JP6884067B2 - 圧電音響モジュール及びoled表示デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、圧電音響モジュール及びOLED(Organic Light Emitting Diode)表示デバイスに関し、特に、取り付けられた筐体等の被振動体に振動を伝播させて、スピーカとして機能させるための圧電音響モジュール及びOLED表示デバイスに関する。
音響装置等のスピーカとして、圧電振動ユニットを用いた圧電スピーカが知られている。例えば、特許文献1には、圧電振動ユニットにおける圧電素子が搭載された導体板を、筐体等の被振動体に固定させ、音を発生させる圧電スピーカが開示されている。
図23に示すように、特許文献1に開示された圧電振動ユニット110は、矩形状の導体板101と、導体板101の長手方向の両端部を支持する支持部102と、導体板101の主面に固定された平板状の圧電素子103と、導体板101の側面に形成された連結部104と、連結部104と接続する錘106とを備えている。
このような構成の圧電振動ユニット110を含む圧電スピーカは、所定の周波数で圧電素子103を振動させることによって、錘106を加振し、錘106の共振振動によって発生する慣性力で連結部104を介して被振動体に振動を伝播させている。
特開2015−149632号公報
特許文献1の圧電振動ユニット110は、導体板101の両端部に接続された支持部102を接着剤等により被振動体に固定させて取付けられている。取付強度を向上させる方法として、接着面積を大きくすることが考えられるが、圧電振動ユニットのサイズを維持したまま、取付強度を向上させることが望まれている。
また、特許文献1の圧電振動ユニット110は、搭載する錘106の重さで音響特性(例えば、共振周波数)を調整している。しかしながら、この調整方法では、音響特性によっては、錘106を大きくする必要があり、圧電振動ユニット110のサイズ、特に、厚み方向が増大する。また、錘106等の材料増加により、生産コストが増大する。
さらに、錘106が固定される接着面積が小さい場合には、錘106の取付強度が低下し、作動中に錘106が脱落する可能性がある。また、錘106は、導体板101上に露出しており、筐体等の被振動体に取付ける際のハンドリング時に脱落する可能性がある。
そこで本発明は、取付強度を向上させつつ、小型化することができる圧電音響モジュール及びOLED表示デバイスを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の圧電音響モジュールは、矩形状の主面を有する主弾性板と、前記主面の長手方向における前記主弾性板の一方の端部を支持し、前記主面の短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第1の支持部と、前記長手方向における前記主弾性板の他方の端部を支持し、前記短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第2の支持部と、前記主弾性板の少なくとも一方の主面に固定された平板状の圧電素子と、前記主弾性板の前記長手方向に平行な一方の側面の少なくとも一部に接続した第1の連結部と、前記第1の連結部と接続した第1の錘と、を備えることを特徴とする。
また、前記主弾性板の前記一方の側面と間隔を空けて配置され、前記第1の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第1の副弾性板をさらに備え、前記第1の錘は、前記第1の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、前記第1の副弾性板における前記第1の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第1の錘の側面の少なくとも一部と対向した第1のリブ部と、を備えることが望ましい。
また、前記短手方向における前記第1の支持部及び前記第2の支持部の長さは、前記第1のリブ部の前記第1の錘と対向した面と反対側の面から、前記主弾性板の前記長手方向に平行な他方の側面までの前記短手方向の長さ以下であることが望ましい。
また、前記第1の連結部における前記長手方向の長さ、及び、前記短手方向の長さのうち、少なくともいずれかを変えることにより、音響特性を調整することが可能なことが望ましい。
また、前記主弾性板は、前記圧電素子の撓み振動により屈曲し、前記第1の連結部は、前記主弾性板の振幅が最大となる位置に形成されていることが望ましい。
本発明の圧電音響モジュールは、矩形状の主面を有する主弾性板と、前記主面の長手方向における前記主弾性板の一方の端部を支持し、前記主面の短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第1の支持部と、前記長手方向における前記主弾性板の他方の端部を支持し、前記短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第2の支持部と、前記主弾性板の少なくとも一方の主面に固定された平板状の圧電素子と、前記主弾性板の前記長手方向に平行な一方の側面の少なくとも一部に接続した第1の連結部と、前記主弾性板の前記長手方向に平行な他方の側面の少なくとも一部に接続した第2の連結部と、前記第1の連結部と接続した第1の錘と、前記第2の連結部と接続した第2の錘と、を備えることを特徴とする。
また、前記主弾性板の前記一方の側面と間隔を空けて配置され、前記第1の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第1の副弾性板と、前記主弾性板の前記他方の側面と間隔を空けて配置され、前記第2の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第2の副弾性板と、をさらに備え、前記第1の錘は、前記第1の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、前記第2の錘は、前記第2の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、前記第1の副弾性板における前記第1の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第1の錘の側面の少なくとも一部と対向した第1のリブ部と、前記第2の副弾性板における前記第2の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第2の錘の側面の少なくとも一部と対向した第2のリブ部と、を備えることが望ましい。
