レベルは、前記注目画素の周囲の参照画素における飽和レベルのうち、最も低い飽和レベルであり、前記欠陥画素補正部は、前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の参照画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素に対応する前記飽和レベルは、前記注目画素の周囲の参照画素における飽和レベルを加重平均した値であり、前記欠陥画素補正部は、前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記欠陥画素は、白傷、黒傷および点滅欠陥ノイズのいずれかであることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記低飽和画素補正部は、前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値が前記飽和レベル以上の場合、前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて、前記欠陥画素の画素値を補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記低飽和画素補正部は、前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値が前記飽和レベル以上の場合、前記欠陥画素の画素値と前記欠陥画素の周囲の画素の画素値との差が小さくなるように前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値を補正することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記ノイズを補正するノイズ補正ステップと、前記ノイズ補正ステップにおいて前記ノイズを補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置に、前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記ノイズを補正するノイズ補正ステップと、前記ノイズ補正ステップにおいて前記ノイズを補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、注目画素の周囲に低飽和画素があるときであっても、正確に欠陥画素を処理することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る撮像素子の要部の構成を模式的に示す概略図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る撮像素子における欠陥画素と低飽和画素の一例を模式的に示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る低飽和画素情報記録部が記録する低飽和画素情報の一例を模式的に示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る低飽和画素情報記録部が記録する低飽和画素情報の別の一例を模式的に示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置が実行するノイズ処理の概要を示すフローチャートである。 図7は、図6の欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図8は、図7の方向判別処理の概要を示すフローチャートである。 図9Aは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図である。 図9Bは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図である。 図9Cは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図である。 図9Dは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図である。 図9Eは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図である。 図10は、図6の飽和レベル算出処理の概要を示すフローチャートである。 図11は、図6の低飽和画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図12Aは、本発明の実施の形態1に係る低飽和画素補正部が行う補間A判定の概要を模式的に説明する図である。 図12Bは、本発明の実施の形態1に係る低飽和画素補正部が行う補間A判定の概要を模式的に説明する図である。 図12Cは、本発明の実施の形態1に係る低飽和画素補正部が行う補間A判定の概要を模式的に説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。 図14Aは、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部が参照する参照マスクの一例を示す図である。 図14Bは、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部が参照する参照マスクの一例を示す図である。 図14Cは、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部が参照する参照マスクの一例を示す図である。 図14Dは、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部が参照する参照マスクの一例を示す図である。 図14Eは、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部が参照する参照マスクの一例を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置が実行する飽和レベル算出処理の概要を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態3に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。 図17は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
〔撮像システムの構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。図1に示す撮像システム1は、撮像装置10と、画像処理装置30と、表示装置40と、を備える。
〔撮像装置の構成〕
まず、撮像装置10の構成について説明する。撮像装置10は、図1に示すように、光学系101と、絞り102と、シャッタ103と、ドライバ104と、撮像素子105と、アナログ処理部106と、A/D変換部107と、操作部108と、メモリI/F部109と、記録媒体110と、揮発メモリ111と、不揮発メモリ112と、バス113と、撮像制御部114と、第1外部I/F部115と、を備える。
光学系101は、単数または複数のレンズを用いて構成される。光学系101は、例えばフォーカスレンズとズームレンズとを用いて構成される。
絞り102は、光学系101が集光した光の入射量を制限することで露出の調整を行う。絞り102は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101が集光した光の入射量を制限する。なお、絞り102を用いずに、シャッタ103や撮像素子105における電子シャッタを用いて光の入射量を制限するようにしてもよい。なお、光学系101、絞り102は、撮像装置10に対して着脱可能であってもよい。
シャッタ103は、撮像素子105の状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ103は、例えばフォーカルプレーンシャッタ等を用いて構成される。なお、シャッタ103を用いずに、撮像素子105における電子シャッタを用いてもよい。
ドライバ104は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101、絞り102およびシャッタ103を駆動する。例えば、ドライバ104は、光学系101を光軸O1に沿って移動させることによって、撮像装置10のズーム倍率の変更またはピント位置の調整を行う。
