JP6886741B1 - ゲル状洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的はpH7.5以下で、しかも泡立ち性に優れたゲル状洗浄剤を提供することにある。【解決手段】ローカストビーンガム及びキサンタンガムを含むゲル化成分と、アニオン性界面活性剤と、アルキルアミドプロピルベタインとアルキルN−メチルエタノールアミドとを含有し、前記ゲル化成分は、キサンタンガム:ローカストビーンガムの質量比が6:4〜2:8であり、ローカストビーンガムとキサンタンガムの合計量は、洗浄剤全量に対し0.8〜1.5質量%であることを特徴とするゲル状洗浄剤。【選択図】なし

Description

本発明はゲル状洗浄剤、特にそのゲル化剤の改良に関する。
従来よりゲル状の洗浄剤が公知であり(特許文献1〜特許文献4)、いずれもキシログルカン(タマリンドガム)を用いたゲルに洗浄成分を担持させている。
特許第5020415号公報 特許第6427540号公報 特許第6276075号公報 特許第6492155号公報
キシログルカンの形成するゲルは、独特の弾性を有し、使用時の感触に優れるという利点があるが、一方で原料夾雑物に還元糖が含まれることなどに起因して、高温・経時で変色を生じる場合があった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は経時での変色を生じにくいゲル状洗浄剤を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明にかかるゲル状洗浄剤は、
ローカストビーンガム及びキサンタンガムを含むゲル化成分と、
アニオン性界面活性剤と、
アルキルアミドプロピルベタインと
アルキルN−メチルエタノールアミドと
を含有し、
前記ゲル化成分は、キサンタンガム:ローカストビーンガムの質量比が6:4〜2:8であり、ローカストビーンガムとキサンタンガムの合計量は、洗浄剤全量に対し0.8〜1.5質量%であることを特徴とする。
また、前記アニオン性界面活性剤は、アシルメチルタウリン塩、及びアシルグルタミン酸塩よりなる群から選択される一種又は二種以上であることが好適である。
本発明にかかるゲル状洗浄剤は、ローカストビーンガム及びキサンタンガムをゲル化成分として用いるため、経時での変色を生じにくい。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(A)ローカストビーンガム
ローカストビーンガムは、多年生常緑樹カロブ樹の種子から得られる多糖類であり、下記一般式で示されるように主鎖がマンノース、側鎖はガラクトースで構成されている。
そして、ローカストビーンガムの水溶液はおおよそ濃度依存の粘度を示す流体と言えるが、キサンタンガムとの併用で弾力のあるゲルを形成することが知られている。

Figure 0006886741
(B)キサンタンガム
キサンタンガムは、微生物キサントモナス・キャンペストリスが生成する多糖類であり、下記一般式に示すように、主鎖がグルコース、側鎖がマンノースとグルクロン酸で構成されている。
Figure 0006886741

