JP4979090B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像中の暗部領域と顔領域を適切な明るさに補正する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関し、例えばスキャナやデジタルカメラ等から入力した画像をプリンタやディスプレイ等に出力するときの画像出力装置などに好適な技術に関する。
デジタルカメラには撮影時の露出を常に最適に保つための自動露出制御装置が設けられている。露出制御方式には種々の方法があるが、光量検出のため画面を複数の適当な領域に分割し、領域ごとに重み付けを行い加重平均を取り、絞りやシャッタスピードなどを調節する方法が一般的である。
しかし、これらの露出制御方式は各社様々であり、撮影条件によって適正に作動しない場合もあるため完全なものは存在しない。とりわけ、被写体の真後ろに光源が存在し、背景と被写体との輝度差が大きい逆光状態では、被写体に露出が合わないと背景の明るさに引っ張られて露出がマイナスに補正されるため、被写体が暗く写ってしまう。
また、夜間ストロボ撮影では、被写体にストロボ光が当たることが前提になるため、絞りやシャッタスピードは既定値に固定される。つまり、ストロボと被写体の距離が遠すぎると光が届かず、この場合も被写体は暗く写ってしまう。なお、露出補正とは、シーンに対して不適切な明るさを持つ被写体を、シーンに適した明るさに調節することを意味する。例えば露出不足で全体に暗い被写体や、逆光で暗くなっている被写体を明るくしたり、露出オーバな被写体を暗くしたりすることである。
カメラにおける露出補正は、レンズに入る入射光量を調節するために絞りやシャッタスピードを変える方法が一般的である。また、プリンタやディスプレイでは、入出力変換関数(階調補正カーブ)等を用い、入力信号の明るさに対し出力信号の明るさを最適化するための処理等を意味する。このように露出を補正して画像データの明るさを調節することと、本発明における階調補正処理とは目的が同等であるので、以下、階調補正処理と記す。
このようなデジタル画像の撮影時における不適切な露出状態に対応するため、画像データを自動的に階調補正する技術が多数提案されている。例えば、逆光の度合いを示す値を輝度ヒストグラムから算出し、逆光度合いが高いほど、暗い階調値を明るく補正するトーンカーブを選択する方法(特許文献1)、画像全体の輝度ヒストグラムから算出した平均輝度と、画像中の顔領域の輝度ヒストグラムから算出した平均輝度の2つから求められる1つの補正目標輝度を用いてトーンカーブを設定する方法(特許文献2)、画像データのシーン判定結果に基づいて決定した第1の階調補正量と、画像中の顔領域を検出し、顔領域の平均輝度に基づいて決定した第2の階調補正量との2つの階調補正量を重み付け平均して決定した第3の階調補正量を用いて、画像データに対して階調補正処理を施す方法(特許文献3)が提案されている。
特開2007−011430号公報 特開2006−019928号公報 特開2006−319714号公報
しかし、特許文献1では、顔領域を検出する機能がないため、被写体として重要な顔領域がトーンカーブによってどのような値に補正されるのか把握できない。従って、選択されたトーンカーブによって補正された顔領域の階調性が損なわれる可能性がある。また、特許文献2では、画像全体の平均輝度を用いているため、暗部領域の明るさに応じて暗部を補正できない。さらに、特許文献3では、画像データのシーン判定に基づく第1の補正量と、画像中の顔領域の平均輝度に基づく第2の補正量とを求め、第1の補正量と第2の補正量とを重み付け平均した第3の補正量を決定し、画像データに階調補正処理を行っているが、顔の補正量(第2の補正量)が、第1の補正量の影響を受けて変動し、重要な被写体である顔の明るさの補正量が不十分となる可能性がある。
本発明は上記した問題点を解決するためになされたもので、
本発明の目的は、不適切な露出状態で撮影された画像において、画像中の人物の顔の明るさと暗部領域の明るさに基づいて、顔の明るさを目標とする明るさへ補正しつつ、顔以外の領域も適切に補正する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明は、画像中の暗部領域を抽出する第1の抽出手段と、前記画像中の顔領域を抽出する第2の抽出手段と、前記暗部領域の平均輝度に基づいて暗部領域の階調補正量を決定する第1の決定手段と、前記顔領域の平均輝度に基づいて顔領域の階調補正量を決定する第2の決定手段と、前記暗部領域の平均輝度と前記顔領域の平均輝度とを比較し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低いか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低い場合、前記暗部領域の階調補正量と前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度以上の場合、前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成するテーブル作成手段と、前記テーブル作成手段により作成された階調補正テーブルを用いて画像全体を補正する画像補正手段とを有することを最も主要な特徴とする。