撮像素子105は、後述する撮像制御部114の制御のもと、光学系101が集光した光を受光して画像データ(電気信号)に変換して出力する。撮像素子105は、複数の画素が2次元状に配置されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。この各画素の前面には、ベイヤー配列のRGBフィルタが配置されている。なお、撮像素子105は、ベイヤー配列に限定されず、例えばFovionのような積層型の形式でも勿論かまわない。また、用いるフィルタはRGBに限定されず、補色フィルタ等任意のフィルタを適用できる。また、別途、異なるカラー光を時分割で照射可能な光源を配置し、撮像素子105には、フィルタを配置せず、照射する色を変更しながら順次取り込んだ画像を使用してカラー画像を構成できるようにしてもよい。また、撮像素子105は、受光量を電子的に制御可能な電子シャッタ機能を有する。
ここで、撮像素子105の構成について詳細に説明する。図2は、撮像素子105の要部の構成を模式的に示す概略図である。なお、図2に示す撮像素子105は、画素の開口率向上により感度を向上させるため、複数の画素で読み出し回路を共有している例を示している。なお、図2に示す撮像素子105は、水平方向(横方向)に2画素×垂直方向(縦方向)に4画素の8画素に対して、1つの読み出し回路が配置されている。なお、図2においては、水平方向(横方向)に2画素×垂直方向(縦方向)に4画素の8画素に対して、1つの読み出し回路を1グループとする例を説明したが、本実施の形態1の撮像素子105上には、上述した画素および読み出し回路が、水平方向および垂直方向に並んで配置されているものとする。
図2に示すように、撮像素子105は、露光により光を受光し、光電変換を行うことによって、露光量に対応した電荷を発生する複数の画素105a(フォトダイオード)と、複数の画素105aの各々に設けられ、撮像制御部114の制御に応じて開閉する第1スイッチ105bと、複数の画素105aの各々から出力された信号(電荷)を転送する転送線105cと、複数の画素105aの各々から出力された信号を蓄積するFD部105d(Floating Diffusion)と、FD部105dから出力された信号を増幅するアンプ部105eと、撮像制御部114の制御に応じて開閉する第2スイッチ105fと、第2スイッチ105fを制御する制御線105gと、アンプ部105eで増幅された電気信号を転送する転送線105hと、を備える。
このように構成された撮像素子105は、画素105a(1)〜105a(8)における露光量に対応する信号を画素値として読み出す場合、まず、FD部105dをリセット状態にして、撮像制御部114が第1スイッチ105b(1)のみをオンとすることで、画素105a(1)に発生した電荷をFD部105dに転送する。その後、撮像素子105は、撮像制御部114が第2スイッチ105fをオンとすることで、FD部105dに蓄積された電荷をアンプ部105eによって増幅させて画素値として読み出す(出力する)。次に、撮像素子105は、FD部105dをリセット状態にして、撮像制御部114が第1スイッチ105b(2)のみをオンとすることで、画素105a(2)に発生した電荷をFD部105dに転送する。その後、撮像素子105は、撮像制御部114が第2スイッチ105fをオンとすることで、FD部105dに蓄積された電荷をアンプ部105eによって増幅させて画素値として読み出す。撮像素子105は、このような読み出し動作を順次行うことによって、画素105a(1)〜105a(8)における露光量に対応する信号を順次画素値として出力することができる。なお、本実施の形態1では、FD部105d以降が複数の画素105aの各々から電荷を読み出す読み出し回路として機能する。
図1に戻り、撮像装置10の構成の説明を続ける。
アナログ処理部106は、撮像素子105から入力されるアナログ信号に対して、所定のアナログ処理を施してA/D変換部107へ出力する。具体的には、アナログ処理部106は、撮像素子105から入力されるアナログ信号に対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。例えば、アナログ処理部106は、アナログ信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
A/D変換部107は、アナログ処理部106から入力されるアナログ信号に対して、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データ(以下、「RAW画像データ」という)を生成し、バス113を介して揮発メモリ111に出力する。なお、A/D変換部107は、後述する撮像装置10の各部に対してRAW画像データを直接出力するようにしてもよい。なお、上述したアナログ処理部106とA/D変換部107を撮像素子105に設け、撮像素子105がデジタルのRAW画像データを直接出力するようにしてもよい。
操作部108は、撮像装置10の各種の指示を与える。具体的には、操作部108は、撮像装置10の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り替える電源スイッチ、静止画撮影の指示を与えるレリーズスイッチ、撮像装置10の各種設定を切り替える操作スイッチおよび動画撮影の指示を与える動画スイッチ等を有する。
記録媒体110は、撮像装置10の外部から装着されるメモリカードを用いて構成され、メモリI/F部109を介して撮像装置10に着脱自在に装着される。また、記録媒体110は、撮像制御部114の制御のもと、メモリI/F部109を介してプログラムおよび各種情報それぞれを不揮発メモリ112に出力してもよい。
揮発メモリ111は、バス113を介してA/D変換部107から入力される画像データを一時的に記録する。例えば、揮発メモリ111は、アナログ処理部106、A/D変換部107およびバス113を介して、撮像素子105が1フレーム毎に順次出力する画像データを一時的に記録する。揮発メモリ111は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等を用いて構成される。
不揮発メモリ112は、Flashメモリ等を用いて構成され、撮像装置10を動作させるための各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。また、不揮発メモリ112は、プログラム記録部112aと、撮像素子105における画素の位置に応じた欠陥画素の位置情報(位置情報は、画素値を読み出す読み出し回路(アンプ部105eの位置情報)または欠陥画素が生じる画素の位置情報のいずれか一方または両方を含む)を記録する欠陥画素情報記録部112bと、撮像素子105における画素の位置に応じた低飽和画素の位置情報(位置情報は、画素値を読み出す読み出し回路(アンプ部105eの位置情報)または低飽和画素が生じる画素の位置情報のいずれか一方または両方を含む)を記録する低飽和画素情報記録部112cと、を有する。ここで、欠陥画素とは、白傷、黒傷および点滅欠陥ノイズのいずれかである。
バス113は、撮像装置10の各構成部位を接続する伝送路等を用いて構成され、撮像装置10の内部で発生した各種データを撮像装置10の各構成部位に転送する。
撮像制御部114は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、操作部108からの指示信号やレリーズ信号に応じて撮像装置10を構成する各部位に対する指示やデータの転送等を行って撮像装置10の動作を統括的に制御する。例えば、撮像制御部114は、操作部108からセカンドレリーズ信号が入力された場合、撮像装置10における撮影動作の制御を開始する。ここで、撮像装置10における撮影動作とは、撮像素子105の露光タイミング、アナログ信号の出力タイミング、および撮像素子105が出力したアナログ信号に対し、アナログ処理部106かつA/D変換部107が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、撮像制御部114の制御のもと、バス113およびメモリI/F部109を介して記録媒体110に記録される。
第1外部I/F部115は、バス113を介して外部の機器から入力される情報を不揮発メモリ112または揮発メモリ111へ出力する一方、バス113を介して外部の機器へ揮発メモリ111が記録する情報、不揮発メモリ112が記録する情報および撮像素子105が生成した画像データを出力する。具体的には、第1外部I/F部115は、バス113を介して画像処理装置30に撮像素子105が生成した画像データ、欠陥画素情報および低飽和画素情報を出力する。
〔画像処理装置の構成〕
次に、画像処理装置30の構成について説明する。画像処理装置30は、第3外部I/F部31と、ノイズ処理部32と、画像処理部33と、操作部34と、記録部35と、画像処理制御部36と、を備える。