また、前記短手方向における前記第1の支持部及び前記第2の支持部の長さは、前記第1のリブ部の前記第1の錘と対向した面と反対側の面から、前記第2のリブ部の前記第2の錘と対向した面と反対側の面までの前記短手方向の長さ以下であることが望ましい。
また、前記第1の連結部及び前記第2の連結部における前記長手方向の長さ、及び、前記短手方向の長さのうちの少なくともいずれかを変えることにより、音響特性を調整することが可能なことが望ましい。
また、前記第1の連結部及び前記第2の連結部は、前記主弾性板の長手方向を軸とした線対称に配置されていることが望ましい。
また、前記主弾性板は、前記圧電素子の撓み振動により屈曲し、前記第1の連結部及び前記第2の連結部は、前記主弾性板の振幅が最大となる位置に形成されていることが望ましい。
また、振動が伝播される被振動体と、前記第1の支持部との間に配置され、前記被振動体に前記第1の支持部を固定させる第1の固定部と、前記被振動体と、前記第2の支持部との間に配置され、前記被振動体に前記第2の支持部を固定させる第2の固定部と、をさらに備え、前記第1の固定部及び前記第2の固定部に含まれる材料を変えることにより、音響特性を調整することが可能なことが望ましい。
また、前記主弾性板の他方の主面において、前記長手方向に間隔を空けて設けられ、振動が伝播される被振動体に前記主弾性板を固定する第3の固定部及び第4の固定部をさらに備え、前記第3の固定部と、前記第4の固定部との間の間隔を変えることにより、音響特性を調整することが可能なことが望ましい。
本発明のOLED表示デバイスは、前記圧電音響モジュールと、OLEDとを備え、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記OLEDに固定されたことを特徴とする。
また、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記OLEDを保護する保護部材を介して、前記OLEDに固定されたことが望ましい。
本発明によれば、取付強度を向上させつつ、小型化することができる圧電音響モジュール及びOLED表示デバイスが得られる。
実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した斜視図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した上面図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した下面図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した側面図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した正面図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの第1の連結部の腕幅、圧電素子の長さ、第1の連結部の腕長、及び、固定部間の橋渡し間距離を例示した図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの腕幅について音圧レベル及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの腕幅と共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、腕幅を示し、縦軸は、共振周波数を示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの腕幅及び圧電素子の長さの比と、共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、腕幅及び圧電素子の長さの比を示し、縦軸は、共振周波数を示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの腕長と共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、腕長を示し、縦軸は、共振周波数を示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールにおいて、第1の固定部及び第2の固定部の材料が異なる場合の音圧レベル及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの主弾性板の他方の主面に設けられた第3の固定部及び第4の固定部間の橋渡し間距離について音圧レベル及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールにおいて、主弾性板の他方の主面に設けられた第3の固定部及び第4の固定部間の橋渡し間距離と共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、橋渡し間距離を示し、縦軸は、共振周波数を示す。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの振動状態を例示した断面図である。 実施形態1に係る圧電音響モジュールの振動状態を例示した上面図である。 実施形態2に係る圧電音響モジュールを例示した斜視図である。 実施形態2に係る圧電音響モジュールを例示した上面図である。 実施形態3に係るOLED表示デバイスに用いるOLEDを例示した断面図である。 実施形態3に係るOLED表示デバイスを例示した上面図である。 実施形態3に係るOLED表示デバイスを例示した断面図であり、図19のAA線における断面を示す。 実施形態3の変形例に係るOLED表示デバイスを例示した上面図である。 実施形態3の変形例に係るOLED表示デバイスを例示した断面図であり、図21のBB線における断面を示す。 圧電振動ユニットを例示した上面図である。
(実施形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施形態1に係る圧電音響モジュール1について説明する。まず、圧電音響モジュール1の構成を説明し、その後、圧電音響モジュール1の動作を説明する。図1〜5は、実施形態1に係る圧電音響モジュールの構成を例示した図であり、図1は、斜視図を示し、図2は、上面図を示し、図3は、下面図を示し、図4は、側面図を示し、図5は、正面図を示す。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係る圧電音響モジュール1は、主弾性板10と、第1の支持部21及び第2の支持部22と、第1の固定部31及び第2の固定部32と、圧電素子40と、第1の連結部51及び第2の連結部52と、第1の副弾性板61及び第2の副弾性板62と、第1のリブ部71及び第2のリブ部72と、第1の錘81及び第2の錘82と、を備えている。
