JP6884093B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は吸収性物品の製造方法に関する。
吸収性物品の構成材料にエンボス加工を施すことが知られている。例えば、特許文献1には、一対のロール間に二枚のシートを挿通し、一方のロールの平滑な外周面と他方のロールの凸部とにより、該シート同士を挟圧して接合する方法が開示されている。また、特許文献2には、一対のロール間にウェブを挿通し、一方のロールの凸部と他方のロールの凸部とで該ウェブを厚さ方向に挟圧し接合して不織布を製造する方法が開示されている。特許文献3には、一対のロール間に複数のシートを挿通し、一方のロールにおける所定方向に大きい凸部と他方のロールにおける他の所定方向に大きい凸部とにより、複数のシート同士を挟圧して接合する方法が開示されている。
特開平11−138636号公報 特開2011−137249号公報 特開2008−132631号公報
吸収性物品の吸収性能を向上させるために、少なくとも吸収体に圧搾部や圧搾溝を形成する場合がある。
複数の圧搾部を形成する方法として、特許文献1のように、平滑な外周面を有するロールと、凸部を有するロールとを備える一対のロールを用いる方法が考えられる。この場合、凸部が、外周面上の吸収体を、厚さ方向の一方の面から他方の面まで圧搾することで、底部を有する圧搾部が形成される。圧搾部の底部は最も薄い領域なので、その底部の繊維密度は最も高くなり、その底部は最も硬い領域となる。ここで、吸収体は複数のシートと比較して相対的に厚い。そのため、圧搾部の周囲に、その底部に向かって段階的に厚さが減少する領域が広範囲に生じる。その結果、圧搾部の周囲の領域に、圧搾部に向かって段階的に繊維密度が増加して、硬さが増加する領域が広範囲に生じる。複数の圧搾部だけでなく、複数の圧搾部の周囲の領域で硬さが増加すると、吸収性物品の吸収性能が向上されても、吸収体が硬くなり、延いては吸収性物品が硬くなってしまい、着用者が違和感を覚えるおそれがある。また、シートと比較して厚さの厚い吸収体では、平滑な外周面を有するロール側に接する部分と、凸部を有するロール側に接する部分とでは、ロールに沿って移動するときの移動速度(周速度)が異なる。具体的には、凸部を有するロール側に接する部分は、凸部と、凸部間の凹部と、を交互に通過する、すなわち凹凸のある領域を通過する。そのとき、凸部を有するロール側に接する部分は、吸収体に入り込むように圧搾されながら通過することにより、圧搾される部分(凸部に対応する部分であり、ロールの中心から頂部までの距離(半径)が凸部の高さ分だけ相対的に大きい)と圧搾されない部分(凹部に対応する部分であり、ロールの中心から底部までの距離(半径)が凹部の深さ分だけ相対的に小さい)との間に速度(周速度)の差が生じる。ここで、凸部を有するロールでは、中心から凸部の頂部までの距離(半径)が、平滑な外周面を有するロールの半径と等しくなるように、設定されている。その結果、凸部を有するロール側に接する部分のうちの圧搾されない部分の移動速度が、平滑な外周面を有するロール側に接する部分の移動速度よりも若干遅くなる。それゆえ、両部分の移動速度が相違する状態で圧搾部が形成されることになり、厚さ方向に一方の部分から他方の部分に亘って形成された圧搾部が崩れ易くなるおそれがある。
また、複数の圧搾部を形成する方法として、特許文献2のように、凸部を有する一方のロールと凸部を有する他方のロールとを備える一対のロールを用いる方法が考えられる。この場合、互いに対向する一方の凸部と他方の凸部とが吸収体を厚さ方向に両側から圧搾することで圧搾部が形成される。吸収体を厚さ方向の両側から凸部で圧搾することにより、硬い領域が生じることを抑制でき、移動速度が相違することを抑制でき、形成された圧搾部を崩れ難くできる。ところが、一方のロールと他方のロールとの間で、一時的に回転数が相違したり相対的な位置が変動したりすると、両凸部の位置が相対的にずれるおそれがある。そうなると、凸部同士が厚さ方向に適切に重なりつつ吸収体を圧搾することができず、圧搾部が小さくなり、圧搾部の形状が崩れ易くなるおそれがある。
また、複数の圧搾部を形成する方法として、特許文献3のように、所定方向に大きい凸部を有する一方のロールと、他の所定方向に大きい凸部を有する他方のロールとを備える一対のロールを用いる方法が考えられる。この場合、互いに対向する一方の凸部の一部分と他方の凸部の一部分とが吸収体を厚さ方向に両側から圧搾することで圧搾部が形成される。ここで、一方の凸部及び他方の凸部は、両凸部の位置が相対的にずれても厚さ方向に適切に重なることができるように、例えばそれぞれ搬送方向及び横断方向に余剰部分が形成されている。これら一方の凸部及び他方の凸部の余剰部分は、両凸部の位置ずれに対処するために予備的に設けられている。そのため、圧搾部と共に余剰部分により形成される窪み部は、繊維密度の高い底部を有さないなど、吸収体の吸収性能の向上には必ずしも適した形状とはいえない。
本発明の目的は、吸収性物品を製造方法において、吸収性能を向上させるための圧搾部を形成するとき、圧搾部の形状を安定的に維持でき、かつ、吸収体が硬くなることを抑制可能な吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明の吸収性物品の製造方法は次のとおりである。(1)吸収体を含む吸収性物品の製造方法であって、互いに対面配置され、逆方向に回転する一対のロールであって、複数の第1凸部が外周面に配置された第1ロールと、複数の第2凸部が外周面に配置された第2ロールとを備える前記一対のロールの隙間に、少なくとも吸収体を供給する供給工程と、前記第1ロールと前記第2ロールとの間に前記少なくとも吸収体を挿通しつつ、前記複数の第1凸部の各々と、前記複数の第1凸部の各々に対応する前記複数の第2凸部の各々とが互いに対向するようにして前記吸収体を厚さ方向の両側から圧搾し、複数の圧搾部を形成する形成工程と、を備え、前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記圧搾部を形成する前記第1凸部と前記第2凸部とが互いに対向する状態において、前記第2凸部の頂部の第2領域に対する前記第1凸部の頂部の第1領域の射影が前記第2領域内に収まるように構成されている、吸収性物品の製造方法。
本吸収性物品の製造方法は、上記構成を有している。そのため、まず、第1ロールの第1凸部と第2ロールの第2凸部とで吸収体を厚さ方向に両側から圧搾することで圧搾部を形成するので、それぞれの凸部が押し込む吸収体の厚さを薄くすることができる。それにより、吸収体における圧搾部の周囲に硬い領域が形成されることを抑制できる。更に、形成工程では、第1凸部と第2凸部とが互いに対向する状態における、第2凸部の頂部の第2領域に対する第1凸部の頂部の第1領域の射影が第2領域内に収まるように構成された第1ロール及び前記第2ロールが使用される。それゆえ、第1凸部と第2凸部とが吸収体を挟んで対面したとき、第2凸部は第1凸部と確実に重なり合うことができる。それゆえ、第2凸部と第1凸部とが吸収体を確実に挟んで第1凸部の大きさの圧搾部を確実に形成できる。それにより、圧搾部の形状を崩れ難くすることができる。
よって、吸収性能を向上させるための複数の圧搾部を形成するとき、複数の圧搾部の形状を安定的に維持できると共に、吸収体が硬くなることを抑制できる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(2)前記供給工程は、前記一対のロールの隙間に、表面シートと前記吸収体とを積層して供給する工程を含む、上記(1)に記載の吸収性物品の製造方法、であってもよい。
