JP6883382B2 - 漏液検知器 - Google Patents

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Description

本発明は、漏液検知器に関する。
電極対を含むセンサの電極間に存在する液体の量に応じて当該電極対間の抵抗値が変化することを利用した漏液検知器が知られている。このような漏液検知器として、特許文献1には、電極対を含む複数のセンサを備え、各センサの電極対間の抵抗値の合成抵抗から推定されるセンサの種類及び数と、作業者によって入力されるセンサの種類及び数と、を比較することで、センサが正常に接続されているか否かを判定するものが記載されている。
特開2004−151062号公報
しかしながら、漏液検知器の使用時にセンサの種類及び数を入力するという機器の設定の作業は、作業者にとって手間である。特に、漏液検知器が異なる種類のセンサを備えている場合には、作業者は、各センサの種類も入力する必要がある。また、センサの種類及び数を作業者が入力する際には、入力ミスが生じる虞もある。以上により、使用時における機器の設定を容易且つ確実に行うことができる漏液検知器が要請されている。
本発明の一形態に係る漏液検知器は、電極対を含むセンサを少なくとも1つ有し、センサの電極間に存在する液体の量に応じた出力値を出力する漏液検知部と、漏液検知部の出力値に基づいて漏液の有無を判定する処理部と、を備え、処理部は、漏液が発生していない状態における漏液検知部の合成抵抗に基づき漏液閾値を設定し、出力値に基づく値と漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定する。
この漏液検知器では、漏液が発生していない状態における漏液検知部の合成抵抗に基づき、漏液閾値が自動的に正しく設定される。このため、漏液検知器の使用時にセンサの種類及び数を入力するという機器の設定の作業を作業者が行う必要がない。よって、使用時における機器の設定を容易且つ確実に行うことができる。
別の形態に係る漏液検知器において、処理部は、漏液が発生していない状態における漏液検知部の合成抵抗に基づく値と漏液閾値とが対応付けられたデータテーブルを記憶しており、データテーブルを用いて前記漏液閾値を設定してもよい。この場合、漏液が発生していない状態における漏液検知部の合成抵抗に基づき漏液閾値を容易に設定することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、漏液検知部は、センサを複数有していてもよい。漏液検知部がセンサを複数有する場合には、特に、漏液検知器の使用時にセンサの種類及び数を入力するという機器の設定の作業は作業者にとって手間であり、また、センサの種類及び数を作業者が入力する際に入力ミスが生じる虞がある。しかし、この場合であっても、上記構成によれば上記作用効果を好適に奏することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、センサは、電極対間に接続された抵抗器を含んでいてもよい。センサが抵抗器を含んでいる場合には、特に、漏液検知器の使用時にセンサの種類及び数を入力するという機器の設定の作業は作業者にとって手間であり、また、センサの種類及び数を作業者が入力する際に入力ミスが生じる虞がある。しかし、この場合であっても、上記構成によれば上記作用効果を好適に奏することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、漏液検知部は、センサを複数有し、複数のセンサがそれぞれ含む抵抗器の各抵抗値の内の少なくとも2つの抵抗値は、互いに異なってもよい。この場合、各センサの設置される場所に応じて抵抗値の異なる抵抗器をもつセンサを用いることができるため、漏液をより細密に検知することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、漏液検知部は、センサを複数有し、複数のセンサがそれぞれ含む抵抗器の各抵抗値は、互いに同等であってもよい。この場合、同種のセンサを用いることができるため製造コストを低減することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、処理部は、漏液が発生していない状態における出力値に基づき漏液検知部に関する情報を取得し、情報を報知してもよい。この場合、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部に設けられたセンサに関する情報に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、情報は、センサの数を示していてもよい。この場合、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部を構成するセンサの数に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、センサは、電極対間に接続された抵抗器を含み、情報は、センサの種類を示していてもよい。この場合、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部を構成するセンサの種類に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