主弾性板10は矩形状の主面を有している。主弾性板10は、長手方向に延びた板の形状を有している。矩形状とは、厳密な矩形だけでなく、面取りによる角部の丸み及び成形上不可避の寸法誤差を含んでいる。主弾性板10は、一方の主面10a及び他方の主面10bを有している。他方の主面10bは、一方の主面10aの反対側の面である。主弾性板10は、長手方向に平行な一方の側面10c及び他方の側面10dを有している。他方の側面10dは、一方の側面10cの反対側の面である。
ここで、圧電音響モジュール1を説明するために、便宜的に、XYZ直交座標軸を導入する。主弾性板10の長手方向をX軸方向とする。主弾性板10の短手方向をY軸方向とする。主弾性板10の厚さ方向をZ軸方向とする。例えば、+Z軸方向を上方とする。一方の主面10aは、+Z軸方向を向いている。なお、XYZ直交座標軸は、圧電音響モジュール1を説明するための便宜的なものであり、圧電音響モジュール1を使用するときに、主弾性板10の一方の主面10aが、+Z軸方向及び上方を向くとは限らない。
主弾性板10は、例えば、SUS等の金属板である。なお、主弾性板10は、撓む材料であればよく、材質は特に限定されない。具体的には、圧電素子を固定した状態で落下等の衝撃に耐えられること、小型化、加工性、材料コストの面で、金属板が好ましいが、樹脂やカーボンファイバー等も使用可能である。
第1の支持部21及び第2の支持部22は、主面10aの長手方向における主弾性板10の一方の端部及び他方の端部を支持している。例えば、第1の支持部21は、主弾性板10の−X軸方向側の端部に接続され、−X軸方向側の端部を支持する。第2の支持部22は、主弾性板10の+X軸方向側の端部に接続され、+X軸方向側の端部を支持する。
第1の支持部21のY軸方向の長さは、主弾性板10のY軸方向の長さよりも大きい。すなわち、第1の支持部21は、主面10aの短手方向における主弾性板10の長さよりも大きい短手方向の長さを有している。例えば、第1の支持部21の−Y軸方向側の端部は、主弾性板10の一方の側面10cよりも−Y軸方向側に突出している。また、第1の支持部21の+Y軸方向側の端部は、主弾性板10の他方の側面10dよりも+Y軸方向側に突出している。
第2の支持部22のY軸方向の長さは、主弾性板10のY軸方向の長さよりも大きい。すなわち、第2の支持部22は、主面10aの短手方向における主弾性板10の長さよりも大きい短手方向の長さを有している。例えば、第2の支持部22の−Y軸方向側の端部は、主弾性板10の一方の側面10cよりも−Y軸方向側に突出している。また、第2の支持部22の+Y軸方向側の端部は、主弾性板10の他方の側面10dよりも+Y軸方向側に突出している。したがって、主弾性板10、第1の支持部21及び第2の支持部22を合わせた形状は、Z軸方向から見て、H字状である。
第1の支持部21及び第2の支持部22は、例えば、Y軸方向に延びた矩形の主面を有する板状でもよい。第1の支持部21は、一方の主面21a及び他方の主面21bを有してもよい。第2の支持部22は、一方の主面22a及び他方の主面22bを有してもよい。一方の主面21a及び主面22aは、主弾性板10の一方の主面10aと同様に、+Z軸方向を向いている。
第1の支持部21及び第2の支持部22は、主弾性板10と同じ材料を含んでもよい。また、第1の支持部21及び第2の支持部22は、主弾性板10と同一の板から一体成形されてもよい。
第1の固定部31は、振動が伝播される被振動体と、第1の支持部21との間に配置される。そして、第1の固定部31は、被振動体に第1の支持部21を固定させる。例えば、第1の固定部31は、第1の支持部21の他方の主面21bに設けられている。第2の固定部32は、振動が伝播される被振動体と、第2の支持部22との間に配置される。そして、第2の固定部32は、被振動体に第2の支持部22を固定させる。例えば、第2の固定部32は、第2の支持部22の他方の主面22bに設けられている。
第1の固定部31及び第2の固定部32は、アクリルpet(poly ethylene terephthalate)基材を含む両面テープでもよい。または、第1の固定部31及び第2の固定部32は、アクリル発砲基材を含む両面テープでもよい。例えば、両面テープの厚さは、0.4[mm]である。なお、第1の固定部31及び第2の固定部32は、第1の支持部21及び第2の支持部22を被振動体に固定できれば、上記の材料に限らない。
圧電素子40は、平板の形状をしている。圧電素子40は、主弾性板10の少なくとも一方の主面10aに固定されている。圧電素子40は、主弾性板10の一方の主面10a及び他方の主面10bの両面に固定されてもよい。圧電素子40の上面には、圧電素子40に駆動電圧を供給する配線41が接続されている。
第1の連結部51は、主弾性板10の一方の側面10cの少なくとも一部に接続している。第2の連結部52は、主弾性板10の他方の側面10dの少なくとも一部に接続している。例えば、第1の連結部51及び第2の連結部52は、一方の側面10c及び他方の側面10dのX軸方向における中央部に接続されている。例えば、第1の連結部51及び第2の連結部52は、主弾性板10の長手方向を軸とした線対称に配置されている。
主弾性板10は、圧電素子40の撓み振動により屈曲する。この場合において、第1の連結部51及び第2の連結部52は、主弾性板10の振幅が最大となる位置に形成されてもよい。
第1の連結部51及び第2の連結部52は、主弾性板10と同じ材料を含んでもよい。また、第1の連結部51及び第2の連結部52は、主弾性板10と同一の板から一体成形されてもよい。
第1の連結部51及び第2の連結部52は、例えば、X軸方向に延びた矩形の主面を有する板状である。第1の連結部51は、一方の主面51a及び他方の主面51bを有している。第2の連結部52は、一方の主面52a及び他方の主面52bを有している。一方の主面51a及び他方の主面52aは、主弾性板10の一方の主面10aと同様に、+Z軸方向を向いている。
第1の副弾性板61は、矩形状の主面を有している。第1の副弾性板61は、一方の主面61a及び他方の主面61bを有している。第2の副弾性板62は、矩形状の主面を有している。第2の副弾性板62は、一方の主面62a及び他方の主面62bを有している。一方の主面61a及び他方の主面62aは、主弾性板10の一方の主面10aと同様に、+Z軸方向を向いている。
第1の副弾性板61は、主弾性板10の一方の側面10cと間隔を空けて配置されている。そして、第1の副弾性板61の側面は、第1の連結部51に接続されている。第2の副弾性板62は、主弾性板10の他方の側面10dと間隔を空けて配置されている。そして、第2の副弾性板62の側面は、第2の連結部52に接続されている。