吸収性能の向上のために、吸収体と表面シートとの積層体を、吸収体側を平滑な外周面を有するロールで支持しつつ、表面シート側から凸部を有するロールで圧搾して圧搾部を形成する場合がある。その場合、吸収体よりも表面シートの方が伸び難いために、吸収体のみを圧搾する場合と比較して、圧搾部を適切に形成し難くなる可能性がある。その場合、圧搾部の形状が崩れ易くなるおそれがある。そこで、本製造方法は、積層体を吸収体側及び表面シート側の両側から凸部で圧搾して圧搾部を形成する。そのため、吸収体と表面シートとの積層体に圧搾部を形成する場合でも、圧搾時に表面シートをそれほど伸ばさなくて済むので、圧搾部の形状を崩れ難くできる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(3)前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方は平坦面を含む、上記(1)又は(2)に記載の吸収性物品の製造方法、でもよい。
本製造方法は、少なくとも一方の凸部の頂部の領域に平坦面を有している。そのため、その平坦面を有する凸部で圧搾を行うことで、第2凸部と第1凸部とが吸収体をより確実に挟んで圧搾部をより確実に、安定的に形成することができる。したがって、圧搾部の形状をより崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は(4)前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部の各々が第1方向に列状に並び、かつ、複数の当該列が前記第1方向に対して所定角度を有する第2方向に間隔を空けて並ぶように構成されている、上記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法でもよい。
吸収体を、一方の側を平滑な外周面を有するロールで支持しつつ、他方の側から凸部を有するロールで圧搾して圧搾部を形成する場合、複数の凸部がロールの外周面に拡がっているほど、凸部を有するロール側の部分の移動速度と、平滑な外周面を有するロール側の部分の移動速度との差が大きくなる。そうなると、圧搾部を適切に形成し難くなり、圧搾部の形状が崩れ易くなるおそれがある。そこで、本製造方法は、吸収体を一方の側及び他方の側の両側から凸部で圧搾して圧搾部を形成する。そのため、複数の圧搾部を吸収体の広い範囲に形成する場合でも、圧搾時に表面シートをそれほど伸ばさなくて済むので、圧搾部の形状を崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(5)前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、柱状又は錘台状の形状を有する、上記(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法、であってもよい。
本製造方法では、凸部は、柱状又は錘台状の形状、すなわち外周面から外側に向かって太さが一定又は先細りの形状を有している。そのため、吸収体を圧搾するとき、圧搾部の周囲の領域に掛かる負荷を抑制でき、周囲の領域が硬くなることをより抑制できる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(6)前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である、上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法、であってもよい。
本製造方法では、凸部は、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である。そのため、吸収体を圧搾するとき、吸収体における圧搾部の底部となる部分の近傍で、吸収体の繊維を押しのける力がほとんど働かないので、圧搾部の底部を安定的に形成することができる。それにより、圧搾部の形状をより崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(7)前記第1凸部は、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である、上記(6)に記載の吸収性物品の製造方法、でもよい。
第1凸部は、第2凸部よりも小さいため、形成工程により、相対的に先端部が摩耗し易い。そこで、本製造方法は、第1凸部について、所定の高さ位置から先端までの断面形状を一定としている。それにより、第1凸部の先端部が摩耗しても、断面形状が一定で変わらないため、所望の圧搾部の形状を安定的に形成することができる。それにより、圧搾部の形状をより崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(8)前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、先端の角部が面取りされている、上記(1)乃至(7)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法、であってもよい。
本製造方法では、凸部の先端の角部、すなわち凸部の側面と凸部の頂面とが交わる角部に面取りが施されている。そのため、吸収体に圧搾部を形成するとき、凸部が吸収体に入り込むときに、凸部の先端の隅部分による、吸収体への剪断荷重が緩和され、圧搾部の周縁での繊維の切断を発生し難くすることができる。それにより、圧搾部の形状をより崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は(9)前記第1ロール及び前記第2ロールの少なくとも一方の前記外周面には、前記吸収体の長手方向に延びるヒンジ用の凸部が更に配置されている、上記(1)乃至(8)のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法でもよい。
本製造方法では、同一のロールに圧搾部用の凸部とヒンジ用の凸部とを備えている。そのため、吸収体にヒンジ及び圧搾部を形成するとき、ヒンジ用の凸部により、吸収体を長手方向に連続的に押え付けてヒンジを形成すると共に、吸収体の逃げ代を抑制しながら、圧搾部用の凸部で圧搾を行うことができる。それにより、圧搾部を所定の位置に所定の形状でより安定的に形成することができる。それにより、圧搾部の形状をより崩れ難くすることができる。
本発明の吸収性物品の製造方法は、(10) 前記第1ロール及び前記第2ロールの前記外周面に、前記ヒンジ用の凸部として、それぞれ第1ヒンジ用凸部及び第2ヒンジ用凸部が更に配置され、前記形成工程は、前記第1ヒンジ用凸部と、前記第2ヒンジ用凸部とが互いに対向するようにして前記吸収体を厚さ方向の両側から圧搾し、ヒンジを形成する工程を含み、前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記ヒンジを形成する前記第1ヒンジ用凸部と前記第2ヒンジ用凸部とが互いに対向する状態における、前記第2ヒンジ用凸部の頂部の第2ヒンジ領域に対する前記第1ヒンジ用凸部の頂部の第1ヒンジ領域の射影が前記第2ヒンジ領域内に収まるように構成されている、上記(9)に記載の吸収性物品の製造方法、であってもよい。
