JP6890167B2 - スライドレール機構 - Google Patents

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Description

本発明はスライドレール機構に関し、より具体的には、ブラケットを備えるスライドレール機構に関する。
特許文献1にはラックシステムが開示されている。第1の取り付けブラケット及び第2の取り付けブラケットは、レール部材(外側レール)の第1の端部及び第2の端部にそれぞれ摺動可能に取り付けられている。
特許文献2には、スライドレールアセンブリの調節可能なブラケットが開示されている。固定ベースは外側レールに固定配置され、ブラケットは固定ベースの通路に摺動可能に取り付けられている。
特許文献3には、レール部材(外側レール)、第1の支持フレーム、第2の支持フレーム、第3の支持フレーム及び取り付けブラケットを含むスライドレールアセンブリのブラケット装置が開示されている。第1の支持フレームはレール部材に固定配置されている。第2の支持フレーム、第3の支持フレーム及び取り付けブラケットは第1の支持フレームに対して可動及び伸縮可能である。加えて、取り付けブラケットは、ユーザーの要求に応じて(特許文献3の図5に示すように)レール部材に対して第1の位置に位置するか又は(特許文献3の図7に示すように)第2の位置に位置するように調節できる。さらに、取り付けブラケットがレール部材に対して第1の位置に位置している場合、取り付けブラケットはレール部材及び第1の支持フレームを部分的に覆うことができる。しかしながら、取り付けブラケットがレール部材に対して第2の位置に位置する場合、(取り付けブラケットはレール部材を部分的に覆うものの)取り付けブラケットは第1の支持フレームのどの部分も覆っていない。
特許文献4には前側フレーム及び後ろ側フレームを含むスライドレールフレームが開示されている。前側フレームはレール部材(外側レール)に固定取り付けされている。後ろ側フレームは、前側フレームのスライドスロット内で可動に配置されている。
特許文献5には、スライドレールの強化リアフレーム構造が開示されている。強化リアフレーム構造はレール部材、固定フレーム及びスライドフレームを含む。固定フレームはレール部材の後部に固定取り付けされ、固定フレームはスライドフレームに埋め込まれている。
特許文献6には、レール部材、前側フレーム及び後ろ側フレームを含むスライドレールフレームが開示されている。前側フレームはレール部材に固定配置され、前側フレームは後ろ側フレームの通路に貫通する。
米国特許第6230903号明細書 米国特許第8028965号明細書 米国特許第9328769号明細書 中国特許第104507297号明細書 中国実用新案第205378453号明細書 中国実用新案第205356912号明細書
上記の特許文献にはスライドレール及びブラケット(又はフレーム)が開示されているものの、スライドレールの耐荷重について市場の要望が高まっており、スライドレールとブラケットとの間の構造強度をどのように向上させるかが課題となっている。
本発明はブラケットを有するスライドレール機構を提供する。
本発明の一実施形態によれば、スライドレール機構はレール部材、第1のブラケット及び補強部材を含む。第1のブラケットはレール部材に対して可動である。補強部材はレール部材と第1のブラケットとの間に接続される。第1のブラケット、レール部材及び補強部材は、第1のブラケットが任意の位置に動かされた場合に互いを支持することができる。
様々な図面に図示する下記の好ましい実施形態の詳細な説明を読み終えた後、本発明の上記の目的及び他の目的が当業者に間違いなく明らかになる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスライドレール機構を示す概略図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るスライドレール機構を示す分解図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る、第1の間隙でラックに取り付けられたスライドレール機構を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る、第2の間隙でラックに取り付けられたスライドレール機構を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。 