第1の副弾性板61及び第2の副弾性板62は、主弾性板10と同じ材料を含んでもよい。また、第1の副弾性板61及び第2の副弾性板62は、主弾性板10、第1の連結部51及び第2の連結部52と同一の板から一体成形されてもよい。
第1のリブ部71は、第1の副弾性板61における第1の連結部51が接続された側面の反対側の側面に接続している。第1のリブ部71は、例えば、X軸方向に延びた矩形の板状である。第1のリブ部71の主面は、Y軸方向に向いている。図5に示すように、第1の副弾性板61及び第1のリブ部71におけるX軸方向に直交する断面は、L字状となっている。
第2のリブ部72は、第2の副弾性板62における第2の連結部52が接続された側面の反対側の側面に接続している。第2のリブ部72は、例えば、X軸方向に延びた矩形の板状である。第2のリブ部72の主面は、Y軸方向に向いている。図5に示すように、第2の副弾性板62及び第2のリブ部72におけるX軸方向に直交する断面は、L字状となっている。
第1のリブ部71及び第2のリブ部72は、主弾性板10と同じ材料を含んでもよい。また、第1のリブ部71及び第2のリブ部72は、主弾性板10、第1の連結部51及び第2の連結部52、並びに、第1の副弾性板61及び第2の副弾性板62と同一の板から一体成形されてもよい。例えば、金属板の第1の副弾性板61の部分と第1のリブ部71の部分の境界を90°折り曲げることにより、第1のリブ部71が形成される。第2のリブ部72も同様である。
第1の錘81は、第1の連結部51と接続している。第1の錘81は、例えば、X軸方向に延びた角棒状である。第1の錘81は、第1の副弾性板61の少なくとも一方の主面61aに固定されている。第1のリブ部71は、第1の錘81の側面の少なくとも一部と対向している。第2の錘82は、第2の連結部52と接続している。第2の錘82は、例えば、X軸方向に延びた角棒状である。第2の錘82は、第2の副弾性板62の少なくとも一方の主面62aに固定されている。第2のリブ部72は、第2の錘82の側面の少なくとも一部と対向している。
第1の支持部21及び第2の支持部22のY軸方向の長さは、第1のリブ部71の外側の面から、第2のリブ部72の外側の面までのY軸方向の長さ以下としてもよい。すなわち、Y軸方向における第1の支持部21及び第2の支持部22の長さは、第1のリブ部71の第1の錘81と対向した面の反対側の面から、第2のリブ部72の第2の錘82と対向した面の反対側の面までの短手方向の長さ以下としてもよい。
図6は、実施形態1に係る圧電音響モジュールの第1の連結部51の腕幅L1、圧電素子の長さL2、第1の連結部51の腕長L3、及び、固定部間の橋渡し間距離L4を例示した図である。図6に示すように、第1の連結部51を例にして、腕幅L1、圧電素子の長さL2、腕長L3、及び、橋渡し間距離L4を説明する。第2の連結部52の場合も同様である。
X軸方向における第1の連結部51の長さを、腕幅L1という。Y軸方向における第1の連結部51の長さを、腕長L3という。X軸方向における圧電素子40の長さを、長さL2という。ここで、例えば、第1の副弾性板61のX軸方向における長さD1は、26.5[mm]である。
また、主弾性板10の他方の主面10bにおいて、X軸方向に間隔を空けて、第3の固定部33及び第4の固定部34を設けてもよい。第3の固定部33及び第4の固定部34は、振動が伝播される被振動体に主弾性板10を固定する。第1の固定部31と、第2の固定部32との間の間隔、及び、第3の固定部33と、第4の固定部34との間の間隔を、固定部間の橋渡し間距離L4という。
第3の固定部33及び第4の固定部34の材料は、第1の固定部31及び第2の固定部32の材料と同様でもよいし、異なってもよい。
次に、圧電音響モジュール1の動作を説明する。
圧電素子40に配線41を介して駆動電圧が印加されると、圧電素子40が伸縮して撓み、主弾性板10と共に屈曲振動する力が働く。この屈曲振動の力が第1の連結部51及び第2の連結部52を介して、第1の錘81及び第2の錘82に伝播し、第1の錘81及び第2の錘82を振動させようとする。
第1の錘81及び第2の錘82の振動の慣性力によって、第1の連結部51及び第2の連結部52が形成された主弾性板10の中央部は固定されているように作用する。そのため、主弾性板10の振動は長手方向の両端部側に力を逃そうと働き、第1の支持部21及び第2の支持部22に固定されている被振動体の振動が大きくなる。
図7は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の腕幅L1について音圧レベル(Sound Pressure Level:SPLともいう。)及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。図7に示すように、腕幅L1は、2[mm]、5[mm]、10[mm]、15[mm]、20[mm]及び26.5[mm]である。
各腕幅の音圧レベルは、100Hzから第1共振周波数になるまでは、多少変動が伴うものの、大まかな傾向として、周波数が大きくなるほど音圧レベルが大きくなる。第1共振周波数において、音圧レベルは一つのピークを形成する。第1共振周波数よりも大きい周波数において、いくつかピークを形成する。第1共振周波数を、以下では、単に、共振周波数という。腕幅L1が大きいほど、共振周波数は、大きくなっている。
図8は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の腕幅L1と、共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、腕幅L1を示し、縦軸は、共振周波数を示す。
図8に示すように、第1の連結部51及び第2の連結部52の腕幅L1が小さいほど共振周波数は小さい。例えば、腕幅L1が2[mm]の場合には、共振周波数は、560[Hz]程度である。腕幅L1が5[mm]の場合には、共振周波数は、600[Hz]程度である。腕幅L1が10[mm]の場合には、共振周波数は、620[Hz]程度である。腕幅L1が15[mm]の場合には、共振周波数は、670[Hz]程度である。腕幅L1が20[mm]の場合には、共振周波数は、925[Hz]程度である。腕幅L1が25[mm]の場合には、共振周波数は、1050[Hz]程度である。腕幅L1が26.5[mm]の場合には、共振周波数は、1080[Hz]程度である。
このように、本実施形態の圧電音響モジュール1は、第1の連結部51及び第2の連結部52における長手方向の長さ、すなわち、腕幅L1を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。例えば、腕幅L1を小さくすることにより、共振周波数を小さくすることができる。また、腕幅L1を小さくすることにより、低周波数側の音圧レベルを大きくすることができる。