請求項1、5〜7:画像の暗部領域と顔領域を抽出して、それぞれの特徴に基づいて別々に補正量を設定して補正テーブルを作成しているので、画像中の暗部領域と顔領域を適切な明るさに補正することできる。また、暗部領域の平均輝度値と顔領域の平均輝度値の関係に基づいて補正テーブルを作成しているので、暗部領域の平均輝度よりも顔領域の平均輝度が小さい場合は、より重要な被写体である顔の平均輝度に基づいて決定した補正量で補正テーブルを作成することができる。
請求項2:顔領域のサイズを判定し、顔サイズの暗部領域に対する比率が、予め設定した閾値以下である場合は、暗部領域の特徴に基づいて補正テーブルを作成しているので、顔を検出してもそのサイズが暗部領域に対して小さいときは、顔よりも暗部領域を優先して適切な明るさに補正することができる。
請求項3:顔領域のサイズを判定し、顔サイズの画像全体に対する比率が、予め設定した閾値以下である場合は、暗部領域の特徴に基づいて補正テーブルを作成しているので、顔を検出してもそのサイズが画像全体に対して小さいときは、顔よりも暗部領域を優先して適切な明るさに補正することができる。
請求項4:顔の肌領域の明るさ分布をさらに算出して補正テーブルを作成しているので、肌の階調性を考慮して顔領域の明るさを適切な明るさに補正しつつ、暗部領域の明るさを補正することができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1
図1は、本発明の実施例1の構成を示す。図1に示す画像処理装置は、暗部領域検出部101、顔検出部102、暗部領域補正量決定部103、顔領域補正量決定部104、特性判定部105、補正テーブル作成部106、画質補正部107から構成される。
以下の説明では、入力画像の画素値はRGB各々8bitのデータにより構成されるものとし、輝度値Yは各R、G、B値から以下の変換式で求められる。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B
暗部領域検出部101は、入力画像における輝度ヒストグラムから予め設定した輝度閾値以下の値を持つ画素を抽出し、抽出した画素の輝度平均値を算出する。
顔検出部102は、入力画像から人物の顔が存在するか否かを検出し、人物の顔が存在する場合は、検出した顔領域の輝度平均を算出する。暗部領域補正量決定部103は、暗部領域検出部101から入力された暗部領域の平均輝度値に基づいて、予め設定してある補正目標値の算出テーブルから暗部領域の補正目標値を決定する。
顔領域補正量決定部104は、顔領域検出部102から入力された顔領域の平均輝度に基づいて、予め設定してある補正目標値の算出テーブルから顔領域の補正目標値を決定する。
特性判定部105は、暗部領域検出部101から入力される暗部領域の平均輝度と、顔領域検出部102から入力される顔領域の平均輝度を比較し、暗部の平均輝度が顔の平均輝度よりも低いか否かを判定し、低い場合は”1”を、そうでない場合は”0”を出力する。
補正テーブル作成部106は、特性判定部105から入力される判定結果に応じて、暗部領域検出部101から入力される暗部領域の平均輝度と補正目標値と、顔領域検出部102から入力される顔領域の平均輝度と補正目標値を用いて入力画像の明るさ補正テーブルを作成する。
画質補正部107は、補正テーブル作成部106で作成された補正テーブルを用いて入力画像の明るさを補正し、補正画像を出力する。
図2は、実施例1の処理フローチャートを示す。ステップS1において、暗部領域検出部101は暗部領域の平均輝度を算出する。ステップS2において、顔検出部102は、入力画像中から顔を検出する処理を行い、ステップS3において、入力画像中に顔が存在するか否かを判定する。顔が存在する場合は、ステップS4へ進み、顔が存在しない場合は、ステップS8へ進む。