図8は、本発明の第4の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。 図9は、本発明の第5の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。 図10は、本発明の第6の実施形態に係る、スライドレール機構のレール部材、補強部材及び第1のブラケットを示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係るスライドレール機構は、レール部材22、第1のブラケット24及び補強部材26を含む。スライドレール機構は第2のブラケット28をさらに含むことが好ましい。
レール部材22は第1のレール部30a、第2のレール部30b及び第1のレール部30aと第2のレール部30bとの間に接続された長手体32を含む。好ましくは、第1のレール部30a及び第2のレール部30bは長手体32から横方向に延びていることが好ましい。
第1のブラケット24はレール部材22及び補強部材26のうちの一方に可動に配置されている。例えば、第1のブラケット24はレール部材22に可動に配置される。あるいは、第1のブラケット24は補強部材26に可動に配置されるか又は第1のブラケット24はレール部材22及び補強部材26に可動に配置される。本発明はこれらの構成に限定されない。
さらに、第1のブラケット24は可動であり、レール部材22に対する第1のブラケット24の位置を調節できる。第1のブラケット24は、レール部材22の第1の端部E1に隣接して配置される。第1のブラケット24は第1の支持部34a、第2の支持部34b、第1の支持部34aと第2の支持部34bとの間に接続される長手支持部36を含む。第1のブラケット24は少なくとも1つの第1の取り付け部38を含むことが好ましい。例えば、第1のブラケット24は長手支持部36に対して屈曲された端壁40を含む。端壁40は長手支持部36に対して実質的に垂直方向に曲げられていることが好ましいが、本発明はそのような構成に限定されない。少なくとも1つの第1の取り付け部38は端壁40に配置される。なお、図2の本発明の実施形態によれば、2つの第1の取り付け部38が存在するが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、第1のブラケット24が含む第1の取り付け部38は1つだけでもよい。第1の取り付け部38の数は特定の要件に依拠する。
補強部材26は、レール部材22と第1のブラケット24との間に配置される。さらに、補強部材26はレール部材22に接続され、レール部材22の一部とみなすことができる。補強部材26はレール部材22の長手体32に固定配置されることが好ましい。
第2のブラケット28は、レール部材22及び補強部材26のうちの一方に配置される。例えば、第2のブラケット28はレール部材22に配置することができる。あるいは、補強部材26はレール部材22の一部とみなすことができるので、補強部材26の位置は、第2のブラケット28が補強部材26に配置されるように具体的に第2のブラケット28に延ばすことができるが、本発明はこのような構成に限定されない。
本実施形態では、第2のブラケット28はレール部材22の第2の端部E2に隣接して配置され、第1の端部E1から離れて配置されている。第2のブラケット28は、レール部材22の第2の端部E2に隣接して固定配置される。第2のブラケット28は少なくとも1つの第2の取り付け部42を含むことが好ましい。少なくとも1つの第2の取り付け部42は、少なくとも1つの第1の取り付け部38に対応して配置される。例えば、第2のブラケット28は長手支持壁44と、長手支持壁44に対して屈曲されたエンドプレート46とを含む。エンドプレート46は長手支持壁44に対して実質的に垂直方向に屈曲されていることが好ましいが、本発明はこのような構成に限定されない。少なくとも1つの第2の取り付け部42はエンドプレート46に配置されている。加えて、図2の本発明の実施形態によれば、2つの第2の取り付け部42が存在するが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、第2のブラケット28が含む第2の取り付け部42は1つだけでもよい。第2の取り付け部42の数は特定の要件に依拠する。