図9は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の腕幅L1及び圧電素子の長さL2の比(L1/L2)と、共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、比(L1/L2)を示し、縦軸は、共振周波数を示す。
図9に示すように、圧電素子40のX軸方向の長さL2を、例えば、16[mm]に固定した場合には、腕幅L1を、5[mm]、10[mm]、15[mm]20[mm]、25[mm]及び26.5[mm]に変化させると、腕幅L1及び圧電素子の長さL2の比L1/L2は、それぞれ、0.3125、0.625、0.9375、1.25、1.5625及び1.65625となる。そのときの共振周波数は、上記のとおりである。
本実施形態の圧電音響モジュール1は、腕幅L1と、圧電素子40の長さL2との比L1/L2を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。例えば、比L1/L2を小さくすることにより、共振周波数を小さくすることができる。
図10は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の腕長L3と共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、腕長L3を示し、縦軸は、共振周波数を示す。
図10に示すように、腕長L3が大きくなるにしたがって、共振周波数は小さくなっている。図において、腕幅L1は、例えば、10[mm]である。また、図は、シミュレーションの結果を示している。腕長L3が0.5[mm]の場合には、共振周波数は、262[Hz]程度である。腕長L3が1[mm]の場合には、共振周波数は、240[Hz]程度である。腕長L3が1.5[mm]の場合には、共振周波数は、222[Hz]程度である。腕長L3が2[mm]の場合には、共振周波数は205[Hz]程度である。
本実施形態の圧電音響モジュール1は、第1の連結部51及び第2の連結部52におけるY軸方向の長さ、すなわち、腕長L3を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。例えば、腕長L3を大きくすることにより、共振周波数を小さくすることができる。
図11は、実施形態に係る圧電音響モジュール1において、第1の固定部31及び第2の固定部32の材料が異なる場合の音圧レベル及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。
図11に示すように、第1の固定部31及び第2の固定部32が、アクリルpet基材を含む場合には、共振周波数は、450[Hz]程度である。一方、第1の固定部31及び第2の固定部32が、アクリル発砲基材を含む場合には、共振周波数は、280[Hz]程度である。したがって、第1の固定部31及び第2の固定部32がアクリル発砲基材を含む場合には、共振周波数は小さくなる。また、アクリル発砲基材を含む場合には、固定部は柔らかくなる。これにより、音圧レベルが減衰する。よって、音圧レベルのベースが小さくなる。
このように、本実施形態の圧電音響モジュール1は、第1の固定部31及び第2の固定部32に含まれる材料を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。例えば、発砲基材を含むような柔らかい材料を用いることにより、共振周波数を小さくすることができる。また、発砲基材を含むような柔らかい材料を用いることにより、音圧レベルのベースを小さくすることができる。
なお、第1の固定部31及び第2の固定部32に含まれる材料だけでなく、第3の固定部33及び第4の固定部34に含まれる材料を変えることにより、音響特性を調整してもよい。また、各固定部に含まれる材料は、アクリルpet基材及びアクリル発砲基材に限らない。
図12は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の主弾性板10の他方の主面10bに設けられた第3の固定部33及び第4の固定部34間の橋渡し間距離L4について、音圧レベル及び周波数の関係を例示したグラフであり、横軸は、周波数を示し、縦軸は、音圧レベルを示す。
図13は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の主弾性板10の他方の主面10bに設けられた第3の固定部33及び第4の固定部34間の橋渡し間距離L4と、共振周波数との関係を例示したグラフであり、横軸は、橋渡し間距離L4を示し、縦軸は、共振周波数を示す。なお、図12及び図13において、参考のために、第1の固定部31及び第2の固定部32間の橋渡し間距離L4についての音圧レベル及び周波数の関係も示している。
図12及び図13に示すように、橋渡し間距離L4が大きくなるほど、共振周波数は小さくなっている。また、橋渡し間距離L4が大きくなるほど、低周波数側の音圧レベルが大きくなる傾向を有している。
本実施形態の圧電音響モジュール1は、第1の固定部31と、第2の固定部32との間の間隔(橋渡し間距離L4)、または、第3の固定部33と、第4の固定部34との間の間隔(橋渡し間距離L4)を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。例えば、第3の固定部33と、第4の固定部34との間の橋渡し間距離L4を大きくすることによって、共振周波数を小さくすることができる。さらに、第3の固定部33及び第4の固定部34を除き、第1の固定部31と、第2の固定部32との間の橋渡し間距離L4とすることによって、共振周波数をさらに小さくすることができる。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態の圧電音響モジュール1では、Y軸方向における主弾性板10の長さよりもY軸方向における第1の支持部21及び第2の支持部22の長さが大きくなっている。よって、被振動体への接着面積を大きくすることができるので、圧電音響モジュール1の取付強度を大きくすることができる。X軸方向の寸法を大きくする必要がないので、圧電音響モジュール1のサイズを維持することができ、圧電音響モジュール1を小型化することができる。
また、第1の支持部21及び第2の支持部22のY軸方向の長さは、第1のリブ部71の外側の面から、第2のリブ部72の外側の面までのY軸方向の長さ以下となっている。このような構成により、X軸方向に加えて、Y軸方向の寸法を大きくする必要がないので、圧電音響モジュール1を小型化することができる。
