JP6929036B2 - 漏液検知器 - Google Patents

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Description

本発明は、漏液検知器に関する。
電極対を含むセンサの電極間に存在する液体の量に応じて当該電極対間の抵抗値が変化することを利用した漏液検知器が知られている。このような漏液検知器として、特許文献1に示すものが知られている。この漏液検知器は、センサで測定された抵抗値と所定の閾値とを比較することによって、漏液の有無を判定することができる。
特公平7−119664号公報
ここで、漏液検知器が漏液の検知を行う環境下においては、実際に漏液が発生していないにも関わらず、漏液の誤判定を誘発する要因が存在している。例えば、センサが劣化することによって抵抗値が低下する場合や、センサの近傍に機器が存在することでセンサの検出にノイズが混入する場合がある。しかしながら、上述のような漏液検知器では、そのような誤判定を誘発する要因についてはチェックすることができなかった。以上により、漏液の誤判定を抑制することができる漏液検知器が要請されている。
本発明の一形態に係る漏液検知器は、電極対を含むセンサを少なくとも1つ有し、センサの電極間に存在する液体の量に応じた出力値を出力する漏液検知部と、出力値に基づく値と漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定する漏液判定部と、漏液判定部による漏液の誤判定の誘発し易さを示す値に関して、誤判定の誘発し易さのランク分けを示すデータテーブルを記憶する記憶部と、出力値に基づいて漏液の誤判定の誘発し易さを示す値を演算し、当該値及びデータテーブルに基づいてランク分けの処理を行う処理部と、処理部によるランク分けの結果を出力する出力部と、を備える。
この漏液検知器は、漏液判定部による漏液の誤判定の誘発し易さを示す値に関して、誤判定の誘発し易さのランク分けを示すデータテーブルを記憶する記憶部と、出力値に基づいて漏液の誤判定の誘発し易さを示す値を演算し、当該値及びデータテーブルに基づいてランク分けの処理を行う処理部と、を備える。このように、記憶部は、誤判定の誘発し易さを示す値に関して予めランク分けをしておき、当該ランク分けを示すデータテーブルを記憶することができる。処理部は、漏液検知部からの出力値及びデータテーブルに基づいて、現在の誤判定の誘発し易さのランク分けをすることができる。また、出力部が当該ランク分けの結果を出力することで、使用者にどの程度誤判定が誘発され易いかを知らせることができる。以上により、保守作業の必要性を容易に確認でき、適切な対策を施すことにより、漏液の誤判定を抑制することができる。
別の形態に係る漏液検知器において、漏液の誤判定の誘発し易さを示す値は、出力値に基づく漏液検知部の抵抗値の低下度合いに基づく値であってよい。
別の形態に係る漏液検知器において、出力値に基づく漏液検知部の抵抗値の低下度合いに基づく値は、出力値に基づく漏液検知部の抵抗値と漏液閾値との差であってよい。
別の形態に係る漏液検知器において、漏液の誤判定の誘発し易さを示す値は、出力値に基づく漏液検知部の抵抗の変動の振幅に基づく値であってよい。
別の形態に係る漏液検知器において、処理部は、漏液検知部の合成抵抗に基づいて、データテーブルを選択してよい。
本発明によれば、漏液の誤判定を抑制することができる。
本発明に係る漏液検知器の一実施形態を示す概略図である。 センサ部の一例を示す概略図である。 センサ部の一例を示す概略図である。 センサの概念的な構成を示す概念図である。 漏液が発生した状態における漏液検知部の回路構成を模式的に示す図である。 データテーブルの一例を示す図である。 漏液検知器がノイズを受ける状態を示す模式図である。 測定抵抗値の変動の様子を示すグラフである。 データテーブルの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る漏液検知器の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る漏液検知器の一実施形態を示す概略図、図2及び図3は、センサ部の一例を示す概略図である。
図1に示されるように、漏液検知器1は、センサ10と、コントローラ20と、センサ10及びコントローラ20を接続するケーブル13と、を備えている。漏液検知器1は、屋内又は屋外に設置され、液体の漏れを検知する機器である。特に、漏液検知器1は、導電性の液体の漏れを好適に検知する。
