JP6889836B2 - 中空撚り線の製造方法 - Google Patents
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センサーケーブル(中空撚り線)は、例えば、サイドダミー線と導線とをセンターダミー線の周りに巻きつけて撚り線を形成し、その撚り線周りに外被を被覆して被覆線を形成し、その被覆線の端部からセンターダミー線とサイドダミー線とを引抜くことにより形成する。(特許文献1、2参照。)
なお、本実施形態では、図1に示すような、被覆線100、すなわち、サイドダミー線2と導線3とをセンターダミー線1の周りに巻きつけて形成した撚り線50と、その周りに外皮5を被覆した被覆線100により、図2に示すセンサーケーブル(中空撚り線)を製造する方法を用いて本発明を説明する。
なお、本実施形態に用いる被覆線100は、例えば、径が4mm程度、長さが1m程度であり、被覆線100を形成する、サイドダミー線2、導線3、センターダミー線1は、例えば、径が0.8mm程度である。
また、導線3は、金属線4周りに導電性被覆が施されていて、2本の導線3が接触したときに、両導線3間において電気的導通が得られるようにしている。
まず、本発明の第1実施形態は、図3のフロー図に示すように、被覆線100の端部近傍の外皮5の一部を移動させて、撚り線50の一部を露出させる「セミストリップ工程(S1)」、移動させた外皮5の一部を逆方向に移動させ、その先端部から、センターダミー線1を突出させると共に、露出させた撚り線50の一部から、サイドダミー線2を突出させる「ダミー線突出工程(S2)」、被覆線100からセンターダミー線1とサイドダミー線2の夫々の一部を個々にクランプして引抜く「ダミー線引抜き工程(S3)」を有するものであり、これら工程を順に行うことにより中空撚り線を製造する。以下、各工程について詳細に説明する。
本実施形態では、まず、被覆線100について、セミストリップ工程(S1)を行う。セミストリップ工程(S1)では、外皮5の先端ストリップと、先端セミストリップとを連続して行う。
次に、セミストリップ工程に引き続きダミー線突出工程を行う。ダミー線突出工程は、図3のフロー図に示すように、撚り線50をほぐした後、ダミー線を突出させる工程である。
なお、先端クランプ8または中間クランプ6の回転角度は、撚り線50(導線3+サイドダミー線2)の本数や、撚り線50を露出させている長さ、撚り線50のピッチ等から算出することができ、導線3およびサイドダミー線2の撚りが無くなるよう、先端クランプ8または中間クランプ6を回転させることが好ましい。
また、露出した撚り線50の一部は、サイドダミー線2と導線3に、規則正しい角度方向に突出するので、これらを機械的に選り分ける動作を簡略化することができる。
さらに、サイドダミー線2と導線3は、半径方向および円周方向に独立して突出するので、ダミー線引抜き工程(S3)のサイドダミー線2の引抜きにおいて、ダミー線どうしが接触し、位置や形状が変わることを予防することができる。
次に、ダミー線突出工程(S2)に引き続き、ダミー線引抜き工程(S3)を行う。ダミー線引抜き工程(S3)は、図3のフロー図に示すように、ダミー線の検出を行った後、ダミー線の把持・引抜きを行う工程である。
まず、センターダミー線1の引抜きは、図6(a)に示すように、被覆線100の後端部を、後端クランプ10により把持した後、被覆線100の端部に突出したセンターダミー線1を、引抜きグリッパ9により把持し、この引抜きグリッパ9を、被覆線100から離す方向に移動して、センターダミー線1を引抜く。
また、センターダミー線1の引抜きでは、後端クランプ10と中間クランプ6との間で被覆線100を弛ませることが好ましく、後端クランプ10側から、被覆線100内にガスを流し込むことが好ましい。このようにすることで、センターダミー線1の引抜き抵抗は小さくなり、センターダミー線1を容易に引抜きくことができる。
なお、ダミー線突出工程(S2)では、センターダミー線1は、被覆線100の先端部から被覆線100の軸心の延長線上に突出する。これにより、中間クランプ6が把持する被覆線100の片持ち長さを一定にすれば、突出位置を容易に特定できるので、センターダミー線1は、外部センサ等により、位置検出すること無しに、容易に把持することができる。
そこで、本実施形態では、被覆線100を軸周りに回転させ、センサ11がサイドダミー線2を検出したタイミングで、上記回転を停止させる。このようにすることで、検出したサイドダミー線2の突出角度は一定となり、特定することができるので、高度な検出技術を用いることなく、サイドダミー線2の突出位置を3次元的に容易に特定することができる。
以上のサイドダミー線2の引抜き作業を、全てのサイドダミー線2を引き抜くまで繰り返し、中空撚り線200を形成する。
また、サイドダミー線2は、被覆線100の回転とセンサ11の検出を繰り返すことにより、全てのサイドダミー線2を検出してもよいが、複数のサイドダミー線2は、サイドダミー線2と導線3の撚り位置に応じて、規則正しい角度に突出するので、最初のサイドダミー線2について検出して、残りのサイドダミー線2については、規則性に応じた角度だけ被覆線100を回転させて、引抜くようにしてもよい。
また、サイドダミー線2の引抜きでは、後端クランプ10と中間クランプ6との間で被覆線100を弛ませないことが好ましい。このようにすることで、サイドダミー線2の引抜き抵抗は小さくなり、サイドダミー線2を引抜きやすくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と第1実施形態とは、ダミー線引抜き工程(S3)以外は同じ工程になるので、本実施形態は、ダミー線引抜き工程(S3)についてのみ説明する。
2:サイドダミー線
3:導線
4:金属線
5:外皮
5a:先端外皮 5b:セミストリップ外皮
6:中間クランプ
7:刃
8:先端クランプ
9:引抜きグリッパ
10:後端クランプ
11:センサ
12:位置決め治具
12a:溝
SL1:第1のスリット
SL2:第2のスリット
50:撚り線
100:被覆線
200:中空撚り線
Claims (3)
- サイドダミー線と導線とを、センターダミー線の周りに巻きつけて撚り線を形成し、該撚り線周りに外皮を被覆して被覆線を形成し、該被覆線の端部から前記センターダミー線と前記サイドダミー線とを引抜いて中空撚り線を形成する、中空撚り線の製造方法であって、
前記被覆線の端部近傍の外皮部分を、前記端部方向に移動させるセミストリップを行って、前記撚り線の一部を露出させるセミストリップ工程と、
前記外皮部分を、前記セミストリップ工程と逆方向に移動させ、前記外皮部分の先端部から、前記センターダミー線を突出させると共に、露出させた前記撚り線の一部から、前記サイドダミー線の一部を突出させるダミー線突出工程と、
突出させた前記センターダミー線と前記サイドダミー線の夫々の一部を個々にクランプし、前記被覆線から引抜くダミー線引抜き工程と、
を有する中空撚り線の製造方法。 - 前記ダミー線突出工程において、前記外皮部分を、前記撚り線を解く方向に回転させてから移動させる請求項1に記載の中空撚り線の製造方法。
- 前記ダミー線引抜き工程において、前記サイドダミー線を引抜く際に、位置決め治具を用いて所定の角度間隔に突出させる請求項1または2に記載の中空撚り線の製造方法。
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