図14及び図15は、実施形態1に係る圧電音響モジュール1の振動状態を例示した図であり、図14は、断面図を示し、図15は上面図を示す。図14及び図15に示すように、振動の受け渡しをする圧電音響モジュール1の片側部分、すなわち、主弾性板10と、第1の錘81との関係を検討する。第1の錘81は、振動する際に、Z軸方向に変位する成分を有している。そして、第1の錘81の変位が、+Z軸方向側及び−Z軸方向側に極大となるときに、主弾性板10に対して、反るような力が働く。例えば、主弾性板10のX軸方向に直交する断面形状が反るような力が働く。このような反りが過度にかかると、振動の振幅にバラつきを生じさせる。そうすると、調整した音響特性にズレ及びバラツキが生じることになる。また、第1の固定部31及び第2の固定部32に過度に負担がかかることになる。
本実施形態の第1の支持部21及び第2の支持部22のY軸方向の長さは、主弾性板10のY軸方向の長さより大きくしている。それに加えて、第1の支持部21及び第2の支持部22は、第1の錘81が振動するXZ平面を横切るように延びてもよい。そして、第1の支持部21及び第2の支持部22は、第1の錘81の振動に対して対抗するように固定されてもよい。よって、第1の錘81の過度な振動及び主弾性板10の過度な反りを抑制し、安定した音響特性にすることができる。このように、第1の支持部21及び第2の支持部22のY軸方向における端部の位置は、第1の錘81及び第2の錘82が振動する位置よりも外側まで延びていることが好ましい。
また、第1の支持部21及び第2の支持部22の端部の位置が、第1の錘81及び第2の錘82の位置よりも外側まで延びている場合には、図15に示すように、Z軸方向から見た圧電音響モジュール1の片側部分における振動系の重心Gは、第1の支持部21と、第2の支持部22とで挟まれた領域Rの内部に位置している。よって、重心Gを、第1の支持部21と、第2の支持部22とで支えることができるので、振動のバランスを向上させ、安定した音響特性にすることができる。
仮に、第1の支持部21及び第2の支持部22の端部の位置が、主弾性板10の一方の側面10c及び他方の側面10dと同じ場合には、重心Gは、領域Rの内部に位置しない。よって、振動のバランスが不安定となり、音響特性が不安定となる。
本実施形態の圧電音響モジュール1では、第1の副弾性板61及び第2の副弾性板62の側面に、それぞれ、第1のリブ部71及び第2のリブ部72が設けられている。そして、第1のリブ部71及び第2のリブ部72は、第1の錘81及び第2の錘82の側面を覆うように対向している。これにより、圧電音響モジュール1の作動中に、第1の錘81及び第2の錘82が接着面からはずれても、第1のリブ部71及び第2のリブ部72が第1の錘81及び第2の錘82の脱落を抑制することができる。
また、第1のリブ部71及び第2のリブ部72は、第1の錘81及び第2の錘82の側面を露出させないよう覆っているので、筐体等の被振動体に取付ける際のハンドリング時に第1の錘81及び第2の錘82に手や治具等が接触して脱落することを抑制する。
本実施形態の圧電音響モジュール1において、第1の連結部51及び第2の連結部52のX軸方向の長さの腕幅L1及びY軸方向における長さの腕長L3を変えることにより、音響特性を調整することができる。よって、所望の音響特性に容易に調整することができる。
また、第1の固定部31、第2の固定部32、第3固定部33及び第4固定部34に含まれる材料を変えることによっても音響特性を調整することができる。この調整は、振動が伝播される被振動体に圧電音響モジュール1を固定する際にも可能である。よって、被振動体の特性に合わせて、容易に何度でも微調整することができる。
さらに、第1の固定部31と、第2の固定部32との間の間隔(橋渡し間距離L4)、及び、第3固定部33と、第4固定部34との間の間隔(橋渡し間距離L4)を変えることによって、音響特性を調整することができる。この調整も、振動が伝播される被振動体に圧電音響モジュール1を固定する際にも可能である。よって、被振動体の特性に合わせて、容易に何度でも微調整することができる。
第1の連結部51及び第2の連結部52を、主弾性板10の長手方向を軸とした線対称に配置する。これにより、第1の錘81及び第2の錘82の振動による振幅が互いに打ち消しあわないよう振動のバランスを向上させることができる。
第1の連結部51及び第2の連結部52は、主弾性板10の振幅が最大となる位置に形成されている。これにより、効率よく第1の錘81及び第2の錘82に振動力を伝播させることができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る圧電音響モジュール2を説明する。図16及び図17は、実施形態2に係る圧電音響モジュール2を例示した図であり、図16は、斜視図を示し、図17は、上面図を示す。
図16及び図17に示すように、本実施形態の圧電音響モジュール2は、主弾性板10と、第1の支持部221及び第2の支持部222と、第1の固定部231及び第2の固定部232と、圧電素子40と、第1の連結部51と、第1の副弾性板61と、第1のリブ部71と、第1の錘81と、を備えている。
実施形態2の圧電音響モジュール2は、実施形態1の圧電音響モジュール1と比べて、第2の連結部52、第2の副弾性板62、第2のリブ部72及び第2の錘82を有していない。
また、第1の支持部221及び第2の支持部222の形状は、第1の支持部21及び第2の支持部22の形状と異なってもよい。例えば、第1の支持部221及び第2の支持部222の+Y軸方向側の端部の位置は、主弾性板10の他方の側面10dの位置と一致していてもよい。よって、Y軸方向における第1の支持部221及び第2の支持部222の長さは、第1のリブ部71の第1の錘81と対向した面の反対側の面から、主弾性板10のX軸方向に平行な他方の側面10dまでのY軸方向の長さ以下である。したがって、主弾性板10、第1の支持部221及び第2の支持部222を合わせた形状は、コの字状である。その場合には、圧電音響モジュール2のX軸方向及びY軸方向のサイズを維持したまま、取付強度を向上させることができる。
第1の支持部221及び第2の支持部222の形状が、第1の支持部21及び第2の支持部22の形状と異なっている場合には、それに応じて、第1の固定部231及び第2の固定部232の形状も、第1の固定部31及び第2の固定部32の形状と異なってもよい。すなわち、第1の固定部231及び第2の固定部232の+Y軸方向側の端部の位置は、主弾性板10の他方の側面10dの位置と一致していてもよい。
