JP6884120B2 - 長距離夜行バスのシート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、夜間に就寝を伴って長時間乗車をする長距離夜行路線バスや長距離夜行貸切バス等の長距離夜行バスにおいて、シート数を減らすことなく、かつ、周辺乗客、特には後席の乗客に気兼ねをすることなく、快適な夜間就寝を可能とするためのリラックスした姿勢を実現するシート構造に関する。
バスは公共交通の一翼を担う重要な交通機関であり、日常生活の足として広く利用されている。従前は通勤・通学・買い物その他の日常生活を営むための短時間の乗車が殆どであり、同一の市町村内における頻繁な乗降や隣接市町村への乗車に留まっていた。しかしながら、前記した利用形態に加えて、近時は高速道路の全国的な整備拡充と相俟って、都市間交通の旗頭として長距離・長時間の乗車が飛躍的に増加してきた。そのため、昼間のみならず、時間の有効活用が可能な夜間を利用した長距離夜行路線バスも移動手段として急速に普及し、広く定着している。また、長距離夜行運行を伴う貸切バスもその利便性が評価されて広く普及している。
図28に示すように、都市間交通としての長距離夜行路線バスや長距離夜行貸切バス等の長距離夜行バスBは、就寝を伴う夜間の長時間乗車に備えて、同乗者への気兼ねを軽減するため、一人掛け用シートSを相互に長手方向の通路7を介在させて幅方向に3列並列させた配置構造を採用した全長9m以上12m未満、幅2.5m未満の大型バス、中でも全長11mを超える大型バスが使用されることが多い。そして、乗車環境を快適とするため、特に夜間就寝時の姿勢を楽に保つために、よりフラットな状態で就寝できるように工夫したシートのリクライニング機構のアイディアが種々提案されている。
例えば、前方シートと後方シートの関係において、後者の設置床面を前者の設置床面より低くすることによって、前方シートの乗客が後方シートの乗客に気兼ねせずに、背もたれを最大角(160度)に傾けることができ、かつ、両シート間の間隔を増大させる必要のないリクライニング・シートの設置方法が提供されている(特許文献1)。さらに、夜間にはシートを2段式ベッドに組み替えるとの着想も提供されている(特許文献2)。
特開2012−236446号公報 特開2001−158267号公報
従前のような短時間の乗車や頻繁な乗降を繰り返す乗車形態では、乗車姿勢等が問題となることや周辺乗客に気遣いすることは比較的少ない。しかしながら、長時間の乗車、とりわけ夜間の就寝を伴う長距離夜行バスにおいては、就寝時にリラックスした姿勢を取ることができるか、周辺乗客との関係等は快適性を左右し、疲労度や到着地での活動に影響する重要な要素であり、バスの利用度に直接的に影響する。
移動手段としての長距離夜行バスの不満点・改善点として、次のような事項が乗客から実際に指摘されている。
(1)足を十分に伸ばすことができないこと。
(2)シートのリクライニングの角度が浅く、寝づらいこと。
(3)後席の乗客に迷惑となるため、シートのリクライニングを限界まで倒すことができないこと。
(4)不自然な姿勢が長時間続くため、熟睡できず、足がむくんだり、血流障害を引き起こしてしまうおそれがあること。
(5)便利ではあるが、肉体的負担が大きいこと。
(6)楽な姿勢で眠れないこと。
就寝を前提として夜間に長時間乗車をする長距離夜行バスを利用する乗客の主たる選択基準は、「運賃」,「快適性」(長時間乗車しても疲れが少ないこと),「運行スケジュール」である。中でも「快適性」については、夜間就寝を可能とするための負担の少ない姿勢を実現することが何より求められている。そのため、乗客からの要望は、夜間の就寝時に、後席の乗客に負担や我慢を強いたり気兼ねをすることなく、又自らも我慢を強いられることなく、身体を横臥させることが可能なシート、具体的には、よりフラットに近い状態までリクライニング可能なシートへの要望が最も多い。
長距離夜行バスは、高速道路の普及による走行可能距離の長距離化に起因して、他の交通機関に比べて割安な運賃,夜間就寝して移動することによる時間の有効活用等が魅力となって急速な普及を続けている移動手段であり、現在では多数のバス会社が種々の路線を提供し、又同一路線における競合も激しくなっている。
図26の長距離夜行バスにおける乗客の選択基準の説明図に示すように、乗客Pが長距離夜行バスを選択する際の基準は、運行スケジュールを別とすれば、大別して、運賃Fと快適性Cであり、快適性Cは専ら夜間就寝時の快適な睡眠C1の実現可否によって判断され、夜間就寝時に、足を伸ばせられるか,足を頭の高さと近い高さ位置に保持できるか,シートがフラットに近い状態となるか等々専らシート構造SCに起因している。また、運賃Fはバス会社の収益性E(図27参照)に影響を与える重要な要素であるが、長距離夜行バスは既存の交通手段に比較して低価格であることが他の交通手段と差別化するための大きなセールスポイントのひとつであり、市場経済の下にバス会社間の熾烈な価格競争に曝されているのが現状である。
そこで、長距離夜行バスとして一般的に使用されている下記のバスを例として、快適性Cと収益性Eとの関係について図27に基づいて検証する。
バス全長 :11.99m
運転席後方仕切板〜非常口ドア開放部までの長さ : 8.53m
運転席後方仕切板〜後部隔壁までの長さ :10.31m
後方トイレ部分の寸法(横幅×長さ) :1.15m×1.7m
室内幅寸法 : 2.31m
中央部分の室内高さ寸法 : 1.8m
両窓側荷物棚下部までの室内高さ寸法 : 1.47m
シート数(幅方向×長さ方向) :3列×8〜10列
=26席〜28席
縦方向のシート間隔 :900mm〜970mm
収益性Eは、シート数N×乗車率Rによって決定されるため、収益性Eを確保するには、シート数N,乗車率Rの一方又は双方を確保する必要がある。また、快適性Cを向上させるには、シートの快適性300を向上させて夜間就寝時の快適な睡眠310を実現する必要がある。
シートのサイズや間隔に余裕を持たせ、特にはフラットに近い状態のシートを実現可能なリクライニング機構を装備することによってシートの快適性300を向上させることができれば、他社との差別化成功320となり、収益性Eを向上させる一方の要素である乗車率向上210を実現できる。しかしながら、シートの快適性300の向上は、リクライニング時の1シート当たり設置面積の拡大を必要とするため、シート数減330に繋がるため、収益性Eの悪化200を招くことともなる。
一方、収益性Eを確保するために、シート数確保220を果たすと、1シート当たり設置面積が減少するため、シートの快適性実現困難230を来たし、快適性Cにおいて他社との差別化困難240となり、更に他社に劣ることともなる。その結果、客離れ250を招いて乗車率Rを確保することが困難となり、或いは運賃競争260を招いてしまう。その結果、収益性Eが悪化200してしまう。このように、収益性Eの追求と快適性Cの改善は相反する方向の課題であり、双方を同時に実現することは従来困難であった。