キサンタンガムも増粘剤として機能するが、単独ではゲル化能をほとんど有しない。
しかしながら、キサンタンガム:ローカストビーンガムの質量比が6:4〜2:8、ローカストビーンガムとキサンタンガムの合計量が、洗浄剤全量に対し0.8〜1.5質量%で優れたゲル化能を発揮することができる。
本発明において、ゲル化成分以外の界面活性剤、保湿剤などはゲル形成に大きな影響を与えるため、その選択は重要である。
(C)アニオン性界面活性剤
本発明のゲル状洗浄剤には、主洗浄剤としてアニオン性界面活性剤が配合される。
アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、ポリオキシアルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、ラウレス硫酸塩などが挙げられ、その対イオンとしてはNa,K,アミン、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル-1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
これらのうちで、ゲル硬度、製造適性(溶解時粘度)、透明性等の点でアシルメチルタウリン塩及びアシルグルタミン酸塩が好ましい。
アニオン性界面活性剤の配合量は、洗浄剤中1〜10質量%、好ましくは2〜7質量%である。
(D)アルキルアミドプロピルベタイン
本発明のゲル状洗浄剤には、両性界面活性剤であるアルキルアミドプロピルベタインが用いられる。
ここで、アルキルアミドプロピルベタインとしては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが例示される。
アルキルアミドプロピルベタインの配合量は、洗浄剤中1〜10質量%、好ましくは3〜8質量%である。
(E)アルキルN−メチルエタノールアミド(アルキルアミドメチルMEA)
本発明のゲル洗浄剤には、ノニオン性界面活性剤であるアルキルN−メチルエタノールアミド(アルキルアミドメチルMEA)が用いられる。
ここで、アルキルアミドメチルMEAとしては、コカミドメチルMEAなどが例示される。
アルキルアミドメチルMEAの配合量は、洗浄剤中0.5〜7質量%、好ましくは1〜5質量%である。
このように、本発明においては主洗浄剤であるアニオン性界面活性剤に対し、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤を添加することにより、優れた洗浄性、起泡性、臨界ミセル濃度低下(界面活性剤モノマー濃度低下)による低刺激性を得ることができる。
〈ゲル状洗浄剤の製造方法〉
上記(A)〜(C) 成分を含むゲル状洗浄剤を製造するにあたっては、製造釜に、水、ポリオール類を仕込み加熱溶解後、キサンタンガム、ローカストビーンガムを添加して攪拌溶解。その後、界面活性剤等を加えて均一混合し冷却する。
本発明のゲル状洗浄剤は、2%水溶液のpHが7.5以下、特に好ましくは5.5〜7.5であると、肌に対するマイルドな感覚が得られる。
[その他の成分]
本発明にかかるゲル状洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲において、他の成分、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、油分、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、着色剤、防腐剤、殺菌剤、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて製造することが出来る。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);ココイルグリシン塩、ラウロイルグリシン塩等のアシルグリシン塩;硫酸化油(例えば、ロート油等);ラウロイルメチルアラニン塩などのアシルアラニン塩;POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等);ベタイン系界面活性剤(例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルスルホベタイン等)等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POE−ソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック類(プルロニックは登録商標);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、コカミドメチルモノエタノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ラウリン酸ジエチレングリコール;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,0000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、高重合ポリエチレングリコール等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオン性ポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノ;2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;2,4−ビス−{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);殺菌剤(例えば、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リンゴ酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、フルクトース、マンノース、エリスリトール、トレハロース、キシリトール等の糖類等も適宜配合することができる。
以下、本発明の好適な実施例について説明する。
なお、以下の実施例において、評価は以下の方法により行った。
(1)起泡性
2%水溶液400mlを25℃、撹拌数4300rpmでミキサー撹拌し、1分間撹拌後の液量(ml)で評価した。
◎:2000ml以上
〇:1500〜2000ml
△:1000〜1500ml
×:1000ml以下
(2)外観
試作24時間後、常温における外観を評価
〇:透明
△:半透明
×:不透明
(3)離漿率
ゲルを一辺約2cmの立方体に切断し、スクリュー管に密閉する。
所定温度のインキュベーターにて一週間放置後、固体ゲルを取り出し、その重量変化から離漿率を算出。
◎:0.5%以下
〇:0.5〜2%
○△:2〜5%
△:5〜10%
×:10%以上
(4)ゲル硬度
試作24時間後、常温においてレオメーター(8φ)にて測定した。
なお、最適硬度は50〜150程度である。
(5)製造性
加熱製造時の攪拌混合溶解のし易さを判定するため、溶融状態(75℃)で、B型粘度計(No.3 12rpm)で測定
◎:1000mPa.s以下
〇:1000〜3500mPa.s
△:3500〜6000mPa.s
×:6000mPa.s以上
(6)滴点
自動滴点測定装置を用いて0.1℃/秒の昇温において、ゲルが滴下する温度を測定した。
(7)高温安定性(色調)
高温安定性は、60℃に4週間保存した後、褐変の程度を目視で観察した。
○:ほとんど褐変なし
△:やや褐変
×:褐変
まず、本発明者らはキサンタンガム及びローカストビーンガムを用いたゲル形成について検討を行った。
結果を表1に示す。
表1
Figure 0006886741

Figure 0006886741

Figure 0006886741

Figure 0006886741
前記表1より明らかなように、キサンタンガム単独あるいはローカストビーンガム単独では、硬度上昇が認められず、ゲル形成はされない。
また、試験例1−19,1−20に示されるように、キサンタンガムに替えてカチオン化キサンタンガムを用いた場合にはローカストビーンガムとの共存によるゲル化作用は認められず、ゲル化能はローカストビーンガムとキサンタンガムの特定の混合比率での特異的な共同作用であることが理解される。
上記結果より、キサンタンガムとローカストビーンガムの質量比が6:4〜2:8であり、且つ両者の合計量が0.8〜1.5質量%で良好な粘度、ゲル硬度が得られることが解った。
次に本発明者らは、多価アルコールなどの保湿剤のゲル形成に与える影響について検討を行った。
結果を表2に示す。
表2
Figure 0006886741