第3外部I/F部31は、撮像装置10の第1外部I/F部115を介して撮像素子105によって生成された画像データ、不揮発メモリ112内の欠陥画素情報記録部112bが記録する欠陥画素情報および低飽和画素情報記録部112cが記録する低飽和画素情報を取得する取得部として動作し、取得した画像データ、欠陥画素情報および低飽和画素情報をノイズ処理部32および記録部35へ出力する。第3外部I/F部31および第1外部I/F部115は、例えば双方向に情報をやり取り可能な制御ケーブルや無線通信等を介して接続されている。なお、本実施の形態では、第3外部I/F部31が取得部として機能する。
ノイズ処理部32は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像データに対して、飽和レベルに基づいて、欠陥画素に起因するノイズを処理するとともに、低飽和画素を補正して画像処理部33へ出力する。ノイズ処理部32は、欠陥画素補正部51と、飽和レベル算出部52と、低飽和画素補正部53と、を有する。
欠陥画素補正部51は、飽和レベルに基づいて、RAW画像データにおける欠陥画素を補正する。具体的には、欠陥画素補正部51は、欠陥画素情報に基づいて、欠陥画素を補正する。なお、欠陥画素補正部51は、欠陥画素の位置のみを使用し、欠陥画素の周囲画素を用いて補正するようにしてもよい。
飽和レベル算出部52は、欠陥画素補正部51の補正方法に応じて、欠陥画素における飽和レベルを算出し、この算出した飽和レベルと欠陥画素の位置とを含む情報を低飽和画素情報として出力する。
低飽和画素補正部53は、RAW画像データの低飽和画素を補正する。具体的には、低飽和画素補正部53は、低飽和画素情報(欠陥画素以外の低飽和画素における低飽和画素の位置と飽和レベルに関する情報と、欠陥画素における欠陥画素の位置と飽和レベルに関する情報と、を含む)に基づいて、低飽和画素が飽和している場合、低飽和画素の周囲画素と同様の画素値となるように補正する一方、低飽和画素が飽和していない場合、低飽和画素の画素値をそのまま出力する。
画像処理部33は、ノイズ処理部32によってノイズが補正された画像データに対して、所定の画像処理を行って表示装置40へ出力する。ここで、所定の画像処理とは、少なくとも、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、撮像素子105がベイヤー配列の場合には画像データの同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む基本の画像処理を行う。また、画像処理部33は、予め設定された各画像処理のパラメータに基づいて、自然な画像を再現する画像処理を行う。ここで、各画像処理のパラメータとは、コントラスト、シャープネス、彩度、ホワイトバランスおよび階調の値である。
操作部34は、画像処理装置30に関する各種操作信号の入力を受け付ける。操作部34は、例えば十字ボタン、プッシュボタンおよびタッチパネル等を用いて構成される。
記録部35は、揮発メモリや不揮発性メモリを用いて構成され、第3外部I/F部31から出力された欠陥画素情報および低飽和画素情報を記録する。
画像処理制御部36は、画像処理装置30を構成する各部を統括的に制御する。画像処理制御部36は、CPU等を用いて構成される。画像処理制御部36は、画像処理装置30を構成する各部の指示やデータ等の転送を制御する。
〔表示装置の構成〕
次に、表示装置40の構成について説明する。表示装置40は、画像処理装置30から入力される画像データに対応する画像を表示する。表示装置40は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等の表示パネル等を用いて構成される。
以上の構成を有する撮像システム1は、画像処理装置30が撮像素子105において発生する欠陥画素および/または低飽和画素を補正し、表示装置40が画像処理装置30によって画像処理が施された画像データに対応する画像を表示する。
〔低飽和画素情報〕
次に、低飽和画素情報記録部112cが記録する低飽和画素情報について説明する。図3は、撮像素子における欠陥画素と低飽和画素の一例を模式的に示す図である。図4は、低飽和画素情報記録部112cが記録する低飽和画素情報の一例を模式的に示す図である。図5は、低飽和画素情報記録部112cが記録する低飽和画素情報の別の一例を模式的に示す図である。図3において、画素P1が正常な画素を示し(ハッチなし)、画素P2(ハッチあり)が白傷や黒傷または点滅欠陥ノイズ等の欠陥画素を示し、画素P3(ハッチあり)が低飽和画素を示す。また、図4において、画素P10、画素P11が低飽和画素を示す。
図3〜図5に示すように、低飽和画素情報には、画素毎の位置情報と、検出装置等によって予め検出された飽和レベルとが関連付けられて記録されている。この記録方法としては、撮像素子105によって生成されたRAW画像データにおける複数の画素の各々に飽和レベルが設定された飽和レベルマップを取得する方法(図4を参照)と、低飽和画素の座標(アドレス)と飽和レベルとを関連付けて取得する方法(図5を参照)とがある。低飽和画素の座標(アドレス)と飽和レベルとを関連付けて取得する方法を行う場合、低飽和画素は、その座標と飽和レベルと、低飽和画素以外の画素の飽和レベルを記録し、飽和レベルを参照する座標が記録されている場合には対応する飽和レベルを用いる一方、飽和レベルを参照する座標が記録されていない場合には低飽和画素以外の画素の飽和レベルを用いる。ただし、低飽和画素ではない画素については、十分に飽和する場合、画素値の最大値(例えば12ビットの場合、4095)を飽和レベルとしてもよい。
なお、図4および図5では画素の位置に対応するように飽和レベルを記録したが、読み出し回路が起因して飽和レベルが下がる場合には、読み出し回路の位置に対応するように飽和レベルを記録しても良い(勿論、図4および図5で示した方法で飽和レベルを記録しても良い)。その場合、記録されている情報を読み出した後、読み出し回路を共有する画素に対して同じ飽和レベルにするなど、画素単位の飽和レベルに変換した情報を低飽和画素情報とすればよい。
また、各画素の飽和レベルについては、画素値の線形性(リニアティ)とランダムノイズ等を考慮して決定することが望ましい。例えば、完全に飽和するような条件で露光して得られる画像の画素値から、その輝度のランダムノイズ量に基づく値だけ下げた値を、その画素の飽和レベルとしてもよい。また、線形性が崩れる画素値を飽和レベルとしてもよい。もちろん、両方を考慮して飽和レベルを設定してもよい。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30が実行する処理について説明する。図6は、画像処理装置30が実行するノイズ処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するメインルーチンのフローチャートである。
図6に示すように、まず、欠陥画素補正部51は、第3外部I/F部31から入力されたRAW画像に対して、欠陥画素を補正する欠陥画素補正処理を実行する(ステップS101)。なお、欠陥画素補正処理の詳細については後述する。
続いて、飽和レベル算出部52は、RAW画像における低飽和画素のレベルを算出する飽和レベル算出処理を実行する(ステップS102)。なお、飽和レベル算出処理の詳細については後述する。
その後、低飽和画素補正部53は、RAW画像における低飽和画素を補正する低飽和画素補正処理を実行する(ステップS103)。なお、低飽和画素補正処理の詳細については後述する。ステップS103の後、画像処理装置30は、本処理を終了する。
〔欠陥画素補正処理〕
次に、図6のステップS101において説明した欠陥画素補正処理の詳細について説明する。図7は、欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。
図7に示すように、まず、欠陥画素補正部51は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS201)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS202)。なお、以下においては、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyにおいて、RAW画像の上端を0とし、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxにおいて、RAW画像の左端を0とする。
続いて、欠陥画素補正部51は、注目画素が欠陥画素であるか否かを判断し(ステップS203)、注目画素が欠陥画素である場合(ステップS203:Yes)、後述するステップS204へ移行する。これに対して、注目画素が欠陥画素でない場合(ステップS203:No)、後述するステップS210へ移行する。