本発明によれば、使用時における機器の設定を容易且つ確実に行うことができる。
本発明に係る漏液検知器の一実施形態を示す概略図である。 センサ部の一例を示す概略図である。 センサ部の一例を示す概略図である。 センサ部の一例を示す概略図である。 データテーブルの一例を示す図である。 漏液が発生した状態における漏液検知部の回路構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る漏液検知器の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る漏液検知器の一実施形態を示す概略図、図2〜図4は、センサ部の一例を示す概略図である。
図1に示されるように、漏液検知器1A〜1Cは、センサ10と、コントローラ20と、センサ10及びコントローラ20を接続するケーブル13と、を備えている。漏液検知器1Aは、屋内又は屋外に設置され、液体の漏れを検知する機器である。特に、漏液検知器1Aは、導電性の液体の漏れを好適に検知する。
まず、図2のセンサ10Aの構成について説明する。図1及び図2に示されるように、センサ10として、漏液検知器1Aには、1つのセンサ10Aが設けられている。センサ10Aには、電極対11が外部に露出して設けられている。電極対11は、互いに離間して配置された一対の電極11a,11bによって構成されている。電極11a,11bは、それぞれケーブル13の端部に接続されている。電極11a,11bは、ケーブル13及びコントローラ20を介して接続されている以外には、電気的に互いに接続されていない。電極11a,11bは、それらの電極間に液体が存在する場合には、液体により電気的な回路を構成し、その結果、電極11a,11bの間の抵抗値が低下する。このように、センサ10Aは、その電極間に存在する液体の量に応じた抵抗値を示す。
ケーブル13は、信号線13a及び信号線13bによって構成されている。信号線13aは、その一端がコントローラ20に接続され、その他端が電極11aに接続されている。信号線13bは、その一端がコントローラ20に接続され、その他端が電極11bに接続されている。
続いて、図3のセンサ10Bの構成について説明する。図1及び図3に示されるように、漏液検知器1Bは、漏液検知器1Aに比較して、センサ10の種類が異なっている。センサ10として、漏液検知器1Bには、1つのセンサ10Bが設けられている。センサ10Bは、電極対11間に接続された抵抗器14を含んでいる。ここでは、抵抗器14は、例えば抵抗値820kΩである抵抗器14Bとされている。
続いて、図4のセンサ10C〜10Eの構成について説明する。図1及び図4に示されるように、漏液検知器1Cは、漏液検知器1Aに比較して、センサ10の種類及び数が異なっている。センサ10として、漏液検知器1Cには、3つのセンサ10C〜10Eが設けられている。各センサ10C〜10Eは、ケーブル13によって互いに並列に接続されている。各センサ10C〜10Eは、各電極対11間にそれぞれ接続された抵抗器14C〜14Eを含んでいる。ここでは、各抵抗器14は、例えば抵抗値820kΩである抵抗器14C〜14Eとされている。すなわち、各抵抗器14C〜14Eの各抵抗値は、互いに同等とされている。
なお、漏液検知器1A〜1Cは、漏液検知器の構成の一例であって、漏液検知部30の構成は上述したものに限らない。例えば、センサ10の数は1つ又は3つに限らず、あらゆる数としてよい。また、センサ10が複数設けられている場合には、センサ10がそれぞれ含む抵抗器14の各抵抗値は、互いに異なっていてもよく、一部の抵抗器14同士のみが互いに異なっていてもよい。
図1〜図4に示されるように、コントローラ20は、ケーブル13を介してセンサ10に接続されている。コントローラ20は、筐体(不図示)と、当該筐体に設けられた処理部21、電力供給部22、入力部23、報知部24及び出力値取得部25と、を有している。なお、センサ10、ケーブル13及び出力値取得部25によって漏液検知部30が構成される。
電力供給部22は、外部電源と接続されている。交流電圧による外部電源を使用する場合、電力供給部22は、例えばAC/DCコンバータを有し、外部電源からの交流電圧を所定の電位差を有する直流電圧に変換する。電力供給部22は、センサ10の電極対11の電力供給部22側に所定の電圧を付与する。なお、電力供給部22は、外部電源からの電力に限らず、内蔵バッテリからの電力によって電極対11の片側に所定の電圧を付与してもよい。