まず、図1のセンサ10の構成について説明する。図2の例においては、センサ10として、1つのセンサ10Aが設けられている。センサ10Aには、電極対11が外部に露出して設けられている。電極対11は、互いに離間して配置された一対の電極11a,11bによって構成されている。電極11a,11bは、それぞれケーブル13の端部に接続されている。また、センサ10Aは、電極対11間に接続された抵抗器14Aを含んでいる。ここでは、抵抗器14は、例えば抵抗値820kΩの終端抵抗器であってよい。電極11a,11bは、それらの電極間に液体が存在する場合には、液体により電気的な回路を構成し、その結果、電極11a,11bの間の抵抗値が低下する。このように、センサ10Aは、その電極間に存在する液体の量に応じた抵抗値を示す。
ケーブル13は、信号線13a及び信号線13bによって構成されている。信号線13aは、その一端がコントローラ20に接続され、その他端が電極11aに接続されている。信号線13bは、その一端がコントローラ20に接続され、その他端が電極11bに接続されている。
また、センサ10として、図3に示すように、複数のセンサを並列接続させたものを採用してもよい。図3に示す例においては、センサ10として、3つのセンサ10B〜10Dが設けられている。各センサ10B〜10Dは、ケーブル13によって互いに並列に接続されている。各センサ10B〜10Dは、各電極対11間にそれぞれ接続された抵抗器14B〜14Dを含んでいる。ここでは、各抵抗器14B〜14Dは、例えば抵抗値820kΩの終端抵抗器であってよい。各抵抗器14B〜14Dの各抵抗値は、互いに同等とされている。
ここで、図4を参照して、センサ10の概念的な構成について説明する。図4(a)に示すセンサ10では、電極11aと電極11bの全長にわたって電極対11が露出している構成が採用されている。このような構成を採用した場合、電極間距離SD1が通常は小さいため、センサ10が高感度となる。図4(b)に示すセンサ10では、電極11a及び電極11bに略全長にわたって被覆がなされており、一定の間隔で被覆部51と交互に露出部52が配置されている。この場合、露出部52の距離SD2を大きくとることができるので、比較的低感度のセンサ10として構成できる。
なお、センサ10の構成は上述したものに限らない。例えば、センサ10の数は1つ又は3つに限らず、あらゆる数としてよい。抵抗器14の抵抗値も特に限定されず、あらゆる抵抗値を採用してよく、またはセンサ10は抵抗器14を含まなくても良い。また、センサ10が複数設けられている場合には、センサ10がそれぞれ含む抵抗器14の各抵抗値は、互いに異なっていてもよく、一部の抵抗器14同士のみが互いに異なっていてもよい。
図1に示されるように、コントローラ20は、ケーブル13を介してセンサ10に接続されている。コントローラ20は、筐体(不図示)と、当該筐体に設けられた演算部21、電力供給部22、入力部23、出力部24及び出力値取得部25を有している。なお、センサ10、ケーブル13及び出力値取得部25によって漏液検知部30が構成される。
電力供給部22は、外部電源と接続されている。交流電圧による外部電源を使用する場合、電力供給部22は、例えばAC/DCコンバータ等を有し、外部電源からの交流電圧を所定の電位差を有する直流電圧に変換する。電力供給部22は、出力値取得部25を通じてセンサ10の電極対11の電力供給部22側に所定の電圧を付与する。なお、電力供給部22は、外部電源からの電力に限らず、内蔵バッテリからの電力によって電極対11の片側に所定の電圧を付与してもよく、また、外部電源と内臓バッテリが併用されて電極対11の片側に所定の電圧を付与してもよい。
更に出力値取得部25は、センサ10の電極対11の電力供給部22側とは反対側に電気的に接続されている。出力値取得部25は、その内部に、電力供給部22から給電されるための電気回路から分岐し、分圧抵抗を介して接地される内部回路を有している。出力値取得部25は、電極対11の電源受側に電圧が付与されると、電極対11間の抵抗値と、出力値取得部25内の分圧抵抗の抵抗値と、によって決まる電圧値(すなわち、センサ10の電極間に存在する液体の量に応じた電圧値)を取得し、演算部21へ出力する。本実施形態では、この電圧値が、漏液検知部30の出力値とされる。なお、漏液検知部30の出力値としては、この電圧値そのものでなくてもよく、この電圧値に所定の演算処理を施した値としてもよい。また、本実施形態では出力値取得部25が出力する出力値として電圧値が採用されているが、電流値であってもよく、抵抗値であってもよい。