ステップS204において、欠陥画素補正部51は、注目画素の画素値から欠陥画素レベルを減算し、補正候補値を算出する。
続いて、欠陥画素補正部51は、注目画素と相関が高い方向を判別する方向判別処理を実行する(ステップS205)。ステップS205の後、欠陥画素補正部51は、後述するステップS206へ移行する。
〔方向判別処理の概要〕
図8は、図7のステップS205の方向判別処理の概要を示すフローチャートである。図8に示すように、まず、欠陥画素補正部51は、方向を示すインデックスiをリセット(i=0)し(ステップS301)、i方向の相関値を算出する(ステップS302)。
図9Aは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図であり、方向判別の方向が方向0を示す図である。図9Bは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図であり、方向判別の方向が方向1を示す図である。図9Cは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図であり、方向判別の方向が方向2を示す図である。図9Dは、本発明の実施の形態1に係る方向判別の一例を模式的に示す図であり、方向判別の方向が方向3を示す図である。
図9A〜図9Dに示すように、欠陥画素補正部51は、9×9の範囲において、注目画素P100(R画素)と同色の隣接画素間(図9A〜図9Dの矢印A1)の差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値の平均を相関値として算出する。この場合、相関値が小さいほど、その方向の相関値が高いこととなる。また、図9Eに示すように、欠陥画素補正部51は、隣接画素間のうちのどちらか一方が欠陥画素の場合(図9Eの画素P101を参照)、その画素間の差分を算出しない。さらに、欠陥画素補正部51は、飽和レベルを考慮し、隣接画素がともに飽和レベル未満の画素、かつ、欠陥画素ではない場合のみ、差分絶対値を算出するようにしてもよい。なお、図9A〜図9Dでは、欠陥画素補正部51は、9×9の画素内の一部の隣接画素間の差分絶対値を用いていたが、全ての隣接画素間の差分絶対値を用いるようにしてもよい。例えば、欠陥画素補正部51は、図9Cの方向2の水平方向であれば、3つのラインのR画素を用いていたが、図9Cの場合、5つのラインのR画素を用いるようにしてもよい。また、差分絶対値を算出する数が0の場合(全て欠陥画素の場合等)、その方向の相関値は、差分絶対値の平均値として取り得る最大値(最も相関が小さい値)とする。
その後、欠陥画素補正部51は、方向を示すインデックスiをインクリメント(i=i+1)し(ステップS303)、方向を示すインデックスiが方向数未満であるか否かを判断し(ステップS304)、方向を示すインデックスiが方向数未満である場合(図9A〜図9Dに示す例の場合には、インデックスiが4未満である場合)(ステップS304:Yes)、欠陥画素補正部51は、上述したステップS302へ戻り、方向を示すインデックスiが方向数未満でない場合(ステップS304:No)、欠陥画素補正部51は、後述するステップS305へ移行する。
ステップS305において、欠陥画素補正部51は、相関が最も高い方向を注目画素に対する方向判別結果として確定する。このとき、欠陥画素補正部51は、全ての方向において相関が同じ場合、所定の方向(例えばiが0の方向)を方向判別結果として確定する。ステップS305の後、画像処理装置30は、図7のサブルーチンへ戻る。
このように、欠陥画素補正部51は、方向判別処理を行うことによって、欠陥画素が注目画素の周囲にある場合であっても、注目画素と相関が高い方向を判定することができる。なお、欠陥画素補正部51は、方向判別処理を行う場合、低飽和画素を考慮し、飽和していない画素を用いて方向判別処理を行ってもよい。これにより、低飽和画素が注目画素の周囲にある場合であっても、正しく方向判別を行うことができる。さらに、欠陥画素補正部51は、方向判別処理を必ず行う必要はなく、公知の技術、例えばブロックマッチング等用いて、注目画素と周囲画素との相関を判定することができればよい。
図7へ戻り、ステップS206以降の説明を続ける。
ステップS206において、欠陥画素補正部51は、方向判別結果に基づいて、相関の高い方向の欠陥画素ではない画素の画素値を用いて周囲補間値を算出する。ここで、周囲補間値は、例えば、注目画素の周囲5×5の範囲内の相関の高い方向にある、欠陥画素でなく、かつ、飽和していない画素の平均値とする。なお、周囲補間値は、欠陥画素以外の画素を用い、飽和している画素の重みを減らした重み付け平均値としてもよい。また、欠陥画素補正部51は、注目画素の周囲5×5の範囲内の相関の高い方向に、欠陥画素でなく、かつ、飽和していない画素が存在しない場合、注目画素の周囲5×5の範囲内の中央値等、周囲の画素の統計値を周囲補間値とするようにしてもよい。また、欠陥画素補正部51は、カラーフィルターを有する撮像素子の場合、注目画素の画素値と注目画素の同色の周辺画素の画素値を用いて周囲補間値を算出する。
続いて、欠陥画素補正部51は、補正候補値が周囲補間値より小さいか否かを判断し(ステップS207)、補正候補値が周囲補間値より小さい場合(ステップS207:Yes)、周囲補間値を注目画素の画素値として出力する(ステップS208)。具体的には、欠陥画素補正部51は、補正候補値が周囲補間値より小さい場合、過補正の可能性があるため、周囲補間値を補正結果として出力する。ステップS208の後、欠陥画素補正部51は、後述するステップS211へ移行する。このとき、補正候補値と周囲補間値との差が所定値以上の場合Yesと判断し、所定値未満の場合Noと判断するようにしても良い。これにより、白傷の過補正と黒傷の補正残りを防止することができる。即ち、差を比較することによって、過補正と補正残りを防止することができる。
ステップS207において、補正候補値が周囲補間値より小さくない場合(ステップS207:No)、欠陥画素補正部51は、補正候補値を注目画素の画素値として出力する(ステップS209)。ステップS209の後、欠陥画素補正部51は、後述するステップS211へ移行する。
ステップS203において、欠陥画素補正部51は、注目画素が欠陥画素でない場合(ステップS203:No)、補正が不要のため、注目画素の画素値をそのまま出力する。ステップS210の後、欠陥画素補正部51は、後述するステップS211へ移行する。
続いて、欠陥画素補正部51は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)し(ステップS211)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS212)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS212:Yes)、欠陥画素補正部51は、上述したステップS203へ戻り、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さくない場合(ステップS212:No)、欠陥画素補正部51は、ステップS213へ移行する。
続いて、欠陥画素補正部51は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS213)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS214)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS214:Yes)、欠陥画素補正部51は、上述したステップS202へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS214:No)、欠陥画素補正部51は、本処理を終了し、図6のメインルーチンへ戻る。
このように、欠陥画素補正部51は、上述した処理を行うことによって、欠陥画素を精度よく補正することができる。
〔飽和レベル算出処理〕
次に、図6のステップS102において説明した飽和レベル算出処理の詳細について説明する。図10は、飽和レベル算出処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。
