JP6492155B1 - ゲル状透明石鹸 - Google Patents

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Abstract

【課題】 泡立ちとさっぱりとした使用感に優れ、離水、変色の少ない経時安定性に優れたゲル状透明石鹸の向上に関する。【解決手段】(A)脂肪酸トリエタノールアミン塩2〜11質量%と、(B)キシログルカン0.5〜3質量%と、(C)カチオン化キサンタンガム0.2〜3質量%を含み、実質的に脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩を含まないことを特徴とするゲル状透明石鹸。【選択図】なし

Description

本発明は、経時安定性と高温保存安定性に優れたゲル状透明石鹸の向上に関する。さらに、その使用感と泡立ちの向上に関する。
従来から、皮膚洗浄料としては、外観上、粉体、固形、液状、ペースト状、ゲル状に分
類されており、中でも透明なゲル状洗浄料は、独特の高級感があり商品価値が高いものと
考えられている。
また、一般に、このようなゲル状洗浄剤の主洗浄剤としては、一般の合成界面活性剤では、泡立ちが悪くなってしまい、ヌルツキが感じられ、すすぎ性が悪くなってしまう。このような、事情から、泡立ちが良好で、さっぱりとした使用感を持つ石鹸(脂肪酸塩)が好まれている。
また、ゲル状洗浄料をラミネートフィルム等で個包装して店頭に陳列した場合、陳列中にゲル状洗浄料から水が離水するとフィルム内に水が溜まるため、商品価値が低下するおそれがある。このため、ゲル状洗浄料には、優れた離水抑制性を有することも要求される。
このような状況に鑑みて、離水抑制性にキサンタンガムが優れていることを見出して、タマリンドガム、キサンタンガム、グリセリン、水と洗浄成分を含有するゲル状洗浄料が開示されている(特許文献1)。また、経時安定性と、使用感を改善するために、キシログルカンと低級アルコールと粉末を配合したゲル状化粧料が開示されている(特許文献2)。
しかし、これらの皮膚洗浄剤の主洗浄剤としては、実施例中では、脂肪酸カリウム塩やナトリウム塩を用いた実施例しか存在しない。また、タマリンドガムには、通常グルコース等の還元糖が含まれており、pHが8を超えるようなアルカリ性側では、アミノカルボニル反応が進行し、ゲル状洗浄剤の色が褐色に変化してしまうという問題がある。また、キサンタンガムは、離水抑制性効果があるものの、十分なものではなかった。
特許第5020415号 特許第4642415号
本発明は前記従来技術に鑑み行われたものであり、その解決すべき課題は、脂肪酸カリウム塩やナトリウム塩よりもpHが低い脂肪酸塩石鹸で、経時安定性および高温安定性に優れた透明なゲル状洗浄料を提供することにある。さらに、その使用感および泡立ちに優れた透明なゲル状洗浄料を提供することにある。
本発明者らが前述の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、(A)脂肪酸トリエタノールアミン塩2〜11質量%と、(B)キシログルカン0.5〜3質量%と(C)カチオン化キサンタンガム0.2〜3質量%を含み、実質的に脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩を含まないことで、経時安定性および高温安定製に優れてゲル状透明石鹸となることを見出した。さらに、該石鹸が、外観に優れて、泡立ちが良好で、さっぱりとした使用感になることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかるゲル状透明石鹸は、
(A)脂肪酸トリエタノールアミン塩2〜11質量%と、(B)キシログルカン0.5〜3質量%と(C)カチオン化キサンタンガム0.2〜3質量%を含み、実質的に脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩を含まないことが必須の構成であることを特徴とする。
前記ゲル状透明石鹸において、キシログルカンのゲル化を促進するためポリオール類を併用することが好ましい。
前記ゲル状透明石鹸において、キシログルカン中の還元糖による着色反応を防ぐため、1%水溶液のpHが8.5以下であることが好ましい。
本発明によれば、経時安定性および高温安定製に優れたゲル状透明石鹸であって、外観に優れて、泡立ちが良好で、さっぱりとした使用感になるゲル状透明石鹸を得ることができる。
(A)脂肪酸トリエタノールアミン塩
脂肪酸トリエタノールアミン塩の配合量は、2〜11質量%であると、外観が透明となり、また泡立ち等使用感が良好となるため好ましい。さらに好ましくは、3〜9質量%である。2質量%未満であると、泡立ち性、洗浄性が不足するという理由で好ましくない場合がある。また、11質量%を超えると外観が不透明になるという理由で好ましくない場合がある。
(A)脂肪酸トリエタノールアミン塩として用いることができる脂肪酸としては、単一脂肪酸、混合脂肪酸が挙げられる。単一脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、べヘン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。また、混合脂肪酸としては、例えば、パーム核油脂肪酸、椰子油脂肪酸等が挙げられる。混合脂肪酸は、比較的低鎖長の混合脂肪酸組成を有するものが好ましい。
これらの中でも、ラウリン酸、ミリスチン酸、パーム核油脂肪酸、椰子油脂肪酸等が泡立ち性、外観透明性が良好という観点で好適である。
トリエタノールアミンは、脂肪酸に対する中和当量のモル数に対して、1.3倍以上であればゲル状透明石鹸の外観が透明となるため好ましい。1.3倍未満であると、ゲル状石鹸の外観が、透明とならない場合があるため、好ましくない。また、3倍当量を超えると、刺激性が強くなる場合があるため好ましくない。
トリエタノールアミンとしては、市販品では、トリエタノールアミンケア(BASF社製)等が挙げられる。
(B)キシログルカン
本発明のゲル状透明石鹸に配合されるキシログルカンは、主に熱帯地方に産する豆科植物であるタマリンダス・インディカ(Tamarindus indica) の種子の主成分であり、下記式(I)で表わされる、β−1,4グルカンからなる主鎖の一部に、側鎖としてキシロースがα−1,6結合し、キシロースの一部にはガラクトースが結合した構造を有する、分子量が数十万の多糖である。
式中、Glcはグルコースを表し、Xylはキシロースを表し、Galはガラクトースを表し、nは結合数を表す。
(B)キシログルカンの配合量は、0.5〜3質量%であると、ゲル状となるため好ましい。さらに好ましくは、1〜2質量%である。0.5質量%未満であると、洗浄料がゲル化しないという理由で好ましくない場合がある。また、3質量%を超えると、洗浄料の溶解性が低下するという理由で好ましくない場合がある。
本発明皮膚外用剤には、例えば市販されているキシログルカン(商品名「グリロイド6C」,大日本製薬株式会社製)を配合することができる。なお、市販品を本発明ゲル状透明石鹸に配合する場合には、可能な限り精製されたものを用いるのが好ましい。また、用いるキシログルカンの分子量は、特に限定されるものではない。
本発明ゲル状透明石鹸には、公知の方法、例えば、上記「グリロイド6C」の商品カタログに記載された方法で製造したキシログルカンを配合することができる。すなわち、タマリンドの種子から異物を除去し、これを浸漬した後粉砕して、この粉砕物から不純物を除去し、洗浄して乾燥し、最後に微粉砕することによって、キシログルカンを製造することができる。
(C)カチオン化キサンタンガム
本発明に用いるカチオン化キサンタンガムはキサンタンガムをカチオン化変性した水溶性高分子である。キサンタンガムは、下記式(II)に示すような構造である。
