JP6891530B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
発光素子と、
2対の側面を有し、前記発光素子を封止する封止部材と、
前記封止部材の2対の側面を被覆する被覆部材と、を有し、
前記被覆部材は、前記封止部材の1対の側面側に配置される第1被覆部と、前記封止部材の他の1対の側面側に配置される第2被覆部と、を備えており、
前記第1被覆部における前記発光素子からの光の透過率が前記第2被覆部における前記発光素子からの光の透過率よりも高い発光装置。
この実施形態の発光装置10は、例えば、図1A〜1Cに示したように、主として、発光素子11と、封止部材12と、被覆部材13とを有する。被覆部材13は、第1被覆部13aと第2被覆部13bとを備える。
封止部材12は、発光素子11を封止する。つまり、発光素子11の側面及び上面を取り囲んで、被覆する。これによって、発光素子11を、外力、水分等から保護することができる。また、発光素子11がワイヤに接続されている場合には、ワイヤをも保護することもできる。
被覆部材13は、封止部材12の2対の側面を被覆する部材であり、第1被覆部13aと、第2被覆部13bとを含む。封止部材12の2対の側面が被覆部材13に被覆されることにより封止部材が損傷することを抑制することができる。また、封止部材が波長変換物質を含有している場合では、封止部材が発光装置の側面から露出していないので波長変換物質が水分により劣化することを抑制することができる。第1被覆部13aは、封止部材12の1対の側面12a側に配置され、第2被覆部3bは、封止部材12の他の1対の側面12b側に配置されている。
一実施形態では、第1被覆部13aにおける発光素子からの光透過率は、第2被覆部13bにおける発光素子からの光透過率よりも低い。このような光透過率とするために、例えば、図1Aに示すように、第2被覆部13bは、透光性の樹脂又は透光性の樹脂に光拡散材が含有された材料、つまり、透光性部材によって形成されている。また、第1被覆部13aは、例えば、透光性の樹脂に、第2被覆部13bよりも多量の光拡散材及び/又は反射物質が含有された材料、つまり、反射性部材によって形成されていることが好ましい。特に、第2被覆部13bは、透光性部材によって形成されており、かつ第1被覆部13aは、反射性部材によって形成されていることが好ましい。ここで、透光性部材とは、例えば、発光素子からの光の透過率が50%以上であるものが挙げられ、透過率が60%又は70%以上であるものが好ましい。反射性部材とは、例えば、発光素子からの光の反射率が50%以上であるものが挙げられ、反射率が60%又は70%以上であるものが好ましい。
発光素子11としては、例えば、発光ダイオード等の半導体発光素子を用いることができる。発光素子は、透光性基板と、その上に形成された半導体積層体とを含むことができる。透光性基板には、例えば、サファイア(Al2O3)のような透光性の絶縁性材料、半導体積層体からの発光を透過する半導体材料(例えば、窒化物系半導体材料)等を用いることができる。半導体積層体は、例えば、n型半導体層、発光層(活性層)及びp型半導体層等の複数の半導体層を含む。半導体層としては、例えば、III−V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体等の半導体材料が挙げられる。具体的には、InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化物系の半導体材料を用いることができる。発光素子は、同一面側に一対の電極を有する形態でもよいし、異なる面側に一対の電極を備える形態でもよい。一対の電極は、電気良導体を用いることが好ましく、例えば、Au、Cu等の金属が挙げられる。
この実施形態の発光装置を構成する発光素子の波長は、得ようとする発光装置の特性に応じて適宜決定することができ、例えば、400nmから700nmの範囲が挙げられる。発光素子は、1つの発光装置に1つのみ用いてもよいし、複数用いてもよい。
リード14は、上述したように、発光装置の一対の外部端子として機能を有し、その一面(つまり、上面)に、発光素子11を載置し及び/又は発光素子11の一対の電極と、それぞれ接続されている。発光素子は、リード14に対して、フェイスアップ実装及びフリップチップ実装等のいずれによって搭載されていてもよい。リード14は、第1被覆部13a及び第2被覆部13bと、第3被覆部13cとによって挟持されており、第1被覆部13a及び第2被覆部13bで被覆された封止部材12の底面と一部接触している。また、封止部材12の一部が反射物質を含む場合、反射物質を含む封止部材が、発光素子の下方、任意にその周辺においてリード14を被覆していることが好ましい。これによって、発光素子から下方に出射される光を効率的に反射させて、光の取り出し効率を向上させることができる。
