JP6882955B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気電子機器収納用箱に取り付けられる照明装置に関するものである。
特許文献1に記載されているように、電気電子機器収納用箱に照明装置を設置することが知られている。このような照明装置は、扉や側板の開閉操作と連動するスイッチ部により、点灯と消灯の切り替えを行うことができる。ところで、電気電子機器収納用箱の開口部のフレームの構造や水切部の形状が変われば、照明装置の取付位置から扉や側板までの距離が変わる。このため、従来は、図12及び図13に示すように、取付金具114を取り付けるために用いられる取付孔116aが照明装置100の固定金具112に設けられていたが、照明装置100の前面側に上下方向に並ぶように複数設けられていた。この取付孔116aを選択してねじ301で固定することで、照明装置100に対する取付金具114の位置を選択していた。また、この取付金具114には、スイッチ部113を取り付けるために用いられる取付孔116bを、先ほどの取付孔116aを設けた面とは別の面に、前後方向に並ぶように複数設けていた。この取付孔116bを選択して先ほどのねじ301とは異なるねじ302を用いてねじ固定することで、取付金具114に対するスイッチ部113の位置を選択していた。つまり、スイッチ部113の取付時には、取付金具114の位置を選択して固定する作業とは別に、取付金具114に対するスイッチ部113の位置の選択をして固定する作業がなされるものであった。
特開平9−215124号公報
しかしながら、このような構造であると、スイッチ部の高さ位置や前後位置を変更するために多くの取付孔が必要となる。また、照明装置にスイッチ部を固定する作業の作業性に問題があった。
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明の課題は、照明装置に対するスイッチ部の取り付け位置を変更可能にしつつ、取り付けの作業を効率よく行える構造を提供することである。
上記課題を解決するため、電気電子機器収納用箱に取り付けられる照明装置であって、電気機器収納用箱の前面に位置する扉若しくは側板の開閉操作により、照明のオンオフの切り替え可能なスイッチ部と、スイッチ部を固定する取付金具と、取付金具を取り付ける取付部を照明の端部側に備える固定金具と、を備え、照明取付部と取付金具の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部を、少なくとも取付部と取付金具の一方に備えた照明装置とする。
また、取付部は、照明装置の電気電子機器収納用箱への固定面に対して直交する方向に延びるように折り曲げ形成された構成とすることが好ましい。
また、取付部と取付金具の双方に、取付部と取付金具の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部を備えた構成とすることが好ましい。
また、取付金具に取り付けられる付属装置がスイッチ部の後方に位置した構成とすることが好ましい。
また、付属装置は、照明に電源を引き込むために用いられる端子台とすることが好ましい。
本発明では、照明装置に対するスイッチ部の取り付け位置を変更可能にしつつ、取り付けの作業を効率よく行える構造を提供することが可能となる。
実施形態における照明装置の斜視図である。但し、図2に示す状態と比べてスイッチ部が前方側かつ下方側に位置している。 実施形態における照明装置の斜視図である。但し、図1に示す状態と比べてスイッチ部が後方側かつ上方側に位置している。 実施形態における照明装置の正面図である。 実施形態における照明装置が電気電子機器収納用箱に取り付けられた状態を示す斜視図である。但し、照明装置は横フレームに固定されている。 図4における照明装置周りの部分拡大図である。 横フレームに取り付けられた照明装置におけるスイッチ部周りを内部側方から見た状態を表した図である。 実施形態における照明装置が電気電子機器収納用箱に取り付けられた状態を示す斜視図である。但し、照明装置は天井面に固定されている。 図7における照明装置周りの部分拡大図である。 天井面に取り付けられた照明装置におけるスイッチ部周りを内部側方から見た状態を表した図である。 照明装置の分解斜視図である。 他の実施形態における照明装置の分解斜視図である。 従来技術における照明装置の分解斜視図である。 従来技術におけるスイッチ部周りの分解斜視図である。