ステップS4において、顔検出部102は、取得した顔領域の輝度ヒストグラムから顔の平均輝度を算出する。ステップS5において、特性判定部105は、顔領域の平均輝度と、暗部領域の平均輝度の比較を行い、暗部領域の平均輝度が顔の平均輝度よりも低いか否かを判定する。判定の結果、暗部領域の平均輝度が顔の平均輝度よりも低い場合はステップS6へ進み、暗部領域の平均輝度が顔の平均輝度以上の場合はステップS7へ進む。
ステップS6において、補正テーブル作成部106は顔領域の平均輝度と暗部領域の平均輝度を予め定めている目標輝度値へ補正する補正テーブルを作成し、ステップS9へ進む。ステップS7において、補正テーブル作成部106は顔領域の平均輝度を予め定めている目標輝度値へ補正する補正テーブルを作成し、ステップS9へ進む。ステップS8において、補正テーブル作成部106は暗部領域の平均輝度を予め定めている目標輝度値へ補正する補正テーブルを作成し、ステップS9へ進む。
ステップS9おいて、画質補正部107は作成された補正テーブルに基づいて入力画像の階調補正を行い、処理を終了する。
次に、暗部領域検出部101と暗部領域補正量決定部103における処理の詳細を説明する。
図3(a)は、画像全体の輝度ヒストグラムを示す。暗部領域検出部101では、画像全体の輝度ヒストグラムを作成し、相対的に暗い領域を抽出するために、まず、輝度ヒストグラムにおいて、最小レベル(0)、および最大レベル(255)から累積頻度1%に対する値を算出する。
算出した値は、図3(a)に示すように、それぞれ、Range_Min、Range_Maxと設定する。次に、Range_Min、Range_Maxの間を均等に3分割した区間を設定する(図3(b))。各区分の輝度レベルの低い順から番号付けを行い、区分0、1、2とする。最後に、区分0における平均輝度値を算出し、これを暗部領域の平均輝度Ave_Darkとする。また、区分0の画素(暗部領域)の入力画像全体に対する割合、Ratio_Darkを算出する。
暗部領域補正量決定部103では、暗部領域検出部101で算出された、Ave_DarkとRatio_Darkを用いて暗部の補正量を決定する。
図3(c)は、暗部の補正量を決定するために必要な補正量設定表を示す。例えば、Ave_Darkが0以上40未満であり、Ratio_Darkが0.3以上0.6未満である場合は、補正量設定表から、補正量=1.5と決定する。この表は一例であり、Ave_DarkやRatio_Darkの分割区間をさらに細かく分割して、補正量を設定してもよい。
図4は、顔領域検出部102の処理フローチャートを示す。ステップS11において、入力画像から人間の目、鼻、口等の特徴に着目した顔検出処理を行う。ステップS12では、顔を検出したか否かを判定し、顔を検出した場合に、ステップS13へ進み、顔が検出されなかった場合は終了する。ステップS13では、検出した顔領域の画像中における座標位置を、例えば顔領域を矩形で検出する場合には、その矩形の開始点と終了点を算出する。ステップS14では、顔領域の開始座標、終了座標から得られる矩形範囲の画素の平均輝度Ave_Faceを算出して終了する。
顔領域補正量決定部104では、顔領域検出部102で算出されたAve_Faceを用いて補正量を決定する。図5は、顔領域の補正量決定のための目標輝度算出テーブルを示す。すなわち、図5における横軸の平均輝度(=Ave_Face)の値に応じた目標輝度が予め設定されており、この目標輝度算出テーブルから一意に顔領域の目標輝度を決定する。
特性判定部105では、暗部領域検出部101で算出されたAve_Darkと顔領域検出部で算出されたAve_Faceを比較することで、Ave_DarkよりもAve_Faceの値が小さいか否かを判定する。もし、(Ave_Dark<Ave_Face)ならば、判定結果Det=1とし、そうでない場合は、Det=0とする。
補正テーブル作成部106では、暗部領域補正量決定部103において決定した暗部領域の補正量、顔領域補正量決定部104において決定した顔領域の補正目標輝度を用いて、特性判定部105の判定結果に応じた輝度補正テーブルの作成を行う。
特性判定部105の判定結果DetがDet=1の場合は、暗部領域の補正量と、顔領域の補正目標輝度を用いた補正テーブルの作成を行う。図6(a)は、作成した補正テーブルの一例を示す。横軸が入力輝度値、縦軸が補正後の輝度値を表している。Ave_DarkとRatio_Darkから決定した補正量(この例の場合は補正量=2)を用いて、輝度値0から輝度値Ave_Darkまでの補正テーブルを決定する。
次に、Ave_Faceに基づいて決定した目標輝度値を用いて、輝度値Ave_Darkから輝度値Ave_Faceまでの補正テーブルを作成する。Ave_Faceから255までは、Ave_Faceの目標輝度値から255へ結ぶ。以上のようにして補正テーブルを作成する。