本製造方法では、第1ヒンジ用凸部と第2ヒンジ用凸部とが互いに対向する状態における、第2ヒンジ用凸部の頂部の第2ヒンジ領域に対する第1ヒンジ用凸部の頂部の第1ヒンジ領域の射影が第2ヒンジ領域内に収まるように構成された第1ロール及び前記第2ロールが使用される。それゆえ、第1ヒンジ用凸部と第2ヒンジ用凸部とが吸収体を挟んで対面したとき、第2ヒンジ用凸部は確実に第1ヒンジ用凸部と重なり合うことができる。それゆえ、第2ヒンジ用凸部と第1ヒンジ用凸部とが吸収体を確実に挟んで第1ヒンジ用凸部の大きさのヒンジを確実に形成できる。それにより、ヒンジの形状を崩れ難くすることができる。
本発明によれば、吸収性物品を製造方法において、吸収性能を向上させるための圧搾部を形成するとき、圧搾部の形状を安定的に維持でき、かつ、吸収体が硬くなることを抑制可能な吸収性物品の製造方法を提供することができる。
実施の形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 図1のII−II断面図である。 実施の形態に係る吸収性物品の製造装置の構成例を示す模式図である。 図3の圧搾装置の第1ロールの第1凸部の構成例を示す平面図である。 図3の圧搾装置の第2ロールの第2凸部の構成例を示す平面図である。 第1凸部及び第2凸部の構成例及び両者の関係を示す模式図である。 他の第1凸部及び第2凸部の関係例を示す模式図である。 第1凸部及び第2凸部の他の構成例及び両者の関係を示す模式図である。
以下、本実施の形態に係る吸収性物品の製造方法について、生理用ナプキンを吸収性物品の例として説明する。ただし、本発明は、その例に限定されるものでは無く、本発明の主題の範囲を逸脱しない限り、種々の吸収性物品に対して適用可能である。吸収性物品としては、例えばパンティライナー、軽失禁パッド、使い捨ておむつが挙げられる。
まず、本実施の形態に係る生理用ナプキン1の構成について説明する。
図1及び図2は本実施の形態に係る生理用ナプキン1の構成例を示す図である。ただし、図1は生理用ナプキン1の平面図であり、図2は図1のII−II断面図である。生理用ナプキン1は、互いに直交する長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tを有し、長手方向Lに延びる本体部2aと、長手方向Lの略中央部に幅方向Wの両側に延出する一対のフラップ部2b、2bとを備える。生理用ナプキン1は、幅方向Wの中心を通り長手方向Lに延びる長手方向中心線CLと、一対のフラップ部2b、2bの長手方向Lの中心を通り幅方向Wに延びる幅方向中心線CWを有する。図1において向って上方が生理用ナプキン1の前方であり、向って下方が生理用ナプキン1の後方である。長手方向中心線CLに向かう方向及び遠ざかる方向を、それぞれ幅方向Wの内側の方向及び外側の方向とする。幅方向中心線CWに向かう方向及び遠ざかる方向を、それぞれ長手方向Lの内側の方向及び外側の方向とする。長手方向L及び幅方向Wを含む平面面上に置いた生理用ナプキン1を厚さ方向Tの上方側から見ることを「平面視」といい、平面視で把握される形状を「平面形状」という。「肌側」及び「非肌側」とは生理用ナプキン1の装着時に、厚さ方向Tにおいて相対的に装着者の肌面に近い側及び肌面から遠い側をそれぞれ意味する。これらの定義は生理用ナプキン1の各資材に共通に用いる。
本体部2aは、角丸長方形、縦長の楕円形、小判形又はそれらに類似の形状を有する。本体部2aの長手方向Lの両端縁部の端縁は、略半円形又はお椀形の形状を有する。本体部2aは、液透過性の表面シート4と、液不透過性の裏面シート5と、表面シート4と裏面シート5との間に配置された液吸収性及び液保持性の吸収体3と、を備える。吸収体3は、吸収性コアとそれを被覆するコアラップを含んでもよく、複数の吸収体又は複数の吸収性コアが積層されてもよい。表面シート4の非肌側の面と吸収体3の肌側の面とは接着剤等で接合され、吸収体3の非肌側の面と裏面シート5の肌側の面とは接着剤等で接合される。表面シート4の非肌側の面の縁と裏面シート5の肌側の面の縁とは接着剤で接合される。本体部2aの表面シート4と吸収体3とが厚さ方向Tに重なる領域に、装着時に着用者の排泄口に当接する領域、すなわち排泄口当接域STAが設定される。排泄口当接域STAは、例えば吸収体3における長手方向Lの略中央やや前方寄りで幅方向Wの中央に、吸収体3全長の約1/2〜1/3の長さ、吸収体3全幅の約1/2〜1/3の幅で設定される。フラップ部2bは、半円形、半楕円形、台形又はそれらに類似の形状を有する。
本体部2aは、排泄口当接域STA内及びその周囲に圧搾溝及び圧搾部を備える。圧搾溝及び圧搾部は、吸収体3を、好ましくは表面シート4及び吸収体3を、肌側及び非肌側、すなわち表面シート4側及び裏面シート5側から圧搾して形成される。表面シート4及び吸収体3を圧搾する場合、圧搾溝及び圧搾部は表面シート4と吸収体3とを接合する。本実施の形態では、本体部2aは、圧搾溝(ヒンジ)11と、複数の圧搾部12と、圧搾溝(ヒンジ)13、14と、を備える。圧搾溝11は、排泄口当接域STAを囲むように略長手方向Lに沿って溝状に設けられる。複数の圧搾部12は、圧搾溝11の内側に千鳥配置で複数のドット状に設けられる。圧搾溝13は圧搾溝11の長手方向Lの前方の外側に設けられ、圧搾溝14は圧搾溝11の長手方向Lの後方の外側に設けられる。ただし、圧搾溝11の内側での複数の圧搾部12の配置は、千鳥配置でなくてもよく、任意である。例えば、任意の第1方向(例示:幅方向W)に列状に並び、かつ、複数の当該列が第1方向(例示:幅方向W)に対して所定角度(例示:90度)を有する第2方向(例示:長手方向L)に間隔を空けて並ぶように配置されてもよい。また、圧搾溝(ヒンジ)11、13、14の形状、配置はこの例に限定されるものではなく任意である。
圧搾部12の厚さ方向T形状及び大きさは特に限定されず円、楕円、多角形、星形など任意であるが、本実施の形態では円形であり、その直径は0.5〜3mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは1〜2mmである。圧搾部12は、吸収体3の繊維が高密度に圧搾された高密度部Eを有する。ここでは、圧搾部12の大きさは高密度部Eの大きさをいうものとする。高密度部Eは、吸収体3における肌側の表面から厚さ方向Tに所定の第1距離、非肌側の表面から厚さ方向Tに所定の第2距離だけそれぞれ離れた位置に形成される。第1距離は、吸収体3の厚さから高密度部の厚さを除いた厚さの30〜70%、主に硬さの観点から好ましくは40〜60%であり、第2距離はその残り、すなわち70〜30%、好ましくは60〜40%である。本実施の形態では、高密度部Eは、吸収体3における厚さ方向Tの略中央(第1距離が約50%)の位置に形成される。後述される製造方法を用いて、高密度部Eを吸収体3における肌側及び非肌側の両表面から離して形成することで、吸収体3が硬くなることを抑制できる。なお、特許文献1の平滑な外周面を有するロールと、凸部を有するロールとを備える一対のロールで圧搾部を形成した場合でも、高密度部Eが吸収体3の肌側及び非肌側の両表面から離れ得る。この場合、本実施の形態と異なり、吸収体3全体としては硬くなるので留意されたい。
圧搾溝(ヒンジ)11、13、14の各々の形状及び大きさは特に限定されない。本実施の形態では所定領域を囲む帯状であり、その幅は0.5〜4mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは1〜3mmである。圧搾溝11、13、14の各々は、吸収体3の繊維が高密度に圧搾された高密度部Eを有する。ここでは、圧搾溝11、13、14の大きさは高密度部Eの大きさをいうものとする。高密度部Eは、吸収体3における肌側の表面から厚さ方向Tに所定の第1距離、非肌側の表面から厚さ方向Tに所定の第2距離だけそれぞれ離れた位置に形成される。第1距離及び第2距離については上記のとおりである。本実施の形態では、高密度部Eは、吸収体3における厚さ方向Tの略中央(第1距離が約50%)の位置に形成される。後述される製造方法を用いて、高密度部Eを吸収体3における肌側及び非肌側の両表面から離して形成することで、吸収体3が硬くなることをより抑制できる。なお、圧搾溝11、13、14は公知の構成のものでもよい。