現状の前後のシートSの間隔Dは図29(a)に示すように、900mm〜970mm程度に留まるため、前席のシートSのリクライニング角度αは図29(b)に示すように120度程度が限界であり、如何に足置き台や背もたれの構造を工夫したとしても快適な夜間就寝を可能とするシート構造SCを実現することができなかった。そのため、長時間乗車となる長距離夜行バスでは、シートSをリクライニングさせ足を伸ばしたとしても、根本的なシート構造SCに起因して足先位置と頭部位置が水平とならず、足先を下方として斜めに着座することとなり、身体が下方向にずり落ちようとするため、睡眠が取りにくかったり、足がむくんでしまう。また、場合によってはエコノミークラス症候群を発症するのではないかとの不安を生じてしまう。
加えて、後席の乗客BPは、前席の乗客FPがシートSをリクライニングさせることによって、活動が制約されることとなり、不快な思いをすることもあって、快適性Cが損なわれることとなる。近時はこのリクライニングが原因となって、乗客間の争いに発展することも複数件報告されている。
仮に図30(a)に示す現状の900mm〜970mm程度の前後のシートSの間隔Dを、図30(b)に示すように、1900mm〜2000mm程度の前後のシートSの間隔D1に広げれば、図30(c)に示すように、後席の乗客に気兼ねすることなく、足を伸ばし、シートSをフラットに近い状態までリクライニングさせることも可能となり、シートSの快適性300を実現して他社との差別化成功320を実現して、収益性Eの一方の要因である乗車率Rを向上210させることができる。
しかしながら、その場合は1シート当たり設置面積の拡大を招くこととなり、図30(a)に示す現状のシートSが長距離夜行バスの長さ方向に6席設置可能なスペースに、図30(b)に示すように半数の3席しか設置することができない。そのため、長距離夜行バスBに設置可能なシート数は現状の27席から、図31の仮想配置図に示すように12席程度(3列×4列)にまで減少する。また、図32の仮想配置図に示すようにシートSの設置方向を長距離夜行バスBの長手方向に直交する方向に配置したとしても、設置可能なシート数は12席程度に留まる。そのため、シート数減330となってしまい、収益性Eの一方の要因であるシート数Nを確保できなくなり、結果として収益性Eが悪化200する。なお、図31,図32において、Tはトイレ、EXは非常口である。
前記したように現状27席程度の長距離夜行バスを12座席で運行するとした場合、平均乗車率が80%としても、1便当たりの平均乗車人数は10人程度となり、利益を確保するためには運賃を大幅に引き上げる必要がある。しかしながら、所要時間等において有利な既存の交通手段や格安運賃航空機(LCC)に対抗するためには大幅な運賃値上げは競争力を失うため困難である。そして、現在の運賃で利益を獲得するためには、シート数は27席程度は必要である。
そこで、出願人の所在する高知市と東京間の長距離夜行バスを例として売上額を検証した。シート数N:27席,乗車率R:80%,運賃F:12,000円とすると、売上想定額は[27席×12,000円×0.8=259,200円]である。ちなみに、燃料代,高速代,人件費,チケット販売手数料,車両の減価償却費等を含む製品製造原価による片道1便あたりの平均経費は187,000円程度必要であり、この経費を賄うためには[187,000円÷12,000円=15.6人]の乗車人数が必要となる。乗車率R:80%とするならば、[15.6人÷0.8=19.5人]、すなわち、シート数Nとして最低20席のシート数が必要となる。
仮に、快適性Cを実現するために前記したシート数12席で試算すると乗車人数は、[12席×0.8=9.6人]となる。前記した平均経費187,000円を9.6人で割ると[187,000円÷9.6人=19,480円]となり、製品製造原価による片道1便あたりの平均経費である187,000円を賄うためには運賃を約62.4%(7,480円)値上げする必要がある。そのため、快適性Cは向上するものの、運賃Fを大幅に値上げせざるを得ないため、長距離夜行バスとして乗客から選択されることは困難である。
なお、近時、一部のバス事業者が、夜間走行時の快適な睡眠を可能とするシート構造を採用したことを大きく謳って、シート数が極めて少ない長距離夜行バスを運行する例が見られるが、その実情は収益性Eを度外視した専ら宣伝的な運行に過ぎない。
収益性Eのためにシート数Nの確保を優先すれば、快適性Cを確保することができず、乗車率Rの減少によって収益性Eが悪化することとなり、一方、快適性Cを重視すれば、シート数Nを確保することが困難となり、結果として収益性Eが悪化してしまう。よって、従来は収益性Eを維持できるだけのシート数Nを確保することによって収益性Eを犠牲とすることなく、快適性Cを向上させたシート構造、すなわち、収益性Eと快適性Cの双方を満足させることのできるシート構造は提供されていなかった。
そこで、本発明は、前記した従来の長距離夜行バスのシート構造の問題点を解決し、収益性Eを維持できるだけのシート数Nの確保と、後席の乗客に気兼ねをすることなく、快適な夜間就寝を可能とするためのリラックスした姿勢を実現できる快適性Cを向上させたバスのシート構造を提供することを目的としている。
本発明は、図1の基本概念図に示すように、従来困難視されていた収益性Eと快適性Cを同時達成410することによって、すなわち、シート数確保220をすることによって収益性Eを犠牲とすることなく、かつ、シートの快適性300を向上させることによって快適性Cを実現する長距離夜行バスのシート構造を提供するものである。これにより、他社との差別化成功320を図ることによって乗車率向上210を実現し、その結果として乗客の増加400を達成することができ、バス会社として収益性Eを向上させることが可能となる。そのため、本発明では、十分なリクライニングを可能とするために必要なシートの設置スペースに着目し、同一の設置スペースを複数のシートで利用することができれば前記した従来の課題を解決できるとの着想を得て鋭意研究の結果、本発明に想到した。
本発明は、請求項1により、座面と背もたれを有して、乗車定員数に応じて設置される長距離夜行バスのシートにおいて、左右一対の基材と、左右一対の桁材と、基材と桁材を所定高さを保持して連結する左右一対の前支柱及び後支柱と、桁材を所定幅を保持して連結する前梁及び後梁とからなるフレーム内に、前シートと後シートからなる一対のシートを組付けてユニット化し、一対のシートにおける前シートと後シートを水平方向の略同列上にフレーム内に設置可能とするとともに、前シートを後シートの上部空間に移動させて、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上にフレーム内に設置可能とした長距離夜行バスのシート構造を基本として提供する。