演算部21は、漏液判定部27、処理部28及び記憶部26を備えている。漏液判定部27は、出力値に基づく値と漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定する。ここでは、漏液閾値は抵抗値によって表現される。演算部21は、まず、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の出力値に基づいて、漏液検知部30の合成抵抗を取得する。具体的に、本実施形態では、演算部21は、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の出力値である電圧値と、電力供給部22により電極に付与される電圧値と、分圧抵抗の抵抗値と、に基づいて、漏液検知部30における各センサ10の合成抵抗を算出して取得する。ここで、「合成抵抗」とは、例えば漏液検知器に1つのセンサ10のみが設けられている場合には、当該センサ10の抵抗値そのものを指す。演算部21は、漏液が発生していない状態における漏液検知部30の合成抵抗を取得すると、当該演算部21が合成抵抗に基づき漏液閾値を設定する。演算部21によって設定された漏液閾値は記憶部26に記憶される。従って、漏液判定部27は、記憶部26に格納されている漏液閾値を用いることができる。
ここで、漏液閾値の設定について詳細に説明する。センサ10の電極間に液体が存在する場合は、図5に示すようなモデルを考慮することができる。図5に示す水抵抗Rは、漏液が発生したと判定すべき量の液体がセンサ10の電極間に存在する場合における、当該液体の抵抗値である。水抵抗Rは、センサ10の電極間に存在する液体の量、及び、センサ10の電極間に存在する液体の種類(電気伝導率)によって異なる値となる。本実施形態では、図6に示すように、水抵抗Rとして50kΩ、150kΩ、250kΩ、350kΩの4種類が挙げられており、漏液したと判定すべき液体の量と、漏液する可能性のある液体の種類と、によって、これら4種類の内から、適宜選択される。抵抗器抵抗Rは、センサ10が有する抵抗器14の合成抵抗である。図6(a)に示すように、センサ10が一つのセンサ10Aを有する(図2の構成)場合、抵抗器抵抗Rcは820kΩとなる。図6(b)に示すように、センサ10が三つのセンサ10B〜10Eを有する(図3の構成)場合、抵抗器抵抗Rは273kΩとなる。出力値取得部25の電圧値から演算部21で算出される測定値Rは、下記式(1)によって表される抵抗値となる。このような式(1)を満たすRを漏液閾値としてよい。

1/R=1/R+1/R …(1)
図6(a)に示すように、センサ10が一つのセンサ10Aを有する(図2の構成)場合、漏液を判定する水抵抗Rが50kΩのときの漏液閾値は47kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが150kΩのときの漏液閾値は127kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが250kΩのときの漏液閾値は192kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが350kΩのときの漏液閾値は245kΩとなる。図6(b)に示すように、センサ10が三つのセンサ10B〜10Dを有する(図3の構成)場合、漏液を判定する水抵抗Rが50kΩのときの漏液閾値は42kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが150kΩのときの漏液閾値は97kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが250kΩのときの漏液閾値は131kΩとなり、漏液を判定する水抵抗Rが350kΩのときの漏液閾値は153kΩとなる。
漏液判定部27は、出力値取得部25から入力される漏液検知部30の出力値に基づく値と、漏液判定部27により設定された漏液閾値と、を比較することで、漏液の有無を判定する。漏液判定部27は、漏液検知部30の出力値に基づく抵抗値が上述した漏液閾値より小さい場合は、漏液が発生していると判定する。漏液判定部27は、漏液検知部30の出力値である電圧値に基づいて、漏液検知部30における各センサ10の合成抵抗(水抵抗Rも含んだ合成抵抗)を算出し、出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値として取得する。なお、以降の説明においては、「出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値」を便宜的に「測定抵抗値」と称する場合がある。また、測定抵抗値は漏液判定部27が算出する必要はなく、演算部21の何れかの構成要素が算出してよく、出力値取得部25自体が測定抵抗値を出力値として出力してもよい。