図10に示すように、まず、飽和レベル算出部52は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS401)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS402)。なお、以下においては、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyにおいて、RAW画像の上端を0とし、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxにおいて、RAW画像の左端を0とする。
続いて、飽和レベル算出部52は、注目画素が欠陥画素であるか否かを判断し(ステップS403)、注目画素が欠陥画素である場合(ステップS403:Yes)、後述するステップS404へ移行し、注目画素が欠陥画素でない場合(ステップS403:No)、後述するステップS407へ移行する。
ステップS404において、飽和レベル算出部52は、上述した図7の欠陥画素補正処理において参照範囲の飽和レベルを取得する。この場合、飽和レベル算出部52は、少なくとも、参照範囲における領域内の欠陥画素補正処理で実際に使用された画素に対する飽和レベルを取得する。
続いて、飽和レベル算出部52は、ステップS404において取得した飽和レベルにおける最小値を、注目画素の飽和レベルとして算出する(ステップS405)。なお、飽和レベル算出部52は、最小値以外の統計的手法により求めてもよい。この場合、過補正になる可能性があるが、最小値を用いることによって補正残りを防止することができる。
その後、飽和レベル算出部52は、ステップS406において算出した飽和レベルを、注目画素の飽和レベルとして出力する。ステップS406の後、飽和レベル算出部52は、後述するステップS408へ移行する。
ステップS407において、飽和レベル算出部52は、注目画素の飽和レベルをそのまま出力する。
続いて、飽和レベル算出部52は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)し(ステップS408)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS409)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS409:Yes)、飽和レベル算出部52は、上述したステップS403へ戻り、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さくない場合(ステップS409:No)、飽和レベル算出部52は、ステップS410へ移行する。
続いて、飽和レベル算出部52は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS410)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS411)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS411:Yes)、飽和レベル算出部52は、上述したステップS402へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS411:No)、飽和レベル算出部52は、本処理を終了し、図6のメインルーチンへ戻る。
このように、飽和レベル算出部52は、欠陥画素の周囲に低飽和画素がある場合であっても、欠陥画素に対する飽和レベルを適切に算出することができるため、欠陥画素に対しても低飽和画素補正処理を適用することができる。この結果、欠陥画素補正処理で参照した画素が低飽和画素、かつ、飽和している場合でも、欠陥画素補正処理と後述する低飽和画素補正処理とを合わせることで、十分な補正結果を得ることができる。
〔低飽和画素補正処理の概要〕
次に、図6のステップS103において説明した低飽和画素補正処理の詳細について説明する。図11は、低飽和画素補正処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30が実行するサブルーチンのフローチャートである。
図11に示すように、まず、低飽和画素補正部53は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをリセット(y=0)するとともに(ステップS501)、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをリセット(x=0)する(ステップS502)。なお、以下においては、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyにおいて、RAW画像の上端を0とし、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxにおいて、RAW画像の左端を0とする。
続いて、低飽和画素補正部53は、補間A判定を行う(ステップS503)。具体的には、低飽和画素補正部53は、注目画素の周囲画素の画素値のうち飽和していない画素(カラーフィルターを有する撮像素子の場合には注目画素とこの注目画素と同色の画素)をカウントし、カウント値が閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下の場合には、補間Aフラグを設定する。
図12Aは、低飽和画素補正部53が行う補間A判定で参照する画素を模式的に説明する図であり、注目画素がG画素の場合を示す図である。また、図12Aにおいては、注目画素を中心とし、「1」と記載した位置の画素を注目画素がG画素である場合の同色参照画素とする。図12Bは、低飽和画素補正部53が行う補間A判定で参照する画素を模式的に説明する図であり、注目画素がR画素またはB画素の場合を示す図である。また、図12Bにおいては、注目画素を中心とし、「1」と記載した位置の画素を注目画素がR画素またはB画素である場合の同色参照画素とする。図12Cは、低飽和画素補正部53が行う補間A判定で参照する画素を模式的に説明する図であり、撮像素子105がモノクロセンサ(内視鏡による面順次方式)の場合を示す図である。また、図12Cにおいては、注目画素を中心とし、「1」と記載した画素を参照画素とする。
図12Aに示すように、低飽和画素補正部53は、注目画素がG画素の場合において、周囲5×5の参照G画素のうち、飽和していない画素をカウントし、カウント値がある閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下の場合には、補間Aフラグを設定する。また、図12Bに示すように、低飽和画素補正部53は、注目画素がR画素またはB画素の場合において、周囲5×5の注目画素と同色参照画素のうち、飽和していない画素をカウントし、カウント値がある閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下の場合には、補間Aフラグを設定する。また、図12Cに示すように、低飽和画素補正部53は、撮像素子105がモノクロセンサの場合、周囲3×3において、注目画素を除く8画素の参照画素のうち、飽和していない画素をカウントし、カウント値がある閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下の場合には、補間Aフラグを設定する。
図11へ戻り、ステップS504以降の説明を続ける。
ステップS504において、低飽和画素補正部53は、注目画素の周囲画素の画素値のうち飽和している同色参照画素の中央値(または平均値)を算出し、補間A補間値とする。具体的には、低飽和画素補正部53は、上述したステップS503の補間A判定において参照した注目画素と同色の同色参照画素のうち(例えば「1」と記載した画素)、飽和している同色参照画素の中央値(または平均値)を補間A補間値として算出する。
続いて、低飽和画素補正部53は、補間B判定と補間値を算出する(ステップS505)。具体的には、まず、低飽和画素補正部53は、同色参照画素のうち、非低飽和画素(飽和レベルが所定値より大きい画素)の中央値を算出する。より具体的には、低飽和画素補正部53は、上述したステップS503の補間A判定と同様に、参照した注目画素と同色の同色参照画素のうち(例えば「1」と記載した画素)、非低飽和画素(飽和レベルが所定値より大きい画素)の中央値を算出する。次に、低飽和画素補正部53は、注目画素が低飽和画素であり、かつ、注目画素が飽和しているとともに、注目画素が中央値以下の場合、補間Bフラグを設定し、中央値を補間B補間値に設定する。