請求項2により、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、一対のシートの設置エリアを前シート及び後シート双方の専用エリアとして、それぞれ単独で利用可能とした構成を提供し、請求項3により、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、後シートに干渉することなく、前シートの背もたれをリクライニング可能とした構成を提供する。
請求項4により、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、前シート及び後シートの水平方向のスペースを開放し、該開放したスペースを利用して、背もたれをリクライニング可能とした構成を提供し、請求項5により、一対のシートの背もたれを略160度以上〜180度にリクライニング可能とした構成を提供し、請求項6により、一対のシートは、それぞれ折り畳み可能なレッグレストを装備してなる構成を提供し、請求項7により、前シートと後シートを水平方向の略同列上に設置する場合は、前シートをバス床面に固定し、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する場合は前シートをバス床面への固定を外して、後シートの上部空間に移動可能とした構成を提供する。
請求項8により、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する場合において、前シート又は後シートの背もたれをリクライニングさせた際に、座面と背もたれの角度が床面に対してV字状となるように保持し、座面と背もたれの設置角度を変更することによって、座面と背もたれを略フラット状とする構成を提供し、請求項9により、座面内にカム機構を装備し、カムを回動させることによって座面と背もたれの角度を変更する構成を提供する。
請求項10により、前シートの座面に垂設した左右一対の後脚と左右一対の基材とを、それぞれ起伏自在な左右一対の支持杆で連結するとともに、前シートの座面の左右両端部に形成した左右一対の座面長孔に連結杆を摺動自在に挿通し、連結杆の両端部にそれぞれリンクの一端部を連設し、リンクの他端部に突設した係合突起を前支柱の長手方向に形成した摺動溝に摺動可能に係合させ、支持杆を起立させることにより、係合突起を摺動溝に沿って上方に摺動させるとともに、連結杆を座面長孔内で摺動させることにより、前シートを後シートの上部空間に移動させて、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する構成を提供する。
請求項11により、前シートを支持杆と、係合突起を介して前支柱に係合したリンクによって支持する構成を提供し、請求項12により、一端を基材に、他端を支持杆に固定したガスシリンダを装備し、ガスシリンダの伸縮動作によって支持杆を起伏させる構成を提供する。
請求項13により、後シートの上部空間に移動させた前シートを固定する固定手段を具備した構成を提供し、請求項14により、客室内の床面に所定間隔を空けて敷設した左右一対の下レールと、客室内の天井面に所定間隔を空けて敷設した左右一対の上レール間に、フレームを摺動可能に設置した構成を提供する。
以上記載した本発明の特徴の第1は、シートの快適性、特には夜間就寝時の快適性を向上させるために、シート数を犠牲とすることがなく、従来の長距離夜行バスと同数のシートを確保することができることである。すなわち、一人掛け用シートを相互に通路を介在させて幅方向に3列並列させた配置構造を採用している全長11mを超える大型バスにおいて、従来と同様の27席程度のシート数を確保することができる。具体的には、フラットな状態での就寝を必要としない時間帯の走行においては、座面と背もたれを有して、乗車定員数に応じて設置される長距離夜行バスのシートにおいて、前後2席のシートからなる一対のシートを、水平方向の略同列上に設置することにより、採算性を維持するために必要な数のシート数の確保を可能としている。
本発明の特徴の第2は、前記したシート数を確保した上で、快適性を向上させるためにフラットな状態での就寝が望ましい夜間就寝時の走行においては、前後2席のシートからなる一対のシートの前シートを後シートの上部空間に移動させて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に設置することによって、一対のシートの設置エリアを前シート又は後シートの専用エリアとしてそれぞれ単独で利用可能とすることによって、後シートに干渉することなく、前シートの背もたれをフラットに近い状態までリクライニング可能とすることによって、シートの快適性、特に夜間就寝時の快適性を大幅に向上させることができる。
具体的には、移動手段としての長距離夜行バスの不満点・改善点として乗客から指摘されている快適性、特にシートのリクライニングに関する問題を解決することができる。そのため、本発明によれば、足を十分に伸ばすことができ、シートのリクライニングの角度が深くなって寝やすくなり、しかも後席の乗客に迷惑や気遣いをすることなく、自由にシートのリクライニングを限界まで倒すことができる。よって、夜間就寝時においても肉体的負担が少ない楽な姿勢で乗車・就寝することができ、他の交通機関に比べて割安な運賃,夜間就寝して移動することによる時間の有効活用等ができる等の長距離夜行バスの魅力を享受することができる。その結果、多数のバス会社が種々の路線を提供し、又同一路線における競合も激しくなっている長距離夜行バス業界において他社との差別化を実現でき、乗車率の向上に寄与し得る。
前記した特徴の第1及び第2を有する本発明によれば、採算性の確保のために必要なシート数を確保することによって収益性を犠牲とすることなく、かつ、シートの快適性を向上させることによって、夜間就寝時の快適性を実現することができ、従来困難視されていた収益性と快適性を同時に達成することができる長距離夜行バスのシート構造を提供できる。
さらに、一対のシートを鉛直方向の略同列上に設置する場合において、前シート又は後シートの背もたれをリクライニングさせた際に、座面と背もたれの角度が床面に対してV字状となるように保持し、座面内にカム機構を装備し、カムを回動させることによって座面の角度を変更することによって、座面と背もたれを略フラット状とすることができ、よりフラットに近い状態での就寝を可能とすることができる。
よって、本発明によれば、従来困難視されていた収益性と快適性を同時に達成することができ、他社との差別化を図ることによって乗車率向上を実現し、その結果として乗客の増加を達成することができ、バス会社として収益性を向上させることが可能となる。