生理用ナプキン1の本体部2a及び一対のフラップ部2b、2bは、生理用ナプキン1を着衣に固定するための複数の固定部(図示されず)を裏面シート5の肌面側に備える。複数の固定部は剥離シート(図示されず)に被覆される。本体部2aの複数の固定部は、例えば生理用ナプキン1の長手方向Lに短冊状に延びる形状を有し、生理用ナプキン1の幅方向Wに所定の間隔で配置される。フラップ部2bの固定部は、例えば生理用ナプキン1の長手方向Lに短冊状に延びる形状を有する。生理用ナプキン1は、表面シート4と吸収体3との間に液体の拡散を補助する補助シート(図示されず)を更に備えてもよい。
表面シート4、吸収体3、裏面シート5、補助シート、固定部及び剥離シートの材料としては、生理用ナプキン1で一般的に用い得る公知の材料を使用できる。表面シート4の材料としては、例えば不織布、織布、液透過孔が形成された合成樹脂フィルム、これらの複合シートが挙げられる。不織布としては、例えば天然繊維、再生繊維、無機繊維、合成樹脂繊維等が挙げられる。表面シート4の坪量は、例えば5g/m〜100g/mであり、好ましくは20g/m〜50g/mである。表面シート4の厚さは、例えば0.2〜5mmである。吸収体3の材料としては、例えばパルプ繊維や合成繊維のような吸水性繊維、高吸収性ポリマー(SAP)が挙げられる。吸収体3の繊維の坪量は、例えば50〜1500g/mが挙げられる。下限は主に吸収性能等の観点から100g/m以上が好ましく、200g/mがより好ましく、400g/mが更に好ましい。上限は主に装着感等の観点から1300g/m以下が好ましく、1100g/m以下がより好ましく、1000g/m以下が更に好ましい。高吸収性ポリマーの坪量は、例えば10〜500g/mであり、好ましくは100〜400g/mが挙げられる。吸収体3の厚さは、例えば1〜50mmが挙げられ、好ましくは5〜30mmである。裏面シート5の材料としては、例えば防水処理を施した不織布、合成樹脂フィルム、不織布と合成樹脂フィルムとの複合シート、SMS不織布等が挙げられる。補助シートの材料としては、例えば不織布、パルプ繊維、合成繊維が挙げられる。固定部の材料としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体のような粘着剤が挙げられる。剥離シートの材料としては、例えば紙や樹脂シートの基材にシリコーン樹脂系の剥離材を塗工したものが挙げられる。各資材間の接合用の接着剤としては、生理用ナプキン1で用い得る公知の材料を使用でき、例えばホットメルト接着剤が挙げられる。
次に、本実施の形態に係る生理用ナプキン1の製造方法について説明する。図3は、生理用ナプキン1の製造装置300の構成例を示す模式図である。生理用ナプキン1の製造装置300は、第1ユニット300Aと、第2ユニット300Bと、第3ユニット300Cと、第4ユニット300Dと、を備える。生理用ナプキン1の製造方法は、第1工程〜第4の形成工程、を備える。この例では、生理用ナプキン1の長手方向Lが搬送方向MDとなるようにして各資材が形成され、搬送される。ただし、生理用ナプキン1の幅方向Wが搬送方向MDとなるようにして各資材が形成され、搬送されてもよい。
第1工程は、第1ユニット300Aで実施される。第1ユニット300Aは、積繊装置110と、搬送ベルト115と、サクション装置116と、塗布装置301と、塗布装置302と、押圧装置120と、切断装置130と、を備える。積繊装置110は、材料供給器113と、パターンプレート112を有し負圧室111N及び正圧室111Pを含む回転ドラム111と、を備える。
第1工程では、まず、回転ドラム111が回転され、材料供給器113から供給された積繊材料が、パターンプレート112の負圧室111Nに連通した溝内に堆積し、溝内に積繊体ABが形成される。次に、パターンプレート112が積繊体ABと共に正圧室111Pに到達すると、積繊体ABがパターンプレート112から離脱される。一方、連続シート状の上層ティッシュシートUTがロールWR1から搬送ベルト115に供給される。上層ティッシュシートUTの一方の面には塗布装置301によりホットメルト接着剤が塗布されている。そして、積繊体ABは、搬送ベルト115上の上層ティッシュシートUTの一方の面の上に押し付けられる。それにより、積繊体ABと上層ティッシュシートUTとが積層された第1半製品P1が形成される。第1半製品P1はサクション装置116で吸引されつつ、搬送ベルト115で搬送される。
次に、連続シート状の下層ティッシュシートLTがロールWR2から搬送ベルト115に供給される。下層ティッシュシートLTの一方の面には塗布装置302によりホットメルト接着剤が塗布されている。下層ティッシュシートLTの一方の面が搬送ベルト115上の第1半製品P1に押し付けられる。それにより、下層ティッシュシートLTと第1半製品P1(積繊体ABと上層ティッシュシートUT)とが積層された第2半製品P2が形成される。
次に、第2半製品P2は押圧装置120で押圧され、切断装置130で吸収体3の形状に切断される。それにより第3半製品P3が形成される。第3半製品P3は、実質的には吸収体3(ただし圧搾部・圧搾溝なし)であり、積繊体ABが吸収性コアであり、上層・下層ティッシュシートUT・LTがコアラップである。本実施の形態では、第3半製品P3は、坪量が例えば400〜1000g/mで、厚さが例えば20〜30mmである高坪量・高厚さの資材である。第3半製品P3は搬送ロール141へ受け渡される。
次いで、第2工程は、第2ユニット300Bで実施される。第2ユニット300Bは、搬送ロール141と搬送ベルト140と塗布装置303とを備える。第2工程では、連続シート状の表面シートTSがロールWR3から搬送ベルト140に供給される。表面シートTSの一方の面に塗布装置303によりホットメルト接着剤が塗布される。搬送ロール141から供給される第3半製品P3は、表面シートTSの一方の面に押し付けられる。それにより、第3半製品P3(吸収体3)と表面シートTSとが積層された第4半製品P4が形成される。第4半製品P4は搬送ベルト140で圧搾装置150へ供給される。
次いで、第3工程は、第3ユニット300Cで実施される。第3ユニット300Cは、圧搾装置150を備える。第3工程では、第4半製品P4が圧搾装置150の一対のロールで圧搾され、図1及び図2により説明された複数の圧搾部12と圧搾溝11、13、14とが同時に形成される。それにより、複数の圧搾部12と圧搾溝11、13、14を備える第5半製品P5が形成される。第5半製品P5は搬送ロール160に受け渡される。なお、圧搾装置150とは別の圧搾装置を更に備え、複数の圧搾部12を例えば圧搾装置150で形成し、圧搾溝11、13、14を別の圧搾装置で形成してもよい。
ただし、第4半製品P4を圧搾装置150に供給する工程は、圧搾装置150(一対のロールの隙間)に、少なくとも吸収体を供給する供給工程と見ることができる。また、第4半製品P4が圧搾装置150の一対のロールで圧搾され、複数の圧搾部12と圧搾溝11、13、14とを形成する工程は、第1ロールと前記第2ロールとの間に少なくとも吸収体を挿通しつつ、複数の圧搾部を形成する形成工程と見ることができる。なお、第4半製品P4を圧搾して複数の圧搾部(及び/又は圧搾溝)を形成するのではなく、第3半製品P3を圧搾して複数の圧搾部(及び/又は圧搾溝)を形成し、その後に第3半製品P3に表面シートSTを積層してもよい。