特性判定部105の判定結果DetがDet=0の場合、顔の平均輝度を重視した補正テーブルを作成する。図6(b)は、作成したLUTの一例を示し、横軸が入力輝度値、縦軸が補正後の輝度値を表している。
判定結果DetがDet=0の場合は、顔の平均輝度を重視した補正テーブルを作成するため、Ave_Faceに基づいて決定した目標輝度値を用いて、輝度0から輝度値Ave_Faceまでの補正テーブルを作成する。Ave_Faceから255までは、Ave_Faceの目標輝度値から255へ結ぶ。以上のようにして補正テーブルを作成する。
画質補正部107では、補正テーブル作成部106において作成された補正テーブルを用いて入力画像の階調補正を行い補正画像を出力する。作成された補正テーブルを用いて、以下のように階調補正を行う。
入力輝度値をY1(j)(j=1,2,....N)とすると、Y1(j)に対して補正テーブルを用いて補正後の出力輝度値Y2(j)を算出し、階調補正係数C(j)を以下の式で算出する。C(j)=Y2(j)/Y1(j)
次に、入力画素値(R1(j),G1(j),B1(j))を以下の式で変換することで、階調補正を行い、(R2(j),G2(j),B2(j))を出力画素値とする。
R2(j)=C(j)×R1(j)
G2(j)=C(j)×G1(j)
B2(j)=C(j)×B1(j)
実施例2
実施例2は、入力画像の顔サイズの大小を判定して、入力画像の補正を切り替える実施例である。
図7は、本発明の実施例2の構成を示す。図7に示す画像処理装置は、暗部領域検出部201、顔検出部202、暗部領域補正量決定部203、顔領域補正量決定部204、特性判定部205、顔サイズ判定部206、補正テーブル作成部207、画質補正部208から構成される。
暗部領域検出部201、顔検出部202、暗部領域補正量決定部203、顔領域補正量決定部204、特性判定部205は、実施例1と同様である。
顔サイズ判定部206は、顔検出部202において検出された顔領域の開始座標と終了座標から求められる矩形範囲の画素数と、暗部領域から求められる画素数を用いて、暗部領域と顔領域の割合を判定する。
顔領域と暗部領域の画素数を比較し、(顔領域の画素数/暗部領域の画素数)が、予め設定された閾値th_FaceMin以上である場合は、判定結果としてDet_Face=”1”を設定し、予め設定された閾値th_FaceMin未満である場合は、判定結果としてDet_Face=”0”を設定する。
図8は、顔サイズ判定部206の処理フローチャートを示す。ステップS21において、顔領域の開始座標と終了座標から顔領域のサイズ(画素数)を算出する。次に、ステップS22において、(顔サイズ/暗部領域のサイズ)>th_FaceMinであるか否かを判定する。判定結果が真である場合は、ステップS23へ進み、そうでない場合は、ステップS24へ進む。
ステップS23では、顔サイズ判定結果をDet_Face=”1”に設定して終了する。ステップS24では、顔サイズ判定結果をDet_Face=”0”に設定して終了する。
補正テーブル作成部207は、特性判定部205の判定結果Detと、顔サイズ判定部206の判定結果Det_FaceMinの値に従って、補正テーブルの作成を行う。
図9は、DetとDet_FaceMinの判定結果に従って、暗部領域と顔領域の補正量のどちらを用いて補正テーブルを作成するかを決定する表である。Det=1であり、Det_FaceMin=0である場合は、暗部領域のみの補正量を用いて補正テーブルの作成を行う。また、Det=0であり、Det_FaceMin=0である場合は、暗部領域のみの補正量を用いて補正テーブルの作成を行う。
補正テーブル作成部207における補正テーブル作成の方法、画質補正部208における階調補正の方法は、実施例1と同様であり、説明を省略する。
実施例3
実施例2では、顔サイズ判定部206において、顔領域のサイズと暗部領域のサイズの比率に基づいて、暗部領域と顔領域のどちらの補正量を用いて補正テーブルの作成を行うかを決定したが、顔領域のサイズと画像全体のサイズとの比率に基づいて暗部領域と顔領域のどちらの補正量を用いて補正テーブルの作成を行うかを決定してもよい。
すなわち、実施例3では、図6の顔サイズ判定部206において、入力画像から画像全体の画素数を求め、顔領域と画像全体の画素数を比較し、(顔領域の画素数/画像全体の画素数)が、予め設定された閾値th_FaceMin2以上である場合は、判定結果Det_FaceMin=”1”、予め設定された閾値th_FaceMin2未満である場合は、判定結果Det_FaceMin=”0”を設定する。