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前記表2より明らかなように、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、プロパンジオールはゲルの硬度をやや低下させる傾向にあり、マルチトール、エリスリトール、スクロース、グリコシルトレハロースはゲルの硬度をやや上昇させる傾向にあるが、いずれも大きな障害とはならないと考えられる。
また、保湿剤の添加により、製造時の粘度、離漿率は低下傾向にある。
また、一般に増粘剤により形成されたゲル構造は、両親媒性である界面活性剤を添加すると架橋部分が外れてゲル硬度が低下したり、逆に増粘剤の凝集による分離沈殿現象が起きたりすることが多い。
そこで本発明者らは、ローカストビーンガムとキサンタンガムによって形成されるゲル構造を破壊しない界面活性剤を探索するために、各種界面活性剤がゲル形成に与える影響について検討を行った。
結果を表3に示す。
表3
Figure 0006886741

Figure 0006886741

Figure 0006886741

Figure 0006886741
前記表3より明らかなように、界面活性剤がゲル形成(ゲル硬度)に与える影響は、個々の界面活性剤により大きく異なる。試験例3−2、3−3、3−4、3−8に示されるように、主洗浄剤であるアニオン性界面活性剤の中でココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸Kが予想に反してゲル硬度を上昇させることが発見された。ラウロイルメチルアラニンNa、脂肪酸石鹸類はゲル硬度を下げる傾向にある。
同様に、両性界面活性剤のコカミドプロピルベタインはゲル硬度を維持できるが、ラウロアンホ酢酸Naはゲル硬度を下げる傾向にある。
ノニオン性界面活性剤(コカミドメチルMEA、コカミドDEA)に関しては、単独配合では白濁する傾向にあった。
次に本発明者らは、具体的なゲル状洗浄剤を製造し、その特性について検討を行った。
結果を表4に示す。
表4
Figure 0006886741
表4にも示されるように、各種成分を配合して洗浄剤とした場合にも、ローカストビーンガムと共にゲルを形成できるのはキサンタンガムのみであった。
また、ゲル状洗浄剤を製造する際に、一般的に用いられるゲル化剤としてはタマリンドシードガムがあるが、このタマリンドシードガムはゲル化のため保湿剤、特にグリセリンの大量の添加が必要となるため処方上の制限を生じやすく、また長期保存により変色を生じる場合があった(試験例4−6)。
また、表5に示すように、洗浄剤処方とした場合にも、界面活性剤とゲル形成能には密接な関係がある。
表5
Figure 0006886741
界面活性剤の混合系では、ノニオン性界面活性剤を用いても、アニオン性界面活性剤としてココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸Kを採用した場合には透明となり(試験例4−1)、ラウロイルメチルアラニンNa(試験例5−1)、ラウリルグリコールカルボン酸Na(試験例5−2)は十分な硬度が得られないなど、単独配合の場合とは異なる挙動を示す。
以上の結果、アニオン性界面活性剤であるアシルメチルタウリン塩(ココイルメチルタウリンNa)、アシルグルタミン酸塩(ココイルグルタミン酸K)、両性界面活性剤であるアルキルアミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ノニオン性界面活性剤であるアルキルN−メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)を用いたゲル状洗浄剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤の三者配合の際に得られる優れた洗浄性、起泡性、低刺激性を発揮しつつ、ローカストビーンガム、キサンタンガムによるゲル形成性、透明性を阻害しないことが見出された。

Claims (1)

  1. ローカストビーンガム及びキサンタンガムを含むゲル化成分と、
    アニオン性界面活性剤としてアシルメチルタウリン塩及びアシルグルタミン酸塩よりなる群から選択される一種又は二種以上と
    アルキルアミドプロピルベタインと
    アルキルN−メチルエタノールアミドと
    を含有し、
    脂肪酸塩を含まず、
    前記ゲル化成分は、キサンタンガム:ローカストビーンガムの質量比が6:4〜2:8であり、ローカストビーンガムとキサンタンガムの合計量は、洗浄剤全量に対し0.8〜1.5質量%であることを特徴とするゲル状洗浄剤。
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