記憶部26は、漏液判定部27による漏液の誤判定の誘発し易さを示す値に関して、誤判定の誘発し易さのランク分けを示すデータテーブルを記憶する。「漏液の誤判定の誘発し易さを示す値」とは、漏液以外の要因によって漏液検知部30の出力値に影響を及ぼすことで、漏液判定部27が誤判定を起こす場合、その誤判定の誘発のし易さ(要因の強さ)を示す値である。なお、本明細書では、「漏液の誤判定の誘発し易さを示す値」を単に「誤判定誘発値」と省略して称する場合がある。本実施形態では、誤判定誘発値は、測定抵抗値の低下度合いに基づく値である。より詳細には、測定抵抗値の低下度合いに基づく値は、測定抵抗値と漏液閾値との差である。
例えば、センサ10の劣化、すなわちセンサ10に汚れや不純物が付着すると、センサ10の抵抗値が低下する。このような状況では、実際には漏液が発生していない、あるいは漏液判定を行う程度まで水がセンサ10に付着していないにも関わらず、測定抵抗値は低下してしまう。これにより、測定抵抗値が漏液閾値を下回り易くなり、漏液判定部27が漏液と誤判定し易くなる。測定抵抗値は、センサ10の劣化が無ければ、センサ1つの場合(図2の場合)は820kΩであり、センサが3つの場合(図3の場合)は273kΩであるが、センサ10の劣化が進めば進むほど、測定抵抗値は低下する。これにより、当該測定抵抗値は漏液閾値に近くなり、誤判定を誘発し易くなる。すなわち、当該測定抵抗値と漏液閾値との差が小さくなればなるほど、誤判定を誘発し易くなる。なお、上述の「820kΩ」と「273kΩ」は、各センサ10において検出され得る抵抗値の最大値であるため、以降の説明においては便宜的に「最大抵抗値」と称する場合がある。
記憶部26が記憶しているデータテーブルは、測定抵抗値と漏液閾値との差の大きさに基づいて、誤判定の誘発し易さのランク分けを行っている。具体的には、最大抵抗値から漏液閾値までの範囲に係る抵抗値を、複数の範囲に区分けする。また、最大抵抗値に近い範囲ほど、誤判定の誘発し易さのランクを低く設定し、漏液閾値に近い範囲ほど、誤判定の誘発し易さのランクを高く設定する。本実施形態では、最大抵抗値から漏液閾値までの範囲を4ランクに分けている。具体的には、以下の式(2)に基づいて各ランクにおける上限値を設定している。

ランクnの上限値={(最大抵抗値−漏液閾値)/ランク総数) ×(ランク総数−ランクn+1)}+漏液閾値 …(2)
センサが1つの場合(図2の場合)の場合に、上述の式(2)に基づいてランク分けを行ったデータテーブルを図6(a)に示す。例えば、漏液を判定する水抵抗を50kΩとした場合は、判定閾値が47kΩであるため、ランク4の上限値は、式(2)より「ランク4の上限値={(820kΩ−47kΩ)/4) ×(4−4+1)}+47kΩ」となり、「ランク4の上限値=240」という結果が算出される。これにより、漏液を判定する水抵抗を50kΩとした場合のランク4の範囲は「47〜240kΩ」となる。他のランクの範囲についても同様の方法によって算出される。以上により、図6(a)に示すようなデータテーブルが作成される。センサが3つの場合(図3の場合)も最大抵抗値が273kΩとなる点以外は、センサが1つの場合と同様の方法によって、図6(b)に示すようなデータテーブルを作成することができる。
処理部28は、漏液検知部30の出力値に基づいて漏液の誤判定の誘発し易さを示す値を演算し、当該値及び記憶部26のデータテーブルに基づいてランク分けの処理を行う。処理部28は、漏液検知部30の合成抵抗に基づいて、データテーブルを選択する。例えば、漏液が発生していないときの合成抵抗が「820kΩ」である場合は図6(a)のデータテーブルを選択し、合成抵抗が「273kΩ」である場合は図6(b)のデータテーブルを選択する。本実施形態では、処理部28は、測定抵抗値を記憶部26に格納されたデータテーブルに照会することで、当該測定抵抗値がどのランクに属するか判断する。例えば、センサが1つであって(図2の場合)に使用者が漏液と判定する水抵抗として150kΩを選択した場合、測定抵抗値が223kΩのときの処理部28は現在の状態がランク4であると判定する。
出力部24は、漏液検知部30に関する情報を報知する。出力部24は、LED等の発光部であってもよく、この場合、例えば出力すべき情報に予め割り当てられたLEDの発光パターンで発光体が点滅してもよい。また、出力部24は、液晶画面等の画像表示部であってもよく、この場合、例えば報知すべき情報を文字、記号、絵柄等に表した画像を画像表示部が表示してもよい。また、出力部24は、例えば音声であってもよく、この場合、例えば報知すべき情報に予め割り当てられたチャイム、メロディを鳴らしてもよく、報知すべき情報についてのアナウンスを読み上げてもよい。また、出力部24は、デジタルまたはアナログ信号を例えばシーケンサやコンピュータなどの他の機器・上位システムに対して出力するものであってもよく、これらの出力態様の一態様のみだけではなく複数の態様が備えられていてもよい。出力部24がLEDである場合、LEDは時間当たりの点滅回数などによって現在のランクを出力してよい。なお、出力部24がランク情報を出力するタイミングは特に限定されないが、使用者が定期チェックなどのときに入力部23のボタン等を押すことによって、ランクの判断及び出力がなされてよい。