キサンタンガムをカチオン化変性するとで、ゲル状透明石鹸の離水抑制効果が向上するため、キサンタンガムを用いるよりも好適である。
カチオン化変性するための、カチオン化剤は、キサンタンガムに含まれる水酸基の一部を例えば第4級窒素含有基等のカチオン化基により置換するものである。かかるカチオン化剤は、例えば、2,3−エポキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩、または3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩であることが好ましい。これらの塩としては例えば、2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。また、上記カチオン化剤としては、その他例えば、塩化ヘキサメトニウム、塩化デカメトニウム、フェニルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、テトラノルマルブチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
かかるカチオン化剤の添加量は、キサンタンガム1質量部に対して、例えば、0.05〜1.5質量部とすることができる。
(C)カチオン化キサンタンガムとしては、キサンタンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが好適に用いられる。
(C)カチオン化キサンタンガムの配合量は、0.2〜3質量%であると、キシログルカンゲルの増粘性を増強し、離水を抑制するため好ましい。さらに好ましくは、0.3〜1.5質量%である。0.2質量%未満であると、離水抑制効果が不十分であるという理由で好ましくない場合がある。また、3質量%を超えると、洗浄料の溶解性が低下するという理由で好ましくない場合がある。
(C)カチオン化キサンタンガムの市販品としては、例えば商品名「ラボールガムCX」DSP五協フード&ケミカル株式会社製が挙げられる。
〈ゲル状透明石鹸の製造方法〉
上記(A)〜(C) 成分を含むゲル状透明石鹸を製造するにあたっては、製造釜に、水、石鹸等の界面活性剤を仕込み加熱溶解後、グリコール等で湿潤分散したキシログルカンを添加して攪拌溶解。その後、グリセリン等を加えて増粘させ冷却する。
本発明のゲル状透明石鹸は、1%水溶液のpHが7.4〜8.5であると、温度安定性が高いという理由で好ましい。8.5を超えると、高温での褐変現象が起こる場合があり好ましくない。また、7.4未満であると、低温での結晶析出や白濁化が起こる場合があり好ましくない。
実質的に脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩を含まないとは、主洗浄成分として、脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩が用いられていないことを表すが、1%水溶液のpHが8.5以下に保たれている場合にはこの限りではない。
[その他の成分]
本発明にかかるゲル状透明石鹸には、本発明の効果を損なわない範囲において、他の成分、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、油分、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、着色剤、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて製造することが出来る。
アニオン界面活性剤としては、例えば、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等);ベタイン系界面活性剤(例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルスルホベタイン等)等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POE−ソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、コカミドメチルモノエタノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ラウリン酸ジエチレングリコール;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,0000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、高重合ポリエチレングリコール等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノ;2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;2,4−ビス−{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リンゴ酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、フルクトース、マンノース、エリスリトール、トレハロース、キシリトール等の糖類等も適宜配合することができる。
以下、具体例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。構成成分の配合量は特に記載のない限り質量%である。なお、本発明で用いた評価方法は次の通りである。評価(1)〜(6)以外については、常方にて評価した。
評価(1)実使用における泡立ち
専門のパネラーが、実際に、ゲル状透明石鹸を使用することで、実使用における泡立ちを評価した。ぬるま湯で両手を濡らし、両手のひらで石鹸を10回転がした後、泡立てた。
○:泡立ち良好
○△:泡立ち普通
△:泡立ち不足
評価(2):硬度
硬度は、レオメーター(不動工業社製)にて、2φアダプターを用いて石鹸ゲルの破断時応力を測定した。
評価(3):外観
外観は、目視観察により各温度で評価した。
○:透明
○△:半透明
△:不透明
評価(4):離水抑制作用
離水抑制効果については、以下の試験条件で算出した。
石鹸を一辺約2cm立方体に切断し、スクリュー管に密閉。
各温度のインキュベータにて試験後、石鹸を取り出し、重量変化から、離水率を算出。
○:離水率2%以下
○△:離水率2〜5%
△:離水率5〜10%
×:離水率10%以上
評価(5):高温安定性
高温安定性は、50℃に4週間保存した後、褐変の程度を目視で観察した。
○:ほとんど褐変なし
△:やや褐変
×:褐変
評価(6):さっぱりとした使用感
専門のパネラーが、実際に、ゲル状透明石鹸を使用することで、すすぎ時および使用後のさっぱり感を評価した。
○:すすぎやすく、使用後はさっぱり
△:少しヌルつき、さっぱり感が弱い
×:すすぎ難くヌルつき、さっぱりとしない
まず、本発明者らは、ゲル状透明石鹸を、脂肪酸の中和剤を変えて作成し、pHの違いと、高温での褐変性の変化を観察した。トリエタノールアミンについては脂肪酸に対して1.3当量中和以上で透明になって来るため1.5当量に設定した。ナトリウム、カリウムについては強塩基であるため1.0当量中和とした。
トリエタノールアミンケア(BASF社製)
グリロイド6C(DSP五協フード&ケミカル社製)
これらの検討から、トリエタノールアミンで中和した場合に限り、pHが7.5と低く高温での褐変現象が起きていないことが分かった。ナトリウム中和、カリウム中和では、pHの高いアルカリ性となり褐変現象が認められた。これらのことは、長期に室温で保存された場合の色調安定性の違いを示唆していると考えられる。
次に、本発明者らは、離水抑制剤について検討した。