以下に発明を実施するための形態を示す。図1乃至図6に示されていることから理解されるように、本実施形態の照明装置1は、電気電子機器収納用箱4に取り付けられるものである。この照明装置1には、電気機器収納用箱の前面に位置する扉42若しくは側板43の開閉操作により、照明11のオンオフの切り替え可能なスイッチ部13と、スイッチ部13を固定する取付金具14と、取付金具14を取り付ける取付部12aが照明11の端部側に形成される固定金具12と、を備えている。また、固定金具12には、取付面を構成する固定部12bと、固定部12bの長手方向と直交する方向に面状に延びた取付部12aを備えている。更には、固定金具12の取付部12aと取付金具14の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部16を、少なくとも固定金具12の取付部12aと取付金具14の一方に備えている。このため、スイッチ部13の取り付け位置の調整を1面ででき、照明装置1に対するスイッチ部13の取り付け位置を変更可能にしつつ、取り付けの作業を効率よく行える構造を提供することが可能となる。また、取付部12aを照明装置1の側面側に形成するため、取付部12aが照明11の灯りを阻害することを抑制できる。
照明装置1が取り付けられる電気電子機器収納用箱4は、フレームが主たる支持部材となるフレーム式や、外壁などが支持部材となるモノコック式のいずれであっても良い。電気電子機器収納用箱4には、開口部41が備えられているが、この開口部41を覆うのは扉42であっても側板43であっても良い。
照明装置1は、電気電子機器収納用箱4の内部の天井部付近に取り付けられる。この照明装置1はフレームに取り付けることができる。例えば、図4乃至図6に示すように、開口部41を構成する横フレーム44に取り付けることができる。また、照明装置1は天井面45に取り付けることもできる。例えば、図7乃至図9に示すように、電気電子機器収納用箱4の天井面45に設けたボススタッド46に固定することができる。
実施形態では、直進移動可能なプランジャ13aを備えたスイッチ部13を備えており、このスイッチ部13を適切な位置に取り付けている。これにより、扉42を開放した場合に照明装置1が点灯するようにスイッチ部13を操作できるよう構成している。スイッチ部13の内部にはb接点が設けられており、スイッチ部13が押されているときには照明装置1は接点を開放し、照明11を消灯する。なお、実施形態では、スイッチ部13が扉42や側板43の開放を検出する際にスイッチ部13が操作される方向が前後方向である。また、実施形態では開口部41が開いている方向が前後方向である。
図10に示すように、実施形態の照明装置1は、左右方向に延びる照明11と、照明11を固定するために用いられる固定金具12を備えている。この固定金具12には、照明11を固定するために用いられる照明固定孔12cと、固定金具12を電気電子機器収納用箱4に固定する際に用いられる固定孔12dを備えている。この照明固定孔12cと固定孔12dは固定部12bに設けられており、固定金具12は、この固定部12bの側端部から垂直下方向に折り曲げた取付部12aを備えている。実施形態の固定金具12は、照明装置1の電気電子機器収納用箱4への固定面となる固定部12bに対して直交する方向に延びるように折り曲げ形成された取付部12aと、固定部12bが、側面視で略L字状を形成するように設けられている。なお、固定部12bは、左右方向に延びる形態となっている。
また、固定金具12と固定される取付金具14は、固定部12bと平行に延びる付属装置固定部14aと、付属装置固定部14aに対して直交する方向に延びるように折り曲げ形成された取付部12aと対向する対向部14bと、を備え、側面視略L字状となるように設けられている。実施形態では、付属装置固定部14aにスイッチ部13を固定している。なお、取付金具14は、左右方向に延びる固定部12bに対して、左右方向に並ぶように固定される。
また、固定金具12の取付部12aと、取付金具14の対向部14bの双方に、取付部12aと取付金具14の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部16を備えている。実施形態における調整部16は、スイッチ部13を前後方向及び上下方向の双方に移動可能なように複数の取付孔16aを設けることで形成されている。取付部12aと取付金具14の双方に、取付部12aと取付金具14の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部16を備える構成とすることで、調整可能な領域を増やすことが可能となる。
なお、調整部16である上下の複数列の取付孔16aを各々長孔状に設けても良い。長孔にすることにより、取付部12aと取付金具14の取り付け位置の微調整が可能となる。また、取付孔16aを個別に形成することで取付位置を指定でき、スイッチ部13を扉42や側板43へ当てる当て方が容易に決定できる。なお、実施形態では、取付部12a、対向部14bの双方に調整部16を設けているが、何れか一方のみに調整部16を設けるものとしても良い。