リード14は、発光装置を構成するために用いられる公知のリードフレームによって形成されている。また、発光装置を構成するための機能を果たす厚みを有していればよい。
図1Dに示す発光装置10Aは、実施形態1に係る発光装置10と比較して、第1被覆部13aa及び第2被覆部13bbがそれぞれ延長して重なる部位に、第2被覆部13bbが配置されている点が相違する。その他の点については、実施形態1に係る発光装置10と同様の構成を有する。
この発光装置10Aは、発光装置10と同様の効果を奏する。
この実施形態の発光装置20は、図2に示したように、被覆部材23は、長手方向に延長する第1被覆部23aと、短手方向に延長する第2被覆部23bとにより構成されている。第1被覆部23aは、第1透光性部材23a1と、この第1透光性部材23a1の外側に位置する反射性部材23a2との2層構造によって構成されている。第2被覆部23bは、第2透光性部材のみによって構成されている。被覆部材23が、第1透光性部材及び第2透光性部材を備える場合には、発光装置の光取り出し面は、封止部材12、第1透光性部材及び第2透光性部材を合わせた面になる。
これにより、発光装置10と同様の効果を有する。
この実施形態の発光装置30は、図3に示したように、被覆部材33は、長手方向に延長する第1被覆部33aと、短手方向に延長する第2被覆部33bとにより構成されている。第1被覆部33aは、第1透光性部材33a1と、この第1透光性部材33a1の内側に位置する反射性部材33a2との2層構造によって構成されている。第2被覆部33bは、第2透光性部材のみによって構成されている。
これにより、発光装置10、20と同様の効果を有する。
10A 発光装置
11 発光素子
12 封止部材
12a 側面
12b 側面
13 被覆部材
13x 凸部
13a 第1被覆部
13aa 第1被覆部
13b 第2被覆部
13bb 第2被覆部
13c 第3被覆部
14 リード
20 発光装置
23 被覆部材
23a 第1被覆部
23a1 第1透光性部材
23a2 反射性部材
23b 第2被覆部
30 発光装置
33 被覆部材
33a 第1被覆部
33a1 第1透光性部材
33a2 反射性部材
33b 第2被覆部
Claims (10)
- 発光素子と、
波長変換物質を含有し、長手方向及び短手方向に沿って設けられ、2対の側面を有し、前記発光素子を封止する封止部材と、
前記封止部材の2対の側面を被覆する被覆部材と、を有し、
前記被覆部材は、前記封止部材の前記長手方向に沿って対向する1対の側面側に配置される第1被覆部と、前記封止部材の前記短手方向に沿って対向する他の1対の側面側に配置される第2被覆部と、を備えており、
前記短手方向における前記第1被覆部の幅は、前記長手方向における前記第2被覆部の幅よりも短く、
前記第1被覆部における前記発光素子からの光の透過率が前記第2被覆部における前記発光素子からの光の透過率よりも低く、前記第2被覆部の屈折率が、前記封止部材の屈折率よりも低く、
前記第2被覆部の外側面が、少なくとも1つの凸部を備える発光装置。 - 前記被覆部材が透光性部材及び反射性部材から構成される請求項1に記載の発光装置。
- 前記第1被覆部が反射性部材から構成され、前記第2被覆部が透光性部材により構成される請求項1に記載の発光装置。
- 前記第1被覆部は、透光性部材と、該透光性部材の外側に位置する反射性部材とによって構成される請求項3に記載の発光装置。
- 前記第1被覆部は、透光性部材と、該透光性部材の内側に位置する反射性部材とによって構成される請求項3に記載の発光装置。
- 前記発光素子が載置される一対のリードを備える請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記封止部材において、前記発光素子側に前記波長変換物質が偏在する請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記被覆部材の硬度が前記封止部材の硬度よりも高い請求項1〜7のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記第1被覆部及び前記第2被覆部はリードからの高さが同じである請求項1〜8のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記第1被覆部と前記第2被覆部とが接する面に凹凸形状を備える請求項1〜9のいずれか1つに記載の発光装置。
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