ここで、圧搾装置150について説明する。圧搾装置150は、互いに対面配置され、逆方向に回転する一対のロールであって、複数の第1凸部が外周面に配置された第1ロール30と、複数の第2凸部が外周面に配置された第2ロール40と、を備える。圧搾装置150は、第1ロール30と第2ロール40との間に供給される第3半製品P3(吸収体3)と表面シートTSとの積層体に複数の圧搾部12及び複数の圧搾溝11、13、14を形成する。以下、更に説明する。
図4〜図7は、圧搾装置150の一対のロールの凸部の構成例を示す図である。ただし、図4は第1ロール30の第1凸部31〜34の構成例を示す平面図であり、図5は第2ロール40の第2凸部41〜44の構成例を示す平面図であり、図6は第1凸部32及び第2凸部42の構成例及び両者の関係を示す断面図であり、図7は他の第1凸部31及び第2凸部41の構成例及び両者の関係を示す断面図である。
図4に示すように、第1ロール30の外周面30Wには、凸状の第1凸部31〜34が形成される。第1凸部31〜34は、外周面30Wに沿って互いに直行する長手方向L1、幅方向W1及び厚さ方向T1を有し、長手方向L1が第1ロール30の回転方向S1に沿うように配置される。長手方向L1(回転方向S1)に沿って一方側から他方側へ向かって順番に第1凸部33、第1凸部31及び第1凸部34が配置される。第1凸部31の内側には千鳥配置で複数の第1凸部32が配置される。ただし、第1凸部31の内側での複数の第1凸部32の配置は、千鳥配置でなくてもよく、任意である。例えば、任意の第1方向(例示:幅方向W1)に列状に並び、かつ、複数の当該列が第1方向(例示:幅方向W1)に対して所定角度(例示:90度)を有する第2方向(例示:長手方向L1)に間隔を空けて並ぶように配置されてもよい。なお、第1凸部31〜34は、幅方向W1が第1ロール30の回転方向S1に沿うように配置されてもよい。
第1凸部33、第1凸部31、第1凸部34及び第1凸部32は、それぞれ圧搾溝(ヒンジ)13、圧搾溝(ヒンジ)11、圧搾溝(ヒンジ)14及び圧搾部12を形成するために用いられる。よって長手方向L1、幅方向W1及び厚さ方向T1は、それぞれ長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tに対応する。第1凸部33、第1凸部31、第1凸部34及び第1凸部32の頂部を厚さ方向T1から見た形状は、それぞれ圧搾溝13、圧搾溝11、圧搾溝14及び圧搾部12の高密度部を厚さ方向Tから見た形状と概ね同一である。
図5に示すように、第2ロール40の外周面40Wには、凸状の第2凸部41〜44が形成される。第2凸部41〜44は、外周面に40W沿って互いに直行する長手方向L2、幅方向W2及び厚さ方向T2を有し、長手方向L2が第2ロール40の回転方向S2に沿うように配置される。長手方向L2(回転方向S2)に沿って一方側から他方側へ向かって順番に第2凸部43、第2凸部41及び第2凸部44が配置される。第2凸部41の内側には千鳥配置で複数の第2凸部42が配置される。ただし、第2凸部41の内側での複数の第2凸部42の配置は、千鳥配置でなくてもよく、任意である。例えば、任意の第1方向(例示:幅方向W2)に列状に並び、かつ、複数の当該列が第1方向(例示:幅方向W2)に対して所定角度(例示:90度)を有する第2方向(例示:長手方向L2)に間隔を空けて並ぶように配置されてもよい。なお、第2凸部41〜44は、幅方向W2が第2ロール40の回転方向S2に沿うように配置されてもよい。
第2凸部43、第2凸部41、第2凸部44及び複数の第2凸部42は、それぞれ圧搾溝13、圧搾溝11、圧搾溝14及び圧搾部12を形成するために用いられる。したがって、長手方向L2、幅方向W2及び厚さ方向T2は、それぞれ長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tに対応する。第2凸部43、第2凸部41、第2凸部44及び複数の第2凸部42の頂部を厚さ方向T2から見た形状は、それぞれ圧搾溝13、圧搾溝11、圧搾溝14及び圧搾部12の高密度部を厚さ方向Tから見た形状を、それらの形状を中心として外側にやや拡張した形状と概ね同一である。言い換えると、第2凸部43、第2凸部41、第2凸部44及び複数の第2凸部42の頂部を厚さ方向T2から見た形状は、それぞれ第1凸部33、第1凸部31、第1凸部34及び複数の第1凸部32の頂部を厚さ方向T1から見た形状を、それらの形状を中心として外側にやや拡張した形状と概ね同一である。
第1凸部32と第2凸部42は更に下記構成を有する。図6(a)は、第1凸部32と第2凸部42とが互いに対向する状態における第1凸部32及び第2凸部42の断面図である。図6(b)は、図6(a)における第1凸部32及び第2凸部42を厚さ方向T1又は厚さ方向T2から見た透視図である。第1凸部32と第2凸部42とが互いに対向する状態は、圧搾部12の形成時に生じ、厚さ方向T1は厚さ方向T2と平行となる。
本実施の形態では第1凸部32及び第2凸部42の形状は、いずれも円錐台の形状を有する。円錐台の上面は平坦面であり、上面(頂面)と側面とが交接する箇所(又は角部)には面取りCC1、CC2が施される。第1凸部32及び第2凸部42の円錐台の中心軸は重なり、したがって、第1凸部32の頂部32tの円形の第1領域A1の中心、及び、第2凸部42の頂部42tの円形の第2領域A2の中心は、中心軸CP上にあり、厚さ方向T1、T2から見て重なる。ただし、第1凸部32の頂部32t(頂面)の第1領域A1(円形領域)の面積は、第2凸部42の頂部42t(頂面)の第2領域A2(円形領域)の面積よりも小さい。したがって、第1ロール30及び第2ロール40(の第1凸部32及び第2凸部42)は、第2領域A2に対する第1領域A1の射影が第2領域A2内に収まるように構成されている。言い換えると、第1領域A1と第2領域A2とが仮想的に重なったとき、第1領域A1の周囲に第2領域A2がはみ出すように構成されている。特に、本実施の形態では、第1領域A1と第2領域A2は同心円となる。
ここで、第1凸部32の頂部32tの直径D1は例えば0.5〜3mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは1〜2mmであり、高さd10は例えば2〜8mm、主に圧搾部の安定形成の観点から好ましくは3〜5mmである。一方、第2凸部42の頂部42tの直径D2は例えば0.7〜8mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは1.4〜5mmであり、高さd10は例えば2〜9mm、主に圧搾部の安定形成の観点から好ましくは3〜6mmである。第1領域A1に対する第2領域A2の面積の倍率は、例えば1.8〜5倍であり、下限は好ましくは2.0倍、より好ましくは2.2場合であり、上限は好ましくは4.0倍、より好ましくは、2.5倍である。