図3に示すように、第1のブラケット24の少なくとも1つの第1の取り付け部38は、レール部材22をラックの第1のポスト48aに取り付けるように構成されている。第2のブラケット28の少なくとも1つの第2の取り付け部42は、レール部材22をラックの第2のポスト48bに取り付けるように構成されている。第1のブラケット24は、第1のポスト48aと第2のポスト48bとの間の第1の間隙L1に対応するために、第1のブラケット24と第2のブラケット28との間に第1の距離が形成されるようにレール部材22に対して第1の位置P1に移動できる。
図4に示すように、第1のブラケット24はレール部材22及び補強部材26の長さ方向(長手方向)に沿って移動可能である。例えば、第1のブラケット24は、第1のポスト48aと第2のポスト48bとの間の第2の間隙L2に対応するために、第1のブラケット24と第2のブラケット28との間に第2の距離が形成されるように、レール部材22に対して第1の位置P1から第2の位置P2に移動できる。第2の距離は第1の距離よりも大きい。
図5に示すように、補強部材26はレール部材22と第1のブラケット24との間に配置される。第1のブラケット24は、レール部材22及び補強部材26を部分的に覆う。第1のブラケット24がレール部材22に対して任意の位置に動かされると(図3の第1の位置P1又は図4の第2の位置P2を参照されたい)、第1のブラケット24、レール部材22及び補強部材26は互いを支持することができる。
第1のレール部30a、第2のレール部30b及び長手体32により通路51が定義されることが好ましい。レール部材22の長手体32は第1の側S1と、第1の側S1の反対側の第2の側S2とを有する。第1の側S1は通路51の外に位置し、第2の側S2は通路51内に位置する。補強部材26は、レール部材22の構造強度を改善するために第1の側S1に接続されている。他方、スライドレール機構は、レール部材22の通路51に可動に取り付けられた少なくとも1つの移動レール50をさらに含む。
補強部材26は、第1の壁部52a、第2の壁部52b及び第1の壁部52aと第2の壁部52bとの間に接続される長手壁54を含むことが好ましい。なお、図5の本発明の実施形態によれば、第1の壁部52a及び第2の壁部52bは長手壁54の両側にそれぞれ接続されている。別の実施形態では、補強部材26は第1の壁部52a及び第2の壁部52bのうちの1つのみを含むことができる。第1の壁部52a及び第2の壁部52bの選択は特定の要件に依拠する。以下では、本発明の実施形態に係る補強部材26が第1の壁部52a及び第2の壁部52bを含む場合を一例として説明する。
第1のブラケット24の長手支持部36は第1の伸長部36aをさらに含むことが好ましい。第1の伸長部36aと、補強部材26の第1の壁部52a及び第2の壁部52bのうちの一方とはお互いを支持することができる。以下では、第1の伸長部36aと補強部材26の第1の壁部52aとが互いを支持することができる場合を一例として説明する。
第1のブラケット24の長手支持部36は第2の伸長部36bをさらに含むことが好ましい。第2の伸長部36bと、補強部材26の第1の壁部52a及び第2の壁部52bのうちの一方とは互いを支持することができる。以下では、第2の伸長部36bと補強部材26の第2の壁部52bとが互いを支持することができる場合を一例として説明する。
補強部材26の第1の壁部52aは第1の壁区画X1と、第1の壁区画X1に対して屈曲された第2の壁区画X2とを含むことが好ましい。第1の壁区画X1及び第2の壁区画X2により空間56が定義される。他方、第1のブラケット24の第1の伸長部36aは第1の伸長区画T1と、第1の伸長区画T1に対して屈曲された第2の伸長区画T2とを含む。第2の伸長区画T2は、補強部材26の第1の壁部52aの空間56内に延びている。第1のブラケット24の長手支持部36及び補強部材26の第1の壁部52aは互いを支持することができる。第1のブラケット24の長手支持部36及び補強部材26の第1の壁部52aは、第2の伸長区画T2を介して互いを支持することができる。