その後、低飽和画素補正部53は、注目画素に補間Bフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間B補間値未満であるか否かを判断し(ステップS506)、注目画素に補間Bフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間B補間値未満である場合(ステップS506:Yes)、低飽和画素補正部53は、後述するステップS507へ移行し、注目画素に補間Bフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間B補間値未満でない場合(ステップS506:No)、低飽和画素補正部53は、後述するステップS508へ移行する。
ステップS507において、低飽和画素補正部53は、注目画素の画素値を補間B補間値として出力する。ステップS507の後、低飽和画素補正部53は、後述するステップS511へ移行する。
ステップS508において、低飽和画素補正部53は、注目画素に補間Aフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間A補間値未満であるか否かを判断し(ステップS508)、注目画素に補間Aフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間A補間値未満である場合(ステップS508:Yes)、注目画素の画素値を補間A補間値として出力する(ステップS509)。ステップS509の後、低飽和画素補正部53は、後述するステップS511へ移行する。
ステップS508において、注目画素に補間Aフラグが設定され、かつ、注目画素の画素値が補間A補間値未満でない場合(ステップS508:No)、低飽和画素補正部53は、注目画素の画素値を入力画素値そのままで出力する(ステップS510)。ステップS510の後、低飽和画素補正部53は、後述するステップS511へ移行する。
ステップS511において、低飽和画素補正部53は、水平方向のRAW画像の位置を示すカウンタxをインクリメント(x=x+1)し(ステップS511)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さいか否かを判断し(ステップS512)、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さい場合(ステップS512:Yes)、低飽和画素補正部53は、上述したステップS503へ戻り、カウンタxがRAW画像の画像幅より小さくない場合(ステップS512:No)、低飽和画素補正部53は、ステップS513へ移行する。
続いて、低飽和画素補正部53は、垂直方向のRAW画像の位置を示すカウンタyをインクリメント(y=y+1)し(ステップS513)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さいか否かを判断し(ステップS514)、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さい場合(ステップS514:Yes)、低飽和画素補正部53は、上述したステップS502へ戻り、カウンタyがRAW画像の画像高さより小さくない場合(ステップS514:No)、低飽和画素補正部53は、本処理を終了し、図6のメインルーチンへ戻る。
このように、低飽和画素補正部53は、低飽和画素補正処理を行うことにより、低飽和画素が発生するような条件であっても、十分な画質を実現することができる。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、低飽和画素補正処理を行うことにより、低飽和画素が発生するような条件であっても、十分な画質を実現することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る撮像システムは、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同様の構成を有し、画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理および飽和レベル算出処理が異なる。以下においては、本実施の形態2に係る画像処理装置が実行する欠陥画素補正処理および飽和レベル算出処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔欠陥画素補正処理〕
図13は、本発明の実施の形態2に係る欠陥画素補正部51が実行する欠陥画素補正処理の概要を示すフローチャートである。図13において、ステップS601〜ステップS610は、上述した図7のステップS201〜ステップS210それぞれに対応する。
ステップS611において、欠陥画素補正部51は、注目画素に対する参照マスク1を設定する。
図14Aは、欠陥画素補正部51が参照する参照マスクの一例を示す図である。図14Aにおいては、欠陥画素補正部51が周囲画素を用いない場合の参照マスクを示す。また、図14においては、注目画素としてR画素の場合において説明する。さらに、図14Aに示す参照マスクは、上述した図9Aと同様のベイヤー配列に対するマスクとする。
図14Aに示すように、注目画素P100のみを「1」とし、それ以外を「0」とするマスクを設定する。マスクのサイズは、図14Aに示すように、例えば9×9とする。ステップS611の後、画像処理装置30は、後述するステップS613へ移行する。
ステップS612において、欠陥画素補正部51は、注目画素(x,y)に対する参照マスク2を設定する。
図14B〜図14Eは、欠陥画素補正部51が参照する参照マスクの一例を示す図である。図14Bにおいて、欠陥画素補正部51が周囲画素を用いる場合であって、垂直方向を参照したときの参照マスクを示す。図14Cは、欠陥画素補正部51が周囲画素を用いる場合であって、斜め方向を参照したときの参照マスクを示す。図14Dは、欠陥画素補正部51が周囲画素を用いる場合であって、水平方向を参照したときの参照マスクを示す。図1ECは、欠陥画素補正部51が周囲画素を用いる場合であって、斜め方向を参照したときの参照マスクを示す。
図14B〜図14Eに示すように、上述したステップS606において周囲補間値算出で参照した画素を「1」、それ以外を「0」とするマスクを設定する。マスクのサイズは、図14B〜図14Eに示すように、例えば9×9とする。なお、欠陥画素補正部51は、欠陥画素補正の周囲補間値算出において周囲画素の重み付け平均を求める場合、参照マスクの値として「0」または「1」ではなく、その重みを設定するようにしても良い。これにより、重みを参照マスクの値として設定することによって、飽和レベル算出において、欠陥画素補正で使用した重みを容易に参照することができる。ステップS612の後、画像処理装置30は、後述するステップS613へ移行する。
ステップS613〜ステップS616は、上述した図7のステップS211〜ステップS214それぞれに対応する。ステップS616の後、画像処理装置30は、図6のメインルーチンへ戻る。
〔飽和レベル算出処理〕
図15は、本発明の実施の形態2に係る飽和レベル算出部52が実行する飽和レベル算出処理の概要を示すフローチャートである。図15において、ステップS701およびステップS702は、上述した図10のステップS401およびステップS402それぞれに対応する。
ステップS703において、飽和レベル算出部52は、参照マスク(ステップS611またはステップS612にて設定された、注目画素(x,y)に対応する参照マスク)で参照している画素に対する飽和レベルを取得する。
続いて、飽和レベル算出部52は、参照マスクにおいて、欠陥画素補正に使用している画素の飽和レベルの平均を算出する(ステップS704)。この場合、飽和レベル算出部52は、欠陥画素補正において算出した方法と同一の方法によって飽和レベルを算出する。例えば、飽和レベル算出部52は、欠陥画素補正の周囲補間値算出において、中心からの距離に応じて重み付け平均を行っている場合、同様に重み付け平均を用いることによって、欠陥画素補正に使用している画素の飽和レベルの平均を算出する。もちろん、飽和レベル算出部52は、欠陥画素である注目画素の周囲画素(参照画素)における飽和レベルを加重平均した値を算出してもよい。
その後、飽和レベル算出部52は、飽和レベルの平均を、注目画素の飽和レベルとして出力する(ステップS705)。ステップS705の後、画像処理装置30は、後述するステップS706へ移行する。
ステップS706〜ステップS709は、上述した図10のステップS408〜ステップS411それぞれに対応する。ステップS411の後、画像処理装置30は、図6のメインルーチンへ戻る。