入力部23は、作業者からの漏液検知器1に対する起動指示又は再起動指示の入力、または、通常の漏液検知モードと誤判定誘発値の測定モードの切り替え指示の入力を受け付ける。入力部23は、例えばスイッチ又はタッチパネルとしてもよい。例えば、漏液検知器1が、起動時および再起動時に誤判定誘発値の測定およびランクの出力を行うように設定されている場合、入力部23は、作業者からの漏液検知器1の起動指示又は再起動指示の入力を受け付けると、当該起動又は再起動指示を演算部21へ出力する。入力部23から起動又は再起動指示を入力された演算部21は、漏液検知器1を起動又は再起動することにより、誤判定誘発値の測定およびランクの出力が行われる。
次に、本実施形態に係る漏液検知器1の作用・効果について説明する。
この漏液検知器1は、漏液判定部27による漏液の誤判定の誘発し易さを示す値に関して、誤判定の誘発し易さのランク分けを示すデータテーブルを記憶する記憶部26と、出力値に基づいて漏液の誤判定の誘発し易さを示す値を演算し、当該値及びデータテーブルに基づいてランク分けの処理を行う処理部28と、を備える。このように、記憶部26は、誤判定の誘発し易さを示す値に関して予めランク分けをしておき、当該ランク分けを示すデータテーブルを記憶することができる。処理部28は、漏液検知部30からの出力値及びデータテーブルに基づいて、現在の誤判定の誘発し易さのランク分けをすることができる。また、出力部24が当該ランク分けの結果を出力することで、使用者にどの程度誤判定が誘発され易いかを知らせることができる。この情報を基に、必要な保守を行うことにより、漏液の誤判定を抑制することができる。
また、例えば使用者に対して測定抵抗値を出力するだけの構成であった場合、使用者自身が漏液検知器1の構成や条件等について熟知していなくては、当該測定抵抗値の意味(現在の漏液検知器がどの程度、誤判定が誘発され易い状態にあるのか)を理解することができない。それに対し、本実施形態に係る漏液検知器1は、ランク分けをして出力することにより、使用者が誤判定の誘発され易さを容易に理解することができる。
また、漏液検知器1において、漏液の誤判定の誘発し易さを示す値は、出力値に基づく漏液検知部の抵抗値の低下度合いに基づく値である。例えば、センサ10の劣化によって、漏液が発生していないにも関わらず抵抗値が低下した場合に、処理部は当該抵抗値の低下による誤判定の誘発し易さのランク分けを行うことができる。
また、漏液検知器1において、出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値の低下度合いに基づく値は、出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値と漏液閾値との差である。当該差が小さいほど誤判定を誘発し易い状態であるため、処理部が当該差に関してランク分けをすることで、より適切なランク分けを行うことができる。
また、漏液検知器1において、処理部28は、劣化していない、例えば設置直後の漏液検知部30の合成抵抗に基づいて、データテーブルを選択する。合成抵抗によってセンサ10の構成を把握することができるため、処理部28が合成抵抗に基づいてデータテーブルを選択することで、センサ10の構成に応じて適切なデータテーブルを選択できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の図6のデータテーブルでは、最大抵抗値から漏液閾値までの範囲を均等にランク数で分けていたが、均等でなくともよい。例えば、十分に測定抵抗値が大きく漏液閾値までの乖離が大きい範囲は1のランクが占める範囲を広くし、漏液閾値に近づくに従って、1のランク当たりの範囲を狭くしてよい。また、上述の図6のデータテーブルでは、ランク数を4としていたが、より多数としてもよく、またはより少数としてもよい。
