JP6890218B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像処理装置に関する。
液晶表示装置などのディスプレイの特性に合わせて、映像信号にγ(ガンマ)補正が行われる。例えば、特許文献1には、映像信号の信号内容と表示素子の表示特性とに基づいて、γ補正の補正内容を変更する技術が開示されている。これにより、入力信号の内容に対して自動的にγカーブを切り替えている。
特開平6−230760号公報
本開示は、画質を高めることができる画像処理装置を提供する。
上記課題を解決するため、本開示に係る画像処理装置は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、入力画像の平均輝度から、入力画像の階調の補正に用いる階調補正カーブである共通カーブを生成するカーブ生成部と、カーブ生成部によって生成された共通カーブを、入力画像の赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々に共通して用いて、赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々の階調を補正する階調補正部とを備える。そして、カーブ生成部は、入力画像の第1領域の輝度の平均値である第1平均輝度と、第1領域に含まれる所定の色の第2領域の輝度の平均値である第2平均輝度と、第2領域の面積とに基づいて、共通カーブを生成する。
本開示によれば、画質を高めることができる。特に、画面全体が暗く、視聴者にとって見づらい映像を自然に明るくし、見やすくすることができる。
実施の形態1に係る画像表示装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る画像処理装置に入力される入力画像と、当該入力画像内における第1領域及び第2領域とを示す図である。 本実施の形態1に係る画像処理装置が用いる階調補正カーブと画素の平均輝度との関係を示す図である。 実施の形態1に係る画像処理装置のカーブ生成部の詳細構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る指標決定部における第2領域の面積率と補正パラメータとの関係を示す図である。 実施の形態1に係るカーブ生成部における階調補正カーブの生成方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る画像処理装置の動作(画像処理方法)を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像処理装置の効果を説明するための図である。 実施の形態2に係る画像処理装置のカーブ生成部の詳細構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る画像表示装置の機能ブロック図である。 変形例1に係る入力画像と、当該入力画像内における第1領域及び第2領域とを示す図である。 変形例2に係る入力画像と、当該入力画像内における第1領域及び第2領域とを示す図である。 変形例3に係る入力画像内における第2領域の位置の重みを示す図である。 各実施の形態又は変形例に係る画像表示装置の外観図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明、及び、実質的に同一の構成に対する重複説明などを省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。つまり、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示における技術を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
以下、図1〜図8を用いて、実施の形態に係る画像処理装置などについて説明する。
[1.構成]
図1は、本実施の形態に係る画像表示装置10の機能ブロック図である。画像表示装置10は、図1に示すように、画像取得部20と、表示制御部30と、表示部40と、画像処理装置100とを備える。
画像取得部20は、入力画像を取得する。入力画像は、静止画又は動画像(映像)である。入力画像は、例えば、RGB画像であり、行列状に配置された複数の画素を含んでいる。複数の画素の各々は、赤色(R)信号、緑色(G)信号及び青色(B)信号を含んでいる。
画像取得部20は、例えば、チューナ及びデコーダなどで実現され、放送波などを受信して、放送波に含まれる映像データをデコードすることで入力画像を取得する。あるいは、画像取得部20は、通信インタフェースなどで実現され、インターネットなどのネットワークを介してストリーミング配信された映像などを入力画像として取得してもよい。また、画像取得部20は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリなどの記録媒体に記録された映像データを読み出すことで入力画像を取得してもよい。
表示制御部30は、画像処理装置100によって処理された画像を表示部40に表示するための制御を行う。
表示部40は、画像処理装置100によって処理された画像を表示する。表示部40は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は、プロジェクタなどで実現される。