ラボールガムCX(DSP五協フード&ケミカル社製):キサンタンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
試験例から分かるように、キサンタンガムをカチオン化したキサンタンヒドロキシプロ ピルトリモニウムクロリドは、従来離水抑制剤として汎用されていたキサンタンガムより良好な離水抑制作用を有することが分かった。
次に、本発明者らは、実際に製品化される場合の処方例につき検討を行なった。
ST-SF スーパー(日油社製):ココイルメチルタウリンNa (30%水溶液)
レボン2000-SF(三洋化成社製):コカミドプロピルベタイン(30%水溶液)
ソフタゾリンLHL-SF(川研ファインケミカル社製):ラウロアンホ酢酸Na(30%水溶液)
アミノーン C-11S (花王社製):コカミドメチルMEA

試験例3−5より、pH9になると高温での褐変現象が認められること、また試験例3−6では石鹸を含まないことから、泡立ちやさっぱり感は満足できないが、pH8.4では褐変現象が起きないことが分かる。トリエタノールアミン石鹸にアニオン性、両性、ノニオン性合成界面活性剤を加えた試験例3−2〜3−4でも実使用泡立ち、さっぱり感は良好である。

Claims (1)

  1. (A)脂肪酸トリエタノールアミン塩2〜11質量%と
    (B)キシログルカン0.5〜3質量%と
    (C)カチオン化キサンタンガム0.2〜3質量%を含み、
    実質的に脂肪酸ナトリウム塩および脂肪酸カリウム塩を含まないことを特徴とし、1%水 溶液のpHが8.5以下であるゲル状透明石鹸。
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