出力値取得部25は、センサ10の電極対11の電力供給部22側とは反対側に接続されたケーブル13に電気的に接続されている。出力値取得部25は、その内部に、電力供給部22から給電されるための電気回路から分岐し、分圧抵抗を介して接地される内部回路を有している。出力値取得部25は、電力供給部22により電極対11の電源受側に電圧が付与されると、電極対11間の抵抗値と、出力値取得部25内の分圧抵抗の抵抗値と、によって決まる電圧値(すなわち、センサ10の電極間に存在する液体の量に応じた電圧値)を取得し、処理部21へ出力する。本実施形態では、この電圧値が、漏液検知部30の出力値とされる。なお、漏液検知部30の出力値としては、この電圧値そのものでなくてもよく、この電圧値に所定の演算処理を施した値としてもよい。
処理部21は、漏液検知部30の出力値に基づいて漏液の有無を判定する。処理部21は、まず、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の出力値に基づいて、漏液検知部30の合成抵抗を取得する。具体的に、本実施形態では、処理部21は、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の出力値である電圧値と、電力供給部22により電極に付与される電圧値と、分圧抵抗の抵抗値と、に基づいて、漏液検知部30における各センサ10の合成抵抗を算出して取得する。ここで、「合成抵抗」とは、例えば漏液検知器に1つのセンサ10のみが設けられている場合には、当該センサ10の抵抗値そのものを指す。
処理部21は、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗を取得すると、当該合成抵抗に基づき漏液閾値を設定する。このとき、処理部21は、図5に一例として示されるようなデータテーブルを用いて漏液閾値を設定する(図5参照)。データテーブルは、処理部21に含まれる記憶部26に記憶されている。データテーブルにおいて、漏液が発生していない状態における合成抵抗に基づく値と、漏液閾値と、が対応付けられている(詳しくは、後述)。
図1に示されるように、処理部21は、出力値取得部25から入力される漏液検知部30の出力値に基づく値と、処理部21により設定された漏液閾値と、を比較することで、漏液の有無を判定する。具体的に、本実施形態では、漏液検知部30の出力値、電力供給部22により電極に付与される電圧値、及び、分圧抵抗の抵抗値に基づいて処理部21により算出され取得される合成抵抗と、漏液閾値と、を比較することで、漏液の有無を判定する。
また、処理部21は、漏液が発生していない状態における出力値に基づきセンサ10に関する情報を取得する。ここでは、出力値は、一例として電圧値とされている。処理部21は、図5に一例として示されるようなデータテーブルを用いて、センサ10に関する情報を取得する(図5参照)。データテーブルは、処理部21に含まれる記憶部26に記憶されている。データテーブルにおいて、漏液が発生していない状態における合成抵抗に基づく値と、センサ10に関する情報と、が対応付けられている(詳しくは、後述)。
センサ10に関する情報としては、例えばセンサ10の種類及び数とすることができる。センサ10の種類とは、例えばセンサ10に抵抗器14が含まれるか否か、又は、センサ10に含まれる抵抗器14の抵抗値に関する情報である。また、センサ10の数とは、例えばセンサ10が漏液検知部30において並列に接続される数に関する情報である。
報知部24は、漏液検知部30に関する情報を報知する。報知部24は、LED等の発光部であってもよく、この場合、例えば報知すべき情報に予め割り当てられたLEDの発光パターンで発光体が点滅してもよい。また、報知部24は、液晶画面等の画像表示部であってもよく、この場合、例えば報知すべき情報を文字、記号、絵柄等に表した画像を画像表示部が表示してもよい。また、報知部24は、例えば音声であってもよく、この場合、例えば報知すべき情報に予め割り当てられたチャイム、メロディを鳴らしてもよく、報知すべき情報についてのアナウンスを読み上げてもよい。
入力部23は、作業者からの漏液検知器1A〜1Cに対する起動指示又は再起動指示の入力を受け付ける。入力部23は、例えばスイッチ又はタッチパネルとしてもよい。入力部23は、作業者からの漏液検知器1A〜1Cの起動指示又は再起動指示の入力を受け付けると、当該起動又は再起動指示を処理部21へ出力する。入力部23から起動又は再起動指示を入力された処理部21は、漏液検知器1A〜1Cを起動又は再起動する。処理部21は、漏液検知器1A〜1Cを起動又は再起動したときには、漏液が発生していない状態であるとして、そのときの漏液検知部30の出力値に基づいて漏液検知部30の合成抵抗を取得し、当該合成抵抗に基づき漏液閾値を設定する。