画像処理装置100は、画像取得部20によって取得された入力画像を処理する。具体的には、画像処理装置100は、入力画像の階調を補正する。本実施の形態では、画像処理装置100は、入力画像をフレーム単位で処理する。画像処理装置100は、入力画像に基づいて階調補正カーブを生成し、生成した階調補正カーブを用いて入力画像の各画素の階調を補正する。
図1に示すように、画像処理装置100は、カーブ生成部110と、階調補正部120とを備える。なお、画像処理装置100は、例えば、画像処理プログラムが格納された不揮発性メモリ、画像処理プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、画像処理プログラムを実行するプロセッサなどで実現される。
カーブ生成部110は、入力画像の階調の補正に用いられる階調補正カーブである共通カーブを生成する。本実施の形態では、カーブ生成部110は、1フレーム分の入力画像に対して1つの共通カーブを生成する。つまり、共通カーブは、画像のR信号、G信号及びB信号の各々の階調の補正に共通して用いられる。カーブ生成部110は、入力画像に含まれる第1領域と第1領域に含まれる第2領域とから決定される特徴量に基づいて、共通カーブを生成する。カーブ生成部110の構成及び動作の詳細については、後で説明する。
階調補正部120は、カーブ生成部110によって生成された共通カーブを、入力画像のR信号、G信号及びB信号の各々に共通して用いて、R信号、G信号及びB信号の各々の階調を補正する。共通カーブをR信号、G信号及びB信号の各々に共通して用いることで、処理の簡易化を実現することができる。
本実施の形態では、階調補正部120は、1フレーム分の入力画像に対して、1つの共通カーブを用いて階調を補正する。具体的には、階調補正部120は、1フレーム分の入力画像の全画素のR信号、G信号及びB信号の全てに共通して、共通カーブを用いる。
[2.入力画像]
ここで、画像処理装置100の処理対象となる入力画像200について、図2を用いて説明する。図2は、(a)本実施の形態に係る画像処理装置100に入力される入力画像200と、(b)入力画像200内における第1領域211及び第2領域212とを示す図である。
第1領域211は、入力画像200の全領域(具体的には、画面全体)である。
第2領域212は、第1領域211に含まれる所定の色の領域である。本実施の形態では、第2領域212は、記憶色の領域である。記憶色は、人がイメージとして記憶している色であり、例えば、肌色、緑色又は空色を含んでいる。本実施の形態では、第2領域212は、肌色の領域であり、入力画像200に含まれる人間の顔などの肌領域201に対応している。
[3.階調補正カーブ]
次に、本実施の形態において、入力画像の階調の補正に用いる階調補正カーブについて図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係る画像処理装置100が用いる階調補正カーブと画素の平均輝度との関係を示す図である。
階調補正カーブは、入力値(Yin)を所定の出力値(Yout)に変換するためのカーブである。具体的には、階調補正カーブは、ガンマ(γ)変換に用いられるガンマカーブ(γカーブ)であり、Yout=Yin^(1/γ)で示されるカーブである。
図3には、2つの階調補正カーブ221及び222が示されている。図3において、横軸は入力値であり、縦軸は出力値である。例えば、入力値が「A」である場合に、階調補正カーブ221を用いたときは出力値が「A1」になり、階調補正カーブ222を用いたときは出力値が「A2」になる。入力値が「B」である場合には、階調補正カーブ221を用いたときは出力値が「B1」になり、階調補正カーブ222を用いたときは出力値が「B2」になる。
図3において、A1>A2であり、B1>B2である。したがって、階調補正カーブ221を用いた場合の方が、階調補正カーブ222を用いた場合よりも、入力値を大きな値に変換することができる。
本実施の形態では、階調補正カーブは、画像の特徴量との間に予め定められた対応関係を有する。画像の特徴量は、例えば、画像の平均輝度である。具体的には、画像の所定の領域(例えば、全領域)の平均輝度である。
階調補正カーブ221は、画像の平均輝度が小さい(すなわち、画像が暗い)ときに用いられる補正カーブである。階調補正カーブ222は、画像の平均輝度が大きい(すなわち、画像が明るい)ときに用いられる補正カーブである。具体的には、階調補正カーブ221を用いることで、暗い画像の暗い部分を明るくし、明るい部分はほとんど変化させないようにすることができる。
本実施の形態では、画像の平均輝度が高い程、対応付けられた階調補正カーブは、入力値と出力値とが一致する直線(Yout=Yin;γ=1)に近いカーブになる(例えば、階調補正カーブ222)。画像の平均輝度が低い程、対応付けられた階調補正カーブは、入力値の低い領域を大きく変換し、入力値の高い領域をほとんど変化させないカーブ(すなわち、曲がりが大きいカーブ)になる(γ<1;例えば、階調補正カーブ221)。
つまり、本実施の形態では、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間には、画像の平均輝度が高い(画像が明るい)程、直線に近いカーブとなり、画像の平均輝度が低い(画像が暗い)程、曲がりが大きいカーブになるという対応関係が定められている。
[4.カーブ生成部の構成]