なお、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方の円錐台の上面は、平坦面ではなくてもよく、圧搾部12の形成に支障がなく、すなわち所定の高密度部Eが形成できれば、他の形状でもよい。例えば、部分的に平坦な面や、緩やかな凸曲面や、緩やかな凹曲面やそれらの組み合わせであってもよい。また、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方の形状は、円錐台の形状でなくてもよく、外周面30W及び/又は40Wから突出し、上記の頂部の面積の条件を満たせば特に限定されず、例えば他の錘台の形状や柱状それらの組み合わせなどでもよい。また、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方は面取りがされていなくてもよい。
上記図6(a)及び図6(b)の状態で、第1凸部32と第2凸部42との間に第3半製品P3(吸収体3)と表面シートTSとの積層体を挿入し、第1凸部32と第2凸部42とを互いに接近させて積層体を挟持することで、図2に示す圧搾部12を形成できる。
この場合、第1凸部32と第2凸部42とが互いに対向する状態になったにもかかわらず、両凸部の位置が相対的にずれることが起こり得る。図6(c)は、図6(a)における第1凸部32と第2凸部42との互いの位置関係が相対的にずれた状態を、厚さ方向T1又は厚さ方向T2から見た透視図である。この場合でも、第1領域A1の面積が第2領域A2の面積よりも小さく、第2領域A2に対する第1領域A1の射影が第2領域A2内に収まるので、第1凸部32と第2凸部42とが厚さ方向T1、T2に適切に重なり、第3半製品P3と表面シートTSとの積層体を適切に圧搾できる。
同様に、第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44は更に下記構成を有する。図7(a)は、第1凸部31と第2凸部41とが互いに対向する状態における第1凸部31及び第2凸部41の断面図である。図7(b)は、図7(a)における第1凸部31及び第2凸部41を厚さ方向T1又は厚さ方向T2から見た透視図である。第1凸部31と第2凸部41とが互いに対向する状態は、圧搾溝11の形成時に生じ、厚さ方向T1は厚さ方向T2と平行となる。なお、第1凸部33、34及び第2凸部43、44の構成及び関係については、第1凸部31及び第2凸部41の構成及び関係と同様なので、それらを代表して第1凸部31及び第2凸部41についてのみ説明する。
本実施の形態では、第1凸部31及び第2凸部41の形状は、それらが延在する方向に延びる低く厚い壁又は堤の形状を有する。第1凸部31及び第2凸部41が延在する方向に垂直な平面で切断した断面の形状は、矩形又は台形の形状を有する。壁の上面は平坦面であり、上面(頂面)と側面とが交接する箇所には面取りCC3、CC4が施される。第1凸部31及び第2凸部41の壁の上面は、第1凸部31及び第2凸部41が延在する方向に沿って延びる帯の形状を有する。それらの帯状の上面の軸線は厚さ方向T1、T2に重なり、したがって第1凸部31の頂部31tの第1ヒンジ領域A3の軸線、及び、第2凸部41の頂部41tの第2ヒンジ領域A4の軸線は、軸線CX上にあり、厚さ方向T1又は厚さ方向T2から見て重なる。ただし、第1凸部31の頂部31tの第1ヒンジ領域A3の面積は、第2凸部41の頂部41tの第2ヒンジ領域A4の面積よりも小さい。したがって、第1ロール30及び第2ロール40(の第1凸部31及び第2凸部41)は、圧搾溝(ヒンジ)11、13、14を形成する第1凸部(第1ヒンジ用凸部)31、33、34と第2凸部(第2ヒンジ用凸部)41、43、44とが互いに対向する状態における、第2ヒンジ領域A4に対する第1ヒンジ領域A3の射影が第2ヒンジ領域A4内に収まるように構成されている。言い換えると、第1ヒンジ領域A3と第2ヒンジ領域A4とが仮想的に重なったとき、第1ヒンジ領域A3の周囲に第2ヒンジ領域A4がはみ出すように構成されている。
ここで、第1凸部31の頂部31tの幅D3は例えば0.5〜4mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは1〜3mmであり、高さd30は例えば2〜8mm、主に圧搾部の安定形成の観点から好ましくは3〜5mmである。一方、第2凸部41の頂部41tの幅D4は例えば1〜10mm、主に吸収性能や硬さの観点から好ましくは2〜7mmであり、高さd40は例えば2〜9mm、主に圧搾部の安定形成の観点から好ましくは3〜6mmである。第1ヒンジ領域A3に対する第2ヒンジ領域A4の面積の倍率は、例えば2〜4倍であり、下限は好ましくは2.2倍、より好ましくは2.5場合であり、上限は好ましくは3.5倍、より好ましくは、3倍である。
なお、第1凸部31及び第2凸部41の少なくとも一方の錐台の上面は、平坦面ではなくてもよく、圧搾溝(ヒンジ)11、13、14の形成に支障がなく、すなわち所定の高密度部Eが形成できれば、他の形状でもよい。例えば、部分的に平坦な面や、緩やかな凸曲面や、緩やかな凹曲面やそれらの組み合わせであってもよい。また、第1凸部31及び第2凸部41の少なくとも一方の形状は、錐台の形状でなくてもよく、外周面30W及び/又は40Wから突出し、上記の頂部の面積の条件を満たせば特に限定されない。また、第1凸部31及び第2凸部41の少なくとも一方は面取りがされていなくてもよい。
上記図7(a)及び図7(b)の状態で、第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44との間に第3半製品P3(吸収体3)と表面シートTSとの積層体を挿入し、第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44とを互いに接近させて積層体を挟持することで、図2に示す圧搾溝(ヒンジ)11、13、14を形成できる。この場合、第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44とが互いに対向する状態になったにもかかわらず、両凸部の位置が相対的にずれることが起こり得る。図7(c)は、図7(a)における第1凸部31と第2凸部41との互いの位置関係が相対的にずれた状態を、厚さ方向T1又は厚さ方向T2から見た透視図である。この場合でも、第1ヒンジ領域A3の面積が第2ヒンジ領域A4の面積よりも小さく、第2ヒンジ領域A4に対する第1ヒンジ領域A3の射影が第2ヒンジ領域A4内に収まるので、第1凸部31と第2凸部41とが厚さ方向T1、T2に適切に重なり、第3半製品P3と表面シートTSとの積層体を適切に圧搾できる。第1凸部33、34と第2凸部43、44についても同様である。
次いで、再び図3を参照すると、第4工程は、第4ユニット300Dで実施される。第4ユニット300Dは、搬送ロール160と、搬送ロール161と、塗布装置304と、周囲切断装置170と、を備える。第4工程では、連続シート状の裏面シートBSがロールWR4から搬送ロール161に供給される。裏面シートBSの一方の面には塗布装置304によりホットメルト接着剤が塗布される。搬送ロール161から供給される裏面シートBSは、第5半製品P5の一方の面に搬送ロール160上で押し付けられる。それにより、第5半製品P5と裏面シートBSとが積層された第6半製品P6が形成される。続いて、第6半製品P6が周囲切断装置170により周囲部分を切断され、生理用ナプキン1の形状に分離される。それにより第7半製品P7が形成される。第7半製品P7は、実質的に生理用ナプキン1(図1)である。
以上のようにして、生理用ナプキン1が製造される。