続いて、図5に示すデータテーブルの作成手順について説明する。
まず、データテーブルの作成手順における、漏液検知部30の合成抵抗の算出方法について説明する。図5では、センサ10の構成の種類として、抵抗器14の条件の互いに異なるタイプ0〜タイプ3のセンサが挙げられている。タイプ0のセンサは、抵抗器14を有しておらず、電極対11間の抵抗値は1×10kΩより大きい。タイプ1のセンサは、820kΩの抵抗器14を電極対11間に有している。タイプ2のセンサは、720kΩの抵抗器14を電極対11間に有している。タイプ3のセンサは、620kΩの抵抗器14を電極対11間に有している。
図5では、漏液検知部30におけるセンサ10の構成例として、SS1〜SS7が挙げられている。SS1の漏液検知部30は、1つのタイプ0のセンサ10のみを有している。このため、SS1の漏液検知部30の合成抵抗は、1×10kΩより大きい値である。SS2の漏液検知部30は、1つのタイプ1のセンサのみを有している。このため、SS2の漏液検知部30の合成抵抗は、820kΩである。SS3の漏液検知部30は、並列に接続された3つのタイプ1のセンサ10を有している。このため、SS3の漏液検知部30の合成抵抗は、273kΩである。SS4の漏液検知部30は、並列に接続された5つのタイプ1のセンサ10を有している。このため、SS4の漏液検知部30の合成抵抗は、164kΩである。SS5の漏液検知部30は、並列に接続された3つのセンサ10を有しており、各センサ10は、タイプ1、タイプ2及びタイプ3のセンサ10を1つずつ含んでいる。このため、SS5の漏液検知部30の合成抵抗は、236kΩである。SS6の漏液検知部30は、並列に接続された4つのセンサ10を有しており、各センサ10は、タイプ1及びタイプ2のセンサを1つずつ、タイプ3のセンサを2つ、含んでいる。このため、SS6の漏液検知部30の合成抵抗は、171kΩである。SS7の漏液検知部30は、並列に接続された2つのセンサ10を有しており、各センサ10は、タイプ1のセンサを1つ、タイプ3のセンサを1つ、含んでいる。このため、SS7の漏液検知部30の合成抵抗は、353kΩである。
以上により、データテーブルにおいて、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗に基づく値(本実施形態では、合成抵抗の値そのもの)と、センサ10に関する情報(本実施形態では、センサ10の種類及び数)と、が対応付けられたことになる。
次に、データテーブルの作成手順における、漏液閾値の算出方法について説明する。図6は、漏液が発生した状態における漏液検知部の回路構成を模式的に示す図である。図5及び図6に示されるように、水抵抗Rは、漏液が発生したと判定すべき量の液体がセンサ10の電極間に存在する場合における、当該液体の抵抗値である。水抵抗Rは、センサ10の電極間に存在する液体の量、及び、センサ10の電極間に存在する液体の種類(電気伝導率)によって異なる値となる。図5では水抵抗Rとして50kΩ、100kΩ、200kΩの3種類が挙げられており、漏液したと判定すべき液体の量と、漏液する可能性のある液体の種類と、によって、これら3種類の内から、適宜選択される。
出力値取得部25の電圧値から処理部21で算出される測定値Rは、センサ10の接続例によって異なる値となる。例えばSS2の接続例においては、水抵抗Rが100kΩの場合であっても、測定値Rは89kΩとなる。これは、漏液が発生した状態において、漏液検知部30の抵抗器抵抗Rと水抵抗Rとが並列回路を構成するため、出力値取得部25の電圧値から処理部21で算出される測定値Rが下記式(1)によって表される抵抗値となることに起因する。このことから、漏液検知部30の合成抵抗に応じて漏液閾値を変化させることで、センサ10の種類及び数に依らず、センサ10の電極間に存在する液体の量に応じた漏液閾値を設定することができる。すなわち、漏液検知部30の各合成抵抗に対して、水抵抗Rが一定の値となるような各漏液閾値を予め算出しておけばよい。
1/R=1/R+1/R …(1)
以上により、データテーブルにおいて、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗に基づく値(本実施形態では、合成抵抗の値そのもの)と、漏液閾値と、が対応付けられたことになる。なお、上記方法によって設定された漏液閾値は、上記式(1)に基づいて算出された値そのものであるが、この値を適宜増減させた値を、実用上の漏液閾値としてもよい。
続いて、データテーブルを用いたセンサ10に関する情報の取得方法について説明する。
作業者によって入力部23が操作され、漏液検知器1A〜1Cの起動又は再起動指示が入力されると、処理部21は、そのときの状態を漏液が発生していない状態であるとして、その状態における漏液検知部30の合成抵抗を取得する。