補強部材26の第2の壁部52bは第3の壁区画X3と、第3の壁区画X3に対して屈曲された第4の壁区画X4とを含む。第3の壁区画X3及び第4の壁区画X4により空間58が定義される。他方、第1のブラケット24の第2の伸長部36bは第3の伸長区画T3と、第3の伸長区画T3に対して屈曲された第4の伸長区画T4とを含む。第4の伸長区画T4は、補強部材26の第2の壁部52bの空間58内に延びている。第1のブラケット24の長手支持部36と補強部材26の第2の壁部52bは互いを支持することができる。第1のブラケット24の長手支持部36及び補強部材26の第2の壁部52bは、第4の伸長区画T4を介して互いを支持することができることが好ましい。加えて、本実施の形態において、長手支持部36の第1の伸長部36aの第1の伸長区画T1と、長手支持部36の第2の伸長部36bの第3の伸長区画T3と、補強部材26の第1の壁部52aの第1の壁区画X1と、補強部材26の第2の壁部52bの第3の壁区画X3とは、お互いに対してレール部材22の幅方向に沿って配置されている。長手支持部36の第1の伸長部36aの第2の伸長区画T2と、長手支持部36の第2の伸長部36bの第4の伸長区画T4と、補強部材26の第1の壁部52aの第2の壁区画X2と、補強部材26の第2の壁部52bの第4の壁区画X4とは、お互いに対してレール部材22の高さ方向に沿って配置されている。
第1のブラケット24の第1の支持部34aは、第1の支持区画K1、第2の支持区画K2及び第1の支持区画K1と第2の支持区画K2との間に接続される第1の中間区画M1を有することが好ましい。第1の中間区画M1により第1の支持区画K1と第2の支持区画K2との間に段差が形成される。即ち、第1の中間区画M1は、第1の支持区画K1及び第2の支持区画K2に対して実質的に垂直である。第1のブラケット24の第1の支持区画K1及びレール部材22の第1のレール部30aは互いを支持することができる。第1のブラケット24の第2の支持区画K2及び補強部材26の第1の壁部52aは互いに支持することができる。なお、図5の本発明の実施形態によれば、第1の支持部34aは第1の支持部K1及び第1の中間区画M1を含む。別の実施形態では、第1のブラケット24の第1の支持部34aは第2の支持区画K2のみを含むことができる。第1の支持区画K1、第2の支持区画K2及び第1の中間区画M1の配置は、特定の要件に依拠する。以下では、第1のブラケット24の第1の支持部34aは、第1の支持区画K1、第2の支持区画K2及び第1の中間区画M1を含む場合を一例として説明する。他方、第1のブラケット24の第2の支持部34bは、第3の支持区画K3、第4の支持区画K4及び第3の支持区画K3と第4の支持区画K4との間に接続される第2の中間区画M2とを含む。第2の中間区画M2により、第3の支持区画K3と第4の支持区画K4との間に段差が形成される。第1のブラケット24の第3の支持区画K3とレール部材22の第2のレール部30bとは互いを支持することができる。第1のブラケット24の第4の支持区画K4と補強部材26の第2の壁部52bとは互いを支持することができる。
本発明の第1の実施形態のスライドレール機構によれば、第1のブラケット24が動かされて任意の位置に調節されると、第1のブラケット24、レール部材22及び補強部材26は互いを支持することができる。第1のブラケット24の第1の支持部34aとレール部材22の第1のレール部30aは互いを支持することができる。第1のブラケット24の第2の支持部34bとレール部材22の第2のレール部30bとは互いを支持することができる。スライドレール機構の構造強度を向上させるために、補強部材26、第1のブラケット24の長手支持部36及びレール部材22の長手体32は互いを支持することができる。
図6に示すように、図6は、本発明の第2の実施形態に係るスライドレール機構のレール部材22、補強部材26及び第1のブラケット200を示す断面図である。第2の実施形態のスライドレール機構と第1の実施形態のスライドレール機構との違いは、第1のブラケット200の第1の支持部34aが第1の屈曲区画202をさらに含み、第1の屈曲区画202とレール部材22の第1のレール部30aの側部とが互いを支持することができる点である。第1のブラケット200の第2の支持部34bは第2の屈曲区画204をさらに含むことが好ましい。第2の屈曲区画204とレール部材22の第2のレール部30bの側部とは互いを支持することができる。
上記の構成によれば、本発明の第1の実施の形態と比べて、第2の実施の形態の第1のブラケット200とレール部材22の第1のレール部30aの側部とは第1の屈曲区画202を介して互いを支持でき、第1のブラケット200とレール部材22の第2のレール部30bの側部とは、第2の屈曲区画204を介して互いを支持することができる。そのため、レール部材、第1のブラケット200及び補強部材26の支持信頼性が向上し、スライドレール機構の構造強度も向上する。