補正テーブル作成部207は、特性判定部205における判定結果Detと、顔サイズ判定部206の判定結果Det_FaceMinの値に従って、補正テーブルの作成を行う。
補正テーブル作成部での処理は、実施例2と同様である。図9は、DetとDet_FaceMinの判定結果に従って、暗部領域と顔領域の補正量のどちらを用いて補正テーブルを作成するかを決定する表である。Det=1であっても、Det_FaceMin=0である場合は、暗部領域のみの補正量を用いて補正テーブルの作成を行う。また、Det=0であっても、Det_FaceMin=0である場合は、暗部領域のみの補正量を用いて補正テーブルの作成を行う。
補正テーブル作成部207における補正テーブル作成の方法、画質補正部208における階調補正の方法は、実施例1と同様である。
以上のように、特性判定部205における判定結果に関わらず、顔のサイズが比較対象の暗部領域、もしくは画像全体に対して小さい場合は、暗部領域の方が重要性が高いと判断し、暗部領域の補正量に基づいて補正テーブルを作成することができる。
実施例4
実施例4は、顔領域における肌の輝度分布を算出し、肌の輝度が分布する区間においては補正テーブルの傾きを少なくとも1以上とする実施例である。実施例4では、頬や額のような比較的階調性が重要となる輝度の区間における階調性を維持する。
図10は、本発明の実施例4の構成を示す。図10に示す画像処理装置は、暗部領域検出部301、顔検出部302、暗部領域補正量決定部303、顔領域補正量決定部304、特性判定部305、肌の明るさ分布算出部306、補正テーブル作成部307、画質補正部308から構成される。
暗部領域検出部301、顔検出部302、暗部領域補正量決定部303、顔領域補正量決定部304、特性判定部305は、実施例1と同様である。
肌の明るさ分布算出部306は、顔検出部302において検出された顔領域の開始座標と終了座標から求められる矩形領域において、肌色の色相範囲である画素を抽出し、抽出した肌色画素の輝度分布を算出する。
肌色の色相範囲にある画素を抽出するために、矩形領域における画素をL*a*b*空間へ変換し、
(a*>0)かつ(b*>0)かつ、彩度C=√(a*×a* +b*×b*)>th_FaceC
を満たす画素の輝度ヒストグラムを作成する。
ここで、th_FaceCは、予め設定する彩度閾値である。
作成した輝度ヒストグラムから、肌色画素の輝度分布の最小値Skin_Minと最大値Skin_Maxを決定し、補正テーブル作成部307へ出力する
補正テーブル作成部307では、肌の明るさ分布算出部306から入力される肌の輝度分布の最小値、最大値と特性判定部305から入力される判定結果に応じて、暗部領域検出部301から入力される暗部領域の平均輝度と補正目標値と、顔領域検出部102から入力される顔領域の平均輝度値と補正目標値を用いて入力画像の明るさ補正テーブルを作成する。
特性判定部305の判定結果がDet=1の場合は、暗部領域の補正量と、顔領域の補正目標輝度を用いた補正テーブルの作成を行う。図11(a)は、暗部領域の補正量と、顔領域の補正目標輝度を用いて作成した補正テーブルの一例を示す。横軸が入力輝度値、縦軸が補正後の輝度値を表している。
Ave_DarkとRatio_Darkから図3(c)の表に従って決定した暗部領域の補正量(この例の場合は補正量=2)を用いて、輝度値0から輝度値Ave_Darkまでの補正テーブルを作成する。
次に、Ave_Faceに基づいて図5に従い決定した顔領域の目標輝度値を用いて、輝度値Ave_Darkから輝度値Ave_Faceまでの補正テーブルを作成する。Ave_Faceから255までは、Ave_Faceの目標輝度値から255へ結ぶ。次に、作成された補正テーブルを修正することで最終的な補正テーブルとする。
肌の明るさ分布算出部306から入力される肌の輝度分布の最小値、最大値を用いて、上記のように作成した補正テーブルを修正する。
修正した補正テーブルの例を図11(b)に示す。肌の輝度範囲である、Skin_MinからSkin_Maxの区間は、傾き”1”となるように補正テーブルを修正し、0からSkin_Minの区間は、先の方法で作成した補正テーブルを用いる。Skin_Maxから255の区間は、輝度値Skin_Maxにおける補正後の輝度値から255へ結ぶようにして、補正テーブルの修正を終了する。
特性判定部305の判定結果がDet=0の場合は、顔領域の平均輝度と顔領域の補正目標輝度を用いて補正テーブルを作成する。この場合の処理は実施例1と同様であり、また画質補正部308の処理も実施例1と同様である。