カーブ生成部110は、図3で示した対応関係に基づいて、入力画像200の平均輝度から共通カーブを生成する。具体的には、カーブ生成部110は、第1領域211の輝度の平均値である第1平均輝度と、第2領域212の輝度の平均値である第2平均輝度と、第2領域212の面積とに基づいて、共通カーブを生成する。本実施の形態では、カーブ生成部110は、第2平均輝度と第2領域212の面積とを用いて第1平均輝度を補正することで補正輝度を算出し、算出した補正輝度から共通カーブを生成する。
図4は、本実施の形態に係る画像処理装置100のカーブ生成部110の詳細構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、カーブ生成部110は、第1領域平均部111と、第2領域平均部112と、指標決定部113と、平均輝度補正部114と、生成部115とを備える。
第1領域平均部111は、第1領域211に含まれる全画素の輝度の平均値を第1平均輝度として算出する。具体的には、第1領域平均部111は、各画素のR信号、G信号及びB信号から算出した輝度信号(Y信号)を全画素で平均することで第1平均輝度を算出する。なお、第1平均輝度は、R信号、G信号及びB信号の全ての全画素での平均値でもよい。あるいは、第1平均輝度は、R信号、G信号及びB信号のうち画素毎の最大の信号を全画素で平均してもよい。
第2領域平均部112は、第2領域212に含まれる全画素の輝度の平均値を第2平均輝度として算出する。具体的な平均値の算出方法は、第1領域平均部111と同様である。
指標決定部113は、第2領域212に基づく指標を決定する。指標は、第1平均輝度を補正する際に、第2領域212を重視する割合に相当する。本実施の形態では、指標は、図5に示す補正パラメータαである。指標決定部113は、図5に示すグラフに基づいて、第2領域212の面積率から補正パラメータαを決定する。
図5は、本実施の形態に係る指標決定部113における第2領域212の面積率と補正パラメータαとの関係を示す図である。図5において、横軸が第2領域212の面積率を示し、縦軸が補正パラメータαを示している。
第2領域212の面積率は、第1領域211の面積に対する第2領域212の面積の割合である。第1領域211の面積は、第1領域211に含まれる画素数である。本実施の形態では、第1領域211が入力画像200の全領域であるので、第1領域211の面積は、入力画像200の全画素数である。第2領域212の面積は、第2領域212に含まれる画素数である。本実施の形態では、入力画像200の肌領域201の画素数である。
補正パラメータαは、指標の一例である。具体的には、補正パラメータαは、第1平均輝度と第2平均輝度との重み付け加算に用いられる重み係数である。
本実施の形態では、指標決定部113は、第1領域211の第1平均輝度が第2領域212の平均輝度より小さいか否かを判定する。指標決定部113は、第1平均輝度が第2平均輝度より小さい場合に、第2領域212の面積率から補正パラメータαを決定する。指標決定部113は、第1平均輝度が第2平均輝度より大きい場合には、第2領域212の面積率に関わらず、補正パラメータαを0にする。
例えば、入力画像200の全体が暗く、肌領域201が明るい場合、第1平均輝度は、第2平均輝度より小さくなる。この場合に、指標決定部113は、図5に示すグラフに基づいて補正パラメータαを決定する。したがって、生成部115は、第2平均輝度に基づいて補正された補正輝度から共通カーブを生成する。
一方、入力画像200の全体が明るく、肌領域201が暗い場合、第1平均輝度は、第2平均輝度より大きくなる。この場合に、指標決定部113は、補正パラメータαを0にする。したがって、生成部115は、第1平均輝度から共通カーブを生成する。すなわち、肌領域201が暗い場合には、第2平均輝度の大きさによらずに共通カーブが生成される。
平均輝度補正部114は、第2平均輝度と第2領域212の面積とを用いて第1平均輝度を補正することで、補正輝度を算出する。具体的には、平均輝度補正部114は、以下の(式1)に基づいて、第1平均輝度Yと第2平均輝度Yとの重み付け加算を行うことで、補正輝度Yを算出する。
(式1) Y=(1−α)×Y+α×Y
(式1)において、αは、指標決定部113によって決定された補正パラメータである。
図5に示す例では、第2領域212の面積率が10%以上の場合、補正パラメータαは1.0で一定である。すなわち、(式1)に示す通り、補正輝度Yは、第2平均輝度Yに等しくなる。
第2領域212の面積率が0%〜10%の場合、補正パラメータαは、0〜1.0の範囲で第2領域212の面積率に対して線形である。つまり、第2領域212の面積率が大きい程、補正パラメータαの値は大きくなる。したがって、第2領域212の面積率が大きくなる程、補正輝度Yに含まれる第2平均輝度Yの割合が大きくなる。つまり、第2領域212を重視して第1平均輝度Yが補正される。
生成部115は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、補正輝度Yから共通カーブを生成する。
図6は、本実施の形態に係るカーブ生成部110における階調補正カーブの生成方法を説明するための図である。図6の横軸には、第1平均輝度Y、第2平均輝度Y及び補正輝度Yが示されている。補正輝度Yは、(式1)に基づいて算出された値であり、第1平均輝度Yと第2平均輝度Yとの間の値となる。
図6には、3つの階調補正カーブが示されている。階調補正カーブ231は、第1平均輝度Yから生成された階調補正カーブである。階調補正カーブ232は、第2平均輝度Yから生成された階調補正カーブである。共通カーブ233は、補正輝度Yから生成された階調補正カーブである。図6に示すように、共通カーブ233は、階調補正カーブ231と階調補正カーブ232との間の特徴を有するカーブである。例えば、共通カーブ233のγ値は、階調補正カーブ231のγ値と階調補正カーブ232のγ値との間である。
例えば、本実施の形態では、互いに異なる17本の階調補正カーブが予め用意されている。17本の階調補正カーブは、画像処理装置100の記憶部(図示せず)に予め記憶されている。17本の階調補正カーブの各々には、予め定められた平均輝度が対応付けられている。平均輝度が「0」〜「255」の範囲で表される場合、例えば、16本の階調補正カーブは、平均輝度が「16」の倍数毎に割り当てられている。17番目の補正カーブは「256」に仮想的に割り当てたものであり、上記平均輝度の範囲を全て網羅するために用意するものである。
生成部115は、17本の階調補正カーブの中から、補正輝度Yに近い平均輝度に対応付けられた2本の階調補正カーブを選択し、選択した2本の階調補正カーブを補間することで、補正輝度Yに対応する共通カーブ233を生成する。例えば、補正輝度Yが「135」である場合に、生成部115は、「128」に対応付けられた階調補正カーブと「144」に対応付けられた階調補正カーブとを補間することで、共通カーブ233を生成する。
なお、階調補正カーブの本数、平均輝度との割り当て方などは、これらの例に限らない。階調補正カーブは、例えば2本のみでもよい。
[5.動作(画像処理方法)]
続いて、本実施の形態に係る画像処理装置100の動作(画像処理方法)について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態に係る画像処理装置100の動作(画像処理方法)を示すフローチャートである。
まず、第1領域平均部111は、第1平均輝度Yを算出する(S10)。次に、第2領域平均部112は、第2平均輝度Yを算出する(S12)。なお、第2平均輝度Yの算出が第1平均輝度Yの算出より先に行われてもよく、あるいは、並列して行われてもよい。
次に、指標決定部113は、第1平均輝度Yが第2平均輝度Yより小さいか否かを判定する(S14)。第1平均輝度Yが第2平均輝度Yより小さい場合(S14でYes)、指標決定部113は、指標を決定する(S16)。具体的には、指標決定部113は、第2領域212の面積率を算出し、算出した面積率から、図5に示すグラフに基づいて補正パラメータαを算出する。
次に、平均輝度補正部114は、補正パラメータαを用いて第1平均輝度Yを補正する(S18)。具体的には、平均輝度補正部114は、(式1)に基づいて補正輝度Yを算出する。
次に、生成部115は、図3で示した対応関係に基づいて、補正輝度Yに基づいて共通カーブを生成する(S20)。そして、階調補正部120は、共通カーブを用いて、入力画像200の階調を補正する(S22)。階調が補正された入力画像200は、表示制御部30を介して表示部40に表示される。
[6.効果など]
図8は、本実施の形態に係る画像処理装置100の効果を説明するための図である。図8では、入力値としてRGBの比率が大きい画素(具体的には、第2領域212に含まれる画素)が示されている。なお、RGBの比率は、R信号、G信号及びB信号のうち、最大の信号と最小の信号との差に相当する。図8に示す例では、RGBの比率は、最大の信号であるR信号と最小の信号であるB信号との差である。
図8の(a)は、第1平均輝度Yから生成した階調補正カーブ231を用いた比較例を示している。図8の(a)に示すように、階調補正カーブ231を用いた場合、入力値が低いB信号が大きな出力値に変換される一方で、入力値が大きいR信号は、あまり大きく変化しない。このため、補正後のRGBの比率は、補正前に比べて小さくなる。RGBの比率が小さくなることで、色の差が少なくなって色が薄くなる。例えば、図2の(a)に示す肌領域201の画素値の階調補正をした場合、肌領域201の肌色が白っぽい色に変化する。
これに対して、図8の(b)は、補正輝度Yから生成した共通カーブ233を用いた場合を示している。図8の(b)に示すように、共通カーブ233を用いた場合、入力値が低いB信号の変化量が、階調補正カーブ231を用いた場合に比べて抑制されている。したがって、補正後のRGBの比率は、補正前とあまり変わらない。このため、補正後の色が薄くなりにくい。
以上のように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、入力画像200の平均輝度から、入力画像200の階調の補正に用いる階調補正カーブである共通カーブ233を生成するカーブ生成部110と、カーブ生成部110によって生成された共通カーブ233を、入力画像200の赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々に共通して用いて、赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々の階調を補正する階調補正部120とを備え、カーブ生成部110は、入力画像200の第1領域211の輝度の平均値である第1平均輝度Yと、第1領域211に含まれる所定の色の第2領域212の輝度の平均値である第2平均輝度Yと、第2領域212の面積とに基づいて、共通カーブ233を生成する。
このように、画像処理装置100は、第1平均輝度Yだけでなく、第2平均輝度Yと第2領域212の面積とに基づいて共通カーブ233を生成する。このため、共通カーブ233は、第1平均輝度Yから生成される階調補正カーブ231より、第2領域212に適した階調補正カーブになる。これにより、図8で示したように、第2領域212の色が薄くなるのを抑制することができる。したがって、画像処理装置100によれば、入力画像200の画質を高めることができる。特に、画面全体が暗く、視聴者にとって見づらい映像を自然に明るくすると同時に、階調を補正することによる色の変化を最小限に留めることができる。
また、例えば、本実施の形態では、カーブ生成部110は、第2平均輝度Yと第2領域212の面積とを用いて第1平均輝度Yを補正することで、補正輝度Yを算出し、上記対応関係に基づいて、補正輝度Yから共通カーブ233を生成する。例えば、本実施の形態では、カーブ生成部110は、第1平均輝度Yと第2平均輝度Yとの重み付け加算を行うことで、補正輝度Yを算出し、重み付け加算の重み係数(補正パラメータα)は、第1領域211の面積に対する第2領域212の面積の割合に基づいて決定される。
このように、画像処理装置100は、補正輝度Yから生成した共通カーブ233を用いて階調補正を行う。補正輝度Yは、第2領域212の第2平均輝度Yと第2領域212の面積に基づく補正パラメータαとに基づいて第1平均輝度Yを補正した値である。このため、共通カーブ233は、第1平均輝度Yから生成される階調補正カーブ231より、第2領域212に適した階調補正カーブになる。これにより、第2領域212の色が薄くなるのを抑制することができる。したがって、画像処理装置100によれば、入力画像200の画質を高めることができる。
また、例えば、本実施の形態では、第2領域212は、肌色、緑色又は空色を含む記憶色の領域である。
肌色などの記憶色には、大きな階調補正を行った場合に色の変化が大きくなる色が含まれる。したがって、本実施の形態に係る画像処理装置100は、記憶色などに特に有用である。つまり、画像処理装置100によれば、肌色などの記憶色の変化を抑制することができ、画質を高めることができる。
また、例えば、本実施の形態に係る画像処理方法は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、入力画像200の平均輝度から、入力画像200の階調の補正に用いる階調補正カーブである共通カーブ233を生成するカーブ生成ステップと、生成した共通カーブを、入力画像200の赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々に共通して用いて、赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々の階調を補正する階調補正ステップとを含み、カーブ生成ステップでは、入力画像200の第1領域211の輝度の平均値である第1平均輝度Yと、第1領域211に含まれる所定の色の第2領域212の輝度の平均値である第2平均輝度Yと、第2領域212の面積とに基づいて、共通カーブ233を生成する。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
(実施の形態2)
以下では、実施の形態2について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置では、実施の形態1に係る画像処理装置100と比較して、カーブ生成部の処理が相違する。以下では、本実施の形態に係るカーブ生成部の構成及び動作を中心に説明し、その他の実施の形態1と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
図9は、本実施の形態に係る画像処理装置100のカーブ生成部310の詳細構成を示す機能ブロック図である。
本実施の形態に係るカーブ生成部310は、第1平均輝度及び第2平均輝度の各々から第1階調補正カーブ及び第2階調補正カーブを生成し、生成した第1階調補正カーブ及び第2階調補正カーブを補間することで共通カーブを生成する。具体的には、図9に示すように、カーブ生成部310は、第1領域平均部111と、第2領域平均部112と、指標決定部113と、第1カーブ生成部324と、第2カーブ生成部325と、補間部326とを備える。
第1カーブ生成部324は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の対応関係に基づいて、第1領域211の第1平均輝度から第1階調補正カーブを生成する。第1カーブ生成部324の具体的な動作は、実施の形態1に係る生成部115と同様である。例えば、第1カーブ生成部324は、第1階調補正カーブとして、図6に示す階調補正カーブ231を生成する。
第2カーブ生成部325は、画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の対応関係に基づいて、第2領域212の第2平均輝度から第2階調補正カーブを生成する。第2カーブ生成部325の具体的な動作は、実施の形態1に係る生成部115と同様である。例えば、第2カーブ生成部325は、第2階調補正カーブとして、図6に示す階調補正カーブ232を生成する。
補間部326は、第1階調補正カーブと第2階調補正カーブとを補間することで、共通カーブを生成する。補間の重み係数は、第1領域211の面積に対する第2領域212の面積の割合に基づいて決定される。具体的には、補間の重み係数は、実施の形態1に係る補正パラメータαである。
例えば、補間部326は、階調補正カーブ231と階調補正カーブ232とを、補正パラメータαを用いて補間することで、共通カーブ233を生成する。このとき、階調補正カーブ231の重み係数は1−αであり、階調補正カーブ232の重み係数はαである。αが1に近い値である程、共通カーブ233は、階調補正カーブ232に近いカーブになる。αが0に近い値である程、共通カーブ233は、階調補正カーブ231に近いカーブになる。
以上のように、本実施の形態では、カーブ生成部310は、上記対応関係に基づいて第1平均輝度Yから階調補正カーブ231を生成し、上記対応関係に基づいて第2平均輝度Yから階調補正カーブ232を生成し、階調補正カーブ231と階調補正カーブ232とを補間することで、共通カーブ233を生成し、補間の重み係数は、第1領域211の面積に対する第2領域212の面積の割合に基づいて決定される。
これにより、実施の形態1と同様に、入力画像200の肌領域201の色が薄くなるのを抑制することができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置では、入力画像を縮小した縮小画像を用いて共通カーブを生成する。以下では、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同じ点については説明を省略又は簡略化する。
図10は、本実施の形態に係る画像処理装置400を備える画像表示装置401の機能ブロック図である。図10に示すように、画像処理装置400は、画像縮小部405と、カーブ生成部410と、階調補正部120とを備える。
画像縮小部405は、画像取得部20が取得した入力画像200を縮小する。画像縮小部405は、例えば、入力画像200の画素のサンプリング(間引き)又は平均化などを行うことで、入力画像200を縮小する。例えば、入力画像200が1920×1080の画素から構成される場合に、画像縮小部405は、入力画像200を縮小することで、256×144画素から構成される縮小画像を生成する。
カーブ生成部410は、画像縮小部405によって縮小された入力画像の第1平均輝度及び第2平均輝度を算出する。カーブ生成部410の具体的な動作は、処理対象が入力画像そのものではなく、入力画像の縮小画像になった点を除き、実施の形態1に係るカーブ生成部110と同じである。
以上のように、本実施の形態に係る画像処理装置400は、入力画像を縮小する画像縮小部405を備え、カーブ生成部410は、画像縮小部405によって縮小された入力画像の第1平均輝度Y及び第2平均輝度Yを算出する。
これにより、カーブ生成部410は縮小画像を用いてカーブを生成するので、第1平均輝度及び第2平均輝度の算出処理の処理量を低減することができる。したがって、例えば、カーブ生成部410は、ソフトウェアで実現されたとしても、少ない処理量で共通カーブを生成することができる。
(変形例1)
以下では、上記の各実施の形態の変形例1について説明する。本変形例では、入力画像内に複数の第2領域が含まれる場合のカーブ生成部110の動作について説明する。
図11は、(a)本変形例に係る入力画像500と、(b)入力画像500内における第1領域511及び第2領域512a〜512cとを示す図である。
図11の(a)に示すように、入力画像500には、複数の人物が含まれており、複数の肌領域501〜503が含まれている。したがって、図11の(b)に示すように、第1領域511には、肌領域501〜503の各々に対応した複数の第2領域512a〜512cが含まれる。なお、第1領域511は、実施の形態と同様に、入力画像500の全領域(具体的には、画面全体)である。
カーブ生成部110は、第1領域511に複数の第2領域512a〜512cが含まれている場合、複数の第2領域512a〜512cの各々の面積の最大値を第2領域の面積として用いて、共通カーブを生成する。具体的には、指標決定部113は、複数の第2領域512a〜512cの各々に含まれる画素数を各々の面積として算出する。図11の(b)に示す例では、第2領域512aの面積が最大である。したがって、指標決定部113は、第1領域511の面積(入力画像500の全画素数)に対する第2領域512aの面積の割合を算出し、算出した割合を用いて図5に基づいて補正パラメータαを決定する。
これにより、入力画像500において最も目立つ肌領域501の色が薄くなるのを抑制することができる。
なお、本変形例では、カーブ生成部110は、複数の第2領域512a〜512cの各々の面積の最大値の代わりに合計値を用いてもよい。カーブ生成部110は、複数の第2領域512a〜512cの各々に含まれる画素数の合計値を第2領域の面積として算出する。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。本変形例では、入力画像内に1以上の黒領域が含まれる場合のカーブ生成部110の動作について説明する。
図12は、(a)本変形例に係る入力画像600と、(b)入力画像600内における第1領域611と第2領域612とを示す図である。
図12の(a)に示すように、入力画像600の上下に帯状の非表示領域605が設けられている。非表示領域605は、例えば、表示部40のアスペクト比に合わせて付加された黒色領域である。図12の(a)に示す入力画像600は、例えば、4:3のアスペクト比の表示画面に合うように、16:9の横長の画像の上下に非表示領域605が付加された画像である。
ここで、上記の実施の形態と同様に、例えば、第1領域611が入力画像600の全領域である場合、黒色領域615の影響で第1平均輝度が低下する。したがって、入力画像600に適した階調補正カーブを生成することができない。
本変形例では、図12の(b)に示すように、第1領域611は、入力画像600の全領域から黒色領域615を除いた領域である。これにより、第1領域611の第1平均輝度が低下するのを抑制することができる。なお、第2領域612は、実施の形態と同様に、入力画像600に含まれる肌領域601に相当する領域である。
(変形例3)
次に、変形例3について説明する。本変形例では、第2領域の位置に応じて重み付けた第2領域の面積を用いる場合のカーブ生成部110の動作について説明する。
図13は、本変形例に係る入力画像700内における第2領域の位置の重みを示す図である。具体的には、入力画像700の中央に近い程、重みが大きく、入力画像700の周縁に近い程、重みが小さく割り当てられている。例えば、入力画像の中央は、重みが1であり、周縁は重みが0である。
本変形例では、カーブ生成部110は、第1領域内における第2領域の位置に応じて重みづけた第2領域の面積を用いて、共通カーブを生成する。
指標決定部113は、第2領域に含まれる画素の各々に割り当てられた重みを加算することで、第2領域の面積を算出する。これにより、同じ画素数からなる第2領域の場合でも、入力画像700の中央に位置する第2領域の面積が、入力画像700の周縁に近い位置に位置する第2領域の面積より大きくなる。
これにより、例えば、図2の(a)に示す入力画像200のように、注目されやすい中央部分に肌領域201が存在する場合において、肌領域201の色が薄くなるのを抑制することができる。つまり、注目されやすい領域を重視した階調補正を行うことができるので、効果的に入力画像の画質を高めることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下では、他の実施の形態を例示する。
例えば、上記の実施の形態では、画像取得部20がRGB画像を入力画像として取得する例について示したが、これに限らない。例えば、画像取得部20は、YUV画像を入力画像として取得してもよい。YUV画像は、行列状に配置された複数の画素を含み、各画素は、輝度信号(Y)と2つの色差信号(Cb及びCr)とを含んでいる。
この場合、画像表示装置10は、YUV画像をRGB画像に変換するRGB変換部を備える。RGB変換部は、例えば、画像取得部20とカーブ生成部110との間、又は、カーブ生成部110と階調補正部120との間に設けられている。
また、例えば、上記の実施の形態では、第2領域が肌色などの記憶色の領域である例について示したが、これに限らない。例えば、第2領域は、彩度が所定値以上の高彩度領域でもよい。彩度は、例えば、R信号、G信号及びB信号のうち最大の信号と最小の信号との差で示される。
これにより、彩度が高く鮮やかな第2領域の色が薄くなるのを抑制することができる。したがって、入力画像の画質を高めることができる。
また、例えば、上記の実施の形態に係る画像表示装置10は、例えば、図14に示すようなテレビなどのフラットパネルディスプレイなどである。あるいは、画像表示装置10は、飛行機の座席に設けられたパーソナルモニタなどでもよい。
また、上記の各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよく、あるいは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
なお、本開示は、画像処理装置として実現できるだけでなく、画像処理装置の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体として実現することもできる。
つまり、上述した包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示に係る画像処理装置は、例えば、テレビ、モニタ、カメラなどに利用することができる。
10,401 画像表示装置
20 画像取得部
30 表示制御部
40 表示部
100,400 画像処理装置
110,310,410 カーブ生成部
111 第1領域平均部
112 第2領域平均部
113 指標決定部
114 平均輝度補正部
115 生成部
120 階調補正部
200,500,600,700 入力画像
201,501,502,503,601 肌領域
211,511,611 第1領域
212,512a,512b,512c,612 第2領域
221,222,231,232 階調補正カーブ
233 共通カーブ
324 第1カーブ生成部
325 第2カーブ生成部
326 補間部
405 画像縮小部
605 非表示領域
615 黒色領域

Claims (15)

  1. 画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、入力画像の平均輝度から、前記入力画像の階調の補正に用いる共通カーブを生成するカーブ生成部と、
    前記カーブ生成部によって生成された共通カーブを、前記入力画像の赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々に共通して用いて、前記赤色信号、前記緑色信号及び前記青色信号の各々の階調を補正する階調補正部と、を備え、
    前記カーブ生成部は、前記入力画像の第1領域の輝度の平均値である第1平均輝度と、前記第1領域に含まれる所定の色の第2領域の輝度の平均値である第2平均輝度と、前記第2領域の面積とに基づいて、前記共通カーブを生成し、
    前記画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係は、前記画像の平均輝度が高い程、前記階調補正カーブの入力値と出力値とが一致する直線に近い階調補正カーブである
    画像処理装置。
  2. 前記画像の平均輝度が低い程、前記入力値の低い領域に対応する前記出力値を前記入力値の高い領域に対応する前記出力値より大きく変換する階調補正カーブである
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記カーブ生成部は、前記第1平均輝度が前記第2平均輝度より小さい場合に、第1平均輝度と、前記第2平均輝度と、前記第2領域の面積とに基づいて、前記共通カーブを生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記カーブ生成部は、前記第2平均輝度と前記第2領域の面積とを用いて前記第1平均輝度を補正することで、補正輝度を算出し、前記対応関係に基づいて、前記補正輝度から前記共通カーブを生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記カーブ生成部は、前記第1平均輝度と前記第2平均輝度との重み付け加算を行うことで、前記補正輝度を算出し、
    前記重み付け加算の重み係数は、前記第1領域の面積に対する前記第2領域の面積の割合に基づいて決定される
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記カーブ生成部は、
    前記対応関係に基づいて前記第1平均輝度から第1階調補正カーブを生成し、
    前記対応関係に基づいて前記第2平均輝度から第2階調補正カーブを生成し、
    前記第1階調補正カーブと前記第2階調補正カーブとを補間することで、前記共通カーブを生成し、
    前記補間の重み係数は、前記第1領域の面積に対する前記第2領域の面積の割合に基づいて決定される
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記カーブ生成部は、前記第1領域に前記第2領域が複数含まれている場合、複数の前記第2領域の各々の面積の合計値又は最大値を、前記第2領域の面積として用いて、前記共通カーブを生成する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記カーブ生成部は、前記第1領域内における前記第2領域の位置に応じて重み付けた前記第2領域の面積を用いて、前記共通カーブを生成する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2領域は、肌色、緑色又は空色を含む記憶色の領域である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2領域は、彩度が所定値以上の高彩度領域である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1領域は、前記入力画像の全領域のうち上下左右の少なくとも1つに帯状に設けられた黒色領域を除いた領域である
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. さらに、
    前記入力画像を縮小する縮小部を備え、
    前記カーブ生成部は、前記縮小部によって縮小された入力画像の前記第1平均輝度及び前記第2平均輝度を算出する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係に基づいて、入力画像の平均輝度から、前記入力画像の階調の補正に用いる階調補正カーブである共通カーブを生成するカーブ生成ステップと、
    生成した共通カーブを、前記入力画像の赤色信号、緑色信号及び青色信号の各々に共通
    して用いて、前記赤色信号、前記緑色信号及び前記青色信号の各々の階調を補正する階調補正ステップと、を含み、
    前記カーブ生成ステップでは、前記入力画像の第1領域の輝度の平均値である第1平均輝度と、前記第1領域に含まれる所定の色の第2領域の輝度の平均値である第2平均輝度と、前記第2領域の面積とに基づいて、前記共通カーブを生成し、
    前記画像の平均輝度と階調補正カーブとの間の予め定められた対応関係は、前記画像の平均輝度が高い程、前記階調補正カーブの入力値と出力値とが一致する直線に近い階調補正カーブである
    画像処理方法。
  14. 前記画像の平均輝度が低い程、前記入力値の低い領域に対応する前記出力値を前記入力値の高い領域に対応する前記出力値より大きく変換する階調補正カーブである
    請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 請求項13に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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