本発明の基本概念図。 本発明にかかるシート構造を採用したバスの側面図。 本発明にかかるシート構造を採用したバスの側面図。 本発明にかかるシート構造を採用したバスの平面図。 本発明にかかるシート構造を採用したバスの側面図。 本発明にかかるシート構造を採用したバスの平面図。 レールの配置を示すバスの背面図。 レールの配置を示すバスの背面図。 レールの配置を示すバスの背面図。 一対のシートを示す斜視図。 一対のシートを示す側面図。 前シートの動作説明図。 前シートの動作説明図。 前シートの動作説明図。 前シートの動作説明図。 前シートの動作説明図。 一対のシートを示す斜視図。 一対のシートを示す斜視図。 一対のシートを示す斜視図。 (a)連結杆の要部斜視図,(b)連結杆の要部斜視図,(c)連結杆と座面長孔の構成を示す要部説明図。 ガスシリンダの要部説明図。 一対のシートを示す側面図。 一対のシートを示す側面図。 (a)カム機構の配置図,(b)カム機構の要部斜視図。 (a)カム機構の配置図,(b)カム機構の要部斜視図。 長距離夜行バスにおける乗客の選択基準の説明図。 従来の長距離夜行バスにおける快適性と収益性との関係図。 従来のシートの配置を示す平面図。 (a)従来のシートの間隔を示す説明図,(b)リクライニング時のシートの間隔を示す説明図。 (a)従来のシートの間隔を示す説明図,(b)シートの間隔を広げた説明図,(c)シートの間隔を広げた場合のリクライニング時の説明図。 従来のシートの間隔を広げた仮想配置図。 従来のシートの間隔を広げた仮想配置図。
以下、本発明にかかる長距離夜行バスのシート構造の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明が対象とする長距離夜行バス1は、就寝を伴う夜間の長距離走行を伴うバスであれば特に限定はないが、主として都市間交通のために就寝を伴う夜間の長距離走行を伴う路線バス又は貸切バスを対象としている。図2は本発明を採用した長距離夜行路線バスとしての長距離夜行バス1の一例を示す側面図であり、全長:11.99m,運転席後方仕切板〜後部隔壁までの長さ:10.31m,室内幅寸法:2.31m,中央部分の室内高さ寸法:1.8m,両窓側荷物棚下部までの室内高さ寸法:1.47mの大型バスである。なお、本発明にかかる長距離夜行バス1は、そのサイズや乗車人数に限定があるわけではなく、中型、或いは小型のバスであってもよい。
図10は本発明にかかる前シート10と後シート20からなる一対のシート30の斜視図,図11はその側面図である。前シート10及び後シート20は、それぞれ座面11,21の後端部に所定角度で前後方向にリクライニング(傾倒)可能な背もたれ12,22を有している。また、座面11,21の前端部には、それぞれ折り畳み・伸展可能なレッグレスト13,23を垂下して装備している。なお、このレッグレスト13,23は先端部にはフットレスト機能も具備している。
前シート10及び後シート20からなる一対のシート30は、強度部材であるフレーム40に組付けてユニット化している。フレーム40は、左基材41aと右基材41bからなる左右一対の基材41と、左桁材42aと右桁材42bからなる左右一対の桁材42を、所定高さHを保持して、左前支柱43aと右前支柱43bからなる左右一対の前支柱43及び左後支柱44aと右後支柱44bからなる左右一対の後支柱44で連結するとともに、左右一対の桁材42を前後方向に所定幅を保持して前梁45及び後梁46で連結してなり、中空の略直方体状に構成している。また、フレーム40に組付けられた後シート20の背もたれ22の上方における左後支柱44aと右後支柱44b間の所定位置には嵌合杆48が固定されている。
この嵌合杆48は、後述する様に前シート10の背もたれ12をリクライニングさせた際に背もたれ12を受け止めて支持するためのものであり、そのための所定位置に設置することが要求される。そこで、後シート20の背もたれ22のリクライニングの障碍となることがないように、かつ、リクライニングした前シート10の背もたれ12を支持できる位置に設置するために、左後支柱44aと右後支柱44b間において、位置変更自在又は取外可能としておくことが好ましい。敷衍すれば、リクライニングさせた前シート10の背もたれ12を支持するのに適した位置に嵌合杆48を固定すると、後シート20の背もたれ22のリクライニングの障碍となるような場合は、常時は取り外し、或いは他の位置に設置しておいて、前シート10の背もたれ12を支持する必要がある夜間就寝時に所定の位置に設置すればよい。
本実施形態では長距離夜行バス1の床面に、フレーム40内に組付けた一対のシート30を相互に長手方向の通路7を介在させて幅方向に、一方の窓側区域,中央区域,他方の窓側区域に3列並列させるとともに、長手方向に各列4組を設置した。また、最後部には5組目の一対のシート30を設置するスペースが残っていないため、前シート10及び後シート20と同一の構造の単独のシート5を一方の窓側のスペースを除いて、4組目の一対のシート30の後方に2席設置した(図2〜図6参照)。なお、他方の窓側区域の後部スペースにはトイレ(図示略)を設置している。よって、長距離夜行バス1におけるシート数は26席[2席(一対のシート30)×3列(幅方向)×4列(長手方向)+2席(単独のシート5)]とした。
図7に示すように、長距離夜行バス1の床面2の長手方向には、強度部材としての6本の下レール50a,50b,51a,51b,52a,52bが幅方向に所定の間隔を空けて敷設されている。また、天井面3には強度部材としての4本の上レール53b,54a,54b,55aが幅方向に所定の間隔を空けて敷設されている。
図8に示すように、下レール51a,51bと上レール54a,54bとによって、中央区域の長手方向に4組設置したフレーム40を、それぞれ摺動可能に設置している。具体的には、左基材41aを下レール51aに、右基材41bを下レール51bに摺動可能に設置し、左桁材42aを上レール54aに、右桁材42bを上レール54bに摺動可能に設置している。これにより、一対のシート30を組付けたフレーム40は下レール51a,51bと上レール54a,54bを介して長距離夜行バス1の長手方向に摺動可能である。
一方及び他方の窓側区域の上方には、荷物棚4が設置されているため、図8に示すように、一方の窓側区域に設置するフレーム40は、左基材41aを下レール50aに、右基材41bを下レール50bに摺動可能に設置し、右桁材42bを上方に延長させて、上レール53bに摺動可能に設置するようにし、左桁材42aはレールに設置していない。同様に他方の窓側区域に設置するフレーム40は、左基材41aを下レール52aに、右基材41bを下レール52bに摺動可能に設置し、左桁材42aを上方に延長させて、上レール55aに摺動可能に設置するようにし、右桁材42bはレールに設置していない。これにより、一方又は他方の窓側区域の長手方向にそれぞれ4組設置したフレーム40を、下レール50a,50b,52a,52bと上レール53b,55aを介して長距離夜行バス1の長手方向に摺動可能である。なお、長距離夜行バス1の長手方向における一対のシート30の間には、それぞれ長手方向の通路7が形成されている。
本発明は夜間走行時における就寝時間帯以外は、図10に示すように、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を水平方向の略同列上に設置した状態で乗客Pが座面11,21に着座して乗車する。そして、夜間走行時における就寝時間帯は、図18に示すように、前シート10を後シート20の上部空間に移動させて、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置することに特徴を有する。