本実施の形態で示されるように、本製造方法では、第1ロール30の第1凸部32と第2ロール40の第2凸部42とで少なくとも吸収体3(第3半製品P3)を厚さ方向T1、T2に両側から圧搾することで圧搾部12を形成する。それゆえ、各凸部は半分の厚さ分だけ吸収体3を押し込めばよく、各凸部が押し込む吸収体3の厚さを薄くできる。それにより、吸収体3における圧搾部12の周囲に硬い領域が形成されることを抑制できる。更に、本製造方法では、第1ロール30及び第2ロール40が、第1凸部32と第2凸部42とが互いに対向する状態で、第2凸部42の頂部42tの第2領域A2に対する第1凸部32の頂部32tの第1領域A1の射影が第2領域A2内に収まるように構成される。それゆえ、第1凸部32と第2凸部42とが吸収体3を挟んで対面したとき、第2凸部42は第1凸部32と確実に重なり合うことができる。それゆえ、第2凸部42と第1凸部32とが吸収体3を確実に挟んで第1凸部32の平面形状の大きさの圧搾部12を確実に形成できる。それにより、圧搾部12の形状を崩れ難くすることができる。よって、吸収性能を向上させるための複数の圧搾部12を形成するとき、複数の圧搾部12の形状を安定的に維持できると共に、吸収体が硬くなることを抑制できる。これらの作用効果は、吸収体3の坪量が大きいほど(例示:500g/m以上)特に顕著に奏される。
本実施の形態では好ましい態様として、供給工程が、一対のロール(第1ロール30と第2ロール40)の隙間に、表面シートTS(表面シート4)と第3半製品P3(吸収体3)とを積層して供給する工程を含む。例えば、吸収性能、例えば吸収速度等の向上のために、吸収体と表面シートとの積層体を、吸収体側を平滑な外周面を有するロールで支持しつつ、表面シート側から凸部を有するロールで圧搾して圧搾部を形成する場合がある。その場合、吸収体よりも表面シートの方が伸び難いため、吸収体のみを圧搾する場合と比較し、圧搾部を適切に形成し難くなる可能性がある。その場合、圧搾部の形状が崩れ易くなるおそれがある。そこで、本製造方法では、表面シートTS(表面シート4)と第3半製品P3(吸収体3)との積層体を第3半製品P3側及び表面シートTS側の両側から第1凸部32と第2凸部42とで圧搾して圧搾部を形成する。そのため、その積層体に圧搾部12を形成する場合でも、圧搾時に表面シートTSをそれほど伸ばさずに済むので、圧搾部12の形状を崩れ難くできる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1領域A1及び第2領域A2の少なくとも一方は平坦面を含む。ただし、平坦面とは平坦度(JIS_B_0621)が0.1mm以下の平面とする。このように、本製造方法では、第1凸部32及び第2凸部42のうちの少なくとも一方の凸部(32又は42)の頂部(32t又は42t)の領域(A1又はA2)に平坦面を有する。そのため、その平坦面を有する凸部で圧搾を行うことで、第1凸部32と第2凸部42とが第3半製品P3(吸収体3)をより確実に挟んで圧搾部12をより確実に、安定的に形成できる。よって、圧搾部12の形状をより崩れ難くできる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1ロール30及び第2ロール40は、複数の第1凸部32及び複数の第2凸部42の各々が第1方向(例示:幅方向W)に列状に並び、かつ、複数の当該列が第1方向(例示:幅方向W)に対して所定角度(例示:90度)を有する第2方向(例示:長手方向L)に間隔を空けて並ぶように構成されている。例えば吸収体を、一方の側を平滑な外周面を有するロールで支持しつつ、他方の側から凸部を有するロールで圧搾して圧搾部を形成する場合、複数の凸部がロールの外周面に拡がっているほど、凸部を有するロール側の部分の移動速度と、平滑な外周面を有するロール側の部分の移動速度との差が大きくなる。そうなると、圧搾部を適切に形成し難くなり、圧搾部の形状が崩れ易くなるおそれがある。そこで、本製造方法では、第3半製品P3(吸収体3)を一方の側及び他方の側の両側から第1凸部32及び第2凸部42で圧搾して圧搾部12を形成する。そのため、複数の圧搾部12を第3半製品P3の広い範囲に形成する場合でも、圧搾時に表面シートTSをそれほど伸ばさなくて済むので、各圧搾部12の形状を崩れ難くすることができる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方は、柱状又は錘台状の形状を有する。このように、本製造方法では、第1凸部32及び/又は第2凸部42は、柱状又は錘台状の形状、すなわち第1ロール30及び/又は第2ロール40の外周面30W及び/又は40Wから外側に向かって太さが一定又は先細りの形状を有する。そのため、第3半製品P3(吸収体3)を圧搾するとき、圧搾部12の周囲の領域に掛かる負荷を抑制でき、周囲の領域が硬くなることをより抑制できる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1凸部32及び前記第2凸部42の少なくとも一方は、先端が面取りCC1及び/又はCC2を有している。そのため、本製造方法では、第3半製品P3(吸収体3)に圧搾部12を形成するとき、第1凸部32及び/又は第2凸部42が第3半製品P3に入り込むときに、凸部の先端の角部分による、第3半製品P3への剪断荷重が緩和される。それにより、圧搾部12の周縁での繊維の切断を発生し難くすることができ、圧搾部12の形状をより崩れ難くすることができる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1ロール30及び第2ロール40の少なくとも一方の外周面30W及び/又は40Wには、吸収体3の長手方向Lに延びる圧搾溝(ヒンジ)11、13、14用の凸部が更に配置されている。すなわち、同一の第1ロール30及び第2ロール40の少なくとも一方の外周面に圧搾部12用の第1凸部32及び第2凸部42と、ヒンジ用の凸部と、を備えている。そのため、第3半製品P3(吸収体3)に圧搾溝(ヒンジ)11、13、14及び圧搾部12を形成するとき、圧搾溝11、13、14用の第1凸部34、33、34大y日第2凸部41、43、44により、第3半製品P3を搬送方向MD(長手方向L)に連続的に押え付けて圧搾溝11、13、14を形成すると共に、第3半製品P3の逃げ代を抑制できる。第3半製品P3の逃げ代が抑制されるため、圧搾部12用の凸部32、42で的確に圧搾を行うことができる。それにより、圧搾部12を所定の位置に所定の形状でより安定的に形成でき、圧搾部12の形状をより崩れ難くすることができる。
本実施の形態では好ましい態様として、第1ロール30及び第2ロール40の外周面30W、40Wに、圧搾溝(ヒンジ)11、13、14用の凸部として、それぞれ第1凸部(第1ヒンジ用凸部)31、33、34及び第2凸部(第2ヒンジ用凸部)41、43、44が更に配置される(図7参照)。形成工程は、第1凸部31、33、34と、第2凸部41、43、44とが互いに対向するようにして第3半製品P3(吸収体3)を高さ方向TD(厚さ方向T)の両側から圧搾し、圧搾溝11、13、14を形成する工程を含む。第1ロール30及び第2ロール40は、圧搾溝11、13、14を形成する第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44とが互いに対向する状態における、第2凸部41、43、44の頂部41t、43t、44tの第2ヒンジ領域A4に対する第1凸部31、33、34の頂部31t、33t、34tの第1ヒンジ領域A3の射影が第2ヒンジ領域A4内に収まるように構成されている。それゆえ、本製造方法では、第1凸部31、33、34と第2凸部41、43、44とが第3半製品P3を挟んで対面したとき、第2凸部41、43、44は確実に第1凸部31、33、34と重なり合うことができる。それゆえ、第2凸部41、43、44と第1凸部31、33、34とが第3半製品P3を確実に挟んで第1凸部31、33、34の大きさの圧搾溝11、13、14を確実に形成できる。それにより、圧搾溝11、13、14の形状を崩れ難くすることができる。