図7に示すように、図7は、本発明の第3の実施形態に係るスライドレール機構のレール部材22、補強部材26及び第1のブラケット300を示す断面図である。第3の実施形態のスライドレール機構と第2の実施形態のスライドレール機構との違いは、第1のブラケット300の長手支持部301が第1の伸長部36a及び第2の伸長部36bを含まない点である。
第3の実施形態のスライドレール機構と第2の実施形態のスライドレール機構との間の同じ部分は、第1の壁区画X1と第1の壁区画X1に対して屈曲された第2の壁区画X2とを含む補強部材26の第1の壁部52a及び第3の壁区画X3と第3の壁区画X3に対して屈曲された第4の壁区画X4とを含む補強部材26の第2の壁部52bである。
第1のブラケット300の第1の支持部34aは、第1の支持区画K1、第2の支持区画K2及び第1の支持区画K1及び第2の支持区画K2の間に接続される第1の中間区画M1を含む。第1のブラケット300の第1の支持区画K1とレール部材22の第1のレール部30aとは互いを支持でき、第1のブラケット300の第2の支持区画K2と補強部材26の第1の壁部52aとは互いを支持することができる。他方、第1のブラケット300の第2の支持部34bは、第3の支持区画K3、第4の支持区画K4及び第3の支持区画K3と第4の支持区画K4との間に接続される第2の中間区画M2を含む。第1のブラケット300の第3の支持区画K3とレール部材22の第2のレール部30bとは互いを支持でき、第1のブラケット300の第4の支持区画K4と補強部材26の第2の壁部52bとは互いを支持することができる。第1のブラケット300の長手支持部301と補強部材26の第1の壁部52aの第2の壁区画X2とは互いを支持でき、第1のブラケット300の長手支持部301と、補強部材26の第2の壁部52bの第4の壁区画X4とは互いに支持することができる。
第1のブラケット300の第1の支持部34aの第1の屈曲部302と、レール部材22の第1のレール部30aの側部とは互いを支持することができる。第1のブラケット300の第2の支持部34bの第2の屈曲区画304とレール部材22の第2のレール部30bの側部とは互いを支持することができることが好ましい。
上記構成によれば、本発明の第3の実施形態の補強部材26、第1のブラケット300及びレール部材22は互いを支持することができるため、スライドレール機構の構造強度も向上する。
図8に示すように、図8は、本発明の第4の実施形態に係るスライドレール機構のレール部材22、補強部材26及び第1のブラケット400を示す断面図である。第4の実施形態のスライドレール機構と第3の実施形態のスライドレール機構との違いは、第1のブラケット400の第1の支持部402が第1の中間区画M1を含まず、第1のブラケット400の第2の支持部404は第2の中間区画M2を含まない点である。
さらに、第1のブラケット400は、第1の支持部402及び第2の支持部404を介して実質的に水平に配置され、第1のブラケット400と、レール部材22の第1のレール部30a及び第2のレール部30bとは、それぞれ互いを支持することができる。加えて、第1のブラケット400の第1の支持部402の第1の屈曲部406とレール部材22の第1のレール部30aの側部とは互いを支持することができる。第1のブラケット400の第2の支持部404の第2の屈曲部408と、レール部材22の第2のレール部30bの側部とは互いを支持することができる。
上記の構成によれば、本発明の第4の実施形態の補強部材26、第1のブラケット400及びレール部材22は互いを支持することができるため、スライドレール機構の構造強度も向上する。
図9に示すように、図9は、本発明の第5の実施形態に係るスライドレール機構のレール部材22、補強部材500及び第1のブラケット502を示す断面図である。第5の実施形態のスライドレール機構と第1〜第4の実施形態のスライドレール機構との違いは、第1のブラケット502の第1の支持部504が第1の支持区画508と第2の支持区画510との間に接続された複数の第1の中間区画506を含み及び/又は第1のブラケット502の第2の支持部512が、第3の支持区画516と第4の支持区画518との間に接続された複数の第2の中間区画514を含む点である。