水平方向の略同列上とは、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20間においても、又長距離夜行バス1内の幅方向及び長手方向に複数設置した一対のシート30間相互においても、前シート10の水平方向の前後に後シート20が存在し、又後シート20の水平方向の前後に前シート10が存在する状態、すなわち、前シート10と後シート20が同一平面上の前後に位置している状態をいう(図2,図10,図11参照)。
鉛直方向の略同列上とは、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20間においても、又長距離夜行バス1内の幅方向及び長手方向に複数設置した一対のシート30間相互においても、前シート10の水平方向の前後に後シート20が存在せず、又後シート20の水平方向の前後に前シート10が存在しない状態、すなわち、後シート20の略真上に前シート10が位置している状態、敷衍すれば、前シート10と後シート20が鉛直方向において、設置スペースの全部又は一部を共有して並存している状態をいう(図3,図4,図9,図16,図17,図18,図19,図22,図23参照,)。
前記したように、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置することにより、一対のシート30の設置エリアを前シート10及び後シート20双方の専用エリアとして、それぞれ単独で利用可能となる。すなわち、前シート10及び後シート20の水平方向のスペースを開放し、該開放したスペースを利用して、後シート20に干渉することなく、前シート10の背もたれ12をリクライニングすることができる(図18参照)。同様に後シート20も後方に設置した一対のシート30の前シート10に干渉することなく、後シート20の背もたれ22をリクライニングすることができる(図3,図18参照)。
一対のシート30を組付けたフレーム40は、前記したとおり、長距離夜行バス1の天井面3に敷設した強度部材としての上レール54a,54b(上レール53b又は上レール55a)と床面2に敷設した強度部材としての下レール51a,51b(下レール50a,50b又は下レール52a,52b)間に摺動自在に支持されている。一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を水平方向の略同列上に設置する場合は、図11に示すように、長距離夜行バス1の床面2に固定した所定の固定具6に、前シート10の座面11の前端部下面の左右両端に垂設した前脚16を脱着自在に取り付けて固定する。これにより、一対のシート30を組付けたフレーム40は、長距離夜行バス1の床面2と天井面3の間において、所定の位置に固定される(図2参照)。また、前脚16を固定具6から取り外した状態では、フレーム40は、上レール54a,54b(上レール53b又は上レール55a)と下レール51a,51b(下レール50a,50b又は下レール52a,52b)間において摺動可能である。固定手段に特に限定はなく、公知の脱着自在な固定手段から適宜の手段を選択する。固定具6に加えて、フレーム40そのものを上レール53b,54a,54b,55aや下レール50a,50b,51a,51b,52a,52bに、或いは床面2や天井面3に脱着自在に固定する手段を付加してもよい。なお、後シート20の前脚26及び後脚24は左右一対の基材41に、それぞれ固定されている。
前シート10の座面11の後端部下面に垂設された左右一対の後脚14と、左右一対の基材41とを起伏自在な左右一対の支持杆60でそれぞれ連結している。支持杆60の先端部60aは後脚14に回動自在に連結されるとともに、基端部60bは基材41に回動自在に連結されている。支持杆60の中間部の所定位置には、ガスシリンダ70のロッド71が回動自在に連結され、基材41の所定の位置にはガスシリンダ70のヘッド72が回動自在に連結されている。前シート10の固定具6を解放することによって、ガスシリンダ70のガス圧が解放されロッド71を伸長させることによって、図21に示すように、支持杆60が基材41への連結部を支点として回動して起立し、前シート10を上方に持ち上げる。
前シート10の座面11の下面には、左右一対の座面長孔15を後脚14に連接して形成している。この座面長孔15に、図20に示すように、連結杆80を摺動自在に挿通するとともに、その両端を座面長孔15から突出させて、左右一対のリンク81の一端部81aに連結している。そして、リンク81の他端部81bの外端面に、それぞれ係合突起82を突設し、この係合突起82を左前支柱43aと右前支柱43bに、長手方向に対面して形成した摺動溝47に摺動自在に係合させている(図15参照)。
よって、ガスシリンダ70のロッド71を伸長させることによって、支持杆60が起立して、係合突起82が摺動溝47に沿って上方に摺動するとともに、連結杆80が座面長孔15内で摺動して変位することにより、前シート10を後シート20の上部空間に移動させて、前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置することができる。
支持杆60の起立角度は、図示例のように略90度が好ましいが、特に限定はなく、長距離夜行バス1の室内高さ,例えば、荷物棚4の有無による室内高さによって、起立角度を適宜設定すればよい。要すれば、前シート10と後シート20が鉛直方向において、設置スペースの全部又は一部を共有して並存することにより、前シート10及び後シート20が、それぞれ設置スペースを利用して背もたれ12,22をリクライニングさせ、レッグレスト13,23を伸長させることができればよい。なお、支持杆60の起立角度が90度を超える場合には、前シート10の動作のため、リンク81に折り畳み可能、或いは伸縮可能としてその動作に障害が生じないように適宜設計変更すればよい。要すれば、一対のシート30における前シート10と後シート20を水平方向の略同列上に設置可能とするとともに、前シート10を後シート20の上部空間に移動させることができる構成を選択すればよい。以下、その一例の詳細について図10〜図20に基づいて説明する。
[ステップ1/図10,図11]
夜間走行時における就寝時間帯以外においては、図10,図11に示すように前シート10は、前脚16を長距離夜行バス1の床面2に固定した所定の固定具6に取り付けることによって、長距離夜行バス1の床面2の所定の位置に固定されている。これにより、一対のシート30は走行中は、前シート10及び後シート20に乗客Pを着座させることができる。なお、固定具6に加えて、一対のシート30を長距離夜行バス1の所定の位置に固定する手段を付加してもよい。この状態において、連結杆80は、座面長孔15の背もたれ12方向の端部に位置し、係合突起82は摺動溝47の基材41方向に位置している。また、ガスシリンダ70は縮小状態に保持されて、基材41内に支持杆60とともに収納されている。