上記の実施の形態では、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方の形状が、第1ロール30及び/又は第2ロール40の外周面30W及び/又は40Wから外側に向かって太さが一定又は先細りである。しかし、第1凸部32及び第2凸部42の少なくとも一方の形状は、その例に限定されるものではなく、他の形状、例えば外周面30W及び/又は40Wを基準として所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定であってもよい。図8は第1凸部32及び第2凸部42の他の構成例及び両者の関係を示す断面図である。この構成例は、図6の構成例と比較して、第1凸部32における所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である。すなわち、外周面30Wからの高さがd10(=d11+d12)の第1凸部32において、外周面30Wの位置から高さd11の位置までの形状が円錐台であり、円錐台の上面の位置から高さd12の位置までの形状が円柱である。したがって、高さd11の位置から先端である頂部32tまでの断面形状が円形で一定である。d11は、例えば、d10の寸法に対して、例えば1/6〜1/2の寸法であり、第1凸部32の使用時の安定性の観点から好ましくは、1/5〜1/3の寸法が好ましい。なお、第1凸部32だけでなく、又は、第1凸部32ではなく、第2凸部42における所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定でもよい。また、第1凸部31、33、34及び/又は第2凸部41、43、44についても同様に所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定であってもよい。なお、第1凸部32及び第2凸部42において、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定でも、底部から所定の高さ位置までの形状が錘台の形状の場合、全体としては錘台の形状とみなすものとする。
このとき、本製造方法では、第3半製品P3(吸収体3)を圧搾するとき、第3半製品P3における圧搾部12の底部となる部分の近傍で、第1凸部32及び/又は第2凸部42の断面形状が一定であるので、第3半製品P3の繊維を押しのける力がほとんど働かない。それゆえ、圧搾部12の底部を安定的に形成することができる。それにより、圧搾部12の形状をより崩れ難くすることができる。特に、第1凸部32において、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である場合には以下の作用効果がある。第1凸部32は、第2凸部42よりも小さいため、形成工程により、相対的に先端部が摩耗し易い。そこで、本製造方法では、第1凸部32について、所定の高さ位置から先端までの断面形状を一定とすることにより、第1凸部32の先端部が摩耗しても、断面形状を一定にでき、変動を抑制できる。そのため、所望の圧搾部12の形状を安定的に形成できる。それにより圧搾部12の形状をより崩れ難くできる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施の形態に制限されず、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で、実施の形態同士を組み合わせたり、変更したりすること等が可能である。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
12 圧搾部
30 第1ロール
32 第1凸部
32t 頂部
40 第2ロール
42 第2凸部
42t 頂部
P3 第3半製品(吸収体)
A1 第1領域
A2 第2領域

Claims (10)

  1. 吸収体を含む吸収性物品の製造方法であって、
    互いに対面配置され、逆方向に回転する一対のロールであって、複数の第1凸部が外周面に配置された第1ロールと、複数の第2凸部が外周面に配置された第2ロールとを備える前記一対のロールの隙間に、少なくとも吸収体を供給する供給工程と、
    前記第1ロールと前記第2ロールとの間に前記少なくとも吸収体を挿通しつつ、前記複数の第1凸部の各々と、前記複数の第1凸部の各々に対応する前記複数の第2凸部の各々とが互いに対向するようにして前記吸収体を厚さ方向の両側から圧搾し、複数の圧搾部を形成する形成工程と、
    を備え、
    前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記第1凸部の頂部の第1領域の面積が前記第2凸部の頂部の第2領域の面積よりも小さく、前記第1凸部と前記第2凸部とが互いに対向する状態において、前記第2領域に対する前記第1領域の射影が前記第2領域内に収まるように構成されている、
    吸収性物品の製造方法。
  2. 前記供給工程は、前記一対のロールの隙間に、表面シートと前記吸収体とを積層して供給する工程を含む、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記第1領域及び前記第2領域の少なくとも一方は平坦面を含む、
    請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部の各々が第1方向に列状に並び、かつ、複数の当該列が前記第1方向に対して所定角度を有する第2方向に間隔を空けて並ぶように構成されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、柱状又は錘台状の形状を有する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 前記第1凸部は、所定の高さ位置から先端までの断面形状が一定である、
    請求項6に記載の吸収性物品の製造方法。
  8. 前記第1凸部及び前記第2凸部の少なくとも一方は、先端の角部が面取りされている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  9. 前記第1ロール及び前記第2ロールの少なくとも一方の前記外周面には、前記吸収体の長手方向に延びるヒンジ用の凸部が更に配置されている、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  10. 前記第1ロール及び前記第2ロールの前記外周面に、前記ヒンジ用の凸部として、それぞれ第1ヒンジ用凸部及び第2ヒンジ用凸部が更に配置され、
    前記形成工程は、
    前記第1ヒンジ用凸部と、前記第2ヒンジ用凸部とが互いに対向するようにして前記吸収体を厚さ方向の両側から圧搾し、ヒンジを形成する工程を含み、
    前記第1ロール及び前記第2ロールは、前記ヒンジを形成する前記第1ヒンジ用凸部と前記第2ヒンジ用凸部とが互いに対向する状態における、前記第2ヒンジ用凸部の頂部の第2ヒンジ領域に対する前記第1ヒンジ用凸部の頂部の第1ヒンジ領域の射影が前記第2ヒンジ領域内に収まるように構成されている、
    請求項9に記載の吸収性物品の製造方法。
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