このように、飽和レベル算出部52は、欠陥画素補正において使用した画素に応じて作成された参照マスクと、欠陥画素補正で使用した画素の飽和レベルと、を用いて注目画素の飽和レベルを算出する。これにより、欠陥画素の補正方法に応じたより正確な飽和レベルを算出することができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、欠陥画素の補正方法に応じたより正確な飽和レベルを算出することができるので、低飽和画素補正処理を行うことにより、低飽和画素が発生するような条件であっても、十分な画質を実現することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る撮像システムは、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と構成が異なるうえ、画像処理装置が実行する処理が異なる。以下においては、本実施の形態3に係る撮像システムの構成を説明後、本実施の形態3に係る画像処理装置が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る撮像システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔撮像システムの構成〕
図16は、本発明の実施の形態3に係る撮像システムの構成を模式的に示すブロック図である。図16に示す撮像システム1aは、上述した実施の形態1に係る撮像システム1の画像処理装置30に換えて、画像処理装置30aを備える。画像処理装置30aは、上述した実施の形態1に係る画像処理装置30のノイズ処理部32に換えて、ノイズ処理部32aを有する。ノイズ処理部32aは、欠陥画素補正部51と、低飽和画素補正部53と、を有する。
〔画像処理装置の処理〕
次に、画像処理装置30aが実行する処理について説明する。図17は、画像処理装置30aが実行するノイズ処理の概要を示すフローチャートであり、画像処理装置30aが実行するメインルーチンのフローチャートである。図17において、ステップS801およびステップS802は、上述した図6のステップS101およびステップS103それぞれに対応する。
なお、ステップS802において、第3外部I/F部31が低飽和画素情報記録部112cから取得した低飽和画素情報には、欠陥画素に対する飽和レベルが予め算出されて記録されている。この場合、低飽和画素補正部53は、上述した欠陥画素に対する飽和レベルが予め算出されて低飽和画素情報に基づいて、低飽和画素が飽和している場合、低飽和画素の周囲画素と同様の画素値となるように補正する一方、低飽和画素が飽和していない場合、低飽和画素の画素値をそのまま出力する。
また、ステップS801において、第3外部I/F部31が低飽和画素情報記録部112cから取得した低飽和画素情報には、欠陥画素に対して、予め欠陥画素補正部51による欠陥画素補正を考慮して、補正後の画素に対する飽和レベルが予め算出されて記録されている。この場合、欠陥画素補正部51は、上述した補正後の画素に対する飽和レベルが予め算出された低飽和画素情報に基づいて、欠陥画素を補正する。
また、ステップS801において、欠陥画素補正部51は、欠陥画素補正処理における方向判別の結果、最も相関が高い方向の画素値を用いて補間する。よって、飽和レベルも、その方向に応じた飽和レベルであることが好ましい。しかしながら、方向判別結果は、シーンに依存するため、予め求めておくことが難しい。このため、低飽和画素情報記録部112cには、外部機器(例えば実施の形態1,2の飽和レベル算出部52の機能を備えた機器)が各方向の補間において使用する画素の飽和レベルを用いて、各方向で欠陥画素に対する飽和レベルを算出し、この算出した複数の飽和レベルの中で最も小さい値を、欠陥画素の飽和レベルとして記録してもよい。即ち、低飽和画素情報記録部112cは、上述した図14A〜図14Eの各方向で「1」となっている画素の飽和レベルを用いて4つの飽和レベルを算出し、4つの飽和レベルのうち最も小さい飽和レベルを欠陥画素の飽和レベルとして記録する。または、低飽和画素情報記録部112cは、各方向の補間と同様の方法で各方向の飽和レベルを算出し、方向と対応付けて飽和レベルを記録してもよい。この場合、低飽和画素補正部53は、方向判別結果に基づいて、対応する方向の飽和レベルを選択し、この選択した飽和レベルを欠陥画素の飽和レベルとして用いればよい。
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、低飽和画素補正処理を行うことにより、低飽和画素が発生するような条件であっても、十分な画質を実現することができる。
また、本発明の実施の形態3によれば、予め欠陥画素の飽和レベルが算出されて記録された低飽和画素情報を用いることで、補正時により少ない演算量で十分な画質を実現することができる。
(その他の実施の形態)
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、本発明の説明に用いた撮像装置以外にも、携帯電話やスマートフォンにおける撮像素子を備えた携帯機器、ビデオカメラ、内視鏡、監視カメラ、顕微鏡のような光学機器を通して被写体を撮影する撮像装置等、被写体を撮像可能ないずれの機器にも適用できる。
また、本発明では、欠陥画素情報記録部および低飽和画素情報記録部が撮像装置内に設けられていたが、上述した画像処理装置内やレンズ部、内視鏡本体等に設けられていてもよいし、ネットワークを介して双方向に通信可能なサーバ内に欠陥画素情報記録部および低飽和画素情報記録部を設け、ネットワークを介してRTSノイズ情報を取得するようにしてもよい。
また、本発明では、被検体に挿入可能な挿入部の先端部に撮像装置が設けられた内視鏡が接続される制御装置(プロセッサ)に本発明の画像処理装置を設けてもよい。
また、本発明では、画像処理装置に、欠陥画素補正部および低飽和画素補正部の各々が設けられていたが、少なくとも1つが設けられていればよい。
また、本発明は、表示または記録に用いる画像データ以外の画像データ、例えばOB領域の画像データまたは光学的に設計保証されていないイメージサークル外の領域の画像データ等の画像データであっても適用可能である。
また、本明細書において、前述の各動作フローチャートの説明において、便宜上「まず」、「次に」、「続いて」、「その後」等を用いて動作を説明しているが、この順で動作を実施することが必須であることを意味するものではない。
また、上述した実施の形態における画像処理装置による各処理の手法、即ち、各フローチャートに示す処理は、いずれもCPU等の制御部に実行させることができるプログラムとして記録させておくこともできる。この他、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の記録媒体に格納して配布することができる。そして、CPU等の制御部は、この外部記録装置の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
また、本発明は、上述した実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上述した実施の形態および変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、各実施の形態および変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
1,1a 撮像システム
10 撮像装置
30,30a 画像処理装置
31 第3外部I/F部
32,32a ノイズ処理部
33 画像処理部
34 操作部
35 記録部
36 画像処理制御部
40 表示装置
51 欠陥画素補正部
52 飽和レベル算出部
53 低飽和画素補正部
101 光学系
102 絞り
103 シャッタ
104 ドライバ
105 撮像素子
105a 画素
105b 第1スイッチ
105c 転送線
105d FD部
105e アンプ部
105f 第2スイッチ
105h 転送線
106 アナログ処理部
107 A/D変換部
108 操作部
109 メモリI/F部
110 記録媒体
111 揮発メモリ
112 不揮発メモリ
112a プログラム記録部
112b 欠陥画素情報記録部
112c 低飽和画素情報記録部
113 バス
114 撮像制御部
115 第1外部I/F部

Claims (12)

  1. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得部と、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正する欠陥画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出部と、
    を備え
    前記欠陥画素補正部は、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、
    前記飽和レベル算出部は、