[ステップ2/図12,図17]
夜間走行時における就寝時間帯においては、夜間就寝時の快適性を大幅に向上させるために、図17に示すように、前シート10を後シート20の上部空間に移動させて、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置する。これにより、前シート10及び後シート20の背もたれ12,22をフラットに近い状態までリクライニング可能とすることができる。
そのためには、図12に示すように、固定具6による前シート10の前脚16の固定を解くことに連動してガスシリンダ70のガスを開放させる。この動作によりロッド71を伸長させ、支持杆60がロッド71に押動されて、基材41に回動自在に連結された基端部60bを支点として回動して起立を始める。なお、固定具6から取り外した前脚16は座面11の下面に折り畳んで収納可能である。支持杆60が起立することにより、支持杆60の先端部60aが連結された後脚14に上方に持ち上げられる力が働き、座面長孔15内において連結杆80が先端方向に移動して先端に衝突し、その後リンク81の係合突起82が摺動溝47内を上方に摺動して移動することとなり、前シート10が矢印100,矢印105に示すように後傾しながら徐々に上方に持ち上がり始める。
[ステップ3/図13]
その後、支持杆60の起立に連動して、矢印110に示すように、前シート10は後傾しながら上昇を続け、図12に示す状態から図13に示すように、リンク81が摺動溝47と平行となるにつれて、連結杆80が座面長孔15内において先端から後端方向に移動し始め、前シート10は矢印115に示すように後方に移動し始める。
[ステップ4/図14]
更に、矢印120に示すように、支持杆60の起立に連動して、図13に示す状態から図14に示すように、リンク81が摺動溝47内の係合突起82を支点として回動し、摺動溝47を超えて座面長孔15内を後端方向(後支柱44方向)に移動を続け、連結杆80が座面長孔15の後端に衝突して停止する。この動作により、後傾した前シート10は、矢印125,130に示すように基材41と平行となるようにその姿勢を戻すとともに、矢印135に示すように全体として後支柱44方向に移動する。
[ステップ5/図15]
その後、矢印140に示すように、支持杆60の起立に連動して、連結杆80は図14に示す状態から図15に示すように、リンク81の係合突起82を支点として、座面長孔15内を反転して先端方向に移動する。この動作により、後傾した前シート10はさらに、矢印145,150に示すように基材41と平行となるようにその姿勢を戻すとともに、矢印155に示すように全体として後支柱44方向に移動する。
[ステップ6/図16]
そして、支持杆60の起立が終了すると、図16に示すように、前シート10はガスシリンダ70に支持されて後シート20の略真上に固定され、前シート10と後シート20は鉛直方向の略同列上に整列する。このとき、前シート10の座面11が後シート20の座面21と平行となっている。また、連結杆80は座面長孔15の先端に位置し、リンク81は座面長孔15と略平行な位置となる。前シート10は、図16に示す状態において、支持杆60に支持されて後シート20の略真上の位置に固定されており、乗客Pが着座可能である。
[ステップ7/図17,図18,図19]
更に、安全性を高めるために、図17,図18に示すように、一対の前支柱43(左前支柱43a,右前支柱43b)に装備した左右一対の固定杆65を前シート10の側面に脱着自在に連結して固定することによって、前シート10を一対の前支柱43に固定し、支持杆60による前シート10の固定を補助するようにしている。また、図19に示すように、前シート10の背もたれ12の背面に付設した凹状の嵌合材(図示略)を、左右一対の後支柱44間に固定した嵌合杆48に嵌合させて背もたれ12を支持して固定している。よって、前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置した際、前シート10は図19に示すように、固定杆65,支持杆60,嵌合杆48による三点で強固に固定されており、安全性を確保している。なお、図示例では固定杆65を一対の前支柱43に装備したが、装備箇所に限定はなく、一対の桁材42(左桁材42a,右桁材42b)に装備するようにしてもよい。固定杆65,支持杆60,嵌合杆48による三点で、前シート10を強固に固定することができれば、その構成や装備箇所に制約はない。
図17に示すように、一対のシート30を構成する前シート10と後シート20を鉛直方向の略同列上に設置することにより、前シート10及び後シート20の水平方向のスペースを開放し、該開放したスペースを利用して、図18に示すように、後シート20に干渉することなく、矢印160に示すように前シート10の背もたれ12を、180度或いは少なくとも略160度以上〜180度にリクライニングすることができ、併せて、矢印165に示すようにレッグレスト13を伸長させることによって、レッグレスト13,座面11,背もたれ12が略一直線状となるフルフラットに近い状態に設置することができる。
同様に後シート20も後方に設置した一対のシート30の前シート10に干渉することなく、図18に示すように、後シート20の背もたれ22を、180度或いは少なくとも略160度以上〜180度にリクライニングすることができ、併せてレッグレスト23を伸長させることによって、レッグレスト23,座面21,背もたれ22が略一直線状となるフルフラットに近い状態に設置することができる。
よって、図19に示すように、前シート10,後シート20の双方ともに、後席の乗客に気兼ねをすることなく、背もたれ12,22を十分な角度まで倒すことができ、レッグレスト13,23の伸長と相俟って、足を十分に伸ばして横臥することが可能となり、快適な夜間就寝を可能とすることができる。なお、乗客Pが前シート10に容易に登るための装備として一対のシート30にはそれぞれ適宜の階段(図示略)等の昇降手段を設置する。
本実施形態では、図2に示すように、長距離夜行バス1の最後部には5組目の一対のシート30を設置するスペースが残っていないため、前シート10及び後シート20と同一の構造の単独のシート5を一方の窓側のスペースを除いて、シート数確保のため4組目の一対のシート30dの後方に単独のシート5を並列して2席設置している。図3,図4に示すように、単独のシート5の存在によって、単独のシート5の前方に位置する4組目の一対のシート30dの後シート20の背もたれ22は、単独のシート5が障碍となって十分な角度まで倒すことができない。同様にトイレTの前方に位置する4組目の一対のシート30dの前シート10及び後シート20の背もたれ12,22は、トイレTが障碍となって十分な角度まで倒すことができない。
