JP6884717B2 - ころ軸受の分解用治具 - Google Patents
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Description
しかしながら、この技術は、内外輪及び保持器を備えたころ軸受の分解には適用できるが、車両用の変速機に用いられるような比較的小径の歯車では支持軸との間のスペースが小さいため、内外輪、保持器を配設せず、小径のころ(以下、ニードルローラともいう)のみを配置して軸受を構成しており、このような構成のころ軸受には上記技術は適用できない。
従来、ニードルローラのみ(軸方向に直列に複数のニードルローラが配設されている場合には、直列配置されたニードルローラ間にスペーサが配設されることがある。)で構成されたころ軸受を分解する場合は、ころ軸受から支持軸を抜きつつ、支持軸と同径でニードルローラと略同長のダミーシャフトを挿入してころ軸受を歯車ごと支持体(ケース等)から外し、次に前記ニードルローラとダミーシャフトを軸方向に移動させ、歯車の側面からニードルローラを突出させて一本づつ抜き取ることにより分解していた。
従って、分解後のニードルローラが、装着状態(分解前)でどの位置にあったかが解るよう、一本づつ慎重に抜き(隣接する他のニードルローラが同時に抜けて落下してしまったり、残っているニードルローラの位置がずれてしまうことがないように抜き)、その後検査台等に整然と整列させて載置する必要がある。
このため、上記分解作業には、作業に熟練した作業者が必要な上、多くの作業時間を要していた。
(2)前記間隔は、前記ころが整列状態を崩さずに前記棒状磁石に引き寄せられる程度の大きさに設定されたことが好ましい。
(4)前記外筒が、内部に前記棒状磁石が挿入される有底円筒状の本体と、同本体の開口部を閉塞する蓋部材とから構成されていることが好ましい。
さらに、外筒を合成樹脂で形成したので、ころを傷つけることがない。
なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
また、外筒14は、有底円筒状の本体16と本体16の開放端を閉塞する蓋部材18とから構成されている。
支持軸26の外周面28とピニオンギヤ20の内周面30との間には、両面28,30に直接接触するように周方向に沿い且つ軸方向に直列に2列を成す複数のニードルローラ32が配設されている。また、直列に2列を成すニードルローラ32間に、円環状のスペーサ34が介装されている。この複数のニードルローラ32とスペーサ34とでころ軸受36を構成している。
さらに、二つのキャリアディスク22,24とピニオンギヤ20の両側面との間には、ピニオンギヤ20のスラスト荷重を受けると共にスペーサ34と協働してニードルローラ32の軸方向へのズレを防止するスラストワッシャ38が介装されている。
なお、軸長Lは総軸長Lt と同一若しくは僅かに短く設定しても問題ないが、僅かに長く設定したのは、分解用治具10をころ軸受36内に挿入後、ピニオンギヤ20、ころ軸受36及び分解用治具10を一体としてキャリアディスク22,24間から径方向(図中、上方)へ抜き出す際、スラストワッシャ38を分解用治具10の両端に係止して同時に抜き出すようにするためである。
逆に、間隔Gが長過ぎると、ニードルローラ32に与える磁力の影響が小さくなってしまい、ニードルローラ32を磁力で分解用治具10に保持できなくなる(ニードルローラ32が落下してしまう)という不具合が発生する。
第一の円柱40aの外径Daは分解用治具10の外径Dと同一であり、その軸長Laはキャリアディスク22の肉厚Tcよりも長く、同肉厚Tcとスラストワッシャ38の肉厚Twとの合計よりも短く設定されている。即ち、3者の関係はTc<La<(Tc+Tw)である。
また、第三の円柱40cの外径Dcはピニオンギヤ20の内径Dg(これは、ころ軸受36の外径でもある)と同一又は僅かに小径に設定されている。また、その軸長Lcは適当で良いが、押出し治具40の全長Lpが、少なくとも分解用治具10の軸長Lmよりも長く設定されていれば良く、円柱40cの軸長Lcを分解用治具10の軸長Lmと略同一とするのが最適と考えられる。