    前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正する際に参照する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得部と、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正する欠陥画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出部と、
    を備え、
    前記欠陥画素補正部は、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、かつ、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正し、
    前記飽和レベル算出部は、
    前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正する際に補間に使用する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする画像処理装置。
  3. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得部と、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正する欠陥画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正部と、
    前記欠陥画素補正部が補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出部と、
    を備え、
    前記欠陥画素に対応する前記飽和レベルは、
    前記複数の画素における注目画素の周囲の参照画素における飽和レベルのうち、最も低い飽和レベルであり、
    前記欠陥画素補正部は、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の参照画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記欠陥画素は、
    白傷、黒傷および点滅欠陥ノイズのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  5. 前記低飽和画素補正部は、
    前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値が前記飽和レベル以上の場合、前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて、前記欠陥画素の画素値を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 前記低飽和画素補正部は、
    前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値が前記飽和レベル以上の場合、前記欠陥画素の画素値と前記欠陥画素の周囲の画素の画素値との差が小さくなるように前記欠陥画素補正部によって補正された前記欠陥画素の画素値を補正することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記ノイズを補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記ノイズを補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、
    前記飽和レベル算出ステップは、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正する際に参照する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする画像処理方法。
  8. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を含み、
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、かつ、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正し、
    前記飽和レベル算出ステップは、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正する際に補間に使用する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とする画像処理方法。
  9. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を含み、
    前記欠陥画素に対応する前記飽和レベルは、
    前記複数の画素における注目画素の周囲の参照画素における飽和レベルのうち、最も低い飽和レベルであり、
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の参照画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正することを特徴とする画像処理方法。
  10. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置に、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記ノイズを補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記ノイズを補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を実行させ
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、
    前記飽和レベル算出ステップは、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正する際に参照する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とするプログラム。
  11. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置に、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を実行させ、
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を参照して前記欠陥画素を補正し、かつ、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正し、
    前記飽和レベル算出ステップは、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正する際に補間に使用する画素の範囲を参照範囲として決定し、
    前記参照範囲内の画素において最も低い前記飽和レベルを、前記欠陥画素の前記飽和レベルとして算出することを特徴とするプログラム。
  12. 2次元状に配置され、外部から光を受光し、受光量に応じた信号を生成する複数の画素と、前記信号を画素値として読み出す複数の読み出し回路と、を有する撮像素子が生成した画像データに含まれる欠陥画素に起因するノイズを処理する画像処理装置に、
    前記撮像素子が生成した前記画像データと、前記欠陥画素の位置情報と、を取得する取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記画像データに含まれる前記欠陥画素を補正するノイズ補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて前記欠陥画素を補正した前記画像データに対し、予め算出された前記複数の画素の各々の飽和レベルに基づいて、該飽和レベルが他の画素より低い低飽和画素を補正する低飽和画素補正ステップと、
    前記ノイズ補正ステップにおいて補正した前記欠陥画素の前記飽和レベルを算出する飽和レベル算出ステップと、
    を実行させ、
    前記欠陥画素に対応する前記飽和レベルは、
    前記複数の画素における注目画素の周囲の参照画素における飽和レベルのうち、最も低い飽和レベルであり、
    前記ノイズ補正ステップは、
    前記位置情報に対応する前記欠陥画素の周囲の参照画素の画素値を用いて前記欠陥画素を補間することによって前記ノイズを補正することを特徴とするプログラム。
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