一方、前シート10を後シート20の上部空間に移動させた状態における床面2に対する一対のシート30の設置場所は、後シート20の位置によって決定されるため、図3,図4に示すように、運転席に近い1組目の一対のシートの30aの前方には余剰スペース9が形成される。そこで、図3,図4に示す一対のシート30を組付けたフレーム40を、図5,図6に示すように、長距離夜行バス1の天井面3に敷設した強度部材としての上レール54a,54b(上レール53b又は上レール55a)と床面2に敷設した強度部材としての下レール51a,51b(下レール50a,50b又は下レール52a,52b)間を摺動させて長距離夜行バス1の前方に移動させる。これにより、4組目の一対のシート30dの後方に空間を確保することができ単独のシート5やトイレTが障碍となることなく、4組目の一対のシート30dの背もたれ12,22を十分な角度まで倒すことが可能となる。同時に全てのシートから、長手方向7からトイレTへの動線を確保するための幅方向の通路8を形成することができる。図6に示す例では、幅方向の通路8を床面2の中央部に位置する4組目の一対のシート30dの前に形成したが、位置に限定はなく、要すれば全ての乗客がトイレTへ移動できる動線が確保できればよい。
また、単独のシート5と、その前方に位置する4組目の一対のシート30dとの間にも空間的な余裕が生じるため、単独のシート5を公知の機構により独自に前方に移動可能に構成することにより、図5,図6に示すように単独のシート5の背もたれ5aも十分な角度までリクライニングすることができ、また、レッグレスト5bも伸長させることができる。
前シート10及び後シート20の背もたれ12,22は、座面11,21に対してフルフラットな状態となるように、180度程度までリクライニング(後傾)可能としてもよい。なお、背もたれ12,22のリクライニングだけでは、フルフラットな状態を実現することが困難な場合は、図22に示すように、前シート10又は後シート20の背もたれ12,22をリクライニングさせた際に、座面11,21と背もたれ12,22の角度が床面2に対してV字状となるように最大角度、例えば略160度程度までリクライニング(後傾)させたうえで、座面11,21と背もたれ12,22間に形成されたV字状の谷部を、座面11,21と背もたれ12,22の設置角度を変更することによって、図23に示すように座面11,21と背もたれ12,22を略フラット状とすることができる。具体的には、座面11,21の端部下面、及び背もたれ12,22の端部下面に、角度変更用のカム機構90を装備する。
なお、前シート10については、支持杆60の起伏角度を適宜調節することによって、座面11と背もたれ12の角度を床面2に対してV字状となるように設定することができる。また、後シート20については、背もたれ22をリクライニングさせたときに、前脚26を基材41に対して脱着自在に構成して基材41から取り外すとともに、後脚24を基材41に対して回動可能に構成し、所定の角度まで回動させることによって、座面21と背もたれ22の角度を床面2に対してV字状となるように設定することができる。単独のシート5についても後シート20と同様である。
カム機構90は、図24(b)に示すように、長径方向の両端部の曲率を異にする楕円状のカム91を複数個(図示例では2個)をシャフト92の軸上の所定位置に固定するとともに、シャフト92の一方の端部に操作杆93を連結している。この操作杆93を回動させることにより、図24(b)のように長径部の曲率が小さい端部91aが水平な状態から、図25(b)に示すように垂直の状態に回動して起立し、その状態に保持される。この端部91aが回動して起立することによって、座面11(21)の端部、及び背もたれ12(22)の端部を、図22,図24(a)のV状に落ち込んだ状態から、図23,図25(a)の矢印170に示すように、座面11(21)と背もたれ12(22)が略フラットな状態まで持ち上げることができる。
このカム機構90を採用することによって、背もたれ12,22をリクライニングによってはフルフラット状に至らない場合であっても、結果としてフルフラットな状態を実現することができ、就寝時の快適性を飛躍的に向上させることができる。
以上記載した本発明の特徴の第1は、シートの快適性、特には夜間就寝時の快適性を向上させるために、シート数を犠牲とすることがなく、従来の長距離夜行バスと同数のシートを確保することができることである。すなわち、一人掛け用シートを相互に通路を介在させて幅方向に3列並列させた配置構造を採用している全長11mを超える大型バスにおいて、従来と同様の27席程度のシート数を確保することができる。具体的には、フラットな状態での就寝を必要としない時間帯の走行においては、座面と背もたれを有して、乗車定員数に応じて設置される長距離夜行バスのシートにおいて、前後2席のシートからなる一対のシートを、水平方向の略同列上に設置することにより、採算性を維持するために必要な数のシート数の確保を可能としている。
本発明の特徴の第2は、前記したシート数を確保した上で、快適性を向上させるためにフラットな状態での就寝が望ましい夜間就寝時の走行においては、前後2席のシートからなる一対のシートの前シートを後シートの上部空間に移動させて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に設置することによって、一対のシートの設置エリアを前シート又は後シートの専用エリアとしてそれぞれ単独で利用可能とすることによって、後シートに干渉することなく、前シートの背もたれをフラットに近い状態までリクライニング可能とすることによって、シートの快適性、特に夜間就寝時の快適性を大幅に向上させることができる。
具体的には、移動手段としての長距離夜行バスの不満点・改善点として乗客から指摘されている快適性、特にシートのリクライニングに関する問題を解決することができる。そのため、本発明によれば、足を十分に伸ばすことができ、シートのリクライニングの角度が深くなって寝やすくなり、しかも後席の乗客に迷惑や気遣いをすることなく、自由にシートのリクライニングを限界まで倒すことができる。よって、夜間就寝時においても肉体的負担が少ない楽な姿勢で乗車・就寝することができ、他の交通機関に比べて割安な運賃,夜間就寝して移動することによる時間の有効活用等ができる等の長距離夜行バスの魅力を享受することができる。その結果、多数のバス会社が種々の路線を提供し、又同一路線における競合も激しくなっている長距離夜行バス業界において他社との差別化を実現でき、乗車率の向上に寄与し得る。
前記した特徴の第1及び第2を有する本発明によれば、採算性の確保のために必要なシート数を確保することによって収益性を犠牲とすることなく、かつ、シートの快適性を向上させることによって快適性を実現することができ、従来困難視されていた収益性と快適性の双方を同時達成することができる長距離夜行バスのシート構造を提供できる。
さらに、一対のシートを鉛直方向の略同列上に設置する場合において、前シート又は後シートの背もたれをリクライニングさせた際に、座面と背もたれの角度が床面に対してV字状となるように保持し、座面内にカム機構を装備し、カムを回動させることによって座面の角度を変更することによって、座面と背もたれを略フラット状とすることができ、よりフラットに近い状態での就寝を可能とすることができる。