実施形態では、付属装置固定部14aに取り付けられたスイッチ部13の後方に、照明11に電源を供給するための電線を接続する付属装置として端子台19を取り付けている。なお、照明装置1の前面側に取付金具14を形成した場合には、端子台19を付けると奥行き方向の大きさが大きくなり、照明装置1を筐体49内側に位置させる必要があるが、本実施形態は、スイッチ部13が照明装置1の側方側にある。このため、筐体49に設けられた開口部41付近に、照明装置1を設置することが可能となる。また、スイッチ部13とは別に付属装置を取り付けた場合でも、この付属装置を照明11等と左右方向に並べるように配置できるため、照明装置1の奥行き方向の長さを最少限とすることができる。また、取付金具14に取り付けた端子台19などの付属装置をスイッチ部13の前後方向に位置するように配置した場合であっても、照明装置1の奥行き方向の長さを抑制することができる。
実施形態では、スイッチ部13や端子台19は固定金具12の固定面側(接触面側)とは反対面側に取り付けている。このようにすれば、固定金具12を電気電子機器収納用箱4に取り付けた後でも、端子台19に電線を接続したり、点検などで端子台19にアクセスする際に、電気電子機器収納用箱4のフレーム等が邪魔になることがない。
実施形態では、端子台19とスイッチ部13が隣接しているため、スイッチ部13と端子台19を接続する電線や、照明装置1と端子台19を接続する電線も短くすることができ、電線が煩雑になることを防止できる。なお、付属装置固定部14aとは異なる位置に端子台19を取り付けると、スイッチ部13や照明装置1から出線される電線が長くなり、この電線が電気電子機器収納用箱4内に電気電子機器を収納する際の障害になる場合がある。
ところで、図10に示す例では、取付金具14に対して、スイッチ部13をねじ止めで固定しているが、スイッチ部13は、ねじ止めで固定しなくても良い。例えば、スイッチ部13を係止するような構造としても良い。この場合、図11に示すように、付属装置固定部14aの前面端部を折り曲げることで形成した垂直片14cに係止孔14dを設け、この係止孔14dにスイッチ部13を係止するような構造としても良い。なお、実施形態では、端子台カバー19aが端子台19の下面側に取り付けられる。
なお、図12及び図13に示すような、従来から用いられている照明装置では、電気電子機器収納用箱1の内側だけを照らすように設置されるものであるが、本発明の照明装置1では、照明11の設置個所の前方と後方の双方(電気電子機器収納用箱1の内側と外側の双方)を照らすことが可能となるため、使い勝手が良くなる。
以上、一つの実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。例えば、付属装置は端子台ではなく、電源を供給可能な乾電池やバッテリ部、その他、人感センサを形成するものであっても良い。
調整部は複数の取付孔により構成される必要は無い。例えば、凹部や突部などを用いたり、スライドレールを用いたりして構成しても良い。
1 照明装置
4 電気電子機器収納用箱
12 固定金具
12a 取付部
13 スイッチ部
14 取付金具
16 調整部
19 端子台
42 扉
43 側板

Claims (5)

  1. 電気電子機器収納用箱に取り付けられる照明装置であって、
    電気機器収納用箱の前面に位置する扉若しくは側板の開閉操作により、照明のオンオフの切り替え可能なスイッチ部と、
    スイッチ部を固定する取付金具と、
    取付金具を取り付ける取付部を照明の端部側に備える固定金具と、を備え、
    取付部と取付金具の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部を、少なくとも取付部と取付金具の一方に備えた照明装置。
  2. 取付部は、照明装置の電気電子機器収納用箱への固定面に対して直交する方向に延びるように折り曲げ形成された請求項1に記載の照明装置。
  3. 取付部と取付金具の双方に、取付部と取付金具の取り付け位置を前後上下に調整可能とする調整部を備えた請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 取付金具に取り付けられる付属装置がスイッチ部の後方に位置した請求項1から3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 付属装置は、照明に電源を引き込むために用いられる端子台である請求項4に記載の照明装置。
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