処理部21は、データテーブルを参照して、取得した漏液検知部30の合成抵抗に対応付けられたセンサ10に関する情報を取得する。例えば、取得した漏液検知部30の合成抵抗が820kΩであるとすると、当該合成抵抗はSS2の接続例に対応するため、漏液検知部30には1つのタイプ1のセンサのみが接続されているという情報を取得できる。或いは、取得した漏液検知部30の合成抵抗が171kΩであるとすると、当該合成抵抗はSS6の接続例に対応するため、漏液検知部30にはタイプ1及びタイプ2のセンサが1つずつ、タイプ3のセンサが2つ、接続されているという情報を取得できる。
なお、処理部21は、取得した漏液検知部30に関する情報を報知部24により報知させる。報知部24は、漏液検知部30を構成するセンサ10の種類及び数に関する情報をLED等の発光部、液晶画面等の画像表示部、又は、音声等により報知する。これにより、作業者は、処理部21が取得したセンサ10に関する情報と、実際に接続されているセンサ10の種類及び数と、が一致しているか否かを確認できる。仮に一致していない場合は、センサ10の接続状態を直した後に、作業者が入力部23を操作して漏液検知器1A〜1Cに対する再起動指示を入力することで、処理部21は、漏液検知部30の合成抵抗を再取得し、再取得した漏液検知部30の合成抵抗に対応付けられたセンサ10に関する情報を再取得することができる。
続いて、データテーブルを用いた漏液閾値の設定方法について説明する。
作業者によって入力部23が操作され、漏液検知器1A〜1Cの起動又は再起動指示が入力されると、処理部21は、そのときの状態を漏液が発生していない状態であるとして、その状態における漏液検知部30の合成抵抗を取得する。
処理部21は、データテーブルを参照して、取得した漏液検知部30の合成抵抗に対応付けられた処理部21で使用する漏液閾値を設定する。漏液閾値としては、上記式(1)に従って予め算出された値がデータテーブルに格納されている。例えば、検知する水抵抗Rを100kΩとした場合において、取得した漏液検知部30の合成抵抗が820kΩであるときには、処理部21は、漏液閾値を89kΩに設定する。また、例えば、検知する水抵抗Rを200kΩとした場合において、取得した漏液検知部30の合成抵抗が171kΩであるときには、処理部21は、漏液閾値を92kΩに設定する。
以上説明したように、漏液検知器1A〜1Cでは、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗に基づき、漏液閾値が自動的に正しく設定される。このため、漏液検知器1A〜1Cの使用時にセンサ10の種類及び数を入力するという機器の設定の作業を作業者が行う必要がない。よって、使用時における機器の設定を容易且つ確実に行うことができる。
また、処理部21は、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗に基づく値と漏液閾値とが対応付けられたデータテーブルを記憶しており、データテーブルを用いて漏液閾値を設定する。このため、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗に基づき漏液閾値を容易に設定することができる。
また、漏液検知部30がセンサ10を複数有することから、一般には、漏液検知器1A〜1Cの使用時にセンサ10の種類及び数を入力するという機器の設定の作業は作業者にとって手間であり、また、センサ10の種類及び数を作業者が入力する際に入力ミスが生じる虞がある。しかし、この場合であっても、上記構成によれば上記作用効果を好適に奏することができる。
また、センサ10が抵抗器14を含んでいることから、一般には、漏液検知器1A〜1Cの使用時にセンサ10の種類及び数を入力するという機器の設定の作業は作業者にとって手間であり、また、センサ10の種類及び数を作業者が入力する際に入力ミスが生じる虞がある。しかし、この場合であっても、上記構成によれば上記作用効果を好適に奏することができる。
また、漏液検知部30は、センサ10を複数有し、複数のセンサ10がそれぞれ含む抵抗器14の各抵抗値の内の少なくとも2つの抵抗値は、互いに異なっている。この場合、各センサ10の設置される場所に応じて抵抗値の異なる抵抗器14をもつセンサ10を用いることができるため、漏液をより細密に検知することができる。
また、漏液検知部30は、センサ10を複数有し、複数のセンサ10がそれぞれ含む抵抗器14の各抵抗値は、互いに同等である。この場合、同種のセンサ10を用いることができるため製造コストを低減することができる。
また、処理部21は、漏液が発生していない状態における出力値に基づき漏液検知部30に関する情報を取得し、情報を報知する。このため、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部30に設けられたセンサ10に関する情報に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