よって、本発明によれば、従来困難視されていた収益性と快適性の双方を同時達成することができ、他社との差別化を図ることによって乗車率向上を実現し、その結果として乗客の増加を達成することができ、バス会社として収益性を向上させることが可能となる。
P…乗客
FP…前席の乗客
BP…後席の乗客
N…シート数
F…運賃
C…快適性
C1…夜間就寝時の快適な睡眠
E…収益性
S…シート
SC…シート構造
R…乗車率
D,D1…間隔
α…リクライニング角度
B…長距離夜行バス
T…トイレ
EX…非常口
H…高さ
1…長距離夜行バス
2…床面
3…天井面
4…荷物棚
5…単独のシート
5a…背もたれ
5b…レッグレスト
6…固定具
7…(長手方向の)通路
8…(幅方向の)通路
9…余剰スペース
10…前シート
11…座面
12…背もたれ
13…レッグレスト
14…後脚
15…座面長孔
16…前脚
20…後シート
21…座面
22…背もたれ
23…レッグレスト
24…後脚
26…前脚
30…一対のシート
30a…(運転席に近い)1組目の一対のシート
30d…4組目の一対のシート
40…フレーム
41…基材
41a…左基材
41b…右基材
42…桁材
42a…左桁材
42b…右桁材
43…前支柱
43a…左前支柱
43b…右前支柱
44…後支柱
44a…左後支柱
44b…右後支柱
45…前梁
46…後梁
47…摺動溝
48…嵌合杆
50a,50b,51a,51b,52a,52b…下レール
53b,54a,54b,55a…上レール
60…支持杆
60a…先端部
60b…基端部
65…固定杆
70…ガスシリンダ
71…ロッド
72…ヘッド
80…連結杆
81…リンク
82…係合突起
90…カム機構
91…カム
92…シャフト
93…操作杆

Claims (14)

  1. 座面と背もたれを有して、乗車定員数に応じて設置される長距離夜行バスのシートにおいて、
    左右一対の基材と、左右一対の桁材と、基材と桁材を所定高さを保持して連結する左右一対の前支柱及び後支柱と、桁材を所定幅を保持して連結する前梁及び後梁とからなるフレーム内に、
    前シートと後シートからなる一対のシートを組付けてユニット化し、
    一対のシートにおける前シートと後シートを水平方向の略同列上にフレーム内に設置可能とするとともに、前シートを後シートの上部空間に移動させて、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上にフレーム内に設置可能としたことを特徴とする長距離夜行バスのシート構造。
  2. 前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、一対のシートの設置エリアを前シート及び後シート双方の専用エリアとして、それぞれ単独で利用可能とした請求項1記載の長距離夜行バスのシート構造。
  3. 前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、後シートに干渉することなく、前シートの背もたれをリクライニング可能とした請求項1又は2記載の長距離夜行バスのシート構造。
  4. 前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置することにより、前シート及び後シートの水平方向のスペースを開放し、該開放したスペースを利用して、背もたれをリクライニング可能とした請求項1,2又は3記載の長距離夜行バスのシート構造。
  5. 一対のシートの背もたれを略160度以上〜180度にリクライニング可能とした請求項3又は4記載の長距離夜行バスのシート構造。
  6. 一対のシートは、それぞれ折り畳み可能なレッグレストを装備してなる請求項1,2,3,4又は5記載の長距離夜行バスのシート構造。
  7. 前シートと後シートを水平方向の略同列上に設置する場合は、前シートをバス床面に固定し、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する場合は前シートをバス床面への固定を外して、後シートの上部空間に移動可能とした請求項1,2,3,4,5又は6記載の長距離夜行バスのシート構造。
  8. 前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する場合において、前シート又は後シートの背もたれをリクライニングさせた際に、座面と背もたれの角度が床面に対してV字状となるように保持し、座面と背もたれの設置角度を変更することによって、座面と背もたれを略フラット状とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の長距離夜行バスのシート構造。
  9. 座面内にカム機構を装備し、カムを回動させることによって座面と背もたれの角度を変更する請求項8記載の長距離夜行バスのシート構造。
  10. 前シートの座面に垂設した左右一対の後脚と左右一対の基材とを、それぞれ起伏自在な左右一対の支持杆で連結するとともに、
    前シートの座面の左右両端部に形成した左右一対の座面長孔に連結杆を摺動自在に挿通し、
    連結杆の両端部にそれぞれリンクの一端部を連設し、
    リンクの他端部に突設した係合突起を前支柱の長手方向に形成した摺動溝に摺動可能に係合させ、
    支持杆を起立させることにより、係合突起を摺動溝に沿って上方に摺動させるとともに、連結杆を座面長孔内で摺動させることにより、前シートを後シートの上部空間に移動させて、前シートと後シートを鉛直方向の略同列上に設置する請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の長距離夜行バスのシート構造。
  11. 前シートを支持杆と、係合突起を介して前支柱に係合したリンクによって支持する請求項10記載の長距離夜行バスのシート構造。
  12. 一端を基材に、他端を支持杆に固定したガスシリンダを装備し、ガスシリンダの伸縮動作によって支持杆を起伏させる請求項10又は11記載の長距離夜行バスのシート構造。
  13. 後シートの上部空間に移動させた前シートを固定する固定手段を具備した請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11又は12記載の長距離夜行バスのシート構造。
  14. 客室内の床面に所定間隔を空けて敷設した左右一対の下レールと、客室内の天井面に所定間隔を空けて敷設した左右一対の上レール間に、フレームを摺動可能に設置した請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12又は13記載の長距離夜行バスのシート構造。
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