複数の第1の中間区画506は、互いに対して折り曲げられるように屈曲され、複数の第2の中間区画514も互いに対して折り曲げられるように屈曲されている。上述の構成によれば、互いに支持するレール部材22、補強部材500及び第1のブラケット502の構造強度が向上する。
さらに、補強部材500の第1の壁部520aは第1の壁区画Y1と、第1の壁区画Y1に対して屈曲された第2の壁区画Y2とを含む。第1の壁部Y1及び第2の壁区画Y2により空間522が定義される。補強部材500の第2の壁部520bは、第3の壁区画Y3と、第3の壁区画Y3に対して屈曲された第4の壁区画Y4とを含む。第3の壁区画Y3及び第4の壁区画Y4により空間524が定義される。
第1のブラケット502の複数の第1の中間区画506は、第1の支持区画508と第2の支持区画510との間に接続されている。第1のブラケット502の第1の支持区画508とレール部材22の第1のレール部30aは互いを支持することができる。第1のブラケット502の長手支持部503及び補強部材500の第1の壁部520aは互いを支持することができる。第1のブラケット502の第2の支持区画510及び補強部材500の第1の壁部520aは互いを支持することができることが好ましく、複数の第1の中間区画506は、補強部材500及びレール部材22の構造強度をさらに向上するために、補強部材500の第1の壁部520aの空間522内に延びている。
第1のブラケット502の複数の第2の中間区画514は、第3の支持区画516と第4の支持区画518との間に接続されている。第1のブラケット502の第3の支持区画516と、レール部材22の第2のレール部30bとは互いを支持することができる。第1のブラケット502の長手支持部503と補強部材500の第2の壁部520bとは互いを支持することができる。第1のブラケット502の第4の支持区画518及び補強部材500の第2の壁部520bは互いに支持することができ、複数の第2の中間区画514は、補強部材500及びレール部材22の構造強度をさらに向上するために、補強部材500の第2の壁部520bの空間524内に延びている。
上記の構成によれば、本発明の第5の実施形態の補強部材500、第1のブラケット502及びレール部材22は互いを支持することができるため、スライドレール機構の構造強度も向上する。
図10に示すように、図10は、本発明の第6の実施形態に係るスライドレール機構のレール部材22、補強部材500及び第1のブラケット600を示す断面図である。第6の実施形態のスライドレール機構と第5実施形態のスライドレール機構との違いは、第1のブラケット600の第1の支持部602が第1の屈曲区画604を含み、第1の屈曲区画604とレール部材22の第1のレール部30aの側部とが互いを支持することができる点である。第1のブラケット600の第2の支持部606は第2の屈曲区画608を含み、第2の屈曲区画608とレール部材22の第2のレール部30bの側部とは互いを支持することができる。
上記の構成によれば、本発明の第5の実施形態と比べて、第6の実施形態の第1のブラケット600とレール部材22の第1のレール部30aの側部とは、第1の屈曲区画604を介して互いを支持することができ、第1のブラケット600とレール部材22の第2のレール部30bの側部とは、第2の屈曲区画608を介して互いを支持することができる。そのため、レール部材22、第1のブラケット600及び補強部材500の支持信頼性が向上し、スライドレール機構の構造強度も向上する。
従来技術と比べて、本発明の全ての実施形態に係るスライドレール機構は、以下の点で従来技術に勝る利点を有する(以下では第1の実施形態を例にとる)。
1)第1のブラケット24が任意の位置(例えば、第1の位置P1又は第2の位置P2)に動かされると、第1のブラケット24、レール部材22及び補強部材26は互いを支持することができる。
2)第1のブラケット24が任意の位置に移動されると、第1のブラケット24の第1の支持部34aとレール部材22の第1のレール部30aとは互いを支持することができる。第1のブラケット24の第2の支持部34bとレール部材22の第2のレール部30bとは互いに支持することができ、補強部材26、第1のブラケット24の長手支持部36及びレール部材22の長手体32は互いを支持することができる。上記の構成によれば、スライドレール機構の構造強度を向上させることができる。