また、情報は、センサ10の数を示している。このため、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部30を構成するセンサ10の数に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
また、センサ10は、電極対11間に接続された抵抗器14を含み、情報は、漏液検知部30を構成するセンサ10の種類を示している。このため、自動的に設定された漏液閾値が、漏液検知部30を構成するセンサ10の種類に正しく対応しているか否かについて、作業者が確認することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記一実施形態に限定されるものではない。例えば、データテーブルは、図5に示したデータテーブルとは異なるものであってもよい。具体的には、センサ10としてタイプ0〜タイプ3とは抵抗器14の条件の異なるタイプのセンサ10を含んでいてもよく、これら個々のセンサ10の接続例としてSS1〜SS7とは異なる接続例を含んでいてもよく、水抵抗Rとして50kΩ、100kΩ、200kΩの3種類とは異なる水抵抗Rを含んでいてもよい。
1A,1B,1C…漏液検知器、10…センサ、11…電極対、14…抵抗器、21…処理部、30…漏液検知部。

Claims (8)

  1. 電極対をそれぞれ含む並列接続された複数のセンサを有し、前記センサの電極間に存在する液体の量に応じて、すべての前記センサをまとめた出力値を出力する漏液検知部と、
    前記漏液検知部の前記出力値に基づいて漏液の有無を判定する処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    漏液が発生していない状態における前記漏液検知部に並列接続されたすべての前記センサの合成抵抗に基づき漏液閾値を設定し、
    前記出力値に基づく値と前記漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定する、漏液検知器。
  2. 前記処理部は、漏液が発生していない状態における前記漏液検知部の前記合成抵抗に基づく値と前記漏液閾値とが対応付けられたデータテーブルを記憶しており、前記データテーブルを用いて前記漏液閾値を設定する、請求項1記載の漏液検知器。
  3. 前記センサは、前記電極対間に接続された抵抗器を含む、請求項1又は2に記載の漏液検知器。
  4. 複数の前記センサがそれぞれ含む前記抵抗器の各抵抗値の内の少なくとも2つの抵抗値は、互いに異なる、請求項3記載の漏液検知器。
  5. 複数の前記センサがそれぞれ含む前記抵抗器の各抵抗値は、互いに同等である、請求項3記載の漏液検知器。
  6. 前記処理部は、漏液が発生していない状態における前記出力値に基づき前記漏液検知部に関する情報を取得し、前記情報を報知する、請求項1〜5の何れか一項記載の漏液検知器。
  7. 電極対を含むセンサを複数有し、前記センサの電極間に存在する液体の量に応じて、すべての前記センサをまとめた出力値を出力する漏液検知部と、
    前記漏液検知部の前記出力値に基づいて漏液の有無を判定する処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    漏液が発生していない状態における前記漏液検知部に接続されたすべての前記センサの合成抵抗に基づき漏液閾値を設定し、
    前記出力値に基づく値と前記漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定し、
    漏液が発生していない状態における前記出力値に基づき前記漏液検知部に関する情報を取得し、前記情報を報知し、
    前記情報は、前記センサの数を示す、漏液検知器。
  8. 電極対を含むセンサを複数有し、前記センサの電極間に存在する液体の量に応じて、すべての前記センサをまとめた出力値を出力する漏液検知部と、
    前記漏液検知部の前記出力値に基づいて漏液の有無を判定する処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    漏液が発生していない状態における前記漏液検知部に接続されたすべての前記センサの合成抵抗に基づき漏液閾値を設定し、
    前記出力値に基づく値と前記漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定し、
    漏液が発生していない状態における前記出力値に基づき前記漏液検知部に関する情報を取得し、前記情報を報知し、
    前記センサは、前記電極対間に接続された抵抗器を含み、
    前記情報は、前記センサの種類を示す、漏液検知器。
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