第1の支持部221は、X軸方向における主弾性板10の一方の端部を支持し、Y軸方向における主弾性板10の長さよりも大きいY軸方向の長さを有している。第2の支持部222は、X軸方向における主弾性板10の他方の端部を支持し、Y軸方向における主弾性板10の長さよりも大きいY軸方向の長さを有している。
第1の連結部51は、主弾性板10のX軸方向に平行な一方の側面10cの少なくとも一部に接続している。第1の副弾性板61は、主弾性板10の一方の側面10cと間隔を空けて配置され、第1の連結部51に側面が接続され、矩形状の主面を有している。
第1の錘81は、第1の連結部51と接続している。また、第1の錘81は、第1の副弾性板61の少なくとも一方の主面に固定されている。第1のリブ部71は、第1の副弾性板61における第1の連結部51が接続された側面の反対側の側面に接続し、第1の錘81の側面の少なくとも一部と対向している。
主弾性板10は、圧電素子40の撓み振動により屈曲し、第1の連結部51は、主弾性板10の振幅が最大となる位置に形成されてもよい。
実施形態2の圧電音響モジュール2においても、第1の連結部51におけるX軸方向の長さ及びY軸方向の長さのうちの少なくともいずれかを変えることにより、音響特性を調整することが可能である。第1の固定部231及び第2の固定部232に含まれる材料を変えることにより、音響特性を調整することもできる。
図6と同様に、主弾性板10の他方の主面10bにおいて、X軸方向に間隔を空けて設けられ、振動が伝播される被振動体に主弾性板10を固定する第3の固定部33及び第4の固定部34と、をさらに備えてもよい。この場合に、第3の固定部33と、第4の固定部34との間の間隔を変えることにより、音響特性を調整することが可能である。
本実施形態の圧電音響モジュール2によれば、第2の連結部52、第2の副弾性板62、第2のリブ部72及び第2の錘82を省くことができるので、さらに、小型化することができる。また、Z軸方向から見た場合の重心は、第1の支持部221と、第2の支持部222とで挟まれた領域Rに位置している。よって、振動のバランスを向上させ、安定した音響特性にすることができる。圧電音響モジュール2のこれ以外の構成及び効果は、実施形態1の記載に含まれている。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係るOLED表示デバイスを説明する。本実施形態は、圧電音響モジュールの被振動体として、OLEDを用いる。図18は、実施形態3に係るOLED表示デバイスに用いるOLEDを例示した断面図である。図19は、実施形態3に係るOLED表示デバイスを例示した上面図である。図20は、実施形態3に係るOLED表示デバイスを例示した断面図であり、図19のAA線における断面を示す。
図18に示すように、OLED表示デバイスに用いるOLED92は、ガラスパネル91及び金属フレーム93に挟まれている。OLED92は、有機化合物を含む発光層を有する発光ダイオード(LED)である。
図19及び図20に示すように、OLED表示デバイス3は、圧電音響モジュール1と、OLED92とを備えている。OLED92は、例えば、ガラスパネル91及び金属フレーム93に挟まれている。圧電音響モジュール1を実装する際には、金属フレーム93の中央部分を切り欠き、OLED92を露出させる。そして、露出させたOLED92上へ直接実装する。圧電音響モジュール1の第1の支持部21及び第2の支持部22は、OLED92に固定されている。なお、OLED表示デバイス3は、圧電音響モジュール1の代わりに、圧電音響モジュール2を備えていてもよい。
本実施形態のOLED表示デバイス3によれば、圧電音響モジュール1または圧電音響モジュール2を用いることにより、圧電音響モジュール1等の取付強度を向上させつつ、OLED表示デバイス3全体のサイズを小型化することができる。また、OLED92の特性に合わせた音響特性に調整することができる。これ以外の効果は、実施形態1及び実施形態2の記載に含まれている。
(変形例)
次に、実施形態3の変形例を説明する。図21は、実施形態3の変形例に係るOLED表示デバイスを例示した上面図である。図22は、実施形態3の変形例に係るOLED表示デバイスを例示した断面図であり、図21のBB線における断面を示す。
図21及び図22に示すように、本変形例に係るOLED表示デバイス3aは、圧電音響モジュール1と、OLED92と、保護部材94と、を備えている。保護部材94は、OLED92を保護する部材である。
圧電音響モジュール1を実装する際には、金属フレーム93の中央部分を切り欠き、OLED92を露出させる。そして、露出させたOLED92上へ保護部材94を取り付ける。その後、保護部材94上に圧電音響モジュール1または圧電音響モジュール2を実装する。したがって、圧電音響モジュール1等の第1の支持部21及び第2の支持部22は、保護部材94を介して、OLED92に固定されている。
本変形例によれば、OLED92上に保護部材94を介して圧電音響モジュール1等を実装している。よって、第1の支持部21及び第2の支持部22が直接OLED92に接触することを防ぎ、OLED92に損傷が発生することを抑制することができる。それ以外の効果は、実施形態1〜3の記載に含まれている。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1、2 圧電音響モジュール
3、3a OLED表示デバイス
10 主弾性板
10a、10b 主面
10c、10d 側面
21 第1の支持部
21a、21b 主面
22 第2の支持部
22a、22b 主面
31 第1の固定部
32 第2の固定部
33 第3の固定部
34 第4の固定部
40 圧電素子
41 配線
51 第1の連結部
52 第2の連結部
61 第1の副弾性板
61a、61b 主面
62 第2の副弾性板
62a、62b 主面
71 第1のリブ部
72 第2のリブ部
81 第1の錘
82 第2の錘
91 ガラスパネル
92 OLED
93 金属フレーム
94 保護部材
L1 腕幅
L2 長さ
L3 腕長
L4 橋渡し間距離

Claims (13)

  1. 矩形状の主面を有する主弾性板と、
    前記主面の長手方向における前記主弾性板の一方の端部を支持し、前記主面の短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第1の支持部と、
    前記長手方向における前記主弾性板の他方の端部を支持し、前記短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第2の支持部と、
    前記主弾性板の少なくとも一方の主面に固定された平板状の圧電素子と、
    前記主弾性板の前記長手方向に平行な一方の側面の少なくとも一部に接続した第1の連結部と、