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら多くの変更及び改良が装置及び方法に加えられ得ることに容易に気付く。したがって、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈すべきである。
22 レール部材
24 第1のブラケット
26 補強部材
28 第2のブラケット
32 長手体
36 長手支持部
38 第1の取り付け部
40 端壁
42 第2の取り付け部
44 長手支持壁
46 エンドプレート
50 移動レール
54 長手壁
56 空間
58 空間

Claims (8)

  1. 第1のレール部、第2のレール部及び該第1のレール部と該第2のレール部との間に接続される長手体を含むレール部材と、
    第1の支持部、第2の支持部及び該第1の支持部と該第2の支持部との間に接続される長手支持部を含み、前記レール部材に対して可動な第1のブラケットと、
    第1の壁部、第2の壁部及び該第1の壁部と該第2の壁部との間に接続される長手壁を含み、前記レール部材と前記第1のブラケットとの間に配置される補強部材と、
    を含むスライドレール機構であって、
    前記第1のブラケットが動かされて任意の位置に調節されると、前記第1のブラケット、前記レール部材及び前記補強部材は互いを支持し、
    前記第1のブラケットの長手支持部は第1の伸長部及び第2の伸長部をさらに含み、該第1の伸長部と前記補強部材の第1の壁部及び第2の壁部のうちの一方とは互いを支持することができ、該第2の伸長部と前記補強部材の第1の壁部及び第2の壁部のうちの他方とは互いを支持することができる、スライドレール機構。
  2. 前記第1のブラケットは前記レール部材の第1の端部に隣接して配置され、
    前記第1のブラケットは第1の取り付け部を含み、
    前記スライドレール機構は、前記レール部材の第2の端部に隣接して配置される第2のブラケットをさらに含み、該第2のブラケットは第2の取り付け部を含み、
    前記第1のブラケットの第1の取り付け部は、前記レール部材を第1のポストに取り付けるように構成され、前記第2のブラケットの第2の取り付け部は、前記レール部材を第2のポストに取り付けるように構成され、
    前記レール部材は第1の側及び第2の側を有し、前記補強部材は該第1の側に接続され、前記スライドレール機構は、該第2の側に可動に取り付けられる少なくとも1つの動レールをさらに含む、請求項1に記載のスライドレール機構。
  3. 前記補強部材の第1の壁部は第1の壁区画と、該第1の壁区画に対して屈曲された第2の壁区画とを含み、該第1の壁区画及び該第2の壁区画により空間が定義され、
    前記第1のブラケットの第1の伸長部は第1の伸長区画と、該第1の伸長区画に対して屈曲された第2の伸長区画とを含み、該第2の伸長区画は前記第1の壁部の空間内に延び、
    前記補強部材の第2の壁部は第3の壁区画と、該第3の壁区画に対して屈曲された第4の壁区画とを含み、該第3の壁区画及び該第4の壁区画により空間が定義され、
    前記第1のブラケットの第2の伸長部は第3の伸長区画と、該第3の伸長区画に対して屈曲された第4の伸長区画とを含み、該第4の伸長区画は前記第2の壁部の空間内に延び、
    前記第1のブラケットの第1の支持部は第1の支持区画、第2の支持区画及び該第1の支持区画と該第2の支持区画との間に接続される第1の中間区画とを含み、
    前記第1のブラケットの第1の支持区画と前記レール部材の第1のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第2の支持区画と前記補強部材の第1の壁部とは互いを支持することができ、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は第3の支持区画、第4の支持区画及び該第3の支持区画と該第4の支持区画との間に接続される第2の中間区画とを含み、前記第1のブラケットの第3の支持区画と、前記レール部材の第2のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第4の支持区画と前記補強部材の第2の壁部とは互いを支持することができる、請求項に記載のスライドレール機構。