ただし、装置全体のコンパクト化のため、キャリアディスク22の立壁部23の内周面23aを支持軸26に極限まで近接させた構成(内周面23aが支持軸26の外径Dsと歯車20の内径Dgとの間に位置している構成)とした場合、押出し治具40と立壁部23との干渉を避けるため、第二の円柱40bの外径DbをDa<Db≦(立壁部23と干渉しない最大外径)<Dcとなるように設定し、また第二の円柱40bの軸長Lb〔=Lp−(La+Lc)〕を立壁部23の高さ(内周面23aの軸方向長さ)Hよりも長く設定する(Lb>H)ことが必要となる。
次に、押出し治具40の円柱40aを利用して、円柱40aと円柱40bとの境界の段部がキャリアディスク22の表面に当接するまで、分解用治具10をさらにころ軸受36内に押し込む。これにより、分解用治具10がころ軸受36内(キャリアディスク22,24間)の適切な位置に挿入される。(図4(b)参照)
そして、支持軸26と押出し治具40とをキャリアディスク22,24から抜き出した後に、歯車20、ころ軸受36及びスラストワッシャ38を一体として径方向(図の上方)へ移動させてキャリアディスク22,24間から抜き出し、スラストワッシャ38を外す。
図4(d)に示す状態では、各ニードルローラ32が棒状磁石12の磁力により分解用治具10に密着して本来の配設位置が保持されている。従って、この状態からニードルローラ32を一本づつ外して検査台等に整列させれば、ニードルローラ32の位置を保持したままころ軸受36の分解を完了できる。
さらに、外筒14をモノマーキャストナイロン等の合成樹脂で形成したので、ニードルローラ32を傷つけることがない。
また、押出し治具40の円柱40cを利用して分解用治具10ところ軸受36とを同時に押し出すので、作業をスムーズ且つ正確に実施できる。
例えば、上記実施態様では、軸方向に直列に2列のニードルローラ32が配置されたころ軸受36を分解する例を示したが、本発明の分解用治具は軸方向に1列のみニードルローラ(ころ)を配設して構成されたころ軸受にも適用可能であることは言うまでもない。
要するに、本発明による分解用治具は、その外筒の外径、軸長及び内挿される磁石の軸長を、分解対象となるころ軸受の内径及び総軸長に応じて設定することにより、どのような仕様のころ軸受にも適用可能である。
12 棒状磁石
14 外筒
16 本体
18 蓋部材
20 歯車(回転体)
22,24 キャリアディスク(支持体)
26 支持軸
32 ニードルローラ(ころ)
36 ころ軸受
40 押出し治具
120 逃し空間
D 外筒14の外径
Dg 歯車20の内径
Ds 支持軸26の外径
G 間隔
L 外筒14の軸長
Lt ころ軸受36の総軸長
Lm 棒状磁石12の軸長
Claims (5)
- 支持軸と同支持軸に回転可能に軸支される回転体とに直接接触するように介装された複数のころを備えたころ軸受の分解用治具であって、
前記支持軸と略同一の外径で前記ころの軸長と略同一の軸長を有する外筒と、
前記外筒内に挿入された棒状磁石と、を備え、
前記外筒が、合成樹脂で形成され、
前記棒状磁石が、軸方向両端部において前記外筒の端部と前記棒状磁石の端部との間に間隔を形成するように配設され、
前記間隔は、前記棒状磁石に引き寄せられる大きさに設定された
ことを特徴とするころ軸受の分解用治具。 - 前記間隔は、前記ころが整列状態を崩さずに前記棒状磁石に引き寄せられる程度の大きさに設定された
ことを特徴とする請求項1に記載のころ軸受の分解用治具。 - 前記棒状磁石が、前記外筒の全長より短い全長を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のころ軸受の分解用治具。 - 前記外筒が、内部に前記棒状磁石が挿入される有底円筒状の本体と、同本体の開口部を
閉塞する蓋部材とから構成されている
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のころ軸受の分解用治具。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載のころ軸受の分解用治具を用いて前記ころ軸受から前記支持軸を押し出すと共に前記ころ軸受内に前記分解用治具を挿入し、
次に、前記回転体ところ軸受及び分解用治具を一体として支持体から外し、
その後、前記回転体の内径と略同一の外径を有する円柱状の押出し治具により前記複数のころと分解用治具とを前記回転体から同時に押し出す
ことを特徴とするころ軸受の分解方法。
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