また、漏液の誤判定の誘発し易さを示す値は、出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値の変動の大きさに基づく値であってよい。漏液検知器1は、外部環境のノイズを漏液検知部30が受けることによって、誤判定が誘発される場合がある。例えば、図7に示すように、モーターや電源ラインなどのノイズの発生元となる機器Nが配置されている機械室などにセンサ10やケーブル13が配置されている場合、センサ10やケーブル13がノイズを受けることによって、測定抵抗値に変動が生じる。測定抵抗値の振幅が大きくなると、実際には漏液と判定するまでに漏液が発生していない状態で、振幅の下限付近が漏液閾値に達することで漏液と誤判定する場合がある。また、センサ10の電極11a,11bの長さが長いほど、また、ケーブル13の長さが長いほど、ノイズを受ける領域が広くなる。従って、電極11a,11bの長さやケーブル13の長さも測定抵抗値の振幅が大きくなる要因となる。
図8は、測定抵抗値の変動の様子を示すグラフである。図8は、一つのセンサ10Aを有する(図2の構成であって、図4(b)の低感度型センサ)センサ10で各条件下にて測定を行ったときの測定抵抗値の波形を示す。図8(a)は、漏液検知部30について、出力値取得部25にケーブル13と抵抗器14のみを接続した、ノイズの影響を最小化した構成、すなわち、図2の構成において電極11a,11bを0mとした構成で測定を行ったときの測定抵抗値の波形を示す。図8(b)は、図8(a)と同じエリアにセンサ10を配置し、電極11a,11bの長さを10mとした場合の、測定抵抗値の波形を示す。図8(c)は、図8(a)と同じエリアにセンサ10を配置し、電極11a,11bの長さを20mとした場合の、測定抵抗値の波形を示す。図8(d)は、図8(a)と同じエリアにセンサ10を配置し、電極11a,11bの長さを40mとした場合の、測定抵抗値の波形を示す。図8(a)では、最大抵抗値である820kΩで略一定に近い状態となっている。一方、図8(b)〜(d)では、最大抵抗値である820kΩあたりを基準として変動している。また、電極11a,11bが長くなるに従って、その振幅も大きくなっている。
以上のことから、記憶部26は、測定抵抗値の変動に基づいて誤判定の誘発し易さをランク分けされたデータテーブルを記憶してよい。データテーブルでは、測定抵抗値の変動の振幅が大きいほど、誤判定の誘発し易さのランクが高くなる。具体的には、図9に示すようなデータテーブルを採用してよい。図9のデータテーブルは、以下の式(3)を用いて測定抵抗値の変動の大きさを示す「測定値変動値(%)」を演算することで作成される。なお、式(3)中の測定抵抗値は、移動平均によりある程度均一化した、実際の漏液判定に用いる値である。このように、実際に漏液判定に用いる値を使用することで、漏液判定に影響を及ぼす変動レベルを表示できるようにするためである。


測定値変動値(%)={(直近4回分の測定抵抗値の最大値−最新の測定抵抗値)/最新の測定抵抗値}×100 …(3)
図9に示すデータテーブルでは、測定抵抗値の変動レベルを0〜20%の間で8ランクに分けている。また、8%以上の変動レベルに対応するランク(ランク6〜8)を「システム上問題のあるランク」に設定している。以上のように、漏液の誤判定の誘発し易さを示す値は、出力値に基づく漏液検知部30の抵抗値の変動の大きさに基づく値である。これにより、ノイズ等の影響によって測定抵抗値の変動が大きくなる場合に、使用者に誤判定の誘発のし易さを知らせることができ、それによってセンサ設置位置を最適化することができる。
なお、データテーブルは、図6,9に示したデータテーブルとは異なるものであってもよい。例えば、センサの構成が異なることで、最大抵抗値が上述のデータテーブルのものとは異なる値となってよく、漏液を判定する水抵抗の大きさも適宜変更してよい。
1…漏液検知器、10…センサ、11…電極対、14…抵抗器、26…記憶部、27…漏液判定部、28…処理部、30…漏液検知部。

Claims (1)

  1. 電極対を含むセンサを少なくとも1つ有し、前記センサの電極間に存在する液体の量に応じた出力値を出力する漏液検知部と、
    前記出力値に基づく値と漏液閾値とを比較することで漏液の有無を判定する漏液判定部と、
    前記漏液判定部による漏液の誤判定の誘発し易さを示す値に関して、誤判定の誘発し易さのランク分けを示すデータテーブルを記憶する記憶部と、
    前記出力値に基づいて漏液の誤判定の誘発し易さを示す前記値を演算し、当該値及び前記データテーブルに基づいてランク分けの処理を行う処理部と、
    前記処理部によるランク分けの結果を出力する出力部と、を備え、
    漏液の誤判定の誘発し易さを示す前記値は、前記出力値に基づく前記漏液検知部の抵抗値の変動の大きさに基づく値であり、
    前記出力部は、外部環境のノイズを前記漏液検知部が受けることで前記抵抗値の変動が大きい場合に、前記処理部からの前記ランク分けの結果により誤判定の誘発し易さが高いランクを出力する、漏液検知器。
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