  4. 前記第1のブラケットの第1の支持部は第1の屈曲区画をさらに含み、該第1の屈曲区画と前記レール部材の第1のレール部の側部とは互いを支持することができ、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は第2の屈曲区画をさらに含み、該第2の屈曲区画と前記レール部材の第2のレール部の側部とは互いを支持することができる、請求項に記載のスライドレール機構。
  5. 前記補強部材の第1の壁部は第1の壁区画と、該第1の壁区画に対して屈曲された第2の壁区画とを含み、
    前記補強部材の第2の壁部は第3の壁区画と、該第3の壁区画に対して屈曲された第4の壁区画とを含み、
    前記第1のブラケットの第1の支持部は、第1の支持区画、第2の支持区画及び該第1の支持区画と該第2の支持区画との間に接続される第1の中間区画とを含み、
    前記第1のブラケットの第1の支持区画と前記レール部材の第1のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第2の支持区画と前記補強部材の第1の壁部とは互いを支持することができ、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は、第3の支持区画、第4の支持区画及び該第3の支持区画と該第4の支持区画との間に接続される第2の中間区画とを含み、
    前記第1のブラケットの第3の支持区画と前記レール部材の前記第2のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第4の支持区画と前記補強部材の第2の壁部とは互いを支持することができる、請求項に記載のスライドレール機構。
  6. 前記補強部材の第1の壁部は第1の壁区画と、該第1の壁区画に対して屈曲された第2の壁区画とを含み、
    前記補強部材の第2の壁部は第3の壁区画と、該第3の壁区画に対して屈曲された第4の壁区画とを含み、
    前記第1のブラケットの第1の支持部は第1の屈曲区画をさらに含み、該第1の屈曲区画と前記レール部材の第1のレール部の側部とは互いを支持することができ、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は第2の屈曲区画をさらに含み、該第2の屈曲区画と前記レール部材の第2のレール部の側部とは互いを支持することができる、請求項に記載のスライドレール機構。
  7. 前記補強部材の第1の壁部は第1の壁区画と、該第1の壁区画に対して屈曲された第2の壁区画とを含み、該第1の壁区画及び該第2の壁区画により空間が定義され、
    前記補強部材の第2の壁部は第3の壁区画と、該第3の壁区画に対して屈曲された第4の壁区画とを含み、該第3の壁区画及び該第4の壁区画により空間が定義され、
    前記第1のブラケットの第1の支持部は第1の支持区画、第2の支持区画及び該第の支持区画と該第2の支持区画との間に接続される複数の第1の中間区画を含み、
    前記第1のブラケットの第1の支持区画と前記レール部材の第1のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第2の支持区画と前記補強部材の第の壁部とは互いを支持することができ、前記複数の第1の中間区画は前記補強部材の第1の壁部の空間内に延び、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は第3の支持区画、第4の支持区画及び該第3の支持区画と該第4の支持区画との間に接続される複数の第2の中間区画を含み、
    前記第1のブラケットの第3の支持区画と前記レール部材の第2のレール部とは互いを支持することができ、前記第1のブラケットの第4の支持区画と前記補強部材の第2の壁部とは互いを支持することができ、前記複数の第2の中間区画は前記補強部材の第2の壁部の空間内に延びる、請求項に記載のスライドレール機構。
  8. 前記第1のブラケットの第1の支持部は第1の屈曲区画をさらに含み、該第1の屈曲区画と前記レール部材の第1のレール部の側部とは互いを支持することができ、
    前記第1のブラケットの第2の支持部は第2の屈曲区画をさらに含み、該第2の屈曲区画と前記レール部材の第2のレール部の側面とは互いを支持することができる、請求項に記載のスライドレール機構。
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