    前記第1の連結部と接続した第1の錘と、
    前記主弾性板の前記一方の側面と間隔を空けて配置され、前記第1の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第1の副弾性板と、
    を備え、
    前記第1の錘は、前記第1の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、
    前記第1の副弾性板における前記第1の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第1の錘の側面の少なくとも一部と対向した第1のリブ部と、を備えることを特徴とする、
    圧電音響モジュール。
  2. 前記短手方向における前記第1の支持部及び前記第2の支持部の長さは、前記第1のリブ部の前記第1の錘と対向した面と反対側の面から、前記主弾性板の前記長手方向に平行な他方の側面までの前記短手方向の長さ以下であることを特徴とする、
    請求項に記載の圧電音響モジュール。
  3. 前記第1の連結部における前記長手方向の長さ、及び、前記短手方向の長さのうち、少なくともいずれかを変えることにより、音響特性を調整することが可能なことを特徴とする、
    請求項1または2に記載の圧電音響モジュール。
  4. 前記主弾性板は、前記圧電素子の撓み振動により屈曲し、
    前記第1の連結部は、前記主弾性板の振幅が最大となる位置に形成されていることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の圧電音響モジュール。
  5. 矩形状の主面を有する主弾性板と、
    前記主面の長手方向における前記主弾性板の一方の端部を支持し、前記主面の短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第1の支持部と、
    前記長手方向における前記主弾性板の他方の端部を支持し、前記短手方向における前記主弾性板の長さよりも大きい前記短手方向の長さを有する第2の支持部と、
    前記主弾性板の少なくとも一方の主面に固定された平板状の圧電素子と、
    前記主弾性板の前記長手方向に平行な一方の側面の少なくとも一部に接続した第1の連結部と、
    前記主弾性板の前記長手方向に平行な他方の側面の少なくとも一部に接続した第2の連結部と、
    前記第1の連結部と接続した第1の錘と、
    前記第2の連結部と接続した第2の錘と、
    前記主弾性板の前記一方の側面と間隔を空けて配置され、前記第1の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第1の副弾性板と、
    前記主弾性板の前記他方の側面と間隔を空けて配置され、前記第2の連結部に側面が接続され、矩形状の主面を有する第2の副弾性板と、
    を備え、
    前記第1の錘は、前記第1の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、
    前記第2の錘は、前記第2の副弾性板の少なくとも一方の主面に固定され、
    前記第1の副弾性板における前記第1の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第1の錘の側面の少なくとも一部と対向した第1のリブ部と、
    前記第2の副弾性板における前記第2の連結部が接続された側面の反対側の側面に接続し、前記第2の錘の側面の少なくとも一部と対向した第2のリブ部と、を備えることを特徴とする、
    圧電音響モジュール。
  6. 前記短手方向における前記第1の支持部及び前記第2の支持部の長さは、前記第1のリブ部の前記第1の錘と対向した面と反対側の面から、前記第2のリブ部の前記第2の錘と対向した面と反対側の面までの前記短手方向の長さ以下であることを特徴とする、
    請求項に記載の圧電音響モジュール。
  7. 前記第1の連結部及び前記第2の連結部における前記長手方向の長さ、及び、前記短手方向の長さのうちの少なくともいずれかを変えることにより、音響特性を調整することが可能なことを特徴とする、
    請求項5または6に記載の圧電音響モジュール。
  8. 前記第1の連結部及び前記第2の連結部は、前記主弾性板の長手方向を軸とした線対称に配置されていることを特徴とする、
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の圧電音響モジュール。
  9. 前記主弾性板は、前記圧電素子の撓み振動により屈曲し、
    前記第1の連結部及び前記第2の連結部は、前記主弾性板の振幅が最大となる位置に形成されていることを特徴とする、
    請求項5〜8のいずれか一項に記載の圧電音響モジュール。
  10. 振動が伝播される被振動体と、前記第1の支持部との間に配置され、前記被振動体に前記第1の支持部を固定させる第1の固定部と、
    前記被振動体と、前記第2の支持部との間に配置され、前記被振動体に前記第2の支持部を固定させる第2の固定部と、
    をさらに備え、
    前記第1の固定部及び前記第2の固定部に含まれる材料を変えることにより、音響特性を調整することが可能なことを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の圧電音響モジュール。
  11. 前記主弾性板の他方の主面において、前記長手方向に間隔を空けて設けられ、振動が伝播される被振動体に前記主弾性板を固定する第3の固定部及び第4の固定部をさらに備え、
    前記第3の固定部と、前記第4の固定部との間の間隔を変えることにより、音響特性を調整することが可能なことを特徴とする、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧電音響モジュール。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の圧電音響モジュールと、OLEDとを備え、
    前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記OLEDに固定されたことを特徴とするOLED表示デバイス。
  13. 前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記OLEDを保護する保護部材を介して、前記OLEDに固定されたことを特徴とする、
    請求項12に記載のOLED表示デバイス。
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