また、本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した各実施例の機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施例の機能が実現される場合も含まれる。また、本発明の実施例の機能等を実現するためのプログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでも良い。
本発明の実施例1の構成を示す。 実施例1の処理フローチャートを示す。 画像全体の輝度ヒストグラム、その区分を示す。 顔領域検出部の処理フローチャートを示す。 目標輝度算出テーブルを示す。 実施例1の補正テーブル例を示す。 本発明の実施例2の構成を示す。 顔サイズ判定部の処理フローチャートを示す。 補正テーブルを作成する際に参照する領域を示す。 本発明の実施例4の構成を示す。 実施例4の補正テーブル例を示す。
符号の説明
101 暗部領域検出部
102 顔検出部
103 暗部領域補正量決定部
104 顔領域補正量決定部
105 特性判定部
106 補正テーブル作成部
107 画質補正部

Claims (7)

  1. 画像中の暗部領域を抽出する第1の抽出手段と、前記画像中の顔領域を抽出する第2の抽出手段と、前記暗部領域の平均輝度に基づいて暗部領域の階調補正量を決定する第1の決定手段と、前記顔領域の平均輝度に基づいて顔領域の階調補正量を決定する第2の決定手段と、前記暗部領域の平均輝度と前記顔領域の平均輝度とを比較し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低いか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低い場合、前記暗部領域の階調補正量と前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度以上の場合、前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成するテーブル作成手段と、前記テーブル作成手段により作成された階調補正テーブルを用いて画像全体を補正する画像補正手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記顔領域の大きさを判定する顔領域サイズ判定手段をさらに備え、前記テーブル作成手段は、前記顔領域の大きさと前記暗部領域の大きさとの比率が、予め設定した閾値以下である場合、前記暗部領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記顔領域の大きさを判定する顔領域サイズ判定手段をさらに備え、前記テーブル作成手段は、前記顔領域の大きさと画像全体の大きさとの比率が、予め設定した閾値以下である場合、前記暗部領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出した顔領域から顔の肌領域の明るさの分布を算出する算出手段をさらに備え、前記テーブル作成手段は、前記肌領域の明るさの分布区間において、少なくとも傾きが1以上となる階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 画像中の暗部領域を抽出する第1の抽出工程と、前記画像中の顔領域を抽出する第2の抽出工程と、前記暗部領域の平均輝度に基づいて暗部領域の階調補正量を決定する第1の決定工程と、前記顔領域の平均輝度に基づいて顔領域の階調補正量を決定する第2の決定工程と、前記暗部領域の平均輝度と前記顔領域の平均輝度とを比較し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低いか否かを判定する判定工程と、前記判定の結果、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度よりも低い場合、前記暗部領域の階調補正量と前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成し、前記暗部領域の平均輝度が前記顔領域の平均輝度以上の場合、前記顔領域の階調補正量に基づいて階調補正テーブルを作成するテーブル作成工程と、前記テーブル作成工程により作成された階調補正テーブルを用いて画像全体を補正する画像